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●猫の足跡-その734●「素人による食品検査奮闘記・第113回」■『汚染濃度が不均一な検体の影響の有無を調べる』
by:
鈴木崩残
2014/11/11(Tue)10:14:49
素人による個人測定・奮闘記☆第113回
汚染が不均一な検体の影響を調べる
■少し前に、スーパーで買った、静岡産の「ほうじ茶」を、
測定毎に混ぜ直したところ、
最小が約3Bq/kgで、最大が約6Bq/kgと、
約2倍もの測定値の違いが出ました。
そこで、検体中の汚染物が均一ではないと、どれぐらいの測定誤差になるのか、
私の環境で個人で出来る範囲で、ごく簡単なテストをしてみました。
■ヒースフラワーのハーブを「粉砕処理した試料」の定量値は、
「おのみち−測定依頼所−」様で、258Bq/kgでしたので、
これを「4g」使ってテストします。
(粉砕しないホールの状態のハーブでは251Bq/kg)
■試してみた内容は、
4gで、「約1Bq」のこの試料(1kgに換算すると2.2Bq)を、
↓
1/シンチレーターから最短距離に、まとめておいた場合。
2/シンチレーターから最も遠くの四箇所に、置いた場合。
3/希釈用の砂糖に、雑に、荒く、混ぜた場合。
4/希釈用の砂糖全体に、よく、混ぜた場合。
5/それを、さらに、もっとよく混ぜた場合。
この5つの測定で、差が出るかを調べます。
■その前に、この希釈用の「砂糖」ですが、実は全く無汚染のものではなく、
すでに前のテストで使用したものです。
計算上は、0.3Bq/kgの汚染土の粒子が既に混入していますが、
今回のテストに影響はしないと考えました。
今回の試料は、計算上の合計でセシウム137は、「2Bq/kgと少し」になります。
●ちなみに最初にこの砂糖を測定した時に、
なぜか1Bq/kg以上もありそうな山が現れたので、
合成時のミスかと思ったのですが、違いました。
測定の何かが、おかしかったのです。・・・が、原因は今も不明です。
■この砂糖の試料は、その後6回測定しましたが、すべて以下のように、
普通の「空容器のBG」では全部の測定がBGの下に落ちて「不検出」で、
「精製水のBG」にして、浮上させたところ、0.3〜0.4Bq/kgあたりでした。
↓
******************
★【さて、それでは、今回のテストの結果です】
測定時間は、すべて3時間半に統一しました。
気温は18.4度から19.2です。
試料は465g/600ml
258Bq/kgのハーブの粉4gを、
+0.3Bq/kg相当の汚染土を混入した砂糖に混合しました。
↓
その「5つのケース」でのスペクトルです。
↓
【測定時間を、5時間に延ばして定量してみました】
↓
■1インチシンチレーターの能力の「限界」との兼ね合いで、
検体量を多くすれば、それだけノイズも増えたり、
また放射線がシンチレーターまで届きにくいといった要素も関係してくるので、
1インチシンチで検体の量を、現在の600mlから1リットルに増やしたとしても、
必ずしも精度が上がるという保証は、ないかもしれません。
また、逆に検体量を、もっと少なくして、シンチに近接させた場合に、
より検出効率が良くなる、とは必ずしも限らないので、
このあたりは、とても難しいところです。
*********
■ただし、今回のテストのような、
こうした「均一性のない検体」は普通の測定では、めったにありません。
一般的な工場で生産される加工食品は、
プラントで非常によくかき混ぜられていますし、
精米所でも(汚染米をブレンドしないかぎりは)均一性があります。
従って、こうした「汚染物質の濃度に偏りが出るケース」としては、
・個人が採取した植物を粉砕したままで、あまり混ぜていない場合。、
・細胞の組織によって汚染の集まる場所の違う肉類や植物を粉砕した場合。
・なんらかの理由で、数種類の異なる素材が、荒く混ぜられていた場合。
・その他
が考えられます。
■このテスト用の試料検体も、ためしに極端に縦に伸ばして、
二種類の異なるBGをかけたときの比較をしました。
↓
ただ、こうした私の「悪あがきの工夫」にも限界があり、
そもそもの定量値がズレていると思うので、
これに少し似たテストを、測定所に依頼することにしました。
■私の測定環境では、あまりにも、シンチレーターの感度、
遮蔽、その他全てのファクターにおいて、不安定な要素が多いために、
抜群の安定性のある測定をしてくださっている、
「おのみち−測定依頼所−」様で、別の試料でこの「均一性」に関する
関連テストを行っていただくことになりました。
試料の混合状態が、この動画とは違いますので、結果はわかりません。
●こうした厳密なテストは、
日ごろの測定がとても安定している所にしか依頼できないのです。
この場合の「安定」とは、
全く同じ検体を測定した時に誤差が極少である、という意味と、
もうひとつは、さまざまな工夫により、NaIを使用している市民測定所としては、
かなり低めの測定下限値を、安定的に維持されてこられている事です。
******************
検体の均一性に関する測定所での結果
測定所でのテスト結果が出ました。
検体はクロスチェック用のローズマリーで、
ゲルマニウム半導体検出器による測定が済んでいるものです。
結果としては、
セシウム137:2.52±1.10Bq/kg
セシウム134:1.33±0.894Bq/kg
カリウム40:226±53.9Bq/kg
ビスマス214:ウラン系→検出
609keV及び1120keV共にピークが確認できます
ベリリウム7:不検出
478keVにごくわずかまだあるような感じを受けますが、不検出と判断しました
ゲルマニウムによるクロスチェックの値を、
概ね、本日の理論値に修正した結果が
セシウム137:2.1789Bq/kg
セシウム134:1.2414383Bq/kg
ですので、近い数値にはなっているようです。
>********
続いて、
「ローズマリー・撹拌後(クロスチェック用)」
について測定結果がでましたのでお送りいたします。
セシウム137:2.08±1.01Bq/kg
セシウム134:1.01±0.828Bq/kg
カリウム40:223±53.4Bq/kg
ビスマス214:ウラン系→検出
609keV及び1120keV共にピークが確認できます
全体的に攪拌前よりも、セシウム137とセシウム134の値が低くなっております。
カリウム40の値は、ほぼ変わらずです。
*** 中略 割愛 ***
かき混ぜると均一化はしていくのですが、
どうも今回のローズマリーは、部分的に放射能含有の大きい粒が
ありそうな気もしております。
>********
測定をありがとうございました。
_____________________________
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