★　番号指定： １ページの表示件数： 件　　
☆　検索語　： 検索表示　新着から 　古い方から
タイトルだけ表示 　タイトルと５行 　全部　　

前回の画像は、きれいにまとまっていましたが、
今回のは、逆で「凄い」ですよ。


●今回のリフォームの最大の難関が「台所」でした。


古い家屋なので、床が完全に、あちこちの方向に傾斜していて、
しかも、シンクの下は、側溝に排水してた。

しかも、前に住んでいたカップルというのが、
だらしない人だったみたいで、
まるで部屋や建具の手入れや、掃除をしなかったようなので、
特にその人間の生活感が出るこの台所は、料理すらまともに
作らなかったようで、しかも、不衛生の極み。
汚れも半端じゃない。


●食事中の人は、これは見ないほうがいいですよ。
↓


●↓ドブにそのまま排水していた状態。


＊＊＊＊＊＊＊＊＊

●↓そこで、まずは、普通に排水パイプを通して、モルタルで埋めた。



●これは、昔の床下収納ですが、
せっかく、古くから使い込まれた板なので、私の手で
何枚か外して、そこに適当に板を切って、はめこんだ。

こうすると、画面右にあるこの古い板は、
洗浄してから、また生き返らせて、インテリアに使ったり、
または、同じように古くなった木を目立たないように修復出来るのです。
↓



●ここからが、プロの職人さんの仕事。
くさびを打ち込み、床を水平にするための土台の枠を作っています。
↓



●土台が着々と作られてゆく。
↓





●半日で完成。
コンパネまで張ってもらいました。

で、あとは、この上に、自分で好きな仕上げの木材等を仕入れて
自分の手で、フローリングをするわけです。
↓



●今日、明日は、台所が使えないので、料理なし。
近くの食堂からラーメン頼んで家で食べた。

早くまた、料理画像をお届け出来る日がくるように、
頑張ります。


　　　　　　　　　　　　　●

追加・・・

で、翌日は、シンクを設置。
↓やっと、台所らしくなってきました。





●ところが、ここには画像は出しませんが、
このシンク、こうしてみると、キレイですが、
実は、何十年も使われていたもので、
それはそれは悲惨でしたよ。

土台の部分は、カビと汚れで真っ黒。
側面は、油や汚れでこってり。

しかも、土台部分には、ネズミが穴を空けようと試みた痕跡。
さらに、何十年も前のネズミりの糞の匂いも残っていた。

そのシンク２台を、表に出して、ひっくり返して、
裏も表も底の部分もひっくり返して、すべてを洗いました。

最初は、触るのも、ちょっと「うえっ」と、気が引けました。

でも、ここまで来たのだから「やったるわい」、と気合いれて、
まずは熱湯かけて、「炭酸ソーダ」と「重曹」、そして洗剤などで
磨き続けて、ひどいところはヘラで汚れをガリガリ剥がして、
本体も、土台に角材を足して打ち込んで補修し、
最後に、とりあえず、簡単な防水のためのアクリルラッカーの
スプレーをして補修完了。

あまりの汚れに、気が遠くなりそうだった。
でも、今は、清潔なシンクになりました。

天然系の洗浄剤だけじゃ、こういうの完全には落ちないね。
今回は、わざと古びた感じを残すために、使いませんでしたが、
本当に全部汚れを落とす気なら、
建具のシミぬきとか、料理店の厨房の掃除に使う「カセイソーダ」とか、
漂白剤を使わないと落ちないし、消毒できないんですよ。

★ . 　　

●めどが少しついてきたので、少し、
作業のペースをゆっくりし始めました。

まずは、自分で換気扇をつけました。
壁に穴をあけずに、窓枠に木枠を作って、はめ込み。
↓



廊下にも、かわいい台座（と、自分ではそう思っている）を自作して
設置。まだ何に使うか考えてない。

でも、この台座は、のちに、手裏剣をやるのに、軌道上邪魔になる事が分かって、
取りはずして、別のどこかにつける予定です。
↓



今まで、固まって動かなかった建具も、取り外して、かんなをかけて、
動くようにしました。ほ〜ら、こんなに、すべってる。
↓



お風呂場は、こんな間接照明です。
とっても、いいムードです。
あとは、コンパネが透けてまる見えので、この部分に、
何か装飾をほどこさねばなりません。
ステンドグラスはありふれているので、
まー、これも和風な何か・・・ですね。
↓



向こう側に、コンパネを張っているので、
そこに、蛍光灯をつけ、その上に、
別の部屋から外して持ってきたドアを取りつけています。

開閉できるので、ふだんは、曇りガラスが蛍光灯を水から防いでくれて、
開ければ、蛍光灯の交換が簡単に出来る。
白でなく、他のカラーの蛍光灯にする事を考えています。
↓



これはもともとある欄間。私が好きなタイプです。
欄間は、よくあるような松の枝とか、竜とか、
いかにも安っぽい人工的な彫り物は、私は好きでなくて、
こういう具体的描写のない、ワイルドなのがいい。
↓




作業の合間に、前回、富士山に行った時に浅間神社で買って
そのまま放置されていた「しゃもじ」の表面を彫刻刀で削って荒して、
あちこち、ガスコンロで焼いてから、
その上に、筆ペンで、文字を書いたもの。
どこに飾るかは、まだ、考えてない。

書いた文字は、「無為」。
　　　　　　　　↓




●難関を超えたので、リフォームは、少し、気楽にやることにした。
ペースダウンしないと、さすがに、体力的に限界なので。

一度でいいから、和風民家のリフォームしたかったので、
とにかく、望みがかなった。


●今日は、最後に、
気分転換に、階段のライティングをグリーンにしてみた。
↓



和風民家の中に、現代的な色調の電灯の光を盛り込みたい、
というのが、今回のコンセプトでした。それはほぼ完成。

で、今後のテーマは、昼間さし込む自然光をどう生かすか。
つまり、禅寺や茶室のデザインの領域に入って行きます。

　　　　　　　　　　　　　◆


◆追稿

◆翌日は・・・
元からあった神棚の掃除。



なにしろ、大家さんが言うには、
前の人が５年も放置したままだったらしい。
見たら、積もったホコリがあちこちで塊になっていた。

刷毛で丁寧に祓って、塩、水、酒、米などをお供えした。
私は神道ではないですが、
この神棚はインテリアとして部屋にとてもマッチしているので、
伝統形式ではない独自の奉り方を工夫した。
私の手造りの「法剣」も供えてある。


◆手裏剣の標的の畳の上に、ジョイント・マットを配置した。
厚さ１４ミリのを２枚重ねて２８ミリあるが、それでも
剣が完全に貫通してしまう。
やはり、厚さ２５ミリのマットを２枚重ねしないと駄目かも。
でも、これを張ってからは、今までよりも、
畳の痛みが、ずいぶんと軽減されました。
↓



◆暖房には、都市ガスより高いプロパンや、電気では
あまにりもコストがかかりすぎるので、
ここの生活では、暖房はもっぱら石油ストーブ。
大家さんに聞いたら、茣蓙を外すと、その下に掘りごたつがあるそうなので、
いずれは、使ってみたい。




　　　　　　　　　　　　　　◆

●追稿　　２／８

またまたインテリアライトを設置。
私の部屋の前は、消防署か派出所みたいな、
赤い光が怪しく灯る・・・。



↑
見る人が見ると分かる、懐かしいポスターがあります。
ピンクフロイドの「狂気」のアナログレコードの付録についていた、
エジプトのピラミッドのポスターです。


■ついでに、もひとつ、懐かしいポスターを貼った。
これも見る人が見ると分かる、
ヴァージンレコードが、日本ではコロンビアレコードを
経由していた時代のかなり古いもの。↓




●しかし、まー、
これで、つけたインテリアライトの数、１２ヶ所。

そのうち、もとからあったソケットを使ったのは２箇所だけだから、
１０箇所は、自分でソケットをつけて配線したり、
スイッチをつけたりしなければならなかった。

出来あがりには、とりあえず大満足。




●最後に、
お線香を入れる容器も、自然の竹を利用しました。
↓



　　　　　　　　　　　　　●
　　　　　　　　　　　　　◆

★ . 　　

民家再生に、強力な助っ人を導入しました。
ハンディータイプで、コードレスでは、話にならないので、
多少は、本格的なのを購入しました。満タンにすると４０分使える。
それでも２万ちょっとです。
↓



試しに、ソフトに噴射して、ガスコンロから。
↓



試しに、最強の噴射力で流し台。

す、すごい。
↓



まるで、これだとテレビ通販みたいですね。


では、いよいよ、５０年以上前からの天井や壁のススです。
↓



試しに壁をちょっとこすったら、お・・・落ちた！。
それもたった３０秒で。
むろん、ノズルの先端にブラシをつけてこすりましたが。
↓



しかも、ここまでは、蒸気の力だけです。


次の鍋蓋は、黒くなっているこの部分だけは、
ここ何年も、何度もクレンザーや薬品や、金だわしで磨いても
落ちなかった、こびりつきですが・・
↓



この通り、溶けやすくなります。
ただし、こうした汚れには、
洗剤などを併用した方が効果的です。
↓



●使用した、感想としては、
むろん、万能でなんでも汚れが落ちるわけではないが、
それでも、かなり役に立ちます。

中には、アルコールとか、洗剤の方が早く落ちる汚れもあり、
汚れの種類で、スチームクリーナーが威力を発揮するものと、
そうでもないものがありますね。

ただ、殺菌できて、汚れが落とせるので、
台所周りや、木やガラスなどにも便利です。

注意としては、こういう強力なタイプのクリーナーで、
壁や天井のクリーニングをやるときには、
洋服とか、髪の毛を防護しておかないと、
こってりと汚れた水滴がそこらじゅうに飛び散りますので注意を。


★●最後は、本日のおまけ。


軒下に、蜂の巣を発見。人に聞いたら、
今の季節に取っておかないと、夏にでっかくなりますよ、
と言われたので、自分で梯子上って、捕獲しました。

うーん、きっと、この中には女王バチが一匹だけ入っているんだろうな。
さて、問題は、蜂を殺さずに、これをどこに捨てるかだな。
とにかく、うちの近所だけは、やめておこう。

今の季節は、まだ、こんなに小さいです。
でも、今のうちに、気付いてよかったです。
↓



　　　　　　　　　　　　■

１／キッチンの床と排水工事の外注。

２／自分でいろいろやるための木材とか、工具とか金具など、
　　ホームセンターで買った資材、

３／こうしたスチームクリーナーの購入

４／古くなった電気配線やコンセントの簡単な工事。

５／ハウスクリーニングの外注（面積３平米）

しめて、ここまで約２０万円かかりましたが、
一軒まるごと、他人任せにして業者さんに依頼したら、
この何倍もの経費がかかってしまうでしょうね。

自分でどうしても出来そうもない部分だけをリフォーム屋さんに頼み、
あとをなんとか自力でやれば、かなり費用を押さえられます。
古い民家に住む場合には、参考にしてください。

うちの場合には、テレビでやっているような、
派手に壁を壊したり、間取りを変えたりはしませんから、
改築といっても、安く上がっていますけど。

また、もしも浴槽のない家とかで風呂場を作る必要があったり、
システムキッチンなど入れようものなら、
費用は「一桁」は違ってしまうことでしょう。

　　　　　　　　　　　　■

★ . 　　

●今日のは、見る人には、全然、面白くない画像です。




●とても古い田舎の民家だと、こういう配線、まだありますね。
２本の線が分かれているやつ。
これが台所だけは、今もそのままだった。

これがあると、来週に予定しているハウスクリーングが
めちゃくちゃ危険。ブレーカー落としてやるから危険ではないけど、
作業の邪魔になる。
というより、そもそも、このタイプの古い線は危険なので、
現在の規格のものに交換した。






この天井を前の写真のような老朽化した配線が走っていたのですが、
これで、やっと安心。



●タウンページで地元の電気工事屋さん５件ぐらいの中から、
適当に勘で、1件だけに電話したら、これがビンゴ。

その工事屋さんが、うちに来るまでは知らなかったのですが、
話を聞いたら、昨年、たまたま、この家の天井裏の配線工事をした人だったのでした。
ついでに、地元の昔話がいくつか聞けた。

しかも、私が横で、防犯カメラのコードを通すための穴を壁に空けていたら、
もっと太いドリルの歯を貸してくれて、おかげで、楽に貫通できた。

とても穏やかで静かな土地なので、
物騒だから防犯カメラを付けるのではないです。

最近、真夜中から、明け方にかけて、必ず、
センサーチャイムが夜中に鳴り、行ってみると、
センサーライトもまだついていて、というのが何度かあった。
で、開けてみると、とうぜん、誰もいない。

最初はカラスか小動物か、それとも幽霊かな？と思ったのですが、
あるとき、たまたま、チャイムが鳴ってから早めに玄関をあけたら、
ななんと、ワンころが、テクテクと歩き去るのを見たのだった。
でも、近くに、人は全くいないのです。

どうやら、夜中に犬が玄関先に来るらしい。
いまどき、ノラ犬ってあんまりいないから、
たぶん、飼い主が、夜は勝手に犬に自分で好きないように散歩させているようだ。
都心部なら、そんなの考えられないね。

で、犬が夜中に、どんな顔してるのか、何してるのかを
観察するために、防犯カメラで今度、撮影しようと思ったのです。
センサーライトがつくのが面白くて、毎晩来てたりしてね・・・。


●うちの防犯カメラは、撮りっぱなしではなくて、
センサーにひっかかると室内でアラームが鳴って、
その間だけ、撮影するタイプのです。

昔は、黒間氏が、うまくそのゲート信号でリモコンのｏｎとｏｆｆを
操作できるように改造してくれて、それだと、
専用の防犯カメラ用の録画機でなくても、普通の家庭用のビデオで、
人が来ると、そこだけ数十秒だけ自動録画が出来る
という、優れモノの便利な機能になっていたのですが、
今は、ちょっとそれが故障。

だもので、とりあえず、夜中６時間ほど、
撮りっぱなしにしてみようかな。


　　　　　　　　　　　　●

デジカメのファイルを見ていたら、
懐かしいものが出てきた。
この家を最初に下見に訪れたときに、撮影したものです。
一目見て、気に入り、迷うことなく、即決で決めました。




とにかく、この建具などの古い感じが好きです。
かといって、萱葺き屋根の農家とか、あそこまでは古すぎない、
ちょうど、いいあんばいの「昭和レトロ」のあたりですね。

ここの部屋は、今は、まだ片付かない荷物のダンボールが
積まれているので、ここの「アフター」をお見せ出来るのは、
もうちょっと先になります。


　　　　　　　　　　　　　■

★ . 　　

↑
今日は、前前から気になっていた
荒れた神社に行って、破けた紙垂を交換してきた。
写真のは、私が折って、付け替えたもの。


まっ、誰に頼まれたわけでもないのですが、
「人でないモノ」に、頼まれたもので。・・・・


●ところで、最近、うちの神棚が、
何度神棚の扉を閉めても、
３回ぐらい開いていたことがあって、
（そんなに簡単に開く扉でないのに、
そういう事が続いたので）、
気になって、中を開いて、お札を確認したら、これが大笑い。


●どうりで、神棚が嫌がっていたはずだ。
中央の扉の中にあったのは、
神社の御お札に交ざっていた２枚の
全く関係ない、お札。
しかも、「南無妙法蓮華・・・」うんたらの文字。


前に住んでいたお馬鹿な人が、
こともあろうに、神棚に仏式のお札をぶち込んでいたわけ。

神様同士というのは、ネットワークの違いはあれ、
まー、なんとか神棚の中で共存するものだが、
これはいかんね。全くのメチャクチャ。

神様奉るのと先祖供養とやらは「全く違う」っつーの。


ということで、この経文の書いてあるお札は、
とっとと燃やして捨てました。
あー、すっきりした。



●夕方からは、今日は、楽器の配線。
さて、どこから手をつけるか・・
↓




↑
■まずは、基本配線だけでも、もう、ぐちゃぐちゃになります。



↑
■シーケンサーとヤマハのは、ＭＩＤＩのクロックで
シンクロするから何も問題なし。



↑
■問題なのは、シーケンサーのメトロノーム出力を
１度、アナログのトリガーに変換してから、
それをさらにインバーター回路にかけて電圧変化を反転して、
そこにさらにまた、電圧を加算してあげないと、
ローランドのアナログシンセのクロックゲートが動かないのである。

これも、なんとかクリアーして、これで、ＭＩＤＩ楽器と
アナログ楽器のテンポクロックが同期できた。



↑
■まーまー、音はそこそこ。



↑
■ヤマハのＡＮ２００はドラムキットがまるで使い物にならない上に、
あまりにふざけた軽薄な、ヒップホップやら、トランス系リズムが
２５６もプリセットされていて、むかつく事、この上ない。



↑
■ということで、このドラム音はボツ。全く使いものにならない。
なんとかシンセ部だけをシーケンスフレーズ的な音源として使うことにした。

いちおう、フィルターも、ＬＰ、ＨＰ、ＢＰその他揃っているし、
フィルターの効きもまーまー。

そうだなー、音色は、めいっぱい良く言って、
昔のＡＲＰみたいな感じかな。でも、オーバーハイムや
ムーグのような、ああいう迫力のある音は、とうてい出ない。
（それは、他の国産のすべての機種も同じだけど）


■ヤマハ独特のＦＭモジュレーションが付いているので、
特殊な倍音を含むシンセティックな音は多少作りがいはあるけど、
いかんせん、このモジュールでは、出来ることがかなり限られる。
まー、安かったんだから、しょうがないな。


　　　　　　　　　　　■

★ . 　　

◆竹の間に書いた、神社裏に捨てられていた人形の事後報告です。

結局、ずっと気になったままだったので、
免許取りたての知人の運転練習も兼ねて、
他人の車に同乗して、また遠出をしてきた。
片道２時間半近くかかるので、これじゃ、バスと電車を使ったら、
同じ時間で、東京まで出られちゃうね。


◆で、とうぜん、現地についてみたら、
人形は、放置されたままだったので、
全員、供養に出すために、ダンボールにいれて、持ちかえりました。

◆まずは、全員、風呂場に集合。
↓


◆顔の泥を、薄めた洗剤で、ふき取ります。
↓


◆この子は、髪の毛がぼさぼさでした。
木葉がからまり、見た目は、ちょっと不気味というか、
暗い顔をしてました。
↓


◆とかしてみると、こんなに長い、素敵な髪の毛でした。
↓


◆後で束ねてあげたら、大人っぽい素敵なレディーに戻りました。
↓


◆次の２枚は、前に竹の間にアップしたときとの
表情の変化が面白いです。

これは↓捨てられていたときのもの。
http://www.mumyouan.com/k/?T3018


むろん、泥とほこりだらけの顔をキレイにしたせいもあるのですが、
それを別にしても、表情が笑っていて、安心した顔になっています。
人形の表情の「雰囲気」の変化を見慣れている人にはすぐに分かります。
↓





◆次の３枚も、髪の毛をとかしてゆく作業。
↓







◆こいつが、この前、私を呼びとめた
はぐれていた縫いぐるみ。一体、何のデフォルメなんだか
さっぱりだけど、ひょっとして、ナマズ？？
↓


◆さー、みんなきれいになって、よかったですね。
↓


◆箱に全員、仲良く入れて
↓


◆道中無事の、お守りの紙垂を入れてあげて
↓


◆旅のおやつに、飴を持たせてあげましょう。
↓


◆さー、ここからまた遠くまで出発ですよ。
みんな、ほっとして、眠りについたようですね。
↓


◆蓋を閉じて、いざ、出発です。
↓


◆あとは、宅急便屋さんに、お任せ。
私から、事情を説明した一筆を書いて、
供養してくれるところに送りました。

品名は、「供養用人形　数名」
↓




●蛇足ですが、
取りにきた宅急便のあんちゃんが、
ラベルの品名みて、ちょっとビビっていた。

「イワク因縁付きの人形とかじゃないですから、大丈夫ですよ」と
ちゃんと、言えばよかったのですが、
あんちゃんが、あんまり忙しそうだったので、
私も、黙って何も言わなかったのです。


たぶん、車中、
「早く、この荷物を集荷センターで降ろしたいよ〜」とか
思っていたかもしれないですね（笑）。


　　　　　　　　　　　　　　　◆

これで、この人形は、いずれ、供養され、
この世からは、姿を消して、いくつかの元素に戻ります。
「保管」して供養をするのではなく、お焚きあげになるので、
燃えるものは燃やされ、処理できない塩ビなどは、別に処理されます。

他にも大勢の人形たちが同じところに集まるだろうからと思って、
あんまり、汚くてみすぼらしくて、他の人形に馬鹿にされたりしたら、
肩身が狭いだろうと思って、きれいにしたのでした。


◆持ち主に捨てられてしまい、
こうして、結果として、燃やされて消えるのも可哀相ですが、
さりとて、錆びれた神社の裏で、どんどん汚れてゆくゴミとして
放置されるよりは、供養してもらった方がいいと判断しました。

何よりも人形が可哀相だから、こうするのですが、
それ以外にも、
もともと人形供養をしているのでもない神社に
人形を捨てるものじゃないし、
さびれているとはいえ、もしも参拝の人が見たら、
だらしなく見えるし、
あの地域の地元の人に、こういう捨て癖がつくと、神社は荒れるし、
仮に管理している氏子さんがいたとしても、
たぶん、こういう供養は出来ないでしょうから、
今回だけは、私が引き取って、転送しました。


　　　　　　　　　　　　　◆

★ . 　　

今日の最初のは、見る人は、退屈です。
なんたって、サッシの取りつけですから。

天地の寸法が合わなかったので、サッシをカットせずに、
自分でありあわせの材木で工夫してレールの位置をずらしました。

↓




生まれてはじめて、網戸の網張りなるものを自分でしました。
うーん、油絵のキャンバス張っているみたいな感じですね。
うまく、ピーンと張れた。
↓


網戸を開閉する予定のないところは固定式のサッシにしました。
↓



●以下は、「布」のシリーズです。

元々は、ベッドシーツだったものですが、
タブルサイズで、大きすぎて、ほとんど使わなかったので、
今では、積み上げた楽器用のカバーになっています。サイズぴったしだ。
↓



●これは、お気に入りの、私の「手動式」カーテン。
↓



手元で、無精して、紐をひっぱると、カーテンが上にひっぱられてゆきます。
どこでも任意のお好みのところで、止められるように作りました。
↓






むろん、普通に横にも開閉します。
↓



●最後は、私の布団のシーツカバー。
気分を変えて、枕カバーとおそろいで、サーモンピンクにしてみました。
本日は、ぬいぐるみ猫に、完全に占領されてしまっています（笑）。

ほうざんさんは、意外とかわいい、
こういうシーツで、寝ているのであります。

↓



●昨日、音楽編集用のミキシングレコーダーが到着。
これで、やっと、自家製のＣＤＲが焼ける。
忙しくて、マニュアルを見ている暇もなく、
今のところ、単なるＣＤプレーヤーになってしまっている。
↓



　　　　　　　　　　　　　　　■

★ . 　　

●今日のは、リフォームを一休みして、
毛色の変わった画像です。


■鍛冶屋さんから刀身が上がってきました。
鞘は忍者刀のために、肩掛けの帯やその他の用途の紐が
ついていて、一般的な日本刀とは全く異なります。
↓



■ただし、「鍔（つば）」の部分だけは、普通のものにしてあります。
別に私は、壁を、かけ上がる趣味はないですから。

普通の忍者刀は、手前のもののように、
踏み台のようにして足をかけるために四角く広くなっています。
手前のは刀身が、チャチな亜鉛合金の模擬刀です。

奥の今回の刀も、材質そのものは鉄ですが、
最終的には刃をつけませんので模擬刀という事になります。

もともとは、私の武道の師匠から頂戴したものですが、
「打ち直すなり、好きなようにしていい」と言われたので、
刀身を少し短くしたり、部分的に成形のために叩いてもらって、
自分用にカスタマイズしました。

↓



■バラすと全体はこうなります。
いちおう、「データ」だけ書いておきます。
↓


●刀身＝２尺３寸（太刀とは異なり「狭い空間」での使用が前提にあるため）
　抜身時の刃長も約５４cmと、かなり短いものです。

●反り＝なし（よく知られているように斬るよりも「突く」用途が多いため）

●刃部＝なし（刃をつけない理由は、後述します）

●厚さ＝茎（なかご）から棟区（むねまち）までが６ミリで、
　　　　　棟区から、切先までは徐々に薄くなり、横手筋あたりで
　　　　　鎬筋（しのぎすじ）の厚さが４ミリになる。

これらは威力よりも、速く振れることを優先する結果の構造です。

相手が抜刀しきらないうちに、懐に飛び込んで、
刀にかけた相手の前腕を切り落とすという兵法が優先されるので、
長さや威力よりも「スピード重視」となるわけです。

二刀流であったり、他の武器を刀と併用しない限りは、
抜刀時の手の動きや角度というのは、必ずどこかにスキが出来ますので。

たとえ、逆手で抜刀しても、水平に抜刀しても、鞘を肩に乗せて抜刀しても、
悲しいかな、刀を抜くときには、
必ず前腕に僅かなスキが出来てしまうようです。
ただし、これは相手が「鎧」を着ているとスキがなくなってきます。

むろん、そんなこと、実際に生活の中で使う事もありませんので、
剣術（正しくは居合術か？）の課題として
「単なる道楽」で参究しているだけですが。


●余談ですが、これ、戦国時代ならともかく、
現代の警察の逮捕術などでは、全く通用しませんね。

だって、刃物を持ってるような犯人は、かけつけたときには、
大抵の場合は、既に刀を抜いて振りまわし、わめき散していますので（笑）
そういうアホウは、麻酔銃で狙撃するか、
しこたま、ゴム弾の嵐を浴びせるのが有効ですね。


では、続きです↓


●棟の形＝三つ棟

●樋（ひ）＝なし

●刃紋（はもん）＝直刃

●銘＝無銘



■成形のために出した鍛冶屋さんが、
思ったよりも、わりとちゃんとヤスリをかけて
くれていたので、棟の成形は、楽が出来そうです。
↓



■今は、こんなに真っ黒ですが、これがだんだんと磨かれてゆくわけです。
↓



■ちなみに、私はどうしても、竹の目釘というのが信頼できません。
昔、稽古中に、ある師範の真剣の刀身がすっぽぬけて、
相手の真横をかすめていったのを見たことがあります。

その場合には、目釘が腐ったり、折れたのではなく、何かの拍子に
抜けてしまったのでしょうけど、それにしても、危ないです。
↓



■で、私の場合には、目釘は竹ではなく鉄製のを自作してあります。
ただし、そのままだと、これまた何かの間違いで抜けることもあるので、
釘の両頭、その他の部分を叩いて、あちこち歪めてあり、
それによって、ひっかかりを作って抜けないようにしてあります。

むろん、刃付けせず、試斬にも使わないので、
こういう事をするわけでして、もしも実際に何かに打ち込む刀でしたら、
鉄製の目釘を使ったら、衝撃で柄本体を痛める可能性があるかもしれません。
↓



■これが研ぎ作業用の台です。万力とか、いろいろありますが、
ヤスリは２０本以上ある中から、今回のに適したものを
数本だけ厳選しました。
砥石は、私は「ド素人」ですから、安い石を４種ぐらいしか使いません。

日本刀は、研ぐ部位によって、ひとつひとつ
研ぐ石を変えなければならないのですが、
そこまでやるつもりはありません。

焼刃土（＝泥、炭、研石の粉などを練った別名「刀匠の宝物」とも言われる、
各刀匠独自の秘伝のもの）を塗った、焼き入れは、
見ると、いちおうしてあるようです。

焼刃土を盛るのは、鉄に伝わる温度差を生じる事で、刃の部分の強度だけ
を変える目的のもので、その結果として刃紋が出来るわけですが。
ごく稀にですが、この刃紋を、刀を研いだ時の研ぎ模様＝傷跡と
勘違いしている人もいるみたいですね。


さて、話戻りますが、今回のものは、刃付けをしないので、
主に表面だけが、そこそこ、きれいになればいい、という感じです。

耐水ペーパーは、６００番、１０００番、１５００番、２０００番の
４種類と、その他、歯磨き粉と砥石の粉末を混ぜたものも使います。

うまく磨かれた鉄というのは、
（季節や、放置する場所の湿気や温度にもよりますが）、
油など塗らずに、空中に数ヶ月間放置しておいても錆びません。
とはいえ、まー、普通は鞘の中に納めておくものですが。

↓



■たとえ、切れない刀を仕上げると言えども、
心を正して、砥石に向かいます。

（後で、刃付けをしない理由を述べますが、
　これは「物を切る」ためのものではなく、
　「気配や邪気を切るため」のものであるため、刃付けしません）


砥石台も自作のもので、何種類かの石を着脱できるように
工夫してあります。
↓



■神棚に供えてあった塩で、刀身を清めます。
↓



■僧侶が、法事などの際に身につける「塗香」という粉末の香を
刀身にすり込み、「気」を清めます。
↓



■砥石は、一晩水につけておきます。
私は、どうも貧乏症で、廃物利用をする癖があるので、
小さくなって使えなくなったグラインダーの石なども、
粗目の砥石として「部分的」には、使えます。
↓



■ここまでやったら、
今日は日がだいぶ傾いてきたので、ここまで。

室内で、刀身を、紙垂で祓い清めて、おしまい。
↓





＊＊＊＊＊＊＊＊＊


●さて、最後に、わりと知られていない精神世界ネタを書きます。



物を斬る刀と、
邪気などを斬る、あるいは結界形成に使う刀は性質が全く違います。
法剣は、第１に、斬る相手や空間が、
物理的なものではないということ。


●それで、登録証のある日本刀を居合の稽古で使っていたり、
飾りものとして持っている人の注意点なのですが、

頻繁に稽古するために持っている人の場合には、
常に、使っている本人の気が、刀身中に循環していますから、
変なものが憑いたり、宿ることはないのですが、
特に、気をつけるのは、飾ったままの人。


●短い普通の刃物やナイフ類、また農具、
魚類解体用の長い庖丁とか、あるいはその他の長い刃物、
これらは、無害ですが、こと、日本刀あるい西洋刀などの
元々、殺傷する武器としての出生から生まれたデザインの
長剣を部屋に置く場合には、注意が必要です。


●で、特に注意なのは、それらの戦のためにデザインされた刀に
刃がついている場合です。
もしも、稽古などで使うことがないものなのであれば、
日本刀としての価値を落としてもいいので刃を無くすことです。

残念ながら、そうすると刀を振ったとき独特の「ヒュッ」という
風を斬る音が半減して、愛好家の方は悲しいでしょうけど。


しかし、逆に刃を落とすと、
その刀は、「法剣」としては機能するようになります。


つまり、法剣として使いたいなら、
刃のついていない刀か、もしくは模造刀を置けということです。
これ故に、私は、使わない期間が長い観賞用の刀には、刃付けしません。


＊＊＊＊＊＊＊＊＊

●また、本当の事を言うと、１番、気が斬れるのは、
金属製の刀ではなく、木製の刀です。

木製の刀は有機物なので、
金属よりも術者の生きた気が込めやすい。

邪気を切ったり、その他の魔術的な用途に使ったり、
使ったり、飾っておくのには、木製の剣がお勧めです。

ご存知の人も多いでしょうが、中国の道教の妖術師は、
木製の剣を使います。

＊＊＊＊＊＊＊＊＊


●一方で、刃のついたものは、
真剣は、むろんの事、模造刀でも刃をつけてしまうと、
とたんに、運気を落とす人が世の中に多くいます。


具体的に言うと、約５０ｃｍを超える長さの、
「刃のついた」、日本刀もしくは西洋剣（つまり戦場的デザインのもの）は、
訴訟裁判とかのトラブルを呼び込みやすく、
また、人によっては、貧乏神が、寄りつきやすくなります。
お金との縁までもが切れてしまうとかですね。


●これは、うまく使えば、腐れ縁の「縁切り」とかにも使えるのですが、
大抵の場合には、うまく使えず、
トラブルを呼び込むことが多いです。

もともと、自分の意志の弱い人が、意志を固める場合に
こうした長い刀剣類を飾ったり、手にすると
意志や運気もぶれずに、まっすぐになるという、
心理的効果はあります。

しかし、その場合には、刃のついていないものが好ましいです。


●刃のついたものは、農具とか、ナタとか、もともとの用途が
農作業などのためのものなら、いいのですが、

日本刀や西洋剣、あるいは中国刀でも中東やアジアの刀でも、
もともと、人を殺傷する目的で生まれた「デザイン」のものは、
そこに切れるレベルの刃がつくと、とたんに、違うものを
吸い込み始め、変なものが取り憑きやすくなります。


刃のついた刀剣は、平たく言えば、血や争いを呼ぶのですが、
だからといって、実際にそれが直接に刃物沙汰の事件になるのではなく、
現実的には、いろいろな形の闘争や訴訟問題を引き起こします。

日本刀を持っていたら、直接にそれが事件に使われたという事は
実際には、かなり少なくて、
むしろ、別の事件や紛争に「現れ方の形が変わること」が多いようです。


で、そこまでトラブルにならなくても、
斬れる＝縁が切れる、ということで、
必要な金運とか人脈の縁までもが切れやすくなる。
さらには、最悪、持ち主が発狂したりします。

そうなると、それは、守り刀となるどころか、
その家を破壊する確率の方が高いです。


＊＊＊＊＊＊＊＊＊

●稽古で、しょっちゅう、その刀を振っていたり、
巻き藁などの試斬に使っている場合には、
気が刀から常に「発散」され続け、また使い手の「新しい気」が刀の中を
循環しているので、この場合には、全く問題はありませんが、
長く、ほっておいたままで、たまに抜く、という、
いわゆる、美術観賞用の刀が、ヤバイわけです。


●で、これをいきなり逆転して「幸運の刀」にしてしまうには、
愛好家には、もったいない話でしょうが、「刃を落とす」ことです。
しかも、刃部は、ちょうど「丸型の棟」のように丸くしたほうがさらにいい。

こうすると、一転して、その刀は、持ち主を守るものとなり、
また、物質的には斬れませんが、
霊的には切れ味を持つことになります。


既に言いましたように、金属よりも、木製の刀の方が
さらにいいのですが、現在すでに金属の長い刀剣を持っている人は、
それに刃付けをしないことです。

さらに、もしも、今、使っていない「真剣」「西洋剣」を持っている人は、
その刃を落とすことです。まー、落とす加減は、
要するに、手に持って引いても斬れないという安全レベルにです。

すると、その刀を振ったときには、
刃がついていたときよりも、遥かによく「気が斬れる」ようになります。


●ちなみに、どれぐらい刃を潰したらいいかというと、
刀の全体の重量や長さにもよりますが、
刃厚が０．３ｍｍ〜０．４ｍｍになったら、
もう刃物としては、全く用を成しませんので、
それぐらいが目安です。

また、これぐらいであれば、
勢いよく振った時に、ヒュッという音はなんとか出ますので。


＊＊＊＊＊＊＊＊＊

●私も昔２０代のころには、面白がって、
模造刀とか軟鉄の板を２本ばかり、研いだこともあるのですが、
何度か、その後の生活状態を観察するうちに、
これらの刀剣類は、斬れるような刃がついたとたんに、
生活の上でトラブルを引き込みやすい、という事に気付きました。

それで、それからは、それらに付けた刃を落として、
また新しく買った場合にも、長剣には刃をつけないか、
または、最近では、もっぱら「木製の剣」を愛用しています。

そういうわけで、今回の忍者刀も、モノではなく、
「気」を斬れるようにするために、刃付けをしないわけです。


＊＊＊＊＊＊＊＊＊


●どうして、刃のついていない刀剣類の方が、
霊的な戦いには有利なのかの理由は、はっきりとはしませんが、

推測するに、戦闘で相手を斬るという「外形」だけが残り、
物質の次元を斬るための実際の構造と性能と、
その気配が失われてしまった「その分」が、そっくり、
「向こうの世界に、転移する」のだろうと私は思います。

非常に簡単に言うと、一種の「ストレス」の転移ですね（笑）



●これが人間を模したもの、つまり人形とかも、
そういう転移の特性がありますから。
つまり、人形を扱っていると、
向こうの世界に念が転移してしまうなどです。

これは、うまく使えば病気や災難避けの「身代わり人形」になるし、
悪用すれば、呪いの人形になるというシロモノですね。


＊＊＊＊＊＊＊＊＊

●で、刀の話に戻しますと、こうなると、
長尺の刀は木製や竹製よりもさらにいいのは「紙製」の刀剣ですね。

しかし、紙製だと、ちょっと振りまわすと折れてしまうので、
やはり、木か、竹がよろしいようです。
ちなみに、プラスチック製は、全然駄目ですね。
また武術用の「棍棒」は、それは刀の形ではないので無効。
せめて形だけは、戦闘用の刀剣の形をしている必要がある。



●そういう事から言うと、余談ですが、
大昔の、国宝の「七支刀」、
あれは、一見すると、法力がありそうに見えますが、
あの形状は、たとえ霊的な戦争になっても、
「護り」には、大変いいのですが、攻めには使えないと私は見ます。
攻めには神器と言われる「草薙剣」の方が有効と、
「私個人」は思います。


　　　　　　　　　　　　　　　　　■


●ちなみに、手裏剣とか苦無など、あの程度の長さのものは、
問題になりません。

長さ的には、「脇差」あたり以上からがまずいですね。

日本の「軍刀」や「西洋刀」は当然要注意です。

「槍」や「薙刀」は、金属の部分は少ないのですが、
全長そのものが長いので、飾り付けや、扱いには要注意。


●私は持っていませんが、「斧」または「鎖鎌」の類は、
戦闘用で、しかも刃がついてても、霊的には安全みたいです。
もともとが、農具だからなんでしょうかね？


●「弓」については、私は経験がないので、分かりません。
あれは、狩猟用も兼ねているし、破魔矢もあるしで、
まーいいかな、という感じですかね。

●「錫杖」は、もともとが法具なので全く問題ないでしょう。


＊＊＊＊＊＊＊＊＊

●最近、映画などの影響なのか、どうも、また時代劇ブームらしく、
単なる飾りものとか、振って遊ぶためだけに、
値段が何万もする馬鹿っ高い「居合刀」を買う人も多いようですが、
合金であっても、うっかり刃付けしないことです。

また、基本的に、いわゆる日本刀の「形状」をしたものは、
登録証のないものは、刃付けしてあると、違法になります。

■しかしながら、
　この日本刀の形状というのが、法的にはかなり曖昧なのもので、
　これだと、外国製のステンレス製の刃付き長剣とかは違法にならない
　という法的な矛盾がここにはありますね。

　また模擬刀の定義が、材質が「真鍮に限定する」とかなら分かりますが、
　一般には、材質の限定は「特殊合金」となっているのですが、
　この特殊合金というのが、
　物によっては、そもそも鉄並みの強度があったり、
　刃付けが出来てしまうシロモノなので、
　これまた論理的には、かなり「変な法律」なわけです。

　しかも、登録証さえあれば違法でないという事であると、
　暴力団事務所とかでも大量に刀があってもＯＫになってしまうわけでして、
　本来でしたら、武術道場の有段者以外は、所持不可能とするのが
　いいのかもしれませんね。
　（もっとも、そうやってもその会員証とかを偽造するのでしょうけど）

　しかし、そうなると今度は、何十万、何百万という金額で売買されている
　美術刀の市場の愛好家の方や、そのマーケットの関係者や、
　刀匠や鍔職人、鞘職人など、刀の制作過程に関係する、
　さまざまな名人級の職人の方たちが反対するでしょう。
　しかも、所持を極端に限定してしまって、市場経済が枯渇すると、
　国際的な美術品としての文化継承も、資金的に困難になってきますしね。

　ということで、どうも、終戦時の刀狩りからそのままになっている旧法律
　のせいなのかわかりませんが、現行のこの法律は
　「矛盾だらけの面倒な法律」なのですね。


　私に言わせれば、
　今時、武器として使われることもなくなり、
　あっても、長くて邪魔なだけの刀なんかを取り締まるより、
　銃社会でない事で国民の平和が守られている我が国に流入する、
　銃と麻薬を取り締まる方が、最重要な事だと思います。


◆それと、刀匠の人の造れる刀が、年間にたった２４振りというのは
　刀匠の人や研ぎ師の人達の生活をすごく圧迫する法律だと思いますので、
　伝統美術を守るためにも、改定すべきだと私は思っています。



■でまぁー、そういう話を抜きにしても、今回の話で分かるように、
「法剣」「霊剣」「神刀」として使いたいなら、
「刃のない刀」か、もしくは「木製の刀剣」にすることです。


＊＊＊＊＊＊＊＊＊


●いずれも場合も、こうしたものは、
使ったあとや、たまに、磨いたり手入れをするときには、
悶々と焚いた香の煙を通して清めるのが良い。
鉄や木は下手に塩を使うとサビしたり湿気を吸収してしまうので。

香は、別に仏教臭いものに限らず、いわゆる
ハーブの類でもよくて、要は、世界各国で、
清めるときに使うインセンスならなんでもいいです。
なければ、調理用のスパイスのタイムとかローレルを燃やした煙でも
いいわけです。

あとは、神道流なら、お神酒をかけてふき取るといいでしょう。



＊＊＊＊＊＊＊＊＊


●・・・・・・私自身の血筋的な流儀が、
神道や山岳信仰が混在して交じり合った、
いわゆる修験道系から派生した「忍術」であるため、
いろいろなモノの扱い方のプロセスでは、
神仏ごちゃまぜ、果ては、妖怪や動物まで仲間、
といった面が多々ありますね。


まー、私に言わせれば、
人に道を説き、人間に「仲良くしろ」と説教するなら、
まずは、異なる神様同士が、お手本に
「仲良く」混在してもらわないと話にならない、というのがあります。


さりとて、先日書いたみたいに、
神棚の中に仏教経文のお札・・・、あれは戴けないね。
いっそ、神棚に仏像を置くぐらい、開き直った度胸があるなら
それはそれで話は別ですが、
なんだか、わけもわからず、面倒なのでお札を神棚にぶっこんだという
その「無神経さが憑いているもの」なので破棄しました。


■それと、違う系列の宗派でも、仲良くしてもらにゃ困るとは言ったものの、
宗教体系というのものは、それぞれに「抗生物質」のようなところがあり、
薬と同じで、下手にミックスしたり、同時に服用すると、
大きな副作用があるものもあります。
ですから、基本的には分断しておくのが妥当です。

日本の場合、「日本化した仏教」と神道はどうも折り合いが悪いようなのですが、
ヒンズー教や中国の体系と、神道とは、バッティングしないようです。
その結果、七福神みたいな面白いものが、ちゃんと定着してしまうわけです。


●ちなみに、禅宗は、どこともバッティングしないです。
だって、そもそも、ありゃ「信仰体系」や「神話体系」じゃないから。


●で、そのせいで、
素人が、あちこちの体系をごちゃ混ぜにした近代の新宗教とかカルト教団が、
「人格破綻者の教祖」を生み出しやすいのです。


個人的にあちこち研究するのはいいのですが、
体系としては
＞「まぜるな危険」
というわけですね。特に、西洋のものと東洋のものは。

一例として、ユダヤのカバラの体系と神道や仏教体系は食い合わせは最悪です。

ケルト系の体系も多神的なのですが、東洋の体系とはあまり合わない。

キリスト教にそもそも元元は魔術儀式的な体系があったはずですが、
それらも現代では東洋の体系とは合いません。

イスラム教と、ユダヤあるいは、キリスト教が、
あれほど戦争するというのは、
やっぱ、相当に薬として体に悪いのかもしれません。

もしも自分は破滅していいと思う人がいたら、
キリスト教またはキリスト教と、イスラム教の寺院の「二股信仰」とかしてみると
面白いかもしれません（冗）


とりわけ特に、混ぜるとおかしくなるのは、一神教とか、
あるいは、ある特定の教祖一筋、みたいな「狂信的」な集団の体系の場合で、
そういう意味では、
八百万の神々や、いろいろな民間信仰に対して全く抵抗の無かった日本人
というのは、相手が一神教または、一神教的でないかぎりにおいては、
さまざまなものを抱擁出来る、非常に懐の深い「母性的な世界」であるのでしょう。


そういう点では、霊験あれば、なんでもござれの中国の仙人様たちとも
日本人は仲がいいし、インドの多神教とは、本当に付き合いが長い。


■同祖論だとかの理屈上や、歴史上の起源が同じであれ、どうあれ、
こういった宗教体系、特に、「一神教化」してしまったものというものは、
育っていった「土壌」「風土」が違うので、
結果として、その実や種も、根も葉も異なる品種に変異しています。
従って、当然、そこから出来あがった薬も「違う」わけです。

効能の違う強い薬を同時に服用すれば、弊害があるのは、
当たり前の事なのです。

それに比べると、さまざまな交配を自由に重ねた「多神教同士」は、
いろんな効能を含んだ薬になったようです。

一神教とか、あるいは、一人の教祖をあがめるという、
そういうのではない、自由奔放な「多神教同士」というのは、
体系の合成が、比較的可能なのかもしれませんね。

　　　　　　　　　　　　　　■
　　　　　　　　　　　　　　●
　　　　　　　　　　　　　　■

★ . 　　

研磨のプロセス


●ヤスリがけが終って、いよいよここからが
時間がかかります。
↓



●前の投稿で書きました小さくなって不要になった
グラインダーの石を、水平にして「地」の研ぎ作業に使います。
↓



●縦に立てても、使えます。
↓



●石が減って平面性がなくなってきたら、
別の余ったグラインダーの石や砥石でなめらかに直します。
↓



●こうしてから、また使うと経済的です。
↓



●いったん耐水ペーパーをかけてみます。
すると、鍛冶屋さんでヤスリをかけた時についた傷が
無数に現れます。
↓



●普通の水を使って研ぐと研いでいる横からどんどん
錆びますので、水の中に炭酸ナトリュウムを入れてあります。
こうすると研いでいても錆びません。
↓



●あとは、ひたすら、砥石に向かいます。
ただ、無心に研ぐだけです。
↓


●ぼーっとしたり、関係ない雑念が浮かばないように
研げれば、精神的には一人前です。

普通は、何時間も研ぐという同じ作業をしていると、
ときどき、一瞬意識が途絶えたり、
関係ないことを考えそうになっているものです。

今回は、研ぎに、延べ２２時間かかりましたが、
指折り数えるぐらいしか、雑念も自意識も全くなしに、
ひたすら無心に研げました。
↓



■余談ですが、表面についた細かい傷を取るには、
ちゃんとした、研ぎ作業でしたら、何種類もの砥石や
ジヅヤ、ハズヤを使うのですが、
手間と時間を短縮して手抜きするなら
「スポンジ研磨剤」が便利です。短時間で細かい傷が塞がります。



●こうして、最後に仕上げ研ぎや、表面をなめらかにする作業をして、
仕上がりです。
キレイに光っていますね。
↓

飯食うときと、寝るとき以外は、ぶっ続けでまる２日研ぎましたが、
かかった時間は、まる２２時間。
久々に慣れない作業をしたので、
今、両手の手首と全指が、筋肉痛です（苦）。


■予定どおり刃部は、ぴったり０．３mmで、実質、刃なし。
もしも、ここから、切れるような刃にまで研ぎ、
しかも、巻いた畳表などを切れるほどに、ちゃんとした刃にしようとすると、
あと半日から、まる1日は、かかってしまいます。


今回のは無刃なので、刃物としては論外ですが、
霊刀としては、合格。
↓



●ところが、もったいないことに、
なんと、これを黒くしてしまうのが、
忍者刀の忍者刀たる所以です。
↓


●拡大するとこのように、地の部分と刃の大半が
黒くされます。今回は黒錆を形成する薬品を使いました。
↓


●完成した全体姿です。
↓



●参考までに、黒い衣服を背景にして抜刀したところの画像を入れました。

なぜ、刀身を黒くするかの理由です。
↓





●↑忍者のように「黒い衣服」を着て、それを背景にして、
しかも「暗い場所」での戦いの場合には、
刀身が光っているのと、黒いのでは、
全く比較にならないほど、刀の動きが見えにくくなります。

というより、実際に薄暗い場所で、
普通の刀身の動きと、黒い刀身の動きを目で比較してみたら、
黒い方は、受けたり、避けようとしても、ほとんど見えません。

相手の体の動きから推測して、
だいたいの刀の動き方は分かるにしても、
相手の刀が黒の保護色だったら、
その軌道は非常に捉えにくくなります。
このように実戦では、
「黒くされた刀身は圧倒的に有利」になります。


●これ故に、あまり知られていないことですが、
忍術のある流派に限っては、武器は暗殺用の暗器としての意味を
持っていますので、使うすべての道具が黒くされます。
刀身すらも例外ではないわけです。

言うまでもなく、相手に「見えない、聞こえない」が、
忍の基本の「ひとつ」ですから、
「樋」のように風切音を立てるようなものもつけません。


■で、ここまで、ほとんどすべての要素を「実戦用」に作ったにもかかわらず、
これに肝心の刃がつかない、ということで、
前回説明したように、邪気を斬る「神剣」としての機能をするわけです。






これで、ひとまず、刀のお話は、おしまいです。

次回は、またリフォーム奮闘記となります。



　　　　　　　　　　　　　　■

★ . 　　

リフォームついでに、道具をリサイクルしました。

納屋にあった、古い「ナタ」を頂きまして、
ガタツキなどを少し手直しました。




また、柄に麻紐を巻いて、うるしを塗ったので、
あとは、錆を落として、欠けた刃を直して、少し研ぐだけです。
保存場所が湿気がなくて良かったのか、ほとんど錆びていなかった。
たぶん、１０年ぐらいは使っていないはずだけど。
↓


硬い「丸木の皮」をこそげ落とすのに、ちょっと使ってみたのですが、
とても使いやすく、いい斬れ味でした。
たぶん、これは昔、
釜戸にくべる「薪を割るための道具」だったのだろうと思います。
部類としては、古民具ですね。

最近の機械で作る農機具ではなくて、
昔ながらの「野鍛冶屋さん」が作ったもので、
鉄の表面も、でこぼこしてて、いかにも、手打ちという感じです。



で、こういう農具って、とにかく丈夫なんですよ。
うまく使えば、一生使える。
これだと、料理のときに、カボチャとか、楽に割れそうだ。


自分で皮製のカバーを作って刃に被せました。
　　　↓



４時間ぐらいかけて、刃や地を研いでみました。




これで、また木材の荒削りなどに現役で立派に使えます。





●つくづく思ったのは、
どうも、「電動工具」というものが世の中に出回るようになってから、
日本の道具は、なんでも「使い捨てになってしまった」という事が
残念だという事です。

●電動工具は馬力がありますから、便利なのですが、
そうなると、いわゆる手作業用の、草刈り鎌とか農具というのが、
どれも、量産タイプのが多くて、
斬れなくなったら、使い捨てというのが多いですね。
ホームセンターのものもほとんどそうです。


●しかし、何百年も前の昔では、
木ひとつ切り倒し、製材するにも、何でも人力でやっていましたから、
とうぜん、そこで使われる「道具」「工具」は、
人の力でも切断したりできるほどに、とても頑丈で、
切れ味もよく出来ていなければ、道具として使い物にならなかった
と思うのですよ。
また、当時の人にとっては、道具は、大切な宝物。

今でも、カンナとか、彫刻用のノミなどの専門製品には
いい製品もありますが、いいものは、値段もさすがに高いですね。


でも、昔はその良い製品というのが当たり前で、
いろんな道具は、どれも「一生物」だったはず。
江戸のリサイクル文化みたいに、みんな道具をもっと大切にしていた。
そして、そもそも、
「大切にしたくなるような、いい道具」が出回っていたのですから。


今回見つけた「ナタ」も、そんな一品です。
昔なら何のことはない、当たり前にどこにでもあった道具なのでしょうが、
今の時代から見ると、とても貴重な手作りの道具です。


そして、使ってみると、最近の合金とかのナタとは、
比べ物にならないほど馴染むのです。
たぶん、今でも、「関」とかの刃物生産の土地では、
こういう、いい材質の手作りの道具を作っていると思いますが。


◆余談ですが、
カリスマ美容師なんてものがちょっと前に流行りましたが、
昔の理容師さんは、自分が使うハサミの研ぎのメンテナンスも、
自分でやったわけです。

ハサミの研ぎは、庖丁とは大違いで、
「研ぎの技術」の中でも最も難しいもののひとつらしいです。


◆でも、合理化だとか、作業能率とか言って、
今では、美容院のハサミは、斬れなくなったら「使い捨て」らしい。

やすいカットバサミを使い捨てにするもんだから、
研ぎ屋さんの需要も減って、
ハサミを研げる研ぎ職人さんも少なくなってしまったのだろう。


●道具って、作ってもらった人にメンテナンスしてもらうのが
1番なんですよね。使い捨てが便利なものも確かにあるけど、
私は、出来るだけ、使い捨てではなくて、
いい道具を一生使いたいと思う。

だから、これからも、古い時代の道具をみつけたら、
なんとか、使えるように直して使ってみたいと思います。


◆私は農家のことは知らないのですが、
「野鍛冶屋さん」というのは、昔、畑の近くに炉を設けて、
そこで、主に農民の人が使う農具の打ち直しとか、研ぎを
やっていたらしい。
いわゆる、庖丁専門の鍛冶屋さんとか、
刀匠とか、あるいは、美術品を作るための木工用工具を作る人などとは
また違う分野の、「村の鍛冶屋さん」です。


昔は、全国どこにでもいたらしいのですが、
今は、とても少なくなったらしい。

「機械で精錬して、切り出す量産タイプの庖丁は、
　丈夫で、最初のうちはよく切れるけど、
　長い間使うと、やっぱり、人間の手で鍛えた鉄の刃物の方がいいですよ」、
　と鍛冶屋さんがこぼしていました。

私もそう思う。
特に、調理していると庖丁に関しては、実感として感じる。

今使っているのは、「錆びない加工」という文句に釣られて買ってしまった
庖丁なのですが、結局、最初っから、
自分で研ぎ直さないと、全く使い物にならないシロモノでした。

我が家のダメ庖丁です。それでも私が研いで、なんとかしたけど。

ディスカウントショップで８０００円で買った中華庖丁の方が、
慣れると使い心地はいいなー。
↓


　　　　　　　　　　　　　◆

現代でも、いい製品はあります。
ここの和式ナイフなどは、なかなかの出来だと思います。
↓
http://www.munemasa.co.jp/

こういう彫刻刀もいいですね。
↓
http://www.munemasa.co.jp/cgis/goodslist.cgi?mode=view_detail&this_num_genre=&this_num_goods=&genre_id=00000008&goods_id=00000001&sort=

★ . 　　

次の 10件の投稿 （672番から）

松の間 の最新投稿　 全館目次