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手裏剣術講座 Shuriken throwing instructions
「手裏剣術」講座、その他の雑談の「間」です。
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[876]
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10間から12間届く剣について。
by:
崩残
2007/02/23(Fri)13:17:17
>2/24-6:18更新
伝説の高性能の剣の重心位置
◆現在、私は、本で読んだり、聞いたところでは、
伝説的な距離を出した剣は、以下の3つです。
1/甲野氏の最も親しい剣友であり、お弟子さんの江崎氏の剣。
根岸流系の長剣。剣尾巻物あり。
記憶違いでなければ、12間。(もしも記憶違いならご指摘ください)
2/八角流半田師範の剣。細い魚型。剣尾巻物あり。10間から11間。
ただし「ほぼ、直線弾道」にて。
3/仕込み棒手裏剣。剣尾巻物なし。12間。
●いずれも「打ち手」は私ではありませんが、
最後の仕込み棒手裏剣というのは、実は、
私がまだ無冥流など名乗るよりも5年も前に試作した軽量剣でした。
私は、間抜けなことに、
その12間届いたという自分自身の剣を、調べることもせずに
歳月がたちましたが、今一度、その重心位置を調べてみました。
すると、出てくる数値はやはり同じです。
>剣の全長の中央部から後ろへ2.5%から5%の位置です。
経験則では、この位置が5%を超えるとどうもダメです。
また完全な中央重心から、そこから前に重心が傾くと、
これまた不安定になります。
もっともダーツのように極端に前重心にすればまた話は別ですが、
ここでは、いわゆる「直打法」の投げ方を前提とした話です。
●この中央から2.5%から5%後ろというのは、
いわゆる剣尾を「テーパー加工」によって削りこまなくとも、
たとえば、28センチほどある長い手裏剣を先端をほんの少しだけ
研磨することでも作れる比率です。
ここで28cmというのは、あくまでも「無冥流の手の内の原則」を厳守した
ときに、掌と指置きの距離として必要になる長さであり、
もしも深く剣を保持したいのであれば、28cmに拘る必要はありません。
先端部の研磨体積を可能な限り少なくすれば、
普通の先端の尖った棒手裏剣でも比率を作り出すことは出来ます。
ただしこれをやると、「刃付けをしないかぎりは刺中力が落ちます」。
そこで、この2.5%から5%、というのを守っている剣が、
今のところは、最大12間まで安定して届く剣ということになります。
ただし後述するように「例外」があります。
●なお、ここに「2.5%」という許容範囲の「幅」があるのは、
これは「打法」が各自、各流派で違うためです。
そして、私の結論としては、この比率が守られてさえいれば、
剣は必ずしも流線型、俗に言うロケット型、
正しくは、剣尾がなだらかに細まっている必要はないということ。
剣尾の処理法(軽量化)はどれでもよい
●この中点から2.5%から5%内の「ほぼ中央重心」の剣を作るときには、
そのために剣尾を軽量化する方法は、
無冥流のよう剣身自体に縦穴を掘ったり、
丈夫な管を接続して管内に木を詰めるもよし、
根岸流のように削り込むもよしで、その方法による違いはない、
というのが、すべての方法を試した私の結論です。
最初は、普通に誰もが「単純な物理の理屈で」考えるように、
ミサイル型がいいと思い込んで、
剣尾がテーパー加工されて細くなる構造に行き着くかとも、
一時はいろいろなテストをして思案したのですが、最終結論としては、
>剣尾側を少し軽くする方法は、どうでもいいから、
>とにかく巻物がもしもある場合には、
>それをもふくめて「剣体全体」が完成した段階で、
>剣の角の上に乗せるなり、糸で吊るすなりして、
>「吊り合いのとれる位置」を見てみて、
>それが全長の「中点」から「後ろ」へ「全長の2.5%から5%の範囲」にあること。
でした。
●例外的事例●
困ったことに、スクリュウドライバーが、最近では10間をこえる距離で
たまに刺さることがありますが、これは、前述の条件からは外れてしまいます。
というのも、このドライバーは重心の位置が、
後ろから1/3の位置にあるからです。つまり1:2です。
ただし、同じような長い剣の後ろに細い鎖や鉛のウエイトをつけて
この重心比率にしただけだとダメで、
このタイプの剣は、グリップにある程度の「太さ」が必要です。
このドライバーは、1間から10間まで、ほとんど全距離に対応してしまいます。
ただし特徴としては、8間以上の距離になると、発射時点で剣尾が前に出ることです。
これが剣の威力に対してどういう力の強弱の変化を持つかは現段階では分かりませんが、
理想的には剣はあくまでも垂直に近い位置で飛び立ち、
そのまま傾いてゆくのがいい「かも」しれません。
この空中での「振り子運動」あるいは「達磨さん運動」のメリット
については、まだ考察中です。
ただ、もしもこれを応用すると、「距離だけ」に関して言えば、
あきらかに11間まで行きそうな勢いです。
私の技量不足で、8間打ちとは違って、
まだ、たまに刺さるという程度で、コンスタント性にかけるので、
まだ動画は出しませんが、ドライバー10間は、
それがコンスタントになってきた段階で、動画をお出しします。
ただ、どうも130gのドライバーでも、遠距離には、
まだ軽いように思えます。
いつ投げても、あきらかに「力が無駄に余っている感じ」がするわけです。
そういうことから、次回は、最新の試作品の140グラムを投げてみるつもりです。
どうやら、やはり野球のボールの重さあたりというのが、
もっとも成人男性が投げやすい重量なのかもしれません。
●ちなみに、もしも試したい人は、「貫通ドライバー」という検索で
工具を調べると、車の整備用のドライバーがありますので、それです。
やってみると、ちょっと凝って、手裏剣をやった人で、
しかもスポーツ経験のある人なら
案外、あっさりと8間届いてしまうかもしれないと思います。
ただし、ドライバーの長さは、柄の部分も含めた全長が30cm以上のものにしてください。
「振り子運動」と「単純首落ち運動」それぞれの長短
おおよそ垂直に発射された剣が空中で単純に90度、首落ちをしてゆく
という方が、推測では、威力はあります。
私はこれを仮に「単純首落ち運動」と呼びます。
ただし、この打法の欠点は、剣の性能限界点の距離を出すためには、
「力が必要だ」ということです。
つまり「力のある人間」が投げれば、「首落ちのタイミング」が遅れてくれますので、
その分、その剣の持つ性能の限界近くまで届くわけです。
>欠点としては、
>どれだけ力を入れても、最終的にはある位置で必ず首落ちを
>開始することです。その地点が10間であろうがです。
●一方の、空中での「振り子運動」または「達磨さん運動」による飛行は、
刺さる威力が「単純首落ち運動」よりも落ちるかもしれませんが、
なにしろ、剣尾側を前に押し飛ばすほどに、距離はどんどん伸びてゆきます。
どこまで伸びるかは未知数です。
力に頼らずに、技で距離を伸ばすことの出来る方法です。
●ちなみに、私は、「力のある人だから、10間届くんだ」と
そういうことを言われるような人間にだけはなりたくもありませんし、
なるつもりも全くありませんので、一切、自分の筋力を鍛えません。
世の中には、10間投げを見ると、
「力があるから10間届くんだ」と思い込んでいる人がいるようですが、
「もしも、剣の性能が良ければ」、という「前提」でならば、
「ある狭い意味」では、これは正しいといえます。
既に言ったように、性能のいい剣とは、力を加えるほどに
>あるところまでは、「首落ちのタイミングが遅れてくれる」からです。
>●しかし、力で押し切れるものを、私は「剣の性能」とは呼びません。
>力というのは、「技」の一つ、「技の一部」ではあり得ても、
>「剣それ自体の純粋性能」とは別のものです。
>それゆえに、私は、力を使わずにでも、遠投可能な剣を目指して設計してきました。
そして、そういった高性能の剣は、前述した3種類のように世の中にあるわけですが、
もしも私が、そうした「性能の良い剣」で、9間を投げているのを見たら、
スポーツをやっている人や武道をやってきたと称する人は、
同じ剣を使ったら、私より、プラス2間の、11間を投げられねばなりません。
おそらくは手裏剣術をやっている人たち全体の中で、
私の筋力というのは、確実に、「下から1割」の中に入ります。
なぜならば、私はこの約20年以上、一切のスポーツや、なんらかの
継続的な強化トレーニングとなるような運動をしていないからです。
>しかも、私の稽古における打剣本数というのは、驚くべき少なさです。
>それは「一本打ち」という、意識の濃度(周波数)を何倍にもした
>稽古法を使うからです。
>その私が、9間を投げたら、鍛えてきた人はもう2間か3間遠くまで届かねば
「自分は武術とかスポーツをやってきた」、などとは、とても言えませんよ。
自慢するようなことではなくて、「届いても、単に当たり前」ということです。
●逆に言うと、私が打剣している様子というのは、
>武術やスポーツを全くやってこなかった人たちにとって、
>ひとつの指針となる標識であり、「希望」でもあります。
つまり、
>この私が出来ることは、必ず皆さんに出来るということです。
>それどころか、必ず、私などは、すぐに追い越せるということです。
ただ、「剣に対する純粋な愛情」と、
「感覚的なセンス」さえあれば、少なくとも私の投げる距離では、
人並み以上の特別な筋力など、全く必要ありません。
●すなわち、私は、よくありがちな、
「どうだ」と言わんばかりの傲慢なエゴ丸出しの、力自慢とは逆に、
「非力自慢(ひりきじまん)」をしているわけです(笑)。
そして、私は投剣術を、
>スポーツ経験者や、武術経験者や、体力の出来た人にしか教えないとか、
>またはそうした人たちに占有させたがるような姿勢は一切ありません。
>お子様から高齢者まで、まずは「その感覚の面白さを楽しめること」、
>そのための基盤づくりのための検証と論理化が、私の仕事です。
今後、たとえば、団塊の世代の人たちが、
静かに田舎暮らしなどを始めることもあるでしょうから、
そうした人たちは地方に、広い稽古場も確保できることもあります。
そのような、せっかく「楽しみたい」という人たちがいても、
楽しむことが出来るまでに、稽古時間がかかってしまうような、
使いずらい剣を使う意味など、全くありませんから。
●そして、打法についての多種の「腕の運用法」は熟知していますので、
もしも私が投げてもそれでも刺さりにくい剣があったら、
それは、本当に性能の悪い剣だと思ってください。
>もしもそんな剣がこの世にあったら、それはハサミ以下ということです。
____________________________________________________________
●さて、こうしたことから、
10間さらに12間という距離を出せた剣の条件というのは、
まだ未知数の部分はありますが、現段階では、
冒頭の重心比率がおおむね、目安・基準となりそうです。
先端部が極端に細い剣の場合には、先端の体積が少ないという問題もあり、
厳密にこの数値にあわせることは不可能ですが、
ただし、皆さんが、自分の試作剣の製造を、外注に出す場合には、
テスト用のプロトタイプにおいては、
おおむねこの比率から出発するのが良いです。
遠投剣に必要な剣の長さ
●ところで、比率の厳守以外にもうひとつ重要なのは、全長です。
この重心比率をいくら厳守しても、剣が短くては、10間からさらに12間と
届くことは不可能です。
私の経験則では、「中央重心に近い剣」の場合には、
最低限、その長さは20cmが必要です。これより短い剣はダメです。
だからこそ、古流の枠から出ようとした甲野氏は、
まず、その剣の全長を伸ばすという方策を、ごく自然に行ったわけです。
いっぽうで、もしもいわゆる中央重心でない、
先端を少し削っただけの剣の場合には、もしも10間を超えようとすると、
長さは、28cmから30cmは必要になりそうです。
●この先端を削っただけの30cmの剣は、今後テストする予定で、
現在8ミリ角で長さ30cm、重さ140gの剣があります。
この場合に命になるのは、グリップの太さです。
ドライバーでもそうなのですが、
28cmを超える長い剣の場合には、グリップがある程度太いと、
手裏剣を投げているというよりは、
「普通にボールでも投げる感覚」に近いものが手の内に生まれてきます。
より効率よく力が剣に加わるために、私のように力のない人間でも遠距離まで
届くわけです。
同じ効果を得るためには、「剣身それ自体を太くするのも手」ですが、
たとえ剣を太くしても、全長は最低でも20cmを必要とします。
__________________________________________________________
●ということで、現在、遠投可能な剣は、
重心位置に関しては条件が絞られてきてはいるものの、
しかし、もしも30cm近くまで「剣長を極端に長くすると」、
ある意味では、意外に遠投条件を満たすものに該当する重心位置の剣が
他にある、という考えるようになりました。
こうしたことも、異国の文化のラルフ氏と、
長くディスカッションをしてきたおかげです。
私達日本人は、手裏剣と聞くと、
今まで、「せいぜい長さ24センチぐらいまでの剣が手裏剣だ」と、
疑うこともせずに漠然と思い込んでいましたから。
そして、その長さの範囲の中で、
必死にいろいろな剣の形の工夫をしてきたわけです。
しかし、剣の全長がもっと伸びると、少しばかり、
事情は変わってくる部分もありそうです。
●さて次回は、まだ未定ですが、いちおう、
1/「背中側」から投げる方法のコツについてと、
2/下手の直打法で、ナイフなどを3間から投げる方法、
3/そして「サイドスロー」の投げ方について、紹介する予定です。
誰でも出来る簡単なグリップの造り方
◆最後に、今回の動画は、
最近動画の中で使った、私の「剣たち」の紹介です。
途中に、その昔、12間を打った人がいた私の「軽量剣」も出てきます。
鼻が完全に詰まっていて、口でゼーハー、息をしていたものですから、
なんだかアダルトビデオの吐息みたいで、聞き苦しくてすいません(笑)。
↓
http://www.mumyouan.com/shuriken/video/emo0001.avi
http://www.mumyouan.com/shuriken/video/emo0002.avi
◆それと、いちおう、わたし流の剣尾の糸の巻き方も動画で入れておきました。
既成流派でない、自分流の人たちは、参考にしてください。
私達は、常に、過去のしきたりになど囚われることなく、
使いやすいものがあるならば「その時代のもの」を使えばいいのです。
↓
http://www.mumyouan.com/shuriken/video/emo0003.avi
この方法のいいところは、糸をすぐに外せることです。
普通は、何重にも細い糸を巻くので、交換する時が大変です。
しかし滑り止めシートをベースに使いますと、外すときには、
一番上の糸だけをグラインダーやカッターで切ればいいだけです。
また、根岸流の剣のように剣尾が絞られて細くなっていっていても、
しかもそれが、完全な「断面丸型の剣」であっても、
シートは、全く滑らずに巻きついてくれます。
投げていたら、糸や布がすっぽ抜けた、などということも決してありません。
この「滑り止めシートのベース」の上に、
糸を一重か二重に巻けばいいだけです。
そのあと、表面に塗るものは、ご自分の好きにしてください。
◆◆◆
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