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●情報を共有できない、ということには大きなメリットがあります。

現在のような、インターネット社会では、誰でもが手軽に
情報を共有し、また、そこに金銭の授受すらないために、
「どうせタダだ」という甘い考えから、情報を大切にもせず、
よく消化もせず、日常生活への応用もしていません。

その結果、インターネットの社会では、
＞いろいろなホームページや、他人の書き込みや、
＞書籍のコンテンツなどを、「出典やリンク先も示さず」に、
＞勝手に、無断で、コピーペーストをしては、あたかも、そんなもので
＞他者と情報を共有しているかのような気（とんだ錯覚に陥っている状態）になっています。


●通販などの物流と、公的なデータベースについては、
情報の流通は、ネット図書館のような面があり、とても便利ではありますが、
思想とか、個人の考えとか、作品、個人研究などについては、
本来そうしたものは、公的になるべきものではなく、
あくまでも、書店または個人販売という媒体を通して、流通すべきである
というのが私の長年の考えです。
それゆえに、私は重要なコンテンツは、すべて書籍という物体に
産み落として来ました。


●その大きな理由のひとつは、現在のような個人のホームページやブログ
といったものは、商業的には全く価値がないものが「ほとんど」です。
その理由は、発する側も、受け取る側も、無責任であり、
緊張感もリスクも何も伴っていないという「甘さ」です。

●たとえば、報道その他何かに文句を言うときでも、
私などは、ネット社会になってからも、
すべてＦＡＸか、封書で番組やその部署あてに直接送っていました。

そこには、書いてはよく内容を確認して、印刷し、送付するという手間があり、
その手間をすべて貫くほどの持続的な意志とか、覚悟とかがなければ、
意見というものは、発し得ないわけです。


●ネットのような社会では、何も深く考えないで、
何も覚悟も、リスクもなく、簡単に感情的になって、
軽率な発言や誹謗中傷や、いたずらや、からかいが、簡単に出来てしまうわけですから、

そういうネット社会で「頭と意識が腐ってしまった者」は、
持続的に何かを創作する、あるいは研究する、または主張する
ということが、現実生活でも出来ない人間になってしまいます。
人間のあらゆる行為は、「習慣となり癖となる」ものです。

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●私がネットに参加する者たちに、ネットのほぼ全域のどの掲示板でも、
「固定ハンドルを持て」というのは、その「軽率者」にならないための
最低限のルールです。

どうしても、やむを得ない理由によっては、ほんの少しのハンドルを
使い分けるということはしかたないとしても、

ほとんどの場合には、何年も統一したハンドルを、
「どこの掲示板へ移動しても、同じものを使うように」と
私は厳しく言います。男女差も年齢も関係ありません。

そうすることで、あなたは「逃げる」という事を、少なくとも自分に許さない
しっかりした者になりますし、発言をするときには、
ある程度の広域での覚悟を負うことになります。
私のように、執筆名をそのままハンドルにする場合もそうです。

こうしたことを、繰り返すことで、いいかげんな文を
落書きや、でまかせの愚痴のように書くということは、出来なくなります。
それは、結局は、何よりも、
「書く本人の自己管理にとって重要であり有意味」なことなのです。

そうした理由からも、私は何年も「固定のハンドル」にして、
その名前で、ネットのいろいろな所で発言をしている者以外は、
きちんとした、相手にしていません。


●また、そのハンドル名というものは、自分でつけるときに、
＞ネットで「同一名がいないか」ぐらいは、調べるべきものです。

仮に同一名の人がいても、検索したときに、簡単に見分けがつく
ぐらいの、「最低限のオリジナリティー」を創作すべきです。

たとえば、名前は、ありふれたＡＩでも、「ＡＩ＠霞ヶ関−８」、
などとすれば、同一名は極端に減るわけです。

他者がハンドルで、検索したときに、すぐに、
＞その人が、「今までに、どういう投稿を、どこでしてきたか」を、
＞堂々と「開示している人」にしか、
私は、まもとに、かかわりを持つつもりはありません。

「通りすがりだの、名無しだの、ロムラーだの、見学者だの、
一文字か二文字のアルファベットなどの名前だ」「初心者」だのと、
いずれにしても、特定の掲示板だけではなく、

＞「ネット社会全体の中」で
＞「個体識別の出来ないような、逃避準備つきの名前」は、

まったくの「論外」です。

そんなハンドルを使っている者に、ろくな者がいた試しはありません。

そんな投稿名だけしかない、悪名高い２ちゃんねるに、
いつまでも、書き込みなどしている者が、
どんどんと、卑屈で、被害者意識だけの愚痴やアラシの書き込みだけ、
あるいは、他人の批判や噂話しか書けないようになり、
最後には、「無気力な人間」になってゆくのは、自業自得の「当然のこと」と言えます。


■ですから、最低限でも、そういう
＞「ネットで自分の名前を長年育てるという作業」をしてきていない者は、
えらそうな事や、横からの文句を、他人様に言うのは、
今後、一切、慎むことですね。

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◆たまに、すごく、お馬鹿人が、私の書く文を、
インパクトが強いとか、きついと言う場合がありますが、そんなの当たり前ですよ。

「現実の社会」では、私の書く文書の方が、遥かに通用するのですよ。
私はネットで書くときと、ほぼ同じ口調で、個人や、組織や、
企業や行政機関に文書を書き、その人たちと、沢山の交流をしてきました。

つまり、実際問題として、現実社会では「全く通用しない」のは、
ネットでダラダラと、馴れ合いと、
いつでも、言い逃げる準備つきで、やっているような、
井戸端会議の延長の「いいかげんな文」なのですよ。

もしもネットで私の文章が、きついとか言うのでしたら、その人たちは
現実社会では全く通用もしない、「甘やかされた温室」の中を、
自分たちのネットとか、常識だとか、やれネットルールだとか、
無力に、叫んでいるだけの事、なのですよね。

◆何かを、社会に主張したいのであれば、
ネットなどという安全な場所から、吼えていないで、
報道機関や、新聞社や、番組や、企業や、組織に、
差出人を明記したＦＡＸや、封書で送るぐらいのことは、
「何度も、やってから、出直せ、」と言っておきますよ。

それで、いつもの皆さんの、
＞そんな口調とか考え方が、
＞「実際の社会や、ビジネス」で、主張として、通用するかしないかを、
＞よく自覚された方がいいですよ。

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◆ちなみに、余談ですが、ネットには、「マンガ」だけの読みすぎで、

＞長文の読めないような、頭になってしまった者が、かなりいるようです。

また、携帯メールの短文しか読めないような頭に、
なってしまった者もかなりいるようです。


私なら、あれですね・・・ここの掲示板のＣＧの右下にある、
新規投稿の右横の【アンケート】のところのボタンのコンテンツに、
あるように、まとまった自分の意見を出す人には、
「数千文字以上を書け」という、逆に、文字制限をした条件にしますよ。


短文は、どんなに馬鹿な人にでも書けます。
ある程度の中文や、長文は、その主張に「軸」のない者には書けません。

どうしようもない長文というのも世の中にはありますが、
それは、そもそも、何を主たる「論点」として言いたいのかが、
全く明確でないような長文のみです。

そういうわけで、最近では、ご親切にも、
そういう「長文読めない症」の患者さんのために、
文の内容が変化するときに、私は、こうして、
↓のような「線引き」を入れることが多くなりました。
＞＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿


●さて、もともと、何かを社会に「物質として発する」というときには、
発する側も、買う側も、自分の中から何かを削り、リスクを負うわけですから、
そこには、物理的な「敷居」というものがありました。

つまり、本などを書くということは、今でも、大変な集中的な労力のいることであり、
それをクリアーしていったマニアの人たちは、同人誌という形で
今も昔も、自分の表現を、ごく一部の人たちとだけ共有するわけです。


●重要なのは、そうして流通する情報や考え方や作品、というものは、
誰でもが共有出来るようなものではなく、
それを書店やコミケで手にした者だけが共有するということです。

もともと思想的、または「作品的」な情報というものは、
それを得た本人が、「自分の中で消化するため」「自分の食料とするため」
にお金を出してまで買うのであって、
それは、「他者との、おしゃべりの道具」に使うものではありません。

他者との無駄なおしゃべりに使うための、そんな情報程度ならば、
「週刊誌」や「テレビのニュース」でも共有していれば充分なのです。


●そして、かつて、書籍のみが「専門的な知識」を知れる手段であった
時代には、ある書籍を通じて、不思議にも、
物理的に縁のある人たちが「必要な時」だけに「自然に出会う」、
という現象が、頻繁にありました。

また、そうやって出あった者たちは、実際に、会うわけですから、
自分がある分野の知識について理解をしたり、共感したものについては、

＞自分の五体全部を通して、その理解度を相手に示すということが
＞当たり前のことだったのです。


何かの本の著者に会いたいと思う場合にも、
出版社に問い合わせ、理由を書き、また何ヶ月も返事を待ち、そして
縁があれば、著者に会うということもあったわけです。

つまり、文字通り、他者とコミュニケーションをするときには、
全身で、体当たりで、自分をさらけ出していたわけです。


●それが現在のような、あること、ないこと、なんでもウソも書けて、
＞他人の文章も、コピーし放題で、顔も見えない位置から、
＞「知ったかぶりのオンパレード」のような、こんなネット社会では、

あなたは、自分の人生のその限られた短い時間の中で、
自分に「本当な必要な知識」も、「本当に必要な人物」も、
見つけることは出来ません。

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●そんなことから、私は、随分前から言っていますが、
年３回か４回ぐらいの、印刷された有料の機関誌を、書店で
配布したいと思っています。

とうぜん、有料ですから、
内容も、それなりに密度や、おもしろい視点を含めたいですが、
それらを、ネットで簡単に閲覧できるような内容にするつもりは
ありません。
すべて、未発表の、書き下ろしのものになります。


情報を大切に、自分の生活とか精神の問題に生かそうとする人たち
だけに、届けばいいと思っているからです。

生活に生かすことも考えず、垂れ流しされる情報を軽薄な態度で「横流し」したり、
ただ、無駄に時間をつかって、「井戸端会議のようなおしゃべり」に
毎日、あけくれる人に、私は全く関心はありません。


こうして、便利な時代というものを「逆行」する形で、
私は、物質的に表現された情報というものを扱うつもりです。
実際、結局は、その方が、受け手にとっても、利するものがあるからです。


●東京を離れて２年半以上が経ちますが、
最近、また、ふと、美術館に行きたくなりました。

人の意識が作り上げた、高濃度の「物質」という形体に触れるというのは、
それなりにいいものです。
東京にいたときには、国立博物館や、美術館や、銀座の画廊も、
行き放題だったのですが、最近、とんと、行ってませんね。

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●さて、無明庵で、絶版になった書籍について、
いちおう、もう一度、ここで皆さんに、お知らせしておきます。

「版元」で絶版になったか、
または、こちらでの在庫が切れたということですので、
「一部の書店」には、まだ数冊だけ、ある可能性はあります。


■反逆の宇宙（復刻版の予定は現在ありません）

■自然葬マニュアル
（これは、ここのホームページのコンテンツにすべて現在も残っています）

■「廃墟のブッダたち／外伝」（復刻版の予定は現在ありません。）

その他の絶版または再販情報、
現在もホームページ内に残っているコンテンツなどについては、
↓の書籍案内を、ご覧ください。
http://www.mumyouan.com/i3.html


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★硬い話のあとは、本日の博士君です。
またまた、単に可愛いだけではない、変わりネタ「変な顔」の画像も、
入れてみました。

★まずは、普通に可愛い顔。猫好きな人は、
　よく、ご存知の「蹴り蹴り」です。






●ごく「ふつうの猫顔」です。にくきゅうで、お互いに交信中。






◆「怖い顔」です。別に機嫌が悪いわけではないのですが、
なぜか、怖く写るときがありますね。

　


■「変わりネタ」です。
ウインクなんだか、インネンつけてんだか分かりません。
↓



▼なぜか、目がピカソの絵みたいになってしまったものとか。
右は、「両者の、妙な距離感」が、おかしい。
これは手裏剣術の本のための写真を撮ったときのもので、
本の中では、博士君は、カットされています。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　↓
　

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★ . 　　

富士山周辺のライブカメラからの画像で、過去約半年で、少し、
「変わっている」と見えたものです。
ただし、この中で、実際に地震に関係ありそうなものは、最初のひとつのみです。

６／９　三つ峠カメラから、御殿場、伊豆方面。
１１日後の６／２０に、関東地方で、地震あり。


なお、↑の形状は、ほんのわずかですが、昨年の中越の前の
１０／１６に、富士山の南側の、神奈川方面から多く観測された形に、似ています。
これがもっと鮮明に、赤くなり黒い筋が放射状になると、
震災級の地震が２週間以内に来るのではないかと推測しています。
ただし、予測震源の「位置の特定」が、現在ではまだ困難です。


８／２６　河口湖カメラからのちょっと変わったもの。左隅のもの。


６／２ 地震とは特に関係ありません↓。　


１０/８にも、一回だけ、大きな幾重にもかなったレンズ状の笠雲が出ましたが、形は、ありきたりで、あまり変わっていないものでした。

■↓これは、１０／１５の朝６：００に出たものですが、
この程度の変化では、とても、数日後の１０／１９日に茨城にＭ−６クラスが
来るなどとは、予測できませんので、まだまだ困難が山積みです。
私は原則として、朝焼けには、注目していません。
前兆雲は、穏やかな日の、夕方に出ると思っています。

また、富士山方向に兆候があるときというのは、
原則として、災害級の恐れのある、
Ｍ６以上、震度にして震度５弱以上のもののみを
示してくるのかもしれないと、私は推測しています。
つまり、めったには、素人目にもわかるほどの奇怪な空模様は
現れないということですので、逆に、現れたときには、要注意です。




後だしになりますが、１０／１２に出た、↓のものの方が、
今となっては、１９日の前兆としては、やや傾向は読み取れますが、
これも、たったこの程度の変化では、読むのは、とても難しいです。
↓


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★ . 　　

●新刊「悟りなき悟り」の原稿を、ただいま、校正中です。

やはり、原文が、草稿として殴り書いたものなので、訂正箇所が多く、
発売は、１１月の22日ごろになりそうです。

↓目次などの詳細はこちら。
http://www.mumyouan.com/k/?T3435


●ところで、その原稿の中で、以前に、竹の間においてあった
「前世のあるなし論議」についても、編集をしてありますが、
もう一度、ここで簡単な分類をしておきます。

転生というものを、「ある」と本人が思った場合と、
「ない」と思った場合」には、
それぞれに、「違うリアリティーのスケール」が敷かれることになり、
そこから「異なる世界観の認識が生まれる」、ということが、
この論議では、重要なのであって、

転生のシステムそれ自体が、本当にあるのか、ないのか、とか、
あるとしたら、どういう仕組みかという論議は、「現時点」の
文化の中では、ほとんど意味を持ちません。
将来、何百年か経過した未来には、意味を持つかもしれませんが。

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●さて、死んだあとのことというのは、それこそ、
その人が育った文化圏とか、
本で読みかじったり、他人から聞きかじった程度の情報、
最近では、アニメによる洗脳などによって、
実に「漠然と、思い描いているものにすぎない」ことが、ほとんどです。

（アニメの場合には、その生死観や、霊的な階層構造のネタの出所は、
　たいていは「精神世間」コーナーです。）


また、霊的な世界の知識ではなく、体験として臨死体験をしている人も
明確な記憶はあっても、夢の解釈と同様に「誤認」というものも多く、
ほとんど、あてになりません。

現在、存在する人の死生観の中で、とりわけ、
転生ということを取り上げるならば、その価値観の分類は次のようなものになります。


　　１■死んだら、何もなくなると「思い込んでいる」、
　　　　「すべてが終わり派」（無宗教、唯物派）。

　　２■前世はないが、来世に天国や極楽や地獄の存在を行く先として
　　　　「思い込んでいる」場合（現存するほとんどの宗教がこれに属する）

　　３■前世もあり、次のこの世界での生もあると「思い込んでいる」
　　　　標準的「転生派」


ただし、この「２」と、「３」の中には、いくつかの分派があり、

・たとえば、人間と動物間の転生はないとする派
　（確かアダムスキーだかエドガーケーシーがこれだったような
　　記憶がある（ただし記憶曖昧））や、

・転生は地球上に限られる思い込んでいる派。
　（外宇宙への転生往復の否定派）

・転生は人間としては継続しないが、次元間でも成立するとする派。
　つまり、また人になることはないが、
　死んだら、単純に天国とか地獄行きなのではなく、
　中間層にある「なんとか、へんてこ界」なるところへ行くと、
　「思いこんでいる」、場合。


●ほとんど本人には、「実感」としては、確認のしようもない、
これらの「漠然とした、思い込み」で、
人間というのは、自分の死後を、「漠然と」想定しています。


かなり唯物的な思想の人でさえも、死んだら、なんとなく、
天国か地獄のようなところへ行くのではないかと、内心は思っていることが大半です。
イスラムの戦士は、全員神のところへ行くのでしたっけね。


また、原則としてキリスト教も天国なるものを盲信することの上に
成立していますので、それがもたらす「狭すぎる視野」というものについては
以前にも書いたとおりです。

また、キリスト教も含めて、世界にある「一神教」「一仏教」がもたらす、
排他的な暴力と、彼らかやってきた、
先住民たちの文化破壊行為の歴史についても書きました。


■このように、思い込みを、分類したとき、皆さんは、
自分が、どのあたりの死生観を、
「漠然」と、自分の死後の問題として持っているのかを
確認できるはずです。皆さんは、どれですか？


そして、問題は、この中から自分が選び取った「世界観」によって、
認識や、物事を考えるときに、「何がどう展開するか」ということです。


■私は前にも言いましたが、
宇宙というものが、雑多であり、混沌としていることを、
「当たり前の事」として認識しています。

その私には、天国と地獄といった、二元対立的な単純な世界像とか、
宇宙に何次元ある、とかいう「次元像」のようなものは、
何かを説明するときに、便宜上「分類するときの、方便として使う」
という以外には、その用途の意義をほとんど感じません。

多神教的な世界が、私の好みであり、
また、多層次元的な世界が、私の好みの認識であるので、
それ故に、

死んだらそれで終わりという認識にも、興味はなく、

死んだら、天国か地獄かといった、
あまりにも単細胞的な発想には、全く興味がなく、

転生が地球に限られるといった制限にも、全く関心はなく、

転生が動植物間にはないとする制限にも、全く興味はありません。


●つまり、事実上、ほとんど転生のシステムには、人が思うだけの
「何でもあり」のバリエーションがあると認識しています。

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●何度も言うように、ここから生まれる世界観と、
それに基づいてするその人の「人生設計がどうなるか」、
ということが重要なのであって、
転生そのものが実在するとかしないとかは、「二次的な問題」です。

たとえば、単細胞的な「死んだら天国か地獄かしかない」キリスト教的な世界観は、
「歪んだ選民意識」や「無自覚的な差別以外」にも、
どういう「弊害」をもたらすかというと、

「その天国と地獄の存在の理由」とか
「その二つの世界の存在形態」「その二つの世界の存在意味」を問うことを、
全く放棄した、「被洗脳状態」になるということです。

それは、「行き先の土地の説明もしない旅行代理店の言い分」を
信じるのと全く同じぐらいに愚かな事です。


●しかし、いろいろな生物とか、次元とか、天体への「転生あり」
とする世界観を選び取った場合には、

そもそも、その、気の遠くなるような、
それこそ、「宇宙が消滅」するまで、ずっと続く
「あなたの生の旅の意味そのもの」を、
それは、一体、「何のための長旅であるのか」を、
考える「余地」が出てきます。


天国だの地獄という「現場」に対しては、
それは絵図で見る程度の曖昧なもので、
たいした、明確なイメージもないのです。

なのに、「その具体性について」、なんらの疑問を持つこともなく、
「天国や地獄はあるんだ」との幼稚な盲信するわけです。


●ところが、「宇宙が終わるまで」という、
想像をするだけでも、思考停止してしまい、気絶するほど長い、
「永久の時間の中の、無限の旅行」をしている自分、

・・・こうなると、話は違ってきます。

あなたは、「その旅の意味そのものを自問する必要」が出てくるのです。


●そういう意味では、良いか悪いかは、別問題として、
多角次元的な転生、
または、通常の人から人、または動物、
または、宇宙的な規模での転生、
というものを考慮した方が、
より、自分の生を全体として「哲学的に考察できる結果」となります。


ただし、この、私の基本認識であるところの、
「なんでもあり転生派」というのは、
完全に自由な選択があるかというと、それは断言できません。

どのシステムを選ぶかによって、かならず、その繋がり方に固有の
制限や、不自由さを、あなたは、背負うことになりますから。

「どの不自由さを選ぶか、という自由だけは、人間にある」

これは師の言葉でしたね。

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ちなみに、この「終わりなき転生」を、「どうやって、チョンボするか」
というのが、無明庵の、もっぱらの、テーマなのですがね（笑）。

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１０／５

＞「梅の間」と「松の間」も、「少し」更新されていますので、
＞このページの一番上にあるボタンをクリックして、ご覧ください。

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■とうとう、禁断の領域であった、我が家の風呂場に手がはいりました。

今回も、ビフォーアフターは、「自力」でやることを決断したものの、
その作業は、困難を極めました。

やることは、風呂場の腐った床板を全部壊して、新しい板を張ること。

今までは、真っ黒に黒ずんだ板の上に、きれいな「すのこ」を
敷き詰めて、かろうじて誤魔化していたのですが、
とうとう、その下の土台の木材の腐食が、もう限界だと判断をしたのです。

まずは、材木を購入して、オイルステインを塗ったところです。
↓




想像を絶する状態です。年代には、諸説紛々あったものの、
大家さんに確認したところ、土台の木は、約３０年そのままだったらしい。

昔は、ここには五右衛門風呂があったらしいが、何年か前に湯沸しになったという。

しかし、洗い場の板の土台は、改築されず、そのまま放置されたため、
完全に木材は腐りきり、
３０年分の人間の垢、塩分、髪の毛の残骸、木材の極度な腐敗、
湯垢、石鹸垢、その他、無数の微生物の生息していた
「禁断の領域」に、とうとう、「匠（私）」のメスが入りました。

よく晴れた紅葉の美しい日を選んで、とうとう決行！↓
↓


電動のマルノコとバールを用いて、ぶっ壊してゆきます。
このときだけは、気分は、リフォーム番組のようでした。右は出た廃材の山。

のちに、右の写真の廃材も、ゴミとして出すために、電動ノコで、
すべてを３０センチ程度の木片に、切断してゆきましたが、これがまた一苦労でした。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　↓



見るも恐ろしい状態でした。カセイソーダを薬局で大量に買い込んで
何度もデッキブラシをかけ、洗浄しました。
猫と同居しているので、塩素系の漂白剤とかは使いたくなかったためです。
カセイソーダは、よく洗い流せば、塩素系よりは危険ではありませんし、
これは、古い板戸とか、建具などの、長年の黒ずみを落とすのにも
昔から、よく使われています。


さて、風呂場の床は、木組みが縦横にしてあっために、木組みは腐りきり、
何十年も、コンクリの一番下の床はブラシがけなどの掃除を、
全く出来ないままだったわけです。
　　　　　　　　　　　　　　　　　相棒も、完全防備で、洗浄に参加。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　↓



なんとか、３０年もかけて腐りきった木材は片付いて、床のコンクリートも
ほぼ洗浄が出来ましたが、ここまでまる一日がかりです。
レンガブロックの内側の洗浄と消毒も、大変でした。

ブロックなどは、たった百円程度で買えるですから、
きれいな新品のを買えばよかったのですが、
重量ブロックだったのと、水分を吸い込んでいて、あまりにも重くて、
１３個も搬出するのがえらいことになるので、
今回は、断念して、前にあったものをそのまま使用しました。

大問題だった、腐った材木をすべて取っ払ったので、
ブロックを、きれいな新品のに交換するのは、これから先、
いつでも簡単に出来ますから。

●また、いずれカセイソーダが流されて消滅したころあいを見て、
「バチルス菌」を、ここに投入予定です。

破格の「業務用のバチルス菌」を見つけたので、ちょっと嬉しい。
これで風呂場の床の生態系がかなり変わります。
むろん、この菌は、防臭、防カビ効果も、抜群の菌です。

●ちなみにテストの為に、この菌を、便槽に入れたのですが、
今まで消臭用に使っていた木酢液は、即刻「リストラ」になりました。

投入から３日目には、便槽の匂いは、ほぼなくなり、その後何もいれずに
そのまま何日も、ほぼ無臭です。
ランニングコストも、木酢液の、半分以下です。

ちなみに、以前に、おおウケした「格言の川柳」が、
我が家のトイレには、張ってありますのでどうぞ。
↓
http://www.mumyouan.com/k/mtu.cgi?T-3371-
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿

　



●２日目に、ようやく用意していた防腐加工と、耐水加工をした板を設置。
床面の掃除のときに、板を簡単に手で持ち上げられるように、
何枚かの板の、右の方に、金具をつけてあります。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　↓
　



●まだまだ、「壁面とかの塗り直し」は、全く手付かずで、これから先の
課題ですが、
まー、衛生的にも、見た目にも、だいぶ改善されました。


仕上げに、匠の粋な計らいをひとつ。

大きな竹のざるに、紙垂を飾って、風呂場をお清め。
お客さんなどが来たときには、このざるに、
拾った枝とか、外で拾った花などを刺して、おもてなしをします。
↓
　

________________________________________________________


●ところが、このあと、私も相棒も、体調をやや崩したので、
急遽、風呂場の床下に、「白檀の香」を大量に焚きしめ、
四隅に「塩」をまき、窓をあけて通気をよくしたり
特殊な波長の照明で、色調を変えて、３日目にようやく解決。


●考えてみると、３０年以上も、人の手が入らなかった領域で、
「気」なども淀み、風水的にもかなり悪かった風呂場でしたので、
踏み込んで壊したときや、空気を入れかえたときなどに、
相当に、汚れた邪気の台風を食らったようです。

まー、そういう事態には、私はもう慣れているし、おまけに
相手は、今回は、亡霊とか、生霊ではなくて、
たんなる「汚れた気」だったので、ものの数十分で処理しましたが、

古い民家のリフォーム（古くなくても）は、素人さんは気をつけないと、
ある部分を、いじった瞬間から、家族全員が体調を崩すこともありますよ。
むろん、そのあと、いろいろとうまくやれば、逆にそれまでよりも
家の雰囲気が改善しますけど。

狭いマンションの部屋でも、
とくに、長い年月動かさなかったものを動かすとか、
部分的に形を解体をするときには、かなり「要注意」です。


いわゆる古民家の再生とかも、テレビだと、物凄く派手に、
そもそもの骨組みとか、壁までぶち抜いて、解体するから、
「気の通気」も、徹底して変化します。

しかし、個人で小規模にリフォームや修繕や、片付けをやりますと、
解体しきれないところがかなりあります。

そして、そういうのは、部屋を下手に、いじったために、かえって逆に、
悪い気を部屋じゅうに暴走させて、運気を転落させる結果、となります。

●うちは、もともとが、
私が家のあちこちに「結界流」とか「封印網」を張り巡らせてあったので、
気の「誘導先」がありましたが、

もしも、これが普通の家だったら、
大掃除と同時に、部屋中に、邪気が散乱して、えらいことになります。

＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿


さて、私も相棒も、作業にかかりっきりだったので、
３日ぐらい、ほっぽらかされてしまった博士君は、ご不満の様子。
↓



とうとう、我慢できず、私の頭に飛び乗りました。
これは、いつもの、「遊ぼうよ！！」の強い、おねだりです。
↓
　



遊び疲れた博士君、おやすみなさい。
↓
　
　
　

＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿

■最近、思うのであるが、
ペットと暮らしている人というのは、ビギナーだと
とかく、親馬鹿になって「かわいい写真」を撮ろうとしてしまうものです。
私も、ごく最初のころは、そうでした。

しかし、そのうち、目が肥えてくると、
動物写真で一番面白いのは、「味のある、変な顔」なのだと
多くの飼い主が気づきます。

竹の間の過去ログや、梅の間、松の間にも、たまに
うちの猫の博士君の写真がアップされていますが、
何が、面白いかというと、「変な顔」が一番です。

ということで、少しだけ、最近の変な顔です。
それと最近、わざと余白をあけたり、
顔が、はみ出るアングルに、凝っています。
↓

　「爪を研いだ瞬間の、顔のハネあがり」
　　

　　　　　　　　　　「妙に人間に似た顔のとき」
　　　　　　　　　　

定番の「おまぬけ顔」


　　　　　　　　　　　　　　「妙に人間臭い顔、その２」
　　　　　　　　　　　　　

　「ハードボイルド系の渋い顔」（ほとんどマフィア映画の世界です）
　　　　「ファミリーの兄弟がまたひとり、地中海に消えたぜ」


★ちなみに、あなたの「ハードボイルド度」チェックできる
笑えるサイトがありました。
↓
http://www.kdn.gr.jp/~victors/

↑
これ、やったら、私は「リュー・アーチャー」タイプで、
「理想的なハードボイルド系」らしい（笑）。度数５１％だった。

皆さんもここで自己診断、楽しんでください。


＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿

＞１１／１９

リフォームその後です。

昨日、本日と、ずっと、ペンキ塗りで仕上げていて、
今朝、やっと乾いて、こんな感じです。

２０数年間も、腐った木の土台で出来ていて、陰鬱だった風呂場の床板も、
解体され、消毒され、壁も塗り替えて、ずいぶんと明るくなりました。



別に風水を気にしたわけではなく、結果としてレモンイエローになりました。
他にも、パステル調のペパーミントグリーンも私は候補として、
予定してたのですが、照明によってグリーンの効果を出しました。



下の写真は、左は照明が、グリーン、右はピンクですが、
グリーンの方が壁の黄色との相乗効果がありました。

今、わりと流行の、ブルー色の光源は前にやりましたが、まーまー。
あれをやりますと、なんか、宇宙船の中か、カクテルバーの中みたいに、
なってしまいますので、あまりしません。



博士君も、きょーみ、しんしん。




■最近、皆さんが、びびる、
借家人に対する「不動産屋の宝刀」である、「原状回復義務」。

これが、ない家を、必死に時間をかけて探して、やっとみつけたのが、
今の家なんです。
最近では、クギ一本打っても、ちょっと傷をつけても、
「直してから出て行け」といわれるのが、都市部の借家事情ですが、
室内を自由に、好きに改装できるというのは、どれだけ嬉しいことか。



■完成祝いに、本日か、明日は、
いきつけの、フランス料理のレストラン行きです。
なんたって、こうした内装は、台所の床以外は、いままで、すべて、
自力でやってきましたので、外注せずに、費用が浮いたその分を、
たまの外食の食費に回します。


最近、朝は氷点下３度ですが、
寒くならないうちに、カッパ寿司にもいきたいなー。


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★ . 　　

●たとえば、禅の十牛図。
これを、体系として観察したり再定義する方法はいくつかあるようであるが、
私は、それらには関心ありません。

どういう総数の枠を使うか、
また、どういう配置にするか、
ということで、それぞれのシステムの理屈が出てくるわけですね。

十牛図について、まーまー面白く解説された本というのは、
私は、和尚の「究極の旅」以外には知りません。
もっとも、あれとて、かなり独断的な解釈や横道に
話がそれるのですが、おおむね、
瞑想というものの道のりとしても読めますし、
落語的な講話としても、面白く読める名作のひとつです。


■そもそも、こうした体系の骨組みをなす、「数字」とは
何なのか？、という根本問題を無視して、
数字とか幾何学とかの体系を鵜呑みにしても、しょうがないです。

数字って、何なのでしょうか？
そもそも、それは、主観が作るものです。

もしも、誰も物体の頂点とか、物体の数を分割しなければ、
そもそも、結晶とか花の弁の数のような、
「数字的な現象」は、そこにあったとしても、
誰も、それに、ナンバーを振ったり、数えるという事自体が、
自然界には存在しませんから。

蜂は、仲間に距離を教えるために羽ばたく回数（回転回数だったか？）
を使うといいますが、
それとても、数を数値的に「勘定」しているとも思えません。

■そもそも、数というもの自体が、
意識とか思考で、分割するという、きわめて主観的な行為ですね。
それは、何も物理法則としてそこにあるわけではないのですから。
ちょうど、それは数学と同じです。

極めて近似値になる再現性を発揮するための公式とか数理がある
というだけのことで、別に人工的な数で仕切られているわけでは
ありませんから。


■数というのは、そもそも、
人が「数える」もので、数字にそれぞれに
たとえば、１は何の意味とか、３は何の意味といった
数字占いみたいな、固定した意味があるのではありません。


個人または、集団で、固定した意味づけをすれば、
そのような意味や方向性が出てくるというだけの話です。

その人工的な意味づけに従って、意識の運動方向や、
対称の選択基準とか、
対象を見たときの分割基準が洗脳されて、
それらしき、現象が起きたり、
それらしき、美観が生まれたり、
現象の傾向についての、それらしき解釈が出来るということに
すぎません。

＞＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿

■数字が何かの幾何学図形の中に、配置されているからといっても、
それは、単に、全体を「いくつに、分割したか」
というだけのことです。

これをもっと単純にいえば、意識が何回、屈折したか、
意識が何回、その任意の範囲の空間を、急カーブしたか、
ということです。

●つまり、
任意の空間における、
観察意識が「方向変更をした回数」
これがすなわち、数ということです。

●たとえば、あなたが、２つの林檎を目で認識するときには、
２つのポイントに視点を合わせるわけですから。

厳密に言うとという話になりますが、
松村氏が、だいぶ以前に、「１と２は、まだ数ではない」といったのは、

もしも、私たちがリンゴを２つ認識するとしたら、
そこにあるのは、
１番目に目を向けたリンゴと、２番目に目を向けたリンゴ、
そして、目を向けている視点そのもの、
という「３つの構造」があって
はじめて「認識が生ずる」という意味なのでしょう。


■また、これを無明庵的に、違う角度から説明すると、
この３つの部品は、対象物をひとつだけ見ている段階で、
既に発生しています。
たとえば、宇宙にもしも主体的な意識があったと仮定して、
何もない暗闇を凝視していたとします。
この段階で、既に、

　　　１／見られている「対象」
　　　２／それを見ている意識の「主体」、
　　　３／１と２の二つがある、という意識を成立している視点そのもの。

この３部品で、原初の認識は成立しています。

この原初的な「認識成立の為の三点構造」が崩れることを、
それを称して、無明庵では、「悟り」と定義しているわけです。

＞＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿


■さて、数そのものに固有の意味とか、
あるいは、１、２、３、４と行儀よく並ぶ性質とか、
固有の意味が最初からあるのではなく、
それらは、ただの「空間での位置を示すラベル」にすぎません。


となると、たとえば、カバラの図面にしても、十牛図にしても、
その他の数値の入ったシステムの場合には、
ある位置には、他のすべての数が入るパターンもあるわけです。

つまり、数字が入る皿には、すべてのほかの数字を
対応した意味づけを出来るということです。

たとえば、エニアグラムの一番上の頂点を、別に５と定義しても
いいわけで、その右隣を７としてもいいわけです。
数字は自由に入れかえることが出来ます。

ただし、そこに順列を人間が持ち込むことで、
それはその思い込みに従って意味を持つというだけのことです。

＞__________________________________________________________


●そこで、とにかく、数というのは、
「任意の範囲の空間」における、
「観察意識」の、
「軌道変更」の「ピックポイント」＝「頂点の数」であると・・・、

こう単純に定義して、単純にその目で見た場合には、
１０という数字にしても、
↓のようなシステムで、わざと解釈してそこから体系を作ることも出来ます。


　　　　　　　


■この図の場合には、１０個の部品をなすものは、
頂点でもなければ、１０の物語りでもなく、
円周上に均等に打たれた点でもありません。
また、「平面」を１０分割する線でもありません。

ここでは、空間に浮かぶ立体の、
５つの頂点を結ぶ線が１０の部品をなしています。


正４面体が、上下に組み合わさった、６面体をなしているのですが、
その頂点をすべて接続すると、その線は１０本になります。

無明庵では、これを１０牛図のような１０の体系として
考えています。

基本となるのは、正三角形の平面。
そこから、上の頂点に向かって３本、下の頂点に向かって３本。
これだけだと、いわゆる曼荼羅や、数の魔方陣や、
エニアグラムのような、「９」の体系をなすわけですが、
上下の極を繋ぐ垂直線が加わって、１０の部品をなしています。

このシステムでは、
それぞれの線の意味というのは、ありません。

意味があるのは、正三角形という面が、３で連鎖して、
片側に３つ、もう片側３つ、これが合わさっているという
「幾何的な事実」だけです。

真ん中に、水平になっている三角の部分を、平面と解釈すると、これは
上下に分かれた正４面体が、そのうちの第４面を共有している、
ということなります。
つまり、外側は、正三角形が６面ですが、
もうあと１面が、内側に内在していると。

上下の頂点を、２つの極として、頭頂留意の瞑想と、闇の瞑想
とするならば、その中間に、常に物事を３つに分割する
というのが、このシステムの特徴になります。

従って、一例としてですが、恋愛の分割においても、
友愛、純愛、性愛などに３分割をしてきたわけです。
（別に他のものでもいいのですが、分割の一例としてです）

＞＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿

●従って、
この立体図形に含まれる数の概念は、
２極、３角形、４面、５頂点、６面、７面、１０線、などを全て含みます。


しかし、頂点の数とか、線の数とかを全く無視して、
ただ、そこにある意味づけだけをするならば、
これは、３×３×２＝１８というシステムである、ともこじつけられます。

もっと、悪乗りして、こじつければ、「２重曼荼羅」です。
今までの曼荼羅が上方向９つだけとしたら、
これは、「地獄　曼荼羅」を下に持つということ。

よって、曼荼羅の絵とか書くなら、
その人の主観で思うところの「地獄絵」も、
９つ足すべきであるということです。

説明はここまでしかしませんので、
あとは、各自で自力で、考えて応用することです。

この６面体の図には、１０のそれぞれの数字の意味づけや
固定した意味はありません。
あるのは、ただ、線だけです。

面という捕らえ方すらも、
この図では、単なる、人が作った「仮想の概念」にすぎません。


■ところで、ひとつ忘れていました。
１０の別バージョンにはこんなものもありましたね。


＞　　　　　　●
＞　　　　　●　●
＞　　　　●　●　●
＞　　　●　●　●　●


三角数というやつです。
ここから考えて、ＥＯ師が、「１５牛図」という概念を持ちこんだのも
おそらくは、伝統的な１０牛図に、「次の三角数」で発展を加えたかった
のかもしれません。（真意は、定かではありませんが）


＞　　　　　　　　●
＞　　　　　　　●　●
＞　　　　　　●　●　●
＞　　　　　●　●　●　●
＞　　　　●　●　●　●　●



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★ . 　　

●人間には、理解できないことがふたつある。

ひとつ、それは複雑すぎる物事。
たとえば、複雑な公式とか、複雑な論理とか、
複雑な事件背景とか、複雑なオカルト学など。

そして、人間が理解できない、もうひとつのこと。それは、
あまりにも「単純なこと」。です。


人が日頃、理解したとか理解できると言っているものというのは、
中途半端に、複雑で、適度に単純なもの、
つまりは、「どっちつかずのも」のばかりなのである。


●今では、現存する仏教組織にしても、瞑想体系にしても、禅にしても、
どこひとつとして、純粋に「悟り」を語れるところなどありません。

ちょうどニューエイジのときに、
「ありのまま教」が歪曲されまくってたまま蔓延したように、
禅の背かでも、「このまま教」「手付かず教」があぐらを
かいており、
その事を「悟りなき悟り」では、悟りの段階定義として、
よくて、せいぜい、どこにも到達しない「レベル２」と書いたのです。


そもそも、悟りの問題を語ったり説明するときに、
仏教経典だの、禅の逸話だの、
ややこしい、オカルト学だの
そんなものを盾にしたり、論理武装したり、
借り物の仏教用語をもって説明しなければならないとか、
そういうものを引き合いに出すこと自体が、
完全に「狂ってます」よ。


その理由は簡単なことです。

もしもこの世界に次元というものがあるとして、
悟りというものが、「上層の次元の問題である」とするならば、
上層次元の最大の特徴とは、
「単純である」ということに尽きます。

構造とかその説明が複雑化するのは、下降次元でのみです。
または下降次元と上昇次元の航行のバランス操作法においてなどです。


しかし、悟りそのものは、「単純すぎる」ものです。

それを説明するのに、何の昔話も、経典も全く必要などありません。
そんなことをいつまでもしている、瞑想団体や寺や僧侶や師がいたら、
全員、ただの偽者ですよ。ただの商売、ただの権威主義、
ただのコスプレ坊主、そして、ただのカルト教団ですよ。

そして、瞑想や座禅で悟りのときに、どういう気分になるか？
どういう感情がわくかとか、考え方がどうなるこうなる、
などという低次元の問題は、そもそも存在しないという事からも、
正しい瞑想の結果というのものは、気分などという低層次元で
計測や判断をできるものではありません。

気分などというものは、「分裂した認識対象の一種」であることに加えて、
単に機械的に移ろう「生理的なもの」ですし、
このことは、新刊の中でも、指摘しています。


●だから、最初に言ったのですよ。

人には、理解できないことが、ふたつあり、
ひとつは、複雑な論理や事象であるが、
もうひとつは、「単純すぎる場合」にも理解が出来ないということ。

理解というのは、おおよそ、個々の持つ知識や妄想が
「適度に問題なく組み合わさること」でのみ生まれるのですから。

しかし、悟りというのは、記憶したことを思考で組み合わせて
理解するものでもなく、さらには霊感も必要ないし、気分も関係もなし。

ＥＯ師が、そのことを
「それは、あまりにも、度がすぎるほどに、単純であるが故に、
　人の理解を超えている。
　それは、そもそも、理解が発生する以前の状態の事である」

と言ったのを読者の人は覚えていることだろう。


●人は、中途半端に複雑で、中途半端に単純な、
それこそ、「ほどほどのもの」だけを、理解したと思い込んでいる。
ちょうど、人の日々の「現実感覚」がそうであるように。

つまり、「自分は何かの理解を持っている」、などと言っても、
経験則がよほどの数をもって、
しかも整理されて組み合わさっていないかぎりは、
その理解と称する多くのものは、
かなり「いいかげんで中途半端なもの」なのである。


しかし、極端に、単純すぎるものというのも理解されないものの
ひとつであり、そもそも、それは理解などされるものではなく、
理解なしに「体験のみ」されるものであるのだから。
そもそも、それを捉えて理解しようとする行為自体が、
それを逃す理由なのですから。


●そういう意味でも、無明庵で扱う悟りというのは、
その「単純さ」のみです。

高次元というものは、大原則として、単純化なのですから。
ただし、それが人に理解とか経験をされない最大の理由は、

人の常識や、観念を「ありにも超えた、単純さ」がそこにある
というだけのことです。

つまり、人は、単純なことなら理解できるかというと、そうではなくて、
自分を超えてしまうほどの単純さは、それもまた、
人を超えた複雑さと同様に、

　　　理解は、できないということなのです。



●余談ですが、「厳密」に言うならば、
単純化しているのは、上の次元ということではなく、
上下の「極は単純」である、ということです。

上が単純であるように、低次元の極というものもまた
単純なものです。
たとえば、たとえとしては、中途半端ですが、
鉱物の次元では、人の感情とか思考は、関わり方が変わってきます。

そこでは人の考えは、人や動物を相手にするときほどには通用しません。

まったく通用しないのではなく、関係はありますが、
複雑に物事が絡み合うような法則が成立出来るのは、
上下の次元のコントラストの「真ん中あたり」です。

だから、おそらくは、もしも人類が、今よりもさらに
低次元的な物質の層を探索していったら、
そこにあるのは、高次元にあるのと対をなす、
同じ、「極度な単純さ」です。


そして、それもまた、悟りと同質に、人の理解を
超えてしまうほどの、単純さの極であろうということです。
全く同じではないが、似ているということ。
「表裏の関係」にあるということです。

もしも分割しようという意識をもってその極に接すれば、
お望みどおりに、それは２つに分割されるが、
もしもその分割意識を持ち込まなければ、
次元の上下それ自体の認識が、
なくなってしまうということです。

これを称して、無明庵では、悟りの次元といっています。
つまり、それは、「高次元の話なのではなくて」、

　　　「極次元」の問題、

　　　　または、人が、
　　　「極の近くに行くとどうなるか」という問題なのです。


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●オフの日の朝になったら、
皆さんも、朝、目が覚めたら、
自分の一日、あるいは自分の思いこんでいる現実が、
どうやって、朝の数分で、「作られてゆくか」を
見ることです。

それは、あきらかに、人工的に作られてゆくものなのですよ。

いつもと似た景色を見て、いつもと同じ考えが頭の中に浮かんで
その一日、あるいは現実というものが始る前に、
あなたには、全く無自覚に、毎日、毎日、やっていることがあるのですよ。

あなたの人生作っているのは、今のところは、
９９％が、ただの観念です。
ただの思い込み。

それが、社会的に正当性があろうがなかろうが、
実用性があろうがなかろうが、そんな事には関係なく、
それらは、その実体は、不安定きわまりないもので、

あなたは、毎日、毎日、現実という妄想を、
急いで、頭の中に構築してから遊びに出たり、
仕事に行っているということです。

そのことがわかりたければ、
朝、起きた直後から、自分の頭の中で、
まっさきに、何を考え始めているか、そこから、
何を自分に寄せ集めてこようとしているのか？を、
じっと、目を閉じて、自己観察すればいいんですよ。
何も面倒な瞑想ではありません。


朝、意識が戻って、目が覚めたら、
自分の意識や思考は、そこから、その直後から、
「まっさきに、何をしているのか？」、

それをいいかげんに、見てみることです。

そうしないと、いずれは、


　　　　　　　「もう手遅れだ」、になりますよ。



　　　　　　　　　　　　　〜「世直し、無明庵」より〜


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★ . 　　

ハイネットや気象庁のデータから地震を予測するひとつの方法。


http://www.hinet.bosai.go.jp/AQUA/max_amp.php
↑
ここの「振幅アニメーション」というのが、
日付ごとにありますが、非常に困ったことに「抜け日」が多いのです。

しかし、運がいいと、直前に、日本の広範囲に、または局地的に
アニメーションで見ると、その日に起きた最大地震の、
「揺れが広がってゆくする様子」が一目でわかります。

たとえば、このアニメーションの検索の日付を、
中越のときの「２００４年１０月の１７日」にしてみました。

関東で、宏観現象の地震雲のようなものが多数観察された１６日には、
ほとんど目だった地震はないのですが、翌日の１７日には、
地震が広がるする様子が動画でわかります。
そこから、６日目に中越に来ました。ただし１８日は静かでした。

ところが、これもハイネットの困ったことに、肝心の中越の直前の
２２日、２１日、２０日、１９日の４日間が抜けているのです。

この抜け日さえなければ、ある程度の予測は出来るかもれません。

●今朝の茨城のは、規模はとても小さいですが、
１０／２２日あたりの動画が、参考になるかもしれません。
つまり、
起きた地震の揺れの範囲の広がりから、次に連動する地震を
予測しようとするものです。
起きた地震の揺れの広がりをよく観察すると、
それに触発されて連動するかもしれない、
次の震源が見えることがあるからです。

「地震は、起きた地震によって予測する」というのが私の基本的な考え方です。


ちなみに、その次の１０／２３のアニメーションは、
非常に興味深いものです。
これは、日本海中部の地震ですが、異常にそれが広範囲に
ほぼ全国に広がってゆくのがわかります。
この結果が次の地震として出るのは、１１／６までの期間と見ています。
単純に考えれば、能登半島近辺は、要注意ですね。


また、以前の「今月、１０／１６と１９の地震」も、その前数日に、
同じような、目だった増加のアニメーションが発見できるはずです。

では、「そういう広がり方は、ごく日常的にもある」か、といいますと、
「あまり、ありません」。
直前日ではなく、約１週間以前ごろからこの目に見える異変が、
ここのアニメーションで観察できます。

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■また、この地震の「広がり方」とは別に数の増加の問題があります。
非常に「単純に」考えればですが、中地震、大地震の前には、
かならず無感から有感の震度１〜２あたり小規模の地震の、
「目だった増加」があるはずだと、私は、思っています。

この単純な「小さな地震の数の増加」というのは、
もっともわかりやすい前兆のひとつだと思います。

ただし、時には全国に分散するので、
震源が特定できないことも多いのですが、
来る「時期」は、このハイネットの観測に広域まで広がる地震が
見られてから、だいたいは、１週間〜２週間内のようです。


●そして規模については、
　だいたい日本の全国のどこかで、
「震度１〜２の地震」が「一日の間」に

４回だと、その日の次の日から数えて５日以内に震度２〜３
５回・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・震度３〜４
６回・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・震度４〜５

といったひとつの「傾向」は見えます（むろんあくまでも傾向です）。

ただし、一日４回というのが、２日にまたがっていて、２日で合計８回
のようなものも注意が必要な前兆です。

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●その他、私が利用しているのは、以下のデータです。

「怪しい震源」の割り出しには、ここの「分布図」と、
具体的な「震源データ」を見ます。
↓
http://www.seisvol.kishou.go.jp/eq/weekly_map/index.html

「海溝部」や、日本海側の活動の様子の観察にはこれを使います。
↓
http://www.seisvol.kishou.go.jp/eq/daily_map/tokyo/index.html

おおざっぱな最近の「震度１以上の地震チェック」に
↓
http://www.seisvol.kishou.go.jp/eq/shindo_db/db_map/index0.html

ＨＩ−ｎｅｔで「アニメーションで見る過去に起きた地震の揺れ方」の様子
↓
http://www.hinet.bosai.go.jp/AQUA/max_amp.php

そして、地震雲などを上空から確認するためのもの。
大阪から関東あたりまでカバーしている
超高画質のＮＡＳＡの「衛星画像」です。
↓
http://rapidfire.sci.gsfc.nasa.gov/subsets/?AERONET_Osaka


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★ . 　　

　　　●入口の座禅、出口の座禅●

といっても、寺臭い話じゃないです。

「亀裂」というのが、ある種の人たちにとっては、
非常に重要です。

この亀裂というのは、主に慣れている現実、
いつもは当たり前に思い込んでいる現実世界に、入る、
「感覚的な」亀裂のことです。

ものすごく、わかりやすい例のひとつは、

リストラされた人が、自分の未来を漠然と不安に思ったり、

とつぜんに、ある朝、自分がどうしてここに生きているのかに
違和感を感じたり、

ふと、死んだらどうなるんだろうと、それを絵空事ではなく現実的な
感覚として感じたとき、

または、今、自分が目にしている現実というのは、
そもそも、何なのかという根本的なゆらぎが起きるときなどです。

こうしたものは、ほとんど例外なく、すべての人に起きます。

ただ、違いがあるとしたら、
そこから、慣れた現実の中に、逃げ帰って、引き返すまでの
時間差と、その質というのが、あるわけです。

９９％の人は、この亀裂を感じると、
テレビをつけたり、ネットをみたり、携帯をみたり、
または他者と会話をしたりすることで、
その「亀裂」から目を避けます。

残り１％以下の人々が、その「亀裂」にしばし、留まります。


●人が持つ不安の中でも、とりわけ、
重要なものは、「具体性にかける」ということです。

借金取りがくる、学校へ行くといじめられる、会社を首になりそう、
彼氏彼女が別れ話をしてきた、
こういうものからの不安というのは、具体的ですから、
注目に値する不安ではありません。

注目に値する不安というのは、こうした外圧なしに、
発生するもので、それが発生するには条件があります。

それは、朝とか夜中に起きてとかで、頭がまだ起動していないということです。

当たり前に感じている現実を構成している部品が多く欠落しているときに
その「亀裂」は発生しやすくなっています。

漠然と、ふと、感じる、過去、現在、未来にわたる「言い知れぬ不安」
これは、言うなれば、あなたの人生が、ときどき水を注されるようなものです。

進んできた人生ゲームの全部が振り出しに戻ってしまったかのような
感覚を伴うものです。

確かに現象としての自分の生きた記憶はあるものの、
自分がいる「ここの位置」に違和感を感じ、
また自分がいる現在という「ここの時」の中にも
違和感を感じる。

つまり、ここで起きているのは、
「ここはどこ、私は誰　ナビ」の根本的な作動状態です。


その違和感というのは、微細なものから、巨大なものまであるが、
一様に、その間、いつもあなたが日常的に親しんでいる世界像は、
その輪郭が、かなり薄らいでいるものです。



●新刊、「悟りなき悟り」の中で、１／４ほど頁を割いているのは、
この問題です。だから、「悟りと日常の接点を探る」とあるのですが。

「座禅」というと、世の中にあるほとんどの話、逸話は、
出口についてのものばかりです。
つまり、だれだれが、どうやって悟ったとか、そんな話ばかりです。
しかしそれはあくまでも出口の話です。

問題なのは、
　　　　　　　　　正しい出口から出るには、
　　　　　　　　　正しい入口というものがある

ということです。


●その入口というのは、例外なく誰の中にもあって、
ただ、その扉を開くのがその人の生の中で重要なことになるか、
それとも、その扉を開かないようにするのがその人の生の中で
重要になるかの違いです。

世の中の９９％以上の人たちにとっては、
いかにしてそれを開かないかが重要であるということです。

中には、開閉をうまく制御して、混乱したものをリセットする
手法に使おうとする人もいますが、たいていの場合には、よく「失敗」します。


●この「亀裂」ないしは、「入口」に接近したり、遭遇するために
必要な環境というものがあります。

むろん、「その道を行こうとする人」にとって意味があるのであって、
そうでない人は、見向きもする必要はありません。

その必要な環境というのは、
「静かなこと」「暗いこと」「目に入るものが少ないこと」
「記憶の再生が少々うまくいかないこと」などです。

ようするに、平たく言うと「見聞きするものが、何もないこと」ないしは、
「頭を、休息させていること」です。


●このための時間とか環境というものが、社会的には、
１０年単位で、加速的に、どんどんと異常なまでになくなっているのですから、
いわゆる、私が言うところの「正気」を保っている人というのは、
年々激減しています。

正気というのは、要するに、「ある地点」から見れば、
「走っていない状態」であるにすぎません。

たいていの人たちというのは、何かの話をしても、
対話をしても、何かの共同作業をしても、
何をしたとしても、まるで、走りながらやっているようなものです。

その人たちの中では、「既に始っているその人の現実」に
基づいての言動であるわけで、
それがたまたま一致を見るか否かというのが、俗世間で言われるところの
人間関係というやつです。

しかし、いくらなんでも、走りながら会話しているなんて、
冷静に見たら、異常ですよ。
「しゃべるときぐらいは、座れよ」、になるはずです。

この座るというのが、言うまでもなく、
思考の暴走の走りが、一旦は、停止したところで、
じっくりと話を始めるということを意味します。

しかし、ほとんどの人たちは、その人の人生の手荷物とリュックを
どっさり、床にぶちまけてから、話をおっぱじめます。


●話は戻りますが、
「入口」となる「亀裂」というのは、具体性がないだけに、
具体性にかけるものというのは、
「根本的なもの」に近いことがままあります。

そして、そのために必要なのは、頭か感覚が
停止に近い状態を作り出すか、自然にそれが生まれるような環境です。

松村氏だかの言葉に、
「人は、自分の目に入るものに、シンボリックに振り回される（影響される）」

というのがありましたが、
自分で自分のことをどう自己洗脳するか、
そのために何を、物質または情報として、どう配置するか、
というのが、いわゆる生の知恵です。

逆に言うと、自分が目にしているものが、
すっからかんの空間とか、真っ暗だったら、
どうなるかを考えればいいわけです。


昔の曹洞宗の僧侶は、白い壁に向かって座り、
チベットの僧侶は真っ暗な洞窟で座り、
現代でも、少々、それに近い部屋や環境を探すことは、
そう困難ではありません。


●何年か昔、私は、なるべく防音性の高いブティックホテルに、
黒いラシャ紙（遮光できる紙）とテープを持ち込んで、
窓も部屋の冷蔵庫の光の漏れも全部塞いで、
ほぼ真っ暗な部屋で、知人の女性と、全く何もせずに、何時間も過ごす
ということを、ほぼ毎週したことがありました。

やろうと思えば、ふだん、やかましい環境で暮らしている人でも、
工夫すれば、擬似的な「そぎ落とされた環境」は再現できるものです。

何も、田舎に言ったり、まっくらなお仕置き部屋に入るばかりが
方法ではありません。

上下が狭いものの、押入れだって、工夫すれば出来ます。

布に充分な遮光性があれば、６畳から８畳ぐらいの室内ならば、
テントのようなもので、充分に応用できます。


●ようは、人が、自分が目にするものに振り回される、
または、それによって、航路のコントロールをするのであれば、
逆に言うと、身の周囲、または、特定の「短時間」だけでも、
ほとんど何もないか、または極端に何もない環境を自分が
観る世界にしてしまえば、

今度は、その「ほとんど何もない」ということに、
「うまく自分が振り回されること」も出来るわけです。


●どういう物事にも「バランス」というものは必要です。
文明によって、人の世界を２４時間も、
照明を付けっぱなしにしたこと自体が、異常なんですよ。

閑静な住宅街とかでもないと、
２４時間、人間や機械の騒音が、どこかしらから聞えるものです。

これだけの、音と光に過剰にさらされているのであれば、
とうぜんのこととして、少しぐらいの暗さや静けさでは、
中和するバランスは得られないわけです。

そうした意味では、逆に、写真暗室なみに、極端に真っ暗な場所
というのも、人間にとっては、必要になってきます。
時間は、実は、ほんの数分でもいいのですよ。

だいたい、人の意識に亀裂が入るのに要する時間なんてのは、
繊細な人なら、「数秒」で充分なのです。

ただ、多くの人は、その経路を掘り慣れていないので、
「すっかり錆びついた、その扉」を開くまでに、
数十分とかの時間がかかるわけです。

その数十分の時間、それが座禅の「入口」なのです。出口ではなく。


●記憶でも感覚でも思考でも、なんでもいいので、
そぎ落とす、または、それらが活動を静止しているチャンスにしか、
亀裂に手を入れて、その入口の扉を開けることは出来ません。

世の中には、座禅だの瞑想だのに手をつけて、
思いっきり、おかしくなってしまった人が、精神世界という業界には
多くいますが、そうした人たちというのは、
社会的な問題の解決のためにそういう事に手を出すから狂うのですよ。

本来の瞑想とか座禅というものの「入口」とは、
「より、めんどうな問題を拾いこむ扉」であるといっても
過言ではありません。

ふだんは、臭いモノに蓋でもするように、閉じている、
さまざまな、根本的な疑問とか、違和感とか、不安とか、虚無、
そういったものを、あえて、「自主的に開く人たち」の手法、
それが座禅や瞑想の本質なのですから。

もう一度いいますが、
座禅は、「生活雑貨」じゃありません。
日常の具体的な問題から来るストレスを緩和するものでもありません。

もう一度、言いますが、
それは、より、「根本的で、厄介な問題」を、あえて自分の中に
自主的に吸収しようとする人だけがやるものです。

いわば、それは災難と地獄の扉のようなもの。

だからこそ、
その出口は、悟り、または「正気」に通じているともいえるのですが。


●「悟りなき悟り」では、その「入口」について、
いくつかの考察をしてあります。
むろん、出口についても、書きました。

ただし、この本は、悟りとかいうものに、とりつかれて、
十年、二十年と、あちこちに転げたり、水が腐った池に安住してしまって、
「このまま、この先、いつか死ぬ日がきて、
　それで自分は、いいんだろうか？」

とか、本気になって、自分の今までの人生の足跡と、
そして現在と、自分の未来に、疑問や不安を持った人たちだけが、
自分のいる位置を確認するために、使ってください。

悟りについて、知ったかぶりをしたいだけの人は、買わないください。
どのみち、その全体構造は、かなり複雑ですから、
言葉のツマミ食いをしたところで、そんな自己顕示欲の為には、
とても利用できるようなシロモノじゃありませんから。


■余談ですが、「中級手裏剣術」という本は、
手裏剣術を「実際にやっている人」には、
どえらく、大好評なのです。

つまり、やっている人だからこそ、
普通の手裏剣術の本や、古書との大きな違いが、わかるわけです。
しかし、実際にやったことのない人には、ただの紙くずです。

それと同じように、「悟りなき悟り」は、
根っからの探求者とか、経験者の人にとっては、
普通の今までの瞑想とか座禅の本との、大きな違いがわかり、
探求者としての姿勢や経験のない人にとっては、ただの紙くずです。



■新刊は、校正などが順調にいけば、
　１１月の１５日ごろには、発売できそうです。

その内容からしても、発売予定書店は、

　・古書大予言
　・書泉グランデ４Ｆ
　・ブッククラブ回

のみになります。今のところは。


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■一体、いつまで、「価値観」というものにしがみつかないと、
人間というのは、気がすまないのだろうね。

「仮想した目的」というのを立てる分には
生命の遊びとしては、全くかまわないわけだが、

この世の中のほとんど９９％以上の人間は、
宇宙や生命に、何か達成すべき目的や進化の方向性があり、
自分が、はたして、それに添っているか否かに、囚われ続けている。

宗教的でもないごく一般的な人たちでさえも、
心のどこかで、神仏の監視を妄想し、
唯物的な信条の元に生きる者でさえも、「成長信仰」をやめられない。
すなわち、成長とか変化とか、発展とかに意味を感じること自体の
幻想である。

ようするに、明確な方向性や、目的性のない生命や生まれ変わりや、
方向性のない人生には、耐えられないというわけであろう。

ごく、ごく、快楽主義的な人間でさえも、
彼らの中には、彼らなりの「あるべき成長」というものが
幻想として横たわっている。


■「悟りなき悟り」を編集していて、思ったのは、

この本は、中盤をすぎると、「悟りと日常の接点」などではなく、
「悟りと宇宙の接点」について明確化したことが、
他書との、もっとも大きな違いであるということだった。

数人の人に文字校正を依頼したのだか、
いちように、最終章の、たたみかけるように加速するハイテンションに、
楽しさを感じたようである。


●話は戻るが、

光を語るにせよ、闇を語るにせよ、
また、相対的なその二つの比率や、ゆれや、入れ替わりや、混合などによる、
「総括的で、全体的な」進化を語るにせよ、

この「進化」といういかにも、生の意味をそこにこじつけやすく、
飛びつきやすいこの「餌」・・・

しかし、進化する宇宙、精神や、物質や、次元といったものを
何かを語ったり、定義したり、位置づけるときの
そもそもの「大前提」にしているという事、それ自体を、
全く疑う知性のない人たちの、あまりの多さには
言葉を失うばかりである。

あたかも、彼らの言い分は、
まるで、生命や物質や、そうでもないものも含めて、
ある方向性や目的へと、進化したりするためにこそ、
万物があるかのように語っている始末。

だが、意識や宇宙の進化の方向あってこその生命や人生だ、
という、その「思い込みそれ自体」が、
実は、単に、闇と光が対称性の極となって宇宙をコロコロ回している、
「その運動」、つまりは「ただの動き」という、
全宇宙的な、中毒的な「自転車操業」を、
停止、廃業しないための「口実＝言い訳」にすぎないのだが、

どうも、そういう「冷静な認識」をもってしては、
とても生きてゆけない人たちというのが、圧倒的多数のようである。

まー、だからこそ、人間というのは、
自分から好き好んでまで、「自分を不自由にしている」と
言われるゆえんなのですが・・・・

「〜〜の進化」など、そもそも、誰からも、それを信じろなんて、
強制されたり、洗脳される覚えは、ないのですから。


多いよね、世の中に、
「進化教」という名の、
　結局は、生存を続けるための、「ただの言い訳の信仰」が。


■無明庵には、進化という概念はありません。

ただし、自主的に、何らかの「不自由」を選び出し、
自分自身を自分で洗脳するという意味での「娯楽性」という概念は
あります。

ただし、人類とか宇宙とかの、「全体的な統一的な、方向性」としての、
「あるべき、ゆくべき、なすべき、方向や進化」といったものには、
まるで、無頓着です。

そういうのってのは、
自分の行動や生き死にに、
どうしても、神様（なり、創造主なり宇宙のなんとかとやら）の、
「お墨付きが欲しい」「保証が欲しい」という、
極めて、幼児的な状態の人たちのやることですから。


仮に、悟りや瞑想や、何かについて語るにしても、
無明庵の基礎理念というのは、
↓のほんの数ページに凝縮されていますので、
まさか知らない人はいないと思いますが、参考までに。


　　【万物は、進化するために存在するのではなく、

　　　目的もなく、ただ、動き、存続し続けるためだけに、
　
　　　「進化という妄想」を必要としているのみである】


●参考文献

■「ひきつりながら読む精神世界（復刊版）」の

　　　◆「１８３〜１９２頁」を特に、参照のこと。


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＞更新です。（１０／２６　０：２７）

本日（２５日）の雲に異常が発生しました。
観測地域は、西は静岡、甲府あたりから、関東・東海全域です。
特徴は、「交差状」であることと、「放射状」の雲です。

しかし、実際の発震地となる可能性のある場所は、
最も危険な、関東・中部以外にも、
新潟の中越地方、
北海道北方沖、
さらには、ほとんど地震のない朝鮮半島近海、
大分県の北西沖の伊予難なども含みます。

時期は、やはり数日内。規模は震度４強ぐらいですが、
そして、今回は、今までになかった、「同時多発性の地震」となる
可能性をやや疑っています。
つまり、日本国内でも、２日ほどの間に複数箇所にとか、
または、遠方の他国との同時性地震などです。



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●今までにない異常性と、今までに前例のあった異常性が
ここへ来て重なりはじめました。

中越で最大震度２が起きたようなので、
１週間内に、他の中規模以上の地震に波及するものと思われます。

位置は、

１／海洋ですと、房総半島の南東沖の、ごく「内陸に近い位置」と、

２／内陸ですと、「千葉西部と茨城南部の県境」あたりかと思います。
　　つまり下手をすると、前回のように東京にも
　　エレベーターの停止などの被害も、予測されます。

３／和歌山、大分にも、小さな兆候は見えますが、
　　規模はまだまだ小さいと思われます。

●もっとも気になったのは、

１／ここのところの茨城沖や、福島沖や宮城沖、
　　そして前日の「日本海中部」、
　　そして「朝鮮半島南部に現れた新しい震源」というこの、
　　ほぼ横に並んでいる「ライン」です。

　　さらには、通常は地震の少ない、
　　能登半島付近や、日本海側に増加し始めた震源です。
　　（ただし、これはその震源の付近に起きるということではなく、
　　　内陸型地震の、前兆シグナルとしてです）

２／そして、太平洋側の海溝部が、もしもこのまま不気味に、
　　ずっと「沈黙」を保ち続けるならば（依然として停止しています）、

　　プレートの歪みが、今程度の規模で「あちこちで撥ねる」か、
　　もしくは、次第に連鎖して、
　　今よりもさらに大きな規模で、発震する危険度は、
　　日増しに増大していることになります。

３／中越に動きがあったこと。

４／震源の深さが４０キロから８０キロあたりの範囲で起きている
　　小さな震源の近くに、大きいものが来ることが多いこと。
　　これが、千葉、茨城の県境あたりという根拠です。

以上を重ね合わせると、

●災害級の地震の発生は、時期的には、まだ先でしょうが、
（具体的には雲の画像に、疑いようのない顕著なものが現れた場合に、
　そこから３週間以内と見てます。）

現在起きているＭ−５〜６クラスのものは、
まだまだ「前兆地震」の部類に属するもので、
これからも、増加傾向を描いて、
休みなく、頻発するものと思っています。

一般の人たちは、ここのところの群発する地震は、
体感震度的には、小さいことと、被害報告がないことから、
ニュースにもならず、実感がなくて、わりと、全く無警戒なのですが、
水面下での大災害地震の兆候は、
かなり、はっきりと、し始めています。


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