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手裏剣術講座 Shuriken throwing instructions
「手裏剣術」講座、その他の雑談の「間」です。
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[1163]
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手裏剣術講座 【手裏剣が手から飛び立つ角度】
by:
鈴木崩残
2014/01/17(Fri)08:51:09
手裏剣の手離れの角度について
●まずは動画を二つです。
【2間距離から】
この動画で、注意が必要なのは、
あたかも、剣が指の最後まで滑走しているように見えるのは、
指と接していない状態で、すでに手から離剣している剣が、
滑ってゆくように見えるだけです。
つまり、剣尾の剣底付近が、指先の最後まで滑走するということは、
ほとんどの場合に、ありません。
指は、剣の重心位置か、それよりもやや後ろの位置で、
既に、手からは離れているのが普通ですので、この動画を
「剣面を指面が長距離にわたり滑走している状態」と、
決して勘違いをしないようにすべきです。
剣と指とに電極をつけて、本当はどの地点で、手から離れたかを計測すれば、
このことは簡単に証明できるのですが、準備が面倒なので、やりません。
【半間と、1間から】
●手裏剣が手から放たれる瞬間を正しく記録するためには、
次の条件が必要不可欠です。
1/秒間200フレーム以上のハイスピードで撮影し、
かつその1コマずつも明確にその瞬間の角度が見えるように
スローモーションに編集できること。
(評価対象は手から「離剣する瞬間」であり、離剣した直後ではない。
2/打った剣は、必ず標的に水平に刺さっていること
(水平に刺さらないのであれば、
どんな前傾姿勢でもインチキな撮影できてしまうため)
3/撮影は必ず、ほぼ真横からすること。
(少しでも斜めから撮影すると、角度が異なって撮影される)
4/距離は1間、1間半、2間、3間などでテストすること。
(立ち位置または、手から離剣する位置を一定にする)
5/投げる剣は、全長が300ミリ以下であること。
(銃剣や、刀は、余裕があるので、やや前傾しやすい)
これらの条件を守って撮影したのが前述の動画です。
*********
結論としては、
●距離2間の場合、剣は、ほとんどの場合に、垂直かそれより後方の角度で飛び立つ。
●距離1間半で、ようやく稀に、前傾15度から10度で発射可能。
●距離1間以内であれば、誰でも、前傾で発射が可能。
つまり、剣を垂直よりも的に向けて前傾で放てるのは、
せいぜい1間半までである。
例外的な打法が、アメリカにはあるが、その距離も短い。
つまりどのような打法を使っても、2間以上の距離からは、
剣は、そう簡単には、極端な前傾では、発射しない。
●この、直打法における前傾発射というのは、
古くは、竹の間で語られたこともあり、
剣が前傾で発射されたほうが、相手から見えにくいであろうことは、
私も「中級手裏剣術」に記したとおりであり、
そのために、無冥流では、それまで誰にも名づけられたことのなかった、
「直進打法(じきしん または ちょくしん)だほう」
と呼ばれるものも試行錯誤して、開発された。
●こうした打法については、甲野氏の知人が、随筆の中だったかで、
「空手の抜き手に似たような打法で剣を打った」という話があったが、
甲野氏は「目視では明確に確認できなかった」と述べていたと記憶している。
●私は、かなり初期の2003年から始めて、数年だけ、
この直進系の打法を、剣の新しい設計も交えて、あれこれと、テストしたが、
ただし、その「有効射程距離」については、結論を出すまでには、
数年間が、必要となった。
●それにひとつの結論を出したのは、
ハイスピードカメラを使ってからであった。
●やってみたところ1間半の距離から最大で前傾40度までは出来たが、
次の動画を見ると分かるように、剣は標的に対して「垂直」には刺さっていない。
左にある畳には、首落ちしすぎたまま的に刺さっていると推測される。
ちなみに珍しい『逆・反転打法』が動画の一番最初に登場します】
↓
http://youtu.be/iZthI0Z34Oc?t=3m50s
【こちらは1間半から40度の前傾発射で、なんとか刺さっています。】
↓
●よって、私が著書に示した、手裏剣術における「前傾発射」とは、
剣がかならず、水平刺さるという条件つきで、厳密にいえば、
無冥流の直進打法では、2間の距離で、最大でも前傾は20度まで、
それより長い距離では、
剣が飛び立つ時には、垂直か、又は後方に傾いた姿勢で発射されることを確認した。
●甲野氏は、かつて著書の中で、
「たとえ1間からでも、直打法で打たれた剣は、
垂直に飛び立ち90度回転して標的に到達する」と書いていたが、
厳密には、
それは「1間半から2間の距離よりも遠くから」であろうと思われる。
また、ことに、1間以内という至近距離では、
特別な打法を使わずとも、誰がどのような打法で放った剣であっても、
前傾姿勢で、剣が手から離剣することは、
前述の二つめのライアンさんの動画からも明らかである。
●それ故に、使う打法にはあまり関係なく、
>1間以内では、前傾姿勢で発射されることが多く、
>2間以上では、ほとんど垂直か、それより後傾姿勢で発射される、
というのが、定説として定着しても良いだろう。
●既に掲示板で何度も書いているように、
私がこの前傾姿勢での発射の打法に、ひとくぎりの結論をしたのは、
やはりハイスピードカメラのおかげであり、
それによって、ほとんどの、どんな打法においても、
投げた距離の中で、標的側、1/3では剣は標的に刺中可能な角度となっている、
という結論を出せました。
言い換えると、
>打ってから、全距離の2/3の地点まで行くと、
>剣は(ド水平には刺さらなくとも)相手にダメージを与えることの可能な、
>角度になっているということ。
●当初、ハイスピードカメラがまだ無かったころには、
「手の主観的な感覚」として、たとえ3間距離からでも、
剣が前傾で発射されているように勘違いをしていた時期もありました。
しかしそれはのちに間違いであると分かり、
前傾姿勢での発射は、1間半から1間では、誰が打っても、
ごく普通に起きることであるという結論になりました。
確かに「直進打法(第1から第3まである)」では、
それ以外の打法と「比較すると」、剣は少し前に傾いて離剣しますが、
前傾角度が、30度、40度ということはあり得ません。
それがあり得るのは、1間以内のみです。
●そのことが、ハイスピードでの撮影を通じて分かってからは、
あらためて、
では、前傾姿勢で発射することに意味があるのか?を考えるならば、
1間、あるいは2間という距離は、相手に近接しすぎており、
剣術相手の間合いですから、
前傾発射しても有効性や意味がありません。
30度、40度の、前傾発射というものは、
3間・4間といった間合いで、それが出来るのであれば、
それは、直打法の大きな進化、または発展形になり得ますが、
それが不可能であるかぎりは、それをそれ以上研究しても意味がないと、
私は早々に、検証対象から切り捨てました。
●なお、「極端な」前重心、つまり重心位置が、
あきらかに「剣の全長の中点」よりも「極端に前にある変則的な剣」では、
やり方によっては、2間以上からでも少し前傾しますが、それもごく僅かです。
もっと極端なものは、「逆反転打法」とも名づけられるもので、
これは、発端は、明府真影流の大塚氏が、
私が、たまたま彼の主催する合宿に、客として参加したときに、
偶然に、大塚氏がした「誤打」から生まれたももので、
その後、それを使える可能性を検討したのですが、
3間以上になると、剣に威力が乗らなさ過ぎるという点で、
私の中では却下しました。
これが有効なのは、剣底に、大きな房や羽がついた剣のみです。
その場合には、槍を投げたような剣の飛行姿勢に似ています。
●そういうわけで、手裏剣術において、
剣を、標的に対して、前傾の角度で発射しようとする試みは、
私自らが初期のころにやってみて、
打法をいくつも考え出し、
それが可能な打剣距離を割り出し、
何度も正しい条件で撮影した結果、
武術的な優位性においては、
「無意味である」と結論しました。
ごく一部には、私が造語として提示した、
「前傾発射」「直進打法」という用語に、
飛びついてしまい、踊らされ、翻弄されたり、おつむが舞い上がってしまい、
もともと古流になどない打法の捏造を試みた、「かわいそうな人」も、
いたようですが、
結論は、そういうことです。
> 「2間距離から、ほんの少しの前傾発射をしたとても、
> 武術的には ほとんど 意味がない」
前傾発射というものが、武術的、または物理的に意味を持つのは、
「40度以上」の前傾発射で、かつ、
3間・4間、の距離からそれが出来る剣、または打法のみである。
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