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Title
助っ人リンク
2007年3月までは
「虹のオーガズム」と「性のレシピ」
の
読者専用の質疑応答用の掲示板でしたが、
2009年7月より禅書道日記に変更。
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[1356]
■
■禅書道日記-その95
by:
鈴木崩残
2010/02/10(Wed)09:30:02
おたより
■私がDVDの中で、特にその人のパーソナリティーについて
何も言わない場合には、二つのケースがあります。
その人の書を書くことが楽しかったり、
または言う必要が特にない人の場合。
こういう場合には、特にカウンセリング的なことは
何も言っていなくても、私の楽しそうな雰囲気が伝わっていると思います。
もうひとつは、言うべきことは山ほどあっても、
どうせ聞く耳もなく、無駄だと判断した場合。
こうした場合、DVDはある意味では、最悪のものとなります。
ただ書いて、少しの雑談だけしておしまいです。
●一方、今回の方へのDVDは後半で、少し「辛口」になったので、
気分を害されるかなと思ったのですが、
メッセージの大半を上手く受け止めることが出来たようでしたので、
私もひと安心しました。
こういう方の場合には、私も躊躇なく言うべきことを言う
というケースがほとんどです。
****** ******
DVDの感想
DVDで何度も指摘されたとおり、
僕が「怒」を選んだのは間違いだとよく分かりました。
何度も噛み砕いて説明してくださってありがとうございました。
自分が「怒」を選んだ理由をもう一度整理してみると、
自分には何か足りないなんでこんなに弱々しいんだろう。
強く生きたい。
怒りの感情をきちんと消化してこなかったからだろうか。でした。
でも、自分が本当に求めていたのは人間としての芯や信念、
本当の自分は何かという根本的なことで、
そこから発せられる強さだと分かりました。
注文メールでの「怒」を選んだ理由というのは
身近なある人の様に強く生きたいなと思うのですが、
この人はよく怒るのに最近の自分は全く怒りすら湧いてこないけど
これでいいんだろうか。もっと怒らなくて。
また、中学生の頃からかわれたりしていたんですが、
その時、爆発しそうになったものを爆発させなかったのが
いけなかったのかなと思って書きました。
これを読み直してみると、「怒」ではなく、
まだ「強」を選んだ方がましで、
本当は「芯」や「軸」や選んでくださった「確」とか、
そういう字を選ぶべきだったとわかりました。
また、不満と怒りというものを混同していたことも分かりました。
もうすでに怒っているという経験はなく、
自分が怒りだと思っていたものは、なんとか押さえ込める程度のものだったので、
本当に怒るという体験はしたことがないんだと知りました。
人生の中で我を忘れて怒るなんてことは一度もなかったですし…。
自分の中に確かなものがないことについてですが
自分は小さな頃から親にほめられること、
親を不機嫌にしないことを選んできました。
また、自分は他人の些細な一言でも真に受けて傷ついていたので、
他人を同じように傷つけたくないと思っていました。
だから、自分がどうかではなく常に他人がどう思うかで判断して行動してきました。
自分はここで笑ってもいいのか?とか
ここでこんなことを言ってもいいのか?とか
ここではどんな振る舞いをすればいいのか?とか
そういったことをいちいち考えていたというか、
親の合格基準に合っているかとか
他人に嫌われないかとかそういうフィルターを通していました。
だから「笑」という字の最後がおかしくなるのはそのせいで
ストレートに笑が表現されていなかったせいだと思います。
そうやって他人に合わせたり、
他人に都合のいい人をやっているせいで自分が分からなくなって行きました。
そういった頃の自分を思い返してみると、
結局自分は他人が恐くて逃げてばかりでした。
そんな状態の人が人ときちんと向き合うなんて確かに不可能だなと思いました。
「反論するのに怒りは必要ない」とDVDで言われていたのは、
全くその通りだと思います。
自分自身が怒りや不満付きで意見や反論されると
えっ?なんでと思ったり嫌な気分になったりするので
意見や反論そのものを言うように気をつけているのに、本当におかしいですね。
「きちんと怒ってこなった」ではなく、
正しくは「きちんと反論してこなかった」
「きちんと争ってこなかった」から「争」なんですね。
全くその通りで武器が使えない自分は泣いたり、
逃げたりしてばかりでした。
だからそういった要素は必要なんだと思います。
「人に流されすぎて、自分の意見がない」というのもその通りで
常に自分でないものになろうとしてきたせいだと思います。
なので、自分に正直に生きたいと思います。
今までは見るもの感じるものをねじ曲げてきました。
そのせいできちんと経験できていないのだと思います。
今の自分には血肉となるような実感を伴った経験が不足していると
感じています。
それを増やして自分が良いと感じるものを選び取っていこうと思います。
■書の感想
「道」
僕の道はあっちこっち行って回ってねじってって感じで、
とっても忙しい字ですね。
しんにょうのダイナミックさがとってもいいです。
DVDでこの字が書かれているところを見るのが好きです。
特に首の最後からしんにょうのところはすごいです。
あそこがスラスラ書かれているところは何とも言えません。
「美遊」
これはなるほどという組み合わせでした。
というのも最近オシャレに凝っているからです。
小学生くらいの頃でしょうか親に
「そんな変な服はダメ、お父さんはセンスがあるから
お父さんの選んだ服を着なさい」と言われて以来、
自分は美的センスないんだなと思って地味な服ばかりきていました。
2年ほど前に、生まれて初めての経験だったのですが、
服に一目惚れしました。
その服を買ってからオシャレのジャンルが一気に変わって、
本当に自分がしたいオシャレをしているなと感じられます。
それまでは本当に人の目を気にしてたんだなと改めて感じました。
普通の人が選ばないような服を選んでいるので、どんな「美」になるんだろう、
服以外にも美的センスを磨きたいなと思って「美」を注文しました。
なので「美で遊ぶ、美しく遊ぶ」で良かったです。
「美」「遊」それぞれは書けないのに
「美遊」で1枚にすると書けるというのが不思議でした。
「美遊」は遊のしんにょうがいい味出しててとってもいいバランスで
収まっています。
じっと見ていると不思議なのですが、
なんだか和やかな気分というか落ち着くというかそんな感じがします。
「確」
この字をたくさん書いてくださってありがとうございました。
そしてこの字を導き出してくださってありがとうございました。
僕自身が本当に求めているのはこういうものだとわかりました。
この「確」という字は「まだ今は、使えないかもしれない」と言われた通り
大きい方の「確」はなんだか自分には仰々しい感じがします。
小さく書かれた「確」は少し親和できそうな感じです。
ファイルに入れて時々見ようかなと思っています。
「今の状態は全然良くないですよ」と言われた様に、
自分でも自分のことをカラッポだと感じています。
今は自分のものと思えるのはオシャレくらいしかなく
仕事を通じて身になる経験が増えていっているので
それをこつこつ積み上げていくしかないかなと思っています。
今回選んだ字は選んだ時の真剣味が足りなかったと反省しています。
どんな風に書かれるんだろうという軽い気持ちで選んでしまいした。
それなのにちゃんと間違いが分かるように導いてくださって
ありがとうございました。
_____________________________
■いえ、字の選択においても、今回のそちらのご注文は、
真剣味は十分にありましたよ。
(私は意識できないのですが、書の結果から見て、
真剣であったのだと思います。)
だから、私もいろんなことを言いました。
本当に真剣でない人も、稀にいますが、
そういう場合には、今回のようなことは私も何も言いません。
また逆に、注文時に、全く何も頼まれていないし、文字と名前しかないのに、
延々とカウンセリングや、一方的に私が雑談してしまうことも、
しばしばあります。
よくわかりませんが、たぶんその人それぞれに応じて、
必要なものが字に出てくるのだろうと思います。
書けなかった字がある場合ですらも、真剣な人であれば、
それはそれでちゃんとした意味を持ちます。
逆に、適当に、なんとなく数文字が、たまたま書けてしまったとしても、
「ただそれだけの意味」と価値しかなく、
ただの記念品か、どうにか「字になったにすぎない」というものも
「稀に」ですが、あります。
その「最低ライン作品」という、私にとってもあまり価値のない作品に対して、
それでも、必要最低限の作業費として私がつけている価格が、
(送料別)7000円です。
だから、通常、「95%以上のほとんどの人たち」に対しては、
たとえ一文字しか書けなかった人がいても、
私は、常に1万円以上の仕事をしているつもりで全力で書きますし、
そのことに、私個人は、誇りをもって書を書いています。
といっても結果的には10枚以上入ることがほとんどなので、
一枚500円から700円といったところ。
まー、普通に比べると、破格すぎだとは、自分でも思います。
もしも、ストリートパフォーマンスで、
座って他人様の為に書を書くと、
たぶん、このへんの値段だと思う。つまり一枚500円ってとこかな。
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