▲
控えの間
-
全館目次
- 松の間
■
BBS
- 竹の間
■
BBS
- 梅の間
■
BBS
- 桜の間
■
BBS
■
松竹梅の間:ログ表示
松の間
竹の間
梅の間
桜の間
★ 番号指定:
1ページの表示件数:
件
☆ 検索語 :
検索表示 新着から
古い方から
タイトルだけ表示
タイトルと5行
全部
「性と死のホームページ」 http://www.mumyouan.com/
.
より詳しい使い方の説明(9月11日変更)
●梅の間へようこそ●
掲示板
Title
助っ人リンク
2007年3月までは
「虹のオーガズム」と「性のレシピ」
の
読者専用の質疑応答用の掲示板でしたが、
2009年7月より禅書道日記に変更。
ブラウザーの設定などの理由で最新情報が表示されない場合があります。更新ボタンやF5キーを利用してみて下さい。
[1345]
■
■・謹賀新年・■
by:
鈴木崩残
2010/01/01(Fri)19:25:51
明けまして、おめでとうございます
今年も、もし、よろしかったら、
紅茶でも飲みながら、
私の与太話と書に、お付き合い下さい。
____________________________
最初の与太話は、
既存する、有名な「禅問答」
私の好きな逸話「ベスト5」です
【野鴨は何処へ】馬祖野鴨_________
●馬祖が弟子の百丈と歩いていた時、
野鴨が飛んで行くのを見て言った。
馬祖「あれは何だ」
百丈「野鴨でございます」
馬祖「どこへ行くのだ」
百丈「もう飛び去りました」
馬祖は百丈の鼻を、ぎゅっとひねった。
すると百丈は、痛さを忍んで音(ね)をあげた。
馬祖は言った。
「これでも飛び去ったと言うのか」
___【動くのは旗か風か】六祖風幡_________
●その日、寺で説法がある事を告げる幡が、風でバタバタ鳴っていた。
二人の僧が、それについて対論していた。
一人は「幡が動く」といい、
もう一人は「風が動く」と往復問答していた。
それを見て六祖は言った。
「動いているのは、あなたたちの心です」
___【趙州の柏の木】趙州柏樹_________
●僧が趙州(じょうしゅう)和尚に尋ねた。
「初祖ダルマがインドからやってきて伝えようとした、
禅の極意とは何ですか?」
趙州は答えた。
「庭さきの柏の木だ」
___【倶胝の一指】倶胝堅指_________
●倶胝(ぐてい)和尚は何か尋ねられると、
決まって、ただ一本指を立てた。
寺の童子が、外客に、
「ここの和尚は、どんな説法をするのですか?」と尋ねられ、
倶胝の真似をし、一本の指を立てた。
のちに、これを聞いた倶胝は、
刃物で童子の指を斬り落とした。
童子は痛さのあまり、叫び声をあげて出て行った。
すると、倶胝は童子を呼び止めた。
童子が振り返ると、今度は、倶胝が指を立てて言った。
「おい、これを見ろ」
それを見た童子は、はっと悟った。
★第一位・・・
___【鎌の切れ味】南泉鎌子_________
●南泉が山で作務をしていた時、旅の僧が尋ねた。
「南泉への路は、どう行けばよいのでしょうか?」
南泉は答えた
「わしのこの鎌(茅鎌子)は、三十銭で買ったんだよ」
僧は言った
「鎌のことを問うたのではありません。
南泉への路は、どう行ったらよいのですか?」
南泉は言った
「使ってみると、すんげぇー、切れ味なんだ」
___________________________
■四位までが、相手に対する教えを含んでいるのに対して、
この南泉は、この僧に、全く取り合わない、というところが、
実に素晴らしいので、第一位。
「南泉がそう言うことで、
ここで、こうして作務をしている、これそのものが、
君が探している南泉だと示唆しているのだ」
なんつー、そんな野暮ったい、的外れの解釈は、全くの間違いですよ。
むしろ、逆でしょう。
「南泉なんていうもんは、もう、この世におらんよ」
という声すら、私には聞こえてきそうな、名場面です。
____________________________
●で、書初めに、ちょっとだけ、書いてみました。
今日、初めて書いた文字なんで、すんげぇー、切れ味が悪いです。
↓
http://www.youtube.com/watch?v=I377wGgixi4
______________________________
物語は、まだ続きます。
●ところで、五位から三位までは、どうと言うこともないお約束どおりの、
定番の、ありふれた禅問答で、たいしたことはありません。
一方で、私が第二位に「倶胝の一指」を持ってきたのには、
理由があります。
それはこの導師が、実に理にかなった教え方をしたからです。
もしも、師の模倣をしたということで、ひとさし指を斬りとして
「そのまま」だったらば、どうだっただろうか?
童子は、一生その自分の犯した愚かさの記憶を忘れることは、
出来なかったでしょう。
ところが、倶胝は、すかさず機を捉えて、
童子に救いの手を差し伸べたというところに、
この逸話の見事さがあります。
痛みと混乱と、
自分が、なんという馬鹿なことをしたのだ、という
大きな後悔に悶えている、その真っ最中に、
「本物の一指」を見せられた童子の気持ちを、
あなたは理解できるでしょうか?
それがいつも見慣れていた師の一指とは、
どれほど違う次元のものだったかを。
●さて、この物語が好きな私は、この物語を続けることにしました。
ひとさし指を落とされた童子は、その後、さらに悟りを深め、
のちに「童子和尚」という名で寺を持った、
という話にしておきましょう。
*********
ある夕刻、童子和尚のところに、
旅人がやってきて、一宿した。
旅人は、童子和尚に、指のことを尋ねた。
旅人「失礼ながら、その指は、どうなされましたか?」
童子和尚は、かくかくしかじか、事の顛末を旅人に話して聞かせた。
そして最後に、
和尚は斬られてなくなった自分の指を差し出すと、
旅人に、こう言った。
童子和尚
「旅の方よ。
ところで、あなたの力で、
私の私の指を、元に戻してくれまいか?」
●さて、これが新春の禅問答の第一問です。
答えを見たくない人は、ここからスクロールしないでください。
下の方に答えを書いてありますので。
すると、旅人は、こう言った・・・・・・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
旅人は言った。
「ここの和尚は、どんな説法をするのですか?」
_____________________________
●つまり、
かつて、童子が犯した、その過ちの「原点」に戻らないかぎり、
指は決して元には戻らない、ということです。
だから、旅人のこの粋な回答は、
その事件のきっかけとなった、
あの当時の「来客の質問」と同じところへと戻るわけです。
●むろん既に悟っている童子和尚が、
指を元に戻したいなどと、
そんな事を本心から思うわけも全くないのですから、
童子和尚が、旅人に問うたのは、単なる「戯れ」にすぎません。
さて、旅人のおかげで、
これで、めでたく、「指」は童子のところに戻ってきました。
あとは、童子和尚が、指を自分でくっつけるのみです。
そこで第二問です。
これが、私から皆さんへの本当の問いです。
旅人「ここの和尚はどんな説法をするのですか?」
_______童子和尚は、どう答えたか?です_______
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
●ちなみに、
「無き、その人差し指を立てた」、なんて言うことを
言おうとした人がいたとしたら、
その人は、無明庵の掲示板の閲覧から去って、
二度と戻ってこなくていいです。
そもそも、悟ってもいないくせに、
和尚の「猿真似」などをしたことの、そのあまりの愚かさを
もっとも身を持って学んだ童子和尚が、
そのような事を(指を立てる事など)する事は決してありません。
自らの中から出てくる「他人の真似ではない独自のもの」を、
その説法とする、という姿勢こそが、
自らの恩師であった、倶胝和尚への恩返しでもあるからです。
ということで、さて、
童子和尚は、旅人の問いにどう答えたか?
★この答えは、皆さんが一生をかけて出すべきものですから、
一生をかけて、出してください。
これは、以前のような禅問答クイズごっこの、出題ではありませんので、
ご自分が死ぬときに、自分自身にその答えを言ってください。
他人に言う必要はありません。
なお、言うまでもなく、
メールなどでの回答は受けつけておりませんので
決して送らないで下さい。
何度も言うように、その禅問答の原作が優れたものである場合には、
全ての禅問答とは、他人事のように、へらへらして読むべきものではなく、
そこで問われているのは、
他でもない、あなた なのですら。
■
____________________________
★
.
<<-- これ以前の投稿 10件
(1345 番)
これ以後の投稿 10件 -->>
梅の間 の最新投稿
オーガズムTop
全館目次
C mumyouan 当サイトのコンテンツの無断転載は著作権法により禁じられております。
- BlackVoid BBS CGI 2006.08.30 -