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★分割自我復元★その315■☆重要記事☆ 『なぜ母親からのトラウマが大きいか?』
by:
鈴木崩残
2014/01/21(Tue)19:52:02
★重要記事☆
母親から受ける傷の方が
父親からの虐待よりも深い
●今回は短い内容ですが、重要です。
両親との関係の中で生じてしまうトラウマと、AC人格のうち、
父親からの虐待の影響については、ブログでも桜の間の掲載の中でも、
たくさんの報告がありました。
どのケースも、本当に期待を裏切らない、最低の毒父親だと思います。
しかし、子供にとっては、それでもなお、
母親との関係で生ずるトラウマの方が痛手がひどいものとなる、
その理由について、述べておきます。
これについては、私も今日、はたと、わかったことでした。
●皆さんからの報告やブログを見ると、父親からの暴力や恫喝が
本当に子供にとって恐怖になっていたことはわかります。
それは、主に「恐怖」です。あるいは父親への「敵意」。
そして、その結果が、「自分よりも弱い」と思った相手への、
「代理復習(親に出来なかった反抗の八つ当たり)」の主な原因になります。
たとえば、今までのいくつかの報告にもあったように、
その人たちの「AC人格の本音の声」を一言に言えば、
「こいつが、私には敵わないもので、こいつを、とっちめてやろう」
という精神状態に陥っており、
しょっちゅう、その「獲物探し」をしている、きわめて病的な状態にあります。
そのために、精神世界についても、知ったかぶりをしたり、
自分よりも弱いと思い込んだ女性に対して、つまらない説教じみたことを言ったり、
自分の方が知識がある、お前の知らない真実を知っているんだ、
俺様のほうが、正しいことを言っている
などと、
常に、「他人を小馬鹿に出来るチャンス」に、飢えている目をしています。
こうしたことは、主に、その本人が、父親にそのように馬鹿にされて、
劣等感を持って育った男性に多いものです。
一方で、女性がそうなった場合には、
理屈で相手をねじ伏せようとすることは少なく、
自分より下の兄弟姉妹を、いじめたり、馬鹿にしたりします。
*********
●では、母親との関係では、何が「ねじれてしまう」のでしょうか?
それは実は、父親の暴力や恫喝よりも、もっと深い傷を子供に残します。
母親が働いていたり、共働きなど、例外はあるものの、
多くの場合、子供の生育環境においては、
父親は仕事で外にいて、母親は家事でした。
そうなると、
子供が、まだ家にいるときにはずっと母親の近くにいますし、
学校などから帰っても、まっさきに「ただいまー」というのは
母親に対してです。
そして、「ねぇー、ねぇー、お母さん、聞いて、聞いて」と言います。
●重要なのは、ここで起きていることが何か?です。
子供であったあなたは、
ここで、はじめての「自己表現」をしているのです。
子供にとって、
最初に自分を見せようとするのは、母親にです。
そこでは、
子供のほうが、自ら、母親に、走り寄ってゆくわけです。
別に、ほめられなくても
(褒められればもっとうれしいでしょうが、)
母親から、「自分のことを見てもらうだけ」、
それだけでも、子供にとっては、最初にまず、安心感が生じます。
「おかあさんは、自分を、ちゃんと、見ていてくれている」と。
●しかし、もしもそこで、
母親が、疲れきった顔をしていたり、
母親に、無視されたり、
忙しいから、あっちで遊んでなさい、といわれたり、
うるさいと言われたり、
最悪の場合には、母親が、酒びたりで酔っている、
あるいは、いつも精神不安定になっている母親など、
こうした反応が、母親から返ってきたら、
子供は一体、どう感じるでしょうか?
はじめて、自分を母親に向けて、表現して、
あれこれの話を伝えたかったのに、
無視や拒否や、嫌悪を向けられたのです。
この段階で、一番、身近にいて、
父親よりも、常にそばにいる確率の高い母親に「否定」などされたら、
それだけで、その子供は、
「一生、癒えない傷」を背負うことになります。
たとえ、いつも母親が、そばにいるわけではなくても、
そもそも、妊娠、授乳という行為を通じて、
父親よりも絶対的に、母親を「親」として意識しているのは、
動物として当たり前のことなのです。
●それゆえに、たとえ、母親から暴力や、恫喝がまったくなくても、
前述したような無視をしただけで、子供は傷つきます。
そこで生ずる悲しさ、不安は、
「母親が、保護してくれない」という失望と、驚愕と、そして絶望感です。
この絶望感は、大人が想像するよりもずっと深いものになります。
●ですから、
父親が子供に暴力をふるったり、理不尽なことを言ったりしているときに、
もしも、母親が、その子供のことを擁護せずに、
あからさまに父親の味方についた行動をしたり、
父親と一緒になって、子供のあなたを責めたり、
または、父親の暴力や横暴に対して、
「ここは、我慢しなさい。お父さんだって苦労しているんだから」とか、
そうやって、母親の保身的な態度によって、子供が突き放されれば、
「保護してくれるはずだったお母さんに、私は、守られなかったんだ」と、
子供は絶望的になります。
●ここで生ずる「孤独感」「突き放された感覚」「絶望」「安心感の不在」は、
その後、大人になっても、死ぬまででも、ずっと続きます。
●父親の暴力というのは、勝手に父親の方から、
子供の方へと、どたどたと、下品に、踏み込んでくるものです。
それは、「外」からやってくる敵です。
それはむろん、子供にとって脅威ですし、トラウマになります。
しかし、子供、特に幼いころの子供は、
母親に対しては、本能的にも心情的にも、
「子供のほうから、愛情をもとめて」駆け寄るのです。
当然に、保護され、愛情が返ってくるものであるという前提が、
動物的な本能に刻まれているからです。
●勝手に、横暴なことをする、父親は「外」からくるものですが、
子供自身の意志で、母親に駆け寄って、
そこで、自分を包み込んでくれると思っていたら、
無視、嫌われる、邪魔にされる、父親に従うように諭される、
こんなことをされたらば、
その子供には、頼るもの、安心できるものが崩れ去ります。
●そして、子供は、
断じて、それ(母親に受け止めてもらえなかった事実)を
「認めたくない」、と必死になり、
結果として、
「母親から認められよう」とします。
「父親」から認められようとするではなくて、
「母親」に、自分の存在価値を認めてもらいたいと
心の奥底で、切望するようになります。
これは、その後、思春期を迎え、その後大人になって、
本人が自覚していようがいまいが、影響し続けます。
●子供は、母親が、きちんと自分を見てくれなかったことによって、
最初の重要な、「自己信頼」を失ってしまったことになります。
この、最初の「自己信頼」を失った子供は、
その後、拠り所とする基本的な「安心感」」がなく、不安なまま生きますので、
その安心感を得られそうな代用品を探し回ります。
しかし、母親に受け止めてもらうことによって、
自分の内部から沸き起こるはずだった、「自己信頼」が、
最初に欠落してしまったために、
その後大人になって、
「私は自主的だ」「何もかも自分で決めたことだ」「馬鹿な親と自分は違う」、
と言っていたり、思っているのは、本人のみであり、
その人は常に、心の中では、
「他者からの評価」を、一生の間、気にし続けています。
自己信頼のなさと、その不安に翻弄され、一生、揺れ続けます。
●一番最初に、「母親」に受け止めてもらえなかったために、
その後、
「他人の誰かに、受け止めてもらおう」
「誰かに自分を認めてもらおう」、
「誰かに自分を認めさせてやるんだ」と、ずっと葛藤し続けるのです。
*********
●しかし、これこそが、皆さんの知らないうちに、
幼少期で起きている可能性がある、
しかも、皆さんが、自覚できなかった恐ろしいトラウマです。
だからこそ、父親から暴力や恫喝があっても、
母親は、暴力的でなかった、という家も、要注意です。
母親の我慢や、恨みや、感情の鬱積、それ自体が子供には毒であり、
子供に不安感を与えるからです。
●あえて、極論を言いますと、
父親の恫喝や暴力に恐怖した子供よりも、
「母親に見捨てられた」と感じた子供のほうが、
もっと、行き場のない、自分の居場所のない、不安の中に追い込まれるのです。
*********
ですから、必ず、
母親は、あなたにどう接したか、
モノを買い与えてくれたとか、
食事を作ってくれたとか、
学校の送迎をしてくれたとか、
そういう、表面的なことではなくて、
よくあなた自身の当時の感情を思い出してください。
本当にあなたの母親は、
安心できる存在だったか、
どこか、不安にさせる存在だったか、
それとも「影が薄い」という形で、存在感がなかったか、
あるいは、子供のあなたが、
父親から母親を守ろうとしなければならないと思ってしまったか。
これらを、必ず、掘り出してください。
(もともと、ACという言葉の由来は、
子供と大人の立場が逆転してしまい、
子供が親を守ろうとしてしまうような機能不全家族から生まれた、
「子供らしくいられなかった環境の子供」
「子供らしさを失う環境にいた子供」つまり、
「大人の都合に合わせざるを得なかった子供」
「大人子供」=「アダルトチルドレン」が語源です。)
●私は、これを広義な意味で、使えるように、
次のように、定義し直しました。
トラウマ由来の恐怖の記憶、
あるいは、つらい記憶、みじめな記憶、つまり「痛い」記憶、
こうしたものを「見ないように」回避したり、
その痛みに、麻痺したり、
それを無理に正当化したり、
それが見えないように、そこから逃避できる行動をしたり、
それを感じなくて済むようにと、
その人が、自分の、知識と経験を通じて得た、
あらゆる手段を駆使して、「自己工作」した偽りの人格、
それを「AC人格」と定義しています。
そのAC人格の持つ、たったひとつの性質は、
「自分が経験した痛みを、直視しないこと、直視できないこと」です。
それゆえに、直視することから逃げて、感覚的に麻痺するためならば、
どんなことでも、どんなチャンスでも、どんな相手でも、
虎視眈々と、AC人格は、痛みを思い出さないために、
なんでも悪用しようと、チャンスを狙っています。
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