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●猫の足跡-その736●「素人による 食品検査奮闘記・第115回」■過大評価と過小評価■
by:
鈴木崩残
2014/11/16(Sun)04:54:12
素人による個人測定・奮闘記☆第115回
過小評価と過大評価の原因を探る
●幸いにして、定量が安定した時期からは、過小評価というのは、
確か2例ほどしかなく、ほとんどは過大評価に苦しんできました。
過小評価だけは避けているのは、自分で定めた「自粛基準」よりも汚染があるものを、
それ以下、または「ない」と判断して、食べてしまうことだけは、
絶対に避けたいからです。
●さて、最も悩ましかったもので、典型的な事例は、少し前に掲載した
「流通品の玄米」でした。
そこで、なぜ定量を間違えて「過大評価」してしまったのを調べるために、
この玄米の測定データを、全部残らず見直してみました。
●すると、原因は、私がROI(対象範囲)で、
BGから突き出た部分の面積をピックすることにこだわりすぎて、
ピーク位置がズレていることを軽視したためでした。
●ただし、2Bq/kgを越える濃度の場合には、
この、こんもりとした山は、はっきりと、そこだけが他とは見た目にも分かります。
しかし、それより以下の「2Bq/kg未満の濃度」で私は、
よくこの定量ミスをやってしまっていました。
以下に、もう一度、同じ玄米を測定し直したスペクトルを記します。
全部で14回の測定をしましたが、多すぎるので、そのうちの8つを載せます。
●図中の「薄いピンク色のベタ塗り部分」は、
すべて「検出としてはならない部分」です。
画面の「右下隅」には「どういう変化を測定に加えたのか」を、
赤い文字で、記録しておきました。
↓
■しかし、一番最初の測定の時には、
いかにも山のように見えたために、以下のようなミスをしたわけです。
↓
↑を見ると、特に左のものは、確かにピークも位置が近かったので、
検出したと判断して、定量までしてしまうのも無理はなかったのですが、
ピークは明らかにズレています。
またこの時にはBGを精製水のBGにしたため、
この低濃度領域では、さらに過大評価をしていました。
しかし、差し引くBGを「同社の白米」にしても、この山は出ていましたので、
BGの問題ではなくて、私の「読み取りミス」だったということです。
追記(11/26)ゲルマでのチェックの結果が来ましたので追加しました。
↓
測定者:南福崎土地株式会社 放射能測定室
測定器:テクノエーピーTG150B
測定日:2014年11月23日
測定時間:172800秒(48時間)
重量:877.0g
測定容器:1Lマリネリ容器(全量充填)
解析精度:3σ以上
セシウム137:<0.14Bq/kg(測定下限:0.14Bq/kg)(0.07±0.05Bq/kg)(計数率:0.0004±0.0002CPS)
セシウム134:<0.16Bq/kg(測定下限:0.16Bq/kg)
カリウム40:86.78±2.16Bq/kg(測定下限:5.45Bq/kg)(計数率:0.0449±0.0005CPS)
ということでした。
参考
↓
http://onomichi-labo.blogspot.jp/2014/11/2014_26.html
*********
●これらを踏まえて、現時点で得られた「推論」をまとめてみました。
計14回の測定を行い、検体は同じで微妙に条件を変えて、
全てのグラフを比較してみた結果、
1/検体を再度混ぜて出る誤差範囲はしかたないが、
よく混ぜるに超した事はない。
2/私の定量ミスの最大の原因は、
ROI範囲にある面積を重視し過ぎて「ピーク」位置を軽視した為
3/PCからの出力信号の微細な変動には要注意である
(PCのレベルが、1/100下ると、ピークが左にかなりずれる)
●つまり、よほど、Cs−137のROIの範囲に、
明確に「そこだけが、はっきりと盛り上がっている部分」が確認できない場合は、
ピーク位置が不明確なものは「極少の濃度か、誤認」と見る事としました。
私の今の測定環境では、2Bq/kgを超えれば、多くのケースでは、
この「丘陵」または「台形」または「三角形」は、よく見えるのですが、
それ未満の濃度では、たびたびこのグレーゾーンのスペクトルに迷いました。
*********
4/なお、鉛ブロックを組んでの遮蔽容器の壁の内側が、
立方体または直方体である事の弊害は、まだ不明ですが、
現時点では、大きな影響はまだないと見られません。
この「遮蔽鉛の壁の内側が立方体である場合」の影響については、
複数の、水溶性検体、粉状検体のスペクトルを見たかぎりでは、
K-40から「965keVのAc-228あたり」までに、
その影響かどうかは不明な、規則的な連山のようなものがあるが、
それ未満の領域のkeVには、特段の規則性は見られませんでした。
そのために比較した「複数のスペクトル」は影響の有無をより鮮明にするために、
2Bq/kg以下の低濃度の液化や固体に限定してみました。
その他、水道水や、精製水や、空容器といった、
鉛の平面と、シンチレーターの角度変化だけによる、
コンプトンの直接的な挙動を見るためのデータも見ました。
5/ただしシンチレーターの「結晶面の角度」は必ず、
遮蔽面または立方体の検体に対して「45度」が最も検出効率が良く、
これと水平の場合との差は、かなり大きいようです。
この理由は、最も検体量がある四隅のコーナーに対してシンチレーターの平面が向く、
という効果によるものと推測できます。
(むろん通常の測定器の「円形の遮蔽容器」は、この点は考慮する必要はありません)
6/季節ごとに「バックグラウンド」を取得しなおした場合、
濃度3Bq/kg以上では出ないような差異が、0.5から2Bq/kg
あたりでは出てくる可能性がある。
*********
■ちなみに一般的な市民測定所でも、低濃度のその範囲によっては、
まったく同じ検体を、まったく同じ条件で測定しても、
0.4Bq/kg程度の差異は出ることもあるようです。
なので、市民測定所よりも大きさが、1/2か1/3の性能のシンチレーターと、
本当に、しょぼい設備でやっている私が、そこまでこだわる必要はないし、
こだわっても誤認の可能性のほうが増えるだろう、とは重々分かっているのですが、
何しろ、この「0.5から2Bq/kg」あたりというのは、
>「食べるべきか、食べないべきか」で、必ず悩むことになるゾーンなので、
今の、アルマジロ3で、なんとかしたいと考えているわけです。
どうしても無理となると、アルマジロ4に手を出すことになりますが、
ろくな知識と経験のない私が、シンチレーターの性能改善だけしても
しょうがないので、
とにかく、行けるところまで、このシンチレーターとソフトで
つき詰めてみます。
*********
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