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手裏剣術講座 Shuriken throwing instructions
「手裏剣術」講座、その他の雑談の「間」です。
手裏剣術の画像・動画が、
他に類を見ないほど多く掲載されています。
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[819]
■
★日本の手裏剣術の人達も「必見の映像」です。
by:
Houzan (崩残)
2006/10/24(Tue)14:42:40
手裏剣術愛好家 必見のDVD
Mr.Ralph Thorn の驚異的な「投剣術」の世界
↑
http://www.combatknifethrowing.com/
●2003年のインタビュー内容の概略
【以下は私(崩残)が、ざっと部分的に意訳したために、
再度チェックして間違いがあれば、随時更新して訂正しておきます。】
●ラルフ・ソーン氏は、テネシー州に在住し、現在36歳です。
彼は、ビジネススクールを卒業後に、新聞のレポーターとして働いています。
ナイフ投げについては、彼はプロではなく、自分の中での位置づけは、
「趣味以上であるが、職業以下である」と、自ら語っています。
彼は、ほとんど独自に、自らのナイフ投げ技術を構築し、
その模様を、専門的な撮影スタッフと共に映像として作り上げました。
彼は「世界で最も危険なナイフスローワー」とも称されています。
>>●なぜ本を書いたかについて、彼は、
「ナイフ投げで一般通念であった、回転なしに投げる方法は、
困難か不可能であるというものが真実ではないことを、
証明するためである」
>>と述べる。
>>そして彼は言う。
「実際には、ナイフを回転させずに投げることは、極めて簡単なことですし、
それは実戦的で、実用的です。
ナイフが直線的に投げられれば、従来のナイフ投げのように、
特定の距離や、特定の立ち方や、特定の腕の角度には、制限されません。
それは、石ころや野球のボールを投げるかのように、
あらゆる角度や姿勢から、投げることが出来ます。
さらには、この方法によれば、予測不能な、移動している目標を
突き刺すことができます。
これらの技は、ナイフを回転させる方法では不可能です。
今までナイフ投げの常識で言われてきたような、
実戦や自衛の為にナイフ投げは使えない、という考え方は間違っています。」
>>●どうしてその投法のスタイルの発想に至ったか?
>>そして、誰か今までに、その方法について考えた人はいたか?、
>>ということについては、彼はこう答える。
「多くの試行錯誤の末に、
私はナイフの単純なグリップ構造と、重心のバランスに関する発見をしました。
ナイフを回転させずに投げる方法(これを彼は「スピンレス・スロー」と言う)、
これが最良の方法であるかどうかは、それは実際に行った人が、
それぞれに判断してもらえればいいことです。
従来のナイフ投げは、一定の距離から、一定の回転によって、
正確に標的に命中させることに技術向上の為の時間の大半が費やされています。
私の方法によれば、皆さんは、はるかに簡単にそうした命中率を実現できますし、
なおかつ、動きまわりながら自在にナイフを命中させる事は、とても楽しいことなのです。
一方で「回転させる投法」には、それが有する優美さがあります。
私はアンダーハンドで長距離を投げるために有効な技術も開発しました。
動画の中では、最大で、約16mの距離からアンダーハンドで投げています。」
●「なぜ、この方法を、他の人達が思いつかなかったかに関しては、
それは人間の持つ「固定観念」の弊害に由来するように思われます。
今では、ナイフを直線的に投げることが可能なのは、疑いようのない事実ですが、
人々は、長い間「ナイフはそのように投げることは出来ない」と信じ切っていて、
その為の「挑戦的な努力」をしてきませんでした。」
>>●今までに、どのような研究をしてきたかについて、彼はこう答える。
「実戦の場でのナイフ投げの研究は、学者の意見とは対立しました。
私は、警察の巡査とアマチュアボクサーを相手として、シミュレートしました。
また私は自分の利き手でない手でナイフを投げることによって、
初心者がどのように投げ方を学習し、経験するのか理解することが出来ました。」
「私のテクニックには前例がなかったので、参考文献といったものはほとんど記載せず、
ほんの2、3冊の本の内容の引用に留まりました。
この本を書くのは、とても楽しかったです。私はユーモアを交えて執筆しました。
また重要な点は、
私はナイフによって自分が怪我をしないための安全性について強調して書いています。
●しかし、私が何年も行っていることは、未だに他の人々によって試されていないのです。
たとえば、跳躍しながら投げ、走りながら投げ、約360回転して投げる、
あるいは仰向けに横たわって投げる、脚の間から投げること、
あるいは目標の見えない状態で、背面の的に投げる、背中側から投げる、
そして、手元にある「ごく普通の代用品の道具」を投げること、
そして、回転させずに投げること。両手で同時、または交互に投げること。
これらを私は実際に実演しています。」
「●ビデオクリップは高画質の為に、ダウンロードに時間がかかるでしょうが、
ご覧になる価値は充分にあると思います。」
●「なぜこれほど多くの「変化投げ」を実演するのかですが、
それは、私が作り出したナイフとその投げ方が、
いかに簡単に投げることが出来るかを実証してみせるという目的もあります。
私の本が、自衛手段としての「実戦性」を重視しているという側面はむろんありますが、
その一方で、今後は、娯楽として、または、スポーツとしての
ナイフ投げに関する教育的なビデオを創りたいとも思っています。
●私が対話をしている人達の多くは、実際にナイフ投げをしている人です。
だから、彼らは好奇心に溢れ、偏見の少ない人々であったことが私には嬉しいです。
単に本を読んだだけの人達ではなくて、
実際に私のナイフスローを見た人達の感想は一様に肯定的なものでした。
私のスタイルは、従来のスタイルでナイフを投げる人たちにとっても、
また、ナイフメーカーにとって、
そして、ナイフ戦闘者や武道家にとっての「新しい世界」を開くためのものです。
従来の回転投法によるナイフ投げは、実用的な自衛手段になりませんし、
距離も一定させなければなりません。
つまり、従来の方法では、
映画で見るような華麗な動きでナイフを投げることは出来ません。
私の本の内容には、まだまだ改良の余地はありますが、
読んだ人達が、自分なりに工夫して、上達していってくれれば、
と私は願っています。」(2003年)
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解説(by houzan)
さて、
DVDから、おおよその距離などを計測すると、次のようになりました。
◆直打法では、おもに「3間内外」での投剣が多いが、
命中率は、2間では、ほぼ7寸的に全命中。
◆4間から、カスタマイズされたナイフを直打法で、幅20cmの木に命中。
◆約5間半から、直打法で長さ約50cmの剣を、幅30cmの木に命中。
◆約6間から、下手からの一回転打法で、幅20cmの木に命中。
◆命中率を度外視して、刺すという行為においてとなると、
約15m以上もあろうかという長距離で、
下手打ちで、長剣を「一回転」で刺していました。
◆「2間内外」の至近距離では、ナイフ以外に、
園芸用のハサミ、普通のハサミ、ヤスリ、ドライバー、その他、
市販の多種のナイフ、剣尾を切断したナイフ、
そして、日本刀や西洋のサーベルに至るまで、投げ刺しています。
◆使用しているナイフや短剣にはこのようなものがあります。
◆「スピンレス・スロー」を説明しているところです。
これらは、単なる見世物や、曲芸的な投げ方なのではなく、
完全に「実戦で使える高度な技」です。
___________________________________________________________
●私見では、「3間以内であれば、どのような剣を、
どんな(直打法の)打法で投げても、刺さる」という無冥流の理論を、
奇しくも「証明してくれた結果」ともなった、貴重な映像でした。
一方で、長剣を使用した「下手投げの飛距離」と、
その「美しさ」には、心を奪われました。
しかし、何よりも、素晴らしいのは、
反転打法も含めての、4間以内の近距離での「実戦性」です。
コンバットナイフスローと名づけられただけの価値はあり、
伝統を保持するだけの、現在の日本の手裏剣術では、到底及ばないほどの、
多彩で「実用的な技」を持っています。
●手裏剣術の一部の流派が、あくまでも、姑息に「隠し武器」を主張するのに対して、
コンバットスローナイフは、たとえ相手に、はっきりと見える大型ナイフであっても、
堂々と「正面からの勝負」をする事の出来る精度の技になっています。
また特筆すべきことは、
日本で「変化打ち」と呼ばれるものの多用です。
ラルフ氏による呼び名は、
「マーシャルアーツ ナイフ スローイング」です。
●彼がカスタマイズしたナイフは、
「打法時の姿勢の制限」を受けにくい構造のために、
自在な角度や姿勢や打法でも打てるのである。
これは、日本の「古典的な手裏剣術」にはない大きな「強み」です。
予測不能な投げ方を展開する距離は、おおむね1間から2間内ですが、
相手がこの技を行うことを知らなかったら、避けることは、
ほとんど不可能です。
八角流の半田師範にも見ていただいたところ、
>「もしも彼が刺客だったら恐ろしいですね。彼には死角が全くない。」
というコメントも戴きました。
●DVDの中では、近距離とはいえ、
交互に左右の手で投げる、
両手同時の投法、
後ろ向きの投法、
下手の投法、
腰の後ろからの投法、
足の間からの投法、
ジャンプしながらの投法、
回転しての投法、
横方向への投法、
サイドスロー投法、
寝ての投法、
座っての投法、
逆打ちでの投法、
下手で、天井へ向かって投げる、
下手や上手によって、背面に向けても、両手で同時に投げる、
などの技が披露されています。
ラルフ氏のこれらの実戦的な投法を見ていると、
もしもこれを大学の投剣術だとすると、
(私も含めて)、日本の手裏剣術で「変化打ちだ」などと、大げさに称しているものが、
まるで「小学生の、オママゴト」のようにすら見えてきます。
しかも、ラルフ氏の変化打ちは
その組み合わせによってコンビネーションもあり、
下手と上手と逆手と横手に、回転しながら連続して投げるなど、
その技の数々は、まさに「驚愕に値するもの」です。
また、近距離、中距離ともに、「スピード」「威力」も充分にあり、
また命中率も非常に高い。剣にどれだけの力があるかについても、
彼は、金属板を打ちぬいたり、木の的にどれだけ深く刺さっているかを、
実証しています。
これでしたら、
世界中の「軍隊」で、実戦訓練のひとつに採用できるほど、
完成度の高いものです。
●こうした映像を見るにつけ、いつまでも、
「古流の流れを汲んでいるだ、体の軸だ、うねらないのだ」、
とか言っている、日本の手裏剣術も、
(流派の種類によっては)根本的に考え直すべきか、あるいは、
異文化の武術を、部分的に、吸収すべき時期に来ている、
と私個人は確信しています。
むろん、過去から連綿と受け継がれている日本の武術には、
その「揺ぎなき独特の伝統的体系」と、
「身体運動に関する術理」があるわけですから、
そうした日本の「武術遺産」と、こうした「全く自由自在な動き」とは、
双方が「対立しない形で」今後は、ミックスされてゆくだろうと、
私個人は、推測しています。
K-1グランプリのKは、カンフー、空手、キックボクシング、格闘などを
意味するようですが、
さしずめ、私は、
「Sword」「Spike」「Shuriken」「Stick」の「S」を意味する、
「S-1・グランプリ」といったものも、開催されることを想い描いています。
●もしも、日本の手裏剣術が、伝統文化の継承と、演武会という
「お披露目芸」に終始するなら、それはそれで、むろんいいのですが、
もしも手裏剣術を本当に「実 戦 武 術」として目指す、と言うのであれば、
このラルフ氏のDVDは、「必見」のものです。
>これを見ずして、
>欧米のナイフ投げについて、語るな、
とまで私は断言します。
普通に人間としての、繊細な神経があれば、このDVDを見たら、
多かれ少なかれ「カルチャーショック」を受けるはずです。
しかし、繊細な神経もない人がいたとしたら、その者は、
自分の属する流儀の優位さを、かたくなに保身しようとするエゴのために、
こうした映像には、心を硬く閉ざすか、
または、あれやこれやの否定的な意見を言うことでしょう。
__________________________________________________________
■Combat Knife Throwingという「本」は、
Amazonでも在庫があることもあるのですが、
DVDを見なければ、意味がありません。
DVDは現在、国内では、入手できません。
私は現在、日本の販売代理店に、このDVDを輸入できないかを、
交渉させて戴いている最中ですので、
国内で買いたい人は、しばらくお待ちください。
________________________________
【雑 記】
●私個人は、「中級手裏剣術」の著作にも書きましたように、
3間以内の打剣距離では、手裏剣を打剣するときの「感覚的な面白み」と、
「剣と打法」に関する「研究の余地がない」として、
その距離を、自分の研究対象から排除していました。
しかし、このラルフ氏の映像を見てからは、
近距離での「変化打ちの可能性」に関しては、
改めて、いろいろと考え直す、大変に良い機会となりました。
●なお、私からラルフ氏への質問の中に、
「日本に古来からある手裏剣術については、
あなたは、何らかの予備知識はあったのですか?」というものがありました。
これに関しては、間接的に聞いた話では、ラルフ氏は、
彼が自分独特の投剣法のシステムを作るまでは、
手裏剣術については、何も知識がなかった、ということでした。
★なお今回の投稿は、ラルフ氏に掲載許可を戴いた上で、
紹介レポートを載せました。
インタビューの原文は、
combatknifethrowing.com のサイトを見てください。
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