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手裏剣術講座 Shuriken throwing instructions
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[729]
■
■「実戦的手裏剣術」■
by:
houzan
2005/07/17(Sun)22:55:02
■この投稿で、一連の「実戦を語る者の自己矛盾」というテーマに
ついては、ひとくぎり、いれます。
ところで、最近、↓のサイトを読んでいました。
ひとつは、むかーし、竹の間の初期に、いらっしゃったこともある
tantanさんの、サイトで、語られていた一刀流のこと。
もうひとつは、では、日本の現在の剣道では二刀流は
どうなっているのかということ。
【一刀流について】
http://mykit.jp/pc/TanTan/
【剣道の二刀流に関する資料】
http://www1.ocn.ne.jp/~masaki-o/sotsuron.html
●この問題というのは、結局、これまでの実戦論議とも
関係あります。
中国武術で、昔、(型だけですが)青竜刀の扱い方を教わったときに、
やはり武器というのは、「身体の延長」と考えることを
教わりました。
ですから、刀や剣を持たずに、青竜刀の型を練習したこともありました。
そして動いてみると、結局は、拳法の型そのままなんですよね。
それにただ、武器がくっついてくるというだけで、
型そのものは、拳法を全くその基礎のすべてとしているし、
型がちゃんとできれば、手に武器を持っても、そう変わらない。
ただし、三節棍とか、九節鞭とか、になると、
単に、拳法の型の延長というのではない「武具の操作要素」もあるのですが、
それでも、打撃法の基本はやはり、拳法だと私は思います。
しかし、日本刀はどうもそこが違う。
私がもしも、近距離戦で、武器を使っていいといわれたら、
日本刀は使いません。たぶん、中国の双剣を選ぶと思います。
理由は、「防御と攻撃が一体」であるので、有利だからです。
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という話は、前菜ということで、本論ですが、
よく、護身術で、鉄パイプとか、木刀に対抗するための技とかやってますけど、
どうして、「上段に振りかぶる相手」という想定が多いのでしょうね。
あれも、あり得ないですよ。
酔っ払いの暴漢とか、剣道やっている相手ならあり得ても、
誰が、自分の正面をスキだらけにする上段なんかに構えますかね。
先で、つっついてくるとか、横から斬るとか、足を斬りにかかるとか、
下から切り上げるとかいうのが、実際の戦闘時のやり方で、
まー、たとえ、トドメでも、
試斬の角度みたいに、斜めに斬るのが一般的ではないでしょうか。
相手の兜を斬り割るというのなら、話は別ですが。
手裏剣に限らずとも、居合いでも、なんでも「実戦想定」という
場合の実戦の「舞台設定」と「ルール」というのが、いつも
曖昧なんですよ。
それで、その曖昧なものを元にした練習なんてものは、
何の意味もなくて、
●いっそ、スポーツ手裏剣といえば、「それは、それで良し」であるし、
その中での競技性がきちんと確立されます。
●また、見世物芸としての手裏剣、これも結構です。
それはまぎれもなく、立派な「技」なのですから。
●また、特に厳密な意味では、実戦的でもなく、見世物芸でもなく、
競技性もない、つまりは、「伝統文化の継承のような手裏剣」、
これもむろん良しです。それに徹すれば。
◆しかし、その、どれにも徹することなく、
曖昧な定義のままに、
たいした、思慮もなく「実戦的である」と吼える人たちを見るにつけ、
どうも彼らは頭が悪いとしか思えません。
◆しかも、初代の教えとは、違う技法や練習法や、
宗家本人不在のままで、生徒たちの「都合のいい解釈」が、
適当に、随時、追加されていっている、という場合には、
そこで、明確に源流からは看板を「分岐」すべきであるのに、
初代の流派名の看板掲げたままという、
矛盾をかかえる流派もある。
私から見たら、こういう連中に宗教経典とか扱わせたら、
ほとんど、オウムの信者らと同じ状態に陥ると思いました。
さまざまな物事の解釈を、勝手に、教祖をあがめるために、
「強引に捻じ曲げる」というのが、その最大の特徴ですから。
■その点では、後述する実戦流派は、完全にそれ自体の体系で閉じていて、
オリジナルなものを付け足すことのない正当な継承方法を取っています。
_______________________________________________________________
■さて、実戦論議ですが、まずもってして、
相手の「戦力や防御力」を「どこまで想定」をするか、
または、「制限するか」という「前提」を打ち立てた上でないと、
実戦論議は、そもそも、「開始すらされない」のです。
______________________________________________________
たとえば・・・、
・相手は、鎧を着ている、そういう時代想定なのか?
・相手は、槍を持って馬上にいるという想定なのか、
・相手は、何の武器を持っている想定なのか?
・相手は、どのような防衛手段を持っているのか?
(たとえば、対手裏剣用の布があるのかとか)
・相手は、二刀流なのか、一刀流なのか、
・相手は、何メートル先にいるのか、
・相手は、知られない武器をさらに保持しているのかどうか、
・相手は銃や弓矢その他の飛び道具を持っているのかいないのか、
・相手を、後ろからただ、闇討ちするのか、
・相手は、動いているのかいないのか、
・相手は一人なのか、複数なのか、
・その場の地形や、天候や、足の踏み場は、どうなのか?
(たとえば、小型の軽量剣は、突風や、どしゃ降りの雨に弱い。
重量剣は、天候はものともしないが、
坂の上や階段の上にいる相手には弱い。などなど)
・相手は同じ国の言葉が通じるのか、通じないのか、
(言葉のかけひきや、言葉のトリックが有効か無効か)
・その戦闘地における内政、法律はどうなっているのか、
(戦闘後の自分の身の安否を左右することとなるので)
____________________________________________________
これらのうちの、ごくごく制限された中で、
実戦という想定をしなければならないわけで、
では、居合いでも、手裏剣でも、
一体、「どういう相手を想定しているのか」???、
というところが、常に不明確なのです。
それ自体が、あり得ない組み合わせの対戦とか、
あるいは、あり得ない試合開始の状況などの設定から語られる
実戦などには、何の意味もなく、
また、そういう稽古方法自体が、実戦的だと、呼ぶことすら、
ただただ、傍目に見ていても、こっけいなだけです。
(前にも、居合いと手裏剣の、漫画チックな試合について書きましたが)
●ですから、本当に実戦的ということを論じたり、
流派の看板の宣伝文句のどこかに、控えめに、小文字でいれるにしても、
それは、「どういう試合形式での実戦のことなのか」を
明確にする必要があります。
もしもそれを「無制限」にしたら、
我々は、日本刀一振りで、あるいは手裏剣一本で、
ロケットランチャーや、果ては、核弾頭を相手にすることにまで
なってしまうのですから。
●余談ですが、むかし、ガールフレンドと、とある公園に行ったときに、
入り口で、機動隊の人に、「今、立ち入り禁止なんです」
と言われて、わけを尋ねてみると、
何でも、公園で行われる左翼だかの集会を見張っているのだという。
そのときに、機動隊の人と会話をするなどというのは、
とても、珍しい遭遇だったので、せっかくなので、
機動隊員の人に頼んで、その服の上から、ちょっと、どついたり、
触ったり、殴らせてもらったことがあります。
あれは、金属パイプで殴られても衝撃を緩和する構造なのですから、
手裏剣もナイフも、機動隊の人の服にはほとんど効果ありません。
しかも盾を持っていて、さらに、あのヘルメットの装備です。
火炎放射器か爆発物でもなければ無理です。
刃物以外にも、「古武術のほとんどの武器」が無効になります。
別に、機動隊でなくても、戦国時代の鎧でも、現代の
兵士の装備でも、あるいは、一般的なカジュアルな軽装でも、
「相手が着ている服の種類」によっても、
実戦というものの次元がまったく違ってきてしまいます。
_______________________________________________________
■そんな中で、その舞台設定を、それらの古武術が生まれた時代に
限定する、という、時代劇的な設定の中でなら、
ある程度、実戦ということは、語り得ると思います。
それでも、私は手裏剣に関しては、
(むろん、無冥流も含めて)、現在ある、ほとんどの手裏剣の流派は、
1/多勢に混ざっての「援護射撃」以上の戦力とはなりえないと
断定できます。
2/また、「丸腰の相手」「または構えていない相手」を
「全くの不意打ちにかける」という戦闘法においてのみです。
3/あるいは剣と毒物の併用です。
●向き合った状態で、剣術や槍などに対抗できる流派、
または、手裏剣の種類というのは、
その手裏剣が、「大型」または「鋭利な場合」」のみです。
それならば、それこそ、馬上の相手に対しては、
動きの制限される相手の足を砕くことも出来ますし、
また、馬そのものの内臓を破壊して、骨を砕くことも出来ますから、
相手の馬そのものを戦闘不能の状態にすることすら、不可能ではありません。
●これ以外の剣は、一対一で、剣や槍と、手裏剣の、
その双方が、相手の手にしている武器の種類を認識した状態から、
にらみ合い、そこから開始するという実戦については、
語れる要素を持ち合わせていません。
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