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[3350]
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スナップ写真-2
by:
崩残
2005/03/30(Wed)03:29:20
変化は人々が望まぬときにやってくる。
望むときにやってくるものは、計画であり、
「変化」ではないのだから。
●
異なる時間の流れを持つ滑走路が、
人々の滑走路に、斜めに横切り、人々は
突然に、未来を失い、戸惑う。
いうなれば、いままさに、離陸しようと思ったあなたの前に、
斜め右から、着陸しようとする飛行機と滑走路が連結された線路のように
現れたようなものだ。
●
そのとき、春の季節に秋に、
夏の季節に冬へと向かう一部の人たちが現れる。
●
繊細な人々だけは、もの言わぬ虚無の潮が満ちてくるのを
知っている。
一度、失われないとならないものがある。
かつて、変化は、「外側と内側の変化」と見られてきた。
外を変えずに、内側の変化か、
内側を変えずに外側の変化か。
しかし、今やってきている変化とは、
世界像の変化でもなく、自己像の変化でもない。
そのふたつの「接点」における変化であるために、
繊細な人たちは、
動くことの出来ない無力さと、
見ることの出来ない闇と、
呼吸することの出来ない真空と、
感じることの出来ない沈黙の、
静かなる不安に囲まれる。
●
かつて使えたもののほとんどは使うことは出来ず、
新しい道具もやってこない。
時と動きが止まったまま、
外と内の境界線もゆらぎ、
それをいにしえの時から「変化」と呼ぶ。
●
しかし、多くの人々は、
不安を伴うものに対しては、
古き世界という麻酔に逃げ帰り、
この招かれざる時の流れの来訪を無視することだろう。
●
世界における自分の位置を確認しようと思う者は、それを見失い、
世界の位置を確認しようと思う者は、それを見失い、
自分と世界の接点の変化を観る者のみが、それを知る。
●
そんな時代に、アメリカの首脳たる人々は、
ばたばたと、心と体の病に、倒れてゆく。
●
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