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Title
手裏剣術講座 Shuriken throwing instructions
「手裏剣術」講座、その他の雑談の「間」です。
手裏剣術の画像・動画が、
他に類を見ないほど多く掲載されています。
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[809]
■
●剣術と一体の手裏剣術
by:
崩残
2006/10/04(Wed)06:24:17
●剣術をされている方の側の目や考え方から、
現在出回っている手裏剣術に関する資料や映像を見ると、
「そこからは学ぶものがほとんどない」、
というのが現状のようです。
これには、いたしかたない「背景」があります。
1/ひとつは、ある特定の剣術が手裏剣術を継承していたとしても、
剣術が主体で、そもそも手裏剣術を使うこということ自体を、
他流に知られてはならないという、まさに「暗器」としての側面がある点。
そのために、そうした技は、公開される事すらない、ということ。
2/もうひとつは、「失伝」によるもの。
3/そしてもうひとつは、現代まで生き延びた手裏剣術が、剣術とは別に、
独自に、その術理を発展させていった、長い歳月の中での経緯。
これらの理由によって、
剣術の原理がそのまま手裏剣術に応用されているというケースを見る機会は
現代では、皆無だと言っても過言ではありません。
●私自身は、たった一流派だけ、剣術と全く同一の原理で手裏剣術を行う方と、
ときおり交流をさせて戴いておりますが、
その術理内容は、複雑であり、また、本来、お弟子さんのみに
伝承されるべきものですから、
とてもインターネット上に流せるようなものではありません。
しかし、「そのような手裏剣術は現存している」ということだけは
知っておいてもよいかと思い、今回、少しだけ書くことにしました。
●剣術に関しては、私は全くの部外者ですし、
もともと、手裏剣術に対する興味と探求の方向が、異なります。
また、私自身は、ナイフ投擲から出発した投剣フォームを、
今日まで維持していますので、
技術面でも、古流武術とはなんの接点もありません。
しかし、もしも「実戦」ということを、本当に想定すると、
古流の剣術が、圧倒的に「実用性」を持ってくる事になるだろうと、
「私個人」は考えています。
ただし、ここで言う「実戦性」ということで重要になるのは、
打剣の「射程距離」です。
実戦での実用性という事を重視すれば、打剣距離は、
5間以内とするのが妥当です。
そして、その5間以内の距離であれば、剣術の身体動作を
そのまま手裏剣術に応用すれば、充分な命中率と威力を実現できる
という事になります。
これを超える距離になると、状況はやや変わってきます。
説明のために「良い例」かどうかは分かりませんが、
甲野氏が「うねらない」打法というものを応用できるとしたら、
その距離は限られてきます。
それは甲野氏自身も認めていることであり、
射程距離が7間8間となれば、どうしてもそれは、剣術や、甲野氏の
提唱する身体動作を適応しずらいものになり、一般的な投擲動作に
近づいてしまうのは仕方ありません。
つまり、遠距離打剣では、うねらずは、不可能ということです。
正しく言えば、不可能というよりも、そもそも「不要」なのですから。
間合い7間では、飛行する剣も比較的相手に見えてしまう、となれば、
そこで、うねらないとか、瞬時に打剣をする事になど意味がないからです。
(ただし、実戦ではなく、身体操作の学習という研究課題に限定すれば、
そこには別の意味は出てくるでしょうが。)
●しかし、これが5間以内の距離となれば、話は違ってきます。
そこでは、剣術が目指している「より速い動作で決着をつける」
ということが、「死活問題」として重要性を持ってくるのですから。
そのような理由から、「実戦的な距離」を想定するならば、
剣術と一体となった手裏剣術は、古来から伝えられてきたように
極めて実戦的であるということです。
●私個人は実戦ということに、ほとほと興味のない人間なのですが、
たまに「実戦」ということを振り回す人達に対して異論を述べるのは、
実戦的であるかどうかは「検証」を重ねると明確に結果が出るからです。
現在までに、言われてきた実戦性は、根拠のないものが多数あります。
それは、剣自体の持つ「貫通力の限界」や、命中精度の問題に由来します。
また、いかに、言い訳として、削闘剣を歌っても、
その効果すらない剣があるわけですし、
また、もしも「削闘剣」であるのならば、
「手裏剣術以外に主体となる武術」が、打剣の「次の手」として、
待っていなければその「削闘」には意味がありません。
したがって、「実戦」ということを、本当に探求する人にとっては、
「剣術と手裏剣術が一体となった体系」については、
必ず、この世で縁あって、学ぶことになるか、
興味を持つことになると思います。
●そこで、今回は、技の「具体的な方法の要点部分」は、全て省いた形で、
ある剣術の師範の方から戴いた、手紙のごく一部を紹介しておきます。
これをもってして、現代にも、剣術・手裏剣術一体の体系も、
現存している、という認識だけは、覚えておいて戴きたいからです。
>「・・・省略・・・」の部分は私の判断によってカットしました。
_______________________________
>私どもの手裏剣は体をつくり、正中線をはっきりと自覚させた上で
>学ぶようになっているので、中伝免許を取る直前のものならば、
>手裏剣を縦に外すことはあっても、
>横に外すことは、まずありません。
>手裏剣の稽古はまず、最初に足を止めて手裏剣を打ち、
>手の使い方や体の使い方を覚えます。
>第2段階では、・・・省略・・・
>第3段階では、・・・省略・・・
>第4段階では、・・・省略・・・
>・・・省略・・・この足捌きは剣術の打ち込みでよく使う足捌きなのですが、
>大変大きな力を生み出すことが出来、剣術の際でも小さな構えから大変な斬撃を
>打ち出すことが出来ます。
>これを応用すると、非力な軽量手裏剣を用いても畳に半ばまで埋まってしまいますし、
>板に打ち込むと、なかなか抜けなくなってしまいます。
>ただ、初心者は正中線がしっかりと定まっていないために体の軸と中心に
>体が独楽のように回ってしまい、狙いが定まりません。
>体は縦に真っ直ぐに変化させるのですが、この真っ直ぐに変化させる体の捌き方は
>中伝以降でなければ、ほとんどできないようです。
>手裏剣術が中伝以降の技とされているのも、こういったことが理由だと思います。
>最終的には、寝ていようが、立っていようが、歩いていようが、
>自在に手裏剣を打てるようになるのが目的ですが、
>これは居合の形を訓練し、形が本来要求している動きを出来るようにしていき、
>最終的にはどんな体勢からでも刀を抜けるように訓練するのと同じだと思っております。
>まだ、小学生だった頃だと思いますが、師に手裏剣を初めて習い、
>うまく的に刺さらなかったとき師に聞いたのですが、
>手裏剣の練習を専門にやらなくても、剣術の素振りを徹底的に行なえば、
>手裏剣は自然にうまくなる、というようなことを言っておりました。
>●斬りの体捌きについてですが、簡単に言えば、
>腕を使わずに体幹の力を用いて斬ると言うことになります。
>腕で剣を操作すると、どうしても太刀筋が一定になりません。
>ですから腕を使わず、体の捌き体幹の力を用いて腕を動かし剣を振ります。
>具体的に言うと、例えば、手裏剣の打剣ですが、
>斬りの体捌きを用いた打剣では、
>右肩、右腰、右手すべてが直線に変化します。
>この直線から直線に変化する体捌きを「斬りの体捌き」と呼んでおります。
>つい先日、今から20年近く前に出版されたものですが、黒田鉄山という方が
>「剣術精義」という本を書かれていまして、それを拝見することが出来ました。
>この方が受け継がれている駒川改心流に手裏剣術が伝わっているかどうかは知らないのですが、
>もしも伝わっていれば100発100中の精度の打剣が出来るはずです。
>本来の武術の技は100回斬って何回斬れるというような確率的なものではなく、
>100回斬れば100回とも斬れなくてはなりません。
>技と呼ばれるほどの質を持った体の動きとは、そういったものだと思います。
>師や黒田先生のような技に近づきたいと修練を励んでいるところです。
>>「見取り稽古」について。
>単純に素振りの剣の振り下ろしでも、
>腕を使わずに、胸の筋肉の引き下ろしで腕を振っているために、
>見た目は同じ動作でも、体の使い方が違います。
>ですから、「見取り稽古」というのは、
>ほとんど役に立たないと思っています。
>技を人に伝えるには、「師がつきっきりで、師伝」という形で、
>教えてゆくしかないのかもしれません。
>・・・省略・・・
>足を動かす際に体を前後に動かさないようにすることも大切です。
>この動きに習熟すると、両足を同時に動かしても体の軸がぶれずに、
>瞬時に打剣が出来るようになります。
>最初は二調子、あるいは三調子で稽古を重ねていきますが、
>中伝以降は、すべて技は一調子を目指します。
>ただ、この一調子の動きというのが、また、大変に難しい動きなのですが、
>ここでは省略します。
>この方法で打剣を行ない、その後居合で抜刀し倒します。
>つまり居合の抜刀、剣術の打ち込み、手裏剣の打剣、
>これらに、すべて「同じ体の使い方」をします。
>・・・省略・・・
___________________________________
なお、今回、ごく一部を紹介させて戴いた方の、
手裏剣術のデータは
↓のアンケートの、「5番」に記載があります。
居合い術などをされている方には、参考になると思います。
↓
http://www.mumyouan.com/k/?M796
「剣」(行書と草書にて)
やはり書は、白地に墨色が一番いいですね。
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