博士君物語

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★第３２話★

博士君物語

梅の間は、ちょっとここで休憩して、
猫の画像を入れます。数日前に、うちに迷い込んだ猫です。
痩せているのでわかりませんが、１〜２歳ぐらいでしょうかね。

子供っぽい顔ですが、それなりに年は行っていると思います。
オス。種類不明。
写真で見るといろいろな毛色に見えますが、
「たぬき」にそっくりの色です。　

具合が悪いらしく、
ここまる１日半、水も食べ物も口にしないので、
たぶん、もうすぐ、他界してしまうとは思いますが。。。

うちで安心しきって、私に寄り添っているで、
獣医には連れてゆきません。
このまま、最期を見とってあげるつもりです。





















↑
これだけは、説明します。左の白いのは、うちのぬいぐるみ猫です。
「おーい、大丈夫か〜？」と言っております。




これは昨日のものですが、
一晩あけて２４日の今朝は、
歩くのも、もう、よろよろしています。


水を自分で飲めないはずはないのですが、
試しに、ぬるま湯に、砂糖と塩を少しだけ入れたものを
ストローで口まで運んで飲ませようとしたのですが、
拒否されました。

いろいろと触って見て、どこか痛がるかどうか調べたのですが、
外傷や骨折の可能性はありません。


何かどこかで毒になるものを飲んだか、
何かの病気になってしまっていたのか、
さもなければ、もう生きていたくないし、静かにしたいと本人が
思っているのかもしれません。


まるで、即身仏になる修業をしている僧侶を見ている気分です。

食べ物ばかりか、水も拒否し、
これも初日に試したのですが、またたびも、完全に嫌がって拒否。


もしかしたら、人に見られないように、
人知れず、どこかで息を引き取る猫は、
本当は、みんな、こうやって、
ひたすら静かに死ぬのを待っているのかもしれないと思ってしまいました。





　　　　　　　　　　　　　　　■

↑
葬儀の準備をはじめました。
体を包む紙とか、神棚の塩とか、香とか、宝石のかけらとか、
あとは、キャットフードなど。


↑
手前の左にあるのは、方位磁石。
たぶん、迷子になって辿りついたのだろうから、
あっちの世界に行ったら、迷わないように、方位磁石を
入れてあげることにした。


↑
穴も掘りました。たい肥化を早くするために、
藁とか、おがくずも入れることにしました。



↑
でも、まだ死んでいないのです。
でも、もう死が確実と分かったので、準備だけしました。
奇跡的に元気になったら、ただの笑い話ですね。
猫には、「もう準備できたから、いつでも好きなときに、
ふっと、逝っていいよ」と言ってあります。

そのせいか、何度かふっと、逝きそうになっています。
↓



↑
あっちの世界で迷わないように、案内してもらうために、
うちの母親を自然葬にしたときに、分けてとっておいた骨粉登場。
道案内を頼んでおいた。


↑
今、こんな感じ。このままだと、
全くほとんど苦しむことなく、時間をかけて、
フェードアウトしてゆくみたいです。
実に、緩慢で、静かな死が訪れようとしています。

本当に眠るように死んでゆきそうです。
ときどき、かすかに、ぴくぴくと痙攣しますが、
全く、苦しそうではありません。

私も、この子の横で昼寝することにしました。

●「事情」あって、　
あの世の入り口から、「一時帰還」させることにしました。
その結果、猫は回復に向かっています。











　　　　　　　　　　　　　　　■


　●『談話』●

もしも猫が回復したら、来週からは、飼い主探しになるので、
この猫とは、一期一会の縁になりますね。

急に、気が変わり、昨日の夕方、最終の掛け込みで、
獣医のところへ連れてゆきました。

原因は、どこかの畑にたんまり撒かれた「除草剤」による中毒でした。
解毒剤が、あと一歩で死ぬ直前のギリギリで効いたようです。

夕べは、うちへ来て、はじめて、ゴロゴロと喉をならした。

ということは、ようやく、吐き気が収まったということですね。


●ただ助けたかっただけでもなければ、
ただ、死なせたかったわけでもなく、非常に、複雑でした。


一匹の瀕死の猫の周りには、
私以外に、まだ現れぬ、その飼い主、
そして、うめきながら死のうとしている猫を抱いて冷静に状況を
見ている私とは違って、私の連れは涙して、混乱しきっていた。

その他にも、おそらくは、運命の流れの中に沢山のひとがいて、
もしも、私とその猫だけの二人なら、その猫を看取るのが
自然なのですが、ふと、夕方になって、
直感的に運命の軌道を、変更しようと思ったのでした。

猫は生き延びたけど、その分、狂った運命の
「しわよせ」が待っている。
うちの連れが、その事が、本当に間違っていたと理解するために、
あと、何年かはかかるだろうけど。


●どんなに苦しんだとしても、死ぬべきときに死なないというのは、
いわば、予定されていた「銀河鉄道の電車」に乗り遅れたということ。
苦しむことに耐えて、その電車に乗れば、
この猫には、次の転生への路線電車への乗り換えが待っていた。


でも、私は、それでも、その猫は、
まー、何年後かに迎えにくる「次の電車」に乗ればいいのだから、
と思うことで、今回の一件は、引くことにした。

まー、そんなに簡単なものじゃないです。

猫一匹、人ひとりの命が死ぬべきときに死ななかったことの
しわよせというのは。
むろん、生きているべきときに死んだしわよせもありますが。



●ということで、墓穴は、もう一度土を戻すことになりそうです。
猫は、元気になりました。
固形物は一切食べていませんが、湯冷ましのミルクは
かなり飲みました。

今朝は、顔とか体を今朝も、なめまくられています。
私の顔じゅうが猫の唾液臭ーい（嬉）。


獣医に聞いたら、有機リン系の農薬だったら、
あのサリン事件みたいに、瞳孔が開いて痙攣してたらしい。

しかし除草剤を致死量ぎりぎりぐらいの、半端な量を
摂取してしまったので、
即死ではなく、「緩慢に苦しむこと」になったようです。


最初にうちに転がり込んできた時には
自然な何かの病気かと思っていたのですが、
昨日の午後から吐いたり、痙攣したり、うめきを繰り返していたので、
これは、何か飲んだなと思いました。

こうした生き物の死については、私個人は、
思うところがいろいろとあったのですが、最終的には
この先、現れるかもしれない飼い主の事も考えて、
私が看取るのではなく、獣医のところへ連れてゆきました。


このあたりに動物病院が全くないために、
タクシーは、往復５０００円もかかってしまいましたが、
獣医さんが、事情を理解してくれて、実費の注射代の２０００円だけでした。


運命の「死の電車に乗り遅れた」ということ、
この猫の次の生まれ変わりのタイミングや契約が破棄されてしまったので、
猫にも人間にも、ある程度の「しわよせ」は必ず来ますが、
でも、とにかく、「次の銀河鉄道」がホームにくるまでは
みんなで、幸せに、駅の近くの町を散歩してようと思います。


●こういうの、説明がとても難しいのですが、
私の中にたまにあるんですよ。

絶対的に運命的に正しい方向は、明確に自分では分かってる。
かといって、その正しい方向を押しきれないことがある。
時には、人のわがままや、人の願いによって。

そういう場合、最終的には正しい線路に乗せてやるとしても、
やむを得ず、「くるべき時を延期する」という事で調整することがあります。

最終的には行くべき運命の駅は変わらないのですが、
一本、見送るということですね。
その間に、わがままを言って運命を延長した人は、
自分の身を持って学べばよいし。
電車を一本見逃したことが、実は、間違っていたと。

でも、「行き先の駅は同じ」なので、
「取り返しのつかない間違いではない」。
だから、今回は、引きました。
そして、飼い主のわがままもあるだろうし。

まー、いつの日か、「電車に乗り遅れた猫」という絵本でも
書こうかと思っています。
単純に、命を助けるということが、
時には、沢山の運命の歯車を狂わせてしまうこともある、
という事から、助けるとか助けないということについて
考え直さないとならないという事を、子供が絵本の物語で
理解できるようなものを・・・・


まー、よくもわるくもない結果ですが、
猫にとっても、苦しさがなくなったので、よしとします。

そうそう。性別はオスで４〜５歳らしいのですが、
去勢手術をされていました。

つまりは、飼い主は、きちんと愛着を持って飼っている
ということですね。その飼い主をこれから探さないと・・・


あの伝説の「タミ子」みたいな、けなげな猫なので、
博士と、長く暮してゆきたいな、と思うことはあるのですが、
縁というのは、長く付き合えばいいというものではないですからね。
短いけど、濃い縁もありますし。


●死ぬ最期ぐらい苦しまないで欲しいと願うのは、
ある意味、人間の勝手で、
生き物というのは、痛いものだし、苦しいものだし、
死ぬときに、みんなが眠るように死ねるわけではない。

こういう当たり前のことを、直視して
受け入れられないところに、人の弱さがある。
相手（この場合には猫）かかわいそうだというのは、
あくまでも人間が、自分の無力さを感じて、
その自分に涙を流しているだけのこと。

苦しんでいるものを見て、どうにもできない自分に
涙を流しているだけのこと。

しかし自然というのは、人間の涙などより厳しいし、
また、そこに人間感情を超えた、死や生の美しさもある。

よく、
「一時の快楽のために、身を滅ぼす」ということは言われますが、
「一時の苦痛から逃げたために狂う運命」というものもあります。
自殺もそのひとつです。



●ちなみに、誰もがいいそうな、
「人間が散布した薬品で瀕死になったのだから、
それを助けるのも人間の義務」という言い分は、通りません。

車に撥ねられるのも、間違って毒を飲んでしまうのも、
猫それぞれの持って生まれた「運」というものがありますので。

何が自然な死で、何がそうでないかは、
それこそ、死んでみないと分からないと言えます。


●あっちの死の世界から、無理してこの猫を帰還させた自分の決断は、
後悔はしていません。
これから、次の電車が来るまで、
まー、たのしゅう、わいわい、やりますわ。


親探しは、とりあえず、明日から、地元の
保健所、役場、銀行、郵便局を回って、
写真つきの「飼い主探し」のチラしを張ってもらいます。

　　　　　　　　　　　　　　●

トイレにも行けるようになりました。
↓




少し心配な傷口
↓





　　　こんなに、元気になりました
　　　　　　　　　↓


↑
可愛く見えるときと、風格あるように見えるときと、
猫は表情が、ほんとうに変わりますね。

今まで、瀕死で体温も下がっていたせいか、
この猫は無臭だったのですが、
昨日あたりから、やっと全身から、猫らしい匂いがしてきました。











　　　　　　　■よもやま話／２■


●どうして、苦しみながら死にそうな猫を
あわれとは思うものの、感情なしに抱いていたかといいますと、
哀れに思うよりも、それよりも大きな何かが私の中に生じていからです。

その時、こう思いました。

もしもこの猫が、最後を雑木林の中で、一人で死んでゆくとしたら、
泣いても誰も助けないし、この子も、
「助けて」とは言ってないと思ったのですよ。

「苦しい」とは泣いても「助けて」なんて自然の動物は
あまり（たまにはありますが）いいませんので。

となると、私がもしも自然そのものであり、
雑木林の聖霊であったら、この子をどうするか？と。

私はただ、苦しんでいても、それに耐えた代償として、
「よく耐えたね」と包み込んで、死んだらそっと
「ほーら、嘘みたいに楽になったでしょ？。次の電車に間に合うよ」
と言ったことだと思うのですよ。

目に見える苦しみは、人が思うのとは違う。
苦しむことの恩恵の中で私達は生きてきたのですから。
だって、苦しんでは、病気と知って、休んで、
熱いとか寒いとか痛いと知っては、危険を避けて、そうやって、
いつでも苦しみを何かのサインとして生きてきたわけです。


そして、こう思うんですよ。
人は、生まれてくるときには、何も知らずに「泣く」
人は、死んでゆくときには、沢山の事を知ったが故に「泣く」。

でも動物は、何も知らずに、産声をあげて、
何も知らずに、ありのままに死んでゆく。

人がその死や、死に際の苦しみを見て、
なんとかしたいと思うのは、あくまでも人の心情。
私は人であるよりも、猫にとっては、
心をなくして、ただ静かに見守る、森のような存在でありたかった。

ただし、今回は、人に飼われた猫ということもあって、
やや、違う運命に乗り出しました。
もし生粋のノラだったら、きっと最初に考えた通りにしたと思う。


●私の考えとか感覚が正しいなんてことはありません。
ただ、ちょっと考えてみるきっかけにはなるかもしれません。

苦しむのは「悪い」「よくない」と決めつけていることを。

そもそも、誕生の時から、母子ともに苦痛から
始まるんですよね。生ってのは。

神話では、中国の老子は、生まれたときに、
「笑いながら生まれて来た」という「お伽話」がありますけどね。


あっ、ところで、猫は、初ウンチをしました。
これでひと安心です。
おしっこ２回に、ウンチ一回。新陳代謝は少し回復してきました。

劇物中毒の場合、今は治っても、
肝臓とかに障害が残らないとも限りません。
この先、決して、ただ健康に生きてゆくとは限らない子です。

ただし、上の画像のように、ちょっとした外傷を見つけて
少し、細長い毛玉のようになっている毛の下の皮膚が
直径１cmほど、完全に剥けてしまって
皮下が露出している部分がありました。
（ちょうど人の深い擦り傷のように、赤く見えます。）

付近を触っても痛がらないのですが、
いちおう、連れがアロマオイルに詳しいので、
ティーツリーオイルという、刺激が少なくて、
殺菌や、傷の治りを早くするオイルをたらしてそっとしてあります。

しかし、あとで調べたら、これは人間にはよくても、
猫には、良くないと分かって、今はぬっていません。
このオイルをノミ避けに「塗りすぎて」、猫が死亡した例もあるそうなので。

　　　　　　　　　　　●



●動物の「死」で思い出したことがあります。

昔、近くの木の上のカラスの子供が巣から落ちて、
結局、足を骨折したのか、そのまま３日ほどで死にました。

その間、親鳥は、人間がまだ生きているときには、
そのヒナに近づくと、鳴声をあげて、近づく人間を威嚇し続けました。
親鳥は、まる３日、生きていたそのヒナの上空にいました。

近所の人がいろいろあげたのですが、
食べられずに死にました。

すると、死んだ、ほぼその瞬間から、
親鳥は、消えました。全くヒナに関心を示さなかったのです。
つまり、動物は、死に際までは、なんとかしようと必死になりますが、
死体と化したその瞬間からは、完璧に無関心になるわけです。
人間のように、死体に泣きすがったりはしません。

私は母親にこう教わりました。
人が死んだときには、決して泣いてはいけないし、
騒いでもいけない。
そうすると、あの世に逝く道で、その足を引っ張ることになるから。

たまに、周囲の人が「帰って来い」と懇願したから、
帰還したという臨死体験の「美談」と称するものは、耳にしますが、
私には、とても美談には思えません。


●さて、動物は死体に執着しないという事に反論する人達がいます。
どこかの類人猿が、死んだ我が子を抱き続けたという話です。
ところが、見落としていることがあります。
その猿は、「保護区」で人間に観察されていた猿だということです。
つまり、野生ではないのです。

このように、人が「ちょっとでも関わると」自然でないものが
生まれることがあります。
自然からしたら、その猿の行動は「異常行動」です。

おそらくは、人間が猿に感情移入をしてしまった。
それが無意識に猿にも伝わって、
「人間病」が感染したということでしょう。

ペットの場合に、これが世界中で起きています。
彼等は、極めて、人間的な行動をするようになる。
そして、人間的なストレスを持ち、人のずるい心も吸収する。
彼らは、もともとが純なだけに、
関わる人の「何かが」彼らにも感染してゆく。


●そういうカラスの事も見てきたので、
私は自分の母親の臨終の時、心電図が止まる瞬間も、
ただ、「長い間、本当に、ごくろうさま。」とだけ言いました。

そして、計測器が、ピーと鳴ったあとは、
そこからは、生肉と化した人体の腐敗が始まるという
現実が私の認識でした。

さっきまでは、人であった。
しかし、この先は、肉である。季節は８月でした。
あー、これからすぐに腐敗という現象が始まるだなと。


●とはいえ、遺骨になった母親は、約１１日だけ、
私の部屋にいました。はっきりといると分かりました。
当時、ちょっとした心配事というか
私に伝えたいことがあったまま、死んだらしいので。

ある日、ふっと、気配が薄くなったので、
「あー、行ったんだな」と思いました。


●さらに余談ですが、心電図が止まる３０分前に、母親は、
体から抜けました。私が手をあてていた母親の頭の周りが
何度か温度が上がったと分かるぐらいに、
数十秒、まるで熱風が一瞬吹いたように、熱くなったからです。
これは、人が死ぬときに、起きる現象らしいと理解しました。
(ただし、脳死のメカニズムによる脳の発熱と違います。)

実際に医学的に死と判定されたのは、それから30分後でした。


●さらなる蛇足ですが、
死んだカラスのヒナは、私が近くの寺に運び、
住職に頼んで、竹林に埋めてもらいました。

まー、そのままにしておいて、保健所が来て、
ゴミ処分しても別によかったのですが、
いちおう、縁があったので、
住人に通報される前に、早朝に、当時私が1番大切にしていた
布に包んで、運びました。
既に、目には、ハエが卵を産み付けようとしていました。

鳥の死に姿って、それこそ、人間感情の目で見ると、
けっこう、哀れですよね。
なぜか、小鳥って、仰向けにひっくりかえって死んでいるのが多いから。
静かに閉じた目が、いかにも、ちょっと哀れかも。

抱いたカラスのヒナは、首はすっかりぐったりでしたが、
まだ、だいぶ温かかったです。

埋葬するなんてのは、完全に人間のエゴとわかってはいましたが、
ゴミとして、持っていかれて、嫌な顔されて燃やされるよりは、
土に帰ったほうがいいかなと思ったのでした。

だって、あそこが都会の住宅街でなかったら、
土に帰って、虫たちに分解されたはずなのですから。

　　　　　　　　　　　　　　　●


●ところで、今回の博士君が、
なんで、うちに転がり込めたかというのには、
今、思うと、うち以外にはあり得なかったという
特殊な事情があったことに気付きました。

この近辺は犬を飼っている人が多く、
猫はあまり見かけません。実際、飼っている人も少ないみたいです。

しかも、この季節はまだ寒いので、しかも、真夜中に、
玄関やその他の扉をあけているところなんかありません。

博士は別に扉をカリカリとやったわけでもないです。
また、私が夜中に買物に行ったときに拾ったのでもないです。

博士は誰にも発見されないの方が普通でした。
いくら、私が猫好きだからって、そこを探したり、選べる条件は
猫のほうにはありませんでした。


●で、それでもどうしてうちに入ることになったかと言いますと、
この近所では、うちだけが、防犯設備をセットしてあるのです。
こんな地方で、必要はないのですが、
宅急便屋さんとかを部屋から確認するぐらいにしか使いません。

で、さらに、めんどうなのでカメラもあまり見ないのですが、
ドアホンが玄関にあり、１０メートル以内に動物などが
近づくと、「ピンポン」と自動的に室内でなります。

いままでも、たびたび夜中に鳴ったので、
開けてみると、何もいなかったりした事が多いのですが、
あるとき、博士とは違う猫がいました。

それ以来、ドアホンが鳴ると、「あっ、猫だな」と思っていて、
いつもではないですが、たまに、玄関を開けて覗きました。

その日も、夜の１２：００に鳴ったのですが、
私は鳴ったことに気付かず、相棒が、今鳴ったよというので、
また猫かな〜と思って玄関を見たら、
彼がいたのです。身じろぎひとつせず２回だけ鳴いた。

ノラ猫なんて、おいでしたって来ないことぐらい知っていたので、
冗談で、「ほら、おいで」とやったら、「嘘でしょ？」でした。
これが、真っ直ぐ一直線に、玄関に向かって歩いてきて、
そのまま、何の躊躇も恐れもなく、上がって、
しかも部屋の真ん中を我が家みたいな顔して、歩いていました。

●そういうわけで、このあたりは、
年寄りも多く、夜中に起きている人なんかいませんし、
猫好きって、あまりいませんし、
いても、夜中におきていて、猫が外にいることに気付くことも
あり得ない。
扉が開いていることもあり得ない。
しかもその時点では、博士君は、別に外傷とかなく、
そんな状態になっているようには、傍目には見えませんでした。

仮に誰かが外で見かけても、あー、猫かぐらいで、
何とも思わなかったでしょうね。


●たまたま、このあたりで唯一、防犯センサーをつけている家で、
それが原因で、鳴ったら、玄関をあけてみたりするという
変わったうちだったから、
博士君は、発見されたと言えます。

そんな事を考えると、たまたま、うちの前に来たのは、
彼が直感的にそうしたか、あるいは「猫神様」が、
彼をそっちの方向にせっついたのかも知れませんね。

いろいろと考えもしましたが、
今は、この子をなんとか生かす事をしています。
結果は、どうなるかはわかりません。

それこそ、目に見えない部分で、
後遺症を持っている可能性も否定できませんし。


幸い、今朝、やっとドライペットフードを
音を立てて食べました。やっと少し安心しました。

飼い主が現れるまでのほんとうに短い期間の付き合いになるかも
しれませんので、今日まで、
クタクタになるまで、心配ばかりしてきたので、
少しは、猫と楽しく遊んで暮したなー、という思い出を残したいと
思う余裕が出てきました。

●今日は、保険所、役場、郵便局、県民センターみたいなところ、
近くの商店、近くのスナック、近くの工務店など、
７箇所を回って、口頭でチラシを配ってきました。





博士（ｈａｋａｓｅ）の今後の運命は４つ。

１／早々に、飼い主が現れる。

２／意外と「次の列車」が早く来て、
　　事故か病気で、やはり、死んでしまう。

３／飼い主が、何ヶ月とかして、忘れたころに現れる。

４／飼い主は現れなく、一生、うちで暮らす。


どれでもいいんですが、３は嫌だな・・・。

すっかり家族の一員になってて、情が移ったころに、そうなるのは。
まるで、実の親が何年もしてから、養子を引きとりに現れるようなもんだな。
まー、その間、必死に探す努力をしていたならしょうがないけど。

　　　　　　　　　　　　　●

夜明けの町を眺める博士


「おお、なんだろう?」の状態


迫力の博士君


彼は早起きをしすぎて、少し眠いのです。


↓別に機嫌が悪いのでありません。



「気持ちいい日だにゃ〜」


「ほわほわして・・眠いっ・・・」


「あ、眠くて、もうだめにゃ・・・」


「もうだめにぁ・・・ぁ〜ぁ・・」



　　　　はい。ダウンです。



　　　　　　　　●

博士君は絶好調。

自分が元気になったところを見せたくてしょうがないらしく、
あちこちに、昇っては「ほら、僕はこんなことも出来るよ」とか
言いたげです。

これって、「報告」なんだと思います。

こういうのは、子供でもありそうですよね。
「ほらほら、みてみて、こんなの出来るよ」って。
それだけ元気になったということだと思います。

やたらに高いところに昇るんですが、
それを見てあげて
「わかった、わかった、よ〜し、元気になったね」と
口で言ってやると、それをやめるんです。

でも、見てあげてそれを言うまでは、
いつまでもやってるんです。

それで、あー、そういうことだったのかとガテンがいきました。


●正直な話、もしかしたら、あと数日で飼い主が取りにくるのかなー
と時々（というより毎日それを）思います。

だから、それまでの間に、博士君にとっても私達にとっても、
２度とない、楽しい思い出を沢山作ろうとしているのかもしれません。

　　　　　　　　　　　　　　　●

博士君は気に入ったねぐらを見つけたようです。
↓


うーん、でも、これは・・・ちょっとな。
↓


私の背中がお気に入りなんです。
↓


縫いぐるみ猫も集合して、私の背中はマットと化しています。
↓


　　　　　　　　　　　●

・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・

　　　　　　　　　　　　博士君「側面図」↓
・・・・・・・・・・・・

　　　　　　　　　　　　朝もやの博士↓
・・・・・・・・・・・・


　　　　　　　　　　　「皆さん、どうも本当に心配を かけみゃした。
　　　　　　　　　　　　ありがとう ごなぁいました」
　　　　　　　　　　　　　　　↓
・・・・・・・・・・・・



・・・・・・・・・・・・ちなみに、縫いぐるみ猫の方は、
　　　　　　　　　　　　我が家では「先生」と呼ばれています。
　　　　　　　　　　　　うちには、「先生」と「博士」が揃ったわけです。


　　　　　　　　　　　　「よかったにゃにゃ。あっそぼーぜ」
　　　　　　　　　　　　　　　　↓
・・・・・・・・・・・・




　　　　　　　　　　これで、博士君の物語りは、一端、終ります。



．．．．．．．．．．．


　　　　　また、気が向いたり、または彼の運命に変化が訪れたら報告します。

．．．．．．．．．．．


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　●


　　　　　　　　　　　おまけ画像
　　　　　　　　　　「博士君を　くすぐるの巻」
．．．．．．．．．．．
．．．．．．．．．．．
．．．．．．．．．．．


　　　　　　　　　　　　　　　　　　●

　　　　　　　　　　　　　　　◆

『博士くーん、あそぼー』



『縫いぐるみ猫に遊ばれてます』



『遊ばれています』



『どんどん、遊ばれています』



『続いて、ちっちゃいものクラブのボスからの挨拶です』
　押忍！、よろしく〜ぅ。



『これからは、うちらの「組」の仲間だよ』、と言いつつ、
　挨拶代わりに、足で博士君をキックしてます。



『博士君、くつろぐ』



『あのー、博士君ってばー・・・』



『そこは、私の股間なんですが・・・』



『にくきゅう　に触りたい方はどうぞ↓画面にタッチしてください』



『前足の甲も、特別サービスです。お触りをどうぞ↓』




　　　　　　　　　　　　　　★★★

今日の博士は、なんだか、凛々しいです。
紐をゆらして、捕まえさせたりと、
ちょっと、野生を刺激するような遊びをたんまりやったせいか、
急に野性的な目と表情をするようになりました。
本当に、元気になった証拠ですね。
↓














↓「博士君っ、、目つきが怖いですよ〜」



でも最後はかわいい顔して、寝ました。
↓

「狙いをつけて・・・」


「まずは、猫パーンチ！」


「つかまえたにゃ！」


「んもーう、はなしゃにぁいぞー！」


「た、たまんにゃいなー。」

　　　　　　　　　　↑
こういう、何かの下に隠れた獲物を見ると狩猟本能が騒ぐようです。


遊び疲れて一休み。「博士君の立派なヒップ」です。


色っぽいというべきか、カッコいいというべきか・・・・・・



　　　　　　　　　　　　　■

余談ですが、博士は家猫だから、ちょっと馬鹿にして、
紐であやしていたのですが、
これがとんだ勘違いでして。

博士君の運動能力、動体視力には、参りました。
こっちも、本気で捕まえられないように紐を動かさないと、
簡単につかまってしまいます。

今までも何匹か猫とじゃれたことはあるので、
猫の能力はだいたいわかっているつもりなのですが、
博士君の捕縛能力は、それを上回っていました。

ちょっと、じゃれて遊んであげる、では済まなくて、
こっちも、本気で全開にして、
紐を捕まえられないようにしないと、駄目なのでした。

どこで覚えたのか、これなら、まんざら外猫でも
やっていけなくはないですが、
でも、外には出しません（笑）。



【博士君の飼い主捜索の、その後】


●昨日、自分のところの飼い猫が博士にそっくりだとの問い合わせがあり、
電話応対したときには、いろいろな特徴を質問して、
肝心なところが違っていたので、いったん、それで電話は切れたのですが、
夕方になって、その親子が３人でうちに来ました。

玄関で先方が持ってきた猫の写真を見たときには、
本当に、もう顔なんかそっくりで、
これは、博士、よもや、まさかの「実家に戻るの巻」になるかと
思いましたが、縞模様その他の違いから、別猫と判明。


そこの小学生の男の子がすごくその猫を可愛がっていて、
どうしても自分の目で見たいとせがんで、うちへ来たのでした。


でも、見て、違うと納得してもらえて本当に良かったです。

そうしないと、その子は、ずっと「もしかしたら、あの猫は」と
この先、思い悩んで暮すことになったから。



●一方で、悪質ないたずら電話も数件ありました。
あきらかに、
「どーせ、わかりゃしないんだから、自分の猫だと言って
もらってきちゃえ」みたいないいかげんな問い合わせの電話で、
しかも、親がかけてくるのではなくて、親が子供を使ってかけてくる
という陰湿で幼稚なもの。


チラシにはわざと書いていない細かい特徴（目の色、模様、仕草の特徴など）
を質問すると、これがたいていは、全然違うんですよ。
質問の中には、ひっかけの質問も混ぜてありますし。


しかも、礼儀を知らないことに、
質問している途中で、向こうが気まずくなったのか、
電話を勝手に、ぶちっと切るんですよ。そんなのが２件。

もっとひどいのは、先方の電話番号をひかえておいて、
あとで、電話したら、全く違う家の番号だったり。等


こっちは、博士君に情が移っていて、たとえ本当の飼い主にでも
博士君を返すのは、つらい、という私情を、ぐっと押さえてまで、
心配しているかもしれない飼い主の気持ち配慮して、
「本当の飼い主」を探しているのに、
からかいの電話かけるとは、何事だ？です。

結構、これにはムカついて、プチンとキレたので、
追加でチラシにこう書き足しました。
↓
↓


■
・・・なお、近辺の方より、「うちの猫です」という、
数件の悪意ある「悪戯電話」がありましたので一筆させて戴きますが、

当方は、猫の「引き取り手」を探していたのではなく、
多大なる心配をしているであろう「飼い主の方」を、
手を尽くして探しております次第です。


従いまして、当方の責任としましても、
決して間違った飼い主に猫を手渡すことのないようにとの
細心の注意を払っております。

また、そのような事態となりますと、法律的なトラブル、場合によっては
訴訟ともなる可能性がありますので、当方では弁護士とも相談の上、
本当の飼い主であるかどうかを判定できる適切な方法を取りました。


■そのために、悪戯電話などをされた方においては、
細かい猫の特徴などを、当方より尋ねられました時に、
いささか機嫌を悪くされたり、気まずい思いをされて、
電話を途中で一方的に切るといった失礼な方もおられました。


■しかしながら、「一例」としまして、
自分が落とした「財布」を警察に探しにゆく場合にでも
警察からは、落とし主かどうかを判断するために、
「財布の中身や形状」についての確認のための質問を受けるわけです。


■それ故に、猫に関しても、法律的には「遺失物」となりますので、
まずは、警察に届け出をする必要があります。
また、落とし主を自称する方は、
その紛失物に関しての詳細な回答を、
拾い主、または預かっている警察で要求される事は、
社会的に当然必要となる「常識的過程」であります事を理解すべきであります。


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　　　　　　　　【綱引き猫】
　　　　　

　　　　　　　　【噛みつき猫】
　　　　　

　　　　　　　　【こんにゃろー猫】
　　　　　

　　　　　　　　【びっくり猫】
　　　　　

　　　　　　　　【白目で、にんまり猫】
　　　　　

　　　　　　　　【哀愁猫】
　　　　　

　　　　　　　　【美顔猫】
　　　　　

　　　　　　　　【考える猫】
　　　　　

　　　　　　　　【招き猫】
　　　　　

　　　　　　　　【眠り猫】
　　　　　


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まずは、うちに来て、約１ヶ月なので、
始めてシャワーで洗いました。
まー、暴れ方は、ごく普通程度でした。
太ももの傷も治っていたので、安心して洗えました。





●ここからがちょっといつもと顔が変わった博士。
なんだか、拝んでしまいそうな、「猫菩薩？」状態が続きます。
↓








この手がまるで、座禅の印みたいです。
↓


この手です。はい。↓


「おぬしの悩みを言うてみにゃ〜」のポーズ


「どうにゃ？。少しは安心したかにゃ？」のポーズ


ここからは「猫神様」だか「菩薩猫」の憑き物が取れて、
いつもの普通の博士君に戻ります。
↓




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↓「博士君の、お気に入りの竹かご」


↓「あんまり、じろじろ、見にゃいでにゃー」の目つき。


↓「かなり変なポーズ／正面図」


↓「かなり変なポーズ／斜視図」


「かなり変なポーズ／上空からの撮影」


　　　　　　　　　　　　　
別に、何かを捕まえようとしている手ではありません。
このまんまの姿で、そのまま、ずーっと眠っているのでした。

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●博士を使って飼い主がどう遊ぶかという例です。

【篭に入ってますが・・・なにしてるかといいますと・・】


【うちに、体重計がなかったもので、
　原始的な方法で、体重を量っているのです。】


【博士君、キミの体重は５キロでしたよ〜】


【博士君〜、聞いてますか〜？〜】



【さて・・・ぬいぐるみ猫の「先生」の出番です。
　ネズミがついた竿を操作してます】


【以下、このオモチャに狂乱状態の博士君が続きます】




【ほとんど、円谷プロの「怪獣状態」ですね】


【文字どおり、もう「目の色が変わって」おります】


【間一髪で、逃げ切った瞬間のネズミ君】


【博士、とうとう、技が尽きて、分身の術を使う】






●【博士の横にいろんな商品を置いてみました。
　　ＣＭ猫として使えるかどうかの、
　　カメラテストごっこです⇒飼い主の自己満足度＝★★★★☆】


「やっぱり、料理の決め手は、だし醤油にゃ〜」



「疲れたにゃ〜の時は、アスパラ一本」



「すごく疲れたにゃ〜の人は、ケースでどうにょ！」



「煮物には、やっぱり、きび砂糖にゃ〜」



「ボクも食べてる、キャットフードは、ナチュラルバランスにゃ！」



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