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[777]
■
●「吹き矢事件」について雑感
by:
鈴木方山
2006/03/21(Tue)10:23:31
●手裏剣術の話題の「合間」の雑記になりますが、
ちょうど折りしも、「吹き矢」による事件が発生していたようなので、
いちおう、コメントすることにしました。
しかも、妙なもので、起きた現場は、3年ほど前までは、
昔、私のデートコース、散歩コースでもあった、元地元の不忍池です。
さらに、どうやら、時期を前後して、別の事件の容疑者の自殺死体らしきものまで、
その池で発見されたようです。
あの平和だった公園の周辺も、何かの都市開発だかの影響で、
神域の気配が狂ってきて、「変」になってきたのでしょうか。
_____________________________________________________________________
●ところで、吹き矢と一言に言っても、団体などを含んで、
おおざっさぱに6つの種類があります。
1■国際吹矢道協会・・・これが日本のスポーツ的な吹き矢の宗家たる元祖で、
代表は長岡の樋口氏です。一時期、さかんな意見交換での交流がありました。
そのホームページも、充実しており、造りのこだわりと精密さでは、他の団体はかないません。
↓
http://www.echigo.ne.jp/~dhiguchi/
2■現在の「日本スポーツ吹き矢協会」は樋口氏から分かれた団体で、
本来の樋口氏の方針からは、やや邪道に走って行った感じもあり、トラブルもあったようですが、
現在では、会員数7000人ほどを抱える団体となりました。
2008年に、スポーツ吹き矢をオリンピック競技として認可させることも
彼らの念願の一つのようです。
私が、7年ほど前に、銀座の事務所に見学をしに行ったときに、
スポーツ吹き矢協会の筒が、材質が悪いせいで、かなりの曲がりを生じていて、
その、あまりの精度の悪さへの文句を、樋口氏に言った覚えがありますが、
その時点で、既にその団体は、樋口氏の監修の手を離れてしまっていたようです。
今では、筒の材質が改良されているのかもしれませんが。
↓
http://www.fukiya.net/
以上の2団体は、共に「健康法」や「ダイエット効果」を歌っています。
3■吹き矢という名称ではなく「ブローガン」と言われる市販された製品を使用した競技で、
アメリカなどでは「正式な競技大会」もあるようですが、日本にはありません。
市販品そのものは、護身用商品店や、ガンショップにも普通に置いてあります。
性能的には、まー、「おもちゃレベル」です。
4■原住民が食うために使用する、生活密着型の狩猟用の吹き矢。
5■忍術の「ほんのごく一部で」武器として使われた吹き矢。
6■その他、単なる個人の遊戯と趣味の吹き矢の世界。
たとえば、おそろしくハイグレードな吹き矢は、ネットで見たかぎり
↓これでした。
http://www.daiichitec.com/blowgun/index.html
____________________________________________________________________________
●ところで、私が知るかぎりでは、吹き矢というものが
事件になった事例は、報道で見聞したかぎりでは3件です。
ひとつは、白昼、通行人に当てられたという事件で、知人づてに聞いた話で、
報道を見ていないので、どういった矢や筒が使われたのかは不明です。
確か、15年以上前の事件だと思います。
私が当時、竹串を矢の素材にした、自家製の吹き矢を、
いろいろと工夫して趣味で造りはじめた時期だったので、
それを知っていた知人が、「こんな事件があったらしいよ」と
私に知らせてくれたのでした。
もうひとつはかなり最近のものですが、プロレスラーが
リング上で吹き矢の矢を受けたという事件がありましたね。
しかし、一体どうやって観客の中から吹いたか不明ですね。
そもそも市販の吹き矢というのは、命中率が非常に悪いのです。
従って、相当の至近距離だったと推測されます。
そして今回の、カモに刺さっていたという事件。
●こうした事件が起きるたびに、ちょうど、
エアガンマニアや、ナイフマニアの人たち、または、
ボーガンマニアの人たちが迷惑と偏見にさらされるのは、いつもの事です。
常に、「道具のせい」にされるわけです。
そして道具が規制されるわけです。
●今回も報道で、「誤解されては困る」とばかりに、
「日本スポーツ吹き矢協会」がメディアに出て、その安全性を訴えていましたが、
自分の吹き矢の「安全性を訴える」のはまったく結構なのですが、
他民族の吹き矢や、または、鉄針の吹き矢を「排除・廃止しろ」という発言は、
「暴言」以外の何ものでもありません。
それは、スポーツ吹き矢がオリンピック競技の認可を目指している事情、
というものもあるのですが、日本におけるスポーツ吹き矢の歴史の中で、
宗家の樋口氏が最も気を使ったのは、事故や事件による偏見です。
そうした偏見は、氏が練習会場を借りることや、同好会を作ることに
その「初期の数年」には、多大な障害となったわけです。
つまり、「吹き矢は危険である」という「固定観念との戦いの歴史」が、
樋口氏にはあったです。
そうした事情があったために、スポーツ吹き矢に関係する人たちのうち、
樋口氏や、その後分割していった団体の人たちの一部には、
異常なほど、過剰に、「鉄製針の吹き矢」を敵視する、という、
これまた、同じ「ひどい偏見」があります。
つまり、同じ吹き矢という用語がメディアで使われるために、
「自分たちの安全な矢と、狩猟用の矢を一緒にしないでくれ」というわけです。
心情的には、それは分かりますが、ただし、狩猟用の矢というのは、
全く「別格」のものであり、「別の文化」を持ったものですから、
その他国の文化や、「娯楽としてのスポーツ」までを否定することは許されません。
報道する側も、そのあたりは、吹き矢と言わず、
事件に使われたのは、「ブローガン」であると区別すべきでしょう。
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●ただし、仮にブローガンが使われたとしても、それでも、
その道具を責めたり、規制すべきではありません。
そんなことを言ったら、もしもアーチェリーや、日本弓が、
事件に使われたら、それらの「歴史ある武道具」の販売を禁止するのか?
というのと、全く同じ論理になってしまいます。
そもそも、ボーガンにしても、吹き矢にしても、日本刀にしても、
携帯したり、事件として使うには、この上もなく、大きすぎたり、
目立つものですから、そのようなものが事件に使われる「確率そのもの」が、
非常に希なことなのです。
一方で、携帯も入手も簡単ということから、
日本の犯罪史上、殺人事件または傷害事件で、
最も多く使われてきた「武器ナンバーワン」とは「包丁」です。
ならば、包丁を規制するのかという論議になってしまいます。
そうした「道具に対する規制」をするということは、本来必要ないのです。
極論すれば、玩具の基準を超える威力のあるエアガンも、別にあってもいいですし、
ただし、その場合には、「登録」を必要とすればいいのです。
ボーガンや、吹き矢もそうです。
あまりにも殺傷威力があると判断されたものは、
「登録制」とすればいいだけなのです。
そうすれば、事件が起きたときの捜査でも、
容疑者の特定も速くなる場合があります。
余談ですが、本当のエアガンマニアの人ならば、
金属弾など決して撃ちません。
そんなことをしたら、大切なバレルの内部に傷がついてしまうからです。
おそらく、事件に使われたエアガンは、バレルそのものをステンレスか、
鉄に改造したのかもしれません。そうなると、それは明らかな「違法改造」です。
しかし、バレルを改造しないエアガンであるならば、
そもそも、大切なエアガンで、金属弾を発射しようとするマニアの人など
いませんから、多少の飛距離があっても、規制をする必要などないのです。
規制をするとしたら、明らかな違法改造のエアガンだけです。
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●さて、論点を戻しますが、
このように、何かの事件が起きたときに、
その道具に歴史があるなしに関わらず、
「道具」を法で規制したり、道具に「偏見の目を向ける」という
無知性な事を、やめていただきたいものです。
>事件は、いつの時代も、
>「ごくごく一部の、馬鹿者」によって引き起こされてきたのですから。
もしも、その道具による事件が、明らかに「多発しすぎる」という
傾向があったなら、それは法規制を「検討する必要」もあります。
しかし、思えば、かつて「バタフライナイフ」が禁止された時も、
確かに、未成年者が、面白がって持つ「傾向(ブームのようなもの)」はあったにしても、
その「客観的な危険性」というのは、他の刃物類と何ら変わりないわけです。
そして、特別に、バタフライナイフでの事件数が「異常に増大した」わけでもありません。
報道が少し断続的に続くせいで「また事件か」という目立ち方をしただけであろうと思います。
>●そして、そうした事件が起きるたびに、最も迷惑するのは、
>本当に、真面目に、楽しく、趣味としてそれらの道具に長年関わっている
>「愛好家の人たち」と、そして「生産者たち」です。
今回の事件というのは、スポーツ吹き矢や、国際吹矢道協会のみならず、
ブローガンや、その他の種類の吹き矢愛好家たちにとっても、迷惑な事件であります。しかし、
>「道具に偏見を持つこと」だけは、マスコミもしないでください。
____________________________________________________________________________
■ちなみに、今回の事件、「CSIマイアミ」じゃないですが、
事件データが正確にわかれば、大体の犯人像のプロファイリングは
素人の私でも、出来ますよ。
最近、ああした事件を起こすのは、子供ばかりでなく、
大の大人や老人でも起こしますので、犯人の年齢層は、不明ですが、
推測では、池の中には、必ず、外れた矢があるはずです。
また、かわいそうなカモに刺さった矢からは「指紋」が検出できるはずです。
手袋をしてブローガンを撃つ者などおそらくはいないでしようから。
それと、犯人がカモたちを撃ったのは、おそらくは、暗い時間です。
吹き矢というのは、確実に周囲に、聞きなれない「異常音」として聞える音がしますし、
また、1メートル前後ありますから、よほどうまく草むらに隠れてでもないと
日中、他人の目につかずに、吹くことは出来ません。
しかも、同時期かは分かりませんが、少なくても3本を発射しているわけですから、
誰か目撃者が出るはずです。
もしも昼間だったとしたら、犯人以外に、必ず見張り役が1人いるはずです。
もしもそれがないとなると、犯人は、夜に撃ったことになります。
もうひとつ、犯人が夜に撃ったであろう根拠は、
使っているブローガンの性能が粗悪であろうという私の推測から、
それでは、「動いている標的には、当てられないだろう」ということです。
つまり休息のために、じっとしていたカモ、それも、カモの「群れ」に向けて、
大した狙いもつけないで、撃ったと私は見なしています。
動く標的というものを吹き矢で狙うことが、どれほど困難であるかは
経験した人にはわかります。
従って、夜、カモたちが動いていないときに、群れを狙ったと考えるのが、
3本も刺さっていたという事実からは、容易に推測できることです。
そして、夜ならば、あの近辺のホームレスの人たちが、
なんらかの異常な音や、カモが逃げる音を聞いていた可能性もあります。
ですから、公園内に、監視カメラを設置するというのが、とりあえず、
再発防止、防犯には、最も効果的だと私は思います。
■矢の長さは約7センチと報道でありましたが、
息受けの材質や、そのの直径から、筒の直径や製品が特定できますから、
あとは、カモのどの部位にどれぐらいの深さで刺さっていたのが分かれば、
犯人が撃ったであろう、射程距離を割りだすことは不可能ではありません。
また、微量ですが、もしも撃たれてから、まだ鳥が水につけていないような、
発見の早い矢ならば、息受けには犯人の唾液が付着しているはずです。
(言うまでもなく、警察は、そんな捜査までするわけないですが、
よく言われるように、動物のあとで人がターゲットにされたり
凶悪犯罪が起きたケースもあるので、念には念を入れておく
必要もあります。)
■何年か前に地元だったところで起きた事件でもあるし、
また、吹き矢という、私の武道の趣味の分野でもある話題なので、
少々、論調がヒートしましたが、私が現場にいたら、
犯人を、絶対に、とっ捕まえてやりますよ。
あそこの「野鳥たち」とは、本当に長年、
私も楽しく遊ばせてもらいましたから。
■ちなみに、おそらく推測では、犯人は、近辺の住人で、中学生から大学生。
そして、その犯人は、必ず、他所で、屋外で吹き矢で遊んでいたところを
誰かに目撃されている可能性があります。
また、吹き矢の矢というのは、たまに「紛失」しやすいので、
同型の矢が、どこかに落ちていたのを発見したら、住人に通報してもらえば、
犯人の行動範囲が分かります。
むろん、逆に、狭い部屋の中でずっと遊んでいたせいで、
外で鳥を撃ちたくなった、という心理的な路線も考えられますので、
必ずしも、屋外で、予行演習をしていたとは断定できませんが。
とにかく、外した矢というのが、かならずあるはずなのです。
名人級の腕前でもないかぎりは。
そして、吹き矢のような「おもちゃ」は、
たいていの場合に、1年も関心が続くものではありません。
1年もしたら、押入れの中です。
ですから、そういう、外で撃ちたくなる心理というのは、
おそらくは、購入から「半年以内」がピークでしょうから、
周辺に半年以内に、通販などでブローガンを購入した者がいないかどうかも
ブローガンを扱う店舗を調べて、捜査対象とするといいかもしれません。
●しかし、一方で、時期が「春休み」ですから、
近辺から、遊びにきいてた「学生」という路線も外せませんので、
必ずしも、犯人が、現場に近い所に居住しているとも言い切れませんね。
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■最後に、恐ろしくマニアックな話をしますと、
和式の、吹き矢の「矢」というのは、前重心の息受けである点と、
その構造から、命中率と飛距離は、極めて優れているのですが、
「風におそろしく弱い」という欠点があります。
むろん同じくブローガンの矢も風にはそれほど強くはありません。
また、その安全だといわれている、「スポーツ吹き矢の矢」さえも、
先端部を鉄製の針にしてしまったら、ブローガンの矢となんら変わり無い
貫通力を持ってしまいます。
そして、本当に狩猟で使い物になる吹き矢というのは、
筒の長さが最低でも、1.6メートルから2メートルは必要であり、
また、矢も、15cm以上は必要です。
それは、もともとは、木の上にいる鳥や猿その他の小動物を、毒のついた矢で、
下から狙うためのものです。
つまり、かなり強力で長いものでなければ、実用性はないのです。
いくら、アメリカ式のでは、組み立て式のがあるとは言え、
そんなもの、真昼間に人目につかないように構えたり、出来ませんって。
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