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Title
手裏剣術講座 Shuriken throwing instructions
「手裏剣術」講座、その他の雑談の「間」です。
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[1129]
■
■手裏剣術講座 【手裏剣の鑑定(性能検査)という作業】
by:
鈴木崩残
2012/07/12(Thu)10:03:12
手裏剣の検査鑑定という作業
●手裏剣の「性能検査の鑑定依頼」というのは、
特定の手裏剣(特に棒手裏剣やスローイングナイフ)について、
設計上の問題点、飛距離の問題点、打法の問題点を知りたい場合に行うものである。
(言うまでもなく、そんなものは現存しません。私が作ったものです)
おそらくこれが出来るのは、私一人だけであろうと思っています。
現在も、そしてこれから当分は、未来の間も。
●幾度かこの「松の間掲示板」や書籍の中でも書いたように、
特定の剣を手にした時に、あまりにも安易に、
>>「この剣は打ちやすい」とか「この剣は打ちにくい」
といった事を、軽い気持ちで口にする人たちを何人も見てきた。
しかも、そう言ってしまう人の多くは、実は、
手裏剣術の師範などをやっている人たちなのである。
なぜならば、全くの素人の人では、
そもそも打ちやすいとか打ちにくいと言う、
その根拠となる打法が、まだ何も形になっていないからである。
●しかし特定の打法だけ、または、せいぜい3種類程度の打法だけをもってしては、
剣の性能検査というのは絶対に出来ません。
少し投げただけでは、
打ちやすい剣にも「限界」や「欠点」があることが分からず、
また、少し投げただけでは、
打ちにくい、とは断定できない剣がある。
打法を変えると、打ちやすさは極端に変わることがよくある。
●こうした視点について、私個人は、検査に必要な多くの打法を持っており、
また、試作品や他流からの贈呈品も含めて、今までに接した剣は、
その種類(本数ではない)だけで、「百数十種類」に及ぶ。
それぞれの剣が5本から10本のセットになっているので、
総本数としては700本を超えるが、「種類」としては百数十である。
(中には、1本か2本しかない剣もあります。)
したがって、私は、ほとんどのタイプの剣は打ったことがあり、
オリジナルでなくとも、レプリカや、それに類似する剣は全て網羅して、
打剣の経験をしていると言える。
●余談ですが、今度、各種から「一本ずつ」よせ集めて、
>貸し出し用の「手裏剣・お試しセット」を作ったら、
一体何種類になるのか、いつか、試してみようと思っています。
スローイングナイフを入れると、ざっと約200種ぐらいだと思います。
●そういうわけで、この自分の経験を生かして、
団体、組織、個人を問わず、「剣の性能検査」の依頼を出来るような
システムを現在、構築している。
依頼者が、私に、何についての検査依頼や相談をするかといえば、
おおむね、次のような内容になる。
>>現在の打法と剣では、◎間までしか届かないが、
>>それを届かせるには、どうしたらいいか?
などである。
この場合には、剣に少しの改良を加えることが望ましい。
なぜならば、多くの流派では「打法」が既に固定化してしまっているので、
いまさら打法を変更することは、出来ないからである。
ゆえに、前述のような相談に対しては、剣の設計を部分的に変更するための助言が、
検査結果の用紙に書き込まれるだろう。
逆に、どうしても剣は、現在のままにしたい、という場合には、
打法を部分的にどう変更したら良いか、という形の助言になります。
●こうした検査依頼は、既に自流を持つ団体組織からでも個人でも、
どこからの依頼であっても構わないが、
既に、完成度において、出来上がっていると思い込んでいる剣に対して、
他人が「検査」をすることを好まない人たちも多いことだろう。
●ただし、新たに、剣術や忍術の中に手裏剣術を取り入れたいとか、
手裏剣を個人的に行いたいとか、新しく団体や流派を立ち上げたい、
といった人たちの場合には、ある程度、お役に立てるだろう。
なぜならば、私が見ていると、個人でも、組織でも、
現代流派を立ち上げたり、あるいは、
失伝していた手裏剣術を復活させたと「称している」場合であっても、
使用している剣を見ると、どこまで本当に真剣に、
地道に「段階的なデータ」を正しく取って、「試行錯誤」を重ねたのか、
かなり疑わしいものが多すぎるからである。
そのほとんどは、適当な「思いつきでの剣の作成」と「気分」と
「先入観」と「いつもの慣れている感覚」によるものが多すぎて、
きっちりとしたデータが示されていない。
■この件に関して、今でも、とても残念に思う事例が、その昔にあった。
とある流派から、紡錘形の剣の「試作品」の協力を依頼されたのだが、
私としては、その試作品を元に、そのあと、何度も研磨体積を変えて、
試作を繰り返さねば、納得のいかない試作の剣であった。
しかしその事を、きちんと伝えたにも関わらず、その流派では、
たいした検討や、試打もせずに、その剣を量産してしまったのである。
その試作品は決して完成度の高いものではなかった。
紡錘形全体の、各部直径の比率や太さ、長さにも「まだまだ改良の余地」はあった。
しかし、それを性急に、数十個単位で量産してしまったのである。
そうなれば、結局は在庫を抱え、元を取るためには、
門弟や部外者に、本心から惚れこんでもいない剣を、売りさばくしかない。
●その件で、私が何よりも納得できなかったのは、
その設計が「まだ、ほとんど未完成」であったことである。
このことを通じて、私は、日本には、道場師範でさえも、
シビアに剣の事を考察して考えようとする人が、ほとんど存在しないことを感じた。
____________________________________________________
●さて、皆さんが自分が使う手裏剣を決めるときには、
1-単に、古い書物に図版があったからとか、
2-個人的にその形が好きだからとか、
3-その形に、権威じみたものがあると勝手に思い込んでいるからとか、
理由は、さまざまだが、
適当な代用品を使用していたり、または市販の棒手裏剣であったり、
または、古傳と称する剣に寸法的に「勝手な変造」をしているものなど、さまざまである。
(伝承内容を改造したり創作したら、その時点で、伝統・古流を名乗る資格なし。)
●一方で、まだ、右も左も分からない状況の人に対して、
しかも、その人それぞれに個別に、一体どんな剣を使ったら良いのか、
という問題を観て、相手と念入りに対話し、思慮する事が出来るのは、
おそらく、私以外には、日本に一人として存在しないと思います。
ナイフに関しては、海外の方が歴史が長いので専門の人もいそうですが、
「棒手裏剣」と「短刀型手裏剣またはスローイングナイフ」と「車剣」に関しては、
日本では、こうした作業が可能なのは、私一人であると思います。
■ちなみに、蛇足となりますが、私が自信を持って薦められる「車剣」は、
以下の「五方の車剣」で、私がデザインしたものです。
これは絶対に刺し損ねることがなく、しかも必ず一個の突起が刺さります。
(六方手裏剣の場合には「2つの刃」が刺さってしまい、力が分散する事があるからです)
↓
【五方手裏剣】
http://flyingsteel.com/store/?product_id=39
この五方手裏剣の唯一の欠点は、専用の革ケースを作らないと
非常に「携帯しずらい」ことです。
上述の車剣は先端部は簡単にしか尖っていませんので、
次のように、自分でグラインダーで刃付けをする必要があります。
↓
http://youtu.be/SBpyfnesWHM
『異色』『光』
●さて、私の書籍にも、あるいは「松の間」にも何度も書いたように、
距離が「3間半」までであれば、おおむね、どのような剣であっても、
打ち方を工夫するなり、単に稽古を重ねれば、慣れの問題で、刺中することは難しくはない。
●自分の剣が、どうしてもある距離以上には届かないが、
剣がいけないのか??、打法がいけないのか??、といった問題は、
すべて、打剣距離が「4間以上」になった後から生ずるからである。
この事実は、私の長年の経験から、ほぼ間違いありません。
●3間と、4間の間には、あきらかな境界線があり、
「直打法」に限れば、まず最初に立ち現われる「壁」です。
「それ以内」の打剣距離では、どんな剣や、工具などの代用品でも、
多少、先天的に器用な人や、または練習を続けた人は、
すぐに刺さってしまう距離だからです。
それまでの剣、またはそれまでの打ち方では、届かなくなりはじめる
最初の距離がこの「4間」です。
●いったん、その4間を超えられると「6間まで」は、ほぼ同じような領域です。
そのため、4間で打てる剣というのは、打法にもよりますが、おおむね6間までは届きます。
そして、その次に壁にぶつかるとすると、7間から8間という距離です。
また、その先の9間を通せれば、10間は9間と、そう変わりはありません。
●どうして、そのような奇妙な「壁」が、段階的に存在するのかには理由がある。
第一に、それは「直打法」を行うときに、
主に「手の内に発生」する「物理学的な制限」によるものです。
また、剣は長ければ長いほど遠くまで届くわけでは決してないので、
無冥流の理論に従えば、長さが約31センチを超えないことが必要となる。
つまり、まず直打法に使用する武器や棒手裏剣は、特定範囲の長さの道具に限定され、
故に、「手によって出来る操作」には限界があるということです。
なお、中心付近に重心位置を設けることで、剣は15センチ程度まで、
かなり短くできます。
●そして、直打法によって、剣が届く距離に限界が生ずる理由のもうひとつは、
この制限がある範囲内の長さの棒状、または刃物状の物体は、
手から離れてから、最大でも約140度以内に「回転を押さえることが出来る距離」に、
必然的に限界が出てくるからである。
どこまでも、直打法で届く剣などありません。
この「約90度から約130度」という範囲に、回転が制限されていることが、
直打法に限界を作り出しています。
(サイドスローでも、むろんこの限界の制限を受けます)
●これが、もしも回転打法ならば、腕力と投擲力がありさえすれば、
槍投げ並みの距離でも届くということになってしまうのですから。
(「泰」)
●さて、たとえば、4間まで届く剣があったとして、
「これ以上の距離は、ただ、自分の力が足りないだけだ」と考えて投げても、
その剣は、ほとんどの場合に、途中で首落ちをします。
4間以上、特に7間から8間では、
投げる場合の腕の運動軌道や手首の動きも、多少変えないとなりません。
●ただし、その剣を打つためには常人離れした腕力が必要であるとか、
常人離れした技が必要であるといった「屈折」した自慢をしている
そういう剣が、もしもあるとしたら、
それは基本的に「万人向け」としては、「出来の悪い剣」である、
ということになる。
もしも、「万人に打ちやすい剣」を、自称・自負する場合には、
決して「特殊性(例外性)」をその「前提条件」に入れてはならない。
_____________________________________________________________
●さて、後ろ重心の剣や、やや後ろ重心の剣は、比較的素直な傾きの流れで、
標的まで到達しますが、
重心位置が、剣長の全長の中央部に近いものや、前重心の剣は、
ある距離まで行くと、急に首落ち運動を起すことが多くあります。
むろん、これを出来るだけ阻止するための打法や、剣に施す工夫もあります。
●こうしたことから、既に使う剣を一種類と決めている伝統流派は、
何も今さら、あかの他人に、御自分の使用している剣について、
あれやこれや、検査評価を書かれたくはないでしょうから、
既に手裏剣術の看板を掲げている人は、依頼などされなくてもいいのですが、
>>「これから手裏剣術を取り入れたいが、どんな剣を使ったら良いか??」、
>>「今、使っている剣で、いいのか??」
>>「今、使っている剣で、もう少し距離を伸ばせないか??」
という形の「疑問」を持っている「率直な人」がいるのであれば、
私のせっかくの長年の経験を生かして、
「剣の検査」をしても良いかと思っています。
●ところで、私による剣の検査依頼は、次のような申し込み用紙があります。
『剣診断 申し込み書』
ご依頼者記入事項
■流派名【 】
■個人名【 】 ■年齢【 】
■返品送り先
【〒 】
■お電話番号【 】
■剣の名前(ある場合のみ) 【 】
■公式の企画寸法
【全長範囲__________ 重量範囲___________ 断面n角形___________
剣底部直径_______横手筋直径_______剣尾腰部の直径_______剣底部の直径_______】
■巻物の有無と、その材質の規定範囲【 】
■短刀型の場合には【刃厚a部位_______刃厚b部位_______刃厚c部位_______】
■通常の稽古で直打法で頻繁に打剣する距離【 (単位はメートル又は 間)】
■数回でも今までに直打法で通した最長距離【 メートル】
■使用している「打法」の簡単な説明。
(説明は、簡潔でも、長文でもどちらでも良い。
文で上手く説明を出来ない場合には打剣の映像を納めたCDRでも良い。
ただし参考動画は、被写体の打剣者まで「3メートル以内の距離」で、
(おおよそ前方向、後、左、右の)四方から撮影した4種を必要とする。
もしも私に、打法を解析されたくない場合には提出しなくとも良い。
もっとも、見られただけで理解されてしまうような打法は、秘伝とは呼びません。)
■検査して欲しい「依頼内容」を分かりやすく記述して下さい。
________________
●これらに記入し、メールである程度のやりとりをした上で、
剣と、打剣の動画のCDを送っていただいた場合に、
次のような「検査結果の用紙」と、その剣が返品されます。
(検査時には、可能なかぎり、剣を傷つけない環境で行いますが、
検査内容によっては、やむなく、剣先その他の剣体を傷めることもある事は御了承ください)
●写真の「表」を見ると分かるように、剣を分類した上で、
私の方で、2間から、それ以上の距離(おおむね8間まで)を試打し、
改良点・考察・備考・助言 等があれば、詳細に書くということです。
また「実際の検査時の概要を収録した動画」が、CDまたはDVDで付属します。
●とりあえず私の方では、約18種の打法で、数種類の打剣距離で検査し、
それぞれの打法で、届いた距離の結果や、気付いたことなど記入します。
検査結果は、御本人が公開を望むのであれば、公開しますが、
非公開を望む場合や、ごく個人的なご依頼である場合には非公開とする予定です。
●私は、どのような剣でも、「良くも評価せず、悪くも評価しません」。
私のやり方で、ありのままに「検査した結果」をそのまま伝えるだけです。
●そして、むろん、私は自流の「無冥流の剣」を、優れているとか、
打ちやすいなどと言って、他人様に薦めるつもりなど、全くありません。
それぞれの個人や流派が、
何を目的としているのかを、まず聞き取り、それを汲み取って、
その人が欲しい剣や打法についての助言をするのが私のやり方です。
何度も言うように、手裏剣術論とは、次の「大前提」に依存するからです。
1−その流派や個人の「最終目的」は、何か。
2−使用している「打法」は、どのタイプか。
3−使用している「剣の形状」は、どのようなものか。
4−「有効打剣距離」を、どう設定しているか。
____________________________
●まー、誰も、自分の愛用の剣を、どこの馬の骨とも分からない私などは、
検査や、評価鑑定になど、出したくないでしょうが、
>>■1-これから、手裏剣術を始める人や、始めたばかりの人たち。
■2-また、伝統的な古流派の人であっても、
>> 「もう少し、流儀で定められた企画の範囲内で、
>> 距離を伸ばすために、設計を変えられないか」
といった柔軟な精神を持つ方のご相談には、乗る事は出来るかもしれません。
私と、親交がない方の場合には、大原則として、
現在使用している剣に「不満がある」という場合にのみ限定をさせて戴きます。
そもそもの、依頼の動機が、自流の剣の自慢や、
そこに、私の御墨付きの「弁護」が欲しいのでしたら、
そんな検査依頼は必要ありませんから、自画自賛していればいいのです。
●しかし、「助言」とは、「未発達なものを発達させようとする人」のために
役立ってこそ、なんぼの世界なのです。
あらゆる分野がそうであるように「問題意識」がない人には、
いかなる検査の判定結果や、助言も、豚に真珠となりますので。
■ですので、棒手裏剣の「検査師」「鑑定士」などという、
趣味・道楽を、(震災前ならともかく、)今さら私がやるとしたら、
本当に、親交のある人や道場に対してしか、私はしないと思います。
ちなみに「検査料」は、検査内容にもよりますので、要相談となります。
今年に入って、有印私文書偽造罪の事件にまつわる刑事告訴をする為に、
裁判資料を調査していた時に、
「筆跡鑑定」というのは、いくらなのか?を調べたら、
正式な裁判では提出できないレベルの「簡易筆跡鑑定」ですら10万でした。
でも私の「剣検査」は、たぶん「一種類の剣につき数千円以内」でしょうね。
●ちょっと打っただけで「あーだこうだ」と判断するのではないので、
検査には、確かに「時間と手間」はかかりますが、そもそも手裏剣術は、
私にとっては、「道楽」ですから。
『泰』『涼』『異』
___________________________________________________________
抵うつ剤で悪化させられる人々
この記事は、下記の「梅の間」に移動しました。
↓
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________________
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