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【おたより】


●その前に、書を注文された場合の話です。

郵便局というのは、どうにも融通の利かないところで、
連休を挟んでも、なんと、その日まで日数のカウントに入れてしまいます。

書留郵便の保管期間が、わずか７日なものですから（せめて半月にしろよ）、
もしも、留守中にポストに配達員の通知のメモが入っていましたら、
なるべく早めに郵便局に問い合わせてみてください。


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●おたより●（一部のみです）

・・・・もし、文字を探る様子を記録に残さず、出来上がった書だけ見せて
「これがあなたに必要な字です」と言われたら、
私には使いこなせない書になっていたと思います。

ですから、探る様子を見せていただけて本当によかったと思います。

今更ですが、もう処分されたと思いますが、
DVDではなく実物のあの線(途中に書かれた線)を見てみたかったです。

訳あり作品集よりもこっちがほしいです。
あの線はもう二度と現れない貴重なものですので。

ですから筆ペンで試し書きしているところが好きだったりします。


私（注文者）と書はこれから分裂して生まれるんだと思うと緊張しますし、
今年の2月に頂いた書は、ぴったり感がない、
書きやすくも書きにくくもないと言われたのはこたえました。


そう気付いてしまうと、書の製作現場は注文者の誕生の瞬間に、
自分自身が立ち会っていることになりますね。

しかもすごい難産で、
無理やりこじつけると、結合双生児の分離手術のようで、
崩残さんは、毎回とんでもない大変な作業をしていたんだと思い、
真剣に文字を選択しなかったことが申し訳なく思えてきました。

書とDVDを見て感じたことを書いてみました。


今まで謎のベールに包まれていた「●」の文字がついに、
部屋にデビューしました。
ぜひ報告したいのでまたメールしたいと思います。


最後に、あの子猫ちゃん行き先が決まってよかったですね。

崩残さんに保護された強運の持ち主なので、
絶対大丈夫だと思っていましたが、
すぐに引き取り手が見つかってやっぱり！と思いました。

でも、砂手さんも博士君も仲良しみたいでしたから、
崩残さんの家の新メンバーになるのでは？とも少しだけ思いました。

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●子猫は、最初に見つけて、「助ける」と決めたその瞬間から、
そうなってもしかたない覚悟は決めていましたが、反面、確実に、
先住猫の博士君のストレスになるだろうということもあり、
里親がすぐに見つかってよかったです。

博士君は、決して子猫をいじめたりしませんし、
むしろ親代わりのように優しく接していてくれたのですが、
反面では、慣れないことだったので、
三日ぐらいでも、神経が相当に疲れたようです。


●ところで、実は私も、
書を書き始める場面で使ったメモなども同封しようかと、
ここ数ヶ月前から考えていました。

ただ、何しろ筆ペンで下書きをしている紙は、
裏側に失敗した別の人の書が書かれているので、ちょっといくらなんでも
という感じなのです。

また字が出来上がる途中で書かれる無心の書なども
同封してもいいのですが、自分の作品という定義ではないので、
ちょっと躊躇（抵抗）があります。

いや、それこそ、あれが出産場面だとしたら、
ガーゼとか、胎盤とかそのまんま、相手に渡すようなもんですから。


●わけありの作品集は、私は、かなり好きです。
そもそも、最初は、「あー、こんな書を書いたこともあるな」という
記録の為に、最後の最後の判定の結果、自然に残ったものを、
うちにとっておくものでしたから。

習作は、確かにどこかに、ミスもあるのですが、
その反面で、完成品にはない、のびのびとした感覚があります。
飾る為というよりは、手にとって見る楽しみ方を、私はお勧めします。

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