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>9/20 DVDの収録時間が、内容が増えて「75分」になりました。
>9/26 DVDの収録時間が、90分になり、
>「要点集」のワードのテキストファイルもDVに入れましたので、
>価格を4000円に訂正しました。


新作・撮り下ろし
すぐに出来る手裏剣術


あらゆるニーズの人にお勧め出来る
手裏剣術入門の手引き






●これほどまでに、分かりやすく、
すぐに理解できて、すぐに投げることの出来る、手裏剣の手引きは
今までに決してなかったと自負しています。


●もしも皆さんが、どこかの道場や勉強会に行けば、
5000円前後の入会費と、指導料金を払うことになります。

本作は、おそらく皆さんが、そうした所で3回、4回、5回という
回数をかけて学ばなくてはならない「主要な内容」を、
全て、きっちりと収録してあります。


また、誰1人として、皆さんに、剣の重心位置の大切さや、
剣と手の内との関係を、このDVDのようには教えてはくれなかったでしょう。


●既に無冥流投剣術の「デモンストレーションDVD」は出ていますが、
あちらは、とにかく撮りたての「記録映像」を、
4時間以上も、これでもか、というほど、
ふんだんに「詰め込んだ」大作ですが、

一方の、今回の「入門の手引き」は、手裏剣を全くやったことのない人が、
「まず何から始めればいいのか?」の疑問を「さっぱりと解決」します。

そして本当に重要なことだけを、
丁寧に、丁寧に、丁寧に、かつ、すぐに理解できて、
実際に出来るようにと、心がけて創りました。


●撮り下ろしの新作ですので、ほぼ97%が、未公開映像です。
(ほんの数分だけ既に松の間にアップした動画がありますが、約73分は
未公開映像です)


●これから個人で手裏剣術を始める人には、絶対にお勧めします。

また、新しく手裏剣の「団体」を作ろうとする方たちにも、お勧めします。

そして、既に何かの流派の手裏剣術の会員であったり、
または既に師範である人たち、
そうした人達も、見ておく価値のある作品です。


●別売の「無冥流投剣術」のような派手な技は特にありません。
ひたすらに、しっかりと、初級の基礎だけを演じています。
打剣の演武なども、ほとんど、ずっとノーカットで見せています。

それだけに、非常に分かりやすい理論と基礎的な注意点を解説していて、
かつ、短期間で絶大な効果を持つ練習法だけで、構成されています。


また「一本打ち」についても、今までに文章だけでは分からなかった人も、
これを見れば、実演を見られますから、
すぐにその「効果と重要性」が、理解できます。



●画質は、640×480と、今までの2倍ですから、
今までに松の間にアップしてものよりも、ずっと良くなっています。

字幕や、一部にBGMのサウンドも少しだけ入れて、
今回は、素人っぽくではなくて、少し「おしゃれに」作ってみました。

撮影の画面の色調にも、かなり気をつかいました。


●なお、現在、本日、やっとこのDVDのマスターファイルが出来上がったばかりなので、
もしも欲しい方は、まず、「メール」でお申し込みください。

前回の手裏剣の受付と同じ　

hakabooあっとまーくmail.goo.ne.jp

のメールアドレスです。


>価格は、4000円。収録時間は、約90分。送料は500円になります。
>ISO変換していないので、DVDプレーヤーでは見られません。
>AVI形式ですので、PCの動画ソフトを使ってください。
>動画で登場する「要点集のテキスト」をプリントアウトできるように、
>ファイルにして、このDVDにいれておきました。


メディアプレーヤーの「全画面表示」にしても、
充分に見られる、綺麗な画像に仕上がっています。


■なお、このDVDについては、今、他の方にも、
「感想」の「レビュー」を頼んでいますので、
近日中に、この投稿に追加します。

そうした第三者の意見も参考にして、購入するかどうかを御判断ください。



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10月中に発売になります
中級手裏剣術/改訂【第三版】

360ページを超える大作となりました。
武術雑誌などと同じ「B5サイズ」で、分厚く、ずっしりとしています。

B5サイズにした理由は、A5サイズですと、420頁以上になってしまい、
高価な糸綴じの「上製本」でもしないと、綴じが痛むし、
皆さんが、開きづらいからです。

そこで大きなB5サイズにすることによって、一ページあたりの文字数を
増やして、全体のページ数を362Pにまで、落とすことが出来ました。
綴じとの「余白」も充分にとりましたので、読みやすく出来ました。


■基本的には、今までの第二版から、いくつかの不要な内容を削除して、
新しく「重要な原稿」を大量に加えたものです。




こちらは、現在、表紙の色校正と、本文の文字校正の最中です。

来月には、印刷入りすると思います。

「目次」などは、追ってお知らせします。


●限定で、500部以下しか、印刷をしませんので、単価が高くなって
申し訳ありませんが、予価は3800円です。

これは、来月末に、いくつかの書店に流通しますので、
10月の後半か末ごろに、指定のいくつかの書店でお求めください。


しかし、その価格の価値は充分すぎるほどあると、
これも自画自賛しております。


　　現代的な「総合投剣術」の「大百科事典」といった感じです。


松の間をずっとご覧になってきた方には、分かると思いますが、

とにかく、手裏剣術という広い世界そのものの視点で、
私が、心血を注いで実験してきた多くの検証と考察と技法の、
その多くは、
「前代未聞」の内容が随所に、散りばめられています。


自分で言うのもなんですが、

巷にある手裏剣術の本というのは、
本当に、読み物としても「つまらなかったり」、

それ以上に、実際に「実践をしよう」とすると、肝心の部分が、
営利的目的や、もったいぶりによる「出し惜しみ」ばかりで、
「役に立たなかったもの」が多かったです。

しかし、私は決して、そんな本は、自分の遺作としても残しません。

この本は、いずれ英訳されて、
全世界を、その「実践研究論文」の「発表の舞台」にしたいと思っています。



　　　　　　　　　　　　・●●●●●●・

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★ . 　　

>9/21。文末に、剣尾の形に関する考察を追加しました。


http://www.geocities.jp/phantom1868/syurikennronniti.html
↑

■非常に分かりやすく、面白い手裏剣論-1でした。

ひさびさに、本当にマトモな文を読んだ思いがしました。


さて、以下は記事を読んでの私見です。


●長年の「経験」からの私見ですが、
そもそも「本物の努力」というものは、
ことさらに他者に強要するようなものではありませんし、

本人もまったく、地味な努力だなどとも、
「一切思わないで」やっているものです。

なぜならば、合理性のある下積みに対しては、
人間は決して「地味である」などと一切思いません。

つまり、努力が必要だとか、地味だとか、そんな事が、
いささかでも、やっている本人の「頭をよぎる」としたら、
それは、理論的に他者を納得させられない体系である、
ということになります。


■話は少し脱線しますが、懐かしの巨人の星というアニメの中には
「合理的練習法」というものがいくつも登場します。

たとえば、星雲高校で、星一徹が監督になったときに部員にやらせた草むしり、
そして、星をマウンドの後方から投げさせることで、打者にはボールになれさせて、
同時に、当時バットを振ると補球できなかった伴にも、
キャッチャーとしての練習になるようにしたこと。

大リーグボールの最初の開発、二度目の改良法のボートの上での特訓、
3号は一晩で竹林で完成された、それらのプロセス。

一徹がオズマに1号打倒法としてやらせた3球打ち、

花形が、打倒2号のために、雪の中にボールを仕込んだ特訓。

一徹が、サッカーボールを打たせた特訓。

それらは全部、
「目的を果たすために、最も合理的に」組み立てた特訓や練習法であったわけです。


●また、
「ドラゴン桜」というドラマをご存知でしょうか?

出来の悪かった生徒数名を、東大に入学させるために、
受験のプロが集まって、可能なかぎりの「合理的な学習法を叩き込む」
という、非常に面白いドラマでした。

(むろん、前述のアニメと同様に「作りもの」ですが。)
このドラマも、原作が、漫画のようです。


●つまり、
ある練習法に、どういう合理性があるかという明確な説明の理解と、
その結果が明確にじわじわと本人に意識されること、
このふたつが揃ってこそ、

人間は、「俺は努力しているんだ」などという、
陳腐な「傲慢さ」を感じたり、心の中に持つことも一切なく、
淡々と、その同じ訓練を「継続できる」ものなのです。

つまり、なるほどと心底理解されたものと、成果が目に見える訓練です。

これによって、現代のスポーツトレーナーなども、
その評価が分かれます。


イナバウアーのお姉さんが、

他人との比較をして、「マオちゃんを見習いなさい」
などと、ほざいてばかりいた「前のコーチ」を、斬って、
首にしたのもそのためでした。

こんな具合に、どんな下積みにも、
ただやれではなく、そこには、
>「明確な、モチベーション」が常に必要です。

>また、「動機の純粋さ」という名の、精神的な「動力源」です。



●もうひとつ、記事から感じた事、それは「別件」なのですが、


世に言う、「性能のいい剣」とやらの結論を出すまでに、
一体どれほどの人が、それこそ「地味な」検証を繰り返したかです。

世の中には、伝授されているというだけで、性能を盲信する者がいますが、実際には、元の設計図から、
次の何種類もの「ファクター」を、すべて、変形してみる必要があります。


>太さは、1mm単位で、最低でも、前後7種類をつくる。

>長さは5mm単位、または1cmで前後させた、計9種類の試作品をつくる。

>剣先の研磨の開始位置(横手筋)からの距離や(=先端の角度)を1cm単位で変えてゆく。

>絞り方の基部の剣底の径を、これまた1mm単位で変えてみる。
>(結果として、横手筋から剣底までの剣身側面の角度が変わる)

それこそ、これらというのは、
うんざりして、嫌になるほどに、地味でコツコツとした作業です。



そして、そうしたものを何十種類と試作してみれば、

>ある特定の、「これと決めた打法」をやったときには、
>古来から伝えられている剣が、
>実はあと数センチ長い方がいい、または逆に短い方がいい、
>あと数ミリ、どこが太いほうがいい、そしてここは逆にもう少し細いほうがいい、・・・などなど、

>多くの場合にはそうした結論が出るものなのです。
>(すべてのケースにおいてではありませんが)


そして、もしも、これらの「地道な努力」をすれば、
試作品の過程で膨大な量の「失敗作の剣の山」が出来るのが、当たり前なのです。


●しかし、剣に対する本当に「純粋な探究心」と地味な努力を避けているが故に、

あるいは、看板やら、何かの権威や、何かの盲信にしがみついているが故に、
そうした地味な努力と、定説に自主的な疑問を持つことの出来ない人が多いと、
私は思っています。


実名で挙げて、もうしわけないですが、大東流もそうです。
本当に、あの剣が「最終的に良いのかどうか」、それが、
どれほどの、何百本の試作品の山からあれが生まれたのか、
私には疑問です。
そういう意味では、染谷氏の方がよっぽど真面目に研究したと私は思います。

ただし、この点に関しては、手裏剣術のコンテンツを書かれた道場主に
私は、まだ直接には、完成までのエピソードを伺っていないので、
むろん断定は出来ませんし、私の勘違いかもしれませんが、
とにかく「個人的に疑問視をしている」のは、ひとつの個人的な事実です。

●個人的な感想をいいますと、大東流の剣は、その
フォルム(形状)は、「抜群に美的」です。非常に美しいものです。
刃の形状もよく尖れています。

写真から体積計算をすると、重心の位置が、おおよそ分かりますが、
わずかにですが、前過ぎるような気も、しなくはありません。

問題は「反転打の時」に、
あのバランスの剣はうまく飛ばないということです。
それと手には「やや」危険かもしれないという点です。

そこで、もしも、反転打を斬り捨てて、直打法に徹するならば、
中距離(6間内)までの性能は、「かなり良い」と推測しています。

実際に、手に持って打つことが出来ればいいのですが、
今のところは、どなたかにまる一日だけ、借りられればと思っています。

__________________________________________________________


●さて、最後に言っておきますが、
世の中には、「何かを少しでも、疑問視したり、批評をすると、
動物の条件反射さながらに、すぐに、流派批判と、
ステレオタイプのレッテルを張り、

「論理批判」を、すぐに「他流批判」と、いとも簡単に混同してしまう、
「性格の悪い者」がいます。


しかし私は、今まで、一度も、くそみそ一緒にして、
「他流そのもの」を批判したこともなく、
糞みそを一緒して、他流の「剣」を批判したこともありません。


私は、
>「ある特定の個人」が、
>「何の問題」に対して、
>「何を言ったのか?」
に基づいた批判をしてきたのみです。


たとえば、明府のその看板を私は一度も批判していません。
私が批判したのは、そこの「特定の者」が言ったことです。
同様に、後藤流とやらもそうです。

今回、疑問視の引き合いに出した、大東流にしても、
そこの体系も看板も、一切批判もしていません。

ただ一点、剣について、「どれほどの実験がなされたのか」の記述が
不足しているために、個人的には、性能的な信頼がおけないという、
小さな疑問符を投げました。

なぜならば、
普通、本当に、何かの目的を果たすために剣を自分で試作したらば、
その過程で、本当に多くの貴重な体験をするものですから、

甲野氏や、半田師範矢、染谷氏のように、その工程で経験したことが、
かならず、物品の写真や、「言葉の記録」として残るものなのです。

それが残っていない流派というのは、(ちょっとした実験程度はしても)、
「大量の実験」をしていないからだと、私個人は見なしています。


_________________________________________________


●そういうわけですから、
論というものを元にした、論議、論戦というものは、
「論点」というものが明確にあります。


>「誰が」、「何の問題に限定して」、「どういう事」を言ったのか、


それについて、おかしな疑問点があれば、
その特定の絞り込まれた問題については、賛否の論議をすることは、

それは、単純な感情的な批判や、好き嫌いに基づく偏見や、
他流軽視や、他流侮蔑ではありません。


何かを論じるときには、
まずは、そこで共通に使われる「いくつかの言葉の定義」そのものから、
きちんと双方で明確化して、

「特定の定められた問題」に対して、
「論点の軸のブレない、的を絞った論議」をして、

それを各自、双方が「自分の未来のために生かす」ということ、

それこそが「正常な論議」というものであると私は定義しています。





　　　　　　　　　　　　　　　■


【余談】

そういえば、昔、私は30代のころに、
毎日、毎日、同じ呼吸法を、何年も続けました。

その呼吸法が完成するまでには、考えられる呼吸法を全部試して
その中から、本当に必要なエッセンスだけを取り出すのに、
検証するのだけで、まる2年かかりました。

その後その独自に開発した呼吸法を、3年、4年と毎日のように続けました。

その結果が、この歳になっても、
セックスのときに、女性の膣内でも、私の男根は、1時間でも
持続しますし、また自由に勃起状態をコントロールできます。

これらはすべて、非常に地味な呼吸法を、毎日、何年も続けた結果
私の中に、蓄積された、仙道的な「気」なのですが、

私は訓練をしていたときに、ちっとも、苦しいとも、努力だとも
地味だとも思いませんでした。

それがどういう結果をもたらすかを、すでに検証済みだったからです。


●また、セックスで実際に使われる前戯れ、体動、女性のツボの刺激の仕方、
いろいろな秘技、すべてを自分で、検証し、組み立て直し、
もっとも効率のよいものにしました。

ですから、相手の女性が、オーガズムの連続状態にならない
などということは、もうここ約15年間、一度もありません。

そして、その結果出来た「現代の性の指南書」の名作が、
「性恋愛教本」他の、大人のための性教育にまつわる3作です。
　　　↓
http://www.mumyouan.com/i3.html


●それらを読んだ人たちは、何一つも地味だとも、努力が必要だなどと
思う心も一切なく、
その端から見れば、地味な「呼吸鍛錬」や、精力の強化法を、
「楽しく続けている」のです。

なぜならば、その良き結果は、
確実に相手の女性とのセックスに出るからです。
自分の好きになった女性を、自らの、とりこに出来るのですから。

(ちなみに、私は、過去につきあった女性の、その半数は、その技で、
　すべて、元彼から「寝取り」ました。)


●実は、今回の「手裏剣術入門の手引き」も、
まったく同じ「精神的な姿勢」で、作りました。

それらは、本当に必要なことですから、
皆さんは、成果を自分自身の体と打剣で確かめながら、
どこまでも、「楽しく」手裏剣をステップアップしてゆけるものと
私は、確信しています。



_____________________________________________________________


【某流派の口伝に対する異論】


>>棒手裏剣の直径が10ミリ以上になったらば、
>>柄を尻つぼみにするべきだ。

などという事か伝わっているという話がある。

仮にこれが「自己主張」の為の「都合のいい創作話」ではなく、
「口伝の事実があった」場合にも、この口伝は、
「間違い」か、または「不備がある」と見なされる部位が存在する。


　　　その根拠は以下の通りである。
　　　　　　　↓

9mmを超えるというのを、10mm以上と、仮にした場合、
なぜ、「現代の尺度で」10mm以上なのか??

その根拠たるや、おそらくは、単純なもので、
9mm以下の太さのものの剣尾に対して、絞り込む加工をすると、
「細くなりすぎるという金属の強度の問題」と
「手の内における安定性」から「不具合が生ずる」
という「憶測」に基づくものであろう。
(一体、どこの誰の、憶測なのか知りませんがね)


しかし、これは、
剣尾を細める事による不具合が生ずる「■下限■」を根拠にした言い分
であるに過ぎない点には、注意すべきである。

すなわち、この10mm以上という言い分は、
「ひどく単純な根拠にすぎない」のである。


◆なぜならば、一方の「太さ10mm以上」の「寸法領域」となると、

　　　10mm 11mm 12mm 13mm 16mmの、全て太さの剣において、
　
その「剣身の全長」を、仮に「18cmから22cm」の通常の手裏剣の範囲に
したとしても、「なんらの不具合が生ずるものでもない」からである。

すなわち、直径が10mm以上に「太くなっても」、
剣尾を絞るように細める「必要性」、などは特になく、
その主張には、客観的な根拠が何もない。


◆これゆえに、その客観的な根拠のないことを
一体どこの馬の骨が言ったのかに、私は興味がある。
その者を名指しして、
「前提をはっきりしないままに、間違ったことを言っている」
と指摘するためにである。


◆次に、このように言うと、おおかた、すぐに言い出しそうことは、

そもそも「手裏剣」というものを、
長さや太さを、「どの範囲に限定」して「手裏剣と呼ぶか?」
という「基本的な争点」である。

というのも、たとえば、仮に、世の中の誰かが、
直径10mm以上の剣、15mmの剣、
そして時には、直径20mmの剣(柄が木製などのもの)を、
問題なく、7間以上の距離で刺したとなると、

「長さが23センチを超えるものは、手裏剣とは呼ばないのだ。」
などと後出しジャンケン的な事や、あるいは「都合のいいcm寸法」を、
言い出しかねない者も、世の中には「たまに」いるからである。


◆では、手裏剣とは一体、
どういう形状と、どういう長さや太さの制限があるのか?と問えば、
「その制限を明確に書いた人間」などは、
歴史的にも、ほとんどいないのである。

にも関わらず、国内ばかりではなく海外ですらも、

「長さが16cmを超えたら、手裏剣ではない」などと言い出す馬鹿者までいる始末である。

つまり、「手裏剣とは隠し武器であるべきだ」の通説の流布による
「弊害」がこれである。


◆そこで、ここをご覧の皆様に尋ねてみたいのは、次のことです。

　　手裏剣の「寸法上の」正しい定義とは何でしょうか?


　　　　　　　　　私見を言うならば、

そもそもこの論議それ自体が「不毛でくだらない論議」である。

なぜならば、たとえば、「23cm以上は手裏剣ではない」とか、
「どの太さや、どの形状の寸法からは、それは手裏剣ではない」、
なんぞということを「不注意に」言っているようでは、
必ずや「意図せずとも」、古流も含めての「他流否定に陥る」からである。


◆そこで、私は、この根本的な「不毛な論議」に終止符を打つために

手裏剣術を「手離剣術」としたり、
「総合投剣術」というカテゴリーにして、
「すべての、新旧流派が、漏れなく包含されるように」と、
用語の変更をすることがよくあります。

ちなみに、台湾でもこれらの術のことは、総称して、
「飛剣術」「飛刀術」などとも言われているようである。


◆そういうわけですから、
>>9mmより太くなったらば、剣尾を絞るように加工するべきだ。

というのは、当然のこととして、
>広い「手離剣術」という領域での「一般論」としては全く当てはまりません。

実際、直径10mm以上で、
剣尾に「極端な絞りの加工」や「ほぼ中央重心になる加工」を、
特にしない古い流派も、資料文献にはありますので。


______________________________________________________________

★ . 　　

>9/23 5:40 You-tubeに、動画をアップしました。


【長い手離剣の隠し方】
　　　　　　　　　　　　　　　　　↓



　　　　↑
●最後の、両手を開いて見せているときには、
　剣は私の左脇に挟んでいます。

____________________________________________________________


>9/22 18:30　「武術不要論」を文末にアップしました。



　　Club for Martial Artists

　　　　　　　　　　　　Named "ＣＭＡ"


　　　　　　　　　　　ＢＵＧＡＫＵＪＩＮ


　　

　　　↑
雅なのですが、線が少し力が細いので、メインロゴにするのはやめました。


まだまだ完成ではないのですが、
ここらあたりに似た書体で、もう少し何十枚か書いてみます。
　　　↓

　　


　　


　　


　　





_________________________________________________



武楽陣とは_________ぶがくじん_____



　　　　　　　　その名のとおり、

　　　　　　　　武　を　楽しむ　陣(集まり)　です。



　　　　　　　　「楽しんでいる」、とか口先だけで、

　　　　　　　　他人の「猿真似」を言う人間は、お断りの、

　　　　　　　　志が決してブレない、ピュアな人たちの集まり。




　　　　　■画数完璧、音響完璧、文字面完璧で、気に入ったので。



　　　　　商標登録か意匠登録するかも(だぶん来週やる)。



ちなみに、下記の芸術団体の言う意味とは関係がなく、
もっと、一般的で単純な意味です。
　　　　　↓
http://www.bugaku.net/about/index.html


　　　　　　　　　　　　■●■


●雑記●

100枚ほど書いたのものの、最初は常識的に「縦書き」にしていたのですが、

どうも、しっくりこないので、横書きにしてみました。

ふと、考えてみれば、ブログなどに掲載するときには、
横書きの方が、スペースに収まりがいい事に、あとで気づきました。


これは、ある知人に差し上げるつもりの、新名称とそのロゴです。


_______________________________________________________________


■私の武道・武術論■


武道だろうが、武術だろうが、そもそも、それは、
何を相手にしているのか皆さんは、考え直したことはあるでしょうか?

武術というのは、極真のウィリーみたいに「熊」を相手にするのでしょうか?
違いますよね。武術が相手として想定しているのは、
「同種である人間」です。

この点が、武術が「狩猟」と異なる点です。

まず、それを踏まえておいてください。


●さて、次に、自然界の動物、昆虫や生物、ウィルスにいたるまで、

その人間以外の彼らは、たった二つのケースでしか、
戦うということをしません。

ひとつ、

それは捕食の為です。食うためです。飢えないためです。身体的な生存のため。

このために動物に備わっている器官というものは、
その動物の形状によって、知覚力が他の生物よりも優位にあったり、
擬態もありますし、原始的な歯や爪まで、いろいろと違いますが、

捕食の為となると、自分が食いたい相手に対しては、
圧倒的に優位に出来ています。
鉄砲魚などもそうですね。


●では、自然界の生物が行うふたつめの戦いとは何でしょうか?

それは主に、同種による「縄張り争い」です。

あるいはメスの確保や、群れやハーレムのボスになるためなどです。


●ただし、人間以外の生物が行う戦い、
いわば、彼らの世界の「武道」には、多くの場合に明確なルールが
きちんとあります。

同種を殺すというプログラムは、回避するようにと自然が作っていますから、
生物たちは、「ほとんどの場合に」同種との戦いでは、
トドメも刺しません。


つまり、「削　闘　剣」の本当の「師範」とは、自然界の生物たちなのです。

「削闘」とは、相手の戦闘意志を、減衰または喪失させるということです。


●自然界の中で、同種の生物が、ほとんどのケースで相手を殺さないのは、
ひとつは、身体機能の力量が「拮抗」していますから、
同種同士で殺すのは、困難であるという自然な、いきさつもあります。

しかし、それ以上に、生物たちは、同種同士の戦いになったときには、
負けた方が、逃げる、あるいはお腹を見せるなどの行為によって、
そこに明確な、ケジメのルールが出来ています。

角を持つ動物同士の争いも、角をぶつけ合うことで、傷つきますが、
死に至る前に、その戦いは、きちんと終わります。


つまり、愚かなこの私達人間以外の生物たちは、
勝敗を決するルールというものをきちんとわきまえているわけです。

縄張りにしても、メスの獲得にしても、群れのボスになるにしてもです。


●たとえば、スズメ蜂が他の蜂の巣に乗り込んで、皆殺しにしてしまう
という現象からは、どうやらスズメ蜂は、他の蜂の種を同種とは
見なしていないのでしょう。

同種と見なした場合には、自然界の設計者は、
その種の「保存」を第一にプログラムしていますから。


●そうした生物たちが日々行っている、
ルールと自然法則をわきまえた、同種との戦い方の中には、
「削闘」の仕組みが、明確に生きているのですが、

一方で、私達人間ときたら、どうでしょうか?


人間は、本来、殺しあうべきではない同種であるにも関わらず、
完全に相手を殺そうとして、
そのために、技、戦法、武器などを発達させました。


●このような愚かなことをやっているのは、人間だけです。

以前にも、松の間や、竹の間にも書きましたが、
人間の世界で、捕食のためではない、生物の殺戮(たとえば、娯楽の猟)
や、それ以上に、「人間同士の殺し合い」が発生してしまう、
その唯一とも言える原因は、

>食料と資源の自給率を、
>その村や国家という組織の人口が「上回った場合」です。

そのときに、はじめて、同種の他者の土地や財産への「侵略や略奪」
という行為が発生します。


故に、人口管理という基本的な経済管理すらも出来なかった馬鹿が
人間であるというのが私の結論ですし、

本来、同種同士で殺しあう必要そのものが、全くないにもかかわらず、
その事が、地球で唯一わかっていない生物が人間であるということです。


●これを引き起こした最大の理由は、道具の発達です。

道具とは何かというその定義は、簡潔に以下のように定義されます。

>自分が出来ないことを、代行させるために、そのための道具を作ること。

自分の爪が捕食する生物を引き裂くだけの力と構造があるならば、
誰も、道具など創りません。

人間が、兎や、猪よりも、速く走れて、
しかも、するどい角を持っていたら、別に道具など必要なかったのです。


●ここまで、人間が道具に依存した最大の理由は、
あまりにも、肉体が貧弱であったために、
自分の弱さを補うための、道具を作ることになったということです。

まさに、S・キューブリックの「2001年宇宙の旅」のように、
一本の「骨」から始った道具が、「宇宙船」にまで化けたのである。


●つまり、生身の力ではなくて、道具に依存することによって
同種である人間同士の間に、本来あり得ない、
力の均衡の乱れが出来たわけです。

人間同士の生身の戦いであれば、殺すことは非常に困難です。

しかし、何も持たない者よりも、剣を持つ者が相手を殺し、

剣よりも、銃を持った者が、相手を殺し、

銃よりも、核を持った者が、相手を殺せるという、

まったく自然界にはあり得ない、事態が起きたわけです。


余談ですが、動物同士でも、同種に対して、殺してしまうほどの
傷を負わせる種も全くないわけではないですが、
学術的には、そうした種は、「滅んでしまう」傾向があるようです。

>ですから、より進化的に高度な生物ほど、
>無益な戦いを避けて、威嚇する事や、
>相手を殺さないで済む最低限の戦いで決着をつけていると言われています。



●いずれにしても、人間は頭がよかったから、道具をつくったのではなく、
自然の基本的なルールも理解できず、
人口管理も出来ずに繁殖しまくり、
同種同士で、やってはいけない殺戮と、略奪と侵略をやり続けたということです。


そして、皆さんのやっている武道とか武術というものは、
どう美化したり、精神性を語ったところで、
それは、捕食のための「狩猟」よりも遥かに「知能的に劣る」
行為の結果、今も存在しているということです。


●ですから、武術や武道の本質とは、
「人間の愚かさと、人間のその、知恵遅れ」が
生み出したものにすぎないことは明白な事実です。


そのことを踏まえて、

これからの、人たちは、
武道の中に、
同種である人を殺せるかどうかの比較など、決して持ち込むことなく、

ただ純粋に、身体感覚を楽しむことです。

むろん対戦もまた、ゲーム感覚で行うことです。

>人を殺せるかどうかを、価値基準とするような愚か者は、
>人間以下どころか、それは、自然界のルールをきちんと守っている
>「動物たち以下だ」ということを知るべきです。



●だから、私は、手離剣というものを、徹底した娯楽、スポーツ、
楽しさを伴う、競技として確立し、

また、そこに、仮に、対戦理論や戦闘理論が持ち込まれたとしても、

それは、自然界の生物たちのように、
「削闘性」をもってして、そのゲームの勝敗を決めるルールを作るだろう。



　　　　　　　　　　　　　　　●
　　　　　　　　　　　　　　　★
　　　　　　　　　　　　　　　●


_______________________________________________________________

★ . 　　

____________________________________________________

>9/26 19:00　動画の中で撮影用に使った剣の写真を文中にアップしました。

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>9/26 10:22 更新↓

>おもしろいことに、某軽量剣の外人のＤ氏が、からんできたので、
>コメントしましたが、
>ここでは日本語で、もう少し、明瞭に書いておきます。

読みにくいでしょうが、
私のかなり「いいかげんな英語」を参照のこと。
↓
http://jp.youtube.com/watch?v=mHPNuQlMbJY


さて以下は、私の(原文よりも、もっと詳しく意訳した日本語の)コメント。
　　　　　　　　↓

まず、英語で「small」といっても、それでは小型剣を意味しない。
それは単に、小さいという「曖昧な定義」となる。
論議する前に、まずあなたによる「定義が不明確」です。


そこで、私によって分類された
「長さ」の「区分」によれば、

15cmまでが(「小型」とは言わず)「短い剣」
16から25cmまでが、「中長の剣」
25以上を、「長剣」←(ここは「26cm以上」の誤字です。)

Short length=to 150mm.
Middle length=160mm to 250mm.
Long length=more than 250mm.

とした。

これに対しての彼の回答は、

>>14cmから17cmが「隠剣」であると私は言っている(思っている)んだい。
>>おめぇーの剣のようなのは、隠剣じゃねぇーぜ。


これに対する私の答えは、
　　　　　　↓
　　　　　　↓
私がアップした、ナイフや手裏剣を、
何もない手から、出現させたり消失するマジックは見ましたか?

私にとって(あるいは過去の時代の忍びにとっても)重要なのは、
それが「隠される」という「現象の効果」なのであって、
「物理的に手に隠れる大きさであるか否か」ではないのである。


そもそも、この動画は「長剣の隠し方」をテーマとしている。
その中で、たまたま16センチから18センチの短い剣といったことに、
またまた、いつもの「隠剣至上主義者たち」が、
つっかかっているだけ、のことです。


●そして、結論からいえば、
あなたと私では「剣の種類に対する定義」がそもそも異なる。


というのも、私は今後、将来いろいろな人達によって作られるであろう
「新しい時代の剣」を考慮している。

すなわち、あなたと違って私は、
「未来の人達」を考慮している。(具体的には約200年後まで)


そうした未来には、
欧米の人たちは、大きな「投剣武具」を自作することもあるだろう。

その未来には、現在の(あるいはこれまでの)日本にだけ固有の、
狭い意味での、手裏剣の「長さの分類定義」では
「分類の尺度」が適合してこなくなる。

つまり、世界的に共通で使える分類尺度が、
未来の世界では必要になるということである。


事実、たとえば、現存する「欧米のナイフ」を、
どのようにしてあなたは「大中小」と分類できますか?


すなわち、私によって現在、試行錯誤しつつ定義が試みられている、
「長さや重さの分類」の基準とは、

>「手裏剣だけ」には留まらず、
>世界中の「すべての投剣類」なのである。


●なお、you-tubeにおいて、
手裏剣またはナイフという用語を使用するのは、
単に検索にかかりやすくするためにすぎない。

私と、海外にいる私の親友たちが、見据えているのは、

>未来に発展するであろう「総合投剣術」である。

現在は、単にその「過渡期」にあり、
いずれは、「世界」という舞台では、

>手裏剣もナイフも区別のない「No-Spin-Throw」という「競技」として
>確立されるだろう。


この点において、
私は、どんな伝統流派や、明府などの現代流派が、持ち得ない
それらの人々とは「異なるヴィジョン」によって、行動しているのである。


　　　　　　私からの返答は　以上　である。


★ようするに、私たちの目指しているものは、

「世界　直打法　協会」

World　No-Spin Throwing Association

であり、その「世界的な競技の枠」の中では、
日本固有の手裏剣というのは、
単に、その分野の「一角を占めるもの」というだけのものなのである。

やれ、何が手裏剣の定義であるとか、何が古流だとか、
そういう束縛から、私は一切自由なのである。


■そうした、いわば、
「国際　直打法　愛好会」というものを私が設立できる理由は、

第一に、他の人々とは全く異なり、
私には、背負うべき、死守すべき流儀のしからみなどないということ。

第二に、現時点で既に、私の体系の中には、欧米の直打のナイフ投げが
包含されていること。

第三に、よって私には無冥流を他者に押し付ける理由が全くないこと。
学ぶ人は、「部品」として、ここで「バラ売り」されている技法から
秋葉原のラジオ会館よろしく、
好きなパーツをどんどん選んで持って行って、
自宅で、好きに組み立てればいいだけである。


　　　　　　　　　　　　　　●

_____________________________________________________________


>9/24 20:55 「手裏剣術入門の手引き」DVDへの感想を戴きました。
>文末に追加掲載しました。

>9/26 1:55文末に、もうお1人、DVDの感想を追加しました。
>●それと、今週、先日DVDを申し込まれた皆さんのところに届くCDRには
>要点編の「テキスト」がワードで入ってしますので、
>必要でしたら、プリントアウトできるようになっています。
>動画を見終わりましたら、再生するのではなくファイルを開いてみてください。

>なお、追加動画をいれて、75分が90分に伸びたのと、
>この「テキスト・データ入り」のサービスを追加いたしましたので、
>以後、申し込まれる方は、
>「手裏剣術・入門の手引き」は価格は\4000となりましたのでご了承ください。


全距離の約半分の空点以後は「そのまま直進」している

●これは、普遍性があるかと言われれば、ありません。
打法と剣の設計により、異なります。
しかし、
>大抵の流派において、おそらくこれは「共通した剣の飛行姿勢」であろう、
と私個人は、現時点では、考えています。


また、現在の無冥流の剣と、打法においても、
剣は飛距離のほぼ中間位置以後からは的に対して、まっすぐに直進していました。

剣を変えたり、打法を変えると、的のかなり手前にきてから
剣先が的を向くこともあります。
また、剣が立ったまま4間距離を飛んでしまうこともあります。


●しかし、何十回と真横から撮影して、何種類もの剣の飛行姿勢を、
1秒30フレームのコマ送りで確認をしましたが、刺そうとした場合には、

4間距離では、剣は2間以後は、的に対して直進し、
3間距離では、1.5間以後は、直進していました。

直進系の特殊な打法については、
ごくたまに4間距離でも極端な「前傾離剣」が見られましたが、
まだコンスタントではありません。

____________________________________________________



●結論から言いますと、
剣を無理をして前傾させて発射するよりも、
手離れの時には、ほぼ垂直か、または後ろへ20度以上傾いていてもよくて、
ようは、空中のどこで剣先が前を向くかです。

そして、そのまま真っ直ぐに飛行可能な距離、
これが、棒手裏剣の性能を決定する要素の一つだと、
今回の真横からの画像を解析した結果、今は考えてます。

つまり、
>問題は水平飛行に入ってから、いかにそのまままっすぐに飛ばせるか、
>ということであって、
>手離れの段階での前傾姿勢に拘る必要はない、ということです。


●これを裏付ける、私の経験があります。

それは室内で打剣しているときに、
4間を打つように、剣を立てぎみにして打ちまして、
剣を的に垂直にぶち当てる練習をしているときに、
たまに、刺さってしまうことがよくあることです。

最初、私はそれを自分の打剣の操作ミスかと思い込んでいましたが、
今回の動画からわかったことは、
室内3間打ちのときに、感覚としては、4間を打っている感じで剣を
立たせているにもかかわらず、その剣が刺さるのは、

>3間ならば、的の手前1.5間から、すでに水平姿勢のまま直進しているからであり、
>4間ならば、的の手前2間から、既に剣が水平姿勢のまま直進していたからなのです。

だからこそ、その2間の範囲では、刺さってしまうわけです。

ここから考えて、手離れのときの剣の角度よりも、
水平姿勢に入った後の直進距離に優れた「打法」と「剣」があれば、
相手がたとえ、約1間を前後に移動しても、
確実に刺中するということです。



●なお、下手の直打法は、本当に手離れの直後あたりから、
そのまま、ド真っ直ぐに的に向かって飛ぶことが確認できましたので、
実戦打法としては、熟達さえすれば、
群をぬいて、非常に優れた投法だといえます。

なお、私はまだ、下手からの直打は、3間が限界地点です。
今は、無冥流のナイフと棒手裏剣で、行っています。

「下手打ち専用の剣」を作れば、話は別ですが。


　　　　　　　　　　　★

●また、何度も強調しているように、
剣尾を細らせたりする加工というものは、原則として、
剣の重心位置を調整するのが、その最大の目的です。
けっして、空気抵抗などの理由ではありません。

空気抵抗がそうした影響を起すのは、前にも言いましたが、
剣が100g以下であったり、
また剣速が120k以上などの場合です(この「影響発生時速」は、推定ですが。)
さらには、打剣距離が30mなどの場合かもしれません(これも「推定」です。)

故に根岸流の剣も、剣尾に糸その他の素材を巻いていますので、
剣尾それ自体は、やや末広がりに、大きくなっていることさえあります。


●今回の剣も、どれも、剣尾はかなり「ごついもの」ばかりです。




これらが全て、4間距離において、その約半分の位置から後は、
まっすぐに直進しているわけですから、
手裏剣の、充分な射程距離内で、全く問題がないわけです。

ちなみに、ごつく糸を巻いた剣尾のナイフ(約230g)を、
昨日、少し風のある中で、9間投げましたが、問題なしです。


●余談ですが、「直進(じきしん)系の打法をやります」といっている動画は、
剣がそれまでの打法よりも、やや鋭い感じで、速く飛んでゆくのが、
それとなく、分かると思います。



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お寄せ戴きましたDVDの感想

>おひとりめ


鈴木崩残様

手裏剣術入門の手引きＤＶＤ、早速拝見致しました。

このＤＶＤは書籍「中級手裏剣術」を読んで練習している人も
動画を見て真似をして練習している人も
無冥流の手裏剣術を独習する全ての人が見るべきだと思います。


先人の拓いた道を辿ったり、そこから学ぶのであれば
直接指導を賜るのが正道であり、近道であると思うのですが
このＤＶＤの内容はそれに近いものがあり、
まさしく通信教育と呼ぶに相応しい
微に入り、細に入った親切な教材です。


本編の主題は
「投剣術を学ぶ全ての人が基礎として押さえなくてはならない事」の
説明と習得のための練習方法です。


書籍では断片的な写真の為、誤解や独断が入り込む余地が有り
動画では基礎部分である為、特に言及されない重要部分が
懇切丁寧に収録されていました。


やりかけたけれど難しくて諦めてしまった人、
思うように上手く投げられなくて悩んでいる人、
ある程度出来る様になって壁に当たって伸び悩んでいる人も
視聴するべきだと思います。


私個人で言えば、書籍で述べられている要点を外さない様に
練習していたつもりでいましたが実際のところは
重心を捉える事の重要性を疎かにしており
投剣フォームも「刺さるか刺さらないか」だけを気にしての
我流に陥っていたことを自覚することが出来ました。


「刺さるか刺さらないか」を一旦脇において
本編中にて説明されている４つの練習を繰り返して
正しいフォームを癖にすることを主眼にするようにしました。


剣の優秀性と的の柔らかさと距離の近さに
助けられている内に付いた間違ったフォームや癖が
固まってしまう前にこのＤＶＤを
見ることが出来て良かったと思います。


書籍だけを参考に独学を続けていけば
距離・威力に早々と限界が来て
投剣術の奥深さ、面白さに行き着く前に
辞めてしまっていたのではないかと思います。


正しい基礎を学ぶことで
学習の前途に奥行きが出てきたような感じです。
ありがとうございました。


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>おふたりめ


本日受け取り、早速拝見させていただきました。

まず編集、BGMも良くなって独特の雰囲気を感じました。
剣と手之内の説明が非常に分かりやすい作りとなっていると思います。

特に今回のDVDで興味深かったのは、寝た状態からの天井に向かっての稽古です。
確かに入門者や利き手でない側の新たな稽古としては良いのかもしれません。
本にも記述はあったのですが映像でみるとまた良さが良くわかりました。


またもし入門者向けに今後説明を追加するとしましたら、
剣の発射角度と飛行経路と飛行中の剣の角度をもう少し詳しく加えることかもしれません。


先日、私も友人に打ち込む際の様子を連続写真で撮ってもらったのですが、
3-4間の平均的な状態では私は剣を大体120度回転させているようです。

現在の私の理解では、同じ手之内、打法において剣の手離れ時の角度は
剣の滞空時間によると考えています。

この剣の滞空時間は距離とスピードによって変わって来ると思います。

距離によって手離れの角度は変わりますが、
同じ距離でも打剣のスピードによってまた変わってくると思います。

この二つの変化を常に体感して最適化した手離れを行わないと、
100発100刺中にならないと思って稽古しております。
（的中はまた別の要素が有ると思いますが）

上記は私の今の稽古課題でまだまだ研究が必要ですが、
この辺りの飛行中の剣の説明がもう少し加わると入門者の理解が、
更に深まるかと思いました。

今後とも色々なところから良いところは学び、自分の稽古してきた術理にて、
打ちやすい手裏剣として稽古を続けていきたいと思います。

この度はありがとうございました。重ねて御礼申し上げます。

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>以上、引用させて戴きました。


●実は、この方のメールを戴いてから、まる2日、
真横からの撮影を、試みていました。

どうやら、剣に巻くテープは、黄色や白を巻いた方が目立つようです。
赤は視覚的には目立ちますが、
色としての明るさは「暗い部類の色調」ですから。(白黒写真で赤は黒く出るように)


それで撮影したのが、今回の横からのものですが、
これ以外に、2間半間合いで、最初の1間強だけの部分を
拡大して撮影してもみました。

わざと遅く打剣しても、近づいて撮影すると速度がどうしても速く
映ってしまいますが、それでも何本かは、その近距離での、
ちょうど中間あたりの位置までの剣の傾き方を、捕らえることが出来ました。

なお、この追加の「横からの撮影動画・4種類」の映像は、
今回DVDを送らせて戴いた全員の方に、

ここ数日内に、無料の追加ディスクとして、発送させて戴きます。
時間も短いですから、CDRに収まりました。


●画質がオリジナルですから、
「二分の一のスロー再生、またはコマ送り」で見ますと、
今回投稿しました、「中間距離から以後は直進している」のが、
何フレームかに、明確に、ご確認できると思います。


また、既にお送りさせて戴きましたDVDの「ケース」は、
2枚重ねで入れられるタイプですから、
今回、後送をしますCDRも、その一枚のケースの中にきっちりと入ります。

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■今回のDVDにつきましては、　下記↓にても、
御評論を戴きましたので、ご参照ください。　　　　　　　
　　　　　　　
　　　　　　　　　
ブログ【流れ武芸者のつぶやき】
http://geocities.yahoo.co.jp/gl/phantom1868/




　　　　　　　　　・・・■・・・
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>ご感想・三人目


無冥流投剣術初級稽古のDVD到着しました。
早速拝見させていただきました。

書籍だけではイメージをつかみにくかった剣の持ち方や投げ方が
動画ですと、初心者の私にも判り易く参考になりました。

ある程度経験があれば分解写真を見ながらでも自身の記憶や感覚を手がかりに、
足りない情報を補いながら著者の書いている事を理解できると思いますが、
経験が無いとそこの所はあやふやなまま先に進む事になりやすいです。


特に基本に関する事を動画で見れたことは練習をする上で
時間短縮にもなったと思います。


そんな事を考えながら見ている内に、
いてもたってもいられなくなり、先日投げてきました。

DVDの内容を思い出しつつ一本打ちを通して、
直前の結果をフィードバックしながら投げる事を繰り返すうちに、
刺中するのは運任せのような所が少なくなり、
確実に刺中できる方法が少しづづですが理解できたと思います。

DVDと一本打ちの感想になってしまいましたが、
内容を参考に、初心者から初級者になれるように、
練習して行きたいと思います。


__________________________________________


●今回、1本打ちについて、初めて動画で公開しましたが、
かなり、はしょっています。それでも、何をしているかは、
ご理解いただけたと思います。

この一本打ちをやると、普通の運動のように、
無意識になったり、呆然とする、などということはないですから、
それが、ある意味で、インスピレーションを受け取ることの出来る
精神状態も創ります。

これまで、無冥流で、他では考えてもみなかった実験をしたり、
何かの新しい技や論理を思いついたのも、
こうした、一本打ちの、ある種「瞑想的な状態」の中だったのです。


　　　　　　　　　　　・・・■・・・

____________________________________________________________

★ . 　　

最近アップしたスライドショー

●スライドショーに最近ハマってしまっていますので、作品をいくつか。
他の投稿に入れると、ごちゃごちゃするので、ここにまとめました。


●それと、かなり前々からやってみたかった事なのですが、

>松の間に直接に、「動画のフレーム」をつけられるようになりましたので、

早速、試してみることにしました。



【戸隠忍術資料館と旅の思い出】フレーム=1.3倍




【無冥流の資料】フレーム=1.2倍




【趣味の楽器】フレーム=1.1倍




【自家製のCDの音に映像をつけたもの】今どき、CGを使わない面白い作品で、
デジカメで撮った水面の画像に音をつけただけです。{*フレーム==原寸*}




【博士君】フレーム=90%




■どれも、合う音楽を探して編集する作業が、気が狂うほど大変でした。
というより、
「音にあわせて画像を編集する作業」といった方が正しい言い方だと思います。



>●強いて、この方法で困る事といえば、you-tubeのものしかこの形では
>リンクできません。(むろん「手裏剣講座にあるフレームのように」、
>自家製で出来る方法はあるのですが)

>You-tubeにアップするのは、厳選して完成されたものに限りますので、
>あそこには気軽にはアップは出来ないことです。

>ですから、いままでのように、気軽に松の間の講座の一貫としてや、
>茶の間や、竹の間にアップしたいちょっとした動画の場合には、
>以前と同じように、時間はかかりますが、ダウンロードしていただくことになります。


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★ . 　　

●10/3 竹の間に、カードマジックを編集しておきましたので、
こういうのが、好きな方はどうぞ。

(武術系の人には、娯楽系映像が好きな人は、少ないかもしれませんが。
　でも、経験から言いますと、
　マジックというのはお客さんとの完全な「心理戦」です。
　ただの姑息な、めくらましなどではなく、
　何千年もの歴史と文化と現代もなお、果てしない創作性を持つ、
　「芸術」の一つです。

　武術と通じる点といえば「頭脳が勝負を決める」という点です。
　あとはマジックであれ、なんであれ、
　「本人が自主的にやりたくなった技」を行えるようになる為には、
　目的を果たすために最短で効率のいい鍛錬、につぐ鍛錬が必要である、
　ということでしょうか。

　ただし、武術と違って、マジックで徹底的に実習者に要求されるのは、

その人の独自的な「創造性」です。
　観客とのコミュニケーション能力や、
　注意力、観察力、分析力、
　そして最後に、一番大切なのは、
　楽しさを演出する工夫力が、必要になります。)


______________

■10/1-17:59更新
【「中型手裏剣も、こんなふうに隠せますよ」という実演画像です】



以前に長剣の隠し方の動画の中で説明した
「人間が同じ動作を見ると錯覚を起す」という事のひとつの例を、

皆さんでも練習すると出来るようになる、簡単なトリック動作の
「種明かし」をしながら、お見せしています。

どうぞ、気軽に、お楽しみ下さい。
(前に竹の間で散々にお見せしたものですが・・・)
↓




__________________________________________

●10/1 更新-1

【手裏剣術の歴史的考察】に関して非常に分かりやすくまとまった文が
ここの「武ログ(武術稽古の日記ログ)」にありますので、
是非、皆さんもご覧ください。
↓
http://geocities.yahoo.co.jp/gl/phantom1868/


●この問題につきましては、別の道場の方からも、最近ご指摘を
戴きましたので以下に、一部引用させて戴きました。
↓
手裏剣の手之裏に隠すということもあまり意識しておらず、
むしろ武芸者の立合においては正々堂々と使われた手段として考えており、
それを前提に稽古を続けています。

有名な宮本武蔵や柳生兵庫助も小太刀を手裏剣にして打って勝ったという話が残っておりますし、
実際は封じられたりで、話には表には出ないだけで、
小太刀打ちを始めとした手裏剣、打剣術を用いた立会は沢山あったと思っています。
この手の戦法は当時は卑怯のうちにも入らなかったのではないでしょうか。
「堂々と構えて打ってるだろう！」という感じで。
従って下手打ちが演武や資料として登場しないのは「卑怯」と当時は
見なされてしまい、表技として使えなかったのではないでしょうか。
この辺りの話はあくまでも個人的な推測です。


■ということで、いろいろな点から考えて、
手裏剣を隠し武器という狭い意味で定義づけるのには、もともと無理があるようです。

「私個人」は、関心の対象の「大枠」として考えているものが、
「直打法研究会・または愛好会」のようなカジュアルなものですから、

昔ながらの対戦方式、小型の隠し武器、大型武器の隠し武器的な使い方、
隠さず使う方法、いずれも否定する理由がなく、平等に関心があります。


●下手打ちに関しては、小型剣では、威力がどうしても本打ちよりも
劣る傾向があるために、実際に対戦をする状況にあった時代にあっては
実用性に欠けたので、発達しなかったのではなかろうかと私個人は推測しています。
むろん、「当時」は卑怯という目でも見られた「可能性」もありますね。


●下手の直打や反転打や回転打は、
そのどれもが、(芸風としても、実戦性としても)、
その改良や考察は、「現代手離剣術」が、
これから解決すべき「課題」なのかもしれません。


__________________________________________________________

更新-2

●松の間専用のフラッシュプレーヤーの画面を管理人が作ってくれたので、
you-tubeにアップしない松の間だけの動画も、
これからはここに入れられます。これはテスト用なので画質が落ちます。
　　　　　　　　　　　　↓






____________________________________________________________


【無冥流のプロモーション用スライドショー】(お遊びで作っただけですが。)
　　　　　　　　　↓




●これ作るのに、徹夜してしまいました。

それにしても、松の間や、本のために、
長年も、コツコツと撮り溜めておいた写真が、
こんな形で役に立つ(というより、作品になる)とは想像もしませんでした。

今回のは、自己満足度、90点の出来栄えです。


●音楽のテンポというのが、この曲の場合はテンポ120なので、
これだと秒単位とシンクロします。
そこで、静止画を8秒にして、トランジションを全部2秒に設定しました。
そのために、ところどころズレはあるものの、
かなり、音の変化とぴったり合っています。

問題は、マッチするように多種の雰囲気の画像を「配列」する事でして、
気が済むまで、5回ぐらいやり直しました。


●元々は58枚の写真で、かなり良い出来だったのですが、
133MBと、アップロードの限界を超えていたので、
泣く泣く画像を減らしたり、フレーム数を落としました。
(そのせいで、若干、画像の移り変わり部分がガタついています)


●しかし、何よりも一番、まいったのは、データを保存しようとしたら、
途中で「仮想メモリが足りません」とか出たこと。

途中でデータを失いたくなかったので、
分からないままに、必死にヘルプを見て、
めったにやらない、コンピューターの「管理ツール」をいじりました。

というより、こんなのやったことないですから、
最初は15分ほど格闘してしまい、どこから設定の画面に行けばいいのか分からずでした。

コントロールパネルの所から、8度ぐらいクリックして、
やっとパーフォーマンスに行き着いて、
仮想メモリの上限を現状の2倍にして、無事に、データを保存できました。


とにかく、しんどかった。


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★ . 　　

市村氏による、手裏剣その他のスピードガン計測レポートです。
考察部分のリンクもお読みください。
　　　　　　　　　↓

http://blogs.yahoo.co.jp/gwgkf405/4477241.html


【　考　察　】↓
http://geocities.yahoo.co.jp/gl/phantom1868/


_______________________________________________________________

さて、ごく普通の練習風景です






●1●
この投稿で書きました、動きを大きなものから小さくしてゆく場合の、
「私のやり方において」の「過程」を記録しておきました。

この場合には、小さくしていっているのは「体の動き」ではなくて、
ワンモーションの「回転半径」です。

最初のは、ワンモーション投法の腕の高さが、だんだんと
低くなってゆくのが分かると思います。
最後には、顔の横あたりの高さまで落ちています。

特に実用性があるわけではありませんが、
この高さから打つというのは、普通の構えのような2モーションぎみ、
であると困難です。
ワンモーション投法ならではの「助走」が既についているために、
この高さから打てるわけです。


●2●
次は94グラムの剣を、かなり久々に6間で、投げてみました。
200ｇ内外の剣をいつも扱っていると、やはりこれは軽く感じます。
そこで、自分が出来る範囲で、少し体の動きをわざと「制限」してみました。

両足を揃えて立って打ったり、踏み出しを非常に少なくしたりと。
たぶん、私の場合には、剣が100ｇよりも軽くなると、
ただの手打ちになっているので、「多少は」コンパクトに出来るのだろうと思います。


●3●
最後のは、速打ちといっていますが、
初めてやったので、全然、速打ちになっていません。
ドライバーのグリップを速く手に取るときに、手間取ることがあって、
そのせいで、かなり遅いです。

計3投の中で、最後に方で、かろうじて加速がついてきて、
なんとかぎりぎりで、最後の3本程度だけ、「速打ち」と呼べるシロモノに
なっているものもありますが、それ以外は、これでは遅すぎます。


●それと、公開されることが非常に珍しい、
武神館道場の、「忍術における手裏剣」の使い方の映像がありましたので、
リンクしておきました。

私見ですが、
本来は、こういう使い方をしてこそ、初めて
「■掌剣術■」と呼んでも良いものになるのです。
　　　↓




____________________________________________________________


他流の人は無冥流をどう取り込むか


●無冥流というのは、投擲に向かないような極端な異物でないかぎりは、
「どんな剣」を手にしたとしても、
それに対処する打法原理を装備していますので、
必ずしも、無冥流の剣が必要であることはありません。

皆さんが、いつも使われている剣で充分です。


●問題となる「相違点」は、動きの大きさです。

そこで、私は海外の人にたまに言うのですが、
彼らは、考えもせずに、また体験もせずに、
伝統とかをあがめて、鵜呑みにしてしまうために、
いわゆる型にはまった投げ方を「盲信しすぎる」ことがあります。

それは、外見だけを見ると、
「いかにも武術」のように見えて、「かっこよく」見えてしまうわけです。


また外見だけではなく、
実質的な技もその中に凝縮されていることは事実ですし、
むろん私も、大昔には中国武術の型をやりましたので、
武術の型には「型として有用性」が充分にあるのは分かります。


しかし、伝統武術と現代手裏剣術の最も重要な相違点は、次の点です。


●伝統武術とは「人を殺すためにあります」。

すなわち、最速の軌道を最速の動きで動かねば、
殺されてしまうという、野蛮な殺し合いをしていた「当時の必要性」が、
身体の動きを比較的小さくしていったわけです。

あるいは、もうひとつの理由は、
当時の武士の「衣服」や鎧の形状からくる「物理的な制限」です。


●これは、ずいぶん前にも言いましたが、
甲野氏がどうして、昔、彼の術理に拘っていたかという最大の理由は、
彼におそらくは、他の武術家に存在していた「持久力や体力」が
なかったためです(私の推測ですが)。

ただし、これ自体は別に「良し悪しの問題」ではありません。

力において劣る者が、対応速度において研究をして勝とうとすることは
まったく正常な思考法ですし、「意義のあること」です。


●また、それは「人を殺す」という目的か、
さもなければ、反射神経の訓練としてはいいでしょう。


しかし、小さな動きに固執することで「失われるもの」もあります。


　　　　それは、「違う動き方を発見する可能性」です。


つまり小さな動きの中では、決して発見できないような動きが、
動きの範囲を広くして、大きくすると、新たに発見されることが、
たびたびある、ということです。

いろいろな武具のうちのいくつかが、たとえば、槍や弓など、
古い時代に、殺し合いをしていた、その目的が終わり、
ちょうど、オリンピックの競技のようなものになると、
その時点で、それは、人を殺す目的ではなくて、
競技としての可能性の発達に向けて「違う進化の道」をたどります。

たとえば、元は武具だったものに、いろいろな付属品がついたり、
基本素材が現代のものに変わったり、
道具の扱い方が変わったりです。

これがいわゆる、俗に言われる
「スポーツ武術」と、「伝統の殺し術」との違いです。


●しかし、スポーツ化したときには、それが持つ利点があります。

それは、速く動く、小さく動く、という囚われからは、いったん開放されて、
動きが自由になることです。


具体的に言いますと、
一度、小さな動きというこだわりを忘れて、
大きな動きで、手裏剣なり、ナイフその他を投げてみることです。


すると、それまでは、禁止されていた(と勝手に思い込んでいた)
腕の新しい軌道や動きの中に、思わぬ発見があることがあります。


●たとえば、無冥流の特殊で、私の好きな打法のいくつかは、
その広く、大きな動きの中で発見されたものです。

ワンモーション投法や、逆重力投法、停止打法、押さえ打法、
その他いくつかあります。

これらは、私が、動きに制限を加えることをしなかったために
気づくことの出来た特有の動きです。

つまり、一度、古流とか何かの囚われを脱却してみれば、
とたんに、新しい動きが「自由に生まれる」わけです。


●あとは、そうした大きな動きの中で、自分が発見した打法を、
「殺人技」として洗練したいと、「そういう側面を、その人が好むのであれば」、
大きな動きを、そこから、小さな動きに工夫して、
「縮小」してあげればいいのです。


●すなわち、小さな動きというのは、そもそも、
相手を殺し、自分が殺されないために生まれたのが、その出生の経緯ですが、
現代手裏剣においては、

>「同類の人間を殺すというような、自然の法則を逸脱した、
>退化してしまった低脳的な発想、が全くありませんので」

より速く、遠くへ、といっても、
それは殺人を前提としたものではないわけです。

【注。弱肉強食という自然淘汰の法則が適応されているのは、
　あくまでも異種生物間のことであり、同種同士は殺しあったり
　滅びないように設計されているのが、自然法則です。
　これは、前に書いたとおりです。

　進化した動物ほど、同種での無駄な殺戮をしないですし、
　そもそもそれは殺戮ではなくて、縄張りや異性の確保の手段としては、
　「威嚇やケンカレベル」に、彼らはきちんと制限をしているということ。

　唯一、地球では、人間のみが、その法則から逸脱してしまっている
　「のうたりん」だということです】


●むろん、これらのことは、そこに一定のルールを設けて、
「対戦型の競技化」をしたとしても同じです。


そうなると、そこで必要になるのは、個々の人の、創造性であり、
創意工夫です。

そのスポーツ競技としての手裏剣の目的を果たすために、
どうやったら、明確に結果を出せるかは、
各自が「自分で独自に考え出す」わけです。

そのときに必要になるのが、
古流のものを一度解体するか、または、無視してみることです。


何度も言いますが、古流武術とは、そのまま「私的に意訳すれば」、
「人殺しの道具」ですし、それがその価値の「ほとんど」です。

>そこで語られる精神性なんぞは、
>「あとから、とってつけたようなもの」に過ぎません。



●しかし、どんな殺人武術であっても、
もしもその生まれたときの目的から「開放」されたときには、
それは、違う進化や発展の道をたどります。


私は、たとえば、曲芸手裏剣があってもまったくいいと思っています。

音楽にあわせて、美しく舞う、
「踊る大手裏剣術」があってもまったく良いわけです。

ちょうど中国武術が、雑技団の技に応用されているように。


●問題は、その「自分の目的」を達成するためには、
「現代手裏剣」、または、私が定義するところの「直打法競技」にあっては、
殺人が目的であった原型物が背負った「規則」あるいは「術理」に、
「必要以上に」拘る必要は、ないということです。
「自分が必要とする範囲内」では、拘ってもいいですが。



●そういうわけですから、
もしも、無冥流のDVDの、「入門の手引き」や「無冥流投剣術」を
ご覧になって、何かをそこから吸収したい方は、

まず自らの動きを、一度、まったく制限のない、
「大きく、のびやかな動き」に開放してみて、
そこで自分が新しく発見したものを練り、

そして、それを再び、
「自分が好む小さな動きに転化」すればいいわけです。




　　　　　　　　　　　　　　　●

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薄暗い中での打剣と、対戦トレーニングツール


ほとんど動画の中で、しゃべっているか、または字幕で説明してあります。






●補足して書いておきますと、これは、
逆光の中で標的を見ると、距離感が狂うという一般的な現象に、
少しですが似ています。

よく海外で見かける、オレンジ色の水銀灯などの照明も、
目が慣れないと、距離感が、かなり狂うでしょうね。


●撮影した画面では、周囲は明るそうに見えていますが、
実際の目視では、畳の輪郭がかろうじて見えるぐらいです。
ただし、中央の白いマットの部分は、なんとか見えています。


●最後の部分の言葉が、聞き取りにくいと思いますが、
要するに、暗くなると、
日頃「視覚と連携協力をしつつ、学習をしてきた打剣感覚」が、
少しずつ役に立たなくなってきます。

そうなると、暗さや、慣れない光源や、逆光による目の錯覚を無視して、
いつも「体で覚えている投剣感覚」で投げないと、刺中しないのです。

まだほとんど屋外で、これをやったことがないので(室内の闇打ちはよくやります)、
練習すればすぐに慣れると思います。

現段階では、刺さるには刺さりますが、
30%以上、いつもよりも刺中率が下がってしまうようです。

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さて、

■前回の投稿の「スピードガンによる計測」についですが、
市村氏は、予想外で、愕然としたと書いていましたが、

私の場合には、その前段階で、110gのおもちゃのボールの速度を
計測していたので、
まさか、10キロ以上も落ちるとは思っていませんでしたので、
感じたショックの種類がまた少し違っていました。

しかし考えてみれば、棒状の物体を直打で投げるというのは、
ボールを手で安定させて投げるのとは違うわけですから、
そうそう、もともと投げるために作られたボールと同じ速度が出るはずもないわけですね。


●あとは、こうした機械測定において、大切な点は、次のことです。

むやみに、軽率に何かを誇張するあまり、計測ミスをしたり、
また、計測せずに希望的観測で時速を口にする、などの
いいかげんな行為に対して、
「事実は違う」と明確に指摘することも大切なことですが、

こうしたことにおいて、最も大切なこととは、
「その数値の事実を、その人間が、どう受け止めるか」です。


●つまり、私が市村氏の「武ログ」のメッセージボードで、提案をしたように、
こうした計測結果を、逆に、自分の稽古のために利用することが大切なことです。

せっかく正しい数値を示してくれる機械なのですから、
アホウで、目の狂った師範に、
「今の剣は遅かったぞ」とか、いいがかりや文句を言われることもなく、
機械の方が正しく結果を示してくれます。

その数値を頼りにして、どこをどう工夫すると、剣が本当に速くなるかを
実験し、試行錯誤できるわけです。

ただ計測して、その数値を誇示したり、またはどこかで言われていた、
希望的な想像上の時速を、嘘であると否定するためだけに使っているのでは、
「創造的」ではありません。

何であれ、すべての情報やツールを、
自分たち自身に利するように、
「使いこなすこと」と、「使えるように創意工夫をすること」が、
もっとも大切なことなのです。


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●それと、おまけですが、最近、自分のお気に入りにいれた、
YOU=TUBEからのコレクションの一部です。

もっとのどかな風景とかも、集めていて、
別にこういうのばかり、コレクションしているのではありませんが、
いちおう、松の間は、手裏剣系なものですから。
　↓



●こちらは、↓私好みの、ユニークな人の映像です。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%A5%E9%87%8E%E6%99%83




【これは、ひさびさの異種格闘技の対戦モノです】




■なお、これも異種戦ですが、
下記の映像については、概略はこちらを参照↓
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9F%B3%E9%BE%8D%E6%8B%B3




【でもって、最後は、楽しく「笑って」終わりましょう】
↓



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スローイングナイフの平均的大きさ


●知人から、海外のナイフをプレゼントされたのですが、
直打法で投げるのに、非常にバランスがよく、
手にして初めて投げて、3本とも全部、3間から刺さりました。



屋外でテストをしてみますが、おそらくは、このうちの少なくとも
一種類は、6間ぐらいは軽く行くように予測しています。


●ところで、以前に小型軽量剣主義の人が、剣の長さの定義について
からんできたという話をしましたが、

ここ以外にも、沢山のナイフ通販サイトが海外にありますが、
平均的な大きさというのは、だいたい25cm前後から30cm以上あります。
↓
http://www.throwzini.com/store.html

このボビーさんが手にしているナイフというのが、
彼らの国内競技でも、平均的に使われている大きさです。
↓
http://www.combatknifethrowing.com/index.php?option=com_content&task=view&id=3&Itemid=4


●日本だけで通用している手裏剣という狭いカテゴライズを
とっぱらってしまえば、日本のほとんどの棒手裏剣は、
ダーツまたは、スパイクと呼ばれてしまう分類に入ります。

一方で、仮にですが、もしも「直打法愛好会」なるものが、アメリカなどに
出来た場合に、
ちょうどボクシングのように、ヘビー級とか、何何級といった
カテゴライズを、剣の長さで分類しようとした場合には、
18cm程度で、小型ではないなどと言っていたら、とてもじゃないですが、
欧米のナイフ全体をカバーし切れません。


彼らは日頃から、400ｇ、500gといったナイフや斧を平気で日常的に投げて
いるのですから。


●従って、
日本という狭い世界で、手裏剣がどうのこうのと言っている分には、
「その中でしか通用しない長さや重さの基準」を対外的に、国内だけで
言っていればいいでしょうが、

舞台が世界という場に変われば、
すくなとも、次のように、
競技で使われるナイフや道具を分類しなければならない必要を、
私は感じている。


●「重さ」や、「重心の位置」で、
総括的に、いろいろな種類の剣を分類してみるという試みは、
今までに既に何度かの定義変更をしつつ、完成しましたが、

「長さ」で剣を分類するという基準は、明確にはしたことはありません。

仮にそれを明確化すると、私の個人的な意見では次のように区分が決まります。


>20ｃｍ以下・・・・・こららは一括して「ショート」クラス。

>20ｃｍから30cm・・・ミドル、

>30cm以上・・・・・・ロング、


つまり、これぐらいの大きな幅を持つ「分類枠」でなければ、
とてもじゃないですが、欧米のナイフ類を「包含」することは出来ません。


●半田師範とも、つい最近、話をしたのですが、
師範曰く「ナイフは怖いですねー」。

なにしろ、400gとか、500gの重さで、
しかも、先端だけではなくて、
その全体に渡って、両刃で刃がついているものも多くありますから、
当たると切れる面積が、手裏剣とは、全く「大違い」です。


もしも投擲武器として考えた場合に、
そして仮に射程距離を、「実用性の限界あたりの、5間前後」に
限定した場合には、
バランスのいいスローイングナイフに勝るものは、
今のところ、どこにもありません。


●今のところ、ナイフスローの「直打法」というのはごく一部でしか
行われていませんが、
これが、今後、私達の普及によって、「世界的なものになった場合」には、
その到達距離も、いままでとは、大きく違ったものになり、

彼らの文化圏にあった、その最強のスローイングナイフで、
10間投げなど、簡単にやってのけてしまう人達が、
あとたったの数年すれば、大勢出てきます。

自然に出てくるというよりは、私が必ずそうしてみせます。


■つまり、300g前後程度で、超重量剣だ、とか言っていたり、
25cmで「すごく長い剣だ」などと言っているような、
そんな「ちっぽけな世界」ではないのです。


●今までは、欧米では、直打法が普及していなかったために、
反転打や、回転投げには、その投げ方の性質が生み出す
独特の「制限」がありましたが、

今後は、その到達距離や、変化打ちの種類、
そして威力、貫通力、殺傷力においても、
欧米の人達は、何の制限もなしに、全く「自由に」それらを作りますし、
日本人よりも徹底して先駆的で、行動力がありますから、

とんでもない大きさや、威力や、とんでもなくユニークな形状のものが、
彼らの手で作られ、投げられることになると私は推測しています。



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Wu老師の直進飛剣の速報

お馴染みの「台湾の老師」は、18メートル以上の距離を、
短槍で、真っ直ぐに飛ばすことに成功しています。
角度は約30度という事ですが、素晴らしい記録です。

使っている槍は、
長さは約50cm 重さは約300gで、太さ10mm以上です。
しかし、いろいろと日々、まだまだ改良を重ねているようです。


【↓このログの投稿に、その槍を真っ直ぐに投げる映像があります】

http://www.mumyouan.com/k/?M946


次の映像は「速投げ」です。

モーションの速さが半端ではありません。




書籍の印刷が出来ました。

やはり、B5サイズは、いい感じで「でかい」です。ずっしりきます。
しかし、そうしたおかげで、綴じの部分が安心して、開けます。






今日は、海外への発送が11冊ほどあったので、
バタバタしていて大変でしたが、
ぎりぎりで、夕方の集荷に間に合いました。





★目次や、明日か明後日に、納品される予定の書店は、
追って、この掲示板で、お知らせします。



●さて、うちの「箱入り息子」の、博士君。




　　　　　　　　　猫がらみ、ということで、

今回も、最後は、好例の「お笑い」で、締めくくりましょう。


　　　　　　★大　爆　笑　の　3　連　発　で　す!!!★











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