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★分割自我復元★その190■ 【トラウマ掘りのプロセス】 ■
by:
鈴木崩残
2013/03/29(Fri)10:29:44
トラウマ掘りのプロセス
●まず第一に、トラウマというものは、自我復元なしには、
正しくなされない、ということは、断言しておきます。
従って、これまでの人生の中で、カウンセリングを受けたり、
御自分で原因を突き止めようとした努力をした人であっても、
「もう過去に分析したから、自分は大丈夫だ」とか「必要ない」
などとは、夢にも思わないことです。
●私から見て、これまでに、この世界の臨床心理学や精神分析において、
ある程度確立された「トラウマとの向き合い方」の方法そのものは、
アウトラインにおいては、それほど大きく間違っているわけではありません。
記憶を掘り出し、原因と直面するという作業そのものは同じです。
●ただし、自我復元をやりながら、トラウマを掘った人であれば、
100%同意するであろうことは、
たとえば、1/4自我の状態で掘るトラウマと、
1/2自我で掘るトラウマとでは、
本人の理解の及ぶ深さに、雲泥の差があるということです。
カウンセリングにしても、瞑想ごっこにしても、能力開発にしても、
そればかりか、仕事や、恋愛や、日常生活など、
その何事をするにも、自我率に応じた結果しか出ない、
ということは、この3年間の報告からも、ほぼ確実な事象となりました。
*********
●さて、自我復元をしながらのトラウマ掘りを大前提とする、
という事の中で、掘っていくにしても、そこには次のようなプロセス、
段階があります。
1/トラウマがある事にすら気づいていない人
■この人たちの多くが、自我判定のアンケートの際に、
「家族に、大きな問題はありませんでした」、とか、
「問題はあったと思いますが、分析はしていません」
「問題はあったと思いますが、分析は出来ていません」、
と書くことがほとんどです。
言うまでもなく、実際に本人が決意して掘ると、
とんでもないトラウマだらけのケースであることがほとんどでした。
あれこれの理由をつけては、
本人にトラウマが存在する事を、無視したがっている事がほとんどでした。
その結果、最も「得をしている」のは、
その人の「トラウマを食い物にしている」、
その人の、親、
その人の、家族、
その人の、付き合っている異性、
その人の、会社の同僚、
果ては、変質者や、犯罪者まで含みます。
2/トラウマを掘っている最中の人
■自我復元をしている、かなり多くの人が、現在この段階にいます。
ここで注意しなければならないのは、
いきなり、5歳以下の記憶を掘ろうとするのではなく、
また、いきなり、子供時代を掘ろうとするのではなく、
もっとも時間的に現在に近いところにある、
「心理苦」「違和感」「自己嫌悪」から着手することです。
●そこから時間的に、少しずつさかのぼってゆくことで、
その全体が、幼少期の自分の家族の、異常さや、
機能不全状態と、どう関連しているか分かってきます。
3/トラウマを掘りきった人
■この人たちは、私から見ていても「もう掘りきった」と言える人で、
そうい方も、実際に、何人もいます。
ただし、注意すべきことは、トラウマを掘り終えたという作業と、
「トラウマの影響を脱した」ということは別の問題であるという点です。
トラウマを全部掘れたということは、記憶を全部引っ張り出して、
その原因を理解できた、という段階です。
ところが、理解できたら、
魔法のようにすぐに解消されるとは思わないことです。
トラウマを受けた原因はすべて分かったとしても、
その傷がなくなるまでには、少し時間と努力が必要です。
●確かに、トラウマというのは、理解した時に、その瞬間に、
問題の「半分以上」が解決することは、私も認めます。
しかし、それは「自分の言動の原因について理解できるようになった」
という段階に留まっています。
ちょうど、スポーツで「フォームに致命的なほど変な癖」がついた人が、
その原因が分かっても、それを修正するには、
本人が、自分で努力する必要があるのと同じです。
分かっただけで解消する部分が、半分以上あるのは確かですが、
全部ではありませんので、不完全です。
心の傷や、痛みは、まだ残っていますし、
たとえ、自分が受けたトラウマを、全身全霊で理解したとしても、
その「影響力を本当に脱することが出来た」というのは、
「その次の段階」のことなのです。
4/トラウマに影響されなくなった人
■この段階までこないと、トラウマが「解決した」とはいえません。
掘りつくし、理解しつくした、としても、
病や怪我というのは、それが癒えるまでに、必ず少しの時間を必要とします。
原因が分かることは、「物凄く根幹的で大きな変化」ですが、
ただし、どれだけ、自分を理解しつくしていても、
恐れてしまう癖。
つい反応してしまう癖。
取り繕ってしまう癖。
見当違いな判断をしてしまう癖。
保身の為の守りに入る癖。
逃避しようとする癖。
自他に言い訳をする癖。
つい不注意な言動をする癖。
その他、多数の「癖」。
これらに対して、トラウマを掘る以前であれば、
全く無自覚だったものが、少なくとも、
「自分は今、またもや、昔の癖が、出てしまっている」
という事を、「自覚できている」という段階に、まだ留まっています。
●本格的に、その影響から「脱する」には、
たゆまず、さらに自我復元を地道に続けることは無論のこと、
ついてしまっている癖を、
それに気づくたびに、自分で意識的に修正しないとなりません。
そして、これが出来ている人も、数人います。
番外編/掘る気のない人
■これは、掘らねばならない問題意識を持つことが出来ず、
ぼやーっとした、現在の状態に甘んじて、麻痺していることを選択した人です。
この人たちが、いくら私がこのサイトで、自我復元の問題と平行して、
トラウマを掘ってください、と言い続けても、
「無明庵でそう言っているから、
掘らないとダメなんだろうから・・じゃー、掘ろう」
とか、やってしまっている人たちです。
または、「別にトラウマなんかないさ」と油断している人です。
●その者の、本心を覗いたらたらば、
「別に、私は、今のままで、いいですし、
不満なんか、あーりません。」
というほどに、生の神経が麻痺しているのであれば、
どれほどに、その病巣が救いようがないほど進行してしまっていて、
次に、もっと酷い環境に生まれることが明白に分かっていても、
私には、もう、どうすることも出来ません。
******************
●絶対に勘違いをしてはならないのは、
自殺願望というのは、
本人に「苦」の自覚があることとは全くの別問題です。
毎日、自殺したいと思い続けたり、周囲に言い続ける事、
それ自体を、「現実逃避に悪用」している人を沢山見てきました。
無明庵では、かつて1997年ごろから自殺の問題を取り上げた。
その自殺願望の動機には、世間的なことから、精神的なことまで、
さまざまなものがあるが、
だからといって、自分は、自殺願望がある(またはあった)人間だから、
瞑想したり、道を求めるだけの、資格である「自覚的な苦」を
ちゃんと持っている、などと、口走るのは、言語道断です。
●私は1990年代から、そういうダメ人間を沢山見てきました。
無明庵というのは、大真面目に自殺の問題を扱ってきましたが、
それは、その者が、だらしなく生きた結果、
慢性的な自殺願望に陥ってしまい、
自分や、周囲に、「いざとなったら、死んでやるからいいや」と、
うそぶいて、だらだらと、いつまでも死ねない「言い訳」をしている、
そんな最低人間を弁護するため、自殺の意味を取り上げたのではありません。
●むしろ逆です。
「自殺など、敗北だ。
絶対に、問題解決するまでは死なない」
そういう人しか、私は人間として認めません。
●
本当に、価値のある、唯一の「放棄」とは、
最後まで、全力を尽くし、
ファイティングポーズを取ったまま、倒れて死んだ、
そういう「屍」のみである。
自分を賭けて、戦いもしなかった屍は、
ただの死人(しびと と読む)である。
いや、それは、人ですらないので、
周囲に腐敗臭を撒き散らす「ただの腐乱死体」だ。
そんな死体には、
魂も生気もないので、自殺すら出来まい。
●
私は、その人が、
もしも、それ以上、弓を引いたらば、
弓が折れてしまうか、
または、その者の腕が折れてしまう、
そういう地点まで、生き切った人にしか、
「手を放しなさい」とは決して言わない。
弓を半分も引いていない者に、
「手放しなさい」と言う事に、一体何の意味があるというのだ??
そんなクズが手放した矢は、
情けなく、惨めに、ポトリと地に落ちるだけ。
そんな「手放し」で満足できる人間などは、死んだ方がマシだ。
●
壊れる寸前の限界まで、弓を引いた者の矢だけが、
「彼方の次元」へと届く「聖なる矢」になる事を、私は知り尽くしている。
自我復元とは、
その者が手にしている弓を、
最大限まで引ける状態に戻すことにある。
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