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手裏剣術講座 Shuriken throwing instructions
「手裏剣術」講座、その他の雑談の「間」です。
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[1217]
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手裏剣術講座【無冥流の持つ「バランス」】
by:
鈴木崩残
2015/06/19(Fri)01:35:04
>6/19 14:30 文末に動画をひとつ追加しました。
無冥流は、なぜ打剣法において
「正対、逆体、順体」の3つを
バランスよく使うのか?
★逆体打ち
●無冥流に「形」が創られる前までは、すべて逆体打ちでした。
逆体打ちというのは、当然に、すべての手裏剣術流派が基本としているもので、
その最大の理由は、逆体打ちが投擲のフォームとして自然であり、
かつ、最も強力な打剣が可能だからです。
これついては、槍投げの選手や、野球の投手に順体で投げさせればわかります。
投擲術に類する運動をしている人たちには、順体には違和感があります。
実際に投擲力は逆体よりもかなり落ちます。
野球の野手も、補給の都合で、いたしかたない体勢になった場合のみ
順体で送球をしますが、通常は逆体で投げます。
●これは、決して「順体投げに慣れていない」とか、
どこぞかの阿呆が熱弁しているような、
「両手操作の剣術」を知らない奴らだからだ、云々の問題では全くなく、
>身体工学的に、逆体投げこそ「人体の投擲力を最大にする」ということです。
故に、特別な理由がないかぎり、投擲術を習得している人は、
わざわざ力を弱めてしまうような順体では、決して投げません。
順体打剣にのみ依存するのは、「投擲ができない者」のみであることは、
前の投稿でも明確に指摘したとおりです。
●これを機会に、剣術をやっている人たちは、
どんどんと「逆体打ち」へと変えると良いでしょう。
ようは、自分の利き手で、今までに過去に「物を投げ慣れてきた人」には、
逆体投げは、造作もなく、かつ自然であり、強い投擲になるのですから。
*********
●ところで、欧米のナイフ投げは、そのほとんどが「順体」だったのです。
私はこれを「ダーツ姿勢」と名づけましたが、ダーツ投げのように、
投げる手の側の足を前にする姿勢で投げるのが、欧米の普通の投げ方でした。
この理由は、剣の「縦の回転」に決してブレを生じない為と、
何よりも、命中率が狂えば、
的の前に立っている助手に大怪我をさせることになるので、
>「速度よりも命中率を重視した結果」でした。
私が知るかぎり、逆体で、反転打または回転打でナイフスローをするのは
ジャックダカー氏のほかには、一人のみです。
あとはすべて、慎重に刺すために順体です。
●ただし、曲芸でのナイフスローでは、順体であっても逆体であっても
どちらでも必要なことは、絶対に体を捻らないことです。
わずかでも体を捻れば、命中率が狂ったり、剣の縦の回転に傾斜が生じ、
助手に大怪我をさせかねません。
そのために、
>「体の正面が真っ直ぐ前を向いている」のが曲芸のナイフ投げの特徴です。
速度は出さずに、慎重に狙う結果としてそうなったわけです。
★ところで、私が今までに見た中で、このドイツのブリット氏は、
最も大型のナイフを使用していた事例で、
かつ、また中型のナイフでも、その「命中率」においては、
ジャックダガーに並ぶ、トップクラスでした。
何が他のスローワーとレベルが違うか、というと、
助手の体とナイフの距離の「近さ」です。
↓
●が、一方で助手の体の脇に、
「いかなる場合も、絶対にミスなくナイフを刺す」という命中率は必要とせず、
「威力」を重視する「武術」または「スポーツ」としての投剣は、
出来るだけ威力を出すために、必然的に「逆体」になります。
特に「直打法」の場合には、逆体になります。
●ですから、この10年で、ロシアのユーリ氏、アメリカのラルフ氏によって、
欧米で「直打法のナイフ投げ」が普及してからは、
それまで曲芸の世界では、ほとんど必ず「順体投げ」だったナイフ投げは、
>世界中で、またたく間に直打法による「逆体投げ」に変わりました。
私も基本的には「4間以上の距離」はすべて「逆体」で投げます。
●2007年ごろまでは、無冥流も、逆体打ちのみでした。
それが、自然体や順体を取り入れたには理由があります。
それは「形」を作ろうと思ったことでした。
>「形」を作るうえで、順体打ちが必要になったのです。
というのも、「逆体打ちのみ」で形を形成しようとすると、
逆体打ち、逆歩打ち、・・・・・これで終わってしまうからです。
それでは形になりません。
空手や中国武術のように、
ある程度の時間、連続的に動き続ける仕組みを取り込むのであれば、
「逆体で3本程度打っておしまい」ということには出来ませんでした。
そこで、
逆体から「歩を進める工程(または手段)のひとつ」として、
順体、順歩というものを盛り込みました。
●また、「逆体でしか打てないと相手に読まれること」は武術的に不利ですので、
特に、武術的な要素の強くなる3間以内の距離では、
>逆体と順体、どちらでも打てる、ということが合理的だと考えました。
>むろん「順体でしか打てない者」も同様に武術的ではありません。
移動しながらの攻防の中では、必ずしも自分に都合のいい姿勢の、
逆体、または順体で常に打てるとは限りませんので、
どちらでも投げられるようにしておく必要があります。
そのために、無冥流には、逆体も順体も、どちらも盛り込まれ、
>さらには「後退しながらの打剣」も盛り込まれました。
あらゆる意味で、前後運動も含めて、
>完璧な「バランス」をもつ形になったのが、無冥流の「基本形」でした。
しかもそれには、次項の「自然体打剣」も含まれていました。
★自然体(正対)打ち
●「立ち姿勢での自然体打ち」というものは、古流でも現代流派も、
変化打ちの一種ぐらいにしか認識していません。
私が、どこの流派や体系も、基礎打剣には全く取り込んでいなかった、
この「自然体」を重視して、これを「最初に稽古すべき形である」
と、決めたのには、理由があります。
●自然体からの打剣(打ち終わりも自然体)、
これは武術的にも、その後の動きに「自由性」がありました。
>打ったあとで、360度の全方向に動きやすいことです。
また前回の動画で解説したように、「揃足」と並んで、
>抜刀への移行のしやすさで抜群なのが「打ち終わり」が「自然体」の場合です。
●それとともに、そうした武術的価値以上に、
>自然体での打剣というものが「直打法の手の運動を学ぶ」のに最も良い、
ということを確認したからでした。
下手に「足の踏み出しに依存した投げ方」をせず、
かつ「体重移動も使えない状態」で、「腰と腕の使い方」を覚えることが、
直打法の上達への早道であると認識したのでした。
●今でも私は、自然体から、そのまま踏み出さないで打つ「自然体打剣」は
たまに6間距離で行います。
これをしておくと、足を固定した「逆体の点打」「順体の点打」
そのどちらも、バランスの崩れが少なくなるのです。
(「点打」とは両足を固定したまま打剣する事の意味の新しい「造語」です)
★蛇足ですが、これは、非常に珍しい「自然体」からのトマホークスローです。
↓
https://www.youtube.com/watch?v=OdJPeohWZy4
★順体打ち
●すでに述べたように、形をつくる都合上で順体打ちを取り入れました。
そもそも打剣の速度でも威力でも、人間工学的にも、
逆体打ちのほうが圧倒的に強いのですから、
何も順体打ちなど、特段に必要はありませんでした。
●が、これも、すでに述べたように、相手に、
「こいつは逆体でしか打ってこない」と読まれることは武術的には致命的です。
また既に述べたように「形」を作る上で、便利であったのも理由です。
●無冥流の手裏剣術の「基本形」の運足ベースとなったものは「太極拳」です。
そのために、中国武術と同様に、
逆体、順体の両方での、手による攻撃の姿勢もバランスよく盛り込まれている、
というだけではなく「後退」も含まれているのです。
●この基本形に、さらに「下手打ち」と「両手打ち」を包含すべきかどうかを、
その後に考えたことはあったのですが、
初心者用の「形」としては、あまりにもハードルが高くなりすぎることから、
基本形は、「利き腕による本打ちのみ」で構成しました。
★「基本形」と「武術形」の違い
●基本形は、とにかく、
「逆体でも順体でも打てる」、「点打でも歩打(動打)でも打てる」という事と、
足腰のバランス、後退運動と、まさに「すべての基礎」が含まれています。
■「基本の 形」の打ち方の順は、
>1/自然体打ち→ 2/逆体点打→ 3/順体点打→ 4/逆歩打ち→ 5/順歩打ち
>6/「順歩後退 逆体」打ち→ 7/「逆歩後退 順体」打ち
>8/逆歩打ち→ 9/送り足打ち→ 10/直立打ち
この10種類の打ち方で構成されています。
***************************
●では「武術の 形」はどうでしょうか?
無冥流の武術形は、起こりが少なく「揃足(せんそく)」で打つ、
というのが、「見かけ上の形」ですが、なんと、
第一動作から第七動作の「すべての打剣の直後に、刀を抜ける」のです。
もともとが、「いかにして、打剣直後に最速で抜刀するか」、
ということを目的として、新たに開発して組み立てたために、
次のすべての打剣動作から、すぐさま刀を抜ける状態にあります。
>1/自然体での打剣 →すぐに抜刀
>2/順体から「揃足」に移行しつつ打剣 →すぐに抜刀 →逆体
>3/逆体から「揃足」に移行しつつ打剣 →すぐに抜刀 →順体
>4/前足を後退して「揃足」で打剣 →すぐに抜刀 →逆体
>5/前足を後退して「揃足」で打剣 →すぐに抜刀 →順体
>6/順体から「揃足」で打剣 →逆体になった瞬間に抜刀
>7/順歩→逆歩と2歩進んで「横打ち(=水平斬り、又は逆袈裟斬りに該当)」
(この応用は、この投稿の最後に「動画で実演」してあります。)
●つまり見た目には、刀を手に持たず、刀法併用に見えないにもかかわらず、
「見えない形」として、
すべての打剣直後に最速で「抜刀可能」な状態、という構成が内包されています。
●よって、剣術、抜刀術をすでに学んでいる人が、
この無冥流手裏剣術の「武術形」をマスターしてしまうと、
すぐさま「刀術組込」として応用できてしまうわけです。
むろんそのときに、剣術や抜刀術において、半端なものではなく、
きちんとした実力を養った人がやれば、なおさら完璧なものとなります。
●見世物根性で刀を振り回して手裏剣と併用するのでもない。
>形而下的には、そもそも「刀そのもの」すらも手にしていない。
それにもかかわらず、
この形の中のすべての打剣直後の部分に、
抜刀との「連結部が敷き詰められている」ということなのです。
ここが「基本形」との大きな違いです。
******************
●ただし、何度もいいますが、「手裏剣と刀の併用」などいうものは、
「どちら側の技」に対しても「品格を損なう」ので、
断じてやらないのが原則です。
そもそも、剣術だけ、あるいは単体の武術で負けがこんでいたとか、
勝っても、わずかばかりしかないその戦績に、ずっとしがみついている、とか、
剣術の世界の人の中では、勝てなかったような者に限って、
手裏剣を「併せて使おう」、などという事を、はじめるからです。
なぜならば、剣術に自信があれば(剣道などでも)剣士を相手に、
十分に勝ってきた経験の積み重ねがありますので、
二刀流にこじつけた手裏剣などという「横道」には逸れたりしません。
いずれにしても、直打法であっても、
ただ物を手裏剣に投げつけるという手裏剣術であっても、手裏剣術というのは、
そういう者の本人の過去の、「恨み節の、うさ晴らし」の道具ではありません。
●困ったもので、もともと、直打法手裏剣術のみをやっていた流派は別格として、
他の武術から投剣の世界に流れてくる者の「性根」を見ていると、
手裏剣術というものが、まるで、
>他の武術で、うだつがあがらなかった敗者の、
>「武術難民キャンプ」のようになっているとすら見えました。
それで、結局、そういう、まるで浮かばれない浮遊霊のような人たちは、
何を始めるかというのも、いつもいつも、これが毎度同じパターンなのです。
>彼らが必ずやるのは「自分の売りに出来そうな合成品」の捏造です。
実力のなさを誤魔化したり、または、過去にどこかで、ボコボコにされたか、
または、軽く無視された、などの秘めた「屈辱」を隠すための、
うおさおして、「変な売り物」を、焦って作り出そうとするのですが、
いつもその工程も、仕上がりも、「いびつ」なのです。
直打法というものの中に、「身体操作論」等を混ぜたがるのもしかり、
「刀法」やら「格闘技論やら」あげくに「精神精進論」までをも、
必死こいて、混ぜたがるのも、しかり。
どちらも、まったく「同類」の「心の難民」です。
●実際、自分の持ち場の武術で満足している人たちのほうが、よっぽど精神も健全ですし、
何よりも、手裏剣などは、一瞥しただけで、見向きもしなかった人たちは、
「その人たちのいる武術の世界」での「実力」があるのだと思います。
*********
●ただし、直打法手裏剣術のみを、やってみて「楽しみたい」、という動機から、
他の武術とはまったく関連させずに、単純に「遊戯」として興味を持つ人たちは、
ピュアで、精神的にも歪んでおらず、正常なようです。
******************
●さて、このように原則として刀術は併用してはなりませんが、
もしも、どうしても、いたしかたない理由があって、
目に見える形で、刀を実際に構える場合にも、
以前にお見せしたように、その「刀術組込の形」は、たった「二つのみ」です。
その際も、刀は決して振り回しません。
まず、真っ直ぐ前方に構え、持ち上げ、
そして、「静かに、上から下に下ろすのみ」です。
これを逆体と順体の構えから行うという二種のみです。
その動きだけで、その防御が完璧であることを、示しています。
●「抜き身で構える」という点では、根岸流の刀術組込の形と同じですが、
無冥流の併用形では、刀を強く振るということは、決してしません。
無冥流の「形」の紹介
基本形・武術形・刀術組込形・前後打ちの形
「武術形」の中に隠されている抜刀への連動
*********
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