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> 方斬さんの本も私が購入して、夫に読んでもらいました。
> この本を読んでから、夫の考え方もだいぶん柔らかくなりました。

■いわゆるエロ本でも攻略本でもありませんし、
性全般についての私の私見や避妊の事も含めてありますので、
単に「こういう分野の性の世界もある」という知識としてでも
関心を持って戴ければと思います。

> でもやっぱり恥ずかしい＆はっきりと口にしたくない、らしくて、夫の考えを聞くことはできませんでした。

■こういうのは、本人の性格もありますが、
付き合い始めたころのセックスへの取り組みのあるなしが、
そのまま結婚後も継続しますので、
急な軌道変更はなかなか困難です。
何か、よほど問題意識や関心でも起きないかぎりは。

> だから、以下は私が感じたことです。

■そのように少し貴女の誤解もあることを考えて
「差し引いて」拝読します。


> 問題点
> １．私がセックスでイけない。
> ２．挿入中ペニスが萎えることがある。
> ３．なかなか、話し合い・新しい挑戦ができない。
> ことです。


> あと、セックスするときに、プレッシャーを感じる傾向があります。
> つまり、今回はうまくいかなければならない、とふたりとも緊張しながらセックスに望む、すると、プレッシャーのせいでうまくいかなかったりする。

■セックスというものを定義するのはかなり面倒ですが、
プレッシャーというのは、すべからく、「コンプレックス」が原因です。
性器の機能性や、身体のプロポーション、
あるいは自分の性感に対するコンプレックスか、
もしくは、テクニック不足に対するもの、
などなどです。

ここではテクニックに対する不安というよりは、
お互いの心の「行き違い」に対するものを
強く貴女から感じます。
つまり、セックス以前の問題に原因があると。

なぜならば、お互いにやる気まんまんなら、
性のレシピに書かれている技法などは、
書かれている通りの順番でやれば、途中で難関はあっても、
簡単なものから高度なものまで、
日清月歩で手にすることが出来るからです。

しかし、貴女とご主人の場合には、
そのスタートラインにまだ立つことが出来ないで
躊躇していると見うけられます。


> 気持ちを解放するには瞑想などをして、緊張を解きほぐす必要があるのでしょうか。（いま、瞑想に興味があります。）

■関係ありません。本来の瞑想は緊張を解きほぐすという
安価な効能を求めてやるようなものではありません。
世の中で言われているようなりラックスや能力開発を
売り物にする瞑想のほとんどは、
単なる「健康法」か「詐欺」にすぎません。

ですから、一体何の瞑想に興味があるのか書いてありませんので、
コメントしようにも、わかりません。
ただ、文脈から考えると、精神面に問題意識を持ってしまっている、
という事だけは分かりますので、
その解決の糸口にと思っておられるようですが、
そういった解決の糸口は、瞑想などするよりも、まず
夫婦の会話の時間を増やすことですよ。

ただし会話というのも、厄介で、
とにかく、お喋りな人間は、セックスすらぞんざいで、
淡白ぎみの人が圧倒的に多いものです。
昔からむっつりスケベと言いますが、
ある意味では、当たっています。

ただし、これは特定の話題になると饒舌になるというタイプの
無口ではなく、日頃から無口で、掲示板の書き込みなども
おっちょこちょいな、くだらない書き込みをほとんどしない人です。

性エネルギーというものは、大変に大きなものです。
それは、放出したりして、失ってみて始めてわかりますが、
性エネルギーが一番嫌うのは、方向性のない浪費です。
性エネルギーは、方向性が与えられるとその管理が出来るのですが、
方向性のない性エネルギーは、感情や思考に単なる躁鬱状態を
生み出します。

一番扱いにくいエネルギーでもあるのですが、
これが一旦、男性でも女性でも、自分の完全な管理化におかれて、
それを発動できたり、中止できたり、つまりは、
性欲を完全にコントロールしつつ、ただし禁欲するのではなく、
セックスをしながらに、性機能も強化する
という努力を長年をかけてしますと、
完全に自分が望む思考や感情や情報以外のものを排除できます。

ですから、ありきたりな言葉で言えば、
性をコントロールできている人には、
物凄い「集中力」が生まれます。
これは、精力やパワーということではなく、
一旦何かに集中したら、軸がぶれないで固定されるという事です。
また、それが持続するということです。

ですから、貴女の言っている効能を得るためでしたら、
いわゆる瞑想をしなくとも、セックスに対する訓練で
十分な結果が得られるはずです。


> ２．について。
> 夫が挿入中に萎える時があるのですが、それは大体ゆったりしたリズムで動いているときです。萎えると夫は焦るようで、激しく動いて、勃起をしようとします。
> 私としてはゆっくりしたリズムも大好きなのですが、そうすると夫はよけいなことを考えてしまって、結果、萎えるらしいのです。


■勃起が途中で萎える原因は複合的なものです。
ひとつには、ある体位になると、男性の性器があまり感じなくなったりします。
たとえば、騎上位も、ペニスが男性の腹につくような押しつける体位
になると、感じにくくなり、逆に女性が垂直からやや後に反ると、
ペニスが下にひっぱられて、充血しやすくります。
また、このほうが女性も亀頭でＧスポットを刺激できます。

次に、男性の気分的なもので、萎えるのですが、
別の原因としては、
やはり、挿入の角度が男性に気持ち良くないという原因がよくあります。
これも、性のレシピに書きました。

ただし膣の締まりのよしあしなど、基本的に関係ありません。
それよりも、男性か勃起を維持できる体位を見つけることです。

■それと、体動については、勃起を維持したり、強める目的でなら、
早いピストンをときおり、混ぜてかまいません。
私が本で言っているのは、イク直前あたりの体動はゆっくりしろ、
ということです。
またイク時の体動も、基礎を学ぶには低速度がいいのですが、
これも女性の好みによってです。
イクときだけは、激しい体動を好む女性もいますので。

ですから、体動は、勃起させるためなら早くしてもかまいません。
ただし、そのまま振っていたら射精に向かってしまいますから、そこでは
旦那さんは、自分でゆっくりすればいいのです。


> 勃起力が弱まったときには、「虹」の９７頁で男根を強める方法を紹介されていますが、夫も試しているようですが・・・。

■いろいろと書いてあることを
ひととおり、試してみて、本人が効き目があると思ったものがいいです。
これに関しては、「虹のオーガズム」では、健康管理と呼吸法に
的を絞りましたが、
「性のレシピ」では、射精反応をその手前で弱める具体的な方法があります。

これは、貴女がご主人にフェラをするときにやってもいいのです。
ご主人が射精しそうな感じがしてきたら、タマ袋さんを
下から手で包んで、ぐっとペニスの前方に向かって持ち上げたりします。

また、男性のペニスの亀頭をわっかにした指でしごき、
同時に舌で尿道を舐めつつ、
このときに、もう片手で、ペニスの根元をぐっと締めたままにします。
約２０秒ぐらいしたら、緩めます（片手はペニスをしごいたまま）。

こうすると亀頭が充血して大きくなります。
これもペニスを日頃から血液循環をよくしておく方法です。

このときに、男性は、
肛門括約筋と尿道括約筋、尻の筋肉、下腹などを
絞めたり、緩めたり、さらには押し出し運動をしたりとすると、
ますますペニスは大きくなります。
これを毎日あるいは自慰のときに繰り返していると、
１年か２年で、人によっては、ペニスが１ｃｍ〜２ｃｍ延びたり、太くもなります。


ペニス自体は筋肉ではありませんので、鍛えるということは出来ないのですが、
ペニスに連結している筋肉を鍛えることで、総合的に機能アップするのです。


> １．について
> ゆっくり動くと萎えて、萎えないようにすると激しく動くしかなくって、そうすると、方斬さんのマニュアルに添えなくなってしまいます。
>
> セックスはマスターベーションと違って、本当に気が散ります。
> 体の刺激としては断然セックスの方が大きくて、快感もあるのに、オーガズムだけはやってくる気配も見えません。


■貴女の希望は、ご主人との絆のようなものなのでしょうが、
まずは、初歩的な事に戻ってください。
初歩的なこととは、精神的な融合の問題ではなく、
性欲としての性に戻ることです。

初歩からやり直すには、セックスを
こう定義づけることです。

「セックスとは、お互いの自慰を手伝うこと」と。

最初はそうなのです。
お互いに自慰を手伝える仲であること。
そこから、お互いに自慰の延長のようなセックスのために
相手に自分の性器や体ほを使わせてあげること。

そして、その中で、そのお礼とマナーとして、
相手にも快感を与えること。

このお互いに相手の快感の手伝いをまずして、
それが出来たら、やっと、それを同時に実現する＝つまりセックスに
取り組むわけです。

厳密に言うならば、前戯はセックスではありません。
前戯はイカせるテクニックとしては、完成できます。
しかし、繋がったままイクのが本戯であるとするなら、
セックスの本当の難しさは、手やペニスの挿入で、
相手をイカせることではなく、
両方が同時にイクことです。

ただ、その前には、まずは、
挿入状態で女性が先にイケるようにまでならねばなりません。

そのためには、一に、女性自身が、
騎上位や座位で、自分で動くこと。

それでイケたら、男性の下になった状態で、
自分も動くこと。

（こういうのも全部、本に、ちゃんと物凄く細かく書いてあるんですがね。
　どうして、簡単なことなのに、実行しないのか、不思議です。
　だから、私は、セックス以前の問題であると言うのです。）



> 何頁だったかは忘れたのですが、イけない男性の話がありましたね。
> 治療法として、パートナーの女性に協力してもらって、オナニー状態でセックスするとうまくいった・・・という話。
> 女性バージョンでもうまくいくでしょうか？

■ここまでに書いたとおりです。


> 彼が気持ちいいか、とか、面倒だと思ってるのではないか、なんて気にしないようにして、自分の世界に入るくらいの気持ちでするといいかもしれません。
> でもそれは彼に対して侮辱かも・・・。

■ここまで読んでみて分かるのは、
「肝心なこと」をちっとも考えずに、
「余計なこと」ばかり考えすぎです。

最も肝心なことというのは、
あなたが解放しようとすべきなのは、
セックスという欲望とエネルギーの世界なのであって、
良心的な人間になることではありません。

ケダモノかさもなければ、性の天使になること。
あるいは、その両方を同時に持つことが、
セックスの到達点のひとつです。

セックスというのは、その時だけは、
理性を失うためにするものだということを
ちゃんと話し合うことです。

そして、解き放った欲望を
どうコントロールするか、という問題は、
そのあとです。

世の中には、欲望に突っ走って、全く身勝手なセックスを
する男女がいるので、私は本で、テクニックや心構えを多く書きましたが、
貴女のケースでは、逆に、そういうものがどんどん頭でっかちになり、
どこにも到達できないものとなりやすいタイプですから、
まずは、狂ったように性欲をむさぼるという基本的な事からです。

とくに、これは貴女側に必要なことです。
セックスについて理性を保ってコントロールするのは男性側の仕事です。
女性が理性を使うべきではありません。

しかも、相手は、どこかの女性のところへ行ってしまう恋人ではなく、
あなたの旦那さんですよ。
せっかく結婚までして、他のどこで理性を失うところがあるというのですか？



> ３．については・・・どうすればいいでしょうか。
> 割とコンプレックスに思っているらしく、昨日も「自分が悪いんだ・・・」
> なんていってました。
> ちょっと後ろ向きになってる状態みたい。


■自分が悪いで、済ませるタイプはよくありません。
それは、結局は、ある意味で嘘だからです。
セックスのすれ違いというのは、
たいていの場合は、どっちも悪いのですよ。


とりあえず、口先だけでも、あるいは自分に言い聞かせるために
「自分のせいにすれば、事が穏便に済む」「問題が片付く」と思いがちなのが、
安易すぎます。
そうではなく、自分の問題点も相手の問題点も、両方ともテーブル上にぶちまけて
論議するという姿勢がご主人には足りないようです。


> 技術の面では方斬さんの本を読んで飛躍的に改善されたので、そんなことない、と思ってるのですが・・・。
>
> 支離滅裂な事を書き連ねてしまいましたが、どうしてもこれ以上まとまりませんでした。
> 他の方の参考になりそうにないですね。
> でも、こんな相談も過去にあったかと思い、勇気をだして質問してみました。


■総括して言えば、この投稿は、
イケるためにどうしたらいいとか、萎えるのをどうしたらいいか
という具体的なものではなく、セックスを通じて、
ご主人と自分の関係性を模索している投稿と見なせます。

なぜならば、技術的なことは、今回の投稿への助言のようなものは
すべて、本に書かれているからです。

貴女が旦那さんとこれから性の問題その他で
どう向き合ったらいいか、わからなくなってきた
というのが、むしろ目立った御投稿でした。

■それがクリアーされれば、
技術課題などは、本の中にあるテクニックや開発課題だけでも、
約２年分はありますから、
ガンガン、二人で開発してゆけるはずです。

ただし、ここは、セックス相談なので、
セックスの会話をどう運ぶかという事へのアドバイスは出来ますが、
夫婦関係や恋人同士の関係についての恋愛相談窓口ではないので、
そのあたりは、ご了承ください。

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