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手裏剣術講座 Shuriken throwing instructions
「手裏剣術」講座、その他の雑談の「間」です。
手裏剣術の画像・動画が、
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[807]
■
「ワンモーション投法」
by:
崩残
2006/10/01(Sun)12:58:56
●通常は、どういう流派でも、
側頭部あたりに剣を構える動作がありますが、
このワンモーション投法には、それがありません。
垂らした手が、そのまま弧を描いて打剣動作を一拍子で行います。
また、剣は、太ももの後ろに隠されていて、正面からは剣が全く見えません。
利点としては、動作の開始や剣の存在が相手に見えにくいことです。
通常は、たとえ、手をだらりと垂らしたところから持ち上げるにしても、
↓のような軌道で、剣が移動します。
その結果、「構え」を相手に認識されてしまいます。
●ワンモーション投法は、構えの動作で止まることなく、
不意に打剣が開始され、弧を描いてそのまま飛び立ちます。
◆以下は、動画です。
●距離4間から。剣は130gです。
↓
http://www.mumyouan.com/shuriken/video/216_1649.avi
●狙われる側の立場で正面から見たところです。距離は4間です。
↓
http://www.mumyouan.com/shuriken/video/216_1659.avi
以上の動画では、既に、右脇構えの足のスタンスで、
いかにも、打剣をしますよと、分かるような構えからはじまっていますが、
全くの自然体で、正面を向いた姿勢からでも、
この打法が可能であることは、言うまでもありません。
ただし、その場合には、自然体から右手と右足が同時に前に出て、
「右の入り身」で打剣することになります。
脇構えよりも、動きが少しコンパクトになる分、モーションも速くなります。
●さて、次に、
比較の為に普通に腰から剣を抜いて打った場合のモーションです。
ただし、ここでは、4間半の距離から、
130gの剣を2本同時打ちしていますので計260gを投げています。
コマ送りで見ると、2投目の飛跡の方が、はっきりと2本映っています。
↓
http://www.mumyouan.com/shuriken/video/216_1661.avi
■このように、手をだらりと垂らした状態を起点として、
短時間の構えで、流れるように打剣を開始する流派はあまりありません、
無冥流の中でも、そういった打法動作が多くあります。
現存する、ほとんどの流派は、振り構える動作が、その大小に関わらず、
必ず2段の動作になっています。
この無冥流のワンモーションを行うためには、前述の画像や、
動画を見て分かるように、
「垂らした掌が外側を向いている」必要があります。
構えの動作が省略されるので、
最初は慣れるのに、少し戸惑うかもしれませんが、
4間程度の距離でしたら、ほんの少し練習すれば、
充分に、実用的なコントロールで打つことが可能です。
ただし、まだ言うことをあまり聞かない「利き手ではない手」では、
暴投の恐れがあるので、充分に注意してください。
____________________________
今回の、「おまけ画像」
●距離4間から。剣は128g。
↓
http://www.mumyouan.com/shuriken/video/216_1650.avi
↑これは、前回紹介した、「逆サイクロイド投法」です。
動画を一見しただけでは、他の打法との違いが判別出来ないでしょうが、
剣の操作法は、無冥流の他の打法群とは、かなり違います。
剣に伸びと威力が出るのが、この打法の特徴です。
■なお、今回紹介と解説をしました、「ワンモーション打法」は、
無冥流の「押さえ打法」とも違いますし、
「直進第二打法」とも異なります。
「直進第二打法」の場合には、腰のあたりに低く構えますが、剣先は
上を向いていますから。
無冥流ので、分類上、これに一番似ているのは、「側面打法」ですが、
剣先が真下を向いたところから円運動が開始するので、やはり違います。
何よりも違うのは、「肘を支点とする腕の振り方」です。
ということで、今や、無冥流では、
打法の種類は、15種類に増加しました。
ただし、無冥流では、
決して、ちょっとの違いをわざわざ分類して、ややこしくしたり、
面白半分で、打法種を増やしているのではありません。
どの打法も、実際に、手の内の操作が、「全部違う」のです。
それは、無冥流の、いろいろな打法で「実際に打った人」には、
明確な感覚として、その違いが分かります。
■
■以前にも、話をしましたが、
よくまことしやかに、手裏剣術をやっていれば、ボールペンでも、
火箸でも、ナイフでもなんでも、とっさの時に投げられるような
「嘘」が書いてあるページが、相変わらずありますが、そうしたことは、
その時に手にした物体から、
直打法で、「有効打となる投擲」が可能な距離を判断して、
その物体に最良の打法へと切り替えないかぎりは、
「絶対に無理である」と私は経験的に断言できます。
それを出来ている術師など、ただの1人も見たことはありません。
多少、いろいろな多種の剣を投げる人はいますが、その人たちは、
普段から、その剣で練習をしているわけです。
しかし、仮に、実際の現場で、手元に「たまたまあった棒状の物体」を、
なんとか真似事で投げたとしても、
それは何回も投げないと、先端が標的をきちんと向きません。
これは、たとえ、10年間、手裏剣術をやってきた師範レベルの人でも
同じ結果になります。
仮に、日頃から、わざわざボールペンなどを投げていたとしても、
そのボールペンすらも、「製品ごとに形状が違います」から。
それならば、手裏剣術などを使う意味は「ゼロ」で、手元の物体を、
思いっきり回転させながら、相手にぶん投げた方が、
よほどダメージがあります。
■無冥流では、剣と打法の研究ということが最大のモチベーションですが、
実戦面でも応用を可能にするために15種もの打法が存在しているといえます。
■また、多くの流派が、安定して固定された床や畳の上に立って打剣をし、
また、下半身の安定を前提としている流派もありますが、
無冥流は、足場が悪い中での打剣を可能にするために多種の打法が
存在している面もあります。
すべての条件が最良に揃わないと打剣が出来ないということを避けるために、
体勢が不安定になったり、制限されたときに、打法を変えるわけです。
たとえば、極端に真横に近いサイドスロー投法というのは、
相手の槍や矢、または手裏剣などを、頭や上体を下げて避けた状況からの
打剣法といえます。
下手打ちの直打法では、3間を超えると威力がないために、
サイドスローにするわけです。
■極端に言うと、木の上、馬上、床下、狭い物陰、斜面、屋根の上など、
どこからでも、4間以上の距離を打剣する事が「論理上は」可能ですが、そのために、
打法が必ず制限されることになる、超重量剣と、軽量剣を使わず、
おおむね中量剣を中心にしているわけです。
(むろん、重、軽、どちらもいちおう稽古として打剣はします。)
「中級手裏剣術」の本の説明でも分かると思いますが、無冥流では、
最低でも直打法で「4間」の距離を打てないような「打法」と「剣」は、
研究する意味がない、として研究対象から、「度外視」しています。
どんな打法でも、どんな剣でも、3間から3間半までは、
特に、頭を悩ますような研究をしなくても、簡単に届いてしまうからです。
■余談ながら、
個人的には冬場は、新雪の上に雪駄を履いて、という非常にすべる足元で
打剣を行うこともあります。ふんばりが全く効かないので、
とうぜん打法を変えます。
通常は、私は、野球の投球モーションのように派手に後方の足を跳ね上げて
いますが、室内稽古では、周囲が狭すぎて、全く足が動かせない状態での
稽古となる場合も多くあります。
動画をご覧になると分かるように、屋外では、かなり滑るジャリ道での稽古です。
これが玉砂利でしたら、何の苦もなく打剣できるのですが、
乾燥した日などには、普通に走るだけでも滑りそうな、最悪のジャリ道なのです。
このジャリ道にまだ慣れないころには、6間以上の中距離投げのときなどには、
たまに足を取られて尻餅をついて転倒した事もありました。
■となれば、無冥流が、その手裏剣術の研究基盤にしている「状況設定」が
何であるかは、容易に察しが付くと思います。
それはすなわち「忍び」における手裏剣術を、
研究の基礎としているという事です。
決まりきった型や姿勢、決まりきった足場、決まりきった剣でしか打剣が
出来ないということがあってはならないわけです。
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