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★分割自我復元★その161■トラウマが掘れない原因 と 洗脳被害としての「裏トラウマ」■
by:
鈴木崩残
2013/01/11(Fri)00:44:29
トラウマが掘れない理由
●トラウマが掘れない理由、
または、途中からそれ以上に掘り進めなくなる理由には、
「三つ」あります。
■1つめは、そもそも掘る気がなく、問題意識を持てないほど、
意識が劣化している場合です。
自己評価が甘すぎる希釈自我の人によく起きています。
■2つめは、「つらくて掘り進められない」というもので、
これは皆さんからの報告の中にも、かなりありました。
しかし、そういう人は、ほとんどの場合には、掘り進めています。
つらいという明確な感覚と違和感がそこにあるからです。
■しかしここに3つめの原因があり、それは、
トラウマによる心の病を「治したくない」という背反する意志がある場合です。
トラウマを解消したくない、などという動機があることを理解できない人は、
次のような現実が、世の中には蔓延していることを見るといいです。
人間というものは、自分が(心または身体的な)病気であることによって得られる、
「共感」「同情」「他人からの関心」「依存」というものがあります。
分かりやすいものは、親の気を引こうとして子供が仮病を使うことなどですが、
病状が進むと、仮病ではなく、本当に病気になったりします。
●これが起きる原因は、トラウマを受けたり、
あるいはこの投稿の次項で述べる「洗脳被害」を受けた場合に、
不幸やコンプレックスとの自己同化が進みすぎてしまい、
不幸であることそのものが、その人の「個性」の一部であると誤認するためです。
こうなると、「不幸」や「トラウマ」を捨てることは、その人にとっては、
自分を捨てることにも繋がってしまうわけです。
それであるぐらいならば、不幸のままでもいいので、
不幸であることから得られるものを維持したいと思ってしまうのです。
家族の構成員全員が、
いつまでも不幸であり続けることによって成立している家族は、
「共依存症」として、一般にも、よく知られています。
●私が、だいぶ昔に言ったように、
>「人間というは、
>それが自分の存在意義を主張するのに使えるものだと思い込むと、
>不幸にすらしがみつく」
ということです。
●これゆえに、トラウマがあまりにもその人の一部になってしまっている場合には、
トラウマを掘ろうとすると、そこにトラウマそれ自体の記憶の自己防衛が作動します。
トラウマを掘りたいのに掘れない場合には、
「掘りたくない、掘ったら自分はおしまいだ」と思っている自己矛盾が
そこで発生しているということです。
●しかし、そんなことには構わずに、つらかろうが、
自分が失われるような錯覚をしようが、
自分ではない偽者の人格や、他人の都合で作られた人格(感情)は、
断固として、その原因を掘らねばなりません。
劣等感やトラウマは力にならない
●私が最も否定する世間の風潮のひとつは、
「劣等感があったから、努力できた」とか、
「トラウマがあったから、それをバネに出来た」とか、
この手の「不幸が私の力になりました」というエセ幸福の語り口です。
そもそも、不幸を原因としてはじまったことが、
幸福になど至れるわけがありません。
不幸や、劣等感や、心の傷を、必要以上に正当化し、
「そういう苦労があったから、あなたも私も成長できたのよねーぇ」
というこの手の愚かな語り口は、社会でもまかり通っていますが、
全くの嘘です。
●「若い頃の苦労は金を出してでもしておけ」というのは、
あくまでも自ら進んで、目標や探究心がある人がやることであって、
若い頃(幼少期も含めて)に、親や家庭から強いられた苦痛や苦労などには、
何の意味もありませんし、そんなものを正当化したら、
親が虐待や恫喝をするのを正当化するのに悪用されてしまいます。
●そもそも、劣等感をバネにした力は、
必然的にいつまでも「劣等感を必要」としますので、
いつまでも、劣等感を想起させるものに対して敏感になり続けます。
その結果として、劣等感を克服したといいながら、
自分の劣等感を刺激するものに、慢性的に関心が向いたままの状態に陥ります。
(むろん、本人はそれに気づいていません)
●トラウマも同じで、もしもそれをバネになどして、
何かの活動をしたり、作品を作ったり、社会的な主張をすれば、
それは、いつまでも「その病巣を必要とすること」になります。
いつまでも不幸でないと、「その不幸を題材にして得られるもの」が
得られなくなるからです。
●こうした理由から、
私は、世の中で言われているような、不幸があったからこそ、とか、
トラウマがあったからこそ、とか、劣等感があったからこそ出来た、
などという醜い言葉は一切、信じませんし、真っ向から全面否定します。
よく、世俗的な人達が言う、
「蓮は泥の中に咲く」というのは、完全な比喩の間違った使用です。
そもそも蓮が根を張る泥は、
汚泥などではありませんし、毒物に汚染された泥でもありません。
しかし、世間の人達が言う、「蓮が咲く泥」とは、
「そもそも、あってはならない醜悪なもの」までをも泥の成分として、
意味づけていることがあります。
しかし、それは完全な間違いです。
トラウマや、劣等感や、無駄で不毛な苦労や、不幸など、
最初から、何ひとつも、人間の経験に必要などないのです。
そんな汚物をバネにした力などは、汚物同然のものしか生み出しません。
美は、美の連鎖からしか、生まれないのです。
_______________________________
「なにそれ珍百景」的、裏トラウマ
「裏トラウマ」ってなんじゃそりゃ、の世界ですが、これもトラウマの一種です。
といより、もっと正しく分類すると、毒親からの「洗脳被害」です。
ここでもう一度、
「機能不全家族」が生ずる原因を大別すると、次のようになります。
分かりやすいものから順に示すと、
↓
1■親から、物理的な虐待や、暴力や、差別を受けた場合。
2■親から、物理的暴力は少なかったが、心理的(言葉の)暴力を受けた場合。
言うまでもなく、1と2は併用されていることもかなり多いです。
これを受けた場合に「心的外傷」トラウマとなります。
重度のものは、表面的な記憶からも排除されてしまい、
自分に虐待によるトラウマがあったこと自体にすら、無自覚になります。
3■次は、ACと呼ばれるもので、これは受けたトラウマや家庭環境に対して、
どのような反応癖や対処癖をするようになったか、
という人格形成の結果をも意味します。
子供の中にある正常な感情を、犠牲にせざるをえない環境にいた場合、
または子供本人がそう思い込んでしまった場合で、
直接的な虐待やトラウマがなくても、たとえば、
自分の家の貧困を、自分がなんとかしないとならないと、
子供が自分を追い詰めた場合にもおきます。
また親の夫婦仲の悪さや、親の苦労を子供の立場でどうにかしようと、
もがいた場合も起き得る症状です。
総じていえば、子供として生きるべき時代に、
「感情の発育不全」が起きた場合です。
これも1や2と連動することが多くあります。
4■そして今回問題にするのは、第4の「洗脳被害」です。
これは、トラウマに該当する、身体的、心理的な暴力はなく、
また、ACになるような不安な事象もなかったにも関わらず、
機能不全家族になるケース。
この4の領域は、あまり例がないので、私も、突っ込んだことを
分析したことはなかったのですが、
よくよく考えたら、これに該当する人達を、
今までに何人か見たことがあるのを思い出しました。
その人たちの特徴は、
◆礼儀をわきまえているように振舞うが、実は、ずうずうしい。
◆社交辞令的な挨拶は出来るが、個性に薄く、平坦でつまらない。
◆かなりKYな自慢をする。
たとえば、客観的に見れば、全く評価するに値しないようなものを、
他人に自己主張する。
結果として周囲からは総スカンを食らう。
◆物事に、極端に、自分に都合のいい解釈しか出来ない。
これがMAXになると、おそらくは、
【自己愛性人格障害】になるだろうと私は見ています。
では、どういう家庭環境ならば、そうした子供が育ち、大人になるかといえば、
「親から何かを貰うために、何をすればいいかを覚えた子供」です。
ただし、この場合には、親はそれを知っていますので、
故意に自分が手なづけたい方向へと、子供を誘導して洗脳するために、
常に、「ご褒美」を与えます。
>(サーカスの動物の調教がこれにかなり似ています。)
もしも、子供が逆らうと、「ご褒美を与えない」ということも、
少しならばするのですが、
子供が完全に反抗するまでは子供を怒らせないように、上手くコントロールします。
宗教的な理由によって、感情を抑圧している家族には、
この手の「洗脳被害」が、はびこることがあります。
また、「極度の甘やかし」「物を買い与え過ぎる」もこれに該当します。
それならまだしも、親が馬鹿まる出しの方が、
子供もそれに気づくので、まだマシだと私は思います。
●このような「飴による調教」の結果、何が生ずるかといえば、
>「その親子間でしか通用しないような、取引」を子供が覚えるということです。
●一方で、普通の多くのトラウマ問題は、「恐怖」を利用します。
親からの、恫喝や、暴力や、虐待や、お仕置きや、脅迫を子供にすることで、
「こうしないと、こうなるぞ」が、そのパターンです。
つまり、調教に「鞭」を使います。
ところが、このタイプ4の毒親は、
サーカスの動物芸のように、調教に「餌」だけを使います。
この場合、子供は、「どうやったら、親から怒られないか」と
びくびくするのではなく、
「どうやったら、また餌がもらえるか」のみを学習します。
実は、恐怖によって萎縮する子供も、
ご褒美欲しさに、親に媚びたり、親を利用する子供も、
>どちらも、どっぷりと、毒親からの洗脳下にあります。
なぜならば、そこにあるルールは、その家庭に固有のルールであり、
その親子関係にのみ固有のルールだからです。
●痛い思いをしなかった子供は、痛みのトラウマはないが、
>美味しい餌だと本人が思い込んでいる思いをするためには、
>その家庭内でのルールを、社会に出てからも他人にすればいいと
>思い込んだまま育ちます。
その結果が、前述したような、KY的行動や、ずうずうしさです。
その家庭の中でしか通用しなかったような、
「ご褒美をもらえるルール」が、一歩外へ出たら通用するはずもありません。
相手が馬鹿ばかりで、通俗的な人だけの環境ならば、通用する部分もあるでしょうが、
特に、異なる人格同士の深い人間関係となる恋愛では、
タイプ4は、必ず問題児となります。
このタイプ4というのは、実に可愛くなくて、
「・・・をすれば、・・・がもらえるはず」ということを、
当然のように信じ込んでいるところが厄介です。
「・・・をすれば、・・・の評価が自分に対してあるべき」
「・・・をすれば、・・・として扱ってくれるべき」
「・・・をすれば、・・・を得られるべき」
そういうことを、当たり前のように他者に要求しますので、
多くの人達から、ずうずうしい、または非常識と見られます。
表面的には、謙遜を装っていても、深く付き合うとその病巣がすぐに
明らかになります。
既に述べたように、この「当然に、自分は・・・されるべき」というのは、
その子供が育った家庭の親子関係の中での取引だけで成立するものですので、
他人には全く通用しません。
たとえば、「自分の親にだけ口論で勝てた」という子供もそうです。
それは、親以外の他人には通用しません。
◆このタイプ4は、親に服従したにしても、親に反抗したにしても、
どちらにしても、「毒親との駆け引き」「毒親との取引」でしか、
成功経験をしたことがないために、
はなはだ、「世間知らず」の側面を持っています。
心的外傷という形ではなく、親から「一服盛られた」タイプです。
この病巣は、掘るのに、少し手間取ります。
一番いいのは、子供時代に家庭内でやった取引など、
社会では通用しないということを痛感するために、
他者から、ボロクソに攻め込まれる経験をすることですが、
そういう機会に恵まれない不運な人が多いのが現実でしょう。
さらに、現実には、タイプ「1234」の全部がオンパレード状態、
という、最強最悪の機能不全状態もあるのです。
●まとめますと、
虐待系で恐怖を通じて洗脳被害を受けた場合には、
「餌のとり方が分からない」または「餌が取れない」子供にさせられます。
一方、おだて系の洗脳被害を受けた場合には、
「変な餌の取り方の癖」を持つ子供にさせられます。
どちらにも共通していることは、
基準として親の価値観が押し付けられていることであり、
「自己がない」「主体性がない」という事です。
ゆえに、自我復元が回復するのは、この部分です。
ただし、トラウマをきちんと掘れてもいない(掘る努力もしていない)のに、
安易に、「自分は4のタイプかもしれない」とやってしまうような、
軽率なことは避けてください。
私が見たところ、ほとんどの場合には、4以外が機能不全の原因ですから、
掘れば必ず、あからさまに毒親から刷り込まれた強迫観念が、
必ず見つかるはずです。
■ちなみに『自己愛性人格障害』その他の症例と原因については、
下記が、「概略だけ」でしたらば、参考になるかもしれません。
↓
『境界性人格障害』
http://homepage1.nifty.com/eggs/borderline.html
『自己愛性人格障害』
http://homepage1.nifty.com/eggs/narcis.html
___
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