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手裏剣術講座 Shuriken throwing instructions
「手裏剣術」講座、その他の雑談の「間」です。
手裏剣術の画像・動画が、
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[1078]
■
●手裏剣術講座「無冥流の手裏剣の寸法」について。
by:
鈴木崩残
2010/01/04(Mon)19:23:34
5間からロウソクの炎を
消してみました。
わりと感動的な消え方でした。
http://www.youtube.com/watch?v=Xpc02XO3j7Y
●後半の失敗例を見ると分かると思いますが、
かなりいい所を通過しても、蝋燭の炎ってのは、
なかなか簡単には消えてくれないんですよ。
今回のは、偶然にナイフが変な角度に傾いたのが幸いしたようです。
もしも、普通の直打法のように真っ直ぐに進んでいたら、
炎は消えなかったかもしれませんね。
そういう意味では、無心で投げたせいか、
「運」までもが味方してくれた「ラッキー映像?」でした。
5間からDVDの穴を狙う。
見やすいアングルで再挑戦してみました。
http://www.youtube.com/watch?v=_-_IIIA-gxI
●一回に6本ずつ投げて、
そのほぼ全イニングで、ディスクを割ってしまいましたので、
多くみても、投げた合計回数は60本ですが、
実際には6本投げる前にディスクが割れたケースもあるので、
たぶん、50本ぐらいで、この結果を出せたのだと思います。
しかし、この結果には私は不満です。85点といったところです。
首落ちが、あとほんの僅かに速かったら、
刺中角度も、もう少し真っ直ぐに入ったはずです。
●これですから、こんなこと、狙ってなんか決して出来ないんです。
しかし狙う心を捨てれば、偶然であっても、起きる確率は増えると
私は経験的に確信しています。
実は、この1cmズレた失敗の打剣のとき、
自分を無心に持ってゆくために、
卍の型の構えで、ゆらゆら踊っているようなポーズを、
かなり長い秒数やっていたのですが、
あまりにも長すぎるのと、他人が見ると、なんとも面妖というか、
奇妙な動きなので、その部分はカットしました。(笑)
**************************
無冥流の規格の手裏剣のサイズ
■いくつかの手裏剣術・剣術道場様、忍術道場より、
大変に素敵なお年賀状を戴きまして、ありがとうございました。
●さて、自宅の廊下に吊るしてある、百本を超える、
今でも常時、使っている手裏剣たちを眺めるにつけ、
この7年を振り返ると、感慨深いものがあります。
(実験が済んで、その役目を終えて、
しまい込んだ手裏剣は約600本ありますが。)
それにしても、この実に「単純な形」にたどり着くために、
なんと長い研究時間がかかったことだろう、と思います。
そこで、今回は現在、無冥流で正式と定めた剣の寸法規定を
記しておきます。
ただし、長さや太さや形状には、融通のきく「幅」があります。
「幅」がある理由は、「個人の好み」と、もうひとつは、
「指の大きさ」の個人差によるものです。
●無冥流「長剣」の規格寸法
長さ_____280mmから300mm
太さ_____8mmから10mm
断面の形状__角型、丸型、六角、八角いずれでも良い。
剣尾の巻物__8間距離までならば、
巻物はなくても安定した打剣は可能。
★「利点」
1−「滑走」という従来の打剣法にあった初心者にとっては難しかった
「不安定な要素」を排除し、無滑走または微滑走の打法を用いるので、
「直打法」を学ぶのには、最も短期間でコツがつかめる事。
またそこから、その後、別種の軽量剣や重量剣の使用に移動しても、
どんな剣でも、重心位置を捉える手之内の感覚が養われている事。
2−特別に複雑な技術や、特別に強靭な基礎体力なしにでも、
10間まで飛剣が可能であること(むろん個人差はありますが)。
3−剣の製作が容易で、加工費が比較的安価な形状であること。
4−先端が減った場合の、「打剣の調整」が楽であること
(これについての詳細は、後述しました。)
★「欠点」
1−「隠し武器」として使用しようとする人たちには、長すぎる事。
あるいは、刀法併用手裏剣の局面では使用しずらい事。
(不可能ではないが)
逆に言うと、突く・叩くなどの攻撃法を用いることが出来る点では、
小型の手裏剣より有利にもなる場合もあり得る事。
2−従来の古伝の打剣方法では、
この剣の良さを有効に生かした打剣ができない事。
______________________________
無冥流・ギャラリー
■左が剣身。右が巻物の拵えを施したもの。
↓
■長さは、およそ28cmから30cmまでの範囲。
↓
■太さは左から8mm、9mm、10mm。
右の写真は最大寸法の10mm剣です。
↓
■先端部は、普通の角型とは、研磨する面が45度違うもので、
通称「ピラミッド形・ティップ」または「結晶形・ティップ」です。
↓
■「無冥流のナイフ」の場合の規格の剣■
左が正規のもの。右はプロトタイプ(試作品)。
ナイフの場合には「直打法」による「遠間打ち」では、
空中での姿勢の安定性に問題があるので、
7間以上の遠間打ちは断念して、その距離は切り捨てました。
ただし反転打、回転打であれば、姿勢の安定は増します。
↓
★余談ですが、ナイフの調整で最も試行錯誤が大変だったのは、
ハンドル部分の「形と太さと材質(手触り)」でした。
数種類の太さの糸や、塗料や漆をいろいろと試しましたが、
結局は、現在でもまだ本当に理想的なハンドルは、決まっていません。
直打法によるナイフスローの場合、ハンドル部分に与える力や摩擦率が
棒手裏剣の場合よりも、かなり重要になると感じました。
■通称「穴空き剣」■
無冥流のみに存在する全くのオリジナルで、
剣尾の内部に穴が掘ってあり、そのことによって、
剣身の太さを変えずに、重心位置の調整をしてあります。
【無冥流にある、十種類を超える複雑な打法の習得には、
この剣が、どうしても必要になります。
前述の「長剣」だけでは、使えない打法があるからです】
↓
■私にとっては懐かしい思い出の品で、
初めて10間を通した時の記念の剣です。
この当時は、まだ8mmの剣でした。
その後、一時期10mmの剣を使いましたが、
現在は、9mmか9.5mmの太さを使用しています。
↓
■では、「長ければ長いほど、遠くへ飛ぶのか?」というと、
決してそうではありません。
下の写真の長い剣は、40cmを超える剣ですが、
長くなると、空中で遠心力が加わりやすくなったり、
また手の内の力の伝達に、ロスが出ます。
剣の長さを、あくまでも、28cmから30cmとしたのは、
御存知のように、「重心位置に指先が触れたとき」に、
最も剣に加力が出来る「掌底あたりに、剣底を位置させるため」です。
↓
■ナイフの多本打ちをする場合には、巻物は邪魔なので、
剣身のみのナイフを使用しています。
また棒手裏剣でも「多本打ち」に限っては、私は剣尾には巻物はしません。
↓
紡錘形手裏剣の「癖」
■さて、補足説明ですが、
紡錘形(通称、ロケット形)の手裏剣や、
その他の方法によって、剣尾側を軽くするということは、
私は散々に、実験を繰り返しました。
しかしそうした手裏剣には一つの欠点があることが分かりました。
それは先端部分が潰れてから「整形した場合」に、微妙にバランスが
崩れることです。
●ただでさえ、実は紡錘形の手裏剣というのは、実にバランスが微妙です。
それは私がよく言う
「首落ちの癖=(首落ちを開始する距離と、首落ちの速度の癖)」を
持っています。
重心理論で学んだ人の場合には、少し慣れますと、
どんな剣でも、その「癖」を把握するのにそう時間はかかりませんが、
それにしても、この剣の癖というのは実に面白いものです。
■紡錘形の手裏剣、または重心位置をずらした場合の「癖」に関して、
熟知したり、または、膨大な数の試作剣を作った人というのは、
おそらく私以外には、ほとんどいないと思います。
古くから伝えられていた自流の剣や宗家の剣が「最高である」などと、
のうのうと妄信していて済むような背景は、私にはありませんので、
一から全てをやり直しました。
●すると、剣尾の「研磨角度の度数の違い」や「研磨体積」の違いで、
かなり微妙な癖が、空中で生ずることが分かりました。
むろん手之内と打剣方法も、一種類ではなく、
無冥流が保持している打剣方法によって、
いろいろと手之内や、腕の軌道を変えてテストしました。
●いわゆるロケット形と呼ばれるこの形は、
もしも剣を「槍のように真っ直ぐに手から離剣できる」のであれば、
ダーツと同じ原理により、当然、前重心の形状の方が直進します。
たとえば、それは以下に登場する「逆直打法」によって投げた場合です。
(0度ではありませんが、かなり直線的に発射されます)
↓
http://www.youtube.com/watch?v=yBpL9rXcQjI
●ところが、そもそも「直打法」とは、
「約90度の回転をする」という事が、その最も大きなファクターです。
その90度という角度変化の中には、
「剣が倒れてゆくときの加速(前方へではなく下方への加速)」が
生ずるが故に、ロケット形が良い、とは単純には決して言えないのです。
●そうした試行錯誤とデータを取った結果、
この「首落ちの癖」(「首落ち」というのは甲野氏の作った新語です)
それをなるべく無くすために、膨大な剣の試作を経て、
私は最終的には、研磨するのは先端部だけにしました。
その結果、ある特定の地点で首落ちしやすい、といった癖をなくし、
思うように距離変化に応じられた事以外に、
もう一つの利点が得られました。
それは、使い込んで「剣の先端が減ってきたとき」には、
「剣を保持する深さ」だけを少しだけ浅めにすれば、
他のファクターは変えずに、それで対応できるという事でした。
●ところが、これが「紡錘形」の剣の場合には、
先端の体積が減ってくるにしたがって、
「剣の全体のバランス」そのものが、作った最初の時期とは
かなり違ってくるという経験をしました。
つまり、単純に先端だけを研磨した剣は、使い込んだ時には、
保持の位置(深さ)を、少し浅くしてやれば済み、
あとは、空中での姿勢変化そのものは、最初とさして変わりません。
しかし、紡錘形の剣の場合には、
「飛行中の姿勢変化そのもの」が、製作した最初の状態から比較すると
だんだんと狂ってきます。
ですから、紡錘形の手裏剣を、
本当に本格的にメンテナンスをしようとするならば、
先を手入れする時の研磨によって、先端の体積が減ったときに、
いちいち「剣尾側も若干削る必要」が出てくるのです。
あるいは、その剣の使用を、そこでやめるかです。
●そうしないと、
(微妙な差なので、分からない人も多そうですが)
重心位置が移動してしまい、首落ちのタイミングが最初とは違う剣になります。
このことは、無冥流の「穴空き剣」においても、
起きてしまう、どうしても避けられない現象でした。
しかしこの事を知っている手裏剣術の研究者、
そして、実際に、そうした調整の研磨を実行している人は、
ほとんどいないと思います。いや「皆無」でしょう。
私の知るかぎり、紡錘形の剣を使う、いかなる流派でも、
普通は「先端のメンテナンス」しかしていませんので。
・・■・■・■・・
●ただし、これまでにここに書いた「紡錘形の形状」の問題は、
特に、「遠間打ち」において生ずる問題ですから、
「中間打ち」、あるいは特に一般的な「近間打ち」では、
剣の設計というのは、それほど神経質になる必要はありません。
もともと、無冥流では、スポーツ競技としての直打法の可能性を見据えていますし、
また「禅手裏剣」を、その最終目標としていますので。
一方で、武術としての手裏剣を目指す人達は、
無冥流の規格の形状を参考にする必要は全くありません。
3間以内でしたら、どんな剣でも、単に慣れれば打てますので。
また4間、5間、6間という中間では、打ち方の工夫により、
剣の設計までは、それほどシビアに変えなくても届く既存流派の剣も、
多いと思います。
私の最大の軌道変化
●私にとって、この研究の道程で、最大の影響を受けたのは、
ラルフ氏と、「八角流・直打法手裡剣術」の半田師範でした。
どちらの達人も、誰の助けもなく、過去の方法論にとらわれず、
全く独自に道を切り開いた、という点で、共通しています。
ラルフ氏とのいくつかの論理的な対話で起きた最も大きな変化は、
私の中にあった、剣の長さについての先入観の打破です。
彼の使っている巨大なナイフを手にしたとき、
どうして、今まで棒手裏剣というものを、何の根拠もなく、
「せいぜい25cmまでだろう」と自分で勝手に、決め付けていたのか
馬鹿馬鹿しくなりました。
それがきっかけで28cmから32cmの長さでのテストを短期間繰り返し、
その後すぐに、10間まで届きました。
●半田師範から最も学んだことは「独自性の重要さ」です。
いくつかのヒントや示唆を半田師範から伺いましたが、
残念なことに、私には、難解過ぎる部分や、消化し切れなかった部分もあり、
半田師範から教えていただいたことを、
全て応用し切れたとは言いがたいのですが、
しかしながら、何よりも、その度肝を抜くような、
聞いたこともないような斬新な論理体系を語られる半田師範の
その「生き様と姿勢」から感じることは本当に多くありました。
ですから、単に半田師範の真似をしたり、技術的な模倣をして、
後追いをしようとするのではなく、
最終的には、自分独自の理論で10間を通せたことでこそ、
半田師範が、本当に心からお弟子さんたちに求めている事の、
そのお心と、半田師範の教えの真髄には、
応えることが出来たかもしれないと、自分では思っております。
それは、すなわち「人は皆 各自 独自であれ」という教えです。
●
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