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■
▲音の要素の分解▼
by:
ほ・う・ざん・
2005/02/27(Sun)06:47:47
「音楽の分解掃除」
ここのところ、ごちゃごちゃになっているものを
もう一度分けるべきであるということを主なテーマに
話してきました。
精神世界の区分の中から、精神と言えるものを
切り離すこともそうでしたし、
身体とか感情とか知性とかの遮断管理の問題もそうです。
で、今回の内容は、どちらかというと、松の間ネタ、
つまり音楽に関することなのですが、関連性があるので
とりあえず、竹の間に書いておきます。
あとで、松の間に移動するでしょうけど。
●音響と音楽は違いますが、
どう違うかというと、
音楽には「時間的変化」があることです。
では音響とは何かというと、シンセサイザーを
扱ったことのある人であれば、
VFO、VCF、VCAと聞けば何のことだかわかりますね。
つまり音というのは、
音程(周波数)、レベル(音量)、音色(倍音構造)の3つから出来ている
ということです。
これに「時間的な変化」が加わると単一の音響が、
音楽的表現法になってくるわけです。
●つまりは、ちょうど人間を機能別に分解してしまうように、
音響を分解してまえば、この3つに分解されます。
現在、音楽と呼ばれるものは、この3つの時間的変化が
複雑すぎるぐらいに、からまって出来ています。
しかし、それを分けてしまうことで、
音楽的表現をすることも出来ます。
知性音楽、感情音楽、身体音楽などという、
分割されたものがありえるように、
音響も、音色変化だけからなる音楽、音量変化だけする音楽、
音程変化だけからなる音楽、といったものが作れるわけです。
次回の、「臨終のための音楽」ではその試みがなされます。
現在世の中のほとんどの音楽は、主にメロディーとか和音といったものの
組み合わせとその時間的な変化で構成されているわけですが、
これを、そもそも、音の根本的な3要素の変化だけに
単純化してしまうわけです。
具体的なその制作法とかその原理については、
少々専門的な話になりますので、
今後の松の間に譲るとします。
●それと重要なことは、人間を3脳生物と定義すると、
問題になる第4脳が、いまだ、切り離されたことが
ほとんどないということです。
第4脳とは言うまでもなく、人間の身体の最上部の中枢です。
これが完全に切り離された形で機能する例のひとつが
悟りという状態の本質の「一面」です。
通常この器官は、一生の間で死ぬとき以外に使われたこともなく、
また、ほとんど機能もしておらず、しかも
機能しても、すぐにそれは、頭や感情で解釈されてしまいました。
本来それは、直感や直観とも関係なく、感情とも関係ないもの
であるにも関わらず、今まで話してきたように、
人間がそれぞれのセンターを「分割機能」させていない為に、
悟ると、変に頭の切れがよくなったり、悟ると変に直観的になったり、
あげくには、悟ると変に感動してしまったりするわけです。
しかし、これらは全部、不純物であり、「変な現象」です。
そこで、感情とか知性とか霊的な感覚からは
完全に切り離した形で、最上部の中枢だけを起動する音響、
というのも、次回はテスト制作されます。
いわば、私が言うところの本当の精神世界「音」です。
1/生活するには何の役にもたたない音です。
2/何のご利益もない音です。
3/心身のバランスを取るためでもなく、
その身体や知性や感情の生存を手助けする音ではないもの。
だから「ある意味」では死のための音なのです。
それだけでアルバム全体を構成するかどうかは分かりませんが、
すくなくとも一曲は、そのコンセプトでやるでしょう。
●それ以外の曲は冒頭に述べた、
音の3要素を分解して、それぞれの時間的変化のみが
人に与える影響を「考察するための音」です。
●身体の下層部だけのための音というのは
すでに「z-55」でテスト的にやりましたが、
中層部の感情とか、知性に関しては、
それを他の中枢と干渉させずに構成する技術は、
私よりも私の知人の音楽家の方が専門的に得意としているので、
それは他人に任せることにします。
私のアルバムとしてはそういう傾向のものは出しません。
また「momento」は、別に感情音でもなく知性音でもなく、
単に、ちょっとやってみたかった「情景描写音」というものの
集合にすぎませんので。
あそこで、やってみたかったのは、ほとんど人が描かれていない
シスレーの風景画のようなものです。
だから「momento」を聴く人は、
感動もしなければ、イメージも刺激されず、
身体が乗るわけでもないわけです。
何しろ、それを狙ったのですから。
ちょっと聴くと、普通のフュージョンかフリージャズみたいに
聞こえる部分が少しだけあるので、
リスナーは、自分の中の何かが乗れそうに聞こえるのですが、
実は、感情も身体も頭も、どこも乗れないという構造。
なにしろ、「ただの景色」ですから。
リスナーに元気になれとも言わないし、
リスナーに楽しくなって欲しいとは全く思っていませんし、
楽しませようともしていませんので。
そもそも、音楽って、人間が楽しむためのものである必要もないので。
リスナーにどうこうしろとは全く主張してません。
別にリラックスしてほしいとも全く思っていません。
強いていえば、
音が、勝手に、からまりたいように、
「からませてあげただけ」のものです。
人に何かしろとか、どう感じろという強制はしませんし、
私からのメッセージもクソも何もないので、
何かを理解すべきこともありません。
だから、曲のタイトルも、かなり適当なものです。
●そんな中でも、
ひとつだけ、伝わるかもしれないコンセプトがあるとすれば、
それは、アルバムタイトルの「瞬間」ということです。
曲を聴くと、ころころと、気まぐれに「景色が変化する」ので、
前の曲の印象の残像がほとんど残らずに、
どんどん記憶から消えてしまうという構造には、してあります。
つまり、狙った効果としては、アルバム全体を聴き終わると、
一体、何を聴いてたんだか、さっぱりわからない、
印象とか記憶に残らない、
はかない「風景として流れていってしまう音楽」というものです。
最後だけは、ちょっとした「お遊び」で、頭の曲と最後が繋がるという
構成にしたわけですが。
で、今の世の中にある音楽って、やたらに、あさましく人の印象に
残ろうとばかりするものが多すぎて、そういうのに嫌気がしていました。
それはたとえば、商業用のCMだったら、約15秒で視聴者の印象に
なんとかして、食い込もうとする音を作りますし、
歌謡曲なら、サビの部分だけでも聴き手の頭に刷り込もうとするわけです。
そういうのって「使い捨て音楽」みたいで、嫌なのです。
だからといって、「別に聴いてくれなくて結構よ」みたいな姿勢の、
環境音楽は好きではないです。
「momento」を聴いて、ななんと「癒し系」と言った人がいたのですが、
人を癒す気なんか、微塵もないんです。
ただし、・・・
記憶に残さずに、その瞬間に、そこにある音だけを、
ただ、「損得勘定なく、聴いているという行為」それ自体が、
人によっては、確かに結果として癒しとなることはあります。
でも、そこらへんは、狙ったわけではありません。
演奏する自分は、常にそういう瞬間だけしかないような状態の中で
演奏はしていましたけど。
●「前の曲をどんどん忘れてしまう効果」があるとは
言えるかもしれませんので、
くだらない「忘れたいことのある人」は、
酒なんか飲むより、これ聴いたほうが早いです。
「頭の掃除」ぐらいにはなりますので。
約80分聴いても疲労しないようにもしてありますので、
普通、どんなにつまらない音楽や、好きでもないような音楽でも、
しばらく聴いていたり、街中のどこかで聴かされてしまうと、
頭に同じフレーズが残って、
頭の中で同じ小節部分がループして鳴ってしまい、
うっとおしかったりすることもありますね。
でも、「momento」は、
簡単に口ずさんだり、記憶できるようなフレーズは、
どこにもありませんので、頭に残れないというわけです。
余談ついでに言うと、これ、人間よりペットに聞かせたほうがいいです。
ペットの方がすぐ反応しますから。
ちなみに、トラック1,2,8,9は、ペットが暴れだす可能性大。
元気になって走りたくなる、といったほうが正しいかも。
一方、落ち着きのないペットをおとなしくさせたいなら、
トラック3,5,6あたりです。
トラック6で、おとなしくなってしまうところをみると、
早いテンポであるかないかは、問題ではないようです。
実は、うちの猫がかける曲によって、
すぐさまに全く違う反応をするので、面白かったです。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
で、次回は、他の人には困難な作業である第4脳音楽。
つまりは、頭の最上部以外にはどこにも作用しない音を
私が担当することになります。
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