★　番号指定： １ページの表示件数： 件　　
☆　検索語　： 検索表示　新着から 　古い方から
タイトルだけ表示 　タイトルと５行 　全部　　

素人による個人測定・奮闘記☆第９１回


＊＊＊＊＊＊＊＊＊


ある生産者の対応姿勢


●西日本に限らず、全国を調べて、安心できる食材を探しています。
安心できるとは、最低でも、1Ｂｑ／ｋｇから０．５Ｂｑ／ｋｇを
自社基準としている販売店や、商品や、生産者の方です。

これを見つけるのは意外と大変なのです。


●地域によっては、業界内での他者の目を気にする生産者や販売者もいれば、
測らずに食べて応援系のところもあれば、

その一方で、内心、気にはしているが、自社商品の測定にまで
踏み切れないところもありました。



●そんな中で、ＨＰの内容を見ていての推測にすぎませんが、
この栽培法、この育て方、この飼料や肥料ならば、
たぶん放射性物質の検査をしても大丈夫ではないか？
と思うような生産者もおります。

ところが、せっかくそこまで真心をこめて作っている食材なのに
測定について触れられていないのを残念に思うことがよくあります。


もともと、この原発事故が起きる前から、
日本は、ある意味でオーガニックブームや、自然農法への回帰などの流れにありましたので、
畜産でも農業でもかなり、良心的で真剣な姿勢の生産者の方も多かったわけです。

ですから、我が家でも「ここからなら買いたい」と思うところがあちこちにあります。
ところが、測定をしていないのです。


測定結果さえ公開し、また検出下限の低い測定をしてくれればと思い、
メールを出しました。


その回答がとても誠実だったので、個人情報を伏せた上で公開することにしました。


＊＊＊＊＊＊＊＊＊

■こちらからの問い合わせ・要望
↓


有限会社＊＊＊＊　　店長＊＊＊様


ご丁寧に、お返事をありがとうございます。

測定に際しては、希望事項がございます。

一消費者として、差し出がましい事でしたら、大変に申し訳なく
失礼とは思うのですが、やはり気になるものですから。

ゲルマニウム半導体検出器での測定を希望しております。

検出下限は　１Ｂｑ／ｋｇ　以下にて。

下記はゲルマニウム半導体検出器での料金価格の一例ですが、
良心的な測定と価格だと思います。

http://www.＊＊＊＊＊＊＊＊html


年に一度か二度、不定期で構わないと思います。

その際に「飼料」も合わせて測定をお願いしたいと思います。


結果が出ましたら、貴サイトのフロントページに、
目立つ場所に掲載されるとよいと思います。

そうしたサイトを探している主婦や飲食店の店主の方たちは、
潜在的にはとても多いようです。

このような大変に差し出がましいことを書かせていただきましたが、
放射能測定の話題について、
その販売店や生産者の方が、自ら語っているかどうか
測定結果を掲載しているかどうかでお店を選択する人たちは、
かなり増えている実感があります。


最初は「気にしすぎではないか？」と言った風潮もありましたが、
やはり、買う側としては、どちらを選ぶかとなった際に、
とても大きな決め手になると思います。

貴店のサイトを拝見しまして、真心がとても伝わって来ました。

家族ともども是非、貴店から購入したいと、思いました。


もしも放射能測定にお気を使われている一面がありましたら、
すぐに購入したいと思っていたのですが、
やはり汚染状況が気になり、こうして、メールさせていただきました。

何卒よろしくお願いいたします。

また、文中無礼がありましたら、申し訳ございません。


鈴木



＊＊＊＊＊＊＊＊＊


■先方からの回答
↓

鈴木様


ご返信有難うございます。
店長の＊＊＊です。


差し出がましい事などと、とんでもございません。


測定結果を掲載しているかどうかでお店を選択する人たちが
実際どれだけの人がいるかも大切だとは思います。


しかし当店の鶏に対する熱意に
ご共感いただいている鈴木様がおっしゃるだけで、
一人でも不安な方がいらっしゃるだけで、
私たちは期待にお応えするべきです。


鈴木様のご謙遜を軽んじることなく、当店が恐縮すべき話でございます。


放射能測定の重要性については、意識がないわけではなかったのですが、
こうして鈴木様に重要性をご教示いただき、さらなる意識向上につながりました。


鈴木様が少しでも早く安心してご購入いただけるために、
測定結果が出次第、ご連絡させていただきます。

また、鈴木様にご連絡をさせていただいたあと、


本件のことを少しでも多くの方に知っていただくために
メルマガなどでご紹介させていただければ幸いです。

測定することが常識まではいえなくとも、
選択肢の重要性が今以上にあがれば
市場の安全性も高まると思います。


鈴木様からご提示いただいた放射能検査サイトは
とても良心的な価格でした。測定は信頼できる認可で、
こちらを優先的な測定方法として利用させていただきます。


万一違う方法での測定となった場合も、
根拠と方法をご連絡させていただきます。

長文となり申し訳ございません。

ご連絡誠にありがとうございました。




という、ご返信でした。


＊＊＊＊＊＊＊＊＊


一方では、
ぜひ購入したと思い、似たような問い合わせをしたところ、
次のような返信が来たところもありました。

下記のところは、フロントページに測定結果の掲載があるのですが、
検出下限が８〜５Ｂｑ／ｋｇで不検出、とされていたために、要望を出しましたところ、
下記のような返事でした。



鈴木様


【当社の上記、放射能検査結果につきまして】


未だに解決の目途も立たない、長い長いご心配となるであろう放射能の問題、
心中、お察し申し上げます。

当方での検査は、地元に検査機関がございませんので、
委託の委託にて検査を依頼しております。

その結果を、もちろんそのままの数字で公表致しております。

検査機関にも、この数値以下にはならないものかと確認しましたところ、
1ケタの数値は、ほんとうに検査の機械によって変わります、ということでしたので、

別の機関のもっと高度な機械で検査すれば、
結果も、1ベクレル/kg以下という結果となる可能性は高いです、
という返答が返って参りました。


ただ当方のような小さな会社では、現在の検査が精一杯なのでございます。

その点何卒ご理解頂きます様お願い申し上げます。



＊＊＊＊＊＊＊＊


そこで、この会社は九州にあったのですが、そこで委託している、
宮崎県の測定所から、さらにまた、その外注先として委託されている、
広島県内の測定所でのゲルマでの検査結果という事だったので、
直接に電話で、その広島県の測定所に問い合わせました。


すると、特段に測定で難しいことはなく、
２リットルの検体で重量があれば、２０００秒程度で１Ｂｑ／ｋｇほどの測定は、
出来るだろうということでした。

価格も、一般のゲルマ測定と同じような価格でした。


これは本件とは関係のない測定所のもので、
ごく一例にすぎませんが、下記のような料金体系もあります。
↓
https://www.imeasure.jp/?page_id=427



つまり、生産者の方が、
その「最初の検査の委託先」から、どういう説明をされてしまったのか、

測定というのは難しいからとか、
測定器によって安定しないからねー、とか説明されたり、

または、測定依頼は、費用が高いと思い込んでしまわれたのか、

あるいは、ただ単に面倒に感じていて、そもそも検査に関心を持ちたくないのか、

と、いろいろと邪推してしまう返信でした。



最初の誠実な返信とは雲泥の差でした。



＊＊＊＊＊＊＊＊＊



さて、・・・



自分の測定器の調整＆検証用の検体を
測定所からお借りしました



さて今回の課題は、
この三つのゲルマニウム半導体検査器でチェックされた検体を元にして、
自分の測定時のスペクトル、
そして何よりも係数や比重計算をチェックすることにあります。


（測定員の方から聞いた、お話では、本来、標準物質の検体は、
　その密封容器を開けたらば（エネルギー校正には使えても）
　「感度校正」には使えなくなる、との事でした。
　容器から他の容器に移すとジオメトリーが変わることが主な原因のようです。


●ただ、私の測定環境は、ラボなどと言えるものではなく、たかが知れていますので、
自分が勝手に認証した「なんちゃって標準物質線源」として使っています。）

少数桁ベクレルまでの贅沢さえ言わなければ、これがわりと役に立っています。



●で、お借りした３つの検体はこちらです。
↓

http://onomichi-labo.blogspot.jp/2014/06/blog-post.html



【定量された玄米】　〜比重を測定時と同じに揃えました〜
　　↓





まだたったの９０００秒と、３時間も経過していない段階ですが、
１Ｂｑ／ｋｇのＣｓ−１３７の汚染をはっきりと捉えています。

ただし、この玄米は、とてもスペクトルが分かりやすいと思います。

他の検体ですと、とても分かりにくい１Ｂｑ／ｋｇもありますので。


【普通のＢＧを使っても定量可能です】
　↓　





【この玄米の場合には精製水のＢＧの方がよさそうです】
　↓





●１２時間測定のあとです。
↓

■まず、カリウム４０の定量です。
（ゲルマの結果が約４９Ｂｑ／ｋｇですから、ほぼぴったりでした。）
　↓







■このクロスチェック用の玄米の面積と比重で換算計算をした場合だけのケースも、
いちおう作っておきました。

なお、二つの違う「ＢＧ」ごとに、係数を割り出しました。
↓






■この玄米を、比重の重い蜂蜜水を標準線源として計算した場合には、
重量換算の計算のせいで、結果の数値が高めに出たので、
以前の係数の候補は、それはそれとしておき、

それとは別に、試験的に割り出した前述の係数も、
ひとつの参考として書き込んでおきました。
↓





＊＊＊＊＊＊＊＊＊



次にローズマリーの測定に行こうとしたら、うちの家族から、測定依頼が入りました。


　 　


簡易的な測定なので、ミキサーにかけずのままで、詰め方の形は乱暴ですが、
アクリルパイプが肉を押しつぶしており、
側面も、かなり、ぎっしりとシンチレーターにへばりつくように、詰めました。

煮汁も、ぎりぎりまで煮詰めて、検体に加えました。
↓

　 　


今回は、博士君が、依頼者です。

もうかなりの高齢で、歯も弱っているので、
食事をカリカリから、ササミに変えようと思っているところですが、

狙っている鶏肉を扱っているお店の、測定検出下限が高すぎるので
自主測定に踏み切りました。

これで分からないときには、測定所に出すことにします。



●いま、測定中なのですが、これが実に「イヤラしい、スペクトル」なのです。
もったいぶった、性格の悪いスペクトルです。


１Ｂｑ／ｋｇの玄米のスペクトルと比較すると、全くないとは言い切れない。
たぶんあるとしたら、０．５から０．８前後。

しかし、いくつなのか？の推測・定量が難しい形のパターンなのです。


早速の実戦が、初心者の私にはハードルの高い濃度となりました。


カリウムは幸い、見たところ１７０Ｂｑ／ｋｇ程度なので、
コンプトンの影響は（比較的ですが）低いです。


今のところ、あるなしであれば、１Ｂｑ／ｋｇでもなんとかなりそうですが、
定量では前回の投稿のように、既にミスをしましたが、解決は出来ていますので、
いよいよ、本番はこれからです。


ということで、まずトライだけは、してみました。
↓














結果は、


Ｃｓ−１３７＝０．４８６　Bq/kg

Ｋ−４０　　＝１７６．１２　Bq/kg



>>追記（9/25）
>>この後日の投稿で述べたように、Ｋ−４０は、液体検体または
>>水分の多い場合には、やさしお水を標準線源とする係数と表示で
>>定量するか、別の係数を当てはめたほうがいいようです。



■今の私の経験では、ギブアップでしたので、
　ミキサーにかけて、おのみち−測定依頼所−さんに測定を依頼しました。

結果です。
↓

>「鶏肉（宮崎産）」について測定結果がでましたのでお送りいたします。

>結果としては、

>セシウム137：＜0.3Bq/kg
>セシウム134：＜0.3Bq/kg
>カリウム40：96.5±23.3Bq/kg







＊＊＊＊＊＊＊＊＊

★ . 　　

素人による個人測定・奮闘記☆第９０回




最近のテスト測定のまとめ


●その前に、今日は、ご近所から戴いた、かぼちゃの測定をしました。
山梨で採れたものということですが、何しろ測らないと分からないのです。

レンジで加熱したあとに切ってミキサーにかけようとしたのですが、
ミキサーの力不足だったので、少し煮てからミキサーにかけました。


　 　









風評被害測定器「実害君」の測定条件ではＮＤ。

一見すると、真ん中に谷間がある二つの山が、
それがある位置としては怪しく見えますが、
この山の中央部は、このあとも、せり上がってこなかったので、ないと判断しました。



＊＊＊＊＊＊＊＊＊


■さて、ようやく粉末状態の試料を使った、カリウム津波のテストが終わりました。

この数日間は、ＰＣも測定器も６０時間以上、動きっぱなしで、
また、数時間おきに、カリウムを加えたりで、
まるで、つきっきりで、病人の看病でもしているような気持ちでした。


かぼちゃの測定のあとは、「ゴミパック」、そのあとは、
測定所から戻ってくる液体試料を使って、
液体中でカリウムが増えた場合に、
１Ｂｑ／ｋｇの山は、どれぐらいのカリウムまで耐えられるか？
を再びテストします。


さて、ここ最近の投稿にも書いたので重複しますが、まとめておきます。




＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊



■水分をほとんど含まない、個体の検体に対しては
「約１．５Ｂｑ／ｋｇ」の検出が下限となった。

ただし、これは、
カリウム４０を「７００Ｂｑ／ｋｇ」まで含む検体という制限がある。



■カリウム４０を「４００Ｂｑ／ｋｇ」まで含む同様の個体の検体に対してならば、
「約１Ｂｑ／ｋｇ」の検出が下限となった。



■液体や、水分を多く含む検体ほど難しく、
現時点では、カリウム４０が１００Ｂｑ／ｋｇ未満であれば、
０．７Ｂｑ／ｋｇ程度までが「検出下限」となった。

また液体検体の場合には、定量は１Ｂｑ／ｋｇ以内は不安定であった。

最大でＫ−４０が３００Ｂｑ／ｋｇに対しても検出は不可能ではないが
確実ではない。

またカリウム４０が４００Ｂｑ／ｋｇでは、津波に埋もれて
山の検出それ自体が不可能となった。



■特に１Ｂｑ／ｋｇあたりの難しい「低濃度の検体」の場合には、
普通のＢＧを使うと、検体の汚染を示す山が、ＢＧのスペクトルの中に
「埋もれてしまう」こともあるために「精製水のＢＧ」を使用する。

低濃度の領域では、仮に差し引かれるＢＧ分が下ったとしても、
その結果導き出される測定値は、問題になるほどの過大評価にはならない、と判断した。

ただしＫ−４０が大きい場合には、低濃度検体でも、
普通のＢＧに切り替える「こと」もある。



■セシウムと比べて、相対的に「Ｋ−４０が多く」なってきたらば、
ベースラインが持ち上がってくるので、ラインをどこに決めるかに注意しないと、
三角形面積を小さく見積もってしまい「過小評価」になる恐れがある。

相対的に、セシウムが少なくて、カリウムが多い検体は、
元のグラフとＢＧを引いたグラフの両方を同時表示して、よく観察し、
ベースラインは、どこの線を採用するかを、慎重に検討する。
これを間違うと、「±２倍以上」の誤差になりかねない。



■自分の測定時間は「３・５・７・９」と覚え、必要ならば時間をかけろ。
測定時間が短いと、２倍以上の「過大評価」となることもある。

ただし０．１Ｂｑ／ｋｇ以下の濃度の低いものは、
測定時間が長すぎると、せっかく途中で出てきたピークを見失うこともある。
最大でも９時間あたりまでの測定時間が、
「私に固有」の、この測定環境ではベストであった。



■保存するファイル名は、下手に簡略化した英文字にせず、
やたらに長いファイル名になってもいいので、必ず和文で、
その「内容」を分かりやすく、そして後になってから分類しやすく記載する。

「番号・検体名・汚染濃度・重量・測定時間・気温・表示率・その他の備考」



■空調設備がなく、温度が上下する私のような測定環境では、
ピーク位置の校正は「測定直前」には、毎回必ず行うこと。

また測定の結果、ピーク自体の有無の判断が難しいと思ったり、
また測定を終えた時点で、ピーク位置が大きく動いたかもしれない、
と思ったら時には「測定直後」にも行うこと。



■基本中の基本は、自分で疑問に思ったら２度以上測するようにする。
スペクトルは、常に少し変わる。



■測定所で定量された検体を、標準物質の試料として使い、
そこから係数を割り出す際には、測定所での測定時の「重量」を
必ず確認して測定時と「比重」を同じにすること。

もしも測定所のように検体を詰められずに、
比重がどうしても揃わない場合には計算で補正すること。


＊＊＊＊＊＊＊＊＊


■低濃度汚染（1〜1.5Bq/kg）の領域では、K-40の増加に伴って、
Cs-137の山が見えにくくなる場合と、逆に見えやすくなる場合がある。

特に３時間などの短時間測定の場合には、Ｋ−４０からのコンプトンの影響は、
Ｃｓ領域の山の高さを、跳ね上げたり、逆に、押さえ込んだりと、
一環性のない挙動をする。

しかし５時間、７時間と測定時間を増やして落ち着いてくると、
一環してＣｓを「低く」する傾向がある（逆はほとんどない）



■ただし「カリウムがほとんどなく」「水性検体」で、
しかも「１Ｂｑ前後の低濃度」のもの。
これは難しい。

というのも、ベースラインが精製水のＢＧよりも下る部位があるからである。

こうした検体の場合には無条件で「精製水のＢＧ」を使用し、
なおかつ、「カリウムシート」を使用すると良い。



●この「低濃度の液体検体」の部分のみをまとめると、


「液体または水分が多い検体」と「個体で乾燥した検体」、
この二つは、異なる係数が必要になるかもしれませんし、
例外的にＢＧを差し引かないグラフからの定量も考慮すべき。

場合によっては異なる標準線源と係数とを用意するのがベストかもしれない。

というのも、重量の違いを補正計算しても、
液体検体と個体検体では、どうしても共通の係数の使用では合わないからである。

特に、Ｋ−４０の場合には、
個体の検体と、液体の検体とでは、 重量で補正計算しても、
どうしても共通の係数を使えない場合がある。

Ｋ−４０の定量に当たっては、 検体が、液体の場合と個体の場合で
おのおの異なる換算係数を用意するのがベストであろうと思っている。




　　　　　　　　　　　　　　■





＊＊＊＊＊＊＊＊＊



■測定の結果を受けての課題■


私が作った、二つの水溶液を測定所に依頼しまして、結果が出ました。

どちらも、私が定量ミスをしていました。


■水溶液−ピンク

測定所では、


>セシウム137：0.556±0.352Bq/kg
>セシウム134：＜0.3Bq/kg
>カリウム40：＜3.1Bq/kg


私のは

>>ＣＳ−１３７＝０．９８Ｂｑ／ｋｇ


＊＊＊これだと、自分では、ベクレル預金の残高からして
　　　安全圏内かな？と思う食品を、１Ｂｑ／ｋｇ近いから危険だと
　　　判断してしまっていたことになります。




■水溶液−イエロー

測定所では、

>セシウム137：1.93±0.647Bq/kg
>セシウム134：＜0.3Bq/kg
>カリウム40：＜3.2Bq/kg


私のは、

>>Ｃｓ−１３７＝０．６８Ｂｑ／ｋｇ


＊＊＊このケースは、誤差を入れても１．３Ｂｑ／ｋｇと、自分的にアウトの食品を、
　　　「まー、ちょっとあるかないか程度かな？」と
　　　甘く見てしまっていたことになります。




■いずれも、液体で、カリウムの影響がないと見られるので、
純粋に私の「測定方法、測定環境その自体」や、
表示方法その他のミスに起因するものですので、

まず、換算係数の元となっている標準試料を別のものに変えてみたり、
面積の取り方や係数を検討することになります。



■そして実際に再計算したところ、スペクトルも係数も合っていました。

面積の取り方を間違えたということが分かり、正しく面積をピックしたところ、
以下のように、右のは測定所の誤差範囲を少し超えていますが、
両方とも、測定所の結果に近づきました。


>のちに、数値が低く出ているのは、シンチレーターの酷使によるもので、
>電源を切ると感度や信号強度が回復することが分かりました。

　　　　↓

　　　　　　　　　　　　　　図の上の黄色文字は測定所の結果


>セシウム137：0.556±0.352Bq/kg　　　　　　　　　セシウム137：1.93±0.647Bq/kg

　　　　





掃除機のゴミパックの測定


●これは私もはじめて行いました。

少し前に、お世話になりました、「ふじみーる」さんでは、
古くから、ゴミパック、エアコンフィルターなどの測定を
数え切れないぐらいに、やってきておられます。


ですから、ゴミパック初測定の私の測定など参考にならないかもしれませんが、
自分の勉強のために行いました。

このゴミパックは、飽きもせずに、またもや「酸素系漂白剤」で
セシウムを抽出する算段であります。
↓

　



結果です。
　↓




やはり、カリウム「ゼロ」でした。






●　いよいよ液体試料での、コンプトン散乱テストの「追試」


●今回は０．６５Ｂｑ／ｋｇではなく「１Ｂｑ／ｋｇ」の山が見えなくなるまで
Ｋ−４０（やさしお）を追加してゆきます。


使うのは、またまた、Ｋ−４０のほとんどない洗浄液ですが、

「カーテンレースを再洗濯したもの」にするか、何にするか検討中ですが、
やはり、測定所で定量された試料検体を使うと思います。


　　　　　　　　　




■このテストは来週になりそうなので、また後日、新規に投稿します。





＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿

★ . 　　

素人による個人測定・奮闘記☆第８９回




1インチのシンチレーターは、
粉状の検体に含まれるセシウムを何Bq/kgなら検出できる？



その前に、確認。
　　　↓



■自分の実験に必要な汚染濃度を混合する為の式 　
　　↓

必要となる試料の総重量g　÷　測定所で定量をした時のg数　＝Ａ


調整したいＢｑ数　×　Ａ　＝　Ｂ（混合する汚染物質のＢｑ数）


Ｂ　÷　汚染物質の「Ｂｑ数／1gあたり」　＝「混ぜる汚染物質のｇ数」
　　　　　　　　　（定量数値÷1000）


●なお、希釈に使う、非汚染物質の候補は、
Ｋ−４０の少ない、上白糖、くず粉など。液体の場合には精製水。


＊＊＊＊＊＊＊＊＊



●さて、今回は、いよいよ、
今度は液体ではなくて、「粉末状」の検体の中に
セシウムのある汚染物質と、「やさしお」を混ぜて、

カリウムの影響を食らっても、何ベクレルなら検出や定量が可能か
やってみます。


今までの経験では、カリウムがかなり多い「米糠」を自己測定したときに、
２Ｂｑ／ｋｇあたりは、測定所の結果と定量もかなり近かったので、
２から１Ｂｑ／ｋｇでテストします。



●カリウム４０の増量は、いつものように「やさしお」を使います。

今回の「Ｃｓ」の汚染源は、「おのみち-測定依頼所-」の杉原様に
測定をして戴いた「土壌」を配合して「合成した試料」です。


合成前は、

>セシウム137：49.7Bq/kg
>セシウム134：24.6Bq/kg
>カリウム40：285Bq/kg


　


＊＊＊＊＊＊＊＊＊


ここから合成試料を作るにあたっては使用したのは、
この土壌を190g使用したので、

190g × 0.0497Bq/g = 9.433Bq/190g

測定時 1230g ÷　今回使用する総量　492g = 2.5

9.433Bq/190g × 2.5 = 23.58Bq/kg（この試料中のCs-137の濃度）


＊＊＊＊＊＊＊＊＊


●これを今回の白砂糖の中で、
Ｃｓ−１３７が１Ｂｑ／ｋｇになるように冒頭の式で計算してみますと、
↓

今回の白砂糖試料全体 400ｇ÷1000ｇ(←測定所でのBq/kgに単位を揃える為)　＝０．４

１Ｂｑ　×０．４　＝０．４Ｂｑ

０．４　÷　０．０２３５８Bq/g　＝１６．９ｇ


白砂糖を含む全体が、１Ｂｑ／ｋｇにするのに必要な合成試料は「１６．９ｇ」となりました。


■いちおう、検算もしてみます。
↓

１６．９ｇ×０．０２３５８Ｂｑ×（１０００÷４００）＝０．９９６Ｂｑ／ｋｇ

ほぼ、１Ｂｑ／ｋｇになっているのでＯＫです。



＊＊＊＊＊＊＊＊＊


●また、ここで問題なのは、
この「合成した試料」はカリウムが既に１３５．２Ｂｑ／ｋｇあることです。


この時に、この１６．９ｇの合成試料中に既に含まれているＫ−４０は、
単純計算では、

使用する量の、１６．９ｇ　÷４９２ｇ（合成試料全体のｇ）＝０．０３４３
　

０．０３４３　×　135.2Bq/kg（K-40）＝約４．６３Ｂｑ／ｋｇとなります。


（本当にそうなるのかを、グラフの高さから今回は定量して、検証してみます）



＊＊＊＊＊＊＊＊＊


●この場合、すでに１６．９ｇの合成試料の中に、カリウムが
約４．６３Ｂｑ／ｋｇ含まれているとすると、
加える「やさしお」のｇ数を計算することにもなります。


「やさしお」を加えるときの第一回目に、この４．６２Ｂｑ／ｋｇを差引いて、
約「９５．３７Ｂｑ／ｋｇ」分になるように「やさしお」を入れると、
合成資料中に既にあるＫ−４０と合計されて、１００Ｂｑ／ｋｇになります。


【注・・・私のマリネリ容器は６００ｍｌであるので、
　　　　　最初に加える９５．３７Ｂｑ／ｋｇ分の「やさしお」も
　　　　　９５．３Ｂｑ／ｋｇ　÷　８．５３＝１１．１７２ｇ　で、
　　　　　これに、６００／１０００＝０．６　を掛けて、６．７ｇとなります。



●そのあとは、７ｇずつ「やさしお」を加えると、
そのつど、１００Ｂｑ／ｋｇずつＫ−４０が上昇するはずです。


この７ｇ追加の根拠は、

１００Ｂｑ÷８．５３＝１１．７２　で、
１１．７２ｇ×（６００÷１０００）＝７．０３ｇ　です。




＊＊＊＊＊＊＊＊＊





マイ・校正用線源



Ｃｓ−１３７が、１６３Ｂｑ／ｋｇで、Ｋ−４０以外の核種がないうちの腐葉土を
焼土になるまで加熱して作った土壌です。


容器内で、その試料とシンチレーターが常に同じ位置に固定されるように
自作したものです。


こんなものです。
↓






＊＊＊＊＊＊＊＊＊



■さて、次は、自分の家で使いたいので買った「生糀（なまこうじ）」です。
↓





この時点で、まだ３時間だったので断言は出来ませんが、
まったくいる気配がないです。
↓






●さらに５時間の時点で、なしと判断して、うちで使うことにしました。
仮に微量あったとしても、自分基準の許容範囲内です。
↓





●ちなみに、この米糀の米の原産国は「アメリカ」、糀菌は秋田と書いてありました。
製造元は、福島県郡山市の会社です。


私の測定結果など信じる人はいないと思いますが、私個人は安心できました。


　






＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊



●ここで、そろそろ測定の精度を自分でやってみたい範囲内で、きちんとするために、
精製水のバックグラウンドを２４時間取ることにしました。


　 　　


●そのあとは、

■まず白砂糖だけを測定。

■白砂糖に１Ｂｑ／ｋｇ分の合成試料を混ぜたものを測定

■それにさらに「やさしお」を、最初は６．３ｇ、
　そのあとからは７ｇ加算してゆきながら測定。


となります。


そこで、まずは、測定が終わった精製水のＢＧからです。
↓










■「1Bq/kgのCs-137入りの白砂糖」の測定結果


●ただし、ここでも、まだＫ−４０の影響は「ほぼない」という条件下です。
↓





測定直前にも校正しましたが、測定直後にも校正してみました。
↓






●下図は、「部分拡大」してありますが、これはバックグラウンドを、
精製水・無汚染の白砂糖・空の容器の普通の３種類のＢＧで比較してみました。
　↓

　






■　とりあえずの結論　■


１インチのアルマジロの分解能や感度の性能においては、

「Ｋ−４０」が１００Ｂｑ／ｋｇ以下の濃度であれば、
カリウムからのコンプトン散乱の影響が非常に少ないので、
１Ｂｑ／ｋｇ以下の領域は、「あるなし」は判断できる。

ただし「少数桁Ｂｑの定量」は、難しくなる。

また、「Ｃｓ−１３４」の定量までは実質的に困難である。



●また、シンチレーターの限界と、私の測定能力の低さを補助するために、
今後は、何を測定する場合にもＫ−４０が「２００Ｂｑ／ｋｇあたり」
までは、「精製水のＢＧ」を使用することに決定した。


ただし、Ｋ−４０が３００Ｂｑ／ｋｇ前後となった場合には、
後述する理由により、嵩上げ分によるピークの高さの過大評価を避けるために
「普通のＢＧ」を使用することとした。



●特に１Ｂｑ／ｋｇあたりの難しい「低濃度の検体」の場合には、
普通のＢＧを使うと、検体の汚染を示す山が、ＢＧのスペクトルの中に
「埋もれてしまう」こともあるために「精製水のＢＧ」を使用することとした。

この場合、低濃度の領域なので、仮に差し引かれるＢＧ分が下ったとしても、
その結果導き出される測定値は、問題になるほどの過大評価にはならない、と判断した。



＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊



■1Bq/kgのCs-137入りの白砂糖に
　100Bq/kgのK-40を加えた試料の測定結果

↓












■1Bq/kgのCs-137入りの白砂糖に
　200Bq/kgのK-40を加えた試料の測定結果



■注・これだけ拡大（強調）スケールを６０にして画像記録してしまいました。
正しくはスケール「４０」なのでもっと定量しやすい大きな面積になります。
↓












■1Bq/kgのCs-137入りの白砂糖に
　300Bq/kgのK-40を加えた試料の測定結果

↓

図中にも書きましたように、このグラフの時点では
少しグラフが右にズレていました。
（この測定の直後に校正をして、ズレを確認し修正しました。）
　↓





●前述のグラフを見た時に、
K-40によって、過剰にＣｓ−１３７の高さが持ち上がっていると考えて、
ここで、ＢＧを精製水から、普通のＢＧに変えたところ、
ＢＧを差引いたグラフの定量用面積は、整合性のある面積となった。
↓








■1Bq/kgのCs-137入りの白砂糖に
　400Bq/kgのK-40を加えた試料の測定結果

↓












■1Bq/kgのCs-137入りの白砂糖に
　500Bq/kgのK-40を加えた試料の測定結果

↓




●ついに、小さな山が、大きな津波で見えなくなりました。



＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊





■「1.5」Bq/kgのCs-137入りの白砂糖に
　500Bq/kgのK-40を加えた試料の測定結果



●なお次は、Ｋ−４０は５００Bq/kgのままで、
Ｃｓ−１３７を「１．５Ｂｑ／ｋｇ」に調整して測定します。


　 　　


結果です。
↓














さらに・・・・



■「1.5Bq/kg」のCs-137入りの白砂糖に
　600Bq/kgのK-40を加えた試料の測定結果

　↓












■「1.5」Bq/kgのCs-137入りの白砂糖に
　700Bq/kgのK-40を加えた試料の測定結果

　↓












■「1.5」Bq/kgのCs-137入りの白砂糖に
　800Bq/kgのK-40を加えた試料の測定結果

↓

最後に、トドメに、800Bq/kgのK-40で測定してみました。

ただし、食品では、
カリウム４０は、600Bq/kg程度までカバーできれば充分だと思います。


ちなみに、K-40＝800Bq/kgのスペクトルは、６時間測定の段階では、
ノイズなのか、嵩上げなのか、判別が難しいものになっていますが、
スペクトルが落ち着いてくると、かろうじて山だと分かります。
↓









●だだし、800Bq/kgの中での1.5Bq/kgは、かなり山が不鮮明なので、
もしも、私が、1.5Bq/kgのCs-137の検体であると知らずに
このスペクトルから、検出または定量できたかは、少し疑問が残ります。



＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿


●この結果を見る限りですし、あくまでも、私の測定環境での話ですが、

私の測定は、おおよそ、


>「カリウム４０を７００Ｂｑ／ｋｇまで含む検体」に対して
>「約１．５Ｂｑ／ｋｇ」の検出が下限となりました。


>「カリウム４０を４００Ｂｑ／ｋｇまで含む検体」に対して
>約１Ｂｑ／ｋｇの検出が下限となりました。


>液体では、現時点では、カリウム４０が１００Ｂｑ／ｋｇ未満であれば
>０．６５Ｂｑ／ｋｇまでの検出が下限となりました。


＊＊＊＊＊＊＊＊＊


●もっと「Ｃｓ濃度」の高い、２〜５Ｂｑ／ｋｇ、
あるいは５０Ｂｑ／ｋｇなどに対しては、既に、試験的な定量では、
測定所の結果と比較しても、ある程度の低い誤差に収まっています。



●私個人の中では、食品で問題になるのは、
現在、原発反対系の販売店、または良心的な生産者が基準にしている
「３Ｂｑ／ｋｇの検出下限」これ以上の濃度は論外ですので、
これ以下の定量を目指したいと思います。



＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊



★【ことのついでに、500Bq/kg未満で、かなり正確にK-40を定量する為の
　係数用のスケールを用意しました。

　以前に作ったものは、比重のある「やさしお水」を標準物質にしましたが、
　今回は、比重がやや軽い粉状のものの換算スケールです】
　　↓




こちらは、同じく定量係数用のスケールで６０８Ｂｑ／ｋｇまで。
　　↓






＊＊＊＊＊＊＊＊＊



■また、前回の液体試料は、０．６５Ｂｑ／ｋｇの汚染水を使いましたが、

次は液体で、１Ｂｑ／ｋｇ〜１．５Ｂｑｋｇのものを何とか合成して、
同じようにカリウムを増やし、液体では、
５００Ｂｑ／ｋｇのＫ−４０の中で、
はたして何ベクレルまで検出可能かを調べます。







＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿

★ . 　　

素人による個人測定・奮闘記☆第８８回




1インチのシンチレーターでは、
K-40のコンプトンがあっても、0.6Bq/kgは見えるか？



●やってみました。

Ｋ−４０をほとんど含まない汚染水ならば、０．６５Ｂｑ／ｋｇが見えたとしても、
ここに「やさしお」を１００Ｂｑ／ｋｇずつ増やしたら、
ピークが埋もれたり、または逆に高くならないかを見てみました。



●０．６Ｂｑ／ｋｇが見えたからといって、何度も言いますように
これらの検体は、Ｋ−４０がとても少ないものです。

しかし、普通の食品はＫ−４０が１００Ｂｑ／ｋｇ以上含まれるのはざらです。

そこで、わざと「やさしお」を調整して入れて、
Ｋ−４０からのコンプトン散乱にセシウム１３７のエリアを、
かく乱させてみることにしました。


こうすると、今まで見えていた０．６Ｂｑ／ｋｇが、
右からの津波を食らって見えにくくなる可能性が大だからです。
　↓

　



まず、エネルギー校正をしっかりと。　
　↓





Ｋ−４０がとても少ない状態。
　↓





Ｋ−４０が１００Ｂｑ／ｋｇの状態
↓





別の４Ｂｑ／ｋｇの汚染水と並べて、山の形や大きさを比較しました。
↓









■さて、引き続き、次の図を見ると分かるように、Ｋ−４０が多くなると、
むろん、スペクトル線の、特に右側全体、Ｋ−４０に近い部分も、
それにつれて持ち上がるのですが、

Ｃｓ−１３７の「左下隅」の「足（頂点）」の位置が、
本来のベースラインから、浮いているのが分かります。

スペクトルが嵩上げされて「ぼける」とは、こういう事だったのですね。
↓





●つまり、Ｃｓ−１３７の濃度との関係もありますが、
相対的に、Ｋ−４０が多くなってきたらば、
ベースラインをどこに決めるかに、注意しないと、
三角形面積を小さく見積もってしまい、過小評価になる恐れが出てきました。




●測定終了直後に、二番目に測定したグラフのピーク位置を確認しました。
つまり、間違いなく、この小さな山はＣｓ−１３７であるという事です。


＊＊＊＊＊＊＊＊＊


【この時の最大の注意点としては、

　測定し終わった画像は、いったん保存してから、茶色線などで表示させます。
　そうしたち、絶対に再読み込みをせずに、そのままにしておき、

　その直後から、エネルギー校正用の検体を測定にかけます。

　こうすることで、ピーク位置にズレがあれば分かります。

　もしもたった今、測定を終えたばかりのデータを、
　「校正測定をしながら、調整をした後」に再度読み込んで表示させると、

　そうやって表示させたグラフは、たとえ間違っていても、
　現在測定中の校正用のグラフの位置に引的に一致させられてしまうので、
　ピーク校正になりません。】

　↓







■引き続き、さらに「やさしお」を追加して200Bq/kgに。



■この同じ低濃度の汚染水に、「やさしお」を追加して
Ｋ−４０を「２００Ｂｑ／ｋｇ」に増やして測定したものが以下です。
↓








■なんとかまだ判別は出来ますが、

もしも、もともと0.65Bq/kgある試料だと私が知らなかったら、
自分がこれを「ある」と判定できたかは疑問です。





■さらに「やさしお」を追加して300Bq/kgにしてみた



「やさしお」を追加して、
Ｋ−４０を３００Ｂｑ／ｋｇにして測定しました。



Ｋ−４０が３００Ｂｑ／ｋｇ
↓







　　　↑
完全に見えなくなりました。


・・・・・そこで、念のために、測定後にピーク位置を校正してみると、


・・・・そらみたことか。

やはり、ピークがドリフト（横ズレ）していた。

　　　　　　　↓









●かなりの無理はありますが、
K-40が300Bq/kg含まれる検体中にある、Ｃｓ−１３７の検出は、

「不可能ではない」に訂正します。





トドメに、
K-40を400Bq/kgにして0.65Bq/kgと対決させました



●結末はこちら。
　↓








ピーク校正のグラフ
↓

　



■以上のように、最後にピークを確認しましたが、今回はズレていません。
つまり、今回は、
山「のように見えた」のは、Ｃｓ−１３７ではありませんでした。


結論としては、

１インチアルマジロ
＋５ｃｍ鉛遮蔽　＆　内側４ｍｍ銅版
＋６００ｍｌマリネリ
＋テレミノ
＋測定時間は５時間から９時間　

−空調なし
−知識（ほとんど）なし


この私に固有の組み合わせで、
０．６５Ｂｑのピークの存在を確かに確認できるのは、
Ｋ−４０が１００Ｂｑ／ｋｇまでと慎重に考えた方がいいようです。

２００〜３００Ｂｑ／ｋｇのＫ−４０の影響下でも、
なんとか見えることもありましたが、非常に不確実になります。


４００Ｂｑ／ｋｇのＫ−４０の津波では確かにそれと分かる山は
全く現れませんでした。



＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊




★次回は、逆に、K-40が500Bq/kgあっても、
ピークを確認できたり定量できるのは何Bq/kgまでか？をテストします。

また、液体だけではなく、今度は砂糖を希釈の素材に使います。



●つまり、今回は０．６５Ｂｑ／ｋｇが見える限界を、
Ｋ−４０の値を変えて観察しましたが、

逆に、Ｋ−４０を５００Ｂｑ／ｋｇあたりに固定して、
それでも消えないＣｓ−１３７の山は何ベクレルぐらいなのか調べます。

この時の液体に、前回、汚れを搾り出した「洗浄液」が役立つといいのですが、
これは、測定所からの結果待ちとなります。



●また、今までは、希釈素材に「上新粉」を使っていましたが、
上新粉よりも、カリウムの少ない「上白糖」を使います。

上白糖＋汚染土＋やさしお　で、同じようなテストをして、

粉状の検体の場合には、Ｋ−４０が幾つまで増えると
いくつの値のＣｓ−１３７が見えなくなるのかです。


これで、私に固有のこの測定器において、カリウムなしの水溶液ではなく、
カリウムありの影響下での「検出限界」が、出ますので。



■「上白糖」のＫ−４０の計算は以下のようになります。


上新粉１００ｇ中に、カリウムは、０．００２ｇです。

１ｇ中のカリウムは３０．４Ｂｑなので、

３０．４　×　０．００２　＝　０．０６０８Ｂｑ／１００ｇ


私の容器に入れたときには約４００ｇなので、
（上白糖の比重はまだ不明なのでここでは概算である。）

０．０６０８×４＝　０．２４５２Ｂｑ／４００ｇ



これを、ベクレルの単位の１ｋｇあたりに直すと、（1000÷400=2.5）を掛けて、

０．２４５２×２．５＝０．６１３Ｂｑ／ｋｇ

これが「計算上」のベクレル数になります。あくまでも計算上です。


上新粉よりも、１Ｂｑ／ｋｇ以下のＫ−４０ですから、
カリウムのほとんどない「上白糖」の方が、希釈素材としては適していますね。




＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿





◆自動保存機能を、そろそろ使う事にしてみたが
肝心な点が「不便」である。


●基礎的なテストに追われて、全く必要がなかったので、使用しなかったものですが、
いよいよ、実用段階に入るので、スペクトルのデータや画像は、自動保存させてみました。
↓














◆しかし、テレミノは複数グラフを表示できる機能はいいのだが、
詰めが甘くて、使いにくい。


少し前の投稿で、リアルタイムのスペクトルではなく、
既に保存してある「読み込んだグラフ」から「ＢＧを引いたグラフ」を
表示する機能が必要である、と書きましたが、

「それ以前」の問題として、

現在測定中のスペクトルグラフの、
「オリジナルのグラフ　と　ＢＧ差し引きのグラフ」
このリアルタイムのスペクトルを、
「常に同時に表示可能」なプログラムの追加が必要です。



◆なぜならば、「全画面」を画像データとしてオートセーブする場合に、
元のグラフと、ＢＧを引いたグラフを同時に表示させるためには、

いちいち、いったんデータを保存して、その直後に、
手作業で、緑色線とは別の色のグラフで、それを表示させないとならないからです。


元のグラフとＢＧ差し引きのグラフが「同時表示できる選択スイッチ」があれば、
オートセーブ機能にも（私の使い方においては）意味が出てきますが、

現在のような表示機能では、結局は「手作業」によらねば、
「両方のリアルタイムグラフを同時に表示した画像」の形では保存できません。

この二つのグラフを同時によく観察して判断するのが私流の方法ですので。



◆つまり、元のグラフとＢＧ差し引きのグラフの、
「リアルタイムの両方のグラフが表示されたもの」は
「オートセーブ」では保存が出来ないのであり、

これゆえに、私は、このオートセーブの機能を無視してきましたし、
今回、久しぶりに使ってみて、前述の表示による記録に不具合があるので、
今後も、測定中に長時間外出する時以外は、
ほとんど使わないと思います。





＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊




●★●　「　自戒の独り言　」


・相対的に、セシウムが少なくて、カリウムが多い検体は、
　元のグラフ、ＢＧを引いたグラフ、その両方を同時表示して、よく観察し、
　ベースラインは、どこの線を採用するかを、慎重に検討せよ。
　これを間違うと、「±２倍以上」の誤差になりかねない。


・自分の測定時間は「７・５・３」と覚え、必要ならば時間をかけろ。
　測定時間が短いと、２倍以上の「過大評価」となることも。

　ただし０．１Ｂｑ／ｋｇ以下の濃度の低いものは、
　測定時間が長すぎると、せっかく途中で出てきたピークを見失うこともある。
　最大でも９時間あたりまでの測定時間が、
　「私に固有」の、この測定環境ではベストであった。


・保存するファイル名は、下手に簡略化した英文字にせず、
　やたらに長いファイル名になってもいいので、必ず和文で、
　その「内容」を分かりやすく、そして後になってから分類しやすく記載せよ。

　「番号・検体名・重量・測定時間・気温・汚染濃度・その他の備考」


・空調設備がなく、温度が上下する私のような測定環境では、
　ピーク位置の校正は「測定直前」には、毎回必ず行うこと。

　また測定の結果、ピーク自体の有無の判断が難しいと思ったり、
　また測定を終えた時点で、ピーク位置が大きく動いたかもしれない、
　と思ったら時には「測定直後」にも行うこと。


・基本中の基本は、自分で疑問に思ったら２度以上測定しろ。
　スペクトルは、常に少し変わる。


・測定所で定量された検体を、標準物質の試料として使い、
　そこから係数を割り出す際には、測定所での測定時の「重量」を
　必ず確認して比重を揃えること。

　もしも測定所のように検体を詰められずに、
　比重がどうしても揃わない場合には計算で補正すること。


・水性検体の場合には、K-40が200Bq/kgになった時点で
　０．６Ｂｑ／ｋｇのＶｓ−１３７の検出・定量は困難になる。


・個体（粉状）検体の場合には、K-40が400Bq/kgになっても、
　1ベクレルを検出・定量できるが、ただし個体検体の場合には、
　K-40が300Bq/kg前後を超えた時点でCs-137全体の持ち上がりが目立つので、
　ＢＧを「普通のＢＧ」に切り替えて面積を出すこと。
　過剰評価を補正すること。


＊＊＊


★定量に使う係数用の表示スケールは、今のところは、
下記のようなＣｓ−１３７の濃度である。



●「ＭＡＸ４０」表示

１Ｂｑ／ｋｇ前後・・・・・・・ＫＴ玄米（１．３７と定量済み）
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　Ｋ−４０＝６７．３

５Ｂｑ／ｋｇ前後・・・・・・・ＮＭ蜂蜜水（６．１４と定量済み）
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　Ｋ−４０無し


７Ｂｑ／ｋｇ前後・・・・・・・ＭＢ煎り糠（７.７４と定量済み）
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　Ｋ−４０＝４３７



●「ＭＡＸ６０」表示

２０Ｂｑ／ｋｇ前後・・・・・・合成試料（２３．４と定量済み）
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　Ｋ−４０＝２５０



■Ｋ−４０定量用は、

「ＭＡＸ１２０」表示

６００Ｂｑ／ｋｇスケール・・・・やさしお水のスペクトル　


「ＭＡＸ９０」表示

６２５Ｂｑ／ｋｇスケール・・・・やさしお粉のスペクトル




＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊



●ところで、「潜水シンチレーター」が、不採用になったので
その為に用意したＰＣは、「編集専用」に使うことにしました。

かなり作業が、はかどるようになりました。
↓






＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿

★ . 　　

素人による個人測定・奮闘記☆第８７回



放射線測定のスペクトルグラフが
一般に私達が目慣れてれているグラフと異なる点



●まさに素人測定らしい、お笑いミスでした。

なぜ、同じ６００Ｂｑ／ｋｇにした筈の、「やさしお水」と「やさしお粉」とが、
スペクトルグラフの大きさが違うのか分かりました。


普通の一般的な「グラフ」は、
同一の単位やスケールの中で描かれるグラフは、
そのグラフの大きさと数値が、一致していますね。

たとえば人口や数量を表す棒グラフは、
棒の高さとその数値は比例します。

だからこそ、グラフというものは、一目見て、
相対的に、どれがどれよりも多いかが分かりやすいという利点があるわけです。



●ところが、放射線スペクトルのグラフは、測定するもの体積は
毎回同じにしても、「比重」が毎回違うために、

山が大きいから「ベクレル数値」も多い、とか、
小さいから「ベクレル数値」も小さい、「とはならない」、

というスペクトルグラフの原則を、私がうっかり見落としていました。


まさにド素人ならではのド勘違いでした。




●たとえば、前回のグラフでの疑問はこうでした。
↓




しかし、スペクトルの大きさにこの違いが出るのは当たり前でした。


私が揃えたのは、あくまでも、６００Ｂｑ／ｋｇという「ベクレル数」だからでした。

このグラフから最終的に導き出されるＢｑ／ｋｇが、ほぼ同じである、
と言うだけの話で、このグラフには何の罪もなく、
大きさが違っているのは、当たり前の事でした。




●６００ｍｌの容器の中に、

やさしお水の中には
（７１ｇ×　６１２ｍｌ／１０００ｍｌ）＝４３．４５ｇの「やさしお」があります。


もうひとつの、「やさしお粉」の中の「やさしお」は、
そのまま、２９ｇ／４００ｇでした。


そもそも、容器の中に入っている「やさしお」の分量が、
約４３ｇ　と　約２９ｇ、と違うのですから、

Ｋ−４０の放射線の強さが、この分量差と比例するのは当たり前でのことでした。

それに連れて、グラフの大きさも違ったわけです。
その結果、描かれるグラフは、やさしお水の方が、次の比率で、大きくなりました。
　　　　　　　　↓

（やさしお）１　：　０．６６７（やさしお粉）



●この「やさしお粉」のグラフから出た三角形の面積に係数を掛けて、
最後に、標準にした「やさしお水」の１０００ｇ÷４００ｇを掛けて、

「４００ｇのやさしお粉を、１ｋｇあたりに換算」をすると、

その時に、はじめて「６００Ｂｑ／ｋｇ」となって、

やさしお水の６００Ｂｑ／ｋｇと「やさしお粉」のベクレル数値が揃う、
という話なのでした。



この手の算数計算では、毎回、ごちゃごちゃしてしまい、すいませんでした。


●結局、この手の計算で、私がこんがらがるのは、
スペクトル面積からでも、手持ちの定量された試料からでも、
常に、「１ｋｇあたり」に換算するという「単位の扱い方」で、
毎回、そこで、何かしら蹴躓くのでした。




＊＊＊＊＊＊＊＊＊



二種類の洗浄液の自己測定の結果



●さて、気を取り直して、

先日、ふじみーるさんからお借りした、カーテンレースを、
酸素系漂白剤で洗浄した液体ですが、

ふじみーるさんに送ったものは１．５倍でしたが、
自分の測定用のものは、それをさらに２倍に濃縮しました。

こうして大元の３倍に濃縮したら、セシウムの山が出ました。



ただし、これも、濃度のせいではなくて、私の初歩的なミスによるものでした。


それは、測定する直前に、きちんと「ピーク位置の校正」をしなかったために、
スペクトルグラフが、グラフの方眼の目盛とズレていたのです。

そのために、６６２ｋｅＶにあるはずの山が横にズレていて、
それを無視したために、不検出としてしまいました。



●そこで、前回の投稿のように、
３０分程度で、しっかりピークあわせが出来る自分用の試料を使い、
ピーク位置を測定直前にあわせてから測定しましたら、以下のようになりました。

どちらも微量ですが、検出とみなします。定量は私には無理っぽかったでしたが。




１／カーテンレースを「酸素系漂白剤」で洗浄した液体。

　　洗剤＝６０ｇ
　　水＝５リットル
　　洗浄液をのちに「１．５倍」に濃縮をふじみーるさでは測定した。

　　私はそれを「さらに２倍に濃縮」をして６１１ｇ／６００ｍｌ容器で測定ました。


☆自己測定結果
　　↓




>【後日、１０／２の投稿にあるように、低濃度領域で、
>２倍もの過小評価になる場合の原因はシンチレーターの過剰使用でした。】



■こちらが、ふじみーるさんの測定結果です。
　↓





＊＊＊＊＊＊＊＊＊




２／私が保存してあった低濃度の汚染の染み付いた濾し布をソーダ灰で洗浄した液体。

　　ソーダ灰＝６０ｇ
　　水＝４リットル
　　洗浄液をのちに「４倍」に濃縮
　　６３０ｇ／６００ｍｌ容器で測定


☆自己測定結果
　↓





むろん、まだ、いろいろと経験中・試行錯誤中ですので、
測定所の結果とは、かけ離れると思いますが。




測定時間が短すぎると、過大数値になりやすい



■次のグラフは、計測時間が短い時に、「セシウム１３７の所に山がある」
と思い込んでいても、その後、計測を継続していると、
山の高さが落ち着いくる場合のグラフです。

１Ｂｑ／ｋｇから２Ｂｑ／ｋｇ前後の低い濃度の場合には、
慌てて定量をすると、２倍近くも、数値を誤ることになりかねません。
↓






＊＊＊＊＊＊＊＊＊



ひとまず、K-40の定量法が完成しました








実際に「やさしお粉」の面積に「やさしお水」で出した係数を適応してみると、
誤差は、±５％でした。
↓






■実は、カリウムの定量に当たっては、
測定所でも誤差範囲がとても大きいのを目にしてきました。

もしかすると、理由のひとつは「やさしお」を１ｋｇ使って、
８５３０Ｂｑ／ｋｇなどのスケールを使うせいかもしれないと思い、

今回、たいていの食品中に含まれるＫ−４０を定量できるであろう、
６００Ｂｑ／ｋｇのスケールを、
「やさしお水」と「やさしお粉」の両方の係数を作ってみました。




■実は、ここに至るまでに、野尻美保子先生といくつかのやりとりがありまして、
計算の誤りなどの指摘で、大変に助けて戴きました。


また、その過程で、結果としてですが、
私個人の定量法では、Ｋ−４０だけは面積に係数を掛けず、
三角形の高さに係数を掛けたほうが誤差が少ないという結論になりました。


この大きな原因のひとつはＫ−４０を含む領域の
「エネルギー校正（ピークの位置あわせ）」をした場合に、
Ｋ−４０の裾野の幅（三角形の底辺の長さ）が、少し変わることが
今までに多くあったからです。

この幅が変わることは、三角形の面積には大きく影響します。


そこでＫ−４０に限っては、面積から割り出す方法は切り捨てて、
ピーク高さに係数を掛けたところ、誤差がほとんどなくなりました。





＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿

★ . 　　

素人による個人測定・奮闘記☆第８６回

小さな容器で測定する場合



●食品測定をすると、測定後に食べられるものもある一方では、
測定したあとは、捨てるしかなくなるものもあります。
なんとも、もったいない話です。

一般の測定所は、検体が１リットル必要です。
私のは６００ｍｌと、少なめですが、それでも、
たとえば、ひき肉５００ｇとかって、けっこう勿体ないのです。

肉や野菜類で、炒めれば、保存が効いてそのあとで使えるものもあります。



●ですから、測定所でも、検体が少ない場合には、
それ専用の小さな容器で測定することがあります。

そこで、私は、現在の６００ｍｌの角型マリネリ容器のほかに、

その中に別の容器を収納することで、２００ｍｌのものを作りました。

また、今回は、６００ｍｌの容器に、３５０ｍｌまでしか充填しないと、
結果はどうなるのかを試しました。

以下がそれらの結果と、スペクトルです。




■トマトピューレを全量充填した場合





『スペクトル』
　↓







■トマトピューレを容器の底部に３５０ｍｌだけ充填した場合


　


『スペクトル』
　↓




●しかし、５時間経過した段階で、ピークが消滅したので、
最終的には、不検出と判断しました。
　↓




この充填の仕方で、何ベクレルまでならば検出や定量が出来るのかは、
また後日、改めてテストします。





■トマトピューレを２００ｍｌだけ測定した場合


　


『スペクトル』
　↓







・　結　 論　・　


１／
エネルギー校正（核種のピークあわせ）は、
平面線源を使っても、体積線源を使っても、どちらも同じでした。


２／
なお、エネルギー校正に使う線源は、出来るだけ短時間で、
綺麗な山が、Ｃｓ−１３７と１３４と、Ｋ−４０に出るものが良いわけです。

うちにある沢山の試料の中から、これに該当するのは、
Ｃｓ−１３７が、２３Ｂｑ／ｋｇのものと、３２Ｂｑ／ｋｇの二つでした。

他にもいろいろとあるのですが、このふたつが、適度に天然核種も含むので、
セシウム以外のピークも確認できるものでした。

（蜂蜜水は、定量基準には、大変に良かったのですが、
　純度が高いので逆に「ピークあわせ」には向かなかったのです）


『スペクトル』
　　↓

　







３／
ところで、一番容積の小さな２００ｍｌの容器では、
検体がシンチを取り囲む形にしてみたものの、
検出効率が約５０％にまで落ちました。



４／
また、３５０ｍｌまで検体を満たして、シンチレーターの片面だけを使用した結果は、
検出効率は、全量充填の７０％でした。


『スペクトル』
　↓






●２００ｍｌ測定の前には、専用の校正用線源を使い、
また、３５０ｍｌ測定の前にも、それ専用の校正用線源を使います。

今、うちにある３種の、校正用線源ですが、２００ｍｌのは使わないと思います。
↓





２００ｍｌの一番小さな容器は、なにしろ、シンチの入るアクリルを
検体の中に押し込むのが、とても面倒だからです。

液体とか、お米とかならいいのですが、
検体の密度があったり、検体がかさばったりしていると、
なかなかアクリルパイプが、容器の中に潜らないのです。

これが、自作したこのマリネリの欠点のひとつです。
（普通とはシンチレーターの上下が逆だからです）


　




＊＊＊＊＊＊＊＊＊



■測定の研究と実践は、もっと、のんびりと、やるつもりでしたが、

アルマジロがいなかった間に、
やりたかった基礎テストが、山積みになっていたので、
予定したより、すこしペースを上げています。




■知人が自家菜園で作った「イチゴ」を測定




●続いて、知人が自分の自家菜園で作った野イチゴを
砂手がジャムにして、春からずっと冷凍庫で保存してあったものを測定しました。
　↓

　


　



●結果
↓





最初は、662keVのセシウム１３７に怪しい山が出たのですが、
その後、ほぼ消えたので、ほとんどないと判断しました。
　↓





■図にある662keVの右横をCs-１３７の一部として見るか見ないか、
ここは、迷うところでしたので、判断は保留としましたので、
自分の勉強のためにも、測定所に依頼すると思います。

ただ、問題は、体積が５００ｍｌしかない点です。




>【後日、結果が出ました】
↓


「おのみち−測定依頼所−」様に測定して戴きました。






>結果としては、

>セシウム137：＜0.4Bq/kg
>セシウム134：＜0.5Bq/kg

>カリウム40：37.8±13.6Bq/kg


>との結果となりました。
>また、スペクトルからみますと、

>天然核種「カリウム40」のみの検出と判断いたします。

>セシウム137については、662keVにピークが確認できません。
>セシウム134については、605keV、796keV共にピークが確認できません。

>結果として、セシウム137及びセシウム134共に不検出と判断しました。


＊＊＊＊＊＊＊＊＊


と言う結果でした。

Ｋ−４０が、３７．８Bq/kgと、とても低かったのは、
イチゴだけではなく、砂糖などを加えて煮て、希釈されたためですので、
元のカリウムの数値は、もう少し高かったと思います。


またカリウムがこれだけ少ないから、私の、しがない測定環境でも、
０．５Ｂｑ／ｋｇの検出下限という条件つきで、
「あるなし」の判別が出来たことは間違いありません。



この投稿の後につづくシリーズの「カリウムからのコンプトンの影響」のテストで、
それは明らかになりました。






＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿

★ . 　　

素人による個人測定・奮闘記☆第８５回

タオルの洗浄実験のその後



■少し前の投稿で掲載したタオルですが、次のように結果が出ました。
↓




これは、なんと「水洗いすらしていないタオル」です。
（検出下限を基準にすれば）すべてが不検出です。

この時点で、石田様には、残っている「違う洗剤で洗ったタオル」の測定を、
中断して戴きました。



不思議に思って、自分でも測定してみました。
（あるなしだけを見る簡易測定なので、詰め方は、いいかげんです）
↓

　


まるで気配もないので、５０００秒しかない段階で「なし」と判断しました。



スペクトルを見て、今回は、「タリウム208」と「アクチニウム228」がある
ように見えました。
（これは、杉原様の測定結果の詳細にもありましたが）



●前回の投稿にある「分解能の補償」の機能を使って強調したところ、
どうもここにあるようでした。

ただし、私の勉強と経験が不足しているので、
本当に、私の目に捉えられているのかはわかりません。

↓








＊＊＊＊＊＊＊＊＊



●ただ、このテストは非常に有意義でした。

というのも、普通、「衣服が、＊＊Bq/kgに汚染されていた。」

あるいは、「切干大根が、＊＊Bq/kg」に汚染されていた、

という話や測定結果は、よく見ますが、


「汚染源がどういう濃度の汚染物質だったか」の記録は、
あまりない（ほとんどない）からです。


しかし今回は、わざと、タオルを汚染しようと試みたので、
元の木灰は、このように定量されています。
↓

http://onomichi-labo.blogspot.jp/2014/06/2014_30.html



●ここから、そののちに約３Ｂｑ／ｋｇの灰汁を抽出して、
また再利用したのが、今回の灰でしたので、

ですから、理屈の上では、タオルに泥染めのようにしたときには、
まだＣｓ−１３７は「６１Ｂｑ／ｋｇ」程度は、確実にあったはずです。



●しかし、その木灰の泥水をたっぷり染み込ませて、
水洗いもせずに、そのまま乾燥して灰をはたいたタオルから、
ふじみーるさんでは検出下限の汚染は、検出されませんでした。


今回は汚染物の量（濃度）が絶対的に少なかったこともあるかもしれませんが、
後述するように、いくら洗濯しても落ちなくて、
ごく微量の汚れすらも検出されることもあります。



●これが意味するところは、

もしも衣類や、掃除機のゴミパックや、エアコンのフィルターを測定して、
５０Ｂｑ／ｋｇ以上が検出された場合には、

元の汚染物（埃、粉塵、土、金属粒子など）は、少なく見ても、
その１０倍以上の汚染物だったかもしれないことです。

また環境の汚染濃度は、衣服のそれと同じ程度であったとしても、
Ｃｓが何年も衣類の繊維中に累積して濃度が高くなったというほうが、
むしろ正しいかもしれません。




●そして、今回の結果をそのまま受け止めれば、
「一回だけ」約６０Ｂｑ／ｋｇ程度の泥や汚れが衣服についても、

ただ叩いただけで、水ですら洗わない状態ですらも、
Cs-137は、約１５Ｂｑ／ｋｇもないという事なの「かも」しれません。



＊＊＊＊＊＊＊＊＊



■そこで、ふじみーるの石田さんにお願いして、
下記のカーテンレースを戴きました。
↓




セシウム１３７が７１ベクレルもあるもので、
１３４とあわせると、１０２Ｂｑ／ｋｇになります。

これを「酸素系漂白剤」で、
どれぐらいセシウムが落ちるのかを試してみました。


●動画です。
↓





　



●わくわくして、測ろうとしたら、
まだ水温が冷めていなかったので、冷ましてから測定を開始しました。
↓

　



■２時間の時点で、何かあるような感じでしたが、
９時間して、スペクトルが落ち着いての結果です。


見るとわかりますように、普通の空の容器のＢＧだと、あるようには見えません。
↓




しかし「真水のＢＧ」を差引くと、何かあるようにも見えてきます。
↓





＊＊＊＊＊＊＊＊＊


■洗浄後のこのカーテンレースをふじみーるの石田さんが測定した結果です。

汚れそのものは、約半分にまで落ちいてました。
↓







●私のほうでも、洗浄後のカーテンレースを測定にかけてみました。
　↓




●スペクトルが落ち着いてきた６時間後に、自分でも定量してみました。

私の定量では、下記の「右」の方が、Ｃｓ−１３７の係数がきちんと合っていて、
同じく、３５Ｂｑ／ｋｇになっていました。
↓

　




●それにしても、このカーテンレースは、Ｋ−４０がほとんどない事に加えて、
とても貴重な試料だと思います。


ふじみーるさんで既に洗濯して、 うちで漂白して、
これでもか！というほど、煮込んで洗いました。

結果的には、普通の洗濯機ならば、最初に一回洗うと４５％前後は落ちるようです。

ただその後は、落ちは悪くなり、
今回のように、酸素系漂白剤で、煮洗いでもしないかぎり、
さらに５０％落ちることはないと思います。


でもこれは、ゲルマにかけたら、軽い「薄手の布の測定に専用」の
Ｃｓの標準物質線源になりますね。



私見ながら、 ゲルマのない測定所では、
やたらにゲルマチェックをするのではなくて、
比重が、１リットルに対して、
２５０ｇ以下、　５００ｇ　７５０ｇあたりの検体をゲルマ測定に出して、
データとして保存すると良いと思います。

標準にした資料よりも比重の軽いものを測定する時に、
補正で、どうしても誤差が出やすいのを補う為にです。




バスタブの水による遮蔽は失敗しました


遮蔽効果は、何もしないよりも、約３０％ありましたが、
思ったほどの遮蔽効果はありませんでした。

ここのところ、期待をさせてしまった人もいるかもしれませんが、
結論としては、ＢＧが高すぎて食品測定には、とても使えません。
↓

　



各種の比較スペクトルを見ると、４０ｃｍ〜５０ｃｍの水の壁があっても、
５ｃｍの鉛遮蔽の足元にも及ばないと分かります。
↓









＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿

★ . 　　

素人による個人測定・奮闘記☆第８４回

『弁別定量法』による換算係数の試作



●ひとまず換算係数を割り出しましたが、使ってみて不具合が出るでしょうから、
そのつど、改良してゆきます。


含まれる核種は、ＣｓとＫ−４０だけですが、
比重や濃度の違うものが、複数用意されています。
↓



　



　




●それと、あまり使わなかった機能を使ってみました。

オプションにある「分解能の補償」ですが、これは、ようするに、
グラフ全体の位置は変えずに、スペクトルの山の形を、
上下左右に引き伸ばして、変形する機能です。


主設定にある「フィルター」の機能に似ていますが、
山をなだらかにするのではなく、逆に強調し、
しかも、フィルターよりも山の細かい部分まで設定できるようなものです。


分かりやすい図にしました。

【注！・・・実際には、この図のような大きな山にエフェクトがかかるのではなくて
　　　　　　「小さな全ての山」の全てに、この効果はかかります】

↓






■しかし、どちらかというと下記のような機能を望んでいる人が多いはずです。
↓





測定中のグラフからしかＢＧを引けないのは非常に不便なので、

ようするに、同じプログラムをコピーして、
三つの「読み込みグラフ」にも、同じように、ＢＧの差し引きを
かけられるようにする事です。


プロでなくても、少しぐらいプログラムをいじれる人でも、
他人様が既に作ってくれているコマンドの「増設」だけですから、
難しくなく出来るでしょうし。



＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊



■さて、いよいよ私個人の自主測定も、年内には実戦段階に入ってくるので、
基礎資料から、また読み直しています。

↓

http://www.maff.go.jp/j/syouan/seisaku/data_reliance/pdf/rad_kensyu.pdf




■カリウムのコンプトンについても。





http://www.adfutec.com/image/pdf/Catalog_130809_AT1320AC.pdf



●ちなみに少し前に投稿したように、「やさしお水」は、
Ｋ−４０の標準物質としては使えなさそうであることがわかりました。



＊＊＊＊＊＊＊＊＊



●ところで、検体が６００ｍｌ用意出来ない、という場合に、
２００ｍｌで測定できるように、マリネリの内側に別の容器を
収納できるようにしました。


検体量やジオメトリーが変わるので、これ専用の換算係数を
割り出さないとなりませんが、
沢山の保存のきくサンプル試料があるので、テストは簡単に出来ます。

　↓


　 　




＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊


●ちなみに、今やろうとしている方法は、
『弁別定量法』と呼ぶことを、ついさっき、ネットで検索して知った。
　↓

http://jolisfukyu.tokai-sc.jaea.go.jp/fukyu/mirai/2012/1_13.html






ふーむ。

やっぱり、Ｋ−４０の事は、ゴタゴタ考えずに、
ベースラインで、問答無用で、袈裟斬りにすればいいのかもしれない。





ということで、散々に試行錯誤の結果、定量の係数を決定してみた



■問題のＫ−４０の定量は、
標準試料に対して、測定する検体の重さが、その半分を超えるかどうかで
重量補正をするかしないかを決めることで、計算結果が合ってきました。
↓

【1〜4Bq/kgの低濃度用の係数】





【係数や計算が正しいかテストするために実際に、別の検体を測定した結果】
　↓





＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿




＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿

★ . 　　

素人による個人測定・奮闘記☆第８３回

定量用の標準線源の整理のやり直し



●５月に中断した測定を８月の後半に再開してから、
測定をする楽しさを思い出している事にかまけてしまい、

基礎的なミスをいくつもしているので、それを修正することにしました。




■複数の標準線源を準備するのが私の素人測定の定量法



●前回は、試みにセシウムの純度の高かった蜂蜜水を定量に使いましたが、
その係数を他の検体を測定したスペクトルの面積に当てはめて計算すると、
誤差が出ました。


この理由は、まず標準線源の蜂蜜水が「液体」であるのに、
茶葉や米糠などの個体で、しかも密度のかなり違うものを測定したせいです。

むろん重量比を補正しましたが、それでも少し誤差が出ました。



●そこで、素人測定で、しかも定量を試みる場合には、
１つだけの標準線源で割り出した換算係数だけで計算するのではなく、


検体の、

●比　重

●セシウムの濃度

●Ｋ−４０の濃度


これらが「微妙に違う」「複数の線源」による測定データを用意しておくと、

それと似たような「汚染濃度や状態（水分や比重）」の検体を、
実際に測定したときに、


ストックのあるデータを「参考グラフ」として表示して比較したり、

さらには、その参考とするデータを、
「定量の為の、表示＆計算のスケール」として直接に使う事も出来ます。




●とりあえず、私は、食品測定にのみターゲットを絞り、
しかも、ターゲットを１０Ｂｑ／ｋｇ以下の測定に絞り込んでいます。

そのために、１１Ｂｑ／ｋｇ以下の、いろいろなセシウムとカリウムの濃度のもので、
しかも長く保存のきく試料が、約「１４種類」以上あります。


（調整した水分を上手く含ませた試料は保存が難しいのでまだ作っていません）



●１畳ほどのスペースに必要なものすべてを積み上げてあります。

手前のＰＣは「潜水シンチレーター」が本格的に始動したら使います。
　　↓

　

↑
測定器は壁から遠いところがいいと資料にありましたが、
住宅事情から、可能ではないので、壁側にあります。





適度な汚染と適度なK-40を含む検体


●今、一番、使える可能性として考えているのは、
純度の高いセシウム線源やカリウム線源ではなくて、

たとえば５Ｂｑ／ｋｇのセシウム１３７を含み、
カリウム４０が、３００Ｂｑ／ｋｇ〜５００Ｂｑ／ｋｇほどある検体。

比重は、リットル数の５０％から６０％あたりのもの。



これを、標準線源にしてしまえば、
カリウム４０からのコンプトンの影響が「既に入っている状態」で、
しかもセシウムが定量されているものとなります。

（ゲルマニウム半導体検出器でチェックしたものが理想的）


それで、これを使ったほうが、近似値が出るのではないかと考え中です。



●つまり純度の高い標準線源から割り出されるグラフや数値を元にして、
無理に係数や補正計算を組み立てるよりも、


「最初から、ややスペクトルが荒れている検体」のほうが、
実戦的ではないかと、推測しているわけです。

それで、今、定量の基準になりそうな、そういう試料を測定にかけています。





■測定所で測定された時の密度にあわせる


●たとえば、うちの試料のひとつに静岡産の「茶葉」がありますが、
測定所では、１０００ｍｌで、３５７，７ｇとなっていました。


１リットルに対する、測定所での測定時の比重は、０．３５７７ですので、
私の６００ｍｌの容器に入れたときにも、それと同じ比重にするには、

６００×０．３５７７　＝２１４．６２ｇとなります。


しかし、私の容器内の茶葉の重さを測ってみると「１９５ｇ」でした。
少し足りませんでした。



また、「加熱した米糠」があったのですが、こちらは測定所での比重が
１リットルに対して、３８９．７でした。

私の６００ｍｌ用の容器だと、６００×０．３８９＝２３３ｇが必要なのですが、
自作マリネリ容器の構造上、１９０ｇ程度までしか押し込められませんでした。



●これは測定所では、私の容器のものよりも、もう少し詰め込んだ、ということですから、
自分で測定するときの「密度」も測定所のそれにあわせる方がベターだと思いました。

（特に、それを定量用の基準の「線源」とする場合には、なおさらです）




☆追伸。。。。

測定をして戴いた、杉原様に伺ったら、
「これでもか、というほど、詰め込んだ」そうです。


やはり・・・


うちの自家製の角型マリネリは、圧をかけるのはアクリルの蓋をする「前」の段階で、
それも、検体を押せるのは「容器の底の１００ｍｌ程度だけ」なので、
シンチの側面の検体を圧縮できないのです。

だもので、ふわっと、いれて、振って密度を詰める、
ということまでしか出来ないのです。


測定所の普通のマリネリ容器だと、構造上、ぎゅーぎゅーに出来るんですね。





■濃縮する場合には、濃縮前の最初の重量を基準にする


今回、計算を間違えたのは「蜂蜜」でした。

測定所に出したときには、１１２６ｇで、
測定所でも、そのままの量で、測定していました。

自分のところに戻ってきてから、これをちょうど６００ｍｌにするために
少し煮て、濃縮しました。


結果、７０５ｇとなったので、正しい濃縮率の計算は、

>>「測定から戻ってきた時の重量　÷　それより小さな容器に入れたときの重量」

であるので、あの蜂蜜は、測定結果を、

１１２６ｇ÷７０５ｇ　＝　１．５９７倍にすべきでした。


すると、あの蜂蜜は、

Ｃｓ−１３７＝３．９６　×1.597　=６．３２Bq/kg
Ｃｓ−１３４＝１．３９　×1.597　=２．２２Bq/kg

が正しい値ですので、過去の記事中の「蜂蜜のＣｓ値」は間違っています。

（前の投稿では、一般的な定量単位の「１０００ｇ」÷７０３ｇで、
　計算をしてしまっていました）




＊＊＊＊＊＊＊＊＊


●また、自分が用意した検体が、たとえば１３００ｇであったとき、
測定所では、「１１００ｇ」だけを容器に入れた、と記録に書かれていたとします。


この場合には、自分のところに「戻ってきた１３００ｇ」をもとにして、

１３００ｇ　÷　濃縮後のｇ数　＝　掛率

これで測定所で出た結果の数値に掛ける、濃縮の「掛率」を割り出します。





■Ｋ−４０は、液体と個体の２種類の標準線源を自作した


前回の投稿のように、Ｋ−４０は、何を標準線源としたらいいか？
という問題になります。

薬品のカリウムを使う手もあるのですが、やはり、Ｋ−４０は、
それほど厳密な測定ではなく、概算でいいので、
含有量の公開がある「やさしお」が便利です。


その「やさしお」を使って、どのようにして、
やさしおを水に溶かした試料（標準線源）を自作したかは、
前回の投稿を参照ください。


■結論としては、水に「やさしお」を溶いた試料の方が、
　上新粉に「やさしお」を調合した試料よりも「かなり大きく」検出されました。
↓




記事はこちら
↓

http://www.mumyouan.com/k/?U1954





■試料を作るのに希釈する場合には計算式に注意する


これまでにも何度か行いましたが、公式として、まとめておきます。

測定所で定量された試料の「ベクレル数／ｋｇ」を元にします。


>>定量されたBq/kgの値　÷1000ｇ　×合成の時に使用するg数　×（1000g÷自分の検体の「全体のg数」）


＝　これが、Ｂｑ／１ｋｇあたりの値となる。


たとえ、自分の容器の体積や重量が測定所のものと違っていてもです。



■たとえば、「やさしお」のように、１ｇ中のＫ−４０が、
８．３９または８．５３と、わかっている場合には、

自分が作りたいＫ−４０の　Ｂｑ／ｋｇの値　÷８．５３（または8.39）　

＝　これで何グラムの「やさしお」を使うべきかが出ます。





■自分が欲しいベクレル数の試料を作る方法


●たとえば、
Ｃｓ−１３７が「きっかり、１０Ｂｑ／ｋｇ」の試料を作りたい場合で、

自分で測定する時には、１０００ｇ以下の容器であるという場合です。


まず、自分で使う容器に、試料全体を入れた時の重量を求めます。
たとえば、真水に「汚染土」を溶かしたものその他です。


その時に、自分の容器に入れる検体全体を、３００ｇにしたとします。


そして使用する「元の汚染土」が、２５０Ｂｑ／ｋｇと定量されたもの
だったとします。




●そうしたら、２５０Ｂｑ÷１０００ｇ＝０．２５Ｂｑ／１ｇあたり、となります。


目的のＢｑ数である「１０Ｂｑ」÷０．２５　＝４０ｇ　の汚染土が必要となります。



■ただし、自分の容器は、１０００ｇ用ではなくて、３００ｇなので、

３００　÷　１０００　＝　０．３


これを、前に記した汚染土の　４０ｇに掛けます。

４０ｇ×０．３＝１２ｇ



全体で３００ｇある試料の中に、汚染土が１２ｇ混ぜてあれば、

１０Ｂｑ／ｋｇの試料になると思います。





■希釈用の検体の中に「元々あるカリウム４０」を
　概算のみ計算する方法


問題は、線源となるこうした「定量された試料」に、
無汚染の希釈物を加える場合に、もともと含まれているカリウムの計算です。


たとえば、次のような合成をしたいとします。
↓

Ｃｓ−１３７が１００Ｂｑ／ｋｇ
と定量された汚染土壌の粉を３０ｇ　

これに、上新粉を３７０ｇ　を加えて、
　　　　
合計で＝　４００ｇの合成試料を作りたいとします。

（汚染玄米　＋　無汚染玄米　＝希釈した合成試料などに応用できます）



１００Ｂｑ÷１０００×３０ｇ＝３Ｂｑ（汚染土壌の粉１ｇあたりのＢｑ数）


１０００ｇ÷４００ｇ＝２．５（１ｋｇに直すため）

３Ｂｑ　×　２．５　＝７．５Ｂｑ／１ｋｇ


＊＊＊＊＊＊＊＊＊


あとは、カリウムについてですが、下の表中の食品の中に探してみます。
↓
http://www.eiyoukeisan.com/calorie/nut_list/kalium.html


すると、上新粉は、

１００ｇ中に、０．０８５ｇ（８５ｍｇ）のカリウムを含みますので、

上新粉「１ｇ中」には「０．０００８５ｇ」の「カリウム」となります。



その「カリウム１ｇ中」にある天然核種となる「Ｋ−４０」は、
３０．４Ｂｑです。


●上新粉を３７０ｇ使用するとすると、

「上新粉１ｇ中」の「カリウムである、０．０００８５ｇ」×「上新粉３７０ｇ」で

上新粉３７０ｇ中の「カリウム」は、０．３１４５ｇとなります。


これに「カリウム１ｇ中」の「Ｋ−４０」である「３０．４Ｂｑ」を掛けると、


３０．４Ｂｑ　×０．３１４５ｇ＝９．５６Ｂｑ　になります。



ただし、この場合には、「４００ｇ」の測定検体なので、
それを１ｋｇに直すのに、１０００÷４００＝２．５、

これを９．５６Ｂｑに掛けると、２３．９Ｂｑ／ｋｇ　となります。



これが上新粉に元々あるＫ−４０と「推測（あくまでも推定）」されるので、
ここに、混ぜる汚染試料の中のＫ−４０の値が、さらに加算されます。






■以前の測定器の設定と今回の設定での違いを見てみました










●前回と今回、それぞれの表示法等に、長短はありますが、総合的には、
今回の入力レベルや、画面表示のさせ方のほうが、
低い濃度を検出できて、定量も精度が少しあがっていました。





■表示の変形率を試してみる


２０Ｂｑ／ｋｇ以下の検体であれば、だいたいＭａｘ４０で、
（強調スライドのＴＤは、常に６４０に固定）これで事足ります。

Ｃｓ−１３７の領域のみ局部的に、強調することで定量を成功させています。


ただし、スペクトル全体の様子をつかむにはＭａｘ６０がベストでした。






なお、Ｋ−４０の定量には、カリウムが多い場合には、
下記のＭａｘ８０または１２０を使用することもあります。
↓






試料一覧表


●まだ増えてゆきますが、とりあえず、測定を終えたものがあります。
重量や、Ｃｓ濃度などで、適切な参考スペクトルを探します。
↓







これとは別に、３０Ｂｑ／ｋｇ以上の検体が、あと１０個ぐらいあります。



＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿

★ . 　　

素人による個人測定・奮闘記☆第８１回

「検出」下限と、Ｋ−４０の確認





１インチアルマジロの検出限界



●まず、もう一度、今度は、Ｃｓ−１３７が０．６５５Ｂｑ／ｋｇの
液体試料を測定しました。

３時間でピークと確認できるものがあらわれました。
この後６時間してもこのピークは消えませんでした。


ただし何度も言いますが、これはＫ−４０が測定所では１０Bq/kg以下と
定量されたものですので、コンプトンの影響を受けていません。

またここから、具体的に０．何ベクレルかを定量する事は、
今現在の私には困難です。
↓








「やさしお」をK-40の線源として使った試料では
　液体と粉状ではスペクトルは違うか？



●次に、どうしても自作のＫ−４０の調合に間違いがないかを確認するために、もう一度作りました。

次のようなものです。



●「やさしお」は１０００ｇあたり、２７６ｇのカリウムのようですので、

カリウム１ｇあたりの「３０．４Ｂｑ」を掛けると、８３９０Ｂｑになりますから、
「やさしお１ｇ」あたりは「８．３９Ｂｑ」となりますが、

>>ここでは、１ｇあたり「８．５３Ｂｑ」としました。




■【粉状の約６００Ｂｑ／ｋｇの試料】☆

　　


　　



やさしお＝　２８ｇ
上新粉＝　３７１ｇ　　　　
　　　　
合　計＝　４００ｇ


８．５３Ｂｑ×２８ｇ＝２３８．８４Ｂｑ

１０００ｇ÷４００ｇ＝２．５（１ｋｇに直すため）

２３８．８４Ｂｑ×２．５＝５９７．１Ｂｑ／ｋｇ（６００Ｂｑ／ｋｇと３Ｂｑの誤差）


＊＊＊＊＊＊＊＊＊


★なお、上新粉は、下の表中では、
１００ｇ中、０．０８９ｇのカリウムを含みます。
　↓
http://www.eiyoukeisan.com/calorie/nut_list/kalium.html


カリウム１ｇ中のＫ−４０は、３０．４Ｂｑで、

今回は、上新粉が３７１ｇです。


「上新粉１００ｇ中のカリウム０．０８９ｇ」に、
×「上新粉３７１ｇ÷１００ｇ」で、３７１ｇ中には、０．３３ｇのカリウムとなり、


これに「カリウム１ｇ中の、放射性のＫ−４０」を掛けて、

０．３３ｇ×３０．４Ｂｑ＝１０．０３２Ｂｑ／３７１ｇ中


「上新粉」と「やさしお」をあわせて４００ｇの測定検体なので、
１ｋｇに直すのに、×２．５にすると、

>>２５．０８Ｂｑ／ｋｇ


今回の、やさしおを混ぜた上新粉には、大雑把な概算ですが
Ｋ−４０は、「２５Ｂｑ／ｋｇ」含まれているとなります。

やさしおの比重が違うので、厳密には、２５〜２７Ｂｑ／ｋｇあたりだと思います。

よって、下図のスペクトル全体では「約６２５Ｂｑ／ｋｇ」のＫ−４０となります。



☆スペクトル【注・スケールはＭＡＸ＝１２０】

図中の６２４Ｂｑ／ｋｇの部分す「６２５」の誤字です。
↓





＊＊＊＊＊＊＊＊＊



■【液体の約６００Ｂｑ／ｋｇの試料】☆

　



やさしお＝　７０ｇ
真　水＝　９３０ｇ

合　計＝１０００ｇ


６００Ｂｑ÷８．５３Ｂｑ＝７０．３３ｇ（やさしお）となるので、
これを９３０ｇの水に加えて１０００ｇにしました。

体積的には、１リットルには足りませんが、
私の容器は６００ｍｌなので、濃縮や希釈をせずに、これをそのまま入れました。






●水溶液と粉では、水溶液の場合に「水による遮蔽」が推測されますが、
本当かどうかを確かめてみました。

結果のスペクトルです。
↓




比較すると、ほぼ同じ濃度のK-40のはずですが、

水に「やさしお」を混ぜたものの方が

上新粉に「やさしお」を混ぜたものよりも、

K-40がずっと大きく描かれて（検出されて）いました。


>>この理由は、後日分かりました。
>>私の単純な「勘違い」によるものでした。



＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿





水中シンチレーターは、ただいま待機中



●水中シンチレーターは、アルマジロのケーブルが１０ｍの長さが必要になり、
　現在、製作者の方に、特注しています。

　完全防水されたこれが、バスタブの水中に潜ります。



【風評被害測定器／『実害君・４号』（サンダーバード４号に、ちなんで）】

　ちなみに、もうひとつの実害君は、
　４号を格納しているサンダーバード２号という事になります。

　↓

　



　




＿＿＿＿

★ . 　　

次の 10件の投稿 （1953番から）

梅の間 の最新投稿　 オーガズムTop　 全館目次