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●例年、この時期になると、来年の傾向を予測する遊びをしていますが、
皆さんは、今年は18の数字どおりに予定を組めたでしょうか。

私の方は、18年は地味に下積みだけをする、という作業に徹しました。
あれこれに目をやらずに、竹の間よりも、特に松の間に力を入れて、
まる一年、鉄の棒と付き合っていました。


●さて、いつもは数のことしか言わないのですが、
今年の年末は、画像を出しておきます。







●皆さんもよく知っているメーカー(作品)のカードもあるでしょう。
すべて、19の「太陽」のカードです。
フェイスだけでなく、バックの模様も並べておきました。

私は、昔、本当に絵柄が好きなカードしか使いませんでしたので、
数は限られています。


●さて、変り種では、大アルカナが「23」の数まで
(愚者のゼロを入れて実質24枚)ある作品があります。

これは20代のころに、私のお気に入りでした。
相当に古いので、今は売っているかどうか知りません。
↓




普通のタロットは21の「世界」で終わるはずが、
このカードには、22と23があります。
直訳すれば、「22」は、「分離」
「23」は、「蹄鉄工」です。

通常ないこの2枚をどう読み解くかは、扱う人間に一任されます。


________________________________________________________


●全く関係ないカードですが、ロッドのプリンセスです。
わりと、こういう絵柄の方が、一時期、私は好きでした。
　　　　　　　　　　　　↓
　　　　　　　


_________________________________________________________


●タロットなどに親しんだのは、もう20年近くも前のことですから、
すっかり見ることすらなかったのですが、話の題材に、
ここへ持ってきてみました。

こういう絵柄をどう解読したり、自分で意味づけるかということは
それらの専門家や、それで商売をしているプロに任せるとして、

私の方は、単純に19として読みます。

今年18年に備蓄したもの、下積みをしたものが、
来年19年には、一気に物質的な形になります。
(ただし、むろん、その成果を目にすることが出来るのは、
　それを意識的に、この一年間やった人だけですが)

ただし、それは広くメジャーになるのではなくて、
いまだ認知されないような独自の分野や、極めて個人的なエリアで、
という意味です。
ただし、個人的なものであっても、確実に物的な形になります。

集合的に広く普及する力の属性はありませんので、
狭く充実した実りが得られるといったところです。
この18年の比較的地味な一年に、どう暮らしたかが出ます。


●社会的なものでは、あまり関心がないので、分かりませんが、
日本が悪い意味で、ますます独裁的な社会になる傾向は読み取れます。

単純に考えれば、今年18の数字で水害、水難が目立ったものがあった
というのに対して、来年は、「超猛暑」の夏を覚悟しないとならないかも
しれません。
これはかなりこじつけで、いいかげんですね。聞き流してください。


●ということで、社会的には、まだ目だった活動や拡張はせずに、
こじんまりと、独自の道を極めなさいといったところですから、
たとえば、公式には発表されないものの、研究室の中では、
画期的な発明品が、形になっている、などというニュースも流れるかも
しれません。

竹の間を有料化して、密度を高くするのも、その一環です。
広くよりも、「狭く、深く」が効力を発揮します。

また、私は、皆さんに繋がるたった一本のラインしか使いませんので、
掲示板の内容が、他へメールなどで転送されたり個人的にコピーされても、
当の契約者である人以外の、部外者には全く効力も効能も影響もないものに、
プロテクトしてしまいます。(電子的にではなく、不可視の次元でということ)

ですから、一本のラインにつき、１人にしか私は関わるつもりは
ありません。個々の個人にしか、接点を持つ気はなく、
徒党を組んだような集団、群れに依存する人達には、
私は全く興味ありませんので。


西暦で見れば、2007年ですね。
まー、ここのところ、「つまらん年」が続きましたが、
芸術の分野では、比較的「面白み」は少しだけありそうです。

といっても、「たかが知れています」が。

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●ここでひとつ、余談ですが、
1970年代というのは、本当に面白い10年でした。

それを経験しなかった世代の人もここを読んでいるでしょうが、
その1970年代が過ぎて、おおむね1985年以後に、極端に衰退した分野が
3つあります。

それとの「関係の有無」は分かりませんが、ちょうどそれは、
デジタル・エレクトロニクスが発達した時期と重なります。


1990年以降になって死滅してしまったのは、

1/音楽(プログレの終焉)
2/オカルト(いわゆる「トンデモ本」の乱立)
3/男性を刺激できる女性の死滅。


1と2については、これまたなぜか同期していて、
昔は、精神世界の書籍コーナーというものは、それ自体が
すべてが「トンデモ本」の宝庫だったわけです。
まともなものなど、全くありません。
どれも皆、トチ狂っていて、それが「当たり前」だったのです。

そのトチ狂った独断的な書物こそが、
そのコーナーの良さでもあったわけですが、
それらは90年代には、すべて、平均化され、無害化された、
骨のないものとなり、毒のないものになりました。

その成れの果てが、「癒し」などというふざけた言葉です。
その癒しの少し前には「ポジティブ」という、
どうしようもない「貧語」が流行った時期もありました。

そして、これらの精神世界の「毒」のようなものが色あせると同時に、
音楽の世界からも、毒と棘が、消えてゆきました。


●それで、問題なのは、「3」です。
昔、80年代の初頭までは、私も個人的に、けっこう「変わった女性」
というのに遭ったことがあります。

傾向としては、放浪癖があるか、または逆に特定の男性にぴったりと
寄り添って、その男性を陰から刺激しているような感じです。

イメージ的には、その女性の「陽」のタイプは、
落ち着きがなく、それでいて、変わっていて、
「陰」のタイプは、昔の「芸術家を支える妻」といったタイプです。


●こうした、かなり変わったり、ある意味では「イカれた女性」、
というのが、芸術や精神世界をその根底の一部で支えていたり、
アイディアの通路になっていたのですが、
それが１９８５年ごろからは、一気に死滅しました。

最近、その時代に死滅した女性たちの残党といいますか、
すっかり枯渇した、「難民」というべきか、「残留種」がいるような気がします。
昔は、まるで魔女や妖精のようだったのに、
今では、「ただのおばちゃんになってしまった人達」です。

これは単なる加齢によるものではなく、時代の周期変化によるものに
私には思えます。


●なぜ、そうしたことが起きてしまったのかについては、
個人的に推測するには、分かりやすい表面的な部分では、
男女平等性の蔓延の「しすぎ」とか、女性の社会進出の行き「すぎ」です。

「男女分業」というのが、物事の本質であって、
女性が男性と同質に振舞っていたのでは、
それは「男女の平均化」以外の何ものでもありません。

それを象徴するかのように、
「オヤジ・ギャル」という言葉が流行った時期がありました。

女性が女性の良さをそのままにして、独自の女性世界を創るのではなくて、
「単に、男性化しただけの女性」が量産されたわけです。


●こうなると、芸術というのは、
もともと、両極端なものが合成されるときの、ゆがみとか、
抵抗とか、摩擦とか、そういったものが創作の根源になっている傾向が
あるので、
男性と女性の平均化というのが極端に進むと、
芸術性とか、斬新なもの、ぶっ飛んだものは、生み出しにくくなるのです。

そういう意味では、１人の芸術家が複数の女性と付き合うとか、
または、複数でなくとも、１人の女性が１人の男性を支える、
そういった構造が崩壊してしまったようです。

決して男尊女卑ということではなくて、
「男女分業」が、分離していて、明確であった時代ほど、
より「良い意味での、女性的な力」というものが、その反動として
明確に物質化してたようです。


●何事も、力が「拮抗」していないと面白いものは生まれない、
ということは、竹の間でも何度も言いましたが、

そういう視点から見て、
男女というのものの「差」が、
「異質性を維持したままでの拮抗と対立」をせずに、

単に、無気力的に「平均化してしまった」のが、
この創作性の欠落の原因と見られます。


●むろん、これは、「全体的に眺めた傾向」ということなので、
個人的には、今だ生き延びている人達もいますが、
ただし、時代の空気というのは、万人が「呼吸」をするものですから、
多かれ少なかれ、個人も、時代の空気には、多大な影響を受けます。

いくら分離性や個性を維持しようとしても、
霊的な次元でのガスマスクでもして、生活をしなければ、
「集合的に蔓延した空気」を吸わざるを得ないということです。


●ただ、幸いにして、
未来には、なんの希望もないことが、明々白々な事実として
今後もますます皆さんに突きつけられていく以上は、

価値観の共有といったこと、群れるといったこと、
そういう事自体が、村社会での生存すらも、
昔のようには「個の保障を全くしない世の中」ですから、

この風潮とか、空気といったものに対して、
個人的な防御壁を作ってしまう人達も増えるはずです。

共有して、そこに利するものや、展開性があるのは、
常に、高次的な次元のものだけです。

結果として表現された「形」を、思考停止した阿呆になって
共有したところで、何の意味もありません。

約２０年ぐらい昔までは、社会的に量産されたり、普及したものを
受け取るということが、「個人」の創作性にもフィードバックしたのですが、
今では、逆です。それらは、個人から、力を奪うだけです。


ですから、やるならば、自分から、自分専用の「自分だけの文化」を
生み出すことです。
他者とは、形も理念も、全く共有しないようなものを。


実は、そのほうが、
高次的な意味では、有機的な共有性が高いのですから。

表面的に、同じブームや、同じ商品や、同じ価値観や、
中身の薄っぺらな「共通語」で、「群れた生活をする」よりも。


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>12/30-4:25更新

男女の平均化と共に、他にもいくつも「平均化の弊害」があります。

たとえば、それは子供社会と大人社会の壁の崩壊です。

これについては、常々、私は、20歳という年齢を境にして、
そこに存在した大人と子供の世界を隔てていた壁の重要性について、
語ってきました。

これもまた、分断されているからこそ、双方が機能していた一例です。
つまり、大人はかつて子供からインスピレーションを受け、
その逆も真なりだったわけです。

それこそ、CMじゃありませんが、
「いまどき珍しい、なんて素朴な少年なんだ!」というのは、
存在しなくなったわけです。

そういう子供もまた、大人たちの、文学や音楽や絵画などの芸術の、
「霊感的な源泉」のひとつでした。


●では、いつからこの壁が崩落したかと言いますと、
もっとも分かりやすいのは、「ゲーム」です。
もともとは、ゲームというのは、子供向けか大人向けか、
はっきりと分断されていました。

子供のおもちゃはあくまでも子供が遊ぶために作られたもので、
大人の娯楽道具というのは、ギャンブル性のあるものであったり、
マージャンとかパチンコとか不健康なものとして分離されていたわけです。
たとえば、「飲む打つ買う」です。


しかし、コンピューターゲームというものが、
大人社会と子供社会の壁を崩落させたもののひとつです。
子供たちが、大人社会の経済反映のターゲットにされたわけです。

もっともこうした子供向けの製品はそれ以前からも、
玩具メーカーから発売されていたものにもあったわけですが、
とりわけ、ゲーム機器というのは、大人と子供の壁が存在しません。

こうした、「同じシステムで出来た物質を共有する」、ということが、
両者の世界の壁を壊してしまうことになります。


●それがゲームという形ではなく、
「性欲」という形をとっても同じことが起きてしまい、
性犯罪の、加害者と被害者が共に、その低年齢化が進行したことも、
これもまた、大人社会と子供社会の壁の崩落のひとつです。

最初は大人たちにとって、女子大生がターゲットとなり、次に
女子高生、中学生、そして小学生から幼児にまで大人たちの
魔の手が伸びてしまったわけです。
またその逆向きのベクトルとしては、殺人犯の「低年齢化」です。


●共有してはならない世界を共有することの弊害という点では、
携帯電話もしかりです。

家族や友達や、警察や自治会などの特定の相手にしか通じない電話で、
かつgpsによる追跡機能を持つ機器を、子供に持たせればいいことであって、
何も「大人と同じ携帯電話」を持たせる必要などは、
「防犯上も何ひとつも必要ない」のである。


●子供と大人、女性と男性、いろいろなものが、
分断されているときには、その間に出来るパイプラインには、
独特の「圧縮」なり「フィルター」がかかります。

それが、双方の中にある有害なものの歯止めにもなっていたわけですが、
このテリトリーが崩壊すると、
「毒も薬も垂れ流し」という状態になります。

ようは、そういう流出というのは、「統合でもなければ、融合でもなくて」、

　　　ただの「濁り」と「汚染」です。

「クソみそ一緒」という日本語の通りです。


●とはいえ、後戻りが出来ない以上は、
禅問答と同様に、こうしたものの本当の突破口というのは、
見てくれや、出ている症状を改善しようとする意志によってではなくて、

「どうしようもない、最悪の、その現状そのものの中」から、
ひねり出す以外にありません。




　　　　　　　　　　　　　　　●

★ . 　　

　　　　Movement


●今回の動画のテーマは、「動き」です。

気が遠くなるほど、ダウンロードが遅いので、
ダウンロードするときには、お茶のお湯でも沸かしていてください。


●最初の3つは、私が「落書」を書くところで、解説入りです。

出来上がった書をブログなどに出す人は多いでしょうが、
書くところを出す人は、あまりいないと思います。

しかし、重要なのはその「動き」なので、暇な人はご覧ください。
「無心」と「無無心」が、どのように違う筆の動きに現れるかという
サンプルのひとつです。

ただし、ダウンに時間がかかるので「暇な人」だけでいいですよ。

「虚無」と「無心」の書
http://www.mumyouan.com/shuriken/video/235_3599.avi

「仏」の書
http://www.mumyouan.com/shuriken/video/235_3600.avi

「母子侍三斬」の書
http://www.mumyouan.com/shuriken/video/236_3601.avi






●さて、もうひとつのこちらは、

同じ「動き」でも、「指の動き」の面白さです。

演奏者の名誉の為に2点だけ言っておきます。

1/これは「演奏」ではなくて、あくまでも「練習風景」であること。
2/もうひとつは、カメラの位置がエレキギターに近かったために、
　弦の生音を拾っているので、
　これは「アンプから出る音とは全く違う」ということ。

それを御理解の上、ご覧ください。
ギターの演奏時間を多く入れるために画質をいつもよりも落としました。

年末に訪れた知人が、うちでライブ(練習風景)を楽しませてくれた
ときの映像です。

読者の人でも、その昔「ギター小僧」をやっていたような人には、
見所あります。
　↓
●指の動き1
http://www.mumyouan.com/shuriken/video/235_3584.avi




　　　　　　　　　　　　　　　●

★ . 　　

今年もよろしくどうぞ

のっけから料理ですが、我が家のお雑煮をお召し上がりください




　　　　　　　　



●この投稿は、松竹梅の3掲示板とも共通です。

年末は来客が続きまして、相棒は料理づくりが続き、
私は、すっかり「民宿屋のおやじ」と化していました。

一時、風が強かったですが、30日以降は天候も穏やかで、
とてもいい休日でした。
知人の生ギターなども聴けて、贅沢な時間を過ごさせて戴きました。

多忙の中でしたので、他までは手が回らず、
自分のところの、竹の間の掲示板だけは、なんとか更新しました。


●さて、のっけから「注意」ですが、
いつも言うように、年始の過ごし方がその一年を決定しますので、
仕事始めまでは、注意してください。

まず、絶対にやってはならないことは、飲酒です。
酒を飲みたいのであれば、1月の別の「平日」にすべきです。

無意識化してよいときと、絶対にしてはならないときというのがあり、
正月8日までは、意識はすべて明確化しておく必要があります。
日本の習慣から、この時期に、お酒を飲んでしまう人が多いのですが、
その人は、一年、ぼけーっとまた無駄に過ごす事になります。

厳密に言うと、1月いっぱいまでの過ごし方が重要なのですが、
とりあえず、8日までは酒は厳禁です。


●それと、ネットに時間をとられすぎている人は、
もしも年末の大掃除と関連させてやらなかったのであれば、
年始にpcの余計なデータを全部消去することです。

ハードディスクのメインのドライブのtempなどに、
大量の使わないデータがあればそれを消去します。

そして重要なことは、お気に入りを、大幅に削除することです。
少し時間はかかるでしょうが、
明らかに、見なくなったサイトや、見たり書き込んでも、
時間の無駄になるようなサイトは、すべて消去することです。

私はこれを一年のうちに何度かやります。
皆さんが、自分の大切な時間をそこに、何十分も何時間も費やして、
全く、何も自分に利するものがなく、ただの時間の無駄遣いで、
馬鹿げていると判断したものは、ことごとく消し去ることです。

そんなことに時間を使うのは、あまりにも不毛です。
たとえば、皆さんが書き込むにしても、
論議が成立しないような掲示板への書き込みはやめ、
また、読んでも、「自分の生活に還元できない」ような、
「無駄な、おしゃべりサイト」はすべて「ぶち消す」ことです。


皆さんが持つ限られた時間というものを、
極力、今年は、インターネットからは分離して、自分１人の
「静かな時間を大切にすること」です。


昨年一年を観察していて、私が感じたことは、
インターネットの掲示板とブログは「もう終わっている」という実感です。

商業サイト、通販サイト、辞書ツール、実用知識を調べる道具としては使えますが、
思想的な問題に関しての有益な情報を得ることはネットでは無駄であり、
生活に密着した「具体的なテーマの明確なサイト」だけが役に立ちます。


昨年は、私も英語圏の会員制の掲示板で、自動翻訳機を駆使しながら
慣れない英語で交流しましたが、そうした掲示板も、
テーマが極めて明確なものです。だらだらとした対話は一切ありません。


●インターネットという場を得て、文を書くということは、
この数年、多くの人々にとっては、いろいろな意味で、
感情の掃き溜めの場のようなものでした。
たとえ、個人のブログでもです。なかなか、明確化したテーマを
一環して貫いているサイトは、
プロの評論家やジャーナリストその他のサイトでも極めて少ないです。


●私は、常々言ってきましたように、自分のところであれ、他所であれ、
ネットというのは、原稿を作り出すことが目的であって、
日記や個人的な事をだらだらと書くのではなく、
本の原稿と等質のものを作る「書斎」として認識してきたので、
自分のところでなくとも、どこかで書いたものは、必ず使える部分だけを
抽出した上で、ここのサイトへと還元してきました。


今年は、去年にも増して、ほとんどネットでの外出はしませんので、
松竹梅に集中することになります。


●有料化は1月以内を目標としますが、
システムの変更や手続きに、少し時間がかかりますので、
実質的には2月の初めごろからになると思ってください。

個人情報の完全な保護のために、皆さんの個人情報を、
ネット上のデータには入力しないという方法を取ります。

つまり普通の有料サイトは申し込みのフォームがあり
そこへ必須事項を打ち込むわけですが、そうなると、
デジタル化された情報に、「本当の意味で完全なプロテクト」をかけることは
普通の民間レベルのセキュリティーでは不可能です。


ですから、購読の申し込み方法は、「郵送」という最も原始的で
安全な方法を使います。皆さんが、自分の住所氏名以外に、
ユーザー名とパスワードをご自分で決めて書いた「郵送物」によって、
手続きをします。(むろん、ハガキではなく封書を使って戴きます)
つまり、一部のプロバイダーがやっているのと同じ方法です。

振込みが確認された段階で、購読が出来るように管理者が設定をする
という極めて原始的な方法ですので、通常の有料サイトよりも
手続きに少し時間はかかります。

申し込みの具体的な方法や料金については、
また1月中に、お知らせいたします。

有料化に伴い、特定商取引法に基づく表記が必要となり、また、
個人情報保護指針や、利用規約なども、掲載しますので、
まだ少し時間がかかります。


　　　　　　　　　　　　　　●

それと、以前にも話をしましたが、
私が自分個人の意識の流れの中で、勝手に好き放題に書き記す文、
これ以外に、有料化された場合には、読者の人がこのサイトをどう
有益に利用できるかは、読者側からの積極性が必要になります。

通常の(掲示板なしの)購読のみの有料サイトは、
著者が単に書くだけですが、
少し前にやりました禅問答のように、あるいはそうでなくとも、
読者側からのテーマの提示、質問メールなどによって、
話題を決定することもあります。

必要であれば、個人的に私から返事をすることもありますが、
全てのメールに返事を書くということはしません。

また戴いたメールについては、本人の許可を得た上で、
個人情報の一部を削除した上で、掲示板に掲載することがあります。


いずれにしても、ご自分が支払った分をきっちりと取り戻してください。
何かのカルチャーセンターの講習を受けたり、
何かを遠方の土地に見にゆくだけで、3000円程度のお金は、吹っ飛ぶものです。
街中のたったの数分の占いですら、すぐに消える金額です。
3000円というと、少し贅沢な外食や、ちょっとしたcdでも買ったら
ふっと飛んでしまう金額です。

原則として、一年ごとの契約更新にしますので、
購読料は年間6000円となりますが、
それに見合う何かを、必ずここから、皆さんの生活の中に持って帰ってください。


そういう点では、今まで何年間も、特に松の間と竹の間は、
常に、そのような良質の情報を、という気持で文を書いてきましたが、
今回の有料化で最も違うのは、

　　今までのように、不特定多数の閲覧者にでも、
　　なんとなく分かりやすい、平坦な内容の文ではなく、
　　「対個人を想定した書き込み」の側面が強くなるということです。


購読者全員ではなくて、その時に必要と感じた情報を、
数人の人の意識に対してだけに言っているような、わかりにくい内容が
含まれてくるということです。

1999年から今日までは、そういう内容のものは、一切私は書きませんでしたから。
たとえ、梅の間のセックス相談の投稿に対してでも、
常に不特定多数に還元することが方針の書き方でしたから。

　　　　しかし今年からは、それが、逆転します。



　　　　　　　　　　　　　　　●


デザートに、我が家の自家製ロールケーキをお召し上がりください。





　　　　　　　　　　　　　　　■

★ . 　　

●せっかくの、お正月ですから、遊びましょう。

今回は禅問答ではなくて、皆さんから「作文」を募集したいと思います。
あんまり長いのは、読めませんので、ちょっとした短編の作文でいいです。

テーマは、↓これです。

【世にも、こっけいな、地球人類の最後】


出来るだけ、馬鹿馬鹿しく、愚かで、笑えるような地球人類の
最後までの歴史を、皆さんの頭の中で妄想して作文にしてください。

特に正解も不正解もありませんから、とにかく、
面白かったものならば、掲載させて戴きます。


●ただし、明るい未来は駄目です。
可能なかぎり、ネガティブに、アホらしい、人類の滅亡のストーリーを
お待ちしております。


例によって、メールの件名は
【地球人類滅亡】としてください。

作文は、こちらまで。
↓
houzanあっとまーくmumyouan.com




●ちなみに、ひとつだけ、つまらない話ですが、
今、私が、即興で浮かんだものを、ここに書いておきます。

こうなればいいなー、とか書くと、そのうち、
ただの想像なのに、共謀罪とかになるらしいので、
あくまでも、これは「SF小説」募集の企画ですよ。
↓


2019年、元日。

謎のテロリストが、スイス銀行他、第三国に点在するすべての
銀行口座のデータを、バックアップも含めて破壊しました。

おまけに、当のスイス銀行自体も、ぼろクソに空爆されて、
あとかたもない。

さー、困ったのは、今まで、経済と軍需産業を牛耳ってきた、
少数派の財閥関係者と、武器商人らである。

とはいえ、彼らは、こんなこともあろうかと、
「金」という形で財産を蓄積していたので、当面はなんとかなったが、
しょせん、それは国家予算に匹敵するほどの金額には至らなかった。

その後、財閥の「力関係」は崩れはじめ、
やがて金による国家支配が困難となってきたある年の暮れ、
お馬鹿の１人が、核兵器を発射してしまった。

着弾地点は、数箇所に及び、その結果起きたのは、
食料汚染である。

いくら金があっても、役に立たず、
備蓄していた食料も底を突くという大混乱が世界中に蔓延。


そんなこともあろうかと、あらかじめ、地球を脱出するべく進めていた
「ざまーみろ、ユダヤ、キリスト、イスラム教徒」と名づけられた宇宙計画によって、
約1200人の地球人が、火星に移住することとなった。


どだい、21世紀の地球が、どう転んでも環境破壊を推し進め、
武器商人によって戦争が起こされ、
環境問題など、本当はどうでもよかった原因は、すべて、
この約1200人の、既得権にしがみつく馬鹿者たちの、
個人的な欲望のせいであったのである。

「どうせ、僕たち、火星に行くから、地球なんか、使い捨てなんだもんねーの精神」が、
そのカルト教団の経文でした。

しかも、彼らは実は、全くの「無宗教」。
ユダヤの陰謀だの、どこぞの宗教の為の支配だの、そんなものは、
実は、最初から何ひとつも存在などしておらず、
そうしたものが、あたかも存在するかのよう見せかけていただけの話で、
ようは、彼らの唯一の宗教とは、
「自分の命の生き残りと、金だけ」だったのである。


●そんなわけで、核汚染と食糧難で大混乱した地球を、
めでたく宇宙船「黄金の外道号」で脱出したものの、
彼らの宇宙船は、

火星の軌道の近くで、
毎年、定期的に太陽系を突っ走っていた、
銀河暴走族「癒しのヤクザ」に、ありふれた「宇宙虫」と間違われて、
「この虫けら、邪魔だ邪魔だ、どけぃ、どけぃ」といわれて、
あっけなく砲撃されて粉粒になってしまったのである。


●そして、残された80億の人類は、皆、被爆し、餓死したとさ。

　　　　　　　めでたし、めでたし。


ちなみに、被爆した地球人の肉は、ヴォゴン人たちにとっては、
大変に、人気のある「珍味」だそうで、
えらく、高値で売れたということである。


そのおかげで、「12億銀河ルピー」という膨大な借金で、
一家心中しそうになっていた、ヴォゴン人の一家族は、
たまたま、その時に、地球を通りかかったせいで、
その火事場泥棒的なる「一家総出の労働」が報われて、
一家心中の危機を脱した。


彼らは、今では、
「大変に、迷惑をおかけして、申し訳ございません」

という炎の文字が書かれた山脈の麓で、
小さな、茶屋を営んで、

その文字を一目見ようとやってくる観光客に、
「押し付けがましい哲学を語るお節介な」人生を、一家で幸せに暮らしている。



　　　　　　　　　　　　　　　●

★ . 　　

●どうして、こんな企画をしたかといいますと、
いくつかの、理由はあります。

「社会というものそれ自体」が、私達の意識にとっては、
ある意味で、ひとつのパートナーとか「伴侶」のようなものです。

従って、それが相互に助け合い、「利するところがあるうち」は、
そこに協力関係というものが成立するのは、カップルや夫婦でも
同じことです。

しかし、その関係性が壊れてしまい、修復が不可能となれば、
私達は相手と別れるという選択をします。

これと同じことが、社会と皆さん個人の意識の間にもあります。

それらは、相互依存しているから、我々は社会の一部なんだから、と、
そういう視点で自分をがんじがらめにする必要などどこにもないからです。

社会が個人に利する機能をしている分には協調を取ることも意味がありますが、
そうでない場合には、我々は単に、社会というものの
ある部分を「拒否」してもいいわけです。

それに伴うリスクはむろんありますが、どちらが個人の生き方や
個人の死に方としていいかは、皆さんが自分で選ぶ問題です。


●最初に言いましたように、社会というものとして「想定されたもの」は、
皆さんに重くのしかかる現実というほどの力はありません。
それは恋人や愛人や伴侶と同じです。

たとえば、相手が嫌になれば分かれるように、
日本が嫌になれば、国外に住めばいいのです。愛国心など必要ありません。
必要なのは、ある意味では自愛です。


●今回、わざと、なるべく悲惨で、馬鹿げた地球人類の最後を皆さんに
募集した理由の一端もそこにあります。

不必要に明るい未来など期待する必要はありませんし、
現状をよく見れば、あきらかに、あらゆるものは末期症状であるほうが
現実問題です。
そうしたものに、徹底して、冷めた目を持つこととが必要です。

たとえ、それが厭世的といわれようが、
それは社会というものからすれば厭世的であっても、
個々の意識にとっては、その方が現実的であるからです。

どちらが「観測している現実として意味を持つのか」という事は、
誰かが押し付けるような問題ではなくて、
個人の判断に委ねられているのですから。


また、今のように、
「現実逃避とも言えるほどの歪んだ希望」を持ったままで、
「地球賛歌ならぬ地球演歌」をいつまでも歌っているよりも、
どこかで、地球の歴史には、もうひとつの見切りをつけた方が利口です。


●また物事を少々、ダグラス・アダムス的に、宇宙的な視野で、
おちょくる、というユーモアを持ってください。

本当に、いつ滅んでもおかしくないほど、不安定な、ちっぽけな
惑星の大地の皮膜の上に、私達は一時の生活をしているにすぎません。

だとしたら、もっと長いスパンでの私達の本質とは何かという問題に
向き合う行為というのは、なんら厭世的でもなく、
禁欲的なことでもなく、また全く宗教的なことでもありません。

私達の最も奥深い欲望というのは、それを知りたがっている、
またはその根本不満を解決したがっている、という「欲望」なのですから。
他の食欲、性欲、知識欲などは、二の次です。


我々の意識が分断されて放り出されたままに放置され、
その結果、私達が何をやっても不満を残すという構造や、
どうして生存しているのかという疑問、あるいは、
どうして、生存しているように「思えてしまうのか」という問題、

こうした問題こそが、
本当の意味では、現実的な問題なのであって、
社会などという可塑的な構造は、その本当の現実的問題が、
不満や恐怖という形で露出したものにすぎません。


●昨年末に、爆笑の太田君が、「憲法九条を世界文化遺産に」という
マニフェストがありました。

彼は番組の中で、「不可能であっても、それを目指すべきだ」ということを
主張していました。それに対して当然のこととして、
頭の悪い自民党議員らは、「現実的でない」と反発を繰り返していたわけですが、
この点は、太田君も「あんたらの言う現実の方が嘘っぽい」と言いました。

全くその通りです。

隣の「松の間」では、年始早々、私は、
「そもそも、人間同士が戦う」というのは、何を原因として発生したのか
という事を論じましたので、ぜひ、ご一読ください。


●私達というのは、あまりにも長く殺戮の歴史の中にいたために、
歴史それ自体に洗脳されてしまっているような側面があります。

つまり、人を殺すのは、場合によっては「しかたないことだ」ということを
誰もが、どこかで思っているわけです。
無殺生を口にする坊主どもなどは、彼らの「頭の中」では、
何人も殺人をしているのです。

私達は、民族紛争や、人間同士の殺し合いが、
あたかも「いたしかたない本能」のように思っています。


しかし、よーく、現実を見ることです。
そんなに「現実」、「現実」と、現実的であることを誇示するならば、
「本当の現実」を見てみればいいのですよ。

つまり「自然界という現実」は、何をしているか?


自然界には、同種なのに、これほどまでに殺しあう生物はいません。
ミクロの世界では、「精子戦争」というのはあるようですがね。


そもそも、領土を拡大するだの、縄張りを広げるというのは、
異種の生物間で争われるものであって、
同種間で、そんなことをしている場合ではないのである。

松の間に書きましたように、そもそも人間に頭というものがあるならば、
環境と協調し生きるための、「決定的な大原則」は、
食料自給率を人口が上回らないようにすることです。

皆さんの一家の中だって、生活が苦しければ、子供は2人までで
止めておくという自制が働いているのに、
どうして、村とか国家単位で、それを管理しないのか?ということが
問題なのです。

人口管理をすることもなく、人口爆発をまったく放置したままで、
それによって起きた「領土の略奪」を「闘争本能だ」といって正当化する。

全く愚かです。

多くの「標準的な知能」を持つ、他の惑星の生き物であれば、
彼らが最初に認識することは、

>生存するための新陳代謝に必要なエネルギーの量よりも、
>自分たちの人口が上回ったときには、自主的に人口増加を抑制するか、
>さもなければ、他の惑星に迷惑をかけないように、
>他の星の「空き地」を探索するかだけです。(侵略ではなく)
>または「星間外交交渉」によって、共存の契約を結ぶかです。


●そういうレベルにもなっていない地球の人間というのは、
本当に、「猿以下」です。

ようは、かつてのヨーロッパ人が、アメリカの先住民やアフリカの
先住民を見て、「人間だと思わなかった」という認識がそのまま
現代でも、そのままなわけです。

もっとも、確かに「人でなし」、のような人間がいて、
鬼畜にも劣る人間がいるのは確かですから、
そうした人間に対しては、「人間と認めずに殺す」ということも、
「心情としては」分からなくはないです。


●しかし、人間が少しでも、知能を持っているのであれば、
もしも、対立する部族や民族や他者が存在したときには、
それが埋められない溝があると認識された時点からは、
双方は、距離を保ったまま、互いに不可侵のまま、干渉せず、
自分の生存圏の管理に集中すればいいだけのことなのである。


地球の文化や思想の「よくない」もののひとつは、
私が言うところの「貧語」のひとつである「仲良く」とか「一緒に」
という「外道言語」です。

知恵のある生物であれば、そういうことを強いれば、
逆に対立や、無理な協調からストレスが生まれることを知っています。

唯一の知性ある方法とは、対立するものには、互いに干渉をしないことです。

多くの星が「距離と次元によって隔てられているから」こそ、
宇宙で大規模な戦争が起きにくいという現実もあります。

町でも、近接すればトラブルが起きるように、
何事も、不必要な近接というのは、トラブルを生みます。

その一例が、前回話をした、大人と子供の「壁の崩壊」や、
男女間の壁の崩壊です。

絶縁体というものは、統合のためにすら、決定的に必要なものであるのです。


●そういうグローバルな意味からすれば、
下手な統合、下手な協力、下手な強調、下手な共有理念、
そうしたことをやめて、
「距離を取ること」が、健全な生物の生き方であるという点からも、


これを縮図として皆さんの「生活」にあてはめれば、
たった一人の個人として皆さんは、家族や社会とも、
絶縁体を挟んだ、距離を意識の中に持つようにということです。


　　　　　　　　　　　　　●


正月早々から、縁起でもないし、
話題にもしたくない「馬鹿げた話」ですが、ひとつ、しておきましょうか。

年末にどこぞかのチャネルが、オウムの上祐が新教団を立ち上げて、
社会と協調性のある組織を作るだのという阿呆なことを
のたまっているのを見ました。

本当に、どうしようもない、お馬鹿集団ですね。

あえて、私はここで「極論」をしますが、
もしも私が少しでも、彼らが、まともに、
かつて、大昔にそうであったように、悟りや道を求めるという
その純粋な気持に対して、少しでも、応援する気持を持てるとしたら、

私は、「危険な思想」といわれるものを保持したままで活動しようと
しているもうひとつの派と言われている方を支持しますよ。

理由はいたって簡単です。
「途中で捨てるぐらいなら、信じなさんな」、ということです。

一度信じたからには、世間に何を言われようが、投獄されようが、
つまはじきにされて、餓死しようが、
本当に信じたのであれば、その危険といわれる思想と共に、
最後まで、行けということです。

その結果が、迫害であれ、のたれ死にであれ、なんであれ、
本当に、道を求めるのが目的なのであれば、
もう二度と、社会に手出しなどせず、社会を変えようとなどせず、
また、信者など集めず、
農園でも作って自給自足の生活をしろということです。

社会にかみ合わない思想なのであれば、社会から隔離された距離を
自分たちで作り出して、社会と干渉しない中で、修業でもしろということです。

関係のない人達や、関係のない他宗派に物理的な干渉しないならば、
何をやっても結構ですよ。

そういう意味では、たとえ世間にどういわれようとも、
危険な思想を全く変えず、言うなれば、オウム原理主義のような
連中が、もしも「社会に手出しをしない限り」においては、
その教えとともに、自滅するなり、自活するほうがマシです。

でなけれは、新教団など必要ないですから、
解散するか、脱会することです。

「危険といわれる思想」と共に、「潔く、自分が死ぬ最後まで行くか」
それとも、脱会して「1人になるか」、そのどちらかしか
「本当の修業者」には選択肢などないのですよ。

中途半端な新教団に行く人間など、阿呆ですよ。

危険思想のままに行く教団の一部の残党たちが、
もともと自分たちが何を求めているのが自問して、自閉した組織として
社会の片隅で静かに修業するかだけで、

それ以外の、つまらん、社会協調を説く分派組織など、
一切「解散」してしまえばいいのである。
そして、各個人が、ゼロからやり直しである。

そういう点では、本当に、上祐というのは、修業者としても潔くないですし、
すべてを解散してゼロにして、全信者を「放り出すこと」こそが、
これから何百年か先の、個々の信者の転生の行く先の結果としても、
「彼らの為になる」ということすら分からない、「のうたりん」だといえます。


というわけで、「極論」すれば、私は、
自分が最初に信じたものと、最後まで心中するぐらいの覚悟のある派の
方が、まだしも「人の生き方と死に方としては、マシである」といえます。

自分が信じたものに伴うリスクを、自分で背負う覚悟をして最後まで
行くのですから。

従って、自己責任を持って、オウムの原理主義に最後まで付き合うか、
さもなければ、「脱会して1人の道を求める個に戻るか」、
そのどちらかしか、ないのである。


●もっとも、同じことは、
「他のすべての宗教信者たち」にも言えることです。

もしも「最初の教えを、都合よく変形する」のであれば、
それは、その流派の末裔を名乗る資格はないということである。


　　　　　　　　　　　　　　●


ちなみに、無明庵では、既存する宗教の信者は、一切、お断りです。

しかも、無明庵すらも、信じることを許しません。

何も「信じるな」が、ここの教えです。


なぜならば、「観念的に、自分に都合のいいもの信じる」ということと、

「体験的な会得」とは、全くの別問題です。


体験するほどに、

何かを信じる必要など、何もなくなりますから。


信じるというのは、あくまでもそこに自分との距離がある場合であって、

会得したものというのは、あまりにも当たり前すぎて、

信じる必要すらありません。


真の意味で、宗教的であるということは、

逆説的に言えば、何も信じる必要すらないということです。


むろん、酒飲みや、読書好きが口にするような、
軽薄な「人間演歌教」や

宮崎アニメが愚痴るような「愛情至上主義」も、

そして、「性善説に基づく宇宙賞賛教」やら、

「創造主が何かの目的で善意に生物を作った」などという妄想も、

「人類や生命が、何かの大きな目的に向かっている」だのという妄想も、


　　　　　　　　何ひとつも、信じる必要はない。



私に言わせれば、これらの方が、よっほど「危険思想」である。

それらが「危険思想である」、根拠を明確に言っておきますよ。


皆さんは、「何もひとつも疑うことなく」、宇宙の進化や神やら
仏法やら、永遠の時間やら、世界の存在に何かしらの意味がある事を
「信じてきた」でしょう。違いますか?


　　何ひとつも疑うことなく、なんとなく信じてしまったこと。

　　このこと自体を、
　　もう「立派なカルト」以外の一体何だと、皆さんは言うのですか?




　　なにしろ、それらが言う宇宙論や、「魂の進化論」なるものには、

どこの馬の骨とも分からない霊能者や聖者たちの、「証言」なるものと

　　　　　　　　非常に曖昧な、「状況証拠」しかなく、


　　宇宙が、存在するに価値あるものだとするような「物的証拠」は、

　　　　　何ひとつも、この宇宙には「ない」のですから。



　　　　　　　　　　　　　　　　●


ある意味では、宇宙人ジョーンズの言うように、
(・・・ただし、地球ばかりではなく・・・)


　　　　　この宇宙は　「本当に、ろくでもない」　のである。




　　　　　　　　　　　　　　　　●

★ . 　　

●前回の竹の間の投稿や、松の間でも、
最低限の知的生物としての最も基礎的な「資格」が、
人口管理にある、という話をしました。

そして貧しいときには一家の中ですら子供は制限するのに、
国家や惑星単位では、どうしてそれをしないか、という話でした。

●ところで、貧しいにも関わらず、子供が多かった「時代」、
または「地域」というのがあります。

しかし、当時、どうしてそうなったかには理由があります。
たとえば、ここ約半世紀の都市部ではあまりないことですが、
昔の地方の場合には、子供が多い家族が比較的多かったわけです。

それには理由があります。
まず第一に、農業や林業や漁業のうち、とくに農業に従事していた
家族の場合には、少なくとも畑があればなんとか食わせることだけは
出来る、という安心感から、子供を作りつづけてしまうことが多かったことです。
これが都市部だと、その食すらも保証されませんから、必然的に
自主的な産児制限が起きるわけです。

しかし、では農家がそれで本当に良かったのかといえば、
まったくそんなことはありません。

なぜならば、全員ではないにしても、昔の風習からして彼らは
子供というものを、子供としてではなくて、
労働力として考えたからです。

ある年齢になれば、子供は畑で労働力になる、という打算があって
子供を多く作ったという側面もあるわけです。

つまり、「元が取れる子供」です。
この傾向は、都市部でも同様に起きて、それが、
ちょうど、教育ママとか言われる世代や学歴社会の汚染が始ったころの
傾向です。

子供は、親にとって「投資」の対象とされたわけです。
ただし、この傾向は、もっと遥か昔の日本社会からもあったわけです。


●人口管理がなされなかった理由は複合的なものですが、
昔は避妊法が徹底していなかったことも原因です。

しかし、それらがあっても、
子供はいずれ、子供、あるいは孫の世代になったら、
自分たちに恩返しをするはずだ、という親の打算から産児制限をせずに
子供を作ったケースも多かったのは事実です。

そして、さらには、昔の社会では、子供を産まない嫁など、いらん、
という差別もあり、それが理由での離婚もあったわけですから。

また日本ではあまりないことですが、宗教などがここにからむと、
避妊に消極的か否定的という弊害もあります。



●社会的な価値観や、避妊の無知なども人口管理を遅らせた原因ですが、
その中でも、もっとも「悪質なもの」は、
やはり「子供に投資する感覚の親」の存在です。

このことは、竹の間でも何度か取り上げたテーマですが、
親の都合の良い「調教」をされた子供は多くいます。
彼らのほとんどが、ニートやひきこもりになりやすい傾向にあります。

親としては「これだけ投資したんだ、お前にいくら金をかけたと思ってるんだ」
というのが親の本心にあるのでしょうが、

残念ながら、現代は、昔の家族のように祖父母から孫までが同居して
相互に生計を支えているような家族形態ではありません。
だから、投資を回収する事などできないのですよ。


●私も東京を離れてから、地方社会をいくつか自分の目で見て、
どこの地方にも、共通していたことは、
「馬鹿長男」が多いことです。

というのも、家を継ぐのは長男で、それ以下はある意味では、
すべて、ただの労働力、というような側面があるからです。
むろん、その分、次男以下は気楽な面もあるでしょうが、
差別も多くあり、それで歪んだ次男以下の人達も、多く見ました。

しかし、一方の長男も、これまた必然的に期待を押し付けられ、
過保護に育てられ、
家を継がせるという親の「投資の対象」にされたわけですから、
とうぜん、その性格は歪みまくります。


●いずれにしても、人口管理のなされない民族など、
私に言わせれば、人間とは言えません。

また、子供を投資の対象として考える考え方そのものが、
(全部ではないにしても、親の「本音の一部にあった」としても)
子供を歪ませます。


●国力というのは、とにかく、まず第一に、食料自給率、
次に物資や燃料の自給で、その上の余剰をもってして貿易をする、
というのが最も「強い国家」の基盤です。

武器など持ったところで、衣食住、とくに食と燃料資源がなければ、
かならず、経済的にも政治的にも「脅迫」をされ、利用されるのですから。

しかし、現段階で、日本は、食糧自給をあまり進めるべきではありません。
それをやれば、また農地の乱開発が起きるからです。
とうもろこし畑を作ってエタノール燃料を作ったところで、
現在の人口をまかなうことはできません。

ただ人を食わせるだけのための、資源開発の悪循環であってはならないわけです。

従って、とにかく、まず人口増加を抑えることが先決です。

計算によれば、このままいくと、いずれは日本の人口は
現在の半数ほどに減るらしいですが、それでもまだまだです。


●とにかく「豊かさ」の基本とは、
「人口密度のバランス」と「資源の自給力」にこそあります。


スイスという国には、昔はヨーロッパの他国に傭兵を派遣した歴史があったり、
今では、確かに、武器商人たちの薄汚れた金も蓄積され、運用されているのですから、

必ずしも国家の手本になどは、なりませんが、

それでも、つい最近知ったのですが、スイスの人口はなんと、
800万人にも満たないらしい。

そして徹底した環境保護がなされている上に、
私がスイスの映像の番組を見ていて関心したのは、
「色彩感覚」のよさです。

昨年に書いた、みっともない「ブルーシート」などどこにもない。

観光地に立てられた、建物や駅、列車、公共物に至るまで、
景観を全く損ねないような色調で作られている。

持って生まれた国民の色彩感覚なのか、何かの規制があるのかは
知りませんが、日本の「下品極まりない色調」の観光地とは大違いである。


●「人口を減らして」、
「食と資源を自給すること」で、
「輸出入の貿易に過剰に依存しない国家」
「他国の経済や戦争に利用されない国家」を作ろうと思えば、
500年計画で、それをすることは、決して不可能ではありません。

昔とは違う形での後戻り(正しくは国家改良)は、
本気でやる気さえあければ出来るのである。

ただ、そのことに本気になるよりも、
資源を食いつぶして、人口が増えて、そして、人が戦争で死んでも、
武器で儲かる誰かだけが貯金をできれば少数の人間には万歳な世界なわけでして、

一方の庶民の感覚としては、
まー、自分が死ぬまで適当に苦しくなければいい、
というのが「人類の本音」ですから、
このまま自滅するしかありません。


●前回の投稿で、利するものがないなら夫婦や恋人は別れるのだから、
社会と個人もそのようなものである、という事を書きました。

一方で、これを現在の、アメリカと日本に喩えると、
それは、まるで、「どうしようもない、暴力夫と別れられない妻」
のようなものです。

どうしようもないヤクザな旦那に
「誰が食わしてやっていると思っているんだ」と言われつづけ、
「誰が守ってやっていると思っているんだ」と言われ続け、

内心は、別れたい気持で一杯なのに、
しかし、これまたそこは「駄目な妻」「駄目な女」と同じで、
ここまで、虐待され、脅迫されているのにもかからわず、
この妻(自民党を中心とする頭と性格と育ちの悪い連中)は、
こう言っているのである。

「だって、だって、あんな旦那でも、
貧しかった私に、昔はチョコレートをくれたし、
クリスマスの楽しさも教えてくれたし、
それに、それに、他のヤクザから私を守ってくれるんだから、
あんな旦那でも、悪いところばかりじゃないの」

これが、駄目夫に従属する「駄目愛人」としての日本の醜態、
すなわち、彼らの大好きな「現実」なのである。



　　　　　　　　　　　　　　　■
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さて、人類滅亡の物語で、いくつかのうち、
一個だけ、ちょっと面白かったのが寄せられましたので、
掲載しておきます。

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>【世にもこっけいな、地球人類の最後】


2020年。地球の環境汚染はさらに進行し、さらには地球温暖化も相まって、
過去に海洋投棄、または地中に埋設投棄された筈の汚染物質が、
急速に大気に放散され出すという非常事態を迎えていた。

被害は北半球の大都市部よりもむしろ、汚染物質が密かに大量に運搬され
投棄された南半球から始まった。その汚染物質はやがて大気に混じり、
さらに気流に乗って、地球全体を覆いこむ事態となっていた。

国連各加盟国は温暖化防止策に非協力であった米国等を非難し、
米国は当然のように温暖化のせいではない旨の主張を繰り返したが、
1年で汚染物質が原因で死亡したとみられる数が130万人に及ぶに当たって、
もはや地球レベルでの協力が不可避な状態であった。


ここに、一人の救世主が現れた。
放射線物質であろうとダイオキシンであろうと、汚染物質を
完全に消失させる画期的な発明が米国の民間企業の中から生まれたのであ
る。
その企業は米軍とも多国籍企業とも関係のない無名の企業であり、
また、実質的な発明者もまた、とりたてて過去に実績のない無名の博士であった。

人工的な放電と特殊な電磁波を組み合わせたフィールドに汚染物質を
通過させると、その物質が完全に消失するというものであった。
また、そのパワーは大気中に投射することができ、それによってその大気を
完全にクリーンなものにすることができるというものであった。


地球人類は狂喜した。そして、実際、たった1年で、
地球は完全にクリーンな惑星に回帰したのである。
その発明装置は地球上の全ての工場、交通、医療機関に設置されることとなり、
今後、一切、環境汚染が発生することがないという大きな安堵感の中で
人類は生きることになったのである。
発明を生み出した企業と博士は、「人類の救世主」という究極の名誉とともに
莫大な資産を手にすることとなったが、
なぜか、その企業はその後、別の大企業に売り払われ、博士も行方不明となった。

「まあ、あれだけ儲けりゃ、あとは遊んで暮らすわな。
他人に金をせびられるのも嫌だろうし。」・・・そう人々は噂しあった。



2022年のある朝。
日本の外資系証券会社に勤めるA氏はいつものように6時半の目覚ましに叩き起こされた。
目を開くと、やけに部屋が暗い。

時間を間違えたかと時計を見るとやはり6時半であった。
外をちゃんと見ようと33階のマンションの嵌め込み窓に近づくその途中でA氏は昏倒した。

A氏がこの世の最後で見たものは、窓ガラスの向こうの、
その先を見通すこともできない程にうす汚れた灰色の空であった。
その同時刻、地球全体が一瞬にして汚染物質で包まれていた。
数時間後、人類は滅亡した。


その頃、銀河系宇宙の中でも、特に凶暴な存在として知られる惑星Qの
防衛軍指令塔で、このような会話が行われていた。

「太陽系第3惑星から放り込まれた例のゴミはちゃんと
「お返し」したんだろうな？」

「本日、完了しました。」

「全くあの程度の知能で、どうやって次元転送装置を作り上げたか知らんが、
よりによって不要になったゴミを我が惑星に放り込むとはとんでもない奴らだ。
反物質砲の一発であの惑星を崩壊させてもよいが、こっちがこうむった
迷惑をその身でしっかりと引き受けさせてやる。
２足歩行人類のみを除去するという物質変換済みの「お土産」もつけてな。」



>エピローグ

地球人類の滅亡後、惑星Qが加盟していない銀河系宇宙連合のトップ会合が行われていた。

「太陽系第3惑星への潜入、ご苦労だったな。」

「あいつらは博士とかいった肩書きに弱いですからね。
複数名の頭脳に私の偽のプロフィールと生い立ちを埋め込んだら、
簡単に「就職」できましたよ。後は、汚染物質を消失すると見せかけておいて、
実は惑星Qにそれらを次元転送する装置を「発明」するだけで事は済みました。」

「惑星Qに手を出せば、ただでは済まないからな。それにしても、
このままあの第3惑星を放置していたのでは、物質的だけでなく
他の次元の観点からも銀河系宇宙に対する悪影響は図りしれない。
止むを得ない措置だ。
まあ、あの惑星にはこういう言い回しがあるそうじゃないか？
〜毒をもって毒を制す〜とな。」



__________________________________________________________


●「松の間」も、関連する話題を更新しましたので、
　　お読みください。
　　↓
http://www.mumyouan.com/k/matunoma.html


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★ . 　　

もひとつ、来ましたので、紹介。
ただし、その前に、「前作品」に対して、無意識的なパクリかな?、
という疑問の声もあったので、それも紹介しておきます。


>先に指摘を一つしたいので、そのことを書きます。
>偶然なのかもしれませんが、No。3653に掲載された
>【世にもこっけいな、地球人類の最後】は、
>星新一のショートショート「おーい でてこーい」のもじりに読めます。

>「おーい でてこーい」のあらすじは以下の所にあります。
>（もっとも原文も数ページですが）
　　　　　　　　　↓
>http://blog.livedoor.jp/massado/archives/6627356.html

読むとなるほど、枝葉はともかく「大筋」のアイディアは同じですね。


●それで思い出したのですが、
大昔(20歳のころ)に私が読んだ「短編SF」に、
ちょっとダグラスアダムス的な、ジョークがありました。

「宇宙、生命、万物の疑問」に対する「究極の答え」が「42」であり、
「究極の問い」が「6×9は?」であり、

問いと答えは宇宙では一致をしてはならず、それがもしも一致したら、
宇宙は一瞬で消え去ってしまう、というのがダグラスの話でしたが、

私が覚えているショートSFは、うる覚えですが、次のようなものでした。

*******************************************************

それは、宇宙の中心がどこにあるのかを、探検した人達の話です。

彼らは、途方もない時間をかけて、宇宙の中心を探そうとして、
とうとう、それを発見しました。

　　　　　　そこには、こう書いてありました。




　　　　　　　　「ここが、宇宙の中心」


****************************************************


>---------------------------------------------

さて、別の人の、短編作品の紹介です。


ヒロシは泣きながら学校の帰り道を歩いていた。
学校でいじめられていじめられて、為す術もなく痛めつけられたのだった。
密かに好きなケイコちゃんの前でボロ雑巾のようにいたぶられ、
泣くしかなかった自分がふがいなく恥ずかしく、
泣きのデフレスパイラルに落ちていた。

「弱いから、弱いからいじめられるんだ。強くなりたいッ！　強くなりたいッ！」

口を固く結びながらヒロシは呪文のように独り言を吐く。
公園の隅っこで、膝を抱えながら、また涙がこぼれる。
「こんなひ弱で、何をどうしたら強くなれるんだろう……」

一番、ヒロシをいじめるキョウスケは小学生にしては腕力もあるし、
おまけに武道も習っている。どうやったら倒せるのか。
それにキョウスケには、同じく武道を習っている兄もいる。
キョウスケを叩きのめしても、兄が出てくればそれまでだ。倒せっこない。


祈るしかない。取りあえずできることがそれだけ。
それもまた情けなくもあったが、すがるように祈ってみる。

「……神様お願いです。世界で一番強い人間にしてください」
傍から見たら芝居がかって見えるほどにヒロシは必死に祈った。

　　　　　　　　　　・・・・・・・・

ちょうど、その日は新しい惑星神が着任した日であった。
先輩の上級神は、地球へ向かう惑星神に着任したら、
すぐに何か奇跡でも起こすように指示した。
神の存在を時折思い起こさせるためだ。

何を起こしたらいいのか分からない新任惑星神は愚直に質問した。
「何を起こせばいいんですか？」

「この指示待ち無能が。だから、お前はどうしようもない辺境の惑星に
飛ばされるんだよ。そんなこと一々訊くな。
どうしても思いつかなかったら、一番最初に目や耳に入った願い事を聞いてやれ。
それなりにデカイものなら、なおのこといいぞ」

「はぁ、そうですか。頑張ってやってみます」



新任の惑星神は、一時は着任者が800万も狭い土地にひしめき合っていたという
宇宙でも有名な土地に最初に向かい、そこで、ヒロシの、
純粋にどうしようもない念波をキャッチした。
先輩の上級神のアドバイスを思い出して、ヒロシの所にいっていることに
した。


「ああ、私、神様だけど、キミ、なんか願い事があるの？」

「！　ほんとに神様なんですか。あの願いを聞いてくれるんですか？」

「聞いてあげるよ。言ってごらん」

「世界で一番強い人間にしてください！」

神様は、ヒロシをジロリと見た。

「本当にいいの？」

「はい。世界で一番強い人間にしてください！」

「わかった」

神様は「それなりにデカイことなら、なおのこといい、と言ってたものな」と独りごちた。

「はい、キミ、世界で一番強くなったよ」

「本当ですか。やったー！」

喜んでヒロシは走り出し、
キョウスケに仕返ししてやろうとキョウスケの家へ向かう。


が、途中でおかしいことに気づく。


街に誰もいないのだ。人っ子一人。通りの自動車はすべて止まっていた。

「おかしい……」

今度は誰かいないか探し始める。

「誰かいませんかぁー」


誰にも会わないままくたくたになってしまって元の公園に戻ってへたれ込み、
もう一度神様を呼んだ。あの、純粋にどうしようもない念波で。


「なんだい？　願いは聞いてやったろう」

「『聞いてやった』？　あの、街に誰もいないんですけど？」

「街にじゃないよ。地球に残っているのはキミだけだ」

「えッ？」

「キミ、世界で一番強い人間になりたい、って言ったじゃないか。
キミの自己認識を保ったままキミの強度を上げるより、
世界中の人間を消すほうが簡単だったから。
だって、キミ世界最弱レベルなんだもん。

確実に世界一強くするには、これが確実。
世界にキミ独りなのだから、世界一だろ」

「そ、そんな世界一、意味がないです」

「意味は自分で作りなさいよ」

「ケイコちゃんは？」

「ケイコちゃん？　ああ君が好きだとかいう女の子ね。
彼女もキミより強いから消しました。
『世界一強い男』ってお願いだったら女性は残ったんだけどね」

「も、元に戻してください。ケイコちゃんやみんなを元に戻してください」

「願いを聞いてやったのに何言うんだ。
全部元に戻すなんて私のレベルじゃできないよ。
だから『ほんとにいいの』って念を押したのに」

「神様のくせに『私のレベルじゃできない』って何？　偽物ってこと？」

「偽物だと？」



なじられた新任惑星神は、ぶちきれてヒロシを捻り潰した。
この時、太陽系第三惑星からホモサピエンスは完全消滅した。

　　　　　　　　　　・・・・・・・・

その後、その新任惑星神は着任先の資源を越権行為で処分したとして、
懲戒解雇されて失業し、身を持ち崩したという。



_______________________________________________________________

★ . 　　

■前回までの、竹の間や松の間の話を自分で振り返ると、
結局、人類というのは、戦争をやったりやらなかったりする理由、
特に、やらないとか、戦争に反対する理由を、
「あくまでも人間のモラルとか良心によるものである」と、
さも主張したいようである、という傾向が見られます。

ライ病患者がいなくなると困るキリスト教徒と同じで、
戦争と殺し合いあってこそ、主張できる「平和や人道」であるわけです。

自分たちのモラルが正しいと主張するためには、
自分たちが悪だと断定できる事象を必要とする、
という意味において、本当に、幼稚な精神状態に留まっていると言えます。

戦争や殺し合いは「本能だからしかたない」ということに、
都合よく押し付けて、本質を考えることから逃げ回っているといった
「幼児的な状態」であるわけです。


●「メスを奪うオス同士の闘争」ですらも、あるところで攻撃を
やめるという自制を、動物たちは本能的にしていますし、
そもそも、彼らにはそこまで相手を殺す「身体機能を持っていない」わけです。

つまり、同種を「攻撃」はできても、「同種を殺す身体機能はなく」、
「相手を殺せる機能は、捕食のためのものに限られている」というのが、
自然界の法則です。

これだから、そもそも、人間同士の殺し合いには、
いかなる正当性も正義もなく、
自分たちの民族の「生存圏を拡大するために同種で殺し合う」というのは、
「一種の、精神異常の症状である」と、私は言うのです。

また、他の生物が行う「共食い」というのは、
極端な「緊急時にのみ」行うことです。
しかも、人間同士の殺戮のように、ただ殺して、侵略するのではなくて、
彼らは、ちゃんと相手や、相手の子供を食うのですから。


■ということで、
私に言わせれば、人類に良心や理性が「あろうがなかろうが」、
そもそも、「戦争の必要性そのものを削減」してしまう方が効率が良いわけでして、

その必要性の最たるものは、生存領域での争い元となる、
人口増加による食糧難であり、
その解決方法は、国家的、または惑星的なレベルでのコントロールです。


大規模な戦争を引き起こすほどの人口の過剰増加に、
歯止めがかからなかった理由は、複合的なものであると前にも
書きましたが、その複合的な理由のひとつは、「医療」です。

医療によって、老齢の寿命が延期されたことと、
そして医療によって、乳幼児の生存率が昔よりも高くなったことです。
こうしたことも重なって、とにかく、ネズミ算式に、
環境汚染をする人間という二足歩行動物が、爆発的に増殖したわけです。


■人口を減らすために、実際に何が必要となるかと言えば、
それは、

　　　　　【出産権・くじ引き制度】です。


たとえば、日本一国であれば、国内で生産できるカロリーを算出して、
それが人口とのバランスを崩しそうになった時点で、
国から産児制限をするわけです。

ただし、この場合には、格差社会の中で、裕福な家庭とか
資産のある家庭に「出産許可」を与えるというアンバランスを
起こさないように、「出産権」は、まったくランダムに、
くじ引き的なシステムで、割り当てられます。
そうして、
「この5年間に子供を作ってもいい」と許可される家庭が指定されるわけです。


■中国の一人っ子政策に対して、諸外国が、「あれは人権侵害だ」という
野次を飛ばしたことがあったそうですが、

　　　　私に言わせれば、人口管理もしないような政府は、


　　　　　　　「環境侵害」をしているのですよ。


____________________________________________________________



　　　　　●さて、ここからが、本日の本題です●


人間は、昔の方が悟りやすかった、とする主張をする人がいます。

たとえば、和尚がその１人でした。

その根拠としては、今のような情報化社会ではなく、
また、人々が単純な生活をしていた時代の方が、
無明庵用語で言うところの「エゴの屈折回数」が少なかっただろう
というのがその根拠です。

素朴であったから、落とすべきエゴも少なかったとするのが
この手の論理です。


●しかし、私は全くこれには同意できません。

昔の時代の方が人が悟りやすかったか否か、それ自体に、
なんら、「統計学的な根拠」もないわけですから、
そのこと自体が、疑わしいのですが、
ここでは、100歩譲って、「かつては、そうであった」としてみましょう。


では、もしも、本当に昔の方が悟りやすかったとしたならば、
その本当の原因は何であったのか?
これが、今回の話の、私の論点です。


■いわゆる「単純な生活」は、悟りなど引き連れてきません。
しかし、単に社会的に混乱した社会や生活も、悟りの「入り口」を
引き連れてくることもありません。

また、内乱などによって死の恐怖が身近にあるということも、
必ずしも悟りの入り口を引き連れてきません。
それどころか、その恐怖に反発するかのように、
生存欲と、戦争の連鎖を引き起こすことになります。


■だから、もしも、昔の人達の方が悟りの「入り口」を目撃しやすかった
というのであれば、その理由は全く別のところにあると
私は見ています。


その本当の理由というのは、
それは、昔の人、それも全員ではなく、昔ですらも、
ある一部の人達の感じていた、「死」というのは、
今の人々が感じている「死」とは、「層が異なっていた」ということです。


■つまり、たとえば、2500年ほど前、あるいはもっと前の時代、
そこで、今よりもその数が多かったであろう、本当の修行僧、あるいは
探求者たち、次元の冒険者たちが感じていた「死」というのは、
現在の我々が感じたり、想定していた「肉体の死」ではない、
ということです。


■どうしてそういう時代であったかといえば、
ここ千年のように、唯物的な傾向が強まる「その前の社会」にあっては、
霊的な世界との接点は多く存在していたのですし、
ある意味で、人は肉体の死では終わらないということが、
集合意識の中でも「全世界的な常識」でもあったわけです。

意識が現実として認識する生存領域が、そのような次元にある場合には、
肉体の死ということは、さほど問題ではありませんが、
ただし、「肉体以上のレベルでの死」というものが、
その時には、その視界に、かいま見えるわけです。


■EO師は、このことを、
>「精神体の死は、肉体の死よりも、何百倍もの恐怖を伴う」と書いていました。

つまり、肉体というものは、平均して80年で、その新陳代謝を終えますので、
その80年という歳月の「執着」とか「生存意志」しか持ちません。
だから、その程度の生存欲であれば、死んでから手放すことも難しくはありません。


しかし、たとえば、肉体よりも一段階上の層となると、
生存時間のスパンが、数百年となり、またその上の層になると、
数千年という時間を周期とする「身体または生存形態」で、
別の次元での新陳代謝をしているわけです。

つまり、たったの80年しか生きない肉体を放棄するのは簡単でも、
5千年の寿命を持つ、魂の身体のようなものに損傷なり、
その死が実際に近づくということは、
私達が今感じるような「死」とは、
「全く桁違いの恐怖がある」ということです。


この「ひとつの層の死」に直面したときの、ひとつの例が、
たとえば、小悟という現象です。

自我それ自体が持つ寿命は、80年どころではなく、数千年はあります。

そうなると、その数千年という自我に死が訪れるときには、
それは肉体の死など比較にならない抵抗や不安や恐怖を生ずるわけです。


■こうした構造から、昔の人が、もしも現代人よりも悟りやすかった
側面があったとしたら、
彼らは、今、我々が認識しているような霊性とか、霊的な世界が、
彼らの日常であった以上は、
彼らが感じる、本当の死の実感というものが、
今、我々が感じている肉体のスパンのものではなかったということです。


■生存欲や、死の恐怖を、仮に「単純計算」するならば、
肉体の死の恐怖が1とすれば、ひとつ上の階層では、
どんなに少なくとも、一オクターブ、つまり「倍」になるはずです。
実際には、10倍ぐらいかもしれません。

そのように、「死滅」として感じる層は、
上の次元に上がるほどに、「根本性」というものを帯びてきますから、
より大きな恐怖を伴うものとなります。


■良い一例かどうかは、疑問が残るのですが、
そうした「恐怖」をかいま見たかもしれない人物が、昔いました。

それは、指定暴力団の山口組の家に生まれた、ミツルという青年です。
彼は、かつて一冊だけ「魂世紀」という本を残しました。
当時の、いわゆる「トンデモ本」のひとつとして、精神世界のコーナーに
あったものですが、
私も一度だけ、目を通したことがあります。

決して斬新な内容ではないのですが、ただ一点、異なっていたのは、
彼が「霊界それ自体の死滅」を、予感、またはかいま見ていたことです。

その彼が見ていた「崩壊する危機に瀕した次元階層」は、
さほど本質的な層であるとは思えませんでしたが、
それでも、我々の上層世界にも、周期的な新陳代謝があり、
いわば、魂の次元もまた「死に瀕する」ことがあるということを
口にした、「当時としては」珍しい人物でした。


■つまり、時代が過去に行くほどに、
「次元界情勢」のようなものに敏感な人達が多くいたということです。

それらの人々は、ある意味で、日常的に、天気でも予測するように、
肉体や物質以外の次元の動向を見ることが、当たり前であったわけです。

その彼らの視界から見たときに、
肉体の死では済まない「死」とか「大変動」といったものが知覚されたために、
その彼らが認識した「特定の層」での「死」を克服、
ないしは超越するためには、

それよりももう一段上の階層にある本質的な部分を自分の中に
「起動」させるしかなかったわけです。


■つまり、これが無明庵で、何度も言われる、
「悟りは、それを必要とする者にしか、入り口は開かない」ということの
意味です。

肉体ではない次元といっても、「知識だけ」では、誰もがご存知のように、
エーテル体とか、アストラル体とか、ゴーザル体とか、
今ではすっかり「死語「になったような言葉で表現される「階層」があるわけですが、

それぞれの階層にも「死」が存在するわけです。

これは、宇宙は永遠ではない、と言われるゆえんです。


■その層のどこに、自分が自分の本質部分を自己同化をしているか、
ということによっては、
その自己同化をしている層が破壊される危機に直面したときには、
肉体の死を克服する程度の力では、全く太刀打ちできないわけです。


■そういうわけで、昔の人というのは、
今よりも、「より本質的な死」を、かいま見ることが、
今よりも多かった、というのが、
昔の人達の方が悟りやすかった理由であると私は認識しています。


■そういう意味では、巷で流行しているような、
江原的世界観、いわば丹波的世界観、どこにでも転がっているような
ある意味で、軽薄で全く奥のない、「霊界進化教」。

ああしたものが主張する世界観や倫理観や進化論が、
「その効力が全く無効になる」システムが、
何重にも、その上の階層には存在しているわけです。

つまり、ある意味で、ああした世界観に従属することは、
ちょっとした、宇宙的な変動や変更の前では、
まったくの「時間の無駄に終わる」わけです。

もっとも、動物から人間になって、間もないような人達には、
人生の指針には、なり得るかもしれませんが。



■ところで、無明庵が昔からずっと照準を当てている問題というのは、

　　　　　「全く問題のないはずのところに発生する問題」についてです。


つまり、分かりやすくいいますと、


この地球という世界から、人口問題が解決され、
戦争がゼロになり、
ついでに言うと、機能不全家族の子供や大人が全員死滅して、

まったく問題のない、正常な人間だけになったその時、

その時から、やっと本当の地獄が始るということです。

そこに行くまでは、今の地獄は、単に病的な地獄にすぎません。

ちょうど、病気の症状にも、
「病的な病気」と、「健全な病気」があるのと同じです。

健全な病気とは、定期的な発熱や、回復に伴う反応や、
正常な免疫機能その他です。

一方の異常な病気とは、免疫不全や、人工物による身体汚染です。


■そのように、もしも人類が、全員とも、全く問題のない地点に来たならば、
「本当の大問題」「本当の地獄」が、
そこから、ようやく始るということなのです。


このことを、もっとも端的に、地球の人間にも分かりやすい、
象徴的な神話として説明しているのが、「釈迦」の探求のプロセスです。


彼のスタート地点は、自分が機能不全家族であったことでもなければ、
貧困でもなければ、死の恐怖でもなければ、
老いや病の恐怖でもなかったということです。

彼の出発点とは、三次元的な意味での、
老い、病、死そのものに対する恐怖ではなくて、
それらが存在する事に対する「疑問」と、
「その疑問に伴う不安」であったわけです。


釈迦が、最初にその一歩を踏み出したところは、
肉体ではない次元での「死と生の意味に関する難題」だったということです。


だから、そもそも、魂の永久性やら、
カルマの法則だの、「霊的進化」などを、「盲信」しているような、
現段階の地球の思考法や価値観では、
悟りという領域は、全く扱うことのできない問題であるのです。


肉体ではない次元での臨終というものは、
そこで、自分の肉体ではない層が死んだら、
もう本当に、永久に死ぬ、永久に存在しなくなる、という、
普段は、何千年に一度しか人間が「決して知覚することのできない」、
「永久」という、
目もくらむような、とんでもない時間のスケールの中での、
根こそぎ自分が根本から抹殺されるような、
死の実感がやって来るわけです。

それは、「死ぬぐらい楽なもんさ」では済まないものとなり、
それが奪うものは、肉体以外の次元にも及びます。

人間の自我でさえも、かなりの寿命がありますから、
その自我が殺される「小悟」の体験でさえも、
それは、数千年の寿命を持つ身体が死ぬということに対する、
強固な「抵抗」を生むわけです。

肉体が死にたくないと言うよりも、自我が死にたくないと叫ぶほうが、
何十倍も、その抵抗と不安と恐怖が強いということです。

その自我や、高次身体の「もがきと、抵抗」の結果の最たるものが、
「光の体験」という「偽物の悟り」であり、

ほとんどの人間が、その光に騙されてしまうか、
または、自分で自分の「生存本能を慰めてしまう罠」に陥る、
ということは、
『虚無の微笑』に書かれているとおりです。



●ですから、
「死」を「どこの次元層」で、「自分の死として実感するか」、

そのことによって、悟りは大きく分けても、3つに分類されるというのが
ひとつの「現実的な構造」なのであり、

それを主軸のテーマのひとつとしたのが、
『虚無の微笑』という本であったわけです。




悟れば、何もかも解決すると思ったら大間違いということです。


「どこ」の「死」に直面するか、そして実際に死ぬかによって、
そこから着陸する次元の「平原」は、異なるということです。



　　　　　　　　　　　　　　■

★ . 　　

　　　　　　　　　　書　初　め　で　す。


　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　




　　　　　　うつ苦しい国　ニッポン




この用語の用法====→「あー、なんて、うつ苦しい人だ」

　　　　　　　　　　「今日は、午後から、うつ苦しい一日になるでしょう」


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★ . 　　

　　　　　　　

以前に、紹介しました、私が一押しの「dvd」です。

古書大予言のご夫妻も、正月休みに見て「びっくり」したそうです。

私の知人のギタリストも、びっくり。

剣術をされている人も、びっくり。

手裏剣をしている人達も、たまげて、

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世のお父さんたちは、正月の息子さんへのプレゼントにも良いかも。


　ただし、良い子も悪い子も、くれぐれも、真似をしてはいけません。



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