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無明庵日記●猫の足跡-その690●「素人による 食品検査奮闘記・第69回(試料検体一覧表)」
by:
鈴木崩残
2014/06/21(Sat)08:51:33
「素人による個人測定・奮闘記」第69回
自分の測定練習用試料の一覧表
●コツコツと集めたり、自分で作り続け、
そして測定依頼を積み重ねてきた試料検体が、沢山そろいました。
測定予定検体も入れますと、自分専用のものは20種類以上になりました。
私にとっては「宝物」です。
●アルマジロが戻ってきたら、これらの試料を使い、
自分で何度も測定の練習をします。
またCs純度が良く、濃度が自分の関心のある測定範囲に適合するものは、
定量基準にする試料として使います。
●また、これだけ測定所で定量された試料があると、
自分で定量を試みるとき、特に「ベースラインの取り方」と、
コンプトン散乱分の差し引きの計数を割り出すのにも役立ちますし、
また、特定されている天然核種が多い試料もあり、大変に勉強になります。
■これゆえに、私が、最初から明確に目的として設定した、
10Bq/kg以下の濃度の食品測定のためには、
点線源や面線源や鉱石なども、全く不必要であり、
多様な現場の試料、しかも自分の容器の体積分あるものこそが役立つわけです。
また、定量には、GEでクロスチェックされたものを定量の標準として使いますし、
その他の測定結果も、かなり良い確率的な定量結果であると理解していますので、
自分流の定量結果(測定法それ自体)も、それに近づくようにしてみます。
(6/21発送 測定依頼する検体)
↓
■なお、下記の一覧では、Cs-134については、数値を記載していません。
「測定実施日」に下記の現在比率を参照します。
【現在日のCs比率】
http://www.kani.com/ycrms/CalcCsWeb/calc_all.shtml
>>以下 ↓で、オレンジ色文字部分の検体は測定予定のものです。
******************
●液体
>★1●「テスト−1液体試料(薄茶色)〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
測定時よりも濃縮したもの(1リットルを→600mlへ)」
濃縮率を体積比でなく、重量で計算すると、
セシウム137: 4.46Bq/kg
カリウム40: <3.0Bq/kg
「タリウム208」(583keV)
測定時には、1001gで、
濃縮後は、668gなので濃縮率は、×1.498≒1.5となる。
測定時は、
137は=2.71なので×1.5=4.06Bq/kg
134は=0.87なので×1.5=1.30Bq/kg
>★2●「テスト2」−熔融塩による抽出液(濃茶色)」〜〜〜〜〜〜〜〜〜
前述の「テスト−1」のものは、
抽出元の土壌がCs-137が163Bq/kgのものを使用しましたが、
今回は、Cs-137が約50Bq/kgで前回よりも濃度が薄いものを使いました。
そのせいで、この濃度での溶出では自分的には「失敗」です。
失敗したもうひとつの原因は、過熱温度が高すぎた事です。
バーナーでやるよりも鍋でトロトロと800度で時間をかけてやる方が
ベターなようです。
ただし今回の検体は「濃縮不可能」でした。
濃縮すると、塩が飽和して、容器の底に結晶が出来てしまうからです。
破棄せずに、いちおう大切に保存しておきます。
セシウム137 : 0.621 ±0.340Bq/kg
セシウム134 : 0.378 ±0.292Bq/kg
カリウム40 : 10.7 ±4.83Bq/kg
その他の核種
「ビスマス214」(ウラン系)(609keV)
「タリウム208」(トリウム系)(583keV) (微量861keV)
>★3【溶融塩水−テスト:No.3】
セシウム137:0.655±0.341Bq/kg
セシウム134:<0.2Bq/kg
カリウム40:7.90±4.22Bq/kg
との結果となりました。また、スペクトルからみますと、
天然核種
「カリウム40」
「ビスマス214」(ウラン系(微量)
人工核種
「セシウム137」
の検出と判断いたします。
セシウム137については、662keVにわずかながらピークが確認できます。
セシウム134については、605keV付近にはピークが確認できますが、796keVにはピークがはっきりとは確認できません。
したがってセシウム137のみ検出と判断しております。
なお、カリウム40以外の天然核種を検出・不検出と判断した理由は以下になります。
鉛214:ウラン系→不検出
242keV、295keV、352keV全てにおいてピークが確認できません
ビスマス214:ウラン系→検出
609keVにピークが確認できます。
1120keVはあるのかどうかは怪しい感じではあります。総合的に検出と判断いたしました
鉛212:トリウム系→不検出
239keVにピークが確認できません
アクチニウム228:トリウム系→不検出
338keV、911keV、965keVにピークが確認できません
タリウム208:トリウム系→不検出
583keV、861keVにピークが確認できません
>★・●前述の「テスト2」の処理後の「残渣」〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
セシウム137 : 22.2 ±7.10Bq/kg
セシウム134 : 10.8 ±4.89Bq/kg
カリウム40 : 164 ±63.6Bq/kg
その他の核種
鉛214:ウラン系→検出 242keV、295keV 「352keV」
ビスマス214:ウラン系→検出 「609keV」
鉛212:トリウム系→検出 「239keV」
アクチニウム228:トリウム系→検出 338keV? 「911keV、965keV」
タリウム208:トリウム系→検出 583keV、861keV?
*■参考までに、「処理前」の「土壌ST」
セシウム137:49.7±10.6Bq/kg
セシウム134:24.6±5.37Bq/kg
カリウム40:285±62.6Bq/kg
>>つまり、セシウムは、水にはほとんど溶出しなかったのに、
>>処理後の残渣からも、セシウムとカリウムが半分ぐらいに減っていました。
>>残渣は、容器が小さかったため、80%の検出率と仮定してみて、
>>×1.25して元に戻しますと、カリウムは205Bq/kgとしました。
>>水溶液中と残渣中の分を足すと元の含有量からは少し足りないとしても誤差の範囲内とします。
>>しかし、そうすると、約50%ものセシウム(約25Bq/kg)は、
>>どこへ消えたのか?となります。
>>おそらく気化したのでしょう。
>>(容器を密閉したり、フィルターをつけなかったためです)
>>この結果から推測できることを、この投稿の文末に少し追記しました。
_______________________________
>>★4●はちみつ(東北産)〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
1リットルの蜂蜜水の形にして測定しました。
●とうとう、「天然核種なしでセシウムのみあり」という検体を見つけました!
結果としては、
セシウム137:3.96±1.07Bq/kg
セシウム134:1.39±0.533Bq/kg
カリウム40:<2.9Bq/kg
との結果となりました。
また、スペクトルからみますと、
天然核種
なし
人工核種
「セシウム134」
「セシウム137」
の検出と判断いたします。
セシウム137については、662keVにしっかりとピークが確認できます。
セシウム134についても、605keVと796keVにしっかりとピークが確認できます。
したがってセシウム134及びセシウム137共に検出と判断しております。
なお、今回はカリウム40も不検出でした。
カリウム40以外の天然核種を検出・不検出と判断した理由は以下になります。
鉛214:ウラン系→不検出
242keV、295keV、352keV全てにおいてピークが確認できません
ビスマス214:ウラン系→不検出
609keV、1120keV全てにおいてピークが確認できません
鉛212:トリウム系→不検出
239keVにおいてピークが確認できません
アクチニウム228:トリウム系→検出
338keV、911keV、965keV全てにおいてピークが確認できません
タリウム208:トリウム系→不検出
583keV、861keV全てにおいてピークが確認できません
■なお、元の蜂蜜水の濃度を推測してみます。
今回の検体は
蜂蜜432g+水694g とのことでした。
蜂蜜:水=432:694=1:1.60648...
総重量は432+694=1126gです
よって蜂蜜は、1126g中に432g存在しているのですから、
蜂蜜の濃度は432/1126=0.383658...倍に希釈されております。
ですので実際の濃度は
1126/432=2.60648...倍にしてあげる必要があります。
セシウム137=3.96×1126/432=10.32Bq/kg
セシウム134=1.39×1126/432=3.62Bq/kg
であると推測されます。
なおセシウム137とセシウム134の存在比ですが
平成26年7月現在では1:0.355の割合で存在していると考えられます。
今回の結果からは
セシウム137:セシウム134=3.96:1.39=1:0.351...となり、ほぼ存在比になります。
実際の濃度に戻した場合で計算してみましても、
セシウム137:セシウム134=10.32:3.62=1:0.351=0.350...、となります。
●このハチミツは、測定後に自宅で、次のように濃縮して600mlにしました。
測定時(1126g)÷600mlに濃縮時(725g)=1.553
セシウム137:「3.96」±1.07Bq/kg ×1.553=6.14Bq/kg
セシウム134:「1.39」±0.53Bq/kg ×1.553=2.15Bq/kg
【ただし、2014年7月の時点のCs比】
>★●5「液体試料C(灰汁)後述する「木灰」から作ったもの」〜〜〜〜
測定所で1リットルで測定の結果は、
セシウム137 : 3.13 ±0.931Bq/kg
セシウム134 : <0.3Bq/kg
カリウム40 : 132 ±30.8Bq/kg
☆これは測定時の1リットルの灰汁ではなくて、
総量で、1580mlの灰汁を、600mlに濃縮しましたので、
結果、計算上は、×2.6333となり、次のようになりました。
↓
セシウム137 : 8.23
カリウム40 : 347
>>この結果についてはこの投稿の「文末」に記載しました。
>★6●醤油(パルシステム)〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
セシウム137: 0.511 ±0.362Bq/kg
カリウム40: 151 ±34.4Bq/kg
>★7●やさしお水〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
カリウム40 :800 ±169Bq/k
******************
その2■植物
>■*●茶 葉 】〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
セシウム137:3.53±1.55Bq/kg
セシウム134:1.62±1.22Bq/kg
カリウム40:401±93.2Bq/kg
との結果となりました。また、スペクトルからみますと、
天然核種
「カリウム40」
「ビスマス214」(ウラン系)
「タリウム208」(トリウム系)
人工核種
「セシウム137」
「セシウム134」(疑い)
の検出と判断いたします。
セシウム137については、662keVにしっかりとピークが確認できます。
セシウム134については、605keVにはあるように見えるのですが796keVがぼんやりとしか確認できません。
したがってセシウム137は検出と判断し、セシウム134については検出ですが疑いと判断しております。
なお、カリウム40以外の天然核種を検出・不検出と判断した理由は以下になります。
鉛214:ウラン系→不検出
242keV、295keV、352keV全てにおいてピークがほとんど確認できません
ビスマス214:ウラン系→検出
609keVにピークがあるように見えます。
また、1120keVがわずかながらもピークが見えますので、総合的に検出と判断いたしました
鉛212:トリウム系→不検出
アクチニウム228のエネルギーである、911keVと965keVに
ピークがあるのかどうか確認ができるとまでは言えません。
また、239keVにピークがあると判断ができません。
アクチニウム228:トリウム系→不検出
338keV、911keV、965keVにピークが確認できるとは言えません。
タリウム208:トリウム系→検出
583keVのピークは判断が難しいですが、あるようにも見えます。
861keVのピークも有るようにも見えますが確認できるとは言えません。
総合的に検出と判断しても差し支えないと考え、検出としました
今回の測定結果から、測定した茶葉は2014年(平成26年)産であろうかと思われます。
お茶が2011年の時に非常に高い値が検出された理由としては、
新芽の時に空気中からセシウムを取り込んだためと言われております。
ただ、未だに検出されてしまうのは土壌からというものになるのですが、
茶葉を同じ園内で循環させているという話もありますので、
場所によっては基準値越えはないにしろ、まだまだ検出されてしまうと考えられます。
>★8■松葉(荒く粉砕)〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
セシウム137: 1.85 ±1.24Bq/kg
カリウム40: 120 ±35.6Bq/kg
「Be−7」
>★9■松葉(細く粉砕)〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
セシウム137: 1.39 ±1.24Bq/kg
カリウム40: 133 ±35.6Bq/kg
「Be−7」
>★10■木灰(非・福島由来と推測)(天然核種多し)〜〜〜〜〜〜〜〜
セシウム137: 64.1 ±13.73Bq/kg
カリウム40: 1660 ±345Bq/kg
「鉛214」(ウラン系)(微量)
「ビスマス214」(ウラン系)(微量)
「鉛212」(トリウム系)
「アクチニウム228」(トリウム系)
「タリウム208」(トリウム系)
******************
▲米&米ぬか
>★11▲炒りぬかKHO〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
セシウム137: 2.05
カリウム40: 499
>★12▲炒りぬかMBO〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
セシウム137: 7.74
カリウム40: 437
★13●玄米(千葉産)〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
結果としては、3σでは
セシウム137:1.37±0.639Bq/kg
セシウム134:0.670±0.517Bq/kg
カリウム40:67.3±18.4Bq/kg
との結果となりました。また、スペクトルからみますと、
天然核種
「カリウム40」
人工核種
「セシウム137」
「セシウム134」
の検出と判断いたします。
なお、カリウム40以外の天然核種を検出・不検出と判断した理由は以下になります。
鉛214:ウラン系→不検出
242keV、295keV、352keV全てにおいてピークは確認できない。
ビスマス214:ウラン系→不検出
609keVに少しだけあるようにも見えましたが、セシウム134の605keVとかぶってしまっています。
また、セシウム134の796keVと同じぐらいのピークが605keVに来ると考えたとき、
ビスマス214が存在するような感じは受けません。
また、もし存在したら1120keVあたりにも何かしら確認できますが、何もピークらしきものが確認できません。
鉛212:トリウム系→不検出
239keVにピーク確認できず
アクチニウム228:トリウム系→不検出
338keV、911keV、965keVにピーク確認できず
タリウム208:トリウム系→不検出
583keV、861keVにピーク確認できず
>★14●前述の農家の米ぬか〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
セシウム137:6.50±2.17Bq/kg
セシウム134:2.97±1.49Bq/kg
カリウム40:584±131Bq/kg
******************
▼合成試料
>★15▼炒りぬか+粉末ゼオライト焼土(天然核種多し「オレンジ」)〜〜〜
セシウム137: 9.01 ±2.46Bq/kg
カリウム40: 486 ±107Bq/kg
「ウラン系」
「トリウム系」
>★16▼合成試料グリーン(天然核種多し)〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
セシウム137: 10.1 ±2.68Bq/kg
カリウム40: 496 ±109Bq/kg
「ウラン系」
「トリウム系」
>★17▼合成試料イエロー〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
セシウム137: 29.8 ±6.75Bq/kg
カリウム40: 507 ±111Bq/kg
>★18▼合成試料ライトブルー〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
セシウム137:23.4±5.28Bq/kg
セシウム134:8.99±2.30Bq/kg
カリウム40:254±57.7Bq/kg
との結果となりました。また、スペクトルからみますと、
天然核種
「カリウム40」
人工核種
「セシウム134」
「セシウム137」
の検出と判断いたします。
セシウム137については、662keVにピークが確認できます。
セシウム134については、605keV、796keV共に確認できます。
したがってセシウム134及び137共に検出と判断しました。
なお、カリウム40以外の天然核種を検出・不検出と判断した理由は以下
になります。
鉛214:ウラン系→不検出
242keV、295keV、352keV全てにおいてピークが確認できません
ビスマス214:ウラン系→不検出
609keVにピークがある可能性がありますが、1120keVにおいてピークが確認できません。
ピークのように見えるのは、カリウム40によるコンプトン散乱の影響が強そうです。
鉛212:トリウム系→不検出
アクチニウム228のエネルギーである、911keVと965keVにピークが確認できませんので、
トリウム系全般で検出は無いと言えると判断します
また、239keVにピークが確認できません
アクチニウム228:トリウム系→不検出
338keV、911keV、965keVにピークが確認できません
タリウム208:トリウム系→不検出
583keVにピークがある可能性がありますが、861keVにおいてピークが確認できません
(※セシウム134、セシウム137、カリウム40の影響が強いようで、天然核種のピークがほとんど確認できません)
>★18▼合成試料ライトブルーの1/2濃度〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
セシウム137:11.7Bq/kg
セシウム134:4.5Bq/kg
カリウム40: >127Bq/kg
>★19▼ゼオライト+焼土(天然核種多し)〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
セシウム137: 34.8 ±7.64Bq/kg
カリウム40: 361 ±79.2Bq/kg
「ウラン系」
「トリウム系」
>★20●クレンザー〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
結果としては、
セシウム137:7.49±1.98Bq/kg(過大検出)
セシウム134:9.73±2.42Bq/kg(誤検出)
カリウム40:554±118Bq/kg
との結果となりました。また、スペクトルからみますと、
天然核種
「カリウム40」
「鉛214」(ウラン系)(微量)
「ビスマス214」(ウラン系(微量)
「鉛212」(トリウム系)
「アクチニウム228」(トリウム系)
「タリウム208」(トリウム系)
人工核種
「セシウム137」(微量)(疑い)
の検出と判断いたします。
セシウム137については、662keVにわずかながらピークが確認できます。
セシウム134については、605keV付近にはピークが確認できますが、796keVにはピークが確認できません。
したがってセシウム137のみ微量ですが疑いとして検出と判断しております。
なお、カリウム40以外の天然核種を検出・不検出と判断した理由は以下になります。
鉛214:ウラン系→検出
242keV、295keV、352keV全てにおいてピークは確認できる。
ビスマス214:ウラン系→検出
609keVにタリウム208の583keVと重なるように少しだけあるように見えます。
また、1120keVあたりにもピークが確認できますので検出と判断いたしました。
鉛212:トリウム系→検出
239keVにしっかりとしたピークが確認できる
アクチニウム228:トリウム系→検出
338keV、911keV、965keVにピークが確認できる
タリウム208:トリウム系→不検出
583keVにしっかりとしたピークが確認できる
861keVにもピークが若干確認できる
******************
■土壌
>★21■土壌CB(自然乾燥)〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
セシウム137: 98.2
カリウム40: 206
「トリウム系」
「ウラン系(微量)」
>★22■土壌(加熱処理・腐葉土)〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
セシウム137: 163
カリウム40: 205
>★23■土壌/土壌より砂の成分が多い(加熱処理)〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
セシウム137:32.8±7.11Bq/kg
セシウム134:13.9±3.19Bq/kg
カリウム40:189±43.0Bq/kg
スペクトルからみますと、
天然核種
「カリウム40」
「鉛214」(ウラン系)
「ビスマス214」(ウラン系)
「鉛212」(トリウム系)(微量)
「アクチニウム228」(トリウム系)(微量)
「タリウム208」(トリウム系)(微量)
人工核種
「セシウム134」
「セシウム137」
の検出と判断いたします。
セシウム137については、662keVにしっかりとピークが確認できます。
セシウム134についても、605keVと796keVにしっかりとピークが確認できます。
したがってセシウム134及びセシウム137共に検出と判断しております。
なお、カリウム40以外の天然核種を検出・不検出と判断した理由は以下になります。
鉛214:ウラン系→検出
242keV、295keV、352keV 全てにおいてピークが確認できます。
ビスマス214:ウラン系→検出
609keVにピークがあるかどうかは確認できませんが、
1120keVがわずかながらもピークが見えますので、総合的に検出と判断いたしました。
鉛212:トリウム系→検出
アクチニウム228のエネルギーである、911keVと965keVにピークが確認できますので、
トリウム系の核種が少なからず存在すると判断します。
よって239keVはウラン系の鉛214の242keVと重なっておりますが、ピークがあると判断し検出としました。
トリウム系の核種が存在する場合、239keVのピークが一番はっきりと出やすいですが、
今回はそこまではっきりと出ていないと判断しますので、トリウム系は微量の検出としております
アクチニウム228:トリウム系→検出
338keVのピークは判断が難しいですが、911keV、965keVにピークが確認できることから検出と判断しました。
タリウム208:トリウム系→不検出
583keVのピークは判断が難しいですが、861keVにわずかながらもピークが確認できることから検出と判断しました。
>★24■土壌ST(加熱処理・農業用土壌)〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
セシウム137 : 49.7 ±10.6Bq/kg
カリウム40 : 285 ±62.6Bq/kg
これは、冒頭の「水への溶出実験」をした時の元の土壌なので、
おのみち−測定依頼所−様からの測定結果の詳細を記しておきます。
↓
「試料用土壌(加熱処理)」について測定結果がでました。
結果としては、
セシウム137:49.7±10.6Bq/kg
セシウム134:24.6±5.37Bq/kg
カリウム40:285±62.6Bq/kg
との結果となりました。また、スペクトルからみますと、
天然核種
「カリウム40」
「鉛214」(ウラン系)
「ビスマス214」(ウラン系)
「鉛212」(トリウム系)
「アクチニウム228」(トリウム系)
「タリウム208」(トリウム系)
人工核種
「セシウム137」
「セシウム134」
の検出と判断いたします。
セシウム137(662keV)及び134(796keV)共に、
しっかりとピークが確認できておりますので、検出と判断しております。
■その他の核種
鉛214:ウラン系 242keV、295keV、352keV
ビスマス214:ウラン系 1120keV
アクチニウム228:トリウム系 338keV? 911keV、965keV
・中略・
なお、今回の結果から比率を見てみますと
セシウム137:セシウム134=49.7:24.6=0.494969...となり、理論値は0.365ですので、
セシウム134の値が少し高いか、セシウム137の値が少し低いかという結果です。
天然核種のコンプトン散乱等の影響でセシウム134の値が嵩上げされ、
その分セシウム137に減算が強く働いてしまった結果なのではと推測します。
******************
★測定所からお借りできるもの
【全て「GE」によるクロスチェック済み】
>★茶葉(静岡産)測定日:2014年2月11日==============
セシウム137 : 13.9 ±0.49Bq/kg(測定下限:1.46Bq/kg)
セシウム134 : 5.60 ±0.41Bq/kg(測定下限:1.23Bq/kg)
カリウム40 : 606.36 ±11.77Bq/kg(測定下限:35.02Bq/kg)
>★ローズマリー(乾燥粉砕/山梨県)測定日:2014年4月2日=====
セシウム137 : 2.20 ±0.27Bq/kg(測定下限:0.80Bq/kg)
セシウム134 : 1.45 ±0.26Bq/kg(測定下限:1.46Bq/kg)
カリウム40 : 379.63 ±8.27Bq/kg(測定下限:24.02Bq/kg)
「ベリリウム7」
「ビスマス214」
>★玄米(栃木産コシヒカリ)測定日:2014年6月2日=========
セシウム137 : 0.98 ±0.13Bq/kg(測定下限:0.35Bq/kg)
セシウム134 : 0.41 ±0.13Bq/kg(測定下限:0.35Bq/kg))
カリウム40 : 49.70 ±3.39Bq/kg
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木灰から灰汁へのセシウムの移行
■参考■
セシウムは土壌からは、水や、お湯には全く溶出せず、
さらには、100℃の「シュウ酸液」で3時間加熱しても、
酢酸アンモニウム水溶液で加熱しても、ほとんど全く溶出しなかったのですが、
今回は「木灰」を使って作った「灰汁」への移行を調べた結果です。
灰汁は、通常、灰に熱湯をかけて濾したり、
人によっては30分煮込んでから半日寝かせて、その上澄みを取るようです。
私の場合には、水に対して4%の塩を加えて、10分煮たあと、
約12時間放置し、その後に、その上澄み液だけを、
さらに布で濾した液体を、測定依頼いたしました。
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「おのみち-測定依頼書所-」杉原様からの結果報告です。
「灰汁」について測定結果がでました。
結果としては、
セシウム137:3.13 ±0.931Bq/kg
セシウム134:<0.3Bq/kg
カリウム40:132 ±30.8Bq/kg
との結果となりました。また、スペクトルからみますと、
天然核種
「カリウム40」
人工核種
「セシウム137」
の検出と判断いたします。
セシウム134はピークが確認できませんので、不検出と判断させて頂きました。
セシウム137はしっかりとピークが確認できておりますので検出と判断しております。
なお、元となった木灰ですが、
セシウム137:64.1±13.73Bq/kg
セシウム134:22.6±5.24Bq/kg(誤検出)(<0.6Bq/kg)
カリウム40:1660±345Bq/kg
との結果となっております。
天然核種もありますので「ざっとの計算」ですが、
木灰470g使用
→セシウム137総量=64.1×0.47=30.127Bq
→カリウム40総量=1660×0.47=780.2Bq
〇水2350mlで抽出とのことで、2350mlに対して移行した総Bq数は
セシウム137
3.13×2.35=7.3555Bq
カリウム40
132×2.35=310.2Bq
〇水2350mlに対する移行率は
セシウム137
7.3555/30.127=0.244149...≒24.4149%
カリウム40の移行率は
310.2/780.2=0.397590...≒39.7590%
という結果となっております。
結果を見る限りでは、カリウム40の方が移行はしやすいようです。
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●下記の「表」を見ると、
一般焼却された「飛灰」はセシウムは、Cs-137、Cs-134ともに水には溶出するようです。
表の一番上の「F1」のところです。
↓
今回の検体となった「木灰」は、主灰と飛灰が混合していると思います。
それでも約24%の溶出というのは、かなり多いと思います。
なお、海洋への溶出が気がかりだったために、海水に似せるために、
水の重量に対して塩分4%(海水は3.2〜3.8%)を加えたのですが、
精製塩を加えないケースは、今回は測定はしておりません。
また、この結果から注意点があるとすれば、
畑に「草木灰」を撒く場合には、事前に測定した方がいいようです。
■ただし、灰は水に「溶ける」というよりも、粒子が細かいために
水に混ざるという方が正しいです。
比重が軽いせいか、容器の中で沈殿は、ほとんどしません。
つまり、灰汁は「水溶性セシウムというわけではない」ので、
これを土壌に撒いた場合には、即座に土壌に固定化されると考えられます。
それが作物にどれぐらい移行するかは、テストしないとわかりません。
★【特 筆 事 項】
今回の測定によれば、
木灰を10分煮て作った上澄み水へ、以下のようにカリウムが移行した
>カリウム40の移行率は≒39.7590%
とすれば、灰から約40%ものカリウムが溶出するのだから
土壌を何度か煮て、一晩寝かせてその「上澄み」を捨てる、
これを何度か繰り返せば、K-40によるコンプトン散乱の影響の少ない
「Cs試料」が作れる「かも」しれない。
この場合、容器の底に沈殿する泥から、細かい砂は分離して、
泥だけを抽出する必要があります。
細かい砂状の泥には、K−40以外の天然核種が多いからです。
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土壌を高温加熱すると
セシウムは気化してしまう
■追記・「消えたセシウム」について、おのみち−測定依頼所−様から
参考のための概略のみですが計算を戴きました。
↓
溶融塩処理水として1000mlの水で抽出でありましたら、
土壌250gを使っておりますので、
元の土壌
セシウム137: 49.7Bq/kg
↓
処理後
セシウム137: 22.2Bq/kg
となっています。
250gにあるセシウム137の総量は
49.7×0.25=12.425Bq です。
それが全て「1L中の水」に溶け込むのであれば
12.425Bq/kg が理論値です。
実際は
0.621Bq/kg でしたので、
溶出率は
0.621/12.425=0.0499...≒5% となります。
またその場合、
250g中の処理後の土壌中に残っているセシウム137の理論値は
12.425-0.621=11.804Bq
なので83.7gの土壌中には
11.804×83.7/250=3.9519Bq が存在しております。
それをBq/kgに直しますと、
3.9519×1000/83.7=47.215Bq/kg
が理論値ですね。
測定結果は実際は 22.2Bq/kg ですから、
バーナー処理されたのであればその際に気化した可能性があります。
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今回も、測定をありがとうございました。
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