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手裏剣術講座 Shuriken throwing instructions
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[1127]
■
■手裏剣術講座■ 『模擬剣の速度測定』と『9本同時打ちのテスト』そして『連続刺中』について。
by:
鈴木崩残
2012/06/24(Sun)23:27:23
『模擬剣の速度計測』と『9本打ち』
■動画中の字幕で2箇所、間違いがありました。
多本打ちに使用した剣の一本あたりの重量は、92gではなく約78gでした。
従って、12本同時に投げた場合には約936gです。
■もうひとつは、模擬剣の時速ですが、コマ数をチェックし直しましたら、
最大で時速48kmでした。
ただし動画中にも書いてあるように、私の計算式では、
「投げた距離全体」の中での「平均速度」が出ます。
うちにある、スピードガンで計測した場合には、
「瞬間最高速度」を検出してしまうので、
私の計算式による「平均速度」よりに、時速を、約「+5km」前後、
加算する必要があります。
そのことは、模擬剣をスピードガンで計測した記録である、
次の昔の動画を見ると、よく分かります。
↓
http://www.youtube.com/watch?v=AgAAPiOtt-Y
■個人的には、スピードガンで計測した値よりも、
「任意の距離」の中で、
「剣が手から離れた瞬間」から「標的に達するまで」が何コマかによって、
「平均速度」を割り出した方が、ある意味で正しいと思います。
ただしその為には、皆さんがお手持ちのカメラやビデオに、
「コマ送りで再生」できる機能が必要です。
現在の、ほとんどのビデオやカメラは、
ノーマル速度では「秒間30フレーム」ですが、
中には画質を落とすために「秒間15フレーム」などのカメラもありますので、
計算の時に間違わないように、
ご自分の機材の説明書に書いてある「仕様」を確認してください。
それでは、動画です。
↓
●こちらは、先日の合宿での翠月庵・市村氏の組み太刀。
↓
『連続刺中を容易にする条件』
●失敗なく刺中させる事を続けるようとする稽古、または「競技」において、
それを成功させるには、いくつかの条件が存在します。
今回は、それを詳細に解説しておく事にしました。
競技というものを行うためには、流派や個人によって愛用している「剣」は違っても、
「標的の条件」ぐらいは、可能なかぎり同一にする必要がありますが、
その点を分かっていないで「競技」という事を模索したり、
妄想する人が出ないための説明も兼ねています。
●余談ですが、今週、アメリカで、ラルフ氏やマット氏、その他、
私の属するナイフスロー協会の「WAWT」のメンバーが、
まさにアメリカで初の「直打法ナイフ投げ競技大会」を開催するようです。
その場合に、私もアドバイザーの一人として、
「標的の材質や面積を統一しないと、結果に不公平が出ます」という事を、
意見として言いました。
■標的の選択
実は、標的に刺すのが容易な順に羅列するとそれは次のようになる。
1-木の切り株
2-キッズマット(ジョイントマットや風呂場用のマット)
3-畳の裏面
4-畳の表面
●「1」の木の切り株は、木の材質にもよるが「松」の木材程度の堅さでも充分である。
ただし、木目は切り株の方向である必要があり、いわゆる合板や、
床板・壁板の木目ではないこと。
木の標的は一見すると堅く、難しそうに思うが、実は畳よりも易しい。
その理由は、木の切り株の標的の場合には、わりと、とんでもない角度で
剣が食い込んでも、そのままの角度で刺さっている事が多い。
たとえば、標的の表面に対して剣が「90度」の状態を「まっすぐに刺さった」
と仮に定義すると、30度以下の角度でも標的に刺さっていることが多い。
つまり、極端に首落ちしすぎたり、首落ちが足りなくても刺さっている。
■一方で、畳や、キッズマットは、変な角度で剣先が食い込んだときに、
いったんは、剣先が食い込むのだが、材質が柔らかいので、
傾いた剣を、そのままに留めておくことが出来ずに、ずり落ちることが多い。
中量剣(100g〜150g)から、特に重量剣(150g〜250g)では、
マットや畳の藁の密度がないと、
刺さった直後に、落ちたり、垂れ下がることがある。
また剣先が食い込む角度によっては、バウンドすることも多い。
■その点では、切り株の標的は、表面は堅いと思うが、いったん剣が食い込むと、
食い込んだ時のそのままの姿勢で保持する材質なのである。
特に軽量剣(100g未満の剣)の場合には「刺中」という事に限れば、有利である。
ただし、木の標的には緩衝性がないために「食い込む事にすら失敗したような剣」は、
畳よりも何倍も撥ねかえる事があるので注意が必要である。
■次に、キッズマットやバスマットは、表面が均一であるほうがよく、
穴や起伏があまりないほうがいい。
私は稽古では、大型のナイフや刀を打ち込むことも多いので痛みが激しいために、
一番安価な1枚数百円の「1.5センチ厚」の風呂場用のマットを「4枚」重ねている。
そのせいで、マット上にはデザインの都合で、穴や溝があったりするが、
もしも「競技」として「記録を作りたい」という場合には、
こうしたマットは使用せず、表面は出来るだけ均一である方がいい。
そうしないと、ちょっとした起伏が、少し斜めに入った剣を、はじく、
という形で悪影響することがある。
これらの条件さえ、満たせば、キッズマットの類は、多少、使い込んだものでも、
表面の状態が、あまり「極端には変わらない」ために、
「安定した刺中」を実現してくれる。
■一方で、「古畳」の方がマットよりも、やや難しくなってくる。
その最大の理由は、畳の藁には繊維の方向や、藁を束ねた「方向性」がある。
素材の方向性が、均一ではない事が、わりと「曲者」であり、
「畳は刺さりやすい」などと単純に思っていると、意外にそうではない。
実は、木の切り株やマットに比べて、畳の方が難しくなってくるのである。
使い始めたばかりの新品の古畳であっても、前述の2種よりも難しい。
■さらには、少し使い込んでくると、藁がほぐれてきて、
これが刺中をかなり妨げる原因となる。
それでも、畳の「裏面」は、まだマシなほうである。
故に、木の切り株、マット、畳の中で、最も難しいのは、
実は「畳の表面」への刺中である。
■畳の「裏面」と違うのは、とうぜんそこには「畳表」があるのだが、
使い込むうちに、この畳表がやがて「波打ってきて布のような起伏」になる。
そうなると、この畳表の起伏が、
少し悪い角度で入った剣の刺中を妨げるケースが出てくる。
棒手裏剣であっても、ナイフであっても、車剣であっても、
投げられた状態の武器が最も「苦手」とするのは、
「起伏のある布状の物体」である。
どんなに重量のある剣(約450g程度)でも、全身用のバスタオル1枚あれば、
はたき落としたり、軌道を阻害出来てしまうのである。
畳表には、そこまでの「阻止能力」はないとはいえ、
畳表がランダムに痛んでくると、その「緩衝効果」によって刺さりが悪くなる。
■刺さりやすい標的は、以上のような順であるので、連続刺中の稽古や
記録作りをしたい場合には、
「木の切り株」か、または表面が均一に近い「キッズマット」が良く、
畳はそれらよりも「安定した刺中」が難しくなるので、使用しないことを薦める。
■使用する剣の選択
■では、どんな種類の棒手裏剣が「連続刺中」をより楽にするかとなると、
次のような条件を満たすものである。
1-100g未満の軽量剣
2-先端を、なるべく細く尖らせたもの、または刃物のように鋭利なもの。
3-全長が240mmよりも短い剣 (短ければ短いほど簡単)
4-剣は、出来る限り長さや形状が同一であるか、又は「新品」の剣にする。
■これらの剣は、多少、悪い刺中角度で食い込んでも、
標的に食い込んだあとに、標的上に、そのまま「残りやすい」。
これが、長い剣になると、「垂れ下がる率」が増え、
また、100gよりも重い剣も、標的から「ずり落ちる率」が増え、
また剣の先端の尖り具合や鋭利さが「甘い」と、いったん食い込んでも、
直後に「撥ねたり、落ちること」がある。
であるので、前述の「4つの条件を満たすような剣」を使用すると、
多少おかしな角度に剣が食い込んでも、標的上に残りやすいので、
「連続刺中本数」の「記録」をつくりたい場合には良い。
「4」については、ある程度使い込んだ剣が5本あるとすると、
5本とも微妙に、長さが違っていたり、剣先の修正研磨の状態が
それぞれに違ってきている。
このために、同じ調子で打っていても、同じ調子で刺さらない原因になりやすい。
であるから、もしも「連続刺中の本数の記録」を作りたいのであれば、
剣は、なるべく「長さその他に、誤差のない剣か、新品」を使うと良い。
■立ち位置と一回に投げる本数の選択
■多くの手裏剣術の愛好家の人たちは、同じ種類の剣を10本持っている、
ということは少ない。
また同じ剣を、沢山持っている場合であっても、
小型軽量剣の場合には、片手に10本でも保持できるが、
中量剣の剣あたりからは、保持できる本数は、8本程度、
重量剣に至っては、保持できる本数が6本程度になってくる。
■こうなると、一般的には、まず5本の剣を打ち、
そして標的に刺さった剣を抜き取るために、歩いてゆき、
再び、立ち位置に戻って打剣するということを繰り返すことになる。
この標的と立ち位置との「往復」があると、
一定の位置から動かずに連続的に刺すよりも、「連続刺中」は少し難しくなる。
その原因は、打剣のリズムが途切れるからである。
■同じ立ち位置から打剣をする場合には、刺さった時の感覚を頼りに、
次の剣を打っている事が多い。
つまり刺さった場合には、前の感覚と同じように次の剣を打とうとし、
もしも前の剣が、首落ちが早かったり、遅かったりして刺さった場合には、
それを見て、即座に次の剣の投げ方を調整しているのである。
■ところが、せっかく調子よく5本が連続的に刺さっても、
いったんそこで、やめて、標的まで歩いてゆき、また戻ってくると、
打剣感覚の「記憶」がそこで途絶えるので、2イニング目以降で、
刺中ミスをすることがある。
そのような点から、理想的には、立ち位置に10本ないしは、それ以上の
剣を置いておいて、
立ち位置を変えずに連続的に刺そうとするほうが簡単である。
■しかし、一般的には、私も含めて、ほとんどの人たちは、
同一の愛用の剣は、10本未満しか持っていない。
従って、一般的には、「連続刺中の記録」を作りたい人がいるならば、
5本から8本程度をワンセットにして、的と立ち位置を往復することになり、
難易度は増す。
言うまでもなく、距離は遠くなるほど難しくなる。
むろん、3間距離でも、相当に稽古をしないと、
連続で20本以上刺せるようにはなりません。
連続刺中が4間になると、ぐっと難しくなり、
5間、6間になると、連続刺中は、またさらに難しくなります。
■ちなみに、私個人は、まだ技術が「相当に未熟」だった2003年に、
3間距離で36本、というのが、連続刺中の記録でした。
標的は「畳の表面」でした。
1イニングあたり、7本ずつ投げて、往復したのを覚えています。
その時の剣は、
長さは210ミリ、重さは70グラム程度の軽いもので紡錘形のものでした。
(甲野氏の剣によく似た、細身の根岸流のような形で、
2004年ごろまでの初期のころに私が愛用していました。)
まだ技術がほとんどない時期であるのに、連続で36本刺せたのは、
おそらくは、「ビギナーズラック」というやつで、
余計な事を考えずに、純粋に楽しんでやったせいだと思います。
使っている剣が変わった事も大きな原因ですが、今やろうとすると、
打剣フォームの安定とか、余計な事を考えそうで、逆に難しいです。
無条件に性能が良い剣は存在しない。
無条件に優れた打法も存在しない。
■「棒手裏剣」を取り巻く「大原則」として、
この世の中には「無条件」に「打ちやすい剣」というものは、
決して存在しません。
すべてが「条件つき」であることを決して忘れてはなりません。
その主な条件とは、
・「特定の打法」にとって「投げやすい」
(打法を変えると投げにくくなる剣が多い)
・「特定の範囲内の距離」で「投げやすい」
(全距離を通せる剣でも、その剣にとって最も投げやすい距離は、実は、限定されている)
・「特定の打剣速度」にとって「投げやすい」
(剣の速度を、意図的に「極端に」上げたり下げると投げやすさは変化する。
多くは技術でカバーできるが中には重心位置を原因とするものがある)
という前提条件である。
この「打法」と「距離」と「剣速」の要素が違ってくれば、
剣の性能(命中率・刺中率・的中率)は、
すべからく「長所と短所を持つ」というのが、理性的な考え方です。
●無冥流の「長剣」であっても、
それは、無滑走打法と、微滑走打法、押さえ打法、ワンモーション投法、
などの、いくつかの打法でならば、打ちやすく、
そして手の内を全く変えずに、2間から11間まで通せますが、
「目的」や「打法」といった条件が変われば、
その前提の中では「欠点」も存在します。
たとえば、その欠点のひとつは、
大きすぎて「隠し武器」としては使えないのです。
威力はありますが、打剣速度は、打剣モーションも含めて、
100g以下の重さの剣よりも確実に劣ります。
また、せっかく無冥流で編み出した4種類の「直進打法」が、
長剣では、全く使用できません。
(研究を重ねた結果、「直進打法は、武術的に大した意味がない」
として切り捨てたから良いのですが。)
■さて、こうした「前提」を、全く思慮もせずに、
「当流の剣は、投げやすい、性能がいい」と、安易に言ってしまったり、
恥ずかしくも思わずに、平気で書いてしまうような手裏剣流派のサイトが多すぎます。
「主観的な打ちやすさ」や「客観的な性能」を論じたり主張する場合には、
すべて、それを支えてくれている「前提条件」があります。
いわゆる、自称武術家、あるいは手裏剣愛好家であっても、
真面目な「研究家」でない人が多すぎるのが、
こうした、「根拠なき自慢」と「言葉の誤用」の原因だと思われます。
■私は、既存する手裏剣術の流派で、
剣の性能について、「きちんとした前提条件」を書いた上で、
その性能を論じているところを、ただのひとつも見たことがありません。
そのすべてが、根拠が曖昧な「気分」によってかかれており、
「検証不足」の「過剰な自画自賛」、甘い「自己評価」に過ぎません。
もしも、理性的に「恥ずかしい」という正常な「神経」があるのであれば、
著名な大きな流派でも、そうでない流派でも、
御自分のサイト内を書きなおした方がいいです。
>>「当流の剣は、打ちやすさを追及しました」だの、
>>「当流の剣は、絶妙なバランスで出来ています」って、
おいおい、私が、世界で始めて「打法分類」した中の、
1-何という「打法」、またはその打法の「変形打法」で、
2-「距離」は、いくつからいくつまでの範囲、
においての性能を基準として語っているのか明確にしたまえ、
と言いたくなってから、もう5年ほど経ちましたが、
中には、反省をして、当該部分を削除したり、
書き方を訂正したサイトもあるようです。
■また「打法」についても同様です。
>無条件に優れた打法というものは、存在しません。
使用する剣が変われば、打法の一部、または全体を変更しなければ、
効率の良い結果は決して得られません。
●たとえば「無滑走二点打法」は、剣の重心位置にもよりますが、
おおむね長さ22センチまでの剣では使えます。
しかし、それよりも短い剣や、重心位置に癖のある剣の場合には、
無冥流では「側面打法」「ワンモーション打法」「滑走打法」「押さえ打法」
などに「切り替える」ことがほとんどです。
また、長さだけが理由ではなく、
ナイフの「柄のデザイン」や、手裏剣の「剣尾の形状」によっては、
手裏剣術の中で最もポピュラーな「滑走打法」を有効に使えない物体が出てきます。
______________________
■本の「中級手裏剣術」にも書いたとおり、
重要なので、何度でも言いますが、
「手裏剣術の4大原則」ぐらいは、いいかげんに頭に記憶してください。
>1−その流派が決めた「最終目的」と「理念」
>2−その流派が決めた「剣体の形状」と「設計条件の許容誤差範囲」
>3−その流派が決めた「打法」の種類
>4−その流派が決めた「打剣距離」の範囲
この4つを明確化した前提の中で、はじめて、
手裏剣の「技」や「剣の性能」について論じることが可能となり、
この4つから、ひとつでも論議の前提が欠けたらば、
「いいかげんな論議」になってしまいます。
■私が国内外を問わず、少しの間でも、交流を持ち、
その後、「交流の価値なし」として、縁を切ったすべての流派や個人は、
この最も簡単かつ重要な、手裏剣術の「論議の大前提」すらも、
理解できなかった人たちだった、と自覚してください。
●・◆◆◆・●
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