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手裏剣術講座 Shuriken throwing instructions
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[622]
■
■「未完の味わい方」 (たまには画像なし)
by:
ほ う ざん
2003/07/25(Fri)22:05:10
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■ぼやきです。
今日は、ちょっとキレた。
(キレ度、100を「暴れる」とすると、7ぐらい。)
■ジュースの調合に関わっているという事は前に言いましたが、
今日、数百本出来あがってきた製品を飲んだら、
こいつが、試作品と味が違う!!!
加工業者に、手配をしに行った者に、
加工業者が余計な事を言って、半ば無理やり味を変えやがったのである。
手配をした者が、それをその場で承諾してしまったので、
加工業者の責任は問えなくなってしまったが、
それにしても、加工業者が、くだらん「うんちく」なぞ、たれなければ、
こちらが作った試作品どうりの味になったはずなのである。
■で、そのアホ加工業者が何をやったかというと、
私が、気持ち悪くなるほど、何ccも、飲みながら、
やっと割り出した調合比率なのに、
その手配をしに行った者に、
「味にパンチがない」とか、ほざいて、
「クエン酸」と「果汁エキス」を、勝手に無理強いして、
配合しやがった。(怒り度ここでレベル 9/100に2ポイントアップ)
■で、どうなったかというと、
せっかく、すべて無農薬で無添加の天然モノの果実から引き出した、
微妙な自然の味だったのに、そんなものを入れたから、
下品な酸味になってしまい、
味はまるで、ミカンの缶詰の汁みたい。
飲んでいると、胃が気持ち悪くなる。
(胃が気持ち悪くなって、怒り度萎えて、5/100にダウン。)
しかし、
あったま、来たね。
「全額私が費用を負担するから、急いで、数百本作り直せ」と言いました。
あんなもの、私が調合にかかわったと言いたくもないね。
●地元の加工業者なんざ、鮮度にこだわっているだけで、
中には、仕事でジュースの飲みすぎで、
味覚が馬鹿になっている者もいるという事です。
業者が、やれ、売れる味だの、売れない味だのと、
勝手な、うんちくを、たれるのはいいけど、こちとら、
一消費者として何年も味覚を鍛えてきたつもりです。
(しかも、そこの業者って、別にヒット商品出したとかの
実績もないんだよな。)
■ということで、「作り直せ!」となった。
ここで、教訓。
「まぜるなキケン」
■私はここ数年、自分の料理を全体に、薄味にしました。
基本的な5味(からみ、酸味、甘味、苦味、うまみ)を、
いかにして、必要最小限に配合して、
食べた人が「あと、ちょっと、あと、ほんのちょっと」と
ほんのわずかに、「物足りなさ」を感じるような味を目指している。
皆さんも、覚えがあるかもしれない。
何かの料理を食べたときに、
「ん?」と、味の中に何かを探そうとして、
ついつい、飲み干してしまったとか、食べてしまったという味。
まるで、ずっと、何の味だろうか?と味を探して、
首をかしげながら、最後まで食べてしまったという味。
私が目指すのはそれ。
「そら、これで、どーだ!」みたいに「完成されつくした味」ではなく、
ほんの少しの「未完」の部分、ほんのあと一歩の「未完成」を
「わざと残す」という技を使った味である。
すると、食べる側は、そこに「自分を参加させる」ことになる。
何か足りないわずかなものを、人は意識で探る。
この食べる者の意識が、味の検索に参加する行為も、
「食すること」と「味の一部」なのである。
■音楽で言うなら、ほんのわずかに、もどかしく足りない部分があって、
そこに、聞き手のイマジネーションやエモーションが参加するようなもの。
■味の世界も、私は究極的には、
意図的に、わざと「未完」の部分を残したい。
つまり、日本独特の「間(間)」の文化なのかな?(違うかも・・)。
わざと「完成度をわずかに低くする」こと。
これにひかえ、
ちまたの味ときたら、何もかも、押しつけがましく、
何が良くないって、「完成度」と「満足度」を目指しすぎ。
食べる側は、単に、受身で、ボーっと食べるだけ。
全くただの受動的。こってりとした、満足はあるかもしれない。
■しかし、意図的に、わざと、わずかに不完全な部分を残すことで、
食べる側が、その未完の部分を埋めようとして、
味覚が、その「未完の何か」を探そうとする。
この味の「美学」ってものが、食品会社は、わかっていない。
味に限らず、これこそ、もっとも日本的な芸術性、
「ワビ・サビ・イキ」の世界にも通じるのである。
■ということで、うちのパートナーの作るケーキやクッキーは、
ほんのわずかに、「ほんのわずか」にだが、
甘味が、足りないような、ギリギリの路線なんですが、
それ故に、どんどんパクパク食べられるものなのです。
たいていの、お店のケーキは、完成度を追究しすぎて、甘すぎる。
だから、料理も同じ、ジュースも同じ。
わずかな、隙間、未完性部分がそこにあるものが、私は好きです。
■で、薄味で料理する人は分かると思いますが、
塩なんか、爪の先ほど入れても、味が変わってしまうし、
料理そのものの温度でも味は変わってしまう。
味にこだわる私としては、
味に「パンチがどうのこうの」とか言って、
誰が飲んでも、一律にウケるような、市販っぽいジュースの味を目指して、
クエン酸をぶっこんだりするやつなんか、絶対に許せないのです。
★ということで、やり直し。
他人のミスで、何万円もふっ飛ぶけど、
自分のこだわりを放棄する気はないですから。
■ジュースとは、全然、違う話ですが、
同じ路線の「未完」の事で、ラーメンの話です。
えーっと、ラーメン通に言わせれば、
物凄く美味しい、というのではないでしょうが、
私が個人的に、好きな味がありました。
上野のアメ横にある「ひむろ」というラーメン店です。
そして、そこの味に「とても、よく似ている傾向の味」が、
六本木の交差点から、千代田線の乃木坂駅方向に向かった所にある
「天鳳」(てんぽう)というラーメン屋さん。
味が、似ているのですが、
どっちがオリジナルなのかは分かりません。
「天鳳」が、完成されつくした、老舗の味だとすると、
「ひむろ」は、どこか、何かひとつ、もの足りない気がする。
「若い味」とでも言えるだろうか。
しかし、私はその物足りなさが好きで、
よく、「ひむろ」のラーメンをよく食べました。
「何か、あとひとつ足りないんだよな」、と、
それを味覚が探しているうちに、ついつい、食べほしてしまい、
何度も、通い詰めたわけです。
天鳳のラーメンは、一回食べたら、
もう1ヶ月はいいや、という感じで、満足してしまう。
(クセになると、毎週食べたくなる人もいるけど)
■しかし、「ひむろ」の、この「不完全な、もどかしさ」、
「わずかに不満が残る」その、隙間というか、
まるで、部屋の4つの窓のうち、
1箇所だけ、閉じていない窓があるような、通気のある味、
天鳳にある「必殺技」がない事が、逆に魅力というか・・・
ラーメン通の人に言わせれば、
ひむろは、単に、完成度が低いという見解なのでしょうが、
そんなところにも、ちょっと、
自分が求めている味に通じるものがありました。
★「未完成な味の良さ」の、一例に過ぎませんが、
このふたつのラーメン店の事を、今日、ふと思い出しました。
■ちなみに、「ひむろ」も、「天鳳」も、
注文するときには、
1/醤油味で、
2/麺バリ(かため)
3/味と油は、「濃く」で注文することです。
むろん、どちらも、
海産物のダシの効いた、とんこつ醤油で、北海道系って言うんですかね?
とても「クセのある味」なので、
好みでない人は、無理に食べなくていいですよ。
■「ひむろ」の場合、注意点は、
麺の「湯きり」をしているのが、慣れてない新米店員だと、
麺の腰が抜けてしまい、麺の表面が死んでしまい、
スープが麺に、からまない。
たまたま、下手な店員(バイト?)が麺を担当している時に当たると最悪。
せっかくのラーメン全体が、ぶち壊しになってしまう。
(何回か行って、この不運が、一回だけあった)
だから、カウンターで見ていて、
手際よく、短時間で、ビシビシと気合いの入った湯きりをしているか
どうかがポイント。
■
「天鳳」は、今、検索かけたら、評価しているページがありました。
↓
http://gourmet.zubapita.com/item/300/i189740/
おや、「ひむろ」も、ちゃんと、ありましたね。
↓
http://www5a.biglobe.ne.jp/~tacky/rdb/rdb-604-himuro.htm
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