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手裏剣術講座 Shuriken throwing instructions
「手裏剣術」講座、その他の雑談の「間」です。
手裏剣術の画像・動画が、
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[813]
■
手裏剣術と剣術との「相違点」について
by:
崩残
2006/10/10(Tue)07:57:13
●前回は、剣術が全くそのまま手裏剣術に適応されている流派の事を
紹介させて戴きましたが、今回は、逆に、剣術との相違点について
少しだけ書いてみます。
試斬をされる方は分かると思いますが、おおよそ、斬るときの間合いは
普通の練習では下記の距離ぐらいです。
そして、剣が「どこらへんで最大力に加速されるか」は、お分かりだと思います。
(剣術は専門外で、あくまでも「説明する為の画像」なので、
上体の姿勢が曲がっている、肘が開いている、脇が閉まっていない、、、
とかの「突っ込み」は入れないで下さいね(笑))
↓
●ところが手裏剣術の場合には、最大力(最速)になるポイントが、
木刀や真剣で斬る場合のポイントよりも前にあります。
それを理解する為に、畳表を天井から吊るしてみるといいです。
この画像はあくまでも説明用のもので、適当な物を、適当に吊るしていますが、
実際に試されるときには、湿らせた畳表の両端を紐で縛って、
「ブランコ」のように、天井などから吊るしてください。
↓
●それで、この時に、畳表や竹を横に渡す位置は、
入り身構えでも、脇構えでもいいので、
ご自分の「前足のつま先」から真上の線上で、
高さは、お持ちの太刀や小太刀にあわせて、斬りやすい高さにしてください。
そうすると、下図のように、斬るために剣を最大速度にするポイントが
いつも、斬っているポイントよりかなり手前にあることがわかります。
近距離だと左図ぐらい、
・・・ちょうど鍔ぜり合いでガチンコ勝負をしているぐらいの位置で、
どんなに遠くても、右図ぐらいの位置です。
●これゆえに、剣術をされている方が、いつも剣を振っている
そのままの感覚とタイミングで力を出すと、
手裏剣を打つための「手離れの位置」よりも遅れて、力が入る癖がついています。
すると、剣が前に回転してしまい、刺さらない傾向が出るわけです。
手裏剣術と剣術は、たとえ剣筋上では、「同じ撃ちつけ方」をしたとしても、
「手離れの位置」、つまり「加速ポイント」が違うわけです。
2間半程度の至近距離でしたら、剣術の力の出し方と同じような位置でいいのですが、
3間半、4間となれば、どうしても手離れのタイミングを、やや速くしないとなりません。
●前にも言いましたが、3間までならば、どんな剣を使っていようが、
ほとんどの剣は、少し練習するだけで、
ただ「ぶん投げれば」、刺さってしまうのです。
むろんコントロールは別問題です。ただ刺すという意味においてです。
手裏剣術において「剣と打法の工夫」が必要となってくる最初の難関が、
4間超えなのです。
もっとも、各流派の術理の考え方から、
射程距離を3間半以内に限定する、という場合には話は別ですが。
ちなみに、平野傳の剣(ただし「遠間撃ち誘惑」抑制の為の約185mmの剣」)は、
現在の私の技量では、最大6間まで届きましたので
直打法による中距離カバーでは、性能的には「まずまず」です。
オリジナルのは、もう少し長さが長いようですから、
それを使うと、やや飛距離は伸びると思います。
●さて、無冥流では、数種類の打法を使うとボールを普通に投げるぐらいに、
相当に手離れの位置を遅くすることは出来ますが、
一般的に普及している通常の打法を使って、3間半から4間以上を打つ場合には、
剣術における最大出力の加速タイミングだと刺さりません。
ですから、タイミングが、剣の振りの力のポイントと、どれぐらいずれているか、
それを体感するためには、「前足のつま先の上の空間」に、
試斬用の物体を横に渡して「実際に斬ってみる」と良いです。
模擬刀や木刀を使用される場合には、
ここに、丸木や、丸めた絨毯(使わないカーペット等)をブランコのように渡して、
打ち込んでみると分かります。
_______________________________
●次に、剣術の動きを、そのまま手裏剣に応用するために必要なことは、
「それに適した剣」を独自に試行錯誤して、開発することです。
剣術の動きがそのまま剣の飛行に「反映される剣」とそうでない剣があります。
全ての要素をまっすぐにと心がけて打っても、それを反映しずらい剣が
あります。
どんな剣であっても、慣れれば、打てることは打てるのですが、
「効率のよしあし」が、存在します。
私の経験則では、剣術の動きを打剣に「反映する」ためには、
「前重心の剣」が優れています。
また、「指置き部分」の剣の直径や一辺が最低でも10mmは必要です。
剣は太いほど、力が乗りやすくなりますから。
長さも短めがいい場合もあります。
しかし、8mmぐらいの細めの剣でも、長さが24センチ近くあると、
これまた剣術の動きを反映しやすいものも「中にはあります」。
いずれにしても、どういう剣ならば、自流の剣術の動きを反映しやすく、
それによって、近距離だけではなく最大で5間までカバーできる剣なのか、
そのあたりは「各流派で独自に開発されること」をお勧めします。
いくら剣術の動きを打剣動作に応用しても、
性能的に刺さりにくい剣というのが明らかにあるのです。
特に、刺さりにくいものは、どういうものかといえば、軽量剣です。
軽量剣は、スナップを効かせても、効かせなくても、どちらでも打てるのですが、
効かせないと、3間以上の距離が、なかなか出ません。
手首の筋力を使うことはむろんあれども、
「素早いスナップ」などという動作は「剣術」には、ほとんどあり得ないものです。
だから、スナップ打法や、スナップを使わざるを得ない種類の剣では、
剣術との接点が、うまく、かみ合いません。
●どういう腕の振り方や、手の内での「操作・打法」を使っているのか?、
それと、希望最大飛距離(といっても私に性能検査が出来るのは7間半までですが)
それさえ分かれば、私の方で「流派に応じて個別に」それに合う剣を
ある程度は、設計することも出来るのですが、
現在の無冥流の規格剣が、ほとんどの用途で使えますので、
最近は、個別のオーダーメイドの設計はあまりしていません。
●実は、ちょっとした、「裏話」のひとつなのですが、
無冥流の代表的な規格剣のひとつ(多種のうちの一つですが)、になった
現在の手裏剣は、
>「剣術をされている方たちも使える剣」、
という目的と発想で、開発当初は、試作したものでした。
結果として、相当に、幅広い打法にも応用が効くものとなりましたが、
最初は「剣術をされている方の為に」と思って、私は着手したものなのでした。
●剣術に応用出来る剣の試作品としては、現在は、
>●長さは21cmが最もよくて、
>●断面は、一辺12mmの角型か、もしくは対辺距離11mmの六角形、
>●重心位置は、剣の全長の中央点から、剣の全長の約2.5%後ろにある。
これに決定しました。
外人さんの手の大きさの事や、また剣先を破損したときの研ぎ直しを考慮して、
>余分1cmを足して「21cm」のをお分けしています。
もしも長いと感じられたり、手の内の収まりが悪いと思われるときには、
ご自分で先端部を1cmほど削り込めばいいです。
●ちなみに下の画像は、無冥流の剣が、極端に長いとどうなるか?という、
異種の試作品のひとつです。長さが23センチもあります。重さ約180g。
↓
●いつもは荒削りのままで使用していますが、
今回は、先端は面取りをして、四角錐に研ぎあげてみました。
●使用してみたところ、
きちんと研ぎあげると、食い込み方が、ぐっと変わってきます。
いつも使っていた、まな板が、最初の一発目で鈍い音をたてて割れてしまいました。
いくら、既にかなりボロボロだった、とは言え、一打で割れたのですから、
先端を8角錐に尖らせただけの、いつもの私の剣よりも、
相当に威力がアップしたようです。
↓
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