▲
控えの間
-
全館目次
- 松の間
■
BBS
- 竹の間
■
BBS
- 梅の間
■
BBS
- 桜の間
■
BBS
■
松竹梅の間:ログ表示
松の間
竹の間
梅の間
桜の間
★ 番号指定:
1ページの表示件数:
件
☆ 検索語 :
検索表示 新着から
古い方から
タイトルだけ表示
タイトルと5行
全部
「性と死のホームページ」 http://www.mumyouan.com/
.
より詳しい使い方の説明(9月11日変更)
●梅の間へようこそ●
掲示板
Title
助っ人リンク
2007年3月までは「質疑応答用の掲示板」
2013年12月までは「禅書道」と「原発事故関連記事」
2014年以後は「テーマを決めない日記」になりました
★
「無明庵の書籍の案内」
★
ブラウザーの設定などの理由で最新情報が表示されない場合があります。更新ボタンやF5キーを利用してみて下さい。
[1959]
■
●猫の足跡-その708●「素人による食品検査奮闘記・第87回『放射線グラフが普通のグラフとは違う点』
by:
鈴木崩残
2014/09/09(Tue)18:42:27
素人による個人測定・奮闘記☆第87回
放射線測定のスペクトルグラフが
一般に私達が目慣れてれているグラフと異なる点
●まさに素人測定らしい、お笑いミスでした。
なぜ、同じ600Bq/kgにした筈の、「やさしお水」と「やさしお粉」とが、
スペクトルグラフの大きさが違うのか分かりました。
普通の一般的な「グラフ」は、
同一の単位やスケールの中で描かれるグラフは、
そのグラフの大きさと数値が、一致していますね。
たとえば人口や数量を表す棒グラフは、
棒の高さとその数値は比例します。
だからこそ、グラフというものは、一目見て、
相対的に、どれがどれよりも多いかが分かりやすいという利点があるわけです。
●ところが、放射線スペクトルのグラフは、測定するもの体積は
毎回同じにしても、「比重」が毎回違うために、
山が大きいから「ベクレル数値」も多い、とか、
小さいから「ベクレル数値」も小さい、「とはならない」、
というスペクトルグラフの原則を、私がうっかり見落としていました。
まさにド素人ならではのド勘違いでした。
●たとえば、前回のグラフでの疑問はこうでした。
↓
しかし、スペクトルの大きさにこの違いが出るのは当たり前でした。
私が揃えたのは、あくまでも、600Bq/kgという「ベクレル数」だからでした。
このグラフから最終的に導き出されるBq/kgが、ほぼ同じである、
と言うだけの話で、このグラフには何の罪もなく、
大きさが違っているのは、当たり前の事でした。
●600mlの容器の中に、
やさしお水の中には
(71g× 612ml/1000ml)=43.45gの「やさしお」があります。
もうひとつの、「やさしお粉」の中の「やさしお」は、
そのまま、29g/400gでした。
そもそも、容器の中に入っている「やさしお」の分量が、
約43g と 約29g、と違うのですから、
K−40の放射線の強さが、この分量差と比例するのは当たり前でのことでした。
それに連れて、グラフの大きさも違ったわけです。
その結果、描かれるグラフは、やさしお水の方が、次の比率で、大きくなりました。
↓
(やさしお)1 : 0.667(やさしお粉)
●この「やさしお粉」のグラフから出た三角形の面積に係数を掛けて、
最後に、標準にした「やさしお水」の1000g÷400gを掛けて、
「400gのやさしお粉を、1kgあたりに換算」をすると、
その時に、はじめて「600Bq/kg」となって、
やさしお水の600Bq/kgと「やさしお粉」のベクレル数値が揃う、
という話なのでした。
この手の算数計算では、毎回、ごちゃごちゃしてしまい、すいませんでした。
●結局、この手の計算で、私がこんがらがるのは、
スペクトル面積からでも、手持ちの定量された試料からでも、
常に、「1kgあたり」に換算するという「単位の扱い方」で、
毎回、そこで、何かしら蹴躓くのでした。
*********
二種類の洗浄液の自己測定の結果
●さて、気を取り直して、
先日、ふじみーるさんからお借りした、カーテンレースを、
酸素系漂白剤で洗浄した液体ですが、
ふじみーるさんに送ったものは1.5倍でしたが、
自分の測定用のものは、それをさらに2倍に濃縮しました。
こうして大元の3倍に濃縮したら、セシウムの山が出ました。
ただし、これも、濃度のせいではなくて、私の初歩的なミスによるものでした。
それは、測定する直前に、きちんと「ピーク位置の校正」をしなかったために、
スペクトルグラフが、グラフの方眼の目盛とズレていたのです。
そのために、662keVにあるはずの山が横にズレていて、
それを無視したために、不検出としてしまいました。
●そこで、前回の投稿のように、
30分程度で、しっかりピークあわせが出来る自分用の試料を使い、
ピーク位置を測定直前にあわせてから測定しましたら、以下のようになりました。
どちらも微量ですが、検出とみなします。定量は私には無理っぽかったでしたが。
1/カーテンレースを「酸素系漂白剤」で洗浄した液体。
洗剤=60g
水=5リットル
洗浄液をのちに「1.5倍」に濃縮をふじみーるさでは測定した。
私はそれを「さらに2倍に濃縮」をして611g/600ml容器で測定ました。
☆自己測定結果
↓
>【後日、10/2の投稿にあるように、低濃度領域で、
>2倍もの過小評価になる場合の原因はシンチレーターの過剰使用でした。】
■こちらが、ふじみーるさんの測定結果です。
↓
*********
2/私が保存してあった低濃度の汚染の染み付いた濾し布をソーダ灰で洗浄した液体。
ソーダ灰=60g
水=4リットル
洗浄液をのちに「4倍」に濃縮
630g/600ml容器で測定
☆自己測定結果
↓
むろん、まだ、いろいろと経験中・試行錯誤中ですので、
測定所の結果とは、かけ離れると思いますが。
測定時間が短すぎると、過大数値になりやすい
■次のグラフは、計測時間が短い時に、「セシウム137の所に山がある」
と思い込んでいても、その後、計測を継続していると、
山の高さが落ち着いくる場合のグラフです。
1Bq/kgから2Bq/kg前後の低い濃度の場合には、
慌てて定量をすると、2倍近くも、数値を誤ることになりかねません。
↓
*********
ひとまず、K-40の定量法が完成しました
実際に「やさしお粉」の面積に「やさしお水」で出した係数を適応してみると、
誤差は、±5%でした。
↓
■実は、カリウムの定量に当たっては、
測定所でも誤差範囲がとても大きいのを目にしてきました。
もしかすると、理由のひとつは「やさしお」を1kg使って、
8530Bq/kgなどのスケールを使うせいかもしれないと思い、
今回、たいていの食品中に含まれるK−40を定量できるであろう、
600Bq/kgのスケールを、
「やさしお水」と「やさしお粉」の両方の係数を作ってみました。
■実は、ここに至るまでに、野尻美保子先生といくつかのやりとりがありまして、
計算の誤りなどの指摘で、大変に助けて戴きました。
また、その過程で、結果としてですが、
私個人の定量法では、K−40だけは面積に係数を掛けず、
三角形の高さに係数を掛けたほうが誤差が少ないという結論になりました。
この大きな原因のひとつはK−40を含む領域の
「エネルギー校正(ピークの位置あわせ)」をした場合に、
K−40の裾野の幅(三角形の底辺の長さ)が、少し変わることが
今までに多くあったからです。
この幅が変わることは、三角形の面積には大きく影響します。
そこでK−40に限っては、面積から割り出す方法は切り捨てて、
ピーク高さに係数を掛けたところ、誤差がほとんどなくなりました。
_______________________________
★
.
<<-- これ以前の投稿 10件
(1959 番)
これ以後の投稿 10件 -->>
梅の間 の最新投稿
オーガズムTop
全館目次
C mumyouan 当サイトのコンテンツの無断転載は著作権法により禁じられております。
- BlackVoid BBS CGI 2006.08.30 -