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手裏剣術講座 Shuriken throwing instructions
「手裏剣術」講座、その他の雑談の「間」です。
手裏剣術の画像・動画が、
他に類を見ないほど多く掲載されています。
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[1082]
■
■手裏剣術講座■直打法について、未だに私個人の理解が不足している部分。
by:
鈴木崩残
2010/02/15(Mon)11:30:58
ボール投げと直打法の最大の違い
●こんな説明、いまさら、全く必要ないですが、
普通の物体の投げの動作と、直打法との違いが分からないド素人さんが
ごくごく稀にいると思いまして、念のために。
↓
http://www.youtube.com/watch?v=qXCtcz3u0X4
★何度見ても素晴らしいのですが、
このニュージーランドの青年は、
無冥流と、ラルフ氏の投げ方の両方を上手く取り入れて、
わずか1ヶ月半か2ヶ月ぐらいで、ここまでになった人の例です。
もともとから、センスが抜群だったのですが。
特に構えた手首の角度と、離剣(手離れ)のタイミングは、
日本の手裏剣の初心者の人たちよりも、ずっと安定していて正確です。
↓
http://www.youtube.com/watch?v=mK1T2rMONbs
★お隣の「梅の間掲示板」に、またまた、マジック対カメラの勝負を
追加しておきましたのでお楽しみください。
その他、瞑想や座禅と、性の問題に関する記事も役立つと思います。
__________
無冥流のいろいろな打法
●どうでもいい記録
↓
http://www.youtube.com/watch?v=YllxoYnE08Y
●私個人にとっては、大切な記録
↓
http://www.youtube.com/watch?v=VnRKjPRA_tk
■しかし、こんなに打法の種類がある流派は、今後二度と現れないと思います。
といってもですね、、、「これって、対戦では、使えんやろ?」
というのも混じっていますので、
本当に、実用的なのは、たったの7種類ぐらいです。
ただ、これらの各種の打法ごとに、
体や手が受ける「反動」があまりにも違って
それが、面白くて面白くて、たまらないので、
私は、その「快感」が、癖になっているのです。
一体いつから手裏剣の図版が?
■ところで、「成瀬関次氏」の著書には、図版は一切登場せず、
ほとんどは写真で掲載されています。
すると、世によく知られた「この図」は、一体、誰が書いたものなのでしょうか?
ある意味で、これは直打法のフライトパターンに多大な誤解を
与えることになった「名作」のひとつでもあります。
↓
■最初にこの図を見たときに、直打法の図の方は、
ごくごく至近距離でないと、これはあり得ない、ということは
すぐに理解できたのですが、
私なんぞは、「反転打」のこの図は、最初に見たときには、
かなり悩んでしまいました。
どうしても、手離れの瞬間として描かれた剣の角度が、変に見えたのです。
変に見えるだけならいいのですが、こういうふうに投げるには
どうしたらいいかを、考えてしまったのです。
■成瀬氏の本にはこうした図版はなく、写真と言葉で打剣法について
書かれています。
この有名な図版が登場するのは、正確には確認できていませんが、
「たぶん」ですが、「藤田西湖」氏の著書です。
そして、白上氏や、岩井氏も、これらの図版をその御著書の中で、
トレース、またはコピーしていたようです。
●さて、それは、ともかくとして、写真の成瀬氏の「構え」を見ますと、
手首が「外捻」しているという点では、根岸流も、香取神道流も同じ、
という点が興味深いです。
なぜ違う流派なのに、この構えの手首の角度が同じなのかは、
教本となった図版や写真が同じだったとも推測も出来ます。
そして、真の意味での伝統の手裏剣術は、
この構えの角度を、定型としているの「かも」しれません。
●注●
ただし「香取神道流の場合」の構えは、
「眉間」のところに手裏剣を持った手を挙げて構える独特の打ち方、
という記述も、別の文献には見られるため、この部分は不明である。
■私の記憶違いでなければ、「明府真影流」の「宗家」である染谷氏の著書では、
それに似た「眉間あたりに構える形」で、
さらに手首は「内捻」の形だったと思います。
■また、両流派ともに、中指に沿って剣が接し(俗に言う中指滑走)
その両側の二指と、親指で固定しています。
(以下の写真は、一部、海外の雑誌も含み、
雑誌名と出版社が不明ですが、
かなり昔の資料を、カメラで撮影して、使わせていただきましたので、
画質が、かなり落ちております点をご了承ください。)
ちなみに、既に多くの人たちがご存知のように、
この「二大流派」の師範の方が使っている手裏剣と、その手の内の
特に「剣の保持の深さ」は、以下のように、
この二流派間で、かなり違いがあります。
↓
***************************
手裏剣術とは、むしろ槍投げ?
●最近、私は手裏剣術とは、むしろ分類上は槍投げに類するもの
なのかもしれない、と考えてしまう事すら時々あります。
むろん、その「手の内」は槍投げとは違うのですが、
身体全体の「投擲」という運動においては、
剣術よりも、むしろ槍投げに分類されるのではないかと。
ただし、(かつてそうだったような「狩猟」としてではなく)、
今日の「競技」としての槍投げは「飛距離」だけを競うので、
その点では、手裏剣とは全く異なります。
●ところで、前回の投稿に書いたように、手裏剣術というものが、
統一的な「体系」を保持、発展できなかった大きな原因のひとつが、
「その形状に、全国的な統一性がない」という事実です。
たとえば、日本刀は、長さや重さに個体差はあるものの、
ある時期からは、おおむね、その寸法や反りは同じです。
武士たちが、「ほぼ同じ形状の武具」を使う時代が一定期間続けば、
当然のこととして、その武具に最も適した「操作法」が、
「集団的に」編み出されます。
●たとえば、野球のバットやボールといった形状、その他、
道具を使うスポーツ全般も、競技用に「規定された寸法」があります。
そういう場合には、同じ道具を多数の人たちが使うので、
必然的に、それを使う者全員がその「操作法を模索する」結果と
なるわけです。
●話は飛びますが、前回の投稿でフォークボールという言葉が出ましたので、
ついでに、話題にしますと
「フォークボール」が生まれた原因は、
マウンドからの距離と、ボールの大きさと、人間の力の三つの条件が
たまたまそれに適していたわけです。
それはちょうどバッターの手前で落ちるようなボールであり、
もしもマウンドからベースまでの距離が違ったら成立しないとも
言われています。
またボールの大きさ(と重さ)とそれとの「空気抵抗」も関係します。
つまり「偶然にも、いくつかの条件が重なった」から生まれたのが、
フォークボールだったというわけです。
●そのように、道具がほぼ同じ場合には、剣術のように、
万人が「意図せずに協力的に」編み出す「体系」というものがあります。
しかし「棒手裏剣」を見てみてください。
形状、長さ、太さ、すべて流派ごとにバラバラです。
こうなると、手の内がそもそも違ってきますし、打法も違ってきます。
流派ごとに棒手裏剣または、その投擲武具がこうまでも違ったら、
その操作法に関する「集団的な模索」ということはあり得ません。
従って、手裏剣の操作法を構成する「手の内」と「打法」については、
伝統として銘打って確立できるような「体系」そのものが、
出来なかったと私は見ています。
■つまり「戦国の世からの、そのままの古伝の」手裏剣術などというものは、
すべからく(その「古伝」という言い分は)疑惑に満ちていると、
私は思っています。
どの流派も、投擲というのは自然発生的なものですから、
その「原型」は古かったとしても、それらは時代を経て、
何度か作り直されているはずです。
そして「体系」としてきちんと確立されたのは、
最古でも、打針で知られるの上遠野広秀時代以降、
(西暦で1700年以降)であろうと思われます。
そしてまた、どの流派も、その実状は、21世紀になった今ですらも、
「未だ、創意工夫の途上にある」、または、「そうあるべきである」
と私個人は考えています。
直打法手裏剣術と剣術の相違点
■ここで、おさらいになりますが、
手裏剣術と剣術との大きな違いは次の点です。
★特に、これは「直打法」の場合に限りますが、
「3間半以上の距離」になるほどに、顕著になります。
(反転打法だと少し状況は変わってきますが)
1−「手首の角度」が違う
2−「武具の保持の方法」=(手の内)が違う
3−運動の中で「力が最大になる地点」が違う
4−「腕の振りの軌道」が違う
5−扱っている武具の重量と形状が、違いすぎる
6−武具と身体とが一体になって操作される多くの武術と異なり、
「武具が手から離れる」という違い
7−刀のような「形状の統一性」が棒手裏剣にはない
■こうしたことから、「手首の角度」と「腕の振り」は、
ボール投げにむしろ近く、
身体全体の運動は、槍投げにむしろ近いのではないか?と
思ってしまいます。
ただし「剣の保持の仕方」が、ボール投げとは、著しく異なりますし、
ボール投げのように手首に過剰なスナップをかけると、
直打法では、剣は回ってしまいます。
直打法という「素敵な曲者」
●手裏剣術は、原理を把握すると、思ったよりも簡単な側面と、
それでもなお難しい側面を持ちます。
それがまた「その面白み」でもあるので、
私は、道楽として、いろいろと研究してきたわけですが、
特に、未だに完全には、まだ把握できないのが「剣の姿勢の変化」です。
●剣が飛び立ってから、刺さるまでの剣の姿勢の変化というのは、
実は一定ではありません。
刺さったから良しとしてもいいのですが、
私が気になるのは、特に縦方向の誤差です。
横方向の剣のブレというのは原因は特定できるからいいのですが、
縦方向の剣の刺さる向きの差というのは、
手離れの位置とか、
手首の角度とか、力加減の差というだけでは、説明がつかないのです。
●この事に気づいたのは、
やはりハイスピードカメラを使うようになってからでした。
公開はしないような資料動画ですが、
個人研究用に、ハイスピードカメラで撮影したものが何時間もあります。
それを何度も見た結果、次の現象が気になっているのです。
●同じ剣で、
ほぼ同じ力加減、
ほぼ同じ手の内、
ほぼ同じ腕の軌道
これらで投げている(つもりである)のに、
空中での「剣の姿勢変化」の仕方が微妙に違うことです。
仮に全部の剣が、結果として「ド真っ直ぐに水平に刺さった」としても、
スローで見ると、「剣の倒れ方の、全体像」が違うのです。
これを一定にしなければならないと考えるのは当然ですが、
それを考えるためには、まず原因が分からねばなりません。
●ところが、こうした「剣の姿勢変化が、微妙に打剣ごとに違う」
その原因として推測できるのは、大雑把にですら、
以下のような複数の原因となります。
1−(先端を研磨した時に生ずる)剣の形状の微妙な差。
2−離剣のタイミングの差。
3−手の内の形の僅かな差。
4−振った腕の軌道の差。
5−滑走、または微滑走の誤差。
6−構えた手の位置の差。
7−力加減の差。
8−発射角度の差。
●しかしこれらを一定にしたつもりでも、なお、
空中での「剣の姿勢変化」には誤差があります。
ただしそれは2間半とかの距離では、あまり問題になりません。
4間、5間の距離で問題になります。
剣は確かに、「すべて真っ直ぐに刺さっている」かもしれない。
普通ですと、そこで満足してしまうでしょうが、
私は、同じような位置に、同じように真っ直ぐに刺さった剣でも、
その「空中での姿勢変化」が違うことが、気になっているのです。
●そこで、私はひとつの練習法、兼、検証法をやりました。
それは、
1−
3間かまたは4間距離から、まず剣を全部畳に垂直に上向きにして
当てる。
2−
次に剣尾が45度ぐらい垂れた状態で全部刺す。
3−
次に剣を真っ直ぐに刺す。
ところが、これだけでは、分からないので、それらをすべて
ハイスピードカメラで記録しておきます。
●そうやってみて分かったことは、
「姿勢変化」を完全に把握してコントロールするのは難しい
ということでした。
それは、直打法という現象の中にある複雑さが原因です。
仮に首落ちにあまり癖のない、先端だけ研磨した棒手裏剣を使用してもです。
それは、
前に向かう力と、倒れて行く力(サイドスローの場合には回転)の
この二つの力の「比率」が原因です。
さらに、その二つの力のバランスの比率を作り出すのは、
言うまでもなく、
>棒手裏剣全体に伝わる「複雑な構造の力」です。
●しかしその力のうちの何が主要な原因で、
剣の姿勢変化が微細に異なるのかは、今の私の研究課題です。
「剣の姿勢変化」とは、もう一度いいますと、
たとえば、典型的には次のようなものです。
全部の剣が「真っ直ぐに標的に刺さった」としても、
空中での「姿勢変化」には、大雑把にですら、
次の「フライトパターン」があります。
●剣が垂直に飛び立つのを仮に「0度」とすると、
「0度から、マイナス45度の範囲」で手離れした場合に、
>1−離剣後、なだらかな動きで前傾しながら刺さる場合。
>2−離剣後、標的の手前で急に前傾して刺さる場合。
>3−離剣後、早めに前傾を開始して、
> そのままの姿勢でしばらく飛んでから刺さる場合。
細かく言うと、実際には、
もっと複雑なフライトパターンの「グラデーション」を持っています。
●普通、これらの現象は主に、
剣の長さや、太さ、そして剣の重心位置の設計によって生ずる、
というのが一般的な定説ですが、ところが、
「同一の距離」で、
「同一の剣」で、
「同一の打剣」をしたつもりで、なおかつ、
「同一の真っ直ぐな刺さり方」と「ほぼ近い場所に」刺さっていても、
「フライトパターン」が、少しずつですが違うのです。
●おそらくは、本人が主観的には、全てを同一にしているつもりでも、
実際には、非常に微妙な要素が剣の「直打飛行のパターン」に、
影響を与えているのだと推測しています。
■余談で、かつ、他流の打剣の動画で申し訳ないのですが、
今回の事を説明するのにサンプルとして良い動画があるので、
ひとつ引用します。
↓
http://www.youtube.com/watch?v=X273P4xYJt4
■これは、確かに4本目までの発射時の発射角度(位置や軌道)は同じですが、
5本目と6本目は、(よくある事ですが、連打すると体力を少し消耗するので)
手離れが少し遅れてきて、
そもそも「最初の発射角度が低かった」と私は観察しました。
(6本すべての発射角度を、静止させた画面に定規をあてて、
線を引いてみました)
「フォークボール」のような軌道とコメントには書いてありますが、
「私個人」は違うと思います。
剣の軌道は「途中から落ちた」のではなく、
手離れの最初から、発射角度(発射位置)が下がっています。
最後の6本目も5本目ほどではありませんが、
発射時の高さが少しだけ低いようです。
カメラというのは、静止画でも動画でも、
誤解(または論争)を招くようなシーンが、たまたま写ることがよくあります。
●ただし、それだけでは、
フォークボールのような剣の動き「ではない」とは断定できない部分が
私の中には、残ります。
それが今回、私が書いた、「フライトパターン」の問題です。
ですから、もしも前述の動画が、
5本目と6本目も、それ以前の剣と、ほぼ同じような発射位置と、
「同じ発射角度」で飛んだのに、それでもなおかつ、
「明らかに途中から落下したように見える映像」が撮れたとしたら、
それは、とても貴重な映像になると思います。
またその可能性を、私は否定していません。
棒手裏剣が「倒れて行くとき」の現象には、まだ解明されない部分が
あると私個人は思うからです。
■もしも私達が、ダーツや槍や打根のようなものを投擲していたら
こうした「謎」「未解明の部分」は、起きなかったのでしょう。
しかし、いかんせん、「約、90度から150度の範囲」で、
剣が姿勢を、じょじょに変化させながら刺さる「直打法」という現象には、
剣の「加速の可能性」や、逆に「減速の可能性」も含めて、
まだまだ謎の部分がありそうです。
■ほんの余興ですが、
初心者向けのカードマジックをご覧下さい。
手順や演出方法は、私が考えたものです。
かなり無駄のない手順で出来ています。
http://www.youtube.com/watch?v=NYKyZLhX_7M
●言うまでもなく、実際にお客さんの前でやるときには、
前半と後半、どちらの場合にも、
お客さんには、全く自由にカードを選んで戴けます。
★おまけに、もうひとつ。
前半部は、テレビで前田さんがやっていたのとほぼ同じですが、
手順を一部、複雑にしました。
↓
http://www.youtube.com/watch?v=zm7psA-aytA
■なんと、ハイスピードカメラと対決してみました。
↓
http://www.youtube.com/watch?v=TPQJGNYlsXw
_____________________________
「反転打法」の再考察
●実は、私は直打法には欠点があるとずっと前から思っていました。
確かに、直打法は、反転打法よりも距離変化に強い。
また、逆に、とっさの時に、その手の内の持ち替えによって、
反転打法は時間のロスを生ずる、という欠点があります。
●いっぽうで、ずっと以前にやりましたが、反転打法の利点は次の通りです。
1−剣の回転姿勢が直打法よりも安定する。
2−剣の威力が回転によって増すので超軽量剣などにおいては便利。
そして、これ以外に、私が前述の剣の飛行中の姿勢変化と併せて思うのは、
近距離や中距離でも、反転打法の方が、剣の姿勢変化は一定である
という推論です。
●その推論の根拠は、以前に紹介しました、ジャックダガーさんの
助手の腕に乗せた「キュウリ切り」です。
ナイフを使う人で、あれを「直打法でやろうとする人」は、
皆無だと思います。
その最大の理由が、剣の姿勢変化と、剣の刺中角度が、
実は反転打法の方が、一定になると感覚的に知っているからです。
また、ご存知のように、距離が離れるほどに、
「剣が僅かに弾丸のような回転を起こす」のも直打法の欠点です。
●なぜ反転打法の方が、直打法よりも、剣の空中での姿勢変化と、
刺中角度が一定になりやすいのか。
それは、たったの半回転ですが、その回転力と前進する力の
「二つの比率」が、直打法よりも、安定感があるからです。
●逆に言うと、直打法というのは、
かなり「微妙な比率の」「前進力と回転力」のバランスの上に起きる現象なので、
それを完全に精密にコントロールするのが難しいと私は感じています。
それならば、むしろ反転打法の方が、
距離感にさえ慣れれば、剣の刺中角度は一定になるのではないかと
推測しています。
実際、反転打法を行うナイフ投げの名人の人たちのナイフの角度は、
直打法を行う手裏剣術の人たちのものや、ラルフ氏の刺中角度よりも、
「一定」している傾向があります。
私は、何人もの欧米のナイフ投げの人たちのDVDも見ましたが、
どう見ても、刺中角度においては、
反転打法や、一回転打法のほうが、安定感があります。
(むろんそれは反転打法に慣れ親しんでいる人の場合です。)
「回転する回数が多くなるほど、刺さり方にムラが出る」と思いがちですが、
それは、実は逆で、
「原理」から考えると「直打法のほうが、刺さる角度のムラが出る」のです。
●そういうわけですから、
どういう局面で武術的に意味や効能を持つかは別問題としても、
翠月庵さんに謹呈させていただいた、小柄形手裏剣も、
一度、反転打法で何度か打って刺さりの角度や空中の姿勢変化を
観察してみたいと思います。
むろん「基本」は、あくまでも「直打法」ですが。
●私個人は過去の手裏剣術については、こう考えています。
刀や小太刀や大型の刃物を投げるという技を保有していた
剣術流派は、基本的には、刃面を手で持つことはないということからも、
直打法を軸としていた。
一方で、針のような小型の手裏剣を発達させていった流派は、
本来は、直打法はサブで、メインは「反転打法だったのではないか」と。
実際、反転打法というのは、50gを下回るような超軽量剣に対して
行うと、その軽量さをかなり補う強さを得ることが出来ます。
ですから、欧米のナイフ投げのように、2間3間といった距離で
反転打法を使うことも、実戦では、十分にありなのだと私は思います。
●直打法と比較すると、確かに「技術的な評価」は低くなる反転打法ですが、
その可能性と利点(と欠点)を、もう一度、マニアックに探りたいと、
私はずっと以前から考えていました。
_____________________________
★
.
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