▲
控えの間
-
全館目次
- 松の間
■
BBS
- 竹の間
■
BBS
- 梅の間
■
BBS
- 桜の間
■
BBS
■
松竹梅の間:ログ表示
松の間
竹の間
梅の間
桜の間
★ 番号指定:
1ページの表示件数:
件
☆ 検索語 :
検索表示 新着から
古い方から
タイトルだけ表示
タイトルと5行
全部
「性と死のホームページ」 http://www.mumyouan.com/
.
より詳しい使い方の説明(9月11日変更)
●梅の間へようこそ●
掲示板
Title
助っ人リンク
2007年3月までは「質疑応答用の掲示板」
2013年12月までは「禅書道」と「原発事故関連記事」
2014年以後は「テーマを決めない日記」になりました
★
「無明庵の書籍の案内」
★
ブラウザーの設定などの理由で最新情報が表示されない場合があります。更新ボタンやF5キーを利用してみて下さい。
[1924]
■
無明庵日記●猫の足跡-その674●「 小 雑 話 」
by:
鈴木崩残
2014/04/16(Wed)23:01:13
・雑・談・
『私が思う本来の農業』
●まずは、「食」の事件の話からです。
わりとよく買っていた「鳴門のわかめ」です。
写真に「鳴門」の店とキャプションを入れてしまいましたが、
鳴門ではなくて、瀬戸内海に面する「県」の店です。
これが、一回前のときから、どうも味も、歯ごたえも悪くなったなと思っていたのですが、
昨日、原産地を見たら、なんと「三陸産」となっていました。
どういうことかと、その会社のHPを見るも、
全くそういうことに関する明記がなく、
黙って、いつの間にか三陸産になっていたのである。
いつからなのですか?と、先方の会社にたずねたところ、
今年の2月からだという。
今年の2月から、東北を「応援」するということだ。
●それにしても、HP上では、一筆の断りもなく、三陸産になっていた。
製品に原産地が明記してあるので、産地偽装ではないものの、
いかがなものか?と思った。
●もしも私が逆に経営者の立場だったらば、
「三陸産にしましたと、ホームページで書いたら、
その月から売り上げが下がるだろうな」
と思う、その気持ちは心情的には分かります。
しかし、それを全く黙ってするということは、
消費者が自主的に「食べて応援」をするのではなく、
一歩間違えば、「食べさせて応援」なのです。
食べるほうは、気づかずに「食べさせられて、応援させられる」
のであります。
●とかく、昔から、「鳴門の・・・」というのは大きなブランドで、
「鳴門」という名前を使うだけで、売り上げが上がるので、
別の産地のものに「鳴門」とネーミングやキャッチフレーズがつけられる、
という話は、いくつか、あちこちで聞いたが、今回そのまさかであった。
500gのを3パックも注文して届いたものの、
測定をして、自分の個人基準でアウトのベクレル数ならば、
このワカメは、もったいないですが、手を合わせて、全部捨てようと思ったのですが、、、
室温で保管しているうちに、痛み始めて、少し匂ってきたので、
乾燥して、粉砕して、自分で測定しても、分からなかったら測定に出します。
↓
*********
●その放射線測定の話ですが、
おのみち−測定依頼書−様から、測定機器のチェックのための
試料の茶葉のお借りし、早速現在測定中です。
今後、定量に役に立つような、いい感じのグラフになっています。
そのおのみちさんから送られてきたデータを見に来た博士君。
*********
●次は、美味しい食の話です。
いちごを数キロ、買いました。
この二日間、一生の間に、こんなに食べたことはないというぐらいに、
イチゴを食べまくりました。
初日は、2人で4パックをたいらげました。
●翌日は、リキュールと砂糖につけて数種類のジャムを作りました。
ごちそうさまでした。
ラインお嬢様も、おいしそうに食べていました。
*********
●翌々日も、変化をつけて食べまくりました。
潰して牛乳と一緒に食べるとき、イチゴの種類(色)によって
牛乳の色が違うということを知りました。
↓
*********
●で、次は、イチゴを食べて、いろいろと思うことがあったので、
少し、書いてみました。
*********
『農業の工業化が生んだ結末』
食のブランド商品化が食文化を損なった
まず最初にブランド食品を作り上げた生産者の人々の
多大なる努力には敬意を表します。
ブランド食品は店の看板を背負っていますので
次の点に最も神経質になります。
野菜や果物においては、特に「味の安定」です
買い手の客のうち、特に大量に買う買い手の企業は
生産者に味の安定を求めます。
「おい、先月のと味が違うじゃないか!」などと。
よく売れるジャムを作っている大企業にとっては安定した味は重要です。
だから生産者に味の安定を求めます
しかしその結果、次のような事が起きます。
味を常に安定させようとするためにその果物は、
どんどんと個性を失います。
というのも個体によって味が違うと文句を言われ
買ってくれないからです
それを避けるためにハウス栽培や土壌管理や温度管理をして
果物の味を 常に一定にしようとします。
こうすると、その果物を買い付ける大企業や、あるいは街中の料理人も、
プラント設計や料理法を変更せずに楽を出来ます。
楽に作れる事は大量生産に不可欠です
しかし本当にそれでいいのだろうか?
料理人とは、天候によって変化する食材をいかに料理し、
粒によってさまざまな個性の味のある食材を、
その食材の変化ととにも臨機応変に料理するのが
その腕の見せどころであって、味の安定に固執したり依存する事ではない
本当の食事、調理とは、
多少出来の悪い味の食材も、形の悪い食材も味の一定しない食材も、
それを「いつものと違うじゃないか」と蹴ったり揶揄することではなく
それに応じて自らの手法も変化させられる技なのである。
しかし食材の変化に対応したくないのが企業である。
だから結果として「いつも同じ品質」を求め、
何かを量産する企業や個人のわがままに 生産者は応じてしまう。
しかしその結果起きるのは 加工する側、
使う側の技量低下であり 食文化の工業化という結末である。
たとえば、消費者や企業のニーズを汲みすぎて
「香りと味の合っていない果物」がある。
それはまるで香水をぷんぷんさせた女性のようだ。
しかし実際に一晩一緒に寝たら「最高に美味しかったです」ではなく
「まーまー普通」の個性のない残念なものだったりする。
さまざまや品種改良を植物にした事は生産者にとっては
生活維持の為に切実な事だったと思うし
そのための多大な努力や資金投入や研究も重ねたと思う。
しかし買い手も、作り手も、勘違いをして
食べ物の本来の個性を殺している
「形」はともかくとして「味が安定した食材」への需要があるのは
ひとえに農業が工業化してしまった事の結果である。
むろんスペースシャトルの部品が毎回寸法が違ったら大問題だが
桃の味が毎回違っても誰も死にはしないばかりか、それは楽しみとすらなる
かくして お客様あるいは、人気のあるブランド食品を
一定の味に保とうとする事は必然的に
植物にとっては不自然な環境を与えたり
同じ房でも一粒ごとに違う味の個性を削いで
画一化した味にしてしまう
私は、それよりも酒やワインの味が毎年違うことを人が楽しむように
野菜や果物も、毎年違う味に、なる(するではなく)ことそれ自体を楽しみとし、
またそれを調理しこなし、加工するのが職人や企業の手腕であり、
本来の食文化だと私は考えている。
「早く、沢山、しかも毎回安定したものを作れ」という命令、
これは大量生産の工業のそれである。
しかし農業は、 遅くともよく、少量でもよく、
味も安定していなくても良かったのだろうと 私は考えている
工業用の機械が、毎回動作が違ったらば、それは困るだろう。
しかし作物に関しては 自然災害によって大飢饉にさえなんとかならない
その管理をすれば、味については、
(むろん「美味しいこと」は必要だが)
何もその味が安定している必要はないと思っている。
そして、
この 「安定した結果」「安定した反応」
「安定した成績」「安定した収入」
こうしたものを工業製品ではないものに対して、
本当に安定するのが良いのかを考えもせず押し付けた最大の罪
それが子供に対して親が強制した「安定」だ
もしもあなたの子供が
あなたに対して安定した反応をするようになったらば
それは躾や教育でなく、
あなたは不安定さという可能性を持つ子供に
「調教」をしてしまったのである。
むろんそれは親の「勝手な都合の安定」である。
だからよく生産者の方たちが 家畜や野菜や果物を
「わが子のように大切に育てました」と言って出荷するのが
その人たちは、果たして実際の自分の我が子の
個性的な感情を邪魔をせずに育てられたのか、自問をして欲しい
猟師や漁師は、生物たちと命のやりとりをするが
養殖でないかぎりは味は毎回違う。
彼らは生命に感謝しながら命の略奪をする。
一方で、農業と畜産業は「育む」という点において
それは子育てと、よく似ている。
だが似ているだけに、自己の姿勢への自問が必要なのだ
口当たりの悪い子供を排除しようとし
味に癖のある子供を排除しようとし
虫に食われた子供を排除しようとしても
そんな事をしても育つのは
無個性でつまらない味の食材だけだ。
しかもその上、親が生育の邪魔をした作物は
病になり、まずくさえある
________________________________
★
.
<<-- これ以前の投稿 10件
(1924 番)
これ以後の投稿 10件 -->>
梅の間 の最新投稿
オーガズムTop
全館目次
C mumyouan 当サイトのコンテンツの無断転載は著作権法により禁じられております。
- BlackVoid BBS CGI 2006.08.30 -