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[713]
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「臨終の為の音楽」制作日記−2
by:
Houzan
2005/05/02(Mon)08:25:19
■制作日記1のジャケの画像にもあるように、
予定は曲数は5曲です。
昨日、2つ形にはなりましたが、まだ本格的に
やりたい事をやっているのではなく、テスト段階です。
曲は、トラック4と5の、
「音波」「音像」のパートです。
■今回も、時代の流れに、どんどんと逆行して、
手軽にラジカセとか、PCのスピーカーでは聴けない音質です。
別に、高価なオーディオとか必要ないですが、
最低限、スピーカーは、ある程度安定した重さのあるものが
必要です。
また、ラジカセしかない人は、
せめて最低でも、1万円前後のヘッドホーンを使ってください。
別に、とびきりクオリテスーの高い音色であるとか、
そういうことではなく、
音波音楽なので、どうしても、使っている周波数に幅があって、
ラジカセじゃ、どうにも、もともとの迫力が出ないのです。
いちおう、ラジカセでもなんとか聴けるように、
中音域の周波数を持ち上げるようにしましたが、
でも、やっぱし、ダメですね。
■音波音楽なので、また「Z−55のノリか?」と思って聴く人は、
違うと思ってください。
低周波ではなく、高周波の干渉波が使われていることと、
なによりも、重ねた音数が何倍も違います。
小さな音量でも、いろいろな音があちこちに、散らばっています。
■無理やりな、分類上は、たぶん「効果音」になると思いますが、
これが、BGMとは違って、どういう種類の映像にも
合わないんですよ。
つまり、人間が、その音に合致するようなイメージや記憶の断片を
有さないような音を目指しているのです。
すると聴く人は、自分で自分の意識の中に、
あてもなく、その通路を開かないとならない。
■ただし、Z−55がそうであったように、
特に、ものすごく実験的と聞えるような音ではありません。
ただし、分類はちょっとしにくいと思います。
現代音楽というのは、あくまでもクラシックの土壌の上にあると
私個人は思います。
電子音楽は、数学の延長にあると思います。
昔の、ジャーマンエレクトロニクスが目指していたものに
近いかもしれませんが、
ポップを目指しているのでも、テクノでもありません。
■今回のアルバムでは、
今まで以上に、聴き手を、楽しませようなどとしていませんし、
さらに、今回は、とても不親切なんです。
つまり、Z−55でも、かなりリスナーには、
分かりやすい形にしましたし、それなりに聴く人のために気を
使ったり、サービスをした部分もあります。
サービス精神というのが、文を書くときにも、
私のひとつの特徴でもあり、
とかく、読み手に極力分かりやすい文を書いてしまうクセがあるのですが、
今回の音からは、その部分を削り落として、
聴き手の受け取り方は、無視です。
■音波音楽、または環境音楽と類似するところは、
「演奏者」の存在が感じられないこと、
作り手が押し付けようとするイメージもないこと、
そして今回は、「映像」すら浮かばないです。
むろん、音で、何か別のものを表現しようともしていません。
■とうぜん、情感を刺激することは全くありませんし、
知的刺激でもありません。
知的刺激というのは、極度に計算された曲とかで、
また、その演奏を「頭」で楽しむためのもので、
クラシックとか、一部のプログレとか、民族音楽とか
既存のもので、いろいろなものがあります。
■音波音楽の場合には、いわゆる「音楽的構成=譜面上の数学的構造」
がどうであるかではなく、空間に対する音の振動の伝え方と、
聴き手が、それを身体のいろいろな部分に浴びるということが
根幹の前提になっていいます。
だから、雰囲気を作るとか、特定の観念的な、または感情的な世界を
操作したり、表現するのではない、というものです。
むろん、そうした普通の音楽も、音波であることには変わりないのですが、
作り手が、音を「音符」とか「楽器音」とか「音楽の決まりという枠」を
前提にしてしまうと、
音波音楽は、作れません。
■「波形の干渉」と、「ある種の透過性のある音圧」を
スピーカーの前に発生しないとならない手間があります。
つまり意図したように、空気をうまく揺らす音です。
■一部には、普通の音階も使いましたが、
リズムは、いくつかのシーケンスに、わざとズレを生じさせているので
リズムが、同期をしていません。それが電子音でありながら、
なぜか自然に聞えてしまう部分です。
一方で、アルバムのメインとなる、
音色=「色」=音色
音程=「形」=音程
音量=「光」=音量
をテーマにしての、今後の制作では、
通常の音楽的音階も、リズムも、その多くを無視します。
■しかし・・・
「制作日記1」でも宣告しましたが、
今回のCD、「寝た状態で、頭の上の方向から聴くように」、
という、聴き方に注文をつける音なので、
創っているときも、
いちいち、自分が横になってはモニターするという、
「いささか、異常な制作現場」となっております(笑)。
>>*************************************************************
>制作日記 5/6
予定が変わって、ボーナストラックをつけました。
ボーナストラックには、「z−55」で
「気持ちいいのでもっと聞いていたい」とかで、人気のあった、
「安息または星空」の曲をリメイクして8分ほどに伸ばしてあります。
アルバム全体も、音響的なコンセプトは変わりませんが、
タイトルは、以下のように変えました。
トラック1「音色」
トラック2「音程」
トラック3「音量」
トラック4「音波」
トラック5「音像」
ボーナストラック「星空」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
■途中で出来ている曲だけをCDRに焼いて、
ラジカセで再生したら、今回は、歪みは、大丈夫でした。
多層干渉波は、高音域は使っていますが、極端な重低音を
使用していないためのようです。
■音数はメチャクチャに増えていて、
数えていませんが、たぶん、音源数だけで言うと、100近いです。
ただし、聴いた耳には、そんなに音が重なっているようには
聞えません。微細な音量で耳には聞えないけど、重要な基盤に
なっている音が多いからです。
■このCDは、原則として、普通の姿勢で聴くものではなくて、
スピーカーに頭を向けて聴くか、さもなければ、
ヘッドホーンでぜひ、聴いてください。
その方が、細かい音が沢山聞えますので。
■やってみて分かったことは、
人間が音を聴くときに、胸から下の身体で聴くのと
頭から上で聞くのでは、聴くことの出来る種類の音が違っている、
ということでした。
結論から言うと、低音とかあるいはベースやドラムのきいたような
腰から足にかけた部位で聴く音は、音数が少ない方がいい、
ということでした。
いわゆるダンスミュージックなどは、音の数が少ない方がいい、
ということです。
■一方で、頭、それも特に眉間ではなく、前頭部とか頭頂部で
聴くといった音、またはそこで聴ける音というのは、
音が極端に密集していても大丈夫です。
聴く体の部位とか中枢によって、
音の中に、処理が出来るものと出来ないものがあるようです。
■今回のアルバムは、どの曲も、めまぐるしく、いくつかの「効果音」が
たたみかけるように、リスナーを攻撃的に刺激する音もあるのですが、
そのほとんどは、音楽的なリズムに乗っていません。
3種類ぐらいの少しずつずれた、分周されないリズムが重なる
といった手法を使っています。
普通は、シーケンスパターンでも、
すべての音のリズムは、同期しているものなのですが、
それが、整数的には、割り切れないズレを生じて、からまっています。
■Z−55や、MOMENTOとは、かなり違うコンセプトのせいか、
このアルバム、いくら聴いても眠くなりません。
Z−55もMOMENTOも、何十回とモニターしているときにも、
たびたび寝てしまったことがあるのですが、
「臨終の為の音楽」は、一回も居眠りこいていません。
これ、ちょっと不思議です。
たぶん、頭部を刺激する高周波の音を入れてあるせいだと思います。
■今回、今一番苦労しているのが、ミキシングです。
いわゆる普通の音楽でしたら、トラックごとの音量というのは
だいたい、枠が自然に決まりますから、
音量とかも、だいたい固定出来るし、一般的にバランスのいい
ミキシングに収まるものです。
ところが、多層の干渉波とか沢山の効果音がばらばらに散らばっていて、
しかも、音の進行方向が逆転していたりする音源、
これらのいわば「効果音」の波形同士を、納得のいくように
ミキシングするのは至難の技でして、
かれこれ、どの曲も、50回以上はテイクを取り直ししました。
自分で満足できる音の絡まり方をさせるのに、
フェーダーを微妙に動かし続けないとならないので、
13分の曲とかを、一日に、20回とか取りなおすだけで、
毎日、まる半日ぐらいかかっています。
こんなの普通の楽曲だったら、5回も取れば仕上がります。
なぜかというと、ベースとかドラムとかリード楽器とか
バックの伴奏とか、音楽の枠の中では、どう考えてもお決まりの
ミキシングレベルというものがあるから、
世間一般で使われている、そのパターンに添った音量にすればいいからです。
■でも、今回のアルバムは、元の音そのものが、そのいくつかは、
一定の音量でリズムを刻んでいるものはありますが、
その他のほとんどが、「効果音」ばかりなので、
決まったミキシング比率という枠が、全くないのです。
つまり、何も規制の手法がない状態で
ミキシングするものですから、気に入ったテイクが取れるまでに
トラックダウンに、少なくとも50回ぐらいかかってしまっています。
■で、こういう効果音的な音といいますと、
たとえば、EO氏の曲ですと「虚空の辺境」の「捕食者」とか、
「変」の「エリア51」とかが該当するわけですが、
音楽という枠の中では、どんな抽象的な曲でも、
あくまでも「ドラマ性」というのがあります。
起承転結みたいな、おおまかな流れがあって、
それでリスナーの人は、そこそこ気持ちよく違和感なく聴けたりする
のですが、このアルバムは、そういう流れとか、時間の進行を
若干無視しています。
音への意識の入り口や出口が、曲のどこの部分にでもあって、
しかし、同時に、出口や入り口がどこにもないとも言える。
聴く人が、それぞれに、接点を自分で探さないとならないのです。
効果音の集合のような音ですから、
ある程度の「イメージ」のようなものは沸くかもしれませんが、
そもそも、(他人の死ではなく)自分の死に、
リアルなイメージの記憶を持っている人なんかいないし、
まー、タイトルはそのようにつけたものの、
実際には、結合する記憶を持たない音を作りたいと思いました。
■どうしても、シンセでの音作りの自分の既存の「クセ」が抜けないで、
まだ、本当に納得がいくような音には至っていませんが、
まー、ぼちぼち、そして、ひたすら、こつこつと、やっております。
●
>>*****************************
>5/8 制作日記
昨日と今日は、一日の半分を、外の音の生録音にかかった。
部屋の2つの方向の窓にマイクをおいて、ひがな一日、
いろいろ外の音を少し拡大して聞きながら、使えそうなところを
集めていました。
2時間とか収録しても、効果音として使えるのは、ほんの数分しか
ピックアップできないのが、この手の録音の悲しいところです。
だから、録音したあとに、使える部分を探し出して編集するのに
これまた何時間もその音を聞かないとならない。
●ブースの中とか室内で何か録音するのはそんな難しいことでは
ないのですが、外にマイクを向けたりすると、
予測しない雑音とか入るのが、困ったことでもあり、
また、面白いところでもあります。
田舎で外にマイク向けても、拾えるのは鳥の声ぐらいなんですが、
それも、早朝でないとダメで、朝の7時を過ぎると、
遠くの交通騒音とかが、かなり音が大きくなっていて使い物になりません。
●うちの博士が鳥を見て、「ぎにゃっ、きにゃっ、カカカカにゃ」と
鳴く、猫が窓辺で、外の獲物を見ているときのあの独特の声を
収録したいのですが、何時間も狙っていても未だ取れません。
月曜になると、近くの通学路を通る子供のキャーキャー
はしゃぐ声がたぶん、録音できると思う。
あれって、逆転させて再生したりすると、ちょっと面白い音になりますから。
●今日取れた面白い音は、
遠くから、犬をつれたおじさんが歩いてくる音なんですが、
この犬がだんだん近づいて来る音にしたがって、
近くの民家の犬が、「バウワウ」と吼え始める音。
これは、ちょっとおかしいので、CDのどこかに使えるかも。
●あとは、雨が降って欲しい。
今までいろいろな民家の中にいて聞いた雨音があるけど、
この今の家の雨の日の雨音って、今まで聞いた中で、いちばん
迫力があるんです。
家のまわりにある物体とか水溜りに当たる、しずくの音が独特みたいで。
東京だと、聴いたことのない雨音なんですよ。
特に大降りの時の、いろいろな物にあたる雨音が、
ありがちな、単調ではなくて、ずっと聞いていても飽きません。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ということで、何しているかといいますと、
サウンドコラージュといって、生録した音を編集・合成・加工して
CDの曲の中で使おうとしているのです。
●
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