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2007年3月までは
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読者専用の質疑応答用の掲示板でしたが、
2009年7月より禅書道日記に変更。
[1377]
■
●禅書道日記・その-116 ●
by:
鈴木崩残
2010/04/20(Tue)18:24:33
海外からのおたより
●たまには、海外からの書の感想を紹介したいと思います。
以前に「月光」「月影」などの文字を書いた時に、紹介しましたが、
もう一度、書のごく一部を掲載しておきます。
どういうわけか、普通の禅書が書けず、また無無心の書にもならない
という、とても変わった経緯で出来た作品でした。
『月光』
『月色』
******************
以下が、メールを和訳したものです。
原文から少し意訳してありますが、ほとんどこれで正しいと思います。
________________
親愛なる崩残様
私にとっては、
まるで宝物のような、
あなたのプレゼントを受け取りました。
あなたの贈り物の素晴らしさに、
私は言葉もありません。
あなたのアートに力を感じると共に、
とても心地よい感情を感じます。
月光というテーマから、
あなたが波、または水を強く感じた、ということに
私は大変に興味を持ち、また驚きました。
私の個人的な瞑想の中で、
水に関するヴィジョンが確かに関係しています。
それは約10年前のことでした。
私は満月の夜に、湖で泳いでいました。
その時に、湖面に反射して輝く、
まるでダイヤモンドのような月光は、
その時に、私の魂に強く刻まれました。
その時の個人的な経験は、いつも私の瞑想の中で
蘇ります。
私は瞑想するときに、しばしばあの時のイメージを
自分を誘導するために使っています。
とにかく、あなたは、その扉を叩いたように見えます。
あなたが私と同様に、それを感じたかもしれないということに、
私は身震いにも似た興奮を禁じ得ませんでした。
あなたが私の為に、
このような素晴らしい書の芸術をくれたことを、
とても嬉しく思うと同時に、
あなたが書を書いてゆく場面のビデオに、
私はうっとりとしました。
それはとても感動的なものであると同時に、
私は、常にその力を、私の身体の中にも感じました。
私は常にオーラを見ることと、私の周囲の気配を感じることが出来ます。
理由は分かりませんが、あなたのその創作の持つ、
力強い振動は、私の身体にまで、良い影響を与えました。
私の意識(魂)は、あなたの作品の中に
確かな何かを感じています。
それは言葉で説明することは、大変に困難ですが、
私自身は、日常的に、とてもよく知っている感覚です。
今日は、あなたの音楽を聴いてみるつもりです。
私のあなたに対する気持ちと感覚をあなたに送り届けますので、
それが、あなたの意識に届き、あなたに幸せが訪れることを
願っています。
あなたは本当に寛大です。
またいずれ、すぐに手紙(メール)を書きます。
___________________
●さて、欧米の方に特有で、日本人から見れば、
ややオーバーアクションな表現は、差し引いたとしても、
どうやら、とても気に入って戴けたのは確かなようです。
でも、「寛大」という部分は原文が「so generous」ですので、
「気前がいい」とか「とっても親切ですね」ぐらいのニュアンスだと思います。
●今回は、かなり、いつもと違う書のプレゼントとなりました。
以前に梅の間でも言いましたように、
海外の人に書を書く場合には、カウンセリング的な事はしませんし、
その人に、その文字が合うとか合わないという問題は無視しますし、
出来上がる字も、「お部屋に飾って、ちょっと日本的雰囲気」
といったレベルに押さえています。
しかしご存知のように、この方の書は、どうしてもそういう枠に
収まらなかったと同時に、
書いているときに、しきりに私の中には、
「水」と「たゆたう波面」を感じ続けていました。
あまりにもそれが、月に関係する字を書く間、
ずっと私の中に強く印象的だったものですから、
かたことの英語で、
>月を書こうとすると、
>とにかく「水」と「水面」が出てきて、それと静かな「波」を感じる。
ということを5回か6回、何度も、しつこく言ったのを覚えています。
●だものですから、どうも、それがこの人が言っている
湖面の月の、反射光の記憶だったようです。
このメールを戴いて、はじめて気づいたのですが、
あの月の文字を含む書は、すべて、
湖面に映った月のように、「揺らいでいる雰囲気」を持つ事に気づきました。
また書く場合にも、
必ず墨が何滴も紙面に落ちないと、そもそも筆が動き出さない
という奇妙なことも、水に関係しているようでした。
この海外の人は、年齢は分かりません。女性なのですが、
どうも、名前からすると、(詳細は分かりませんが)
生粋の欧米人ではなくて、インド系の血の入った人かもしれません。
確かに、日本人と比べてしまうと、
外人さん特有の、ややテンションが高い面もありますが、
それでも、むしろこれでも、随分と、
穏やかなメールの類だと思いました。
オーラが見えるとか気を感じると言い出す人は多くいますので、
そのあたりは、思い込みの強い人も多い世界ですので、
あまり本気にせず、私も差し引いて見ていますが、
もしも、もう少し具体的で、私にだけ固有の的確なことを
私に対して言う資質(感覚)があるとしたら、
また、少し見方を変えるつもりです。
いまのところは、
誰でも言いそうな内容ですからね。
______________________________
無無心の書
●さて、次は最近、注文を戴きまして、受け取って戴けた、
「無無心の書」です。
かなり、ノリはよかったです。
ちょうど、希釈自我を集めてもとに戻す方法を
ずっと意識で検索していた数日間の時に注文が来たものですから、
頭頂部は、ほぼ全開で機能し続けていた時期でした。
そのためか、ほとんど失敗なく書き続けられました。
その作品の一部のみですが、紹介いたします。
『逆』
『意識』『逆転』
自分でも、満足のいく仕事でした。
なかなか画面では、伝わらないのですが、
実物は、モノクロでくっきりと浮き出したように墨で描かれていますので、
迫力においては、写真ではなかなかお伝えできません。
_______________________
通常の禅書
●これは本日あたり、ご本人のところに届く予定の書です。
左は「正怒」(しょうど)=正しく怒ること。という意味の
私の造語です。
釈迦の教えに、正見、正念、正定などがあるように、
皆さんは、存知のように、
私の教えには、「正しい怒り方」というものがあるからです。
真ん中は行書体の「寵(ちょう)」の一文字、
右は、ほとんど無心の書になりかけた「静謐」(せいひつ)です。
「正怒」は、注文にはありませんでしたが、
この方にとっては、現在どんなことよりも必要な事であると確信し、
これは何枚も、書かせていただきました。
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