▲
控えの間
-
全館目次
- 松の間
■
BBS
- 竹の間
■
BBS
- 梅の間
■
BBS
- 桜の間
■
BBS
■
松竹梅の間:ログ表示
松の間
竹の間
梅の間
桜の間
★ 番号指定:
1ページの表示件数:
件
☆ 検索語 :
検索表示 新着から
古い方から
タイトルだけ表示
タイトルと5行
全部
「性と死のホームページ」 http://www.mumyouan.com/
.
より詳しい使い方の説明(9月11日変更)
■松の間へようこそ■
掲示板
Title
手裏剣術講座 Shuriken throwing instructions
「手裏剣術」講座、その他の雑談の「間」です。
手裏剣術の画像・動画が、
他に類を見ないほど多く掲載されています。
ブラウザーの設定などの理由で最新情報が表示されない場合があります。更新ボタンやF5キーを利用してみて下さい。
[825]
■
手裏剣術技量アンケートの追加、その他の「雑記」など。
by:
崩残
2006/11/17(Fri)05:55:14
●最初に「雑記」を書きます。
コンクリートで、無冥流の「動画のCDR」を購入された方は、お分かりと思いますが、
私が「飛刀術」で模擬刀を使用して、ウンザリした、という話がありますね。
そこで、冗談半分で、模擬刀を熱して水で冷却してみたのですが、
これがどうも、「硬度」だけは、少し増すらしいのです。
皆さんもお手持ちの模擬刀の、そのあまりの弱さに情けなくなったことが
あると思います。
そもそも、「居合い刀」とは違って、振るためのものではないとは言え、
足で軽く踏むと曲がってしまうというのは、あんまりでしょうね。
そこで、やってみました。
というのも、業者さんの記述にこういうのがあったからです。
↓
>>模造刀は金型(ダイキャスト)で製作した刀身を使用し、
>>居合刀は砂型で製作した刀身を使用しています。
>>両方ともおおまかな形をつくってから整形する工程は同じようですが、
>>砂型のほうがより高熱で処理できるので、
>>硬度は金型のそれより高くなるようです。
つまり同じ亜鉛合金を主とする合金でも、
熱処理の温度で、違いが出るらしいのだろうと思ったからです。
●そこで、家庭用のガスコンロ(うちの場合にはプロパンの火力)で、
模擬刀を少しずつ部分的に熱しては、水にいれて冷ますということを
しました。
すると、以前でしたら、投げたときに、
畳や木やマットの標的に、角度がずれて食い込むと、曲がりを生じていたものが、
それが大きく軽減されました。
●やってみると、コンロの熱で、あまり長い時間をあぶらないかぎりは、
表面のメッキにも全く影響しません。
ただし、あぶりすぎると、すぐに材質が融点に達してしまい、
「熔ける」という、無残な現象が起きますので、やる人は、注意してください。
刀の太さにもよりますが、おおむねですが、
コンロの直火で「動かしながら」あぶるのは、1分半が限界です。
その直後に、水で冷やしますが、水温はあまり神経質にならず、
10度前後でいいでしょう。
以前に動画の中で使った模擬刀の「脇差」の先端を20センチ切断して、
匕首(俗に言うドス)を作ってみました。
これだと、重さが310gしかないので、片手で投擲できますので。
↓
●これが、うっかりミスをして、熔かしてしまった刃の部分です。
これは、何かに打ち付けて、凹んでこうなったのではなくて、
一箇所にコンロの熱がかかりすぎて、突然に融点に達してしまい、
ぐにゃりと、曲がりそうになるわけです。
↓
●これをやってしまったときには、「ヤバイ」と思いましたよ。
結局、刃の部分を何ミリか減らして、刀の全体の幅をグラインダーで整形しなおしました。
この熔けるのにさえ気をつければ、
家庭用のガスコンロで、少しずつ部分的に熱を加えては水で冷まし、
ということを繰り返して、
市販品の模擬刀の全体を、硬くすることが出来ます。
●一番怖いのが、時間が長くなって熱がかかりすぎると熔けることですが、
一般的な模擬刀の太さや大きさなら、1分程度なら大丈夫です。
2分はかなりまずいです。一箇所あたりの「あぶり」の限界時間は、
1分半を限度とするといいです。
●そこで、まず、ガスコンロの熱というのが、どれぐらいのものか
調べてみたところ、こうでした。ちょうどよく、
「いろいろな火の熱」について書かれていたサイトがあったものですから。
↓
>>・都市ガス:1700℃〜1900℃ぐらいです。
>>ガスコンロやガスバーナーの炎の温度もこのくらいです。
>>LPGでは1900℃近くです。
>>・たばこの火:強く吸えば光が強くなり、
>>中心は850℃くらいになります。端の方は650℃くらいです。
>>・練炭:燃焼の盛んな時は白く輝いており、
>>1000〜1200℃くらいの温度が数時間続きます。
>>燃えがらの赤いところは700℃くらいです。
>>木炭も、酸素の供給が十分で赤熱状態のときは1000℃近くになります。
>>・マッチ:火をつけた直後は酸化剤を含んでおり2500℃の高温の炎をつくります。
>>・ニトログリセリン:はげしく爆発し、一瞬の閃光(せんこう)であり、
>>炎らしいものは見えないが、最高は4000℃にもなっている。
____________________________
●皆さんは、無理をしてまで、やる必要ありませんが、
私は、まず模擬刀の「層」の構造を知りたかったので、
表面のメッキを全部残らず削り落としました。
すると、銅色の皮膜の層がひとつあったのですが、近江さんの説明で
メッキ部分と、本体の合金とを異種結合するための媒体の銅の皮膜層だったんだと
納得しました。
これも、すべて削り落としましたので、
今、前記した画像にある刀は、むき出しになった合金をよく磨いた状態
ですので、これは磨かないと、わりと「曇りと変色」がすぐに出ます。
●確かに、投げても曲がりは少なくなったものの、
最初よりも少し「欠けやすく、もろくなった」ような気はします。
つまり、極端に強い力を加えると、
特に熱をかけた部分などが、折れる可能性は出てきたわけです。
しかし、マットや畳程度の標的でしたら、乱暴に投げて打っても、
曲がらないだけでも、恩の字なので、とりあえず、手持ちの模擬刀は、
「比較のための一本」を残して、あとは全部火にいれて、冷ましてみました。
●くれぐれも、やる人は、「あぶりすぎ」だけは注意してください。
何千円とか、一万以上出して買った「おもちゃ」が、無残に溶けます。
家庭用のガスコンロで、「1900度」ですから、
融点の約「420度」などには、ぼーっとしていたら、
あっと言う間に到達しますから。
ただ、私の感覚としては、ガスの「直火であぶった状態」でも、
一定の場所に固定しないで、「動かしながら、あぶる」のであれば、
時間は「1分半ほどを限度」とすれば、大丈夫でした。
うっかり、それ以上やって、お手持ちのオモチャがどうなっても、
私は知りませんよ。
それ以上やると、たとえば、刀の「真ん中あたり」でしたら、
まるで、念力で折ったスプーンみたいに、
局部的に筋が入って、ぐにゃりとなると思います。
刃の部分だと、前述した写真のように局部的に無残に熔けたり、
または「泡を吹いたような表面」になります。
_____________________________________________________________
さて、ひさびさに、「手裏剣アンケート」が来ましたので、
掲載させて戴きます。
アンケートをお寄せいただきました方は、
剣術の道場に入門されている方です。↓以下です。
*************************************************************
●我流で手裏剣を自由にやっていると、礼法や形に関わらず自由に出来るが故に、
また刺さる刺さらないという結果が必ずでることもあり、
体の用法は考えさせられるところが多々あり、
そのあたりを特に楽しんでいます。
結果として居合や杖術にもいい影響が出そうな気がしていますが、
まだ分かりません。
とにかく、右手の直打法を何度も何度も打っているということは、
居合で言えばずっと真向斬、杖で言えば、
本手打ちをひたすら繰り返しているということを意味し、
居合や杖ではとても単調で耐え切れないことを、
ひたすら楽しんでやれているというのは用法を考える上で、
非常にすごいことではないかと思うこの頃です。
●また我流で始めた一つの理由は手裏剣術を近場に気軽に習えるところが
無いということがあります。結果として鈴木様の本をはじめ、
色々な本を参考にして稽古しています。
●我流手裏剣術●
現在の主な剣: 203mm×8mm 丸型棒手裏剣 (写真左から2セット目)
当初手裏剣の断面は六角8mmを用いていましたが、
現在は丸型8mmがメイン。
レザークラフトでシース(写真の下)を製作したりもしています。
鋼材はSS材やSCM435から焼入れ不要なNAK80に移行中です。
(皆さんがどのような鋼材を使用しているかは大変興味があります。)
●自宅での稽古環境の制約により、3間での稽古に限られてしまっています。
現状は、右手のみの直打法の稽古がメインです。
的はダンボール、畳を主に使用。
的を吊るせる折畳式の的を製作(的の写真)したりもしています。
最近はダンボールを背景に吊って表に畳二畳巻を吊るし、
巻藁(畳)を主にターゲットにしています。
●現時点で試したところ、
畳二畳巻を3間から狙うと、94/200でした。
●最終的には主に稽古している居合や杖術との組み合わせで、
形としても稽古したく、
「打剣後、手裏剣の刺さった巻藁ごと抜打ちで斬る」、
というようなことを検討中です。
*************************************************************
●皆さん、手裏剣や投剣術にハマると、
本当にいろいろと、ご自宅で工夫を始めるんですよね。
起用な人は、標的も、個性的なものを自作し始めるのです。
ある流派だと、可動式の油粘土の標的を丁寧に自作されたり、
とにかく、この分野は、
「何から何まで自分で工夫する必要」が出てくるという点でも、
昔から決まりきった道具や標的があるような他の武術とは、異なる点、
「自由な点」が多いのです。
剣も、時には、自作せねばなりません。
それが手裏剣術の「面白いところ」「楽しみの尽きない点」でもあり、
また時には、稽古環境を得られないことが、
挫折する原因や、上達を阻むになる事もあります。
私とて、一見すると恵まれた環境のように見えますが、
「標的を四方に配して、距離5間を取る」という稽古が、
空間の制限で出来ないことが、
現在、「自分のやりたい技」の上達を阻んでいるのです。
ただ、次の投稿にも書きましたように、
私見では、「剣術と手裏剣術」は、基本的に「別のもの」として稽古をし、
そのふたつを個人の中で統合するのがいいです。
剣術は剣術で、手裏剣術は手裏剣術の理論の上で稽古するということです。
ただし、演武の中でどうミックスするかは個人の表現の楽しみであり、
自由です。
●
★
.
<<-- これ以前の投稿 10件
(825 番)
これ以後の投稿 10件 -->>
松の間 の最新投稿
全館目次
C mumyouan 当サイトのコンテンツの無断転載は著作権法により禁じられております。
- BlackVoid BBS CGI 2006.08.30 -