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無明庵日記●猫の足跡-その658●「ド素人による 食品検査奮闘記・第39回」
by:
鈴木崩残
2014/03/14(Fri)06:54:51
「ド素人による個人測定」第39回
さまざまな検体の測定テスト
■測定といっても、自分にとって実用性のある形で始動するまでには
まだまだテストしないとならないことがあります。
とりわけ、こうした事を実地に学ぶには、
ひとりよがりにならないために、絶対に必要なのが、
>測定したものから自分で出した結果を踏まえ、
>測定所に同じ検体を測定してもらい、時には意見を伺うことです。
>これを何度も何度も繰り返すこと。
これをしないで、いくら一人測定をしていても意味がありません。
■私を見ていると分かると思いますが、このときに、とても難航するのは、
勉強用の「検体」の入手です。
あてずっぽうにスーパーで野菜を買っていたのでは時間の無駄です。
またそのたびにフードプロセッサーにかけ、
なおかつ、同じ検体を繰り返し測定してみるためには、
検体は保存しやすいものか、
保存しやすいように、自分で加工や加熱処理をしたものに限ります。
■しかもその上、最も苦労するのが、
「練習をするのに、ちょうどよい汚染濃度」の検体を集めるという作業です。
これは汚染の現場である関東にいてさえも、難しいのです。
必要な汚染度の検体を「狙って買う」ことが必要だからです。
土壌であれば、すでに関東ならばどこを掘っても、
セシウム137が、10から100ベクレルは出るでしょうが、
それは、私が見極めたい食品の汚染濃度範囲ではありません。
●私が欲しいのは、1ベクレルから20ベクレルあたりのものです。
これが一種類ではなく、数種類あることで、その領域の測定に慣れ、
自分の測定の問題点や限界点を、確認が出来るからです。
●私は、測定員や測定所の人間ではないので、核種特定をする必要もなく、
きわどい核種の誤認を避けなければならないほど精密な測定をするつもりも、
今のところは、ありません。
つまり、測定用のあれこれの線源など集める事は私にとってはほとんど無意味であり、
またセシウム137が20〜30ベクレルよりも多い検体も多くは必要ありません。
Cs137が20ベクレル/kgよりも多いテスト用の線源は、
あと、せいぜい2つあれば十分です。
(40Bq前後あたりと70Bq前後あたり)
●そもそも、現在のシンチレーターの性能と測定グラフでも、
40〜50ベクレルあたりを超えるものは明確にアウトと素人の私でも分かりますので、
そのようなものが出たら定量する事もなく、私は食べません。
■私が、入手しなければならないと思っているのは、
自分が測定し、食べるか否か、あるいは測定所に測定依頼するか否かを
自分で見極める練習をする濃度範囲のCs137の濃度の検体のみです。
必要とあれば、希釈調整した検体も使用する予定ですが、
そうでない多種の試材の方が、見ていて面白く勉強になります。
●余談ながら、ストロンチウムについては専門的な機材ですら1週間かかると
言われていますので、危険であることは分かっていても、
現段階では、個人ではどうにもなりませんので、
ストロンチウムを測定できる測定所、
または器械が増えてくれることを切に願うしかありません。
●さて、前述したように、適度な汚染を含む検体を手に入れ、
数種類の検体を通して、グラフから見えてくるものと向き合うというのが、
これからの私の課題です。
■下記の測定結果と、それに対する自分の判断は後日埋めてゆきます。
いずれも10ベクレル以下で、
しかし1ベクレル以上は「ありそうだ」と私が予測して購入した検体です。
***************************
■九州産「醤油」【判別不能】
手前の線より少し水面が高いのは容器が少し斜めになっているせいで
きっちり600mlになっています。
結果(定量の時にはMaxのスライドは16に固定していますが
今回は、グラフを見るだけなので10とした。
それにしても、このソフトが、1から10Bqあたりの定量の
対象となるような低濃度汚染検体を最初から想定していないせいか、
それとも単なるソフトの出来のよしあしなのか、
もっとグラフ全体を縦に伸ばしたいのに、これだけしか伸びない不満はある。
イコライザーを使うと部分的なエリアだけは伸ばせるが全体像がわかりにくい)
↓
■なお、テレミノV6.2のマニュアルの一部に間違いらしきものがあり、
12頁の「スペクトル画面の操作」(2)は「右側を強調するもの」ではなく
「現在測定中」のグラフ全体を「均等に上方向へ強調する機能」と思われる。
一方でこの(2)で言わんとしている「高エネルギーを強調する機能」は、
(2)ではなく(5)「Ylog」ボタンにあると見られる。
ただしYlogのボタンを使用すると、右側だけが強調されるのではなく、
左の低いエネルギー側の山の高さは低く変形してしまうことに注意。
なおXlogは左の低エネルギー側のみを横方向へ少し引き伸ばす。
*********
●さて、グラフを極端に強調してみると、
何か、確かに怪しいピークに見えなくもないポイントはあるのだが、
セシウム山の裾野と一致が見られないので「不明」とした。
↓
■ただし、もしもこれを「セシウム連山」の一部であると「仮定」して、
定量してみたところ、概算上は次のようになりました。
>「1.5」〜「2.1」Bq/kg
自分の勉強の為にも、この醤油は後日、測定依頼をする予定です。
【結果は以下でした】
↓
「醤油(大分県)」の結果です。
結果としては、
セシウム137:<0.2Bq/kg
セシウム134:<0.3Bq/kg
カリウム40:113±26.7Bq/kg
との結果となりました。また、スペクトルからみますと、
天然核種
「カリウム40」
のみの検出と判断します。
セシウム137及び134共にピークが確認できませんので、共に不検出と判断させて頂きました。
天然核種についても、「カリウム40」以外はほぼないと言っても良い結果です。
安心して使うことの出来る「醤油」であると考えられます。
***************************
■福島産「もち米」【暫定・不検出】
●私の目には、格段に怪しいと言える部分は見当たらなかったが、
これも実際のところはまだ不明です。
【結果は以下でした】
↓
「もち米(精米)」について測定結果がでましたのでお送りいたします。
結果としては、
セシウム137:0.365±0.333Bq/kg
セシウム134:<0.3Bq/kg
カリウム40:16.5±6.80Bq/kg
との結果となりました。また、スペクトルからみますと、
天然核種
「カリウム40」
人工核種
「セシウム137」
の検出と判断します。
セシウム137はピークが確認できますが、セシウム134については確認できません。
なお、測定器の限界に近い数値のため、セシウム137の値についても参考程度にとどめておいてください。
なお、今回のセシウム137の検出が原発事故の影響と仮定しますと、
セシウム134の存在する理論値としては、0.365×0.392=0.14308Bq/kg となります。
68.3%まで精度を落として、1σでの結果も見てみましたが、数値は出てきませんでした。
このあたりは本当に限界を超えております。
参考までに強制定量しましたら、セシウム134の値は0.00±0.0936Bq/kg
でした。
***************************
■栃木産「黒米(古代米)」【暫定・検出】
結果
■ここで試しに、これまでとは別の、新しい「換算係数」を使って
この山を「セシウム連山」であると仮定した場合の、
この黒米(古代米)の定量をやってみました。
すると、計算上では、次のようになりました。
>Cs137=「8.6」〜「9.3」Bq/kg
【 測 定 結 果 】
↓
「古代米(黒米)(栃木県)」
について測定結果がでましたのでお送りいたします。
結果としては、
セシウム137:<0.5Bq/kg
セシウム134:<0.6Bq/kg
カリウム40:95.8±26.9Bq/kg
との結果となりました。また、スペクトルからみますと、
天然核種
「カリウム40」
「タリウム208」(トリウム系)(微量)
の検出と判断します。
セシウム137及び134共にピークが確認できませんので、共に不検出と判断させて頂きました。
天然核種の「タリウム208」が微量存在していると判断できますが、
微量ですので問題はないものと思われます。
安心して食べることの出来る古代米であると考えられます。
>>★個人メモ【換算係数用−004−Cs−K40 兼用−C】
>> Cs137&134=×0.33
>> K40= ×1.9
***************************
■栃木産コシヒカリ「玄米」【暫定・検出】
結果
定量してみると
>Cs137=11.4 Bq/kg
>Cs134= 4.5 Bq/kg
【 測 定 結 果 】
↓
「玄米(栃木県)」の結果です。結果としては、
セシウム137:0.910±0.461Bq/kg
セシウム134:<0.3Bq/kg
カリウム40:53.9±14.7Bq/kg
との結果となりました。また、スペクトルからみますと、
天然核種
「カリウム40」
人工核種
「セシウム137」
「セシウム134」(疑い)
の検出と判断します。
セシウム137はピークが確認できますが、セシウム134についてはピークがはっきりと確認できません。
セシウム137の値は、天然核種のビスマス214やタリウム208が確認できませんので、
概ね精度も高く値を出せているのではないかと推測します。
なお、95.4%まで精度を落として、2σでの結果も出しております。
2σの結果としては、
セシウム137:0.910±0.368Bq/kg
セシウム134:0.283±0.255Bq/kg
カリウム40:53.9±13.4Bq/kg
となっております。
セシウムの137と134の比としては、2014年3月現在では0.392です。
今回は0.283÷0.910=0.31098...ですので、少しセシウム134の値が低く出ているようです。
ですが±の範囲を考えますと、福島第一原子力発電所の事故由来であると判断しても差し支えないものと思われます。
***************************
■栃木産コシヒカリ「精米」【暫定・不検出】
結果
【 測 定 結 果 】
↓
「白米(栃木県)」の結果です。結果としては、
セシウム137:0.761±0.418Bq/kg
セシウム134:<0.3Bq/kg
カリウム40:11.5±5.76Bq/kg
との結果となりました。また、スペクトルからみますと、
天然核種
「カリウム40」
人工核種
「セシウム137」
「セシウム134」(疑い)
の検出と判断します。
玄米と同じくセシウム137はピークが確認できますが、
セシウム134についてはピークがはっきりと確認できません。
セシウム137の値は、天然核種のビスマス214やタリウム208が確認できませんので、
概ね精度も高く値を出せているのではないかと推測します。
なお、95.4%まで精度を落として、2σでの結果も出しております。
2σの結果としては、
セシウム137:0.761±0.330Bq/kg
セシウム134:0.273±0.243Bq/kg
カリウム40:11.5±4.61Bq/kg
となっております。
セシウムの137と134の比としては、2014年3月現在では0.392です。
今回は0.273÷0.761=0.35873...ですので、
玄米の結果と比べますと、それでも少しセシウム134の値が低く出ているようです。
ですが±の範囲を考えますと、福島第一原子力発電所の事故由来であると判断しても差し支えないものと思われます。
********* ********* ********* *********
余談ではありますが、玄米を白米に精米した際には、セシウムは2/3に減るようです。
今回の結果では、セシウム137についてみてみますと、
0.910→0.761 となっており、0.836倍になっております。
2/3(0.666)までは減りませんでした。
(±の結果範囲で考えると2/3になることもあるようです。)
まったく同じ玄米を白米にして測定したわけではありませんので、一つの例として考えることとなりますが、
概ね2/3程度に減るのであろうと推測できます。
***************************
■今回の測定で分かったこと。
「セシウム連山」の「裾野」を見極める方法は、
Cs137が、約15Bq/kg「以上」の場合には有効だが、
それ以下の濃度の場合には、
「ピークの有無」と「その位置の合致の是非」を重視した方がよさそうである。
・・・ここで、一休み・・・
「醤油P」(自分では未測定)
【 測 定 結 果 】
「醤油(国産)(パルシステム)」の結果です。
結果としては、
セシウム137:<0.3Bq/kg
セシウム134:<0.3Bq/kg
カリウム40:169±38.5Bq/kg
との結果となりました。また、スペクトルからみますと、
天然核種
「カリウム40」
「ビスマス214」(ウラン系)(微量)
の検出と判断します。
大分県産の醤油と同じく、セシウム137及び134共にピークが確認できませんので、
共に不検出と判断させて頂きました。
天然核種については、「カリウム40」の他に「ビスマス214」といったウラン系の核種が検出されておりますが、
微量であり問題はないものと思われます。
一昨年のパルシステムの醤油では、
解析精度:3σで、
セシウム137:1.2±0.7Bq/kg
セシウム134:0.7±0.6Bq/kg
カリウム40 :141.8±33.9Bq/kg
との結果でしたので、今回の醤油の結果であれば、
安心して使うことの出来る「醤油」であると考えられます。
***************************
自宅の「ローズマリー」(自分では未測定)
【 測 定 結 果 】
↓
「ローズマリー」について測定結果がでましたのでお送りいたします。
結果としては、
セシウム137:3.46±1.76Bq/kg
セシウム134:<1.1Bq/kg
カリウム40:245±64.4Bq/kg
との結果となりました。また、スペクトルからみますと、
天然核種
「カリウム40」
「ビスマス214」(ウラン系)(微量)
「ベリリウム7」
人工核種
「セシウム137」
「セシウム134」(疑い)
の検出と判断します。
セシウム137及び134共にピークが確認できます。
ですが、セシウム137は天然核種の影響もあり、少し高めに検出されているようです。
また、セシウム134についてはピークが少し確認できますが、測定下限値以下の数値のようです。
今現在ですと、セシウム137:セシウム134の比は0.392で存在するようです。
この比率で言いますとセシウム134は、3.46×0.392=1.35632Bq となります。
セシウム134はそこまで検出されていないようですので、
セシウム137の数値は天然核種の影響が疑われるところです。
なお、68.3%まで精度が落ちますが、1σでの結果も出しております。
1σの場合、
セシウム137:3.46±1.05Bq/kg
セシウム134:0.882±0.559Bq/kg
カリウム40:245±54.1Bq/kg
です。±の範囲で考えますとなんとか、原発事故後のセシウム137とセシウム134の比率に収まります。
もっとはっきり測定を行うために、後日粉砕処理を行い充填量を高めて
再度測定をさせて頂きますのでご了承ください。
>【粉砕処理後の測定結果】
「ローズマリー」について粉砕処理しまして、再測定の結果がでましたのでお送りいたします。
結果としては、
セシウム137:1.12±0.810Bq/kg
セシウム134:<0.6Bq/kg
カリウム40:241±57.5Bq/kg
との結果となりました。また、スペクトルからみますと、
天然核種
「カリウム40」
「ビスマス214」(ウラン系)(微量)
「ベリリウム7」
人工核種
「セシウム137」
「セシウム134」(疑い)
の検出と判断します。
セシウム137ははっきりとピークが確認できるのですが、134についてはぼやけた感じであり疑いとしています。
天然核種のビスマス214等の影響もあり、セシウム137については少し高めに検出されている可能性もあります。
セシウム134については疑いという形で、測定下限値以下の数値のようです。
今現在ですと、セシウム137:セシウム134の比は0.392で存在するようです。
この比率で言いますと セシウム134は、1.12×0.392=0.43904Bq となります。
なお、95.4%まで精度が落ちますが、2σでの結果も出しております。
2σの場合
セシウム137:1.12±0.615Bq/kg
セシウム134:0.695±0.564Bq/kg
カリウム40:241±54.4Bq/kg
概ね原発事故後のセシウム137とセシウム134の比率に収まりますので、原発事故由来とみてもよさそうです。
はっきりとした測定を行うために、粉砕させて頂き充填量を上げて測定させていただいたのですが、
結果としては、セシウム137の値が粉砕前よりも小さくなってしまっております。
原因としては、
○粉砕前の測定の方がたまたま計数を稼いでしまっていた。
○充填g数も少ないため、kgに直す計算式により過大な値となってしまった。
の2点が考えられます。
なお、充填量を上げると正しい値に近づいてきますので、
今回の測定結果の方がより正確な値に近い結果であると思われます。
______________________________
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