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笑いという、この世で最も、高度な「思考作品」
by:
崩 残
2006/06/19(Mon)17:40:17
新刊の編集の息抜きに、少し書きます。
このネタは2週間ぐらい前に書こうかと思っていたものの、
忙しくなって、やめたものです。
___________________________
●笑いというものは、恐ろしく高度な、
思考プロセスの観察と、さらにそれを創作する能力を
問われるものだと、いつも、私は、思っています。
借り物のネタとか、ただの酔っ払いたちの馬鹿笑いではなく、
本当に、心底笑えるギャグといものを作り出す、
お笑いの芸人の人にはいつも、頭がさがります。
とりわけ、私が好きなのは、
「いつもここから」の二人、と爆笑の太田氏、それにイッセイ尾形氏です。
彼らの、あのお笑いに対する、凄まじいばかりのストイックさは、
ある意味で、「お笑いの修行僧」に私には見えます。
そこで、さらに欲を言うならば、
私が見てみたいと思う、ギャグというものがあります。
それは、絶対に禁断とされる領域を扱って、しかも笑わせることが
出来るかどうかです。
といっても、危ない皇室ネタでもなければ、エログロでもありません。
お笑い芸人にとって、最も扱うことが困難な題材とは、
犯罪事件です。
しかも、ただの犯罪事件ではなく、そこに犠牲者が存在する事件。
もしも、これを、公共の電波に乗せてもクレームのつかない
ぎりぎりのきわどい境界線を守りながら、
笑いとして、料理できたら、そのコメディアンは、
天才的だと私は言えます。
笑えることを笑いにするのは、人間の心理的なおかしさ、
こっけいさについての、深い観察力があれば出来ます。
むろん、ハイセンスな創作性も必要です。
しかし、とても笑えそうにない題材、
否、笑いになどしたら、不謹慎この上なくなる、本当に危ない素材を、
もしも芸人が、きわどくも、笑いにできたら、
それは「もの凄いことだ」と私は思います。
それは、いわば、人間の全知性を集結した、
常識との勝負になります。
自然災害ならば、自然を悪者にしたり、不運として片付けることに
よって、そこに、なんとか笑いを作り出せます。
しかし、絶対に笑えないような、犯罪被害者が存在するような事件
そこから、もしも、わずかにでも笑いを取れるネタを
作り出せたとしたら、私は、そういう
「時事漫談」の出来るコメディアンには、
この上もない敬意を表することでしょう。
さて、そう思って、この「無謀 極まりない挑戦」のために、
題材にできる事件はないかと考えたとき、
私がそのチャレンジの対象として目をつけたのは、
「豪憲君、殺害事件」でした。
やや風化が始っていますし、事件の全体はまだまだ見えず、
そもそも、最初の少女の事案に対して、「事故死」という、
あまりにも異常な捜査結果を出すことからして、
地元警察そのものが、いろいろと怪しまれるような
可能性すらありますが、そうした邪推はおいておきます。
では、あんな事件から、一体どこに笑いを生み出せる要素があるのか。
しかも、その上、被害者感情を決して害さないという
この上もなく高いハードルをクリアーすればいいのか。
そう考えたとき、こんな漫談を、私は思いつきました。
____________________________
『関西漫才風 時事ネタ』
A「いやー、ほんまに、嫌なニュースばかりやなー」
B「そやな」
A「最近も、ありよったな。なんて言うたっけな、
あの畠山なんとか言う・・・・えーと」
B シュッシュッ シュッシュ シュ
A「お前何やっとるんや。違うがな。
その畠山や ないわ。それ、ボクシングやないか」
B「そやけど、
ボクシング言うたら、思いだしたんやけどな・・」
A「なんや?」
B「あの鈴香っちゅー、オカハンなー、わし、見るたびに、
女子プロレスラーに見えるんや」
A「そー言われようたら、そやな。
がたいも、ごっついし、
なんや、昔は、力仕事も、やっとったっ つーやないか」
B「そやろ。 第一、あの顔、どう見ても、女子プロやったら、
ごっつ似合うやろ?」
A「じゃー、なんやね。
ここで、わしらで、試合中継でも、やってみよるか?」
B「よっしゃ、じゃー、まずは、こうや。
青コーナーの鈴香選手、リングに上がると、
さっそぉぉうとぉぉぉ、
長じゅばん を観客席に投げ捨てました。
この試合の見所は、どういった、あたりでしょうか?
解説のAさん」
A「それは、なんといっても、あの鈴香選手の、フェイクプレイです。
私、体が弱いんです・・・と、体調不良を理由に、
マットにへたれこんだと見せかけて、
相手のスキを見て、不意に繰り出される、強烈な攻撃には、
過去、何人もの選手がマットに沈んできましたからねー」
B「ところで、鈴香選手の技の中でも、最も危険な技は、どれでしょうか?」
A「やっぱり、それは、あれですよ。ギロチン・チョー・・・・」
B「あかん!”それ言うたら。あきまへん」
>ここで『レッド・カード』で、BがAを、シバいて、その口を塞ぐ。
A「さて、いよいよ、試合が始ったようです。
あー、鈴香選手、さっそく体調不良を理由に、
リングに横たわったかと思ったら、
今度は、強烈な、足払いです。
ゴウケンパパマン、これにはたまらず、
思わずリングの外へ、いったん、逃げました!」
B「いやー、今日のゲストの北芝さん。
北芝さんは、鈴香選手をどう見ますか。」
ゲスト北芝
「いやー、彼女は、とにかくタフですよ。
あの鈴香選手のタフさには、私も正直、驚いています。
あれだけのタフな精神力がありながら、本当に残念な事です。
どうして、豪憲君を見たときに、
自らの感情を、捻じ伏せて、
スリーカウントを取れなかったのでしょうか・・・・」
______________________________
何やら、しんみりと終わりましたが、
この手の素材は、被害者や被害者の家族には、
傷をつけてはならないという絶対のルールを厳守すること。
さらに、世間的な善悪基準を逸脱してはならないというハードルがある。
そして、願わくば、お笑いによって、
被害者をも、成仏させ得るオチへと、
持ってゆかねばならないこと。
こうしてみると、もしも世の中に、
見境なく、どんな話題でも、それを、
下品でもなく、こそこそ陰で言うのでもなく、
堂々と、正攻法で、お笑いに出来る芸人がいたとしたら、
その人は、天才だと、私は言わざるを得ません。
これほどに、お笑いにするのが困難な題材はありません。
世の中には、単なる馬鹿が、ただ無神経に、事件をおちょくったり、
被害者感情を無視するような事を
書くやからならば、石を投げたら当たるほど多くいるものです。
逆にまた、自分たちのエセ正義感を誇示するために、
被害者感情を「持ち上げすぎる傾向」も、
最近のマスコミには多すぎます。
これはひとえに、そうしておけば、視聴者からは
クレームがこないという安全策と、
さらには、実際にはスポンサーによって骨抜きになっているくせに
「国家権力の監視」というポーズを取るためにやっているだけのことです。
そうやって、冷静に事件の全体に疑問を持つ目を奪われてゆくわけです。
その、報道や言論の、無神経さと失礼さは、
マスコミや、匿名掲示板にも、沢山あります。
そんなものには、何の知性もありません。
しかし、そこに被害者、犠牲者が存在するという、
その「最も困難」な設定の中で、
「笑えない」と、「笑える」の、
そのぎりぎりの、危うすぎるバランスの中で、
もしも、「お笑い」というものを生み出せたら、
本当に、地球人の自己分析のセンスと、創作力は、
すばらしいと私は思うだろう。
ほとんど、お笑いにするには、八方塞がりの課題ばかりを
毎回ネタにする「危険極まりない、コンビ」が登場する日は、
いつのことになるだろう。
私は少ししか見たことはないのですが、
映画化されていない、オリジナルのミスタービーンは、
ユダヤ人ネタとか、ナチスネタなど、
相当に危ないネタを、料理できるらしいですね。
まー、それを言ったら、
アニメの「シンプソンズ」も、
さりげなく、危ないといえば、
危ないのであるが・・・・
余談ですが、
私が、もしもセラピストだったら、
「お絵かき」なんぞ、やらせずに、
受講者に、「お笑いネタ」かかせますわ。
人が、その全身全霊を、かたむけた、「お笑いネタ」を作らせること。
これ以上の、自己分析法と精神治療法が、
一体、この世の中に、
どこにありますかいな?
●
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