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「分割自我復元」
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[123]
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★分割自我復元★その122 ●「トラウマを受けた自覚のない子供も危険」●
by:
鈴木崩残
2012/09/27(Thu)18:16:22
親の不満の「掃き溜め」される子供
●自分の兄弟姉妹は、親に虐待的な扱いを受けていたが、
「自分は無事だった」と思っていて、
「自分は、たいした被害を受けていないだろう」、
と思い込んでいる人がいますが、
そういうケースでも、しっかりと、親のずるさが、
その子供に、コピーされます。
今回の報告の事例が、これにあたります。
________________________________________________________
【トラウマの自己分析の報告】
中学生から私はお金が嫌いだった。
自分の家庭がボロボロで、嫌な思いをするのは、
すべて、お金が「存在しているから」なんだと思っていた。
今にして思うと、これは、現実逃避のための責任転嫁だ。
私の家族が、
整頓された家、電気ガス水道が止まらない家、
おいしい食事、気に入った服、
これらの、「当たり前」にあるべきものを、
持つことができなかったのは、
明らかに、「家族の核である夫婦」がうまくいってなかったからだ。
「お金がない」からじゃない。
父と母が、どうしようもないバカだったために、
子供まで巻き込んで、生活をボロボロにしたからだ。
私は、父と母を恨んだけれど、一方で、そんな自分を責めてもいた。
「私は、優しくない、冷たい奴だから、両親を恨むんだ。」
「衣食住足りた生活を望むなんて、私には出すぎたことなんだ。」
「現状に満足できない私は、わがままなんだ。」
こんな自己嫌悪を持っていた。
自分のこの本心(親への憎悪)と、
母が私に植え付けた「嘘の人格」とから起こる、この自己嫌悪を、
私は、「全部、お金が悪いんだ」と擦り付けてた。
お金にとっては、とんだ濡れ衣だ。
そんな私が、「お金を上手に使う」なんて、出来るわけない。
「こんなものがあるから、私は不幸なんだ。」
とまで思っていたんだから。
だから、ストレスがたまると、私は、散財する。
生活が苦しくなるのを分かっているのに、
いらないものを買ってしまう。(=買い物依存症)
「お金なんて、こんなもの、ないがしろにしてもいい。」と。
でも、こんなの、まともじゃない。
******************
家計の危機は、私だけに、母からしつこく伝えられた。
その意図は、
「お母さんは大変やねんから、苦労してんねんから、
あんたは、現状で満足せんとあかん。
下の子たちは、まだ子供やから、それがわからへん。
でも、あんたは子供じゃないから、賢いから、
わかると思うから話すねんで。」
>「下の子たちより賢い」が「飴」だったんだ。
でも、そのかわり、私が差し出していたものは、
自尊心、自己主張。
>「あんたは賢いから、手がかからへん。」
違う。
私のことを、どうでもいいと思ってたから、
私が反抗なんてしないように、こっそり刷り込んでただけだ。
>「下の子より賢い」
その前に、
>『お母さんの言うことちゃんと聞くし、反抗せーへんから』ってつくやろうが!
このバカ母は、最低だ! クズだ!
だから、
学生の頃、「私は、グレてもおかしくない」と思ってた。
両親は離婚して、でもべったり依存しあってて、
母は理不尽で、誰も私のことなんて、わかってくれる人はいやしない。
私は自分が、不良になっても間違いじゃないと思ってた。
でも、私はグレることすら出来なかった。
反抗期すらなかった。
弟や、妹はそれなりに親に反抗してた。
でも、私はそれすら出来なかった。
そんな自分を「意気地なし」だと思った。
自分の中で起こるこの矛盾を、長い間私は見て見ぬ振りをしてきました。
本当に怒りをぶつけたい人に、怒ることも出来ず、
>「怒ることは野蛮で、低俗なことで、ダメなんだ」と言い訳をしていました。
そのくせ、自分より「弱い」と思った人には、平気で怒りをぶつけました。
「こいつなら、やり返されたりしないだろう」と。
これは、ただの醜い甘えです。
***********************
この文章を書いて、一つ、なりたい自分がはっきりしました。
自分の感情と行動に矛盾のない人間になりたいです。
こんなのは、本来、「当たり前」であるべきことなんだと思います。
***********************
「自分の悪いところ、嫌いなところを、すべてトラウマのせいにしてはいけない」
と、過剰に思う癖が、私には、あるようです。
でも、これは違う。
そんなふうに自分が、思ってしまう「ところ」にほど、
トラウマや、父母の影響がたくさんあるようで、本当に根深いです。
見ないふりをしないよう、気を付けます。
(以下は、崩残です)
●さて、家族の中、特に兄弟の中での上下関係がどうあれ、
たとえば、この方のように、「弟や妹」に対して、
親が、「あの子はわからないが、長女のアンタは分かるから」、
といって愚痴り、子供を不安にさせるパターンがあります。
しかし、この事例のように、
長女や長男が「あんたは、兄弟で、一番上なんだから」
という口実で、親の汚物を投げられるだけではなくて、
逆のケースでは、末っ子などが、
「お兄ちゃん(お姉ちゃん)は、馬鹿でロクでなしだけど、
アンタは違って賢いから、言うのよ」、
という理由で、親からの「汚物」をかぶり続けるパターンもあります。
●親の側からの差別が兄弟姉妹の間に割り込んだ場合には、
ひとつ前の投稿で、紹介をさせて戴いた男性の方のように、
「弟は、褒められ続けて、兄は、ボコボコに、けなされた」場合には、
けなされ続けた「兄」の側は、当然にトラウマを受ける結果になりますが、
褒められたり、親に「あんたは、他の兄弟と違って偉いから」と、
おだてられた側も、実は、虐待された側の子供と同等か、それ以上の、
さらに、「ねじれてしまった」トラウマ、
つまり、「気づきにくいトラウマ」を、背負うことになります。
なぜならば、そこで投げつけられていた汚物は、
投げているのが「同じ親」ですから、それは同じ成分であり、
「手がかからないから」と褒められた側も、存分に汚染されていて当然です。
その「同じ毒親」が、
兄弟姉妹の「片方には、悪意のある毒」を投げ、
「もう片方だけには、善意のある薬」を投げる事など、
断じて出来るわけがありません。
●ですので、親から、恫喝はされなかったからとか、
親から、虐待はされなかったから、
ボクは、大切にされたから、という理由で、
この「親からの汚染(飼いならしの洗脳)」に気づかない人もかなり多いです。
なんとか、気づいていはいても、
「その悪影響を脱する」には、ほど遠い人もいます。
●だから、自分は虐待や恫喝を親から受けなかったが、
「他の兄弟姉妹が、それを受けていた場合」には、
十分に御自分のトラウマを掘ってください。
その上さらに、親から、
「あなたは、手がかからないから」と言われていたら、
その虐待をされていた他の兄弟姉妹よりも、
>もっとずるく、卑怯で、
>何かにつけて、いざというときには、
>自分には「被害」がかかわらない回避行動を、
>念入りに作り出すタイプのACになります。
●そういう点で、今回の方が、
「面と向かって親に反抗していたほかの兄弟のほうがまだマシだった」
と言っていたのは、「ある意味」では正しいです。
____________________________________________________________
●さて、トラウマの影響から、
ようやく「出口らしいもの」が見えてきた、この今回の報告をくれた方が、
何気に、ふと頭に浮かんだSFの話を私に見せてくれたのですが、
なかなか、「自我」の問題の核心を、よく捉えています。
というより、本人の、これまでの「苦悩の中から搾り出された」が故に、
「本人にとっての効力を持つ」優れた作品だと思います。
本人にとって、トラウマ解消の魔力を持つと同時に、
作品それ自体としても、短編の「世にも奇妙な物語」の題材にしても
立派な作品になります。
以下がそれです。
↓
____________________________________________________
■ 地球人類の最期 ■
記憶を保存できる装置が開発された。
その画期的な装置は、
宇宙人との「交流」「接触」によって生み出された。
「仮想自我」というものの中に、記憶を一時的に保管していくという。
人類は、はじめは「人権の侵害だ」とこの装置を非難した。
だが、一見なんのデメリットもないこれを使うことを、
止めることは出来なかった。
しばらく後には、様々な利用がされるようになり、
裁判などでも使用されるのがふつうになった。
そのころには、脳から記憶をコピーして、出力できるようにもなり、
冤罪はほぼ起こらないものになった。
人類の最期の引き金を引いたのは小さな女の子だった。
彼女は、死者の脳から記憶を「仮想自我」にコピーされた、
初めての実験体だった。
彼女は、両親に虐待され、5歳という幼さで亡くなった子供だった。
彼女の記憶からなされた証言は、
見るに耐えない虐待の記録だった。
彼女の証言のおかげで、裁判はスムーズに終わり、
彼女は役目を終えた。
「仮想自我」に写された記憶は、役目が終わると消去されて、
また新たな記憶を記録する為に再利用される。
仮想自我という記録媒体それ自体は、
人間の技術では生産することが出来なかったからだ。
少女の記憶をデリートする時に、その事故は起こった。
「一人で死ぬのはイヤだよ」
「仮想自我」に「記憶」を与えると、
「感情」が仮想自我に生まれることは、
人類にこの装置の開発をそそのかした宇宙人は熟知していた。
もちろん、人類に伝えなかったわけではないが、
積極的には伝えようとしなかった。
この「感情」がどれほど危険なのかを。
またそれについて深く考える学者もいなかった。
少女の自我は、つながれていたネットワークから、
世界中のゴミ処理施設にたどり着く。
そこにある、ゴミ処理のための装置のプログラムを書き換えた。
「人間=ゴミ」
かくして、この宇宙人からもたらされた、
「物質を消し去る装置=ゴミ処理装置」は、
人類を消し去った。
A「ちょろいもんだ。この賭は、私の勝ちだな。」
B「うーむ。もう少し、もつだろう、と思ったのに・・・」
人類が消滅した地球を見て、宇宙人の一人が、ほくそ笑んだ。
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