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[1409]
■
侘び寂びとは何か?___それは日本文化の精神性を根底で支えている境涯である。
by:
鈴木崩残
2010/07/08(Thu)16:43:36
侘び寂び(わびさび)とは何か?
●別に誰に頼まれたわけでもないのですが、
ビデオを作って、説明を試みました。
たぶん、外人さんが最も理解不可能な、
日本人だけに特有の感性がこの「わびさび」だと思います。
http://www.youtube.com/watch?v=ysevNSJJcEc
●ビデオの下にある「詳細欄」に、
私の方でまとめて「侘び寂び」について解説してみましたので、
読んでみてください。
ディスプレイ画面の「右下」のほうに、
下向きの「>>」のボタンがありますので、
それをクリックすると、全文が読めます。
■さて茶器とか、食器や布地は、
それらに「侘び寂び度」の点数をつけるときに、
微妙に、個人的な好みの違いや、考え方の違いが、
日本人同士でさえもあるでしょうが、
とりあえず私の勝手な感覚で、
侘び寂びを感じたものと、そうでないものを振り分けました。
布地と茶器のところでは、
「侘び寂び」なのかどうかが、微妙な「グレーゾーン」のものも、
含まれています。
■まー、単に「古いもの」「渋いもの」を愛でる感覚でしたら、
ヨーロッパの古城や、中国建築にも、その風景や物質はあるでしょうが、
ただし、それらは日本人の持つ感覚の「侘び寂び」とは、明らかに違います。
私が定義した「侘び寂び」とは、
儚く、時には枯れ果てており、そして、何よりも、
「死すべき美しさ」「悲しみと寂しさを含む美」に対する
「美の絶対音感」のような、美観です。
悲しみや寂しさを含むからといって、
それは、単なる「お涙頂戴物語」では駄目であり、
そこには、崇高さや奥深い「美」がなければなりません。
*********
●一方で、粋(イキ)は、現代的ファッション性ではなくて、
古き日本的な意味での「それ、おしゃれだねー」のノリですから、
なんとか西洋人にも、理解できる部分はあるかもしれません。
しかしそれも、「ちょっとした、お洒落」「小さな製品の中」にある
というものも多いので、いわゆる、西洋的なものとは違いますね。
■ところで果たして、皆さんは、今までの一生の中で、
どれぐらいの、「あれこそ、侘び寂び だ」と断定できるものを
観たり、経験してきたでしょうか?
たまには、こうした本質的なことを、
少し、自問してみるのも良いと思います。
■確かに熊野や奈良を歩けば、京都の「雅(みやび)」とは違う「侘び寂び」が
多く視界の中にはあるかもしれませんが、
ようは、場所の問題ではありません。
また、茶室や、苔の絨毯に飾られた日本庭園にだけしか、
侘び寂びを見出せないとしたら、
あなたは、まだ純日本人にはなれていない、という事かもしれません。
■実際に、見つけようとしますと、
単に時代ががった、古い建造物や焼き物や骨董品を見ても、
なかなか「これぞ侘び寂び」とまで、断定して言えるものは、
意外にも「少ない」ということが分かると思います。
国宝級の古い仏像だからといって必ず侘び寂びがあるというものでは
ありません。
土器なんてのも、ものによっては、ただ古いというだけの事で、
侘び寂びとは違います。
●ちなみに、
侘びを極めたとされる、利休の茶の思想が、
その原点は、一休宗純の存在が、その弟子に残したものであった、
という話は、多く人が知っていると思います。
参考
↓
http://kajipon.sakura.ne.jp/kt/haka-topic16.html
■ちなみに、私が生きていて、
本当の「侘び寂び」を「生まれてから、最初に」感じたもの、
それは高校生の時に見た、母方の祖母の「死に顔」でした。
その静寂さ・枯れ・火葬される直前の人生の最後の姿、
しかし、つつましく美しく、本当の休息に入ったその死顔の静けさ。
死は、物体や自然の風景の中にも、時折見つけることの出来る光景ですが、
一時は、葬儀屋になりたいとまで、私に思わせたのが、
棺桶の中の、祖母の死顔の「美しさ」でした。
八十数年の、人生の重みの全てを背負った、
その身体の最後の姿の中にある「侘び寂び」です。
●茶室の中の、たった1本の、野の花の、一輪挿しが、
さしずめ「侘び」の極めだとしますと、
やがて、その花も散って、畳の上に落ちている姿、
そして、花瓶に残る枯れ枝の姿、
それが、私にとっての「寂び」の世界観です。
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