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Title
手裏剣術講座 Shuriken throwing instructions
「手裏剣術」講座、その他の雑談の「間」です。
手裏剣術の画像・動画が、
他に類を見ないほど多く掲載されています。
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[1080]
■
■手裏剣術 講座●「1本打ち」
by:
鈴木崩残
2010/01/29(Fri)06:09:41
中距離打剣の為のひとつの参考
■こんなに長いトークでなくて良かったのですが、
まー、気軽に聞いてください。
今回は、実演はゼロで、説明のみです。
早い話が、腕をまっすぐ気味に振ればいいということなのですが、
この動画で説明した方法以外には、テイクバックを普通よりも
後方(肩より少し後ろ)にずらせば、
まっすぐ気味に腕を振れる広い範囲を確保できるとは思います。
しかし、それだけでは緩やかな円弧運動の線を得にくいと私は思います。
では、パート1から4までありますが、どうぞ。
1
http://www.youtube.com/watch?v=CCP8CtJ-Vrc
2
http://www.youtube.com/watch?v=cQqSN-mRQTs
3
http://www.youtube.com/watch?v=d6VSAcgDl0U
4
http://www.youtube.com/watch?v=sWFioJJ3FOk
>■追伸
●うーむ。2/7、本日撮影をしたのですが、
打剣の手の内というのは、あまりにも一瞬でなされるために、
円弧運動と直線的運動の軌道については、このカメラでも、
見る人にとって分かりやすい区別がつきませんでした。
つまり、同一距離から撮影し、全く同一フレームの「二つの動画」を
重ね合わせる映像ソフトがないと、解説が難しいと分かりました。
■ちなみに次の動画は、縦横比が変形しています。
640x360に一度変形したファイルを640x480にしたら、
「縦長」になってしまいました。
まー、説明さえ分かればいいので、今回はこのままにします。
↓
http://www.youtube.com/watch?v=1K8PLP6Qqzc
■ちなみに、この動画の最後に、
「スナップを使って」といっているのは正しくなくて、
実際には、腕を「しならせて」います。
「腰や頭をなるべく上下させずに、腕を真っ直ぐぎみに振る方法」は、
3つしかありません。
1−ひとつは、肘と手首の関節を使って腕をしならせることで、
直線運動にする方法。
これは大塚氏がやっている方法のひとつです。
市販されているビデオの中で、
大塚氏が椅子に座って打剣している部分によく現れています。
2−次の方法は、完全な、サイドスローで投げることです。
強引な方法ですが、こうすれば、上下運動は抑えられます。
3−最後に、「元祖」の根岸流のように、腰で打つ。
つまり腰の捻りを打剣力に伝達する。
こうすれば、腰の上下運動を少なくして、
比較的直進的に腕を動かせます。
■なお、沈身その他の剣術の用法をも、
今後の手裏剣術への応用への課題とする、という点については、
「翠月庵」の市村氏が、私の言葉足らずな部分を、
補足してくださっていますので、ぜひご一読ください。
↓
【打剣の原点/(手裏剣術)- 2010/02/10(Wed) -】
http://saitamagyoda.blog87.fc2.com/
_____________________________
●それで、いつも、手裏剣術をやっていて私が思うことは、
打剣者の持つ「主観的感覚と、実像のギャップ」です。
主観的には相当に違う感覚がしていても、
撮影すると、見た目には、あまり違いがなかったり、
その逆もあるという点です。
●これが何において問題になるかというと、自分ひとりの稽古ではなく、
「他者に指導する場合」です。
他者に対して指導する場合に、観察指針になるものは次の二つです。
1−刺さった剣の状態から判断する。
これは明府真影流の創始者の染谷氏が、
既に大昔に、その「初版の著書」に書いてあったとおりですが、
ただし、標的上の剣の刺さり方の原因については、染谷氏が言うほど
簡単な原因だけで構成されていると「私個人」は思いません。
■たとえば、最も多い「首落ちぎみの刺さり」。
これが生ずる原因は、後述した「1本打ち」のチェック項目のうち、
「0から10」までのうち、関係しないのは、
唯一「3」の手首の角度のみです。
すなわち、剣が少し前倒しになって刺さる事だけでも、
そこには、「10もの原因」が考えられるということです。
>したがって、刺さった剣だけから、打剣者の状態を判断することは
>「不可能」です。
2−打剣者のフォームを見て判断する。
大きな問題はこれです。
かなり目立って変な投げ方であれば指摘は出来ても、
「おおよそ、形が出来ているはず」なのに、なぜか刺さらないとか、
または目標にした標的に命中しないという場合、
その手の内や腕の運動は、「見た目には」大きな差が出ていません。
そこで、師弟間、あるいはインストラクターと生徒の間に、
やりとりが生ずるわけですが、たいていの場合には、そこで
「教える側の勝手な主観感覚」を押し付けてしまっています。
かといって、ハイスピードカメラで撮影して見せて説明できるかというと、
見た目の違いが微妙すぎます。
●たとえば、今回のハイスピードカメラの映像を
「手離れの瞬間に停止」すると、手離れの速度の差について、
一箇所だけ判別できる箇所があります。
それは私の肘の角度です。
速いときには約120度、
遅い場合には約150度程度の肘の角度のときに離剣しています。
ただしこの肘の基準となる角度はむろん各自の打法によって違います。
■こうしたことから、
手裏剣術というのが、実践が難しいというだけではなく、
「指導する側も説明するのが難しい」という点で、
ピッチングのコーチとはかなり違うわけです。
こうした問題が生ずる最大の原因は、直打法という手の内の操作が
あまりにも「一瞬、かつ微妙なファクター」によって成立しているからです。
道具としての手裏剣が、日本刀のような文化的価値を持たなかったこと
以外にも、「指導の難しさ」も、
手裏剣術を、発展や継承をさせられなかった大きな原因のひとつだと
私は認識しています。
______________________________
【1本打ちの際の確認項目】
ある意味で、これは無冥流のもっとも根幹部分に属する「ひとつ」の
基礎だと思います。
これは指導者やコーチという外側の観察者からの指摘なしに、
稽古者が自分の打剣の結果から、
構えや投げ方を修正する場合に、
どこを調整したらいいのかという項目です。
それと同時に以下に記載する項目のうちのひとつだけを変えると、
剣の刺中距離範囲や、剣の方向に変化が起きます。
以下の項目では、「中級手裏剣術/第三版」の、
一部の項目(第0項と第5項)を変更しました。
*********
0
「どの打法」を使用するかの決定。
当然、これ以前に「どの剣を使用するか」も決定されているわけですが。
たとえば本打ちなのか下手打ちなのか、
という以外にも、微妙に「違う打法」をあなたが持つ場合です。
(複数の打法を持たない流派はこの部分は無視していいです。)
この打法を決定した段階で、必然的に腕の動きの軌道が決定されます。
つまりたとえば、滑走打法と無滑走二点打法、あるいは
ワンモーション投法とでは、まったく腕の運動軌道は変わります。
また打法を決定した段階で、スタンスの形や、
逆体なのか順体なのかも変わる場合があります。
1
重心位置に「指先」は位置しているか?(ただし、これは無冥流の場合)
またはその打法にとって規定とされている位置に「指先」が位置しているか?
2
「剣底部分」は、所定の位置にあるか?
3
「手首の角度」の確認。
無冥流の場合には、
親指と中指が互いに180度の位置から剣を軽く挟み、
人差し指が軽く添えられているか?
そして、
構えた時に、手首が、必要以上に内捩または外捩しずきていないか?
原則的には、掌の面の角度は構えたときに、
標的に対した角度であることが好ましいと「私個人」は思うが、
ただし根岸流は外捩する形を採用しており、
明府真影流の染谷宗家の場合には内捩を採用しているので、
これは各流派の教本に従ってください。
4
「構えた剣の位置」はどこか?
これはたとえば、頭上に構えたとしても、
そこでの「前後左右」の位置の違いがあります。
つまり「構えの位置」とは構えた剣の、
「三次元的な位置」のことです。
構えの高低と、後方・前方・左右の偏りも確認する必要があります。
5
「構えたときの剣の角度」はどうか?
6
「手離れの位置」を、どのあたりに予定するか?
7
「力加減」をどれぐらいにするか?
8
「発射時の上下の角度」(これは発射時の剣の傾きではなくて、
剣が飛行する軌道全体の角度)を何度ぐらいにするかという事です。
9
「滑走率」をどれぐらい付加するか、それともしないか?
これは滑走させるかしないかという単純な事ではなく、
「滑走率(例えば、約10%とか約30%)など」を
決定することです。
10
「意識」は現在、身体のどこにあるか?
そして打剣動作に入る瞬間に意識はどこを「起点」としているか?
____________________________
●ようするに、これは打剣という単純な動作の中に含まれて、
打剣の結果に影響する最も重要な要素をピックアップしたものです。
したがって打剣結果に不満がある場合には、
これらのうちの、とくに、
1から9までの項目のどこかが、意図した結果を出すためには、
微調整が必要だということになります。
打剣する自分の体を砲台や機械のように考えて、
最初のうちは、面倒に思っても、いちいち「確認」するのです。
●これによって、これらのうちの主要な要素を
一定にしたままの打剣が可能になったと思ったらば、
「要素のひとつだけ」をわざと変更してみます。
一例にすぎませんが、構えた位置をずらしてみたり、
発射角度だけを変えます。
そうすると、前述した0から10の11のファクターのうち、
特に1から9の項目が打剣結果にどう影響するのかを
学ぶことが出来ます。
このときに、他の要素を変えないで打剣できるようになっていれば、
1本打ちにかなり上達しているとみなしていいです。
まだ慣れない時期には、一個の要素を動かすと他の要素まで
動いていしまうことがよくあります。
たとえば4の構えの位置だけを変更したつもりが、
3の手首の角度も捩れていたなどです。
●たとえば、非常に多いのは、首落ちがどうも速いという経験だと
思いますが、そのときには、
ためしに、ひとつずつ変えてみます。
この場合に、狙っているのは相手の顔面ということで、
8の発射角度は固定されるという前提にしてみます。
また打法もひとつだけに決定しているという前提で言います。
まず変えてみるのは、6の手離れのタイミング。
それでも結果が改善されないならば、
6の手離れの変更はやめてみて、
4の構えの位置の変更をしてみます。
それでも駄目ならば、5の構えた剣の角度を変えてみます。
それでも駄目ならば、1や2や3(いわゆる手の内)を確認し直します。
それでも駄目ならば、7の力加減を極端に遅くしてみてください。
素早く打剣すると多くの部分が、意識化されないミスを起こすことが
よくあります。
ですから、いったん、スローモーションで投げてみて、
そこから5段階ぐらいかけて、
だんだんと、通常の打剣速度に戻してみてください。
そうすると、どこかの要素が雑になっているのが自覚できると思います。
ちなみに大抵の場合には、
「6まで」のどれかの項目の調整で、打剣は修復できると思います。
7、8、9というのは、主に「打剣距離」を調整するときに
変更する要素ですので。
また10は、「無心剣」の時に、特に重要な要素になりますが、
説明するのが大変に難しいので、今回はパスします。
■なお、どうしても1本打ちが面倒だという人は、
5本ぐらいの手裏剣を手に持って、
丁寧に打剣してもかまいませんが、
くれぐれも、雑にどんどん投げることをせずに、
「直前の打剣の感覚の余韻」をよく確認しながら、次の打剣に続けて下さい。
************
★なお、「無冥流に固有の打法」について、興味のある方は、
下記の書籍案内を、「中ほど」まで下にスクロールしますと、
手裏剣術関連の製品が、3つだけあります。
書籍が一点。DVDが2作です。
【書籍案内と、取り扱い書店の案内】
http://www.mumyouan.com/i3.html
当流の三つの「手裏剣術関連商品」は以下の書店で入手できます。
●ブッククラブ回
●コンクリート
●BOOKばざーる小岩店
●書泉グランデ
これ以外の記載書店では手裏剣術商品は
取り扱っていない場合があります。
__________________________
居合い・剣術のビデオ
■最近、集めたビデオです。
まだ整理していないので、この中からまた厳選しますが。
↓
二刀流に関するもの。
↓
http://www.youtube.com/watch?v=mkb83FMHSCc
http://www.youtube.com/watch?v=woU0A-TH1QQ
複数敵の想定型
↓
http://www.youtube.com/watch?v=XZU26KSV79Q
http://www.youtube.com/watch?v=u5nXzxobT6M
「撮影角度」が面白いもの。
(教材ビデオでは、こうした観客視点のような角度からの撮影がないので、
普通とは違った「斜め上の角度」から見られるので面白いですね。)
↓
http://www.youtube.com/watch?v=JczmULbMevI
http://www.youtube.com/watch?v=Gxfx0HHfAAY
海外の地稽古の風景
↓
http://www.youtube.com/watch?v=llvjceAa4FY
http://www.youtube.com/watch?v=U4VnOQB8B8I
何度見ても、個人的に素晴らしいと思う映像
↓
http://www.youtube.com/watch?v=wvF-WOXGgCw
http://www.youtube.com/watch?v=TtdqR9NL9z4
●最後に海外の方ですが、
個人的にメールをやりとりすることのある親しい人です。
私個人は、この人の試斬の気配が好きです。
むろん日本人とは、体格や力の差もありますが、
特に、無駄な力みがないところが、この人の日ごろの性格そのものが、
刀の気配にもよく出ていると思います。
↓
http://www.youtube.com/watch?v=Gi1K7B7Wrj8
■それにしましても、剣術流派が、160流以上も残っているのに、
「確かな手裏剣術流派」がごく僅かしか残っていないというのは、
やはり、そこには、「日本刀という文化を守る」という要素が
助けになった事は、本当に大きかったのだと私個人は見ています。
実用性から言えば、
それが最後に実戦の場で活躍した(またはしようとした)のは、
戦中でしょうから。
__________
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