▲
控えの間
-
全館目次
- 松の間
■
BBS
- 竹の間
■
BBS
- 梅の間
■
BBS
- 桜の間
■
BBS
■
松竹梅の間:ログ表示
松の間
竹の間
梅の間
桜の間
★ 番号指定:
1ページの表示件数:
件
☆ 検索語 :
検索表示 新着から
古い方から
タイトルだけ表示
タイトルと5行
全部
「性と死のホームページ」 http://www.mumyouan.com/
.
より詳しい使い方の説明(9月11日変更)
●梅の間へようこそ●
掲示板
Title
助っ人リンク
2007年3月までは「質疑応答用の掲示板」
2013年12月までは「禅書道」と「原発事故関連記事」
2014年以後は「テーマを決めない日記」になりました
★
「無明庵の書籍の案内」
★
ブラウザーの設定などの理由で最新情報が表示されない場合があります。更新ボタンやF5キーを利用してみて下さい。
[1993]
■
●猫の足跡-その742●「素人による 食品検査奮闘記・第121回」■「マリネリ容器の改良」■
by:
鈴木崩残
2014/12/03(Wed)16:05:35
素人による個人測定・奮闘記☆第121回
マリネリ容器の改良を検討
●まだ検討中で、実際に測定にかけてみて、今使っているものと
新規のものの、どちらが検出効率がいいかをグラフで比較してみます。
まず、現在の角型のマリネリ容器は、アルマジロの内部の寸法をもとにして、
アクリル容器の中で効率よくシンチレーターが検体からの放射線を
受容できるようにと、アクリルパイプを差し込む深さを決めました。
現在は、600mlの線まで詰めると、
内部のシンチレーターの上部より8mm上まで検体が満たされています。
↓
●しかし、底部をもう少し狭くして、側面を生かすと、どうなるかを考えて、
テストにかかることにしました。
↓
■今までの容器に入っていた同じ玄米を同じ重量、
テスト用の容器にいれてみました。
押し上げられた分、かなり容器の満杯近くまでになりました。 ↓
*********
●余談ですが、アクリルパイプの蓋の部分のプラスチックを接着している、
2液混合型の接着剤が劣化して、水漏れを起こしていないか、
たまに、こうやってチェックします。
容器内を満水にして、10時間ぐらい放置します。
めったにないのですが、ごくたまに少ーしだけ水漏れした事がありました。
↓
●実際の測定時には、「液体」のときには、必ずこの筒にビニールを被せますし、
アクリルの内部に挿入するシンチレーターにもビニールを被せて、
二重に保護はしてありますが、それでも万一の時の為です。
*********
1回目のテストの結果が出ました
●なお、今回から、表示法を次のように変えました。
これですと、
>>1/検体の元のグラフ、
>>2/BGを引いた検体のグラフ、
>>3/空容器の元のBGのグラフ、
>>4/精製水の元のBGのグラフ、
これらに加えて、
>>5/「空容器のBGから精製水のBGを引いたグラフ」を最下部に表示できます。
全部で5つの読み込み機能を最大限に活かしています。
なお、この図で、
メインの検体のグラフから引かれているのは「精製水のBG」です。
>「ダブル・バックグラウンド表示」と名づけました。
また、ピークや山を評価する場合には、空容器のBGより上のエリアを
その対象とします。
(ただしBGよりマイナス側の部分が検体にある時はベースラインを重視します)
↓
●さて2つのマリネリ容器の比較結果です。
試料は1.37Bq(±0.639 =0.73〜2.00Bq/kg)の玄米です。
↓
■シンチレーターのガイド用のアクリルパイプを今までよりも
「深く挿入した今回の新容器」の測定結果から定量をしてみました。
↓
少し、測定所の結果より、低いですね。
誤差範囲だからと言って、済ませられるような数値差ではありません。
●両方とも12時間まで測定しましたが、問題がひとつ発生しました。
旧容器は、問題は少ないのですが、新容器は、途中でCs−137の部分が、
少し下がる時間帯が、数時間ありました。
ここではスペクトルを掲載していませんが、
4時間半までは安定していたものが、その後Cs−137が少し下がり、
8時間から9時間してから、また「盛り返し」ました。
●特に、こうした1〜2Bq/kgの低濃度の検体のときに、
1インチシンチレーターは、こうした不安定さを、これまでにも示してきました。
(あくまでも私の測定環境においてです)
測定時間を延ばし過ぎると、2Bq/kg以下の「低濃度の山」、
に限っては「ノイズに埋もれてゆく傾向」がある気がします。
ただし、その後に、山の高さが「復帰」することもありますので
検体に拠るところも大きいです。
●こうしたことが今までに多くあったので、私個人は、
見た目が、2Bq/kg以下の検体に対しては、
3時間から、最大でも4時間のあたりのスペクトルで定量することが多いです。
むろん検体の性質によっては(カリウム他の核種の影響の少ないもの)
であれば、2Bq/kg以下、さらには0.6Bq/kgでさえも、
15時間以上測定しても、山の面積がほとんど変わらないものもあります。
また測定時毎の、その時の環境放射線の変動も関係するとは思います。
●ただし、定量を3時間か4時間の地点のスペクトルで取るかどうかは、
とりあえず、どんな検体も「7〜9時間まで」測定してみて、
自動セーブをしたデータを読み込んで表示して、
あとから見て、判断するように心がけています。
*********
●ちなみに、今回、旧容器と同量の同じ試料を入れた結果、
新容器では、底部の検体量が少し減った分、側面の嵩が増しているはずなのに、
あまり芳しい変化がなかった理由は、下図のような事が原因だと推測しています。
↓
●しかしながら、回路の部分が放射線を遮蔽するという以外には、
やはり「シンチレーターの底部の検体の体積が減った」のが一番の原因のようです。
2回目のテスト結果が有益な結果に
一回目のテストでは、どうも見た感じ、1.37Bq/kgより面積が少し小さいので、
たぶん、容器を変えた事でマイナスの最大誤差が出たのだろうと思います。
そこで確認するために全く同じことをもう一度「追試」してみました。
●下記の結果からも、やはり、これまでに使っていた容器における
アクリルパイプ(シンチレーターのガイド)の挿入の深さの方が良いと
明確に結果が出ましたが、
事のついでに、挿入の深さを、逆に「浅く」して、
シンチレーターの底部が感知する検体の体積を増やしたテストもやってみました。
↓
検出器の下部の検体の高さ18mmの場合
検出器の下部の検体の高さ35mmの場合
検出器の下部の検体の高さ44mmの場合
●最後の、この「高さ44m」のケースでは、
どうやら、ジオメトリー自体が少し変わってしまったようです。
なぜか、カリウム40の山が約85%引くなり、セシウム137の
領域は、面積が、約165%にも増えています。
ここまでセシウム137の面積が変わると、
換算係数を変えるか、または普通に定量してから補正する以外にありませんが、
ただしスペクトルの山の形やピークが綺麗に切り立たないことから、
何らかの問題があるように見えます。
なので、「他のいくつかの試料」も測定してみてから、
シンチレーターの挿入の深さ浅く変えるかどうか、を検討します。
●単なる「数値」としては、容器の底から18mmの検体があるほうが、
測定所の数値に近いのですが、
「ピークや山がより明確である点」においては、今までの35mmの方がベターです。
●また底から「44mm」のものは、
次の「茶葉」は、定量が測定所の結果と、ほぼ合っていましたので、
44mmと35mmのどちらがいいのかは、まだ何ともいえません。
【茶葉 Cs-137=3.53Bq/kg(±1.55)】
↓
●とどめに、カリウムほとんどなしの、2.02Bq/kgの
液体試料で調べてみます。
茶葉や玄米は、常に均一性がフラットでない傾向があるので、
その点で、液体試料の方が、差を見るのに確実ですから。
【2.02Bq/kg(±0.653)の液体試料】
↓
前述の茶葉と同じように、いい線、行っていました。
*********
測定の統計誤差について
■ちなみに、測定の「統計誤差」について、メモをしておきます。
いろいろ、自分でやってみたり、ネットにある複数の測定所の結果を見ると、
ゲルマニウム半導体検出器「以外の場合」には、
定量誤差は、次のような傾向にありました。
><★検体を混ぜ直した場合の「最大誤差」は、測定値のプラスマイナス36%〜40%
><★全く手を付けず再測定した場合の最大誤差は、測定値のプラスマイナス18%20%
>>ちなみに、ゲルマニウム半導体検出器の場合には、測定値に対する誤差は約13.5%。
>>ISO/IEC 17025 試験所認定を取得している測定器においては、
>>測定値に対する誤差は10%以内。
ただしどのケースも測定員の技量や測定時間に左右されるとのこと
(某・大手検査研究所に私が問い合わせた結果です。)
と、このあたりが平均的でした。
●かなりよく混ぜて、均一にした試料だったとしても、
それでも、誤差は測定数値の20%前後はある、というのが、
「複数の測定所の測定結果」であるのを見ると、
もはや、1インチでそれが生じても、しかたないと諦めるしかなく、
どう頑張っても誤差は測定数値の40%以内が自分の今の限界だろうと
思っています。
●以前にスーパーの「ほうじ茶」を適当に荒く混ぜなおしては3回測定する、
という自己測定した時、最大誤差が2倍近くになり凹んだのですが、
よく混ぜた後での測定値(均一と思われる状態)と、
最初のそれら3回を比較すると、最大で38%の誤差でした。
1インチながらも、少しずつ測定所の誤差範囲へ近づいているのかもしれません。
●あと、NDという言い方が嫌いなので、私は、
>検出下限以下を、
>「OOD(略して OD)」 アウト オブ ディテクション
>定量下限以下を、
>「UML(略して UM)」 アンダー メジャーメント ロウワー リミット
と自分の出力用紙に記述することにしました。
「これまでの成績」
新しい係数や、面積の取り方を採用して、複数の検体の測定結果から
定量をし直してみた結果、以下のようになりました。
1■グラフから引くBGは、精製水26時間を使用。
2■参考表示のBGは、空容器19時間を表示。
3■ROI範囲に特異な、大小の「盛り上がり」や「ピーク」のあるなしが
汚染の有無の決定的な判断材料になるので、単にベースラインよりも
上の面積をピックすれば良いのではないことは言うまでもない。
4■スペクトルがBGより下になったらばベースラインを重視するケースもある。
5■ROIエリアの面積は漏らさず、
不等辺の三角・台形・平行四辺形、などのパーツで拾い上げる。
なお、Cs−137のROIの範囲は、604keV〜720keVとする。
6■重量換算は通常の方法で良い(比重差が大きくても補正計算をしない)
7■K−40によるコンプトン散乱の影響を確認した場合には、
カウンターカリウムBGで引いてみること。
8■換算係数は、K−40はそれぞれのスケール表示と係数を使い、Cs−137は、
定量範囲 表示率 係数 標準線源重量
0.1〜0.4Bq.kgまでは 【MAX30】 0.0033 ←この超低濃度は正しいかは別として
0.5〜4Bq/kgまでは 【MAX60】 0.008 606g
5〜15Bq/kgまでは、 【MAX80】 0.01 710g
10〜30Bq/kgまでは、【MAX110】0.024 456g(旧400g)
40〜240Bq/kgまでは【MAX300】0.20234375 259g
***************************
■ 練 習 測 定 の 結 果 ■(単位はBq/kg)
検体名 自分の測定値 測定所での値
(理論値とあるのは測定所では未定量のもの)
↓ ↓ ↓
1●試料水(黄色) 1.36 1.05
2●粉砕炒り玄米 1.23 1.29
二度目の測定 1.51 1.29
3●炒り玄米 1.38 1.37
二度目の測定 1.65 1.37
4●試料水(白) 1.91 2.02
二度目の測定 2.14 2.02
5●合成試料 1.86 2.50(理論値)
6●茶葉 3.30 3.53
二度目の測定 3.78 3.53
三度目の測定 4.09 3.53
7●合成試料 4.65 5.00(理論値)
8●蜂蜜水 5.90 5.57
9●糠(MB) 6.70 7.74
10●焦がし糠 8.19 8.50
二度目の測定 7.28 8.50
11●CC茶葉 13.0 14.0
(MAX-110スケール)
12●CC茶葉 561 606
K−40
13●粉砕松葉(荒) 2.02 1.85
14●粉砕松葉(細) 1.38 1.39
__________________________
★
.
<<-- これ以前の投稿 10件
(1993 番)
これ以後の投稿 10件 -->>
梅の間 の最新投稿
オーガズムTop
全館目次
C mumyouan 当サイトのコンテンツの無断転載は著作権法により禁じられております。
- BlackVoid BBS CGI 2006.08.30 -