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手裏剣術講座 Shuriken throwing instructions
「手裏剣術」講座、その他の雑談の「間」です。
手裏剣術の画像・動画が、
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[840]
■
現存する中で、最も貫通力のありそうな手裏剣。
by:
崩残
2006/12/17(Sun)03:27:05
●貫通力というのは、形状に命があります。
また、単に先端が鋭利な刃であるだけではなく、また単に重くしたり、
尖らせるだけではなく、重心位置が重要になります。
材質に関しては、標的が何であるかによって選択されます。
特に強度の必要のない標的であれば、普通の鉄でかまいません。
さて、私が今までに生きてきて見たかぎりですが、
威力だけを取れば、欧米の「斧」が最も威力があります。
最近では、ファイティング用といいますか、バトルタイプの斧もあります。
またナイフも大型になると、600グラム以上などもザラにあります。
刃が全部付いていますので、柔らかいものを貫通すると、刃の大部分が食い込みます。
なにしろ、よくナイフメーカーが見世物芸でやるように、
吊るしたロープを切れるほどの刃のナイフですから。
●こうした中で、手裏剣というものに限定したとき、
私が、これは「貫通性能」に限定すれば、日本で最高だろうと見たものは、
今までに、たったひとつしかありません。
それは、根岸流の次のようなものです。
↓
●問題になるのは、この「絶妙」な重心位置と、先端の比率です。
世の中には、先端を可能なかぎり鋭利に尖らせたもの、
メス型の手裏剣のように刃をつけたものがありますし、
ご存知のように、超重量的な剣もあります。
ところが、ただむやみに、尖らせたり、鋭利にしたり、重量を
増やしても、
それは、単純な計算で、力や威力を求め、殺傷力を求める、
「加算的」な思考法によるものです。
●ところが、真に優れているものというのは、書でも芸術でもそうですが、
どこを「削ぐか」なのです。
形状の一部を「減算」することによって、
最も重要な先端部分に力を集めること、
これをなしたのが、今回図面を出した剣です。
元の写真が不鮮明でしたので、こちらでトレースしました。
資料には「根岸流」とありますが、真偽は完全には、定かではありません。
というのも、こうした骨董品は、たまに工具と「誤認」するからです。
発見される忍具でも、武器のように見えたが、
実は、大工の工具や、農具や、漁業用の道具だったということもあります。
ですから、もしも根岸流の方が、ここを見られていたら、こうしたものが、
根岸流、またはその分派に伝承していたのか、
教えていただければ大変に有難く存じます。
↓メール先。
aiueoあっとまーくmumyouan.com
●途中の起伏のせいで、食い込みはそこで阻害されますが、
これは「何を貫通したいか」という標的の厚さの想定によって、
「先端部分の長さ」を決定すればいいわけです。
いずれにしても、「見事」としかいいようのない形状です。
最も重要なのは、この重心比率です。
ここにこそ、根岸流の素晴らしさを私は感じます。
もともと、飛距離を伸ばそうとし、またいろいろな剣尾の工夫をした
という点で、根岸流ほど、科学的な側面を追及した実験的な流派は他にはありません。
そういう意味では、単なる殺人剣ではなく「剣」を愛する私としては、
そこにこめられた、研究者たちの心意気をこうした剣に感じるわけです。
●私は、手裏剣を見ると、それを最初に手にしたり、作り出した古人が、
何を思い、何を考えていたか、
「人間として、どういう人格の人であったか、」ということが、
直感的に感じられます。
そういう点から、根岸流の剣にも、分派となると、
いろいろな「目的別の工夫」のあとが見られます。
560gの脇差から、35gまでの、すべての剣を、
どれが一番優れているとかとか、分け隔てすることなく、
等しく、どれも「わが子」のように感じる私にとっては、
根岸流という流派は、研究熱心であり、何度も試行錯誤をしてきたという点で、
「八角流」に続いて、もっとも私が、親近感を持つ流派のひとつです。
●貫通力のテストのひとつの問題は、
「いろいろな剣を自在に打てる人」でないと、
発射力が一定しないので、どの剣が貫通力があるのかが分からないことです。
昔、何種かの軽量剣の貫通テストをしたときには、
私は、ボーガンで、一定距離からの発射テストをしましたが、
でかい剣だと、レールに乗りませんし、そもそも発射できませんから。
大小、形状の異なる剣を、機械的に、
全く同一の力で、真っ直ぐに打ち出せる機械があるといいのですけどね。
たぶん、工業用には何か、あるでしょうが。
これも来年に、スーパーカメラでの撮影がもしも実現したら、
局にいる詳しそうなエンジニアに聞いてみます。
◆◆◆
●
________________________________________________
>◆「威力」を求めることの罠に、よくひっかかる人間。
雑話となります。
一撃必殺を歌い、また事実、静止した標的においてはそうである
極真空手が、選手が日本人であるか外人であるかに関わらず、
K1で多くの敗北の歴史を積み重ねてしまったことはご存知のとおり。
どうしてそうなるかは、誰でもわかるはずである。
それはルールの違いでもなければ、力不足でもありません。
力は皆それぞれに大変な練習を積んでいるのであるから、
体力的な違いがあるとしたら、体質と、あとは怪我の後遺症の
影響などだけです。
力は同格であるはずなのに、敗戦してしまうとしたら、
最も大きな理由は、「角度」と「リズム」の違いです。
音楽で言うなら、使用している「音階」は同じです。
ところが、「リズムと、和音」が違う。
時には「キー」が違って転調していたりする。
こうなると、それは「全く異なる音楽」になってしまうのである。
空手や中国拳法の選手がムエタイに負けたりするのを
私は幼いころによくテレビで見ました。
なかでも、素晴らしい選手は「ナブカバン・クロパチョン(記憶違うかも)」選手でした。
あれま、一撃必殺のはずの格闘家が、軽い肘撃ちで、バックリ出血でおしまい。
勝負とはそんなものです。
力や武器を過信する者は、たいていそうなります。
たとえば、手裏剣においても、いかに強力な剣を持ったとしても、
最も怖いのは、相手の使う技または流派の「リズム」と「角度」です。
日本式の剣術と、中国剣術が戦ったところを私は見たことはありませんが、
中国の一般的な二刀流の軌道や速さは、型だけ見ていても、尋常ではありません。
いかに、太い竹が切れる刀でも、相手に触れなければ勝負になりません。
槍や棒術も、中国のそれは、日本のそれとは、かなり軌道が違うものがあります。
もしも、中国のものではなくて、「日本の手裏剣」を中国拳法の人が、
彼らなりに本気になって工夫して投げたら、
おそらくは日本の手裏剣術は現在の技量では勝てません。(あくまでも私の推測ですが)。
このように、技の軌道とリズム感が全く異なる流派というのは、
力や武器の殺傷力だけではどうにもならないものです。
むろん、実際のところは、安全な稽古用の武器を使用して、
異文化の人達が友好試合、または同意の下に実験試合をするしかありません。
●長くある流儀に染まると、体には独特のリズムの滞りが生まれます。
よくも悪くも癖がつくわけです。
それが相手のものよりも、勝っているうちはいいのですが、
変拍子であれ、単純な拍子であれ、その「身体の楽譜」を読まれて、
対策を立てられたら最後なのです。
またやけに、やりにくい「リズム」や「角度」の対戦相手に出くわしたときに、
試合で、全く手も足も出せないままに終わる選手が、
ボクシングや、その他の格闘の試合でも、よくいますね。
だから、リズムと角度の違いは、怖いものです。
●こうしたことを考えたとき、
私は、ラルフ氏の技を見たとき、これは、
現在の日本では、誰も、勝てないと思いました。
彼は、私との会話の中で、実は、ナイフのシースというのを自作した
ものがあり、最も彼が気に入っているのは、
両腕につけるシース(ケースまたは鞘)である、ということでした。
つまり、彼は数本だけのナイフを投げるのではなく、5本も10本も
ナイフがいろいろな角度から飛んでくるわけです。
●そして、彼の技を見ていると、まさに、その、
身体のリズム感が違い、ナイフが攻めてくる角度が、
日本人が想定としてる剣の角度とは、全く違います。
その投剣モーションも、全く違います。
半田師範がよく言うのですが、
「黒人のリズム感というのは、あれは凄いねー」。と。
たぶん、黒人のようなリズム感というのも、舞踊家のそれと同じく、
手裏剣術に大変な上達をする「資質」だと私は常々思っています。
リズム感というのは、「柔らかさ」から生まれますから。
そして柔らかいということは、角度においても、自在性が高いということ。
日本の武芸というのが、古典に限れば、なにやら、
良い意味では、能や歌舞伎のようなものだとすると、
世界中にある、異文化の「多彩な音楽リズム」「和音構成」というのは、
もしもそれが、「武術的な運動」に化けたら、本当に恐ろしいものだと思います。
_____________________________________________________________
●ところで、手裏剣の話に戻ります。
実のところ、私は先端が細く尖った剣の方が、いろいろな意味で
有利であると思っています。
どういうものであれ、よしと思ったのは取り入れるのが私の主義ですが、
私が切っ先両刃造りの剣を、取り入れないには理由があります。
それは、その剣の弱点によるものです。
>【のちに、これは「打法」によっては影響しにくい、
>という見解を戴いたので、後述します。】
●欧米のナイフ投げの人達は、決して剣の回転がぶれません。
つまり、それはまっすぐに車輪のように回転をするということ。
すべてのナイフは、縦に刺さります。
むろん、これはナイフの重心構造と、投法の違いによるものです。
ところが、手裏剣または、釘状のスパイクというのは、
直打法で投げたときには、どんな名人であっても、
その剣は「回転」を起こします。
非常にゆるやかなのですが、回転するのです。
以前に、アンケートの中で、剣術の師範が近距離から畳に
合戦拵えを打ち込むスリリングな稽古について書かれていましたが、
刃の食い込みの方向が異なると、撥ねられるのです。
これは畳の目に特有のことではなくて、相手がマットでも木でも同じです。
粘土だと自覚できないのでしょうが、
畳や木というのは、角度が変化すると、撥ねます。
つまり、これが対戦だったら、相手に当たりこそすれ、刺さりはしない
ということです。
このときに、もしも全ての剣が、本当に真っ直ぐに縦方向に刺されば
刺中範囲も広くなりますが、
これが横を向くと、いかに先端に刃があろうと、かなり力が削がれる、
そういう「角度」があります。
ド至近距離で、剣先がなるべく前に前傾姿勢に出来れば問題ありませんが、
そうでない距離になったとき(これは実質的に3間前後からですが)
両刃が「やや不利になるケース」があるのです。
つまり、距離がド近距離ならいいのですが、
3間程度から、刺中率にムラが出るということです。
最初に平野流の剣の刺さり具合を見たときに、私は、
多くの剣の刺さっている「角度」を静止画面でチェックしました。
近江氏でさえも、その剣の刺さり方は、ばらばらなのです。
また、時折、チップしたり、はねられていました。
3間から、失敗なく堅い木の的に刺すだけでも、「大変な技術」なのですから、
贅沢などいえませんが、しかし、切っ先両刃作りの大きな欠点が
そこにあります。
●これゆえに、私は、自分の剣を両刃造りにしませんでした。
直打法で投げられた剣は、距離に比例して必ず「回転をする」。
かなりの至近距離でも、剣は45度から、90度回転することもある。
こうなると、剣が回転したときに、刺中力が均一である、
普通の剣の方がいいわけです。
この剣の回転を全くなくすというのは、
反転打や回転打では可能でも、直打では、非常に困難になります。
●そして、先端が尖っている剣または、先端の尖っているナイフには、もうひとつ利点があります。
それは、甘い角度の両刃造りでは刺さらない角度でも、刺さるのです。
それは、先端が標的に食い込んだときに、先端を支点として、
標的に、もぐりこむ性質があるのです。
速い話が、刺すのが、より簡単だということです。
簡単であるということは、実際の動きながらの戦闘でも、
ヒット率があがるということです。
「何を優先するかによって、剣の優劣は、限定的な意味で決まる」、
というのが私の持論ですから、
一概に、どういう剣が良いかということは結論できません。
しかし、両刃作りの場合には、本当に真っ直ぐに縦に打つことは、
名人ですらも、困難な上に、もしもそれをやろうとしたら、
>いちいち、手の内で剣が縦を向いているかどうか確認する手間がかかります。
これはナイフの場合には、目で見ないでも、
握った瞬間に、きちんと角度が決まりますから、問題はありません。
●そういうわけで、この直打法に独特の、
剣のゆるやかな回転という現象を完全に排除できるような「グリップ」と
「打法」を作らないかぎり、
切っ先両刃造りには、微妙なところで、
長年の修練と技術だけでは補えない「ミス」をする可能性が、
普通の剣よりもあるのです。
これが本当かどうかを調べるのは簡単なことです。
近江氏が、切っ先「両刃造り」と、
>かつて「練習用」に作って、今は「お蔵入り」だという、
>「先端八角の剣」を投げて、成績表を書けばいいのです。
>追伸(2007年記)
>ケガ人が続出するので、作った練習用の八角の剣が、
>どういうわけか、角型のはずの「日下流」に伝わる剣ということにすり替わって、
>再登場しているようです。
>こうなると、「教えられたことを教えられたとおりに伝える」という
>言葉も、全く信用のおけない怪しいものです。
>どんどん、勝手に理屈が追加されていて、もはや、伝統継承などと
>いえたシロモノではありませんね。
>第一、教えられたことだけではなく、他の手裏剣術流派や、
>「他のスポーツ」の批判までしている始末ですから。
さて、先端八角ならば、3間や4間距離から刺中率は、師範レベルならば、
ほぼ100%のはずです。
しかし、両刃造りは、それよりも必ず、落ちます。
むろん、修練のためですから、困難である方が修業になるという
考えはあるでしょうが、
ひとつの事実として、「直打法」が持つ、
「回転運動の宿命」と、そして、「ナイフの回転法との違い」、
「先端が尖っている剣との刺中範囲の違い」を述べたということです。
あとは、
何を剣として選ぶか、または現在の剣に改良をするかは、
その人間、それぞれの自由です。
●
____________________________________________________________
●誰でも簡単に調べられる、貫通力比較テスト
何も、人力を使って的に打ち込むという「不安定な事」をせずに、
皆さんがお手持ちの「何種類かの剣」の貫通力を「比較する」方法があります。
小学生でも出来る方法です。
↓
このように、比較したい剣を用意します。
↓
指でつまむか、正確にやりたい人は、糸で垂直に吊るしてください。
↓
あとは、簡単。
さぁー、あなたの部屋の2階に行って、
窓から下にある、「表面をならしたか、または新品の粘土」の標的に、
剣を真っ直ぐに落としてください。
民家の2階からならば、およそ4mから5mでしょう。
このぐらいの距離があれば、加速には充分です。
これで、刺さりの深さを計測すればいいだけです。
よく皆さん、こんなことして(室内で低い高さから落として)、
刺さりぐあいを試しませんでしたか?
これはナイフでも弾かれることがあるけっこう堅い木ですが、
こういうテストでは、先の甘い軽量剣とか、【某重量剣】の剣、
具体的には、「遠野流」の重量剣と、知新流の重量剣と、
根岸流の「一部の重量剣」が、
全部、私のところでは、「失格」になりました。
なお、落下のテストした高さはすべて40センチからです。
室内テストで、微細な刺さりの差を調べるのがこのテスト法の目的ですから。
ただし、上述した3流派の「重量剣」は、いずれもその原因は、
先端の「角度の甘さ」か、研ぎの甘さであって、
剣それ自体の全体的な性能が悪いのではありません。
>【コンプレックスと、被害妄想で、
>脳が完全に「いかれてしまった」「某超重量剣」の哀れな自称宗家のために、
>テストした「重量剣」の流派名を親切に、記してあげました。
>精神を病んでいて、本当に、かわいそうな人です。(やれやれです)爆笑
>お前さんのところは、自称「重量剣流派」なんかいな???
>日本語の単語すらも読めないんだよね。ああいう人間は。
>書く事が「ことごとく物理学的に間違っている」という事実を、
>「お弟子さんや自分の関係者」にまで、指摘されてしまって、
>焦ってしまったんでしょうかね?(笑)
↓
↑
>しかもですよ、
>その「馬鹿者」を、失笑するしかないのは、↑の一番右の剣は、
>「てめぇーん所の剣」なのに、
>自分の流派の剣であることすら見えていない「めくら」なんですから。
>笑いをこらえ切れませんよ(爆笑)。
>不誠実な邪念で目が曇るのも、とっくにその限度を超えてしまっていますね。
>刺さっていない状態の最初の写真の中に「艶のある麻糸を巻いた剣」は、
>当の「両刃造り」の剣なのですから。他に白くみえる剣はこの画像例には存在していません。
>すなわち、自分の剣すらも「見間違う」ということは、
>「自分の子供を見間違ってしまう親」と同じぐらいに、間抜けですし、
>そういう愚行は「剣師としても失格」です。
>あのザマでは、もうあの人は、人としても「おしまい」ですね。
誠に、ご愁傷さまです。(ぷっ・・・)
■さて、こうすると、誰が投げたからという事は関係なくなります。
こうしないと、剣のテストというのは出来ないのです。
私が投げようが、誰が投げようかに関係のない、
剣それ自体の貫通力は、
「高所から吊る下げて、まっすぐに、粘土その他、均一素材面に落とす」
ということでしか、比較検査は出来ません。
新品の粘土がテストには一番いいはずです。
こうしないと、ただの主観と希望的観測が世間に「横行」しますから。
ただし、このテストはあくまでも剣が直進した場合の比較にすぎず、
直打法による四分の一回転における性能検査にはなりません。
また相手はあくまでも「粘土」であるということです。
粘土だと、ただの鉄球でも少し食い込みますから。
新品ならば、床マットも密度が一定なので、いいかもしれません。
むろん、地表においた的が木だと、また結果が違ってきます。
____________________________________________________________
>追伸
>>この剣の回転を全くなくすというのは、
>>反転打や回転打では可能でも、直打では、非常に困難になります。
この部分について、どうしてお話を伺わねばならなかったのが、
いつもコメントで登場していただいている、剣術の師範の方です。
というのも、その師範の方は角型の剣の一面にペイントをして、
まっすぐに刺す稽古をされていたからです。
そして、たびたび、松の間でコメントをしていただいたように、
現存する手裏剣術の中でも、もっとも古流を引き継いだもので、
その剣の軌道が、限りなく真っ直ぐだろうと私には推測されるのです。
そこで、では、名人以上の鉄人が、打剣をすると、
剣は、どれぐらいブレるのかを聞いてみました。
結果は、以下の通りです。
↓
>2間半までならばほぼまっすぐに刺さるのですが、
>3間になると6割から7割程度になります。
>3間半になるとまっすぐに刺さるのは、角形の剣ではほとんどありません。
>ただ、合戦拵え真剣では3間では8割強で刺さりますし、
>4間でも6割ぐらいで真っ直ぐに刺さります。
ここで、私は半田師範の言葉を思い出しました。
「最終的には、剣は、八角が最も良かった・・・・」
どうやら、人間の「指の起伏構造」との関係で、
角型というのは、ブレが出やすいようです。
今のところ、無冥流の稽古用の剣は角型ですが、
実は、8間投げとかになると、私は角型以外に、六角を使うことが多いのです。
理由はまだ明確には分かりませんが、角型はブレがすぐに伝わるのかも
しれませんし、
どこかにひっかかりが生じて、人間の手との相性がイマイチなのかもしれません。
●それで、本題に戻りますが、
この方の場合には、とにかく、尋常ではない命中精度と、打剣力を
持った方ですから、もしも、この方を技の完成度の基準としてしまうと、
一般的な手裏剣術や投剣術に適応できないことが出てきてしまいます。
ですから、「鉄人がやれば、直打で、剣は4間でもド真っ直ぐに飛行する。」
という事として、記憶しておいてください。
あとは、それを皆さんが「私はそういう打剣をしたい」と思われれば、
それなりの体系に入門されるといいでしょう。
ただ、私のところには、ナイフはともかく、
手裏剣では、剣の回転運動を全くゼロにする手法や打法は「現在は」ありません。
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