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手裏剣術講座 Shuriken throwing instructions
「手裏剣術」講座、その他の雑談の「間」です。
手裏剣術の画像・動画が、
他に類を見ないほど多く掲載されています。
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[1198]
■
「手裏剣術講座」 【古いものと新しいもの】
by:
鈴木崩残
2015/05/10(Sun)03:55:59
既存の根岸流の形から感じた事
●まずは、ちょっとした検証です。
古いフィルムの根岸流手裏剣術の上村氏の動画をカメラで撮影して
そこから速度を割り出したところ、以前に書きましたように、
手離れからの剣の速度ではなくて、「打剣動作の開始」から計測すると、
私の約1.4倍ぐらいでした。
ただし、元のフィルムがコマ飛びをしているらしきところもあり、
正確ではありませんでした。
しかし元のフィルムで「画面の後方を歩いている人たち」の速度は普通の
速度に見えますので、おおむね「見かけ上の速度が実速」であると判断しました。
そこで、その見かけ上と同じぐらいになるには、私の打剣を何倍にすると
似てくるのか、試してみました。
下記の動画の最初の前半は4間からで、
元の動画では、私は、ゆっくり打っています。
が、後半は、元の動画では、フィルムと同じ3間距離で、
私なりに、速く打とうとしています。
それを編集で、1.25倍にしたところ、似た感じになりました。
↓
このように加工すると、自分がどれぐらいの速度で動けばいいのか、
あるいは動きたいと思っているのかを明確にイメージできる
トレーニングになります。
何かの理想や目的を実現するためには、「それが実現している状況を
リアルに作り出す」必要があるのはよく知られたことです。
>前回の投稿が長すぎたので後半部をここへ移動しました。
↓
●現在、刀術併用の手裏剣術が(創作ではなく)江戸時代から残っている流派、
つまりは有名どころでは「根岸流」ということになるのですが、
根岸流は、かつて過去に「御前試合」をした可能性を個人的に感じました。
(史実については、むろん分かりません)
つまり、実際に剣術と手裏剣術とが、木刀と木の手裏剣で対戦をした場合、
双方ともに、必ず、
相手が動く瞬間だけが唯一の、または絶好のチャンスとなります。
すると、結果として、最もあり得るのは、
「睨み合ったまま、終わる」という結末です。
そうして御前試合において、根岸流が「引き分け」で終わってしまったか、
または、勝てなかったりした、といった経験があって、
のちに、刀術を組み込んだのではないかと、少し推測しています。
模擬的な試合であっても、実際に対戦をしないかぎり、分からないこと、
というものがあります。
●手裏剣だけを持っていても、刀術を併用しないと、
その先に双方の勝負が進まないか、
または、先手で打っても避けられたら負ける、という「経験」を、
根岸流は、経たの「かも」しれません。
●また、御前試合であれば、最初から刀と手裏剣を併用するのは、
剣術側の人には不利ですから、「卑怯」と呼ばれかねませんので、
御前試合のときには、フェアーにするために、
「手裏剣のみ 対 剣術」であったであろうことは、容易に想像できます。
●私もここ数ヶ月やってみてわかったことですが、
刀を「抜き身」で構えた刀法併用ならば、手裏剣を避けて攻めてくる相手にも、
すぐに対応できるという点でした。
★【根岸流 「刀術組込の型」5本】
これを、改めて見ると興味深いです。
以前の動画中で「何か違う気がする」と私は言いましたが、
間合いの想定や、居付きの事は「また別問題」としてみますと、
抜き身の構えの時の刀の角度が、
「後方45度、ゼロ度(垂直)、前方約70度」と三種類あり、
斬りも、正面斬り、突き、斬り上げ、袈裟斬り、逆袈裟斬りと、
「相手からの反撃をも想定している」ように見えます。
(つまり一方的に自分の側が有利だとは考えていないように思えるわけです)
↓
https://youtu.be/tnp9tcd5bpI?t=20m50s
●そういう意味では、手裏剣を打ってから抜刀するよりも、
形はどうあれ、「抜き身での構え」のほうが、
「対剣術」には有利かつ、防御も兼ねるであろう、という結論になりました。
そのために、無冥流の飛刀術(兼 対剣術)には、
抜き身で構える6本もの型があります。
(基本は「2つだけ」で、+順体逆体、左右差などの組み合わせによる6本です)
ただし、打剣後に抜刀をする「形」でも、
現時点での無冥流の「打ち方」であれば、
避けて攻めてくる剣に、何とかギリギリながらも間に合いそうです。
*********
●そこであらためて【既存する形】を私なりに味わわせて頂きました。
刀法部分は、あいかわらず滅茶苦茶なのは大変に失礼いたします。
動作の一部が「省略」されてしまったり、
刀の「構えの位置」が違っていたり、
斬りを一回忘れたりと、酷い出来栄えですので、本家の方は、ご容赦ください。
ただ、打剣後からの「攻防の想定形」としてみると、
大変によく出来た形であることを認識できました。
↓
******************
●あとは、気になったのは、古武術的身体運動では、
「順体が使われる」、という定説が「一部に」あるようなのですが、
「槍」の演武は、「利き腕側の足」は「後方」、つまり逆体で、
しかも「逆歩」に進んで突いて攻めている事も多くありました。
↓
●また、槍術で、「利き腕」である「右手」の力が最大になる位置は、
手裏剣の「手離れ位置」と、ほぼ同一であり、
違うのは、上にあるか、腰のあたりにあるかだけです。
ただしこれは、最大に「送り出した時」の位置であり、
術法としては、右手は他の位置にもある事も多いものです。
下記のは、左が荒木流において突き出した位置で、右が根岸流の手離れの位置です。
槍術を、異なる4流派ほど、動画を見てみましたが、
別流派であると、それほど右手を前方へは送り出さない場合もありますが、
右のように「突き降ろす」場合には、ちょうど打剣の位置あたりとなります。
↓
●刀、薙刀、棒などは、「間合い」の関係から、順体でないと不利であったり、
そもそも順体でないと「操作しにくい」、
という現実的な側面が原因ともなり、順体が多いわけですが、
槍の操作の事例では、「逆歩」でも操作しています。
また、鎖鎌も「至近距離」では、逆体で攻撃をするケースもあります。
↓
また、日本柔術というタイトルのついているこれも、
座り捕りの3本以外にも、立ち技、投げ技では、2〜3、入っていますね。
ただし、ひっぱっている前の左手と左足が同一であるという解釈も出来るものが
含まれますが、その解釈が出来ないものもあります。
↓
そこで「一重身」の意味を調べてみました。
↓
http://tatsumi-ryu.org/?p=2027
●すなわち「順体」系の攻撃は、何も古武術に特有のことなのではなく、
「使用する武器と、その間合い」によって生ずるものであると言えます。
たとえば、中国武術や、西洋の剣術でも、突きは順体も使われますが、
盾を左手に持つ都合から、右利きの場合は、構えや突きは、逆体にもなります。
こうした、間合いの違いのために、
順体重視の剣術・抜刀術を長くしてきた人は、
逆体打剣が「苦手」となり、
逆に、逆体系武術をしてきた人には、
順体系の動きは「苦手」となる、ということで、
どちらも「苦手」がポイントになるのであって、古武術に照らし合わせての、
一般の人達の体の使い方の「未熟さ」に起因するものではありません。
●つまり、「利き腕側」とは「逆の歩」での投擲動作が苦手な人の場合には、
「槍術」に慣れるのが、手裏剣本来の形に修整するのに良い、
と言える「かも」しれません。
一方で、「利き腕側」の「順歩」での投擲動作が苦手な人の場合には、
棒、薙刀、剣術に慣れるのが良い「かも」しれないというわけです。
■ちなみに「神道夢想流」の「杖術」では、
やはり予想どおり「接近戦」では形の上では「逆歩」での攻めもありました。
↓
下記の動画中では、少なくとも「11回」の
逆体からの「突き」や「振り下ろし」がありました。
逆体の「構え」ということではなく、
「逆歩」で突いたり降ったりしているわけです。
ただし前になっている左手が、攻撃の主軸であるという解釈をすると
順体であるということになってしまいますが。
↓
刀を真っ直ぐに投げるコツ
昨日までは非公開にしようかと思っていたのですが、
こういう遊びには、誰も関心もないでしょうし、
実際に、やる人もいないであろう、と判断して、公開することにしました。
ただし、私が使っているような数千円のオモチャの刀でも、
何万円もする居合い刀でも、何十万円もする真剣でも、これをやると、
刺すのにヘマをすれば、刀身は曲がり、
地面に落ちる度に、鍔の周辺の拵えが壊れてゆきますので、覚悟の上どうぞ。
↓
*********
最後に、私が最も注目しているナイフスローワーです。
↓
おそらく、初めてからまだ「2年ほど」です。
基礎にしているのは、ロシアンスタイルのフェディン・システムです。
それで、ここまで上達しているのですから見事としか言いようがありません。
しかし何よりも素晴しいのは、常に、上達しようといろいろと工夫しており、
しかも、それを「全て楽しんでいる」という点です。
この方は、ドイツ語が母国語だと思います。
以前にも紹介しましたが、ピアノの先生が本職です。
メールで少しやりとりしたことがあります。
私がこの人のナイフ投げを大変に高く評価するのは、
この人が放つ「品格」です。
品格がありながらも、少年のような輝きがあること。
以前に、「殺気はよくて、邪気は悪い」と言いましたが、
この人には、邪気のかけらもありませんし、殺気もありません。
が、「生気」と「純気」があります。
(注・私の定義によれば、もしも武術を行うのであれば、
「殺気」は、必要不可欠です。これなしに演武してはなりません。
ただし「邪気」は、敗因や怪我や、進歩停止の原因となります。
殺気は、迷いがないならば、それ単体としては純粋なものです。
武術は、間違っても医療行為ではなく、殺戮の方法であったのですから、
殺気を帯びていないような「ヘタレな武術演武」は駄目でしょう。
ただし「邪気」は本人の望みが分裂している事を意味するので、
その力は、どこにも向かわずに、自己消耗するだけです。
目的が統一されている殺気(殺気は野生の動物たちには、ちゃんとあります)と、
目的が分裂している邪気とは、とかく混同されやすいのです。
野生動物ですら、もしも迷いや、邪気が入り込んだら、
その日の獲物を取るのに失敗するはずです)
●そういう意味では、
現在も現役でナイフスローをされている海外の方で、
私が本当に素晴しい人達だと思うのは、
(直打と反転打の両方を使う人達で)
このトムさん、
(2013年の7月が最初の動画のアップですので、約2年ですね。)
ラルフさん、
ライアンさん、
パトリックさん、
ロシアの、Mr.スポックさん、その他、数名
どの人達にも共通しているのは、単に練習しているのではなく、
徹底した「好奇心」と「研究心」があり、かつ、最も重要なことは、
ナイフスローを「心底から好き」であることです。
この人達がナイフスローを始めた動機には、
他者との「競い合い」などという邪心や、
自分の何かの不満や、不完全燃焼だった過去を、
投擲術に「代理」させることになど使っていません。
競うのではなく、自らの内部衝動として、
他人や社会など、全く関係なく、あふれるように「湧き上がる」
という事が根底にないと、結局は、他者承認を求めていることに
なってしまうものです。
であるので、私が評価したナイフスローの人達に限っては、
すばり、興味を持った、
やってみたい!!
うぁっ、めっちゃ、楽しいやんか!!!
ただ、ただ、それだけです。
この人達は、たぶん死ぬときに、
「あ、そういえば、
ナイフ投げなんていう、面白い遊びも、やったよね!」
と、きっと、にっこりすると思います。
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