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●猫の足跡-その770●「おおざっぱ測定 日記・第148回」■シンチレーターを休ませる時間■
by:
鈴木崩残
2015/02/25(Wed)21:36:07
おおざっぱにハカルスキー
個人測定日記☆第148回
シンチレーターの休息時間
●以前にもこのテストをしましたが、追試しました。
以前は30分シンチレーターの電源を切れば回復すると思っていましたが、
厳密に調べたところ、1時間から1時間半が理想的でした。
次のように基本的には、503gで充填したもので、
シンチレーターの休息時間の差による感度変化のテストをしました。
計算上は、この試料はCs−137が0.4〜0.6ぐらいのはずです。
■そこで、別件の測定で、35時間無休でシンチレーターを使ったあとに、
わざと、この同じ低濃度の試料を測定にかけたところ、全く検出不可能となりました。
↓
■確認のために、再びシンチレーターに1:30の休憩を与えたあとに
測定したところ、こうなりました。
↓
*********
●この米粉は、理論値では、Cs−137が0.46Bqなのですが、
私の測定では、シンチレーターをベストの状態にしての6時間の測定では、
0.6Bq/kgあたりが平均値でした。
「0.5Bq/kg前後の濃度」での私の定量に限っては、これまでも、
必ず1.4倍ほど高い数値になってきましたので、たぶん0.7をかけて、
0.6×0.7=0.42Bq/kg
やはりこのあたりではなかろうかと思っています。
ただし、ゲルマでチェックしてみないと真の値に近いかどうかは、わかりません。
■ちなみに検体を「攪拌」した際に数値が上下するのは、しかたないのですが、
上下どころか、
>「検出されるべきものが、不検出」となるケースだけは駄目です。
今回、このアルマジロ・シンチレーターは、
>0.5Bq/kg前後の濃度に限っては、
測定毎に「適切な休憩時間(1時間以上)」を与えないと
検出のはずのものを不検出としかねないケースがあることがよくわかりました。
*********
●次に、充填率が減ると検出されないことがある、というのを、
前回は「液体」試料の「塩水」で比較テストをやりましたが、
今回は、この「固体」の米粉でやってみました。
420gという少ない充填の場合です。
↓
これは、充填量が少ないために検出困難となったのか、
それとも、30分しか休憩を与えていないせいか、がわかりませんでした。
↓
そこで、もう一度、アルマジロに休憩を2時間与えてから再測定をしたところ、
きちんと検出と定量ができましたので、やはりシンチレーターの休息不足でした。
↓
試しに、7時間測定のあと、間髪をいれずに7時間測定したところ、
今回は、どういうわけか、逆に少し感度が上がりました。
気まぐれなヤツで困ります。
↓
●最後にもう一度、「攪拌」してから、500gで充填して(充填率約0.833)、
測定した結果です。ピークもはっきりとしています。
↓
★以上の結果をまとめるとこうになります。
>黄色の行は1:30以上の休憩を与えたもので、比較的数値が安定しています。
↓
(最後の一件以外は、すべて攪拌せず動かさずの測定)
シンチレーター
の休息時間 測定値 測定時間 重量 特筆事項
>4:00 0.858 11 503g
<0:10 0.535 6 503g
>1:30 0.618 6 503g
<0:00 0.377 6 503g
>1:30 0.60 6 503g
<0:00 検出不可能 503g(35時間使用後)
>1:30 0.70 6 503g
<0:30 0.361 9 420g
>2:00 0.641 7 420g
<0:00 0.863 7 420g
>4:00 0.780 11 420g(攪拌後に測定)
↓
> (0.546) (補正計算の場合)
この低濃度領域では、シンチレーターに休息を与えたベストな状態において、
最大誤差はプラスマイナス ≒0.32といったところです。
●のちに、ゲルマチェックしたところこの試料は次のような測定値でした。
↓
Cs−137=0.6Bq/kg(±0.1)
K−40=95.3Bq/kg(±3.4)
セシウム137は、OKですが、私のカリウム40の定量が小さめでした。
クロスチェック用ポテトチップス
「0.8Bq/kg〜1.0Bq/kg」の測定練習
測定所と同じ充填率にするのに、少し苦労しました。
↓
■測定の自主練習の結果です。
Cs−137は、自分の測定では、ゲルマよりも
約0.3〜0.4Bq/kgほど高くでてしまいました。
↓
↑
なお、それぞれの測定所で充填率が違っている事にも注意してください。
K−40は、「測定所3」の値に近くなっていました。
↓
■試しに、このまま2度目の測定をして、シンチレーターの感度が
低下するかどうか試してみました。
これらのすべての測定の間には、シンチレーターの休憩時間は全くありません。
すると・・・
↓
●1Bq/kg前後であれば、
シンチレーターを「35時間」連続使用しても、
検出能力の低下は全く見られませんでした。
これは、容器を全く動かさずに測定しましたが、
今回は、測定値が、かなり安定していました。
●また、最後に、3時間以上の休憩を与えてから測定しましたが、
やはり、ゲルマの結果よりも、約40%ほど高くでました。
↓
●ゲルマで、0.8〜1.0Bq/kgと定量されたものは、
1インチアルマジロを使用した自分の定量では、
1回目・・・1.328Bq/kg(一番最初のみ高め。これ以後は安定した)
2回目・・・0.947Bq/kg
3回目・・・1.035Bq/kg
4回目・・・1.054Bq/kg
5回目・・・1.360Bq/kg(十分な休憩後の一回目は、やはり高め)
●このように、1Bq/kgあたりでも、0.6Bq/kgあたりでも、
「このあたりの低濃度域」で、「共通」していたのは、
>シンチレーターが何時間も十分に休息していた状態から、
>「最初に立ち上げた時」は、測定値が、
>その後の安定状態の時よりも「約40%」ほど高く出ていたことです。
その後は1Bq/kg以上の濃度ならば長時間連続使用しても安定します。
●ただし
>「0.9Bq/kg未満の濃度」の測定では、
>シンチレーターに1:30の休憩を与えないと検出能力が落ちました。
うーん。やはり少数桁ベクレルは、デリケートゾーンです。
(むろん1インチ角のシンチレーターにとって、という意味です)
K−40を最初の(Max200)とは別の表示係数のスケール(Max130)で定量してみました。
こちらのほうが、より精密に定量できるからです。
↓
たぶん、この数値の方がゲルマに近いと思います。
***************************
●まとめますと、
>測定毎に、シンチレーターを休息させないとならないのは、
>「約0.6Bq/kg以下の濃度の場合」に限られ、
>またその時には、一番最初の測定値が40%ほど高めになるので、
>補正に0.7を掛けたほうがいいようです。
>この補正は1.0Bq/kgあたりでも必要。それ以上では補正は必要ない。
これまでの数ヶ月間の、いろいろなテストの結果からは、
>セシウム137の濃度が「1.0Bq/kg以上」であれば、
>換算係数も通常どおりで、特段の補正係数(×0.7)は必要なく、
>面積も「BGを引いたグラフ」から取ってよく、
>シンチレーターも「休息は必要なし」、
とわかりました。
とにかく、「0.9Bq/kg未満」あたりから、
測定にまつわる、あらゆる要素がデリケートになり、
管理や補正計算などが必要となる事がわかりましたが、
具体的な補正や対策方法も、はっきりと構築できました。
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