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手裏剣術講座 Shuriken throwing instructions
「手裏剣術」講座、その他の雑談の「間」です。
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手裏剣術講座 【2015年秋の個人レクチャー】
by:
鈴木崩残
2015/11/02(Mon)17:31:35
2015年秋の合宿
合宿といっても、個人レクチャーですが、充実した稽古でした。
私自身も、Kさんには刺激されることも多く、
前回同様に、本当に楽しい合宿となりました。
Kさんが自宅で稽古されているので、あとは仕上がりを見るのみ
といった基本的な部分も多いですが、合宿ならではの稽古もありました。
●ちなみに、私もKさんも、この日は、剣の飛行姿勢の修正で、
二人とも、けっこう難儀しましたが、なんとか調整できました。
とにかく、動画撮影をしないとわからないことがあります。
その場で再生してみると、唖然とするぐらいに駄目なところが私にもあります。
いわんや、初心者や、まだ基礎が出来ていない人は、
撮影によって、常に課題と反省点を自分の中で明確にしなければ、
どんどん悪い癖がついてゆきます。
■Kさんは、いつものように、大切なポイントはメモをとっていました。
そういうところは本当に、感心します。
というより、私も、昔、習い事をするときに、そうだったんですよね。
■さて、合宿では、いろいろやりましたが、基礎の反復も多かったです。
次から次へと目新しい課題や余興を作ることはいけません。
合宿というものは、娯楽やイベントや、日ごろの息抜きではないのですから、
何度も何度も、同じ基本を、着実に練り上げないとなりません。
また演武会もそうです。
手裏剣術というものは、それ単体では技量の良し悪しが非常に目立ちます。
そこを他の武器を組み込んでしまえば、見栄えが変わりますが、
それでは、年々、ただ「出し物」を増やしてゆく事が動機になる、
「見せ芸」にまで堕ちてしまう可能性があるわけです。
私は何年しても、同じ演武をしている組織や団体の方が、
見ていて、楽しいですし、勉強にもなります。
年数を経過するごとに、以前に打剣していた方がさらに上達していたりするからです。
たとえば、単なる8本全刺中ではなく、剣速があがっていたり、
また、打剣だけの中でも、昨年にはなかった変化打ちが登場したりするからです。
■さて、その変化打ちのひとつでもある下手打ちについてです。
今回は、まだ私自身が試行錯誤の段階のものでしたので、
Kさんと相談しながら、こういうのがいいか、ああいうのがいいかと、
打ち方の創意工夫を相談しながらしてゆきました。
*********
では、動画です。
一本あたりの時間が10分近くで、長いわりには、見どころが多く、
たぶん飽きずに、一気に3つとも、見られると思います。
1/基礎の復習編
2/実験(新体験)編
3/遠間打ち、その他
*********
■ライオットシールド越しに見る、現実の手裏剣の直打法というのは、
軽い模擬剣とは比較にならないぐらいに「遅い」です。
つまり2間内外から、打剣が有利だとたかをくくっていると、
相手には見えてしまうということです。
おそらく、レンズを保護したカメラの「モニター画面」によらず、
またそうして撮影された映像を、後から見るではなく、
現実の手裏剣を、安全を確保した上で「肉眼」でリアルタイムで見たのは、
日本の手裏剣史上、私たち二人が初めてだと思います。
また、見るだけではなく、シールド越しに見える、
実際の人体に向かって、現実の鉄製の手裏剣を投げるという体験も、
私たち二人が初めて経験したと思います。
■確か、前にも私は言いましたが、
剣先が着実に当たった場合と、角度が違った場合には、
シールドを持つ手に伝わってくる衝撃の質にも差があります。
■今回の体感を通じて、
どういう打剣動作は、まる見えであるかということが、本当によくわかりました。
一方で、下手打ちや、両手打ちなどの変則的な打ち方には利点がありました。
■しかし、こうした知見と、そこから発展する技法の組み立てというのは、
現実に体験しないかぎり、想像と推測で終わってしまう人がほとんどです。
そういう意味では、狙いどおり、期待どおりのデータが得られました。
公開の動画としては、ここでお見せできませんが、
シールドごしに、剣が飛んでくる様子も、通常速度とハイスピードで記録してあります。
それを見ると、金属剣では、手首や腕の無駄な動きはすべてまる見えとなり、
フェイントもそう効果はありません。
●模擬剣のような軽いものは、ひょいと小手先で投げられますが、
実際の剣はそうはいきません。
したがって、模擬剣で対戦シミュレーションをしているような、
手先だけでの投げ方では、実際の剣は打てません。当たり前のことですが。
■また、この剣は、無冥流の規格剣ではなく、
先を潰しても良い、在庫の古い剣で、重さも120g程度と軽いものですが、
それでも、以前に無冥流で工夫した軽い筆などとは、まったく速度が違います。
■なお、動画中では、せっかく安全なのですから、
私はわざと、避けないで、剣が顔面に当たる軌道までを、
じっくりと何度も何度も見てみました、
結論としては、100g未満の軽量剣を、
モーションを、わからないぐらいに速く打てば、
2間ぐらいからであれば、なんとかなりそうです。
しかし2間半以上の距離では、モーションを少なくしても、まる見えです。
■つまり、これは、他の手裏剣術流派でも「既知」のことですが、
>「顔面を狙う」というのは、実は、「不利」なのです。
顔面に向かってくる剣は、非常に目視で捉えやすく、
むしろ、顔面以外の部分(胴体や足)に向かってくる方が、見えにくく、
また、見えていても、間に合わずに避けにくい事も多いのです。
動画を見るとわかるように、顔面への剣は、上体や首の運動だけで避けられます。
■それゆえに、こうしたことを昔からある程度想定していたために、
無冥流では、軽い剣を却下して、中重量以上の剣にしました。
しかも、服の上からダメージを与えられる重量を持ち、
さらに、服を貫通できる先端を持つ、「風剣」と、「火剣」に、
使用する剣を、絞込みました。
「水剣」は、太い剣ですから、ダメージは大きいのですが、
その分、先端部の研磨角度がやや甘いのです。
■軽量剣(100g以下)や、半端な中量剣(150g以下)は、
布の性質によっては、服を貫通できないことも想定して、
どうしても、顔面狙いに固執します。
しかし顔面狙いは、目視では、非常によく見える軌道を飛んでくるだけに、
避けられる可能性があるのです。
******************
●余談ですが、ずっと以前に(昨年でしたか)、
この体育館で、私の二つあるカメラのうち、片方で撮影すると、
ハイスピードモードの撮影でもないのに「チラツキ」がありました。
ところが今回は、そのカメラで撮影しても、チラつきがなかったのです。
よくみたら、どうもチラついていたライト2つが、新品に交換されているように思ったので、
宿のご主人に尋ねたら、やはりそうでした。
昨年撮影したときに、
カメラのフレーム数等との相性が悪くとチラついていたたのではなく、
体育館のライトそのものが、古くなってチラついていたのでした。
これで、画像の良いほうのカメラで今後は撮影できることになり、めでたしです。
■Kさんには、先日の、
7間からと、4間から成功した、「無心剣」のディスクを謹呈させて頂きました。
Kんは、遠方にも関わらず、車でいらしてくれるので、
宿と体育館の往復が楽ですし、
私の家で、剣を研磨したり焼きいれをしてから体育館に向かう、なども出来ますし、
何よりも、Kさんのご予定しだいでは、
二日目も、夕方5時を過ぎて真っ暗になっても稽古を続けられたのは、
本当に、贅沢なことで、お得感があります。
★ちなみに、こちらは、飛んでくる手裏剣を、
カメラ「で」撮影したのではなくて、
飛んでゆく武器にカメラ「を」つけた場合です。
カメラの宣伝なんですが、ウケました。
↓
■次の動画は、トムさんの、いうなれば「超絶技巧」とも言えます。
距離は5メートルとあったので、この距離であれば、出来そうなので、
いつか私もやってみたいです。
トムさんのこれを見ると、下手打ちで投げるような軌道で、
まっすぐに標的に向かって投げた缶に刺していますので、
「真横や斜め方向」から投げられた缶よりは、易しそうです。
●問題は、缶は、日本の住宅環境だと、音がうるさいこと。
これはアルミ缶だと思いますが、
これぐらいに少し重さがないと剣が貫通しにくいのです。
プラスチックはその点で軽すぎて、よほど的に近いところで刺さらないと、
剣先が当たったときに、刺さらずに、軽い缶が弾かれてしまいます。
また粘土や布は、そう難しくないものになってしまいます。
さて、何か良い「投げるターゲット」はないか?
トムさんの使用しているナイフの寸法と重さがわかりました。
このナイフで10m距離をあの速度で投げているのですから、
トムさんは、かなりの剣速だと思います。
↓
「 連 心 」
今回のテーマは、打剣の際の意識が、途切れずに連続することです。
10本打ちというのは、やる時にはゲーム感覚で行いつつも、
結果として、その途切れない意識の育成になります。
また、単に刺すのではなく、今後は、剣速をどんどん上げても、
10本ともミスをしないという稽古に進んでゆきます。
(できれば、早々に次回の合宿での課題です)
そこで、「連心(れんしん)」という文字を、
墨を滲ませた作風で書いたので、合宿の非公開動画のDVDと共に、
Kさんに謹呈させていただくことにしました。
拡大すると、このような、不思議な滲みかたをしている書です。
この手法は、日本中の創作書道家の誰もやっていない、
私だけのオリジナルです。
*********
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