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●２晩ほど徹夜して、とりあえず、形にはなりました。
↓の画像は、一部印字が現物と違います。
　たとえば、再生はヘッドホーンでなくてもかまいません。



■詳細は後述します。市販のＣＤＲに焼きましたが、
ラベルなどのデザインは、それなりに売り物っぽい形になっています。


ＣＤの説明部分の拡大です（読めるように極端に拡大しました）。
↓


↑
●読む人が読めば、どういう音であるかは、すぐに分ると思いますが、
かいつまんでいいますと、特徴は次の通りです。


■ヘッドホーンでなくても、「通常の向き」に普通にセットされた
　スピーカーシステムでも楽しめます。

　ただし、ラジカセやミニコンポだと、ボリュームを大きくしすぎると、
　トラック１の低音がビリついて正常に再生されない可能性があります。
　その他の２〜５トラックは大丈夫でしょう。

　また、ラジカセではなく普通のオーディオシステムのスピーカーでしたら、
　再生には全トラックとも、全く問題ありません。


■リスナーが頭や体を少しでも移動すると、
　音の聞えかたが変わります。
　この場合には、左右のスピーカーの距離を離すほどにその効果が
　楽しめますので、その点でもラジカセはスピーカー再生には向きません。
　むろん、ヘッドホーンなら問題ありません。
　ヘッドホーンもあまり粗悪なものだと、低音がビリつきますけど。


■５つのトラックからなり、トラックごとに音程が違いますので、
　それぞれの用途（使用例参照）でリピート再生させるトラックを選べます。


■左右から「異なる低周波音」が発生され、微妙なアンバランスを
　脳に生み、それが戻ろうとする反動を意識の変化に利用しているようです。


■ヘミシンクではありません。楽曲ではありません。
　しかし、比較的聴きやすい電子発信音です。


■一定の低周波ではなく、約５０秒ごとに、低周波の速度がなだらかに
　変化しますので、比較的長時間聴いても、負担がありません。
　（とはいえ、１日の限度を伸べ１４０分以内ぐらいにしてください。
　　また、大きすぎるボリュームでは長時間聴かないでください。）


■私の個人的感想＝かなり「キマす。」


■音階ごとの５つの効能書きの部分は、ＥＯ氏のオリジナルの制作メモにも
　あったものですが、効果は私が自分でも確かめました。

試聴用トラック１(1'40 1.1MB) http://www.mumyouan.com/cd/bw1so.mp3
試聴用トラック３(1'40 1.1MB) http://www.mumyouan.com/cd/bw3so.mp3


■いろいろと手がかかるので、すいませんが１８００円にしました。
　

■古書大予言でのみ発売。


希望者次第なので、作る枚数の予定が全く立たず、そのため、
在庫が時々切れて、納品に数日かかる事もあると思いますのでご了承ください。


　　　　　　　　　　　　　　●

★ . 　　

●枚数が少なく、一括して納品した方がいいので、
　今のところ、古書大予言でのみの販売を、予定しています。


＊＊＊＊＊＊＊＊＊

さて、以下は、あくまでも主観と個人的現象なので、
参考程度にしてください。


それと、もしも今後、手元に届く干渉波サンプルを聴かれた方は、
効果や、(たとえ効果についてではなくとも)
何でも聴いていて、気付いた点や、感想などを、
メールで報告していただけると助かります。


音そのものは、珍しいものではありませんが(＝ウルトラマンの映画に
出てきそうな、いかにもＵＦＯ飛んでます、みたいな音ですが)、

いわゆる今までに存在したタイプのものとは構成が違うので、
効果もまた違うようです。

私と、うちの家族が気付いた点。


１／睡眠に落ちるまでがやたらに速い。【ヘッドホーン使用の場合】
　　ただし、これは、聴くと眠くなるという事ではありません。

　　眠ろうとして聴けば、速く眠れるということであり、
　　これをかけたまま、普通に長時間の作業（仕事や座禅）をする事には
　　何の支障もありませんでした。

　　また、ホワイトノイズの音や、サブリミナルは一切使っていませんので、
　　そうしたものの効果ではありません。


２／目覚めたときの頭の切り替わりが速い。（平たく言うと目覚めがいい）


３／この録音と視聴にかかってから、ずっと快便続きである。


４／トラック１は確かにセックスのときに邪魔にならず、
　　また、雰囲気に合う。しかしトラック３以後の高音は
　　やはりセックスには合わない。


５／逆に言うと、トラック４〜５などは、極めて瞑想しやすいです。
　　特にトラック５などは、着実に頭頂部に反応があります。
　　ある大きさのボリュームにした瞬間に、
　　頭のてっぺんを拳で強く押さえられたようなはっきりした感覚を、
　　うちのパートナーは感じたようです。


６／今までこの手の発振音では、いろいろなパルス波その他を
　　私も散々に聴いたことがあるのですが、
　　いずれも一定期間、頭痛や気持の悪い疲労感が体や頭に続きましたが、
　　なぜかこの干渉音には、それが全くありません。
　　この点は経験的には、かなり不思議でした。おそらくは、
　　１分ごとに波形がどんどん変化しているせいかもしれません。


７／余談ですが、いずれのトラックの音も、
　　かなりのボリュームにしても、猫も嫌がらずに、ずっと聴いていました。
　　動物が嫌がる音というのは、基本的に私にいわせると「アウト」
　　なものですから。


８／高音になるほどに（トラック３あたりから５まで）、
　　耳の位置を移動すると、音の聞えかたが大きく変わります。
　　音の大きさや周期や聞える方向に錯覚が起きたりします。


９／アホみたいな利用法ですが、トラック１をテスターとして使うと、
　　お手持ちのオーディオスピーカーやヘッドホーンが
　　「普通のレベル」でマトモなものかどうか、のチェックが出来ます。
　　この程度の低音域の音の揺れを再生できずに、ビリついていたら、
　　普通の音楽すらも、きちんと再生されていない、ということになります。


１０／トラックが変わると、効能書きに関連する身体のチャクラ等の部位に
　　　意識の集まる位置が、はっきりと変化すること。
　　　おおよそ、次のようです。ただしこれらはスピーカーで聴いた場合。

トラック１＝生殖器から下の領域 (1'40 1.1MB) http://www.mumyouan.com/cd/bw1so.mp3
トラック２＝下腹から胃袋あたりまで
トラック３＝胃袋の上から胸のあたりまで (1'40 1.1MB) http://www.mumyouan.com/cd/bw3so.mp3
トラック４＝喉から頭蓋にかけて
トラック５＝頭頂部


　　　　　　　今のところ、気付いた点は以上です。


●原則として、どんな音や、こうしたシステムにも、必ずそこには、
長所と短所があるはずであり、効能ばかりというものは、ありません。

したがって、今現在、このＣＤの効果の「荒探し」をしています。
効能の発見とは別に、どういう害があるのか、
または、「どういう使い方をすると、どういう害があるのか」を
検証している最中です。

今のところは、まだ不明でが、次の点ははっきりしています。


●１／当たり前の事ですが、可能なかぎり、雑音のない
　　　環境で聴くほうが、効果的です。
　　　特に、パソコンの出す音や家電製品の出すノイズが、あるとないでは、
　　　響きのクリアーさが全く違います。

●２／特に高音部を大音響でかけると、住宅環境によっては、
　　　あきらかに近所から苦情がきかねません。

　　　ただし、音楽ではないので、何かの機械音のように聞えるだけで、
　　　一体何の音だか分らずで、言う側も、苦情が言いにくい、
　　　というメリット（？）はあります。

　　　高音域のトラックの音が遠くまで通ってしまうのは、
　　　目覚まし時計やタイマー等のアラーム音が遠い場所まで聞える
　　　あの感じだと同じだと思ってください。

　　　ということで、そういう人は、ヘッドホーンで聴いてください。
　　　また、ヘッドホーンの方が直接的に脳には作用します。
　　　スピーカーから全身で浴びるというのとは、
　　　少し、効果が違ってきますが、そのあたりはお好みでどうぞ。


　　　　　　　　　　　　　　■

**************************************************************

〜〜追稿〜〜


●たいてい、この手の音は、１回聴くと、うんざりするのですが、
かれこれ、何十回も聞いていますが、不思議と飽きないのです。


●あとは、セックスの時に、邪魔にならないで、
かつ効果的な音というのを、ずっと探していた時期があるのですが、
なかなか普通のＣＤの中にはヒントすらも見つからずにいたのですが、
基本に戻ったら、この音がよかったわけですね。
ただし、このＣＤでは、トラック１あたりの「低音部」に限りますけど。


●さて、夢見がどう変わるかには興味ありましたが、
使っている主な低周波数帯が、デルタ波〜シータ波の領域なので、
夢見に影響するのではなく、
ぐっすり深く、「完全に安眠する」という効果は、間違いないようです。
このＣＤを使って仮眠をとりましたが、今も、かなり、目覚め爽快。


●もう、申し込みが２０名ほど来ていますが、
正直言って、「面倒で作りたくない」のです。

まー、お金いちおう取るから、ボランティアとは言えないにしても、
人件費入れると利益ほとんどなしの、読者サービスですね。

量産をしなかった理由は、１０００枚とか量産した方が、
一枚あたりのコストは安いし、印刷やパッケージもしっかりするのですが、
とにかく、最近は、（プロテクトがないと）ＣＤの複製が簡単すぎるので、
皆さん、買わないで、どんどん、コピーしてしまうんですよね。

そんなわけで、今回は、コピー印刷がしずらいＣＤの盤面とか、
その他、ジャケのデザインには、かなり凝りました。
学研だかのオカルト雑誌の広告ページみたいな「妙な、品のなさ」が、
作者としては、一人でウケまくって気に入っています（笑）


**************************************************************


●余談ですが、

「ゾンビ化する人々」かなり売れています。

ブッククラブ回とかから、一回に１００冊とか注文がきました。

さすがに、ちょっと焦った。
なにしろ、たったの４００冊ちょっと、ぐらいしか在庫ないので、
大予言で、ばーっと、最初にいきなり１００冊ぐらい出ていって、
今度は、ブッククラブ回に持って行かれて、
書泉グランデとかにも納品されているので、
今、残りもう、たったの１５０冊ぐらいです。

◆わずか、３書店ぐらいだけで、
１ヶ月で計２５０部近く注文が来るんだから、大ヒットの類ですね。
（といっても、これは注文数なので、
　実売数は、これよりは少し落ちるはずですが。）


でも、もう２度と印刷しません。
最初から、そう告知して言ってあるし、利益を出す気も最初からないので。

チーパーグーの詳しい話は、
その４００人だけの秘密にしておきましょう（笑）。


　　　　　　　　　　　　　　●

★ . 　　

〜本日より、ＣＤの予約受けつけます〜


★古書大予言で、「干渉波サンプル」の「注文販売」を受け付けます。


＞★かならず、ＦＡＸかハガキでお申し込みください。
（電話ですと発音が聞き取れなかったり、
　または、宛先や、お名前の書き間違えの原因となります）

申し込みＦＡＸ＝０３−３３８７−５７０７（ＦＡＸは２４時間受付け）

　　　　 古書大予言あて　

「干渉波サンプルＣＤ」と明記。


★実際に御注文のあった分だけを作ります。
　最初の販売をしたあとで、いずれ、
　お店には「見本」は１枚置きますが、売り物の分は置きません。
　予約しておいて、店頭に取りに行くこともむろん出来ます。


★売価は予定どおり、１８００＋税（送料別）です。


★本日から只今も、一生懸命、制作しております。
　ジャケも盤面も、何度見ても、けっこう、私は好き（自己満足状態）。
　作業しながら、その音もかけてます（笑）。


★しかし、なごみ系＆癒し系の、博士君のハガキより、人気あるなー。

【博士君、絵ハガキセット】
　　　　　↓
http://www.mumyouan.com/k/?T3278


　現在、希望者＝約２８名。
　実際に予約注文をする人は、これより少し減るでしょうけど。


◆それと、前回の投稿で、
「非対称」の漢字が「非対照」という誤字になっていましたが、
　実際の製品では、訂正してあります。


　　　　　　　　　　　　　■◆■



〜　制作現場から報告します　〜


●ジャケもこうやって、プリントアウトしたものを
　一枚ずつカッターで切るのです。
・・・

●プリンターでＣＤの盤面に印刷する作業。
・・・

●ＣＤＲに焼きつけています。いっちょ上がり。
・・・

●皆様のために、現在、着々と作っております。
・・・

●音程を計るための周波数カウンターです。
・・・

●制作メモをもとに、音源の調整中。
・・・

●いわゆるジャケットの表表紙がありませんが、
　その代り盤面を見せることで、見た目のデザインを補っています。
・・・

●こちらは説明書のある裏面。
・・・


いったん、大予言への予約をどこかで打ちきり、
その数だけをまず作りますので、
既に予約のＦＡＸを入れた方は、しばらく、お待ちください。


　　　　　　　　　　　◆■◆

★ . 　　

やはり、「干渉波サンプル」は、予想外に面白いです。

全く予想していなかったことが続いています。

●ひとつは前にかいた、「快便」。
もともと、私は、快便なのですが、拍車かけて、快便になっていて、
便の切れもよく、ここ何日も紙もほとんど汚れない。

平均すれば、１日に１度だったのが、
ここのところ、ずっと２度も出るようになりましたが、
それも、下痢ぎみではなく、ちゃんとした快便なのです。

これは、私よりも、うちの相棒が、極度の便秘症なので、
そっちで実験してもらおうと思います。


●次に、やはり、睡眠のあとに起きたときが違う。
試しに、途中で、普通の音楽ＣＤをかけながら睡眠に入ったのですが、
とたんに翌朝、体のあちこちが違和感ありました。

私の場合、相当に小さいボリュームでかけても、
睡眠するときに音楽つけていると、神経や頭が疲労するというより、
体にくるんです。ただ、普通の音楽かけて寝ただけなのに、体の節々が
ぴしぴし、というか、凝ったような感じになります。

それが、この「干渉波サンプル」にはなぜか全くない。
これは不思議でした。


●電気的な、一定の発振音の場合は、誰でもそんなシロモノものを
かけて寝たら、疲労するのはわかるのですが、
普通の音楽でも、眠るときに聴くと駄目な私が聴いても、
こうも大丈夫なんだから、普通の人は、もっとＯＫでしょうね。


それと、この「干渉波サンプル」がどういう音になっているかは、
お手持ちのオーディオの「レベルメーターの光や液晶の点滅」を
見れば、一目で、すぐに分りますよ。

左右で見て分るぐらいに、違う「揺れ速度」をしていますから。
右が４拍子で左が５拍子（でなくって、テンポが違う）というようなものです。
それが７段階に変化してゆきますから、
いわゆる、ちまたのブレインマシンが目指すような、
「一定の低周波を強要するもの」ではないわけです。

５０秒以上は、同じ低周波数はありません。
これが、音そのものが、ものすごく単純な音色であるのに、
なぜか７０分も飽きない理由のようです。

普通は、こうした音は、ヘミシンクでも、パルスでも、
「脳波をある低周波に、安定させようとする」という発想ですから、
たとえば、変化させるにしても、
最低でも、５分とか１０分は、同じ一定の周波数にして、
脳波をそれに同期させねばなりません。

それをＥＯ氏は、あえて無視して、
脳波安定という発想とは、違う方向を目指しているらしく、
１分以上は、同じ低周波に固定をしない、という方法を取ったようです。


●左スピーカー側、右スピーカー側、そして中央の３つの音が、
それぞれに、３種類の別々の速度の「うなり」を発生しながら、
それが約１分ごとに変化していっています。

ヘミシンクの使っている「バイノーラル・ビート」（左右の周波数差によるうなり）が
「１種類の低周波」しか発生しないのに対して、

ＥＯ氏の考案した「干渉波サンプル」は、
３種類の異なる低周波音を同時に発生しています。

この点からも、これが、よくあるような単純な脳波コントロールを
目指したものや、誰かの脳波パターンをコピーするような
単純なものではないと分ります。


●単純な脳波コントロールを目指す場合には、
時間とともに、周波数を変化させたとしても
あくまでも「１種類の低周波」でやる必要があるからです。

楽音の集合を、６ヘルツピッチだけを、そのまま全部ずらしたとしても、
それは、あくまでも、1種類の「低周波」のうなりです。

これをＥＯ氏が、あえて２種類３種類にするということ自体が、
やれ、脳波をアルファー波だ、やれシータ波だと、言っては
その周波に脳を同調させようとする単純な発想とは、全く違うようです。


●ちなみに、正弦波（サインウェーブ）の発振音といっても、
「テレビの番組が始まる前の試験放送電波」のような、
「ピー」という耳障りな音ではありません。

元の単音では、確かに、あの澄んだ「ピー」という音なのですが、
それが３種類同時に混ざっていますので、
聞えは、むしろ「ボー」とか「ポー」に近いです。
そして、その音が、左右で違う速度に、ゆれていて、
その揺れも少しずつ、時間とともに変化を繰返しています。


７段階×５音階なので、約７０分間の中に、
合計３５種類もの、微妙に異なる干渉パターンが収録されている
ということになります。


＞＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊


　　　　　　●ちょっと話が長くなりますが、
ヘッドホーンを購入しようと考えている人に書いておきます。


「干渉波サンプル」は、スピーカーで聴いてもいいのですが、
もっと、直接的な刺激の欲しい人は、密閉型のヘッドホーンに手を出すと思います。

そこで、ヘッドホーンの選び方を書いておきます。


私はヘッドホーンマニアです。
高いものに手を出すという意味でのマニアではなく、
高校生のころから、ヘッドホーンで音楽を聴くことが多かったのです。
住宅環境のせいもありますが、
ヘッドホーンで、じっくりと音の細部まで聴くのが好きだったのです。

昔は部屋に１０個ぐらいヘッドホーンが転がっていました。
今は、引っ越しのときに、人にあげたり、分解して別の目的に使ったりして
減らしたので、現在は、６個しかありませんが・・・。

で、なんで、そんなに増えてしまったかというと、
本当に使いものになるヘッドホーンって、少ないんですよ。

昔から、音楽スタジオとかには、お約束の、密閉型のパイオニアのが
いくつか並んでいるのですが、実際には「問題多し」でして。

つまり、あれも、クセがありすぎるものがあって、
ＣＤのマスタリングに使うと、
あとで、「おい、全然、最初と音が違うぞ」になってしまうのです。

普通、音楽スタジオは防音されているので、大音響で、
モニターするところが多くて、ヘッドホーンなんて、
細かい作業でどうしても必要になるとき以外は、
ミキサーさんでも、あまり使わないみたいですね。

でも、私は、ヘッドホーンでないとモニターできないです。

そこで、買っていくうちに、増えてしまったのですが、
要点をまとめると、次のようになります。


　良いヘッドホーンとは、結局のところは、

　「自分が聴いて、一番、心地よい音になるもの」です。

値段や、性能や論理のうんちくの問題ではありません。
とにかく、「心地よい」と自分が感じる音像を求めて
視聴していると、かならず、それは、結果としても
クオリティーの高いものに行きつきます。

ちょっとした自分の違和感を、決して無視しないことです。
「まーいいや」と考えないこと。

たとえば、ヘッドホーンをチェックして総合的に判断するポイントは、

まず、自分が一番聴きなれて好きな曲の入ったＣＤを
視聴に使う必要があります。
お店にあるてきとうなＣＤでモニターしたのでは、違いが分りません。
もっとも、お店が繋いでいるプレーヤーやアンプも、
自分の聴きなれないものなのだから、
その点は、どうにもならないのですが、
それでも、せめて、自分の聴きなれたそのＣＤを使って、


〜チェック・ポイント〜

１／かたっぱしから、そこにあるヘッドホーンを聴いていって、
　　単純に感じとってみて、自分が「好きな音であるか？」
　　これが、究極の基準点です。

２／で、その他の補助的な要素としては、
　　音が、細部まで、左右に分れているか？
　　またその左右分離の度合いはどうか？

３／音像のそれぞれの位置の境界線がはっきりしているか？

４／低音や高音が、やけに目立つという偏りはないか？

５／全体の「音圧感」や、「広がり感」はどうか？

６／ボリュームを小さくしたり、大きくして、チェックする。

７／長時間、頭にかけて、耳が痛くならないか？

８／音の密度・厚みはどうか？


こうしたことをチェックしないで、
「こんなに高い価格だから、そこそこ良い物だろう」なんて
たかをくくっていると、２万代のヘッドホーンでも、
大きく外すことがあります。（それは、何の製品にでも言えることですがね）


それを、ちゃんと根気よく自分で何が欲しいのかを自覚して探せば、
１万前後（１万以内でもいいものがあります）


下手なのものを選ぶと、
やけに、枯れたような、安っぽい音だったり、
重低音ばかり、強調するようなものだったり。
原音と大きく違う雰囲気であったりとします。


特に、ウォークマン世代のときに、
一時はみんな、ちっちゃい「ステレオ・イヤホーン」で聴いていたのが、
ある時期から、ウォークマンでも、ヘッドホーンで聴くようになったのですが、
このときに、ヘッドホーンの小型軽量化を計ったせいで、構造的に無理が多く、
スピーカーの周りを囲む空間スペースが小さすぎるものが多かったです。


そのせいで、やけにキラキラした高音しか再生しないとか、
逆に、不自然に低音だけが、無理に迫力をつけられて再生されているるとかです。


私は今でも、わりと昔のヘッドホーンを使っていますが、
いろいろと、「ヘッドホーン難民」をしたあげくに、
気に入っているのは、
「オーディオ・テクニカ」というメーカーのものです。


これも、むろん全部がいいというわけではないですが、
それでも、６つのうち、３つがこのメーカーのものが今も残っているのですから、
まー、私的には、「メーカーとして合格」なんです。


むろん、製品ごとに、前述の１〜８のチェックポイントには、
長短のムラはあるのですが、それでも最終的に許せるのです。
他のメーカーのは、どんなに高価でも、許せない部分が残るのでした。


●だから、皆さんが買うときに、一発でいいヘッドホーンに当ったら、
そりゃ、かなりの幸運ですよ。

結局は、聞き比べないと、何を基準に自分がいいとか悪いといっているのか
自分でも分らなくなっている人がいますから。


私の場合、シンセみたいな多様な音を出す機械を扱うせいで、
楽器そのものの原音が持っている
元の音を損なわないということが重要なのです。

人の声が一番いいという人もいますが、
人の声というのは、もう立派な「楽器音」だと私は思っています。

で、人の声の再生にいいシステムと、
電子音の再生にいいシステムとは、ちょっと違ってくるので、
そのあたりは面倒なんですよね。
人の声には含まれない高超波が電子楽器の音にはあるので。


むろん、結果的には、途中のミキサーやエフェクターで
大きく加工してしまうのですが、それでも原音がどこにあるのかという
原音をある程度正しくモニターするヘッドホーンがまず、決まっていて、
あとは、いろんな出口から出てくる音をチェックするために
それぞれに違うヘッドホーンを使っています。


たとえば、普通の人は、そんなことやる必要ないのですが、
わざと、高音域が強調されるようなヘッドホーンは、
デジタルノイズとか、ヒスノイズ音のチェックだけのために使ったりします。


●で、ヘッドホーンでは、一回、失敗したことがあるんです。
それは、アルバム「変形」のマスタリングのときです。

「虚空の辺境」と「変」のときには、どっちのときも、
自分の愛用しているヘッドホーンをスタジオに２種類持ち込んで、
モニターしていたのですが、
「変形」のときには、慣れから、そのヘッドホーンを持参しませんでした。


で、もう３回目だったので、慣れているからいいだろうということで、
先方のスタジオにあったヘッドホーンを
借用して使ったのですが、これが、高音域が妙にカットされていた。

まー、スピーカーでもモニターしたし、大丈夫だろうと思って、
そのままマスターに落として、ＣＤにしてから、
あとで聴いて、しまったと思った。

トラック間の音が全くない部分と、
音のはじまりと終わりの部分とのノイズの有無の差が、
あまりにも目立ってしまっていた。
自分のヘッドホーンなら、チェック漏れするはずもなかったのに、
あれは、失敗しました。

その結果、昔のレコードかテープでも聴いているみたいに、
シャーっというノイズが曲の先頭と終わりの部分に入ってしまったのです。

もともとが、ＥＯ氏の残したものが、テープだったから
ヒスノイズの発生は、ある程度は、いたしかたないにしても、
フェードインアウトのときに、前の２アルバムは、うまく誤魔化せた。

また、「変形」の場合は、自分の担当した曲が５曲あるわけですから、
せめて、それらだけでも、曲間のノイズを限り無く落とせたはずなのです。


という、これも、目的にあったヘッドホーンで
きちんとモニターしないとこうなるという失敗談でした。

むろん、専用のスタジオ内ではスピーカーでもモニターしていますが、
自分が聴き慣れていないシステムって、
結局は、自分の耳のペースで、うまくモニターできないんですよね。


●今回の「干渉波」は、もしも単純にノイズを押さえようとしたら、
シンセから直接にＭＲＳにデジタル録音すればいいのですが、
元のシンセの中にあるサンプリングされた正弦波自体か、
あるいはその途中のエフェクターの回路の中に、すでにノイズが混じっていたので、
ミキサーで、基音から上の部分の周波数帯をかなり大きくカットしました。


ミキサーを通すと、ミキサー自体が発生する微細なノイズは
どうしても入ってしまいますが、その分、
音に艶というか、粘りというか、密度が出ますので。


　　　話が脱線しまくったので、ここらでやめておきます。



とにかく、ヘッドホーン選びには、
自分の聴きなれたＣＤを持ってゆくこと。
あと残る問題は、たいていは、
店内がうるさいって事なんですよね。

秋葉原とか、店舗スペースが狭いからしょうがないけど、
電話ボックス程度狭さでもいいから、
「ヘッドホーンの視聴室」ぐらいは欲しいです。


だから、ヘッドホーン選ぶなら、
売り場に音楽が大きなボリュームでかかっていない、
静か店がいいです。

　　　　　　　　　　　　　■

＞＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊

余談ですが、
今、構想中のアルバムを「松の間」にアップしておきました。

ただし、とんでもなく手間と、繰返しの実験が必要なので、
年内の収録は無理だと思ってください。
来年だって、あんなシロモノ、とても出来るかどうか、まだわかりません。

ただ、長年考えていたけど、
なかなか、つかめなかった「ヒントだけ」は、やっと掴んだので。


　　　　　　　　　　　　　●

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