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■ここで、一連の動きを総括する意味で下記の動画をリンクしました。
　過去の内容と重複する部分もありますが、流れが分かります。


６／１１脱・原発デモでの宮台氏のスピーチ
　↓



■次にひとつ、面白い動画をリンクして、
　昨今の「反原発を巡る動き」の解説をしておきます。　
　私は個人的に、これを、
「日本における左右翼という、ベルリンの壁の崩壊」と呼んでいます。


脱・原発に反対する「おかしな連中」
　↓
http://www.youtube.com/watch?v=Qiwg5TeDhPU

●この動画に出てくるのは、極右翼とも言われたり、
または実は在日の似非右翼とも揶揄されるこの組織ですが、
面白いのは、この動画のコメント欄に書かれていることです。
私も二つばかり書きましたが、他の人のコメントが面白いです。

本来であれば、この組織は、右翼系の人からは支持される書き込みが
多いはずであるのに、「今回は失望した」という趣旨の書き込みが目立ちます。
同じことは、前に紹介した保守系（自民党寄り）の「チャンネル桜」の
動画にもありました。


●これが、どういうことかと言いますと、右寄り、または保守系を
支持してきた人たちも、さすがに原発だけは、イデオロギーの問題としてではなくて、
反対するという人が増大したことです。

自民党寄り、または右翼寄りの人たちが、反原発の人たちを、
ひとくくりに「左翼呼ばわり」すると、ひんしゅくを買う、
という現象が、３．１１以後、ずっと続いています。


●ところが、この流れは、実は、とても大きなことで、
ある意味では、「原発問題」を起爆剤として、
日本国内の「左翼と右翼の壁」が、ベルリンの壁のごとく崩れて、
その国境がなくなりつつあると見なすことが出来ます。


●私は、ずっと前から疑問だったのですが、私が子供の頃に、
日米安保に反対する闘争が、過去にあったようですが、
日米安保条約によって、米軍基地が日本に出来るということに対して、
まるで左翼が、反対運動の陣頭指揮をしたかのように言われていますし、
実際にそうだったのかもしれません。


しかし純粋にイデオロギーあるいは、愛国心という問題でだけ論じれば、
むしろ、右翼の人のほうが、日米同盟には反対する理があったはずです。
もしも、右翼とか、愛国的ということを、文字通り、
「日本の主権を侵害されないよう願い、行動する心」であるとするならば、
日米安保に反対する陣営には、右翼こそがいても良かったはずです。


ところが、どういうわけか、次のような構図、つまりレッテルが出来てから、
物事がおかしくなっていったようです。
↓
>>反米であるが、親中（または親・朝鮮半島）＝これを左翼とする。
>>（この典型的なものが、よど号のハイジャック事件）

>>反中・反朝鮮半島であるが、親米＝これを右翼とする。

でも、これって、なんかおかしくないですか？

このどちらも、本当の「愛国・憂国」という意味では、
どちらも、「売国的である」と思わないでしょうか？

国をアメリカにとって有利に形で売るか、
特亜にとって有利な形で売るか、だけの違いです。

売国という言葉がキツイのであれば、
「どちらと、取引をするか」「どちらと妥協点を見つけるか」という
外交問題です。


●私は、本当の日本人であるならば、
「反米」も、「反反日（反特亜）」も、どちらも正しいと思いますが、
どうして、その彼らの主張の天秤の一方には、
「親・●●」というのが付くのでしょうか？

日本がかつての欧米のアジア諸国への横暴に対して、大東亜戦争と称して、
その国の独立を助けたアジアの、親インドとか、親マレーシアならば分かりますが、
どうして、右翼も左翼も、その片手では、何かに反対しながら、
もう一方の片手では、特定の国の国力や財力に「コビたり」
「妥協する」のでしょうか？


そういう意味で、
国民一人一人が、正しい情報を得た結果として「脱原発」を叫ぶことを
「左翼で特亜寄り」と見られては迷惑な話ですし、
今では、そのようなことを思う人は、ほとんどいません。

そしてまた、全く左翼でもなんでもない普通の人が、脱原発を叫び、
さらには、今まで右寄りと言われていた人たちも、脱原発を叫び始めたのである。

つまり、普通の神経をしていたら、即刻「脱・原発」になるのが普通なのです。


その結果、ある程度は、アメリカの奴隷国であること、または、
外交戦略上の理由から、アメリカの奴隷国である「フリ」をしてきた事を
容認してしまったような右翼の人たちでも、
さすがに、原発だけは容認できない、という人が増えてきたわけです。


こうなると、まさに、戦後の、右翼と左翼と境界線が、
原発の事故、原発利権の暴露によって、その壁が崩壊したことを意味する、
そのように私は情勢を読み取っています。


■しかし、チャンネル桜の水野氏などは、
　これを見ると分かるように、いまだに、頭がイカレたままです。
↓
http://www.youtube.com/watch?v=pdZF_fNvlyE



●以下は砂手の意見です。

>「奴らは右翼だ」「奴らは左翼だ」のと、
>それぞれの陣営をレッテル張りをすることで、
>自分らの立ち位置を有利に働かせようと画策をして来た輩が、
>その思惑をくじかれる時代になったとも、言えるかもしれません。


>「右翼っぽいから嫌だ、キモイ」、
>「左翼っぽいから嫌だ、ウザイ」、という理由で、
>どれほどの数の国民が、国政における重要な命題から、
>目を逸らすことを選んでしまってきたか。

>無関心層が、その目を逸らされるカラクリに気づきはじめた、
>とも言えるかもしれません。

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■ただし、今後、国民が気をつけるべきことがあります。
それは、「偽・脱原発」の人々が現れることです。
メディアに、そしてその多くは地方議員や国会議員の中にです。

世論の流れからしても、今後は、「反・原発」を匂わせないと、
宮台氏が指摘したように、選挙では不利になってきます。

そこで議員らは、さも「脱・原発」のように見せかけたり、
あるいは、「ゆくゆくは、脱原発をすべきだ」といった、
いわゆる「ゆっくりと、自然エネルギーにシフトする路線」を
演説などで強調しはじめます。

しかし、私たち国民は、あっさりと、民主党のマニフェストに
騙されたではありませんか。

同じように、選挙のために、
「脱・原発」を謳う「偽脱原発」の議員らが必ず、徘徊するようになります。

そういう意味では、そこで私たちが、学者や、議員や、有識者や、
>テレビ局や、メディアに対して使える「踏み絵」とは、
>「即刻、全原発を停止せよ」と言うか言わないかです。

もっとも、「即刻、原発を停止しろ」と言っておきながら、国民を騙して、
原発推進派または、「原発維持派」に寝返る議員も必ずいますから、
要注意です。

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●では、今回のメインの動画です。

では、ここに出てくる青山氏は、どちら側であるかと言えば、
おそらくは原発維持派です。

というのも、青山氏の論調は、今回の事故を「人災」と定義しています。
ただしその人災の定義とは、事故に対する「対応に間違いがあった」
ということが論点です。

しかしこれは裏返せば
「きちんと管理されていれば事故は起きなかった」あるいは
「事故はもっと小さくできた」と言っていることを意味します。

つまり、作業員や、政治家や、東電がまともだったら、
大事故にはならなかった、と言いたいわけです。
すなわち「原発は、きちんとすれば、安全に運用することも可能だ」
というのが基本スタンスです。


しかし事実は違います。
確かに人災であるのですが、その人災という範囲が、
事故への対応だけではなく、

１−地震学者たちが言うように、そもそもの原発の立地条件も、
　　活断層の上であったり、軟弱な岩盤の上であったり、

２−そして後藤氏が指摘するように原子炉設計そのものに欠陥があったり、

３−菊池氏が言うように、施工やメンテナンスの作業員が素人同然であったり、

４−樋口氏が言うように被曝労働を避けられないこと、

５−そして小出氏が言うように、地方社会が犠牲者になること、
　　そして、どんなに少量でも核汚染物質に安全はないということ、

６−さらには原発利権に群がる者、原発マフィアに屈したメディア


こうした「多層、多重の問題点」を考慮するならば、
青山氏のように、「対応が悪かった」という一面的な論点で今回の事故を論じて、
その一方では、「原発は、しばらく必要だろう」という論調になるのは、
おかしいわけです。

ということで、私も青山氏のバイタリティーと反骨精神と、
自主性と、行動力には敬意を表しますが、青山氏のスタンスが、
完全な「脱・原発」ではないという、その点は「差し引いて」見てください。


↓
6月3日(金)夜10時〜『緊急特番　これが福島原発の現場だ！』より
　
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