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無明庵日記●猫の足跡-その685●「素人による 食品検査奮闘記・第64回」
by:
鈴木崩残
2014/05/16(Fri)14:35:39
「素人による個人測定・奮闘記」第64回
本格始動への「準備」
■「始動」といっても、測定ができるようになるという意味ではありません。
測定の為の準備を、ようやくきちんとできる状態になりつつある、
という意味です。
これまで4ヶ月やってきたように、高性能の機材を持つ測定所や、
機材よりも何よりも、
沢山の測定経験から、汚染の暫定値を割り出す努力を日々続けられてきた
測定所の方々には、とても顔を向けられないような、
まさにド素人の私の試行錯誤でしたが、
これから、いよいよ、さまざまなものを再測定して、データを取るための
その「基礎だけはできた」ということです。
●あとは、次のような知識も必要となる場合がありますので、
まだまだ、私個人は、勉強をしないとなりません。
ただし重要なのは、知識を知ることではなく、
体感的に学習し、かつそれを「実用性に転じてみて失敗を重ねること」で、
逆にその重要さを知る、という点です。
なぜならば、そもそも「失敗」とは、そのためにこそあるからです。
下記は教えて戴いたり、自分で見つけたものです。
↓
資料−1【測定における注意点とさまざまな要素】
↓
http://www.jab.or.jp/files/items/4036/File/RL509V1.pdf
資料−2【シンチレーターの特性についての研究データ】
↓
http://www-heaf.hepl.hiroshima-u.ac.jp/thesis/nakagawa2013.pdf
資料−3【水道水等の放射線測定マニュアル】
↓
http://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-10900000-Kenkoukyoku/houshasei_manual_20120206_01.pdf
資料−4【農業における土壌対策について】
↓
http://yamazaki-i.org/kou/KOU125_henshubu_mori.pdf
●ただし、何度も言いますが、私の自分の個人的な当初の目的を果たすためには、
「必要最低限の知識に留める」ことを心がけようと思っていますので、
測定と定量に、どうしても関係してきて、しかも少々の誤差ではなく、
大きな誤差になりうる要素だけを排除しようという算段です。
私は測定マニアでもなく、機械マニアでもなく、
はっきり言って、好奇心からやっているのでもなく、
正直言うと「嫌々、やっています」。
したかなくやっています。
ただし、それは他人のために、しかたなくやっているのではなく、
「自分自身が食べるもの」のためですから、
同じ「しかたなく」「嫌々やっている事」でも、
AC人格のそれとは雲泥の差があります。
はっきり言って、私は、このような、
本来必要ないものにかかった経費を、東電に請求したいぐらいです。
●私は、測定を、決して楽しんでなどいません。
測定するたびに、現状の日本を、ただ憂うばかりです。
だから、楽しくなどありません。
たまたま私個人が、対象が何であれ、「必要性」さえ生じれば、
楽しめる性格だったというだけのことです。
*********
■さて、これまでに、やってみた感じでは、測定環境そのものは、
温度、湿度、遮蔽、検体の形や体積、機械からのノイズなど、
仮に変動があったとしても、素人定量でも、それほど大きな誤差は
出ていません。
あくまでも「今のところ」ですが、私の場合に、
使いものにならないほどの「大きな誤差」が出る最大の理由は、
「ベースラインの位置」の見極めのようです。
それさえ間違わねば、ピーク位置と、面積決定の肝となる、
直線位置の取り方は、かなり安定してきており、
そこから自分で計算した数値は、
ゲルマニウム半導体測定器でクロスチェックをされた測定所の検体の定量結果と、
そう「極端に大きな誤差」はありません。
(今現在までは「カリウム差し引き用のBG」の使用なしの、
普通のBGの差し引きでもわりと、近似値になっています)
●ただし、言うまでもなく、これからも、何度も測定し、
グラフを見て、どうしても分からないものや、
自分で出した数値に対する「自分自身による疑念」を払拭できないものは、
いろいろな先輩の人たちに質問させ戴き、
また、チェックの為の測定をお願いしてゆきます。
*********
■下記のようなセシウム137の濃度の試料を数種類準備し、
この中から、定量用や、校正用の検体を選びます。
今のところ、0.3Bqから約100Bqまで、
段階的にちょうどいい、いろいろな濃度がそろっています。
過大評価しやすかったり、間違いやすい核種を見慣れておくために、
勉強のために、中には、天然核種が多いものも、わざと入れてあります。
右写真のように、同じ体積でも比重が異なるサンプルも加えてあります。
「米ぬか(煎りぬか)」、「ぬか+焦土」の組み合わせが多いですが、
「もち米」や、わざと「汚染させたゼオライト」もあります。↓
こちらは液体の試料(均一性において優れています)
ただし汚染の有無はまだ測定していません。
↓
●↓の左の写真は、非汚染の「白玉粉」です。
「カリウムがほとんどない」ので、粉状の検体を希釈するときに、混ぜます。
今までは、焦土や、加熱乾燥した土壌を希釈するのに、
もっばら、米ぬかを使ってきましたが、米ぬかは、K−40が多すぎました。
そこで、K−40のコンプトン散乱の影響を避けるようにしようと思い、
試料を希釈する際に、汚染のない事が確認された白玉粉にしようと考えたわけです。
右写真は、松葉がセシウムを吸収しやすいということで、
たまたま松の枝を落としていた、ご近所様に頼んで、たんまりと、もらってきました↓。
5/18 追記
↓
さらに、多く松を戴いてきて、今、こんな状態です。
↓
フードプロセッサーがもうすぐ来るので、
自然乾燥した葉から、粉砕して粉にしてゆきます。
●↓の左は、夏場に、今測定専用に使っているPCがコケると困るので
まったく同じ機種を、もう一台購入して、セット完了。
右の写真は、この2月の大雪で、
枝が一本折れた桜の木ですが、手当てをした枝にも無事に葉がつきました↓
ちなみに、この桜は凄いヤツなのです。
うちで苗や種を植えたのではありません。
何年も前の大雨のときに、どこからともなく種が流れ着いて
ちょうど「うちの隅っこ」の場所に根付いて、
今では、高さは、一番高い枝で、もう3メートルになりました。
●計量器も新規に買いました。最大3kgまでで、0.1gも測れる。
↓
●これから、食品以外のものも粉砕することがあるので、
衛生面を考えて、台所で現在使用としているのとは別に、
測定専用のフードプロセッサーも購入しました。
めずらしい「タイガー」のフードプロセッサーです。
↓
●早速、乾燥させておいた松葉を粉々に。
↓
測定結果
この「松葉」と、本投稿内の「木酢液」については、
測定所での結果は、以下のとおりでした。
↓
*********
●「木酢液」
結果としては、
セシウム137:<0.3Bq/kg
セシウム134:<0.3Bq/kg
カリウム40:<3.2Bq/kg
との結果となりました。
また、スペクトルからみますと、
天然核種も不検出と判断します。
「モクサクエキ」は上澄み液をろ過したものと記載があります。
また、排煙口の温度が低い時間帯からの採取品とのことですので、
もしかしたらセシウムが気化する温度(650度程度)まで
上がっていない可能性もあります。
また青森県とのことで、
今回の原発事故での汚染が比較的少なかった土地であると推測します。
*********
●「松葉」
(長さ約1.5cm前後に粉砕したもの)313.3g/1リットルマリネリ
結果としては、
セシウム137:1.85±1.24Bq/kg
セシウム134:<0.9Bq/kg
カリウム40:120±35.6Bq/kg
との結果となりました。
また、スペクトルからみますと、
天然核種
「カリウム40」
「ビスマス214」
「ベリリウム7」
人工核種
「セシウム137」
の検出と判断します。
セシウム137のピークはしっかりと確認できますが、
セシウム134はあるようには見えません。
また、他に天然核種のビスマス214が微量ながらも存在しているようで、
セシウム137が少し過大に検出されている可能性はあります。
なお、天然核種として珍しい核種の「ベリリウム7」も検出されております。
参考までに1σの結果も出しております。
セシウム137:1.85±0.660Bq/kg
セシウム134:0.503±0.400Bq/kg
カリウム40:120±27.8Bq/kg
>>★「σ(シグマ)」って何?と思って調べたら、ここにありました。
↓
http://www.taroumaru.jp/main/screening/
>>たろうまるさんの解説は、私のような素人のために、
>>分かりやすいようにと配慮されておられて、本当に助かります。
*********
●同じ「松葉」を、さらに細かく粉砕処理した後の測定結果
↓
ご依頼のありました
2品目「松葉(山梨県)」
について更なる粉砕処理をし再測定を行った結果がでましたのでお送りいたします。
結果としては、
セシウム137:1.39±1.00Bq/kg
セシウム134:<0.8Bq/kg
カリウム40:133±36.6Bq/kg
との結果となりました。
また、スペクトルからみますと、
天然核種
「カリウム40」
「ビスマス214」
「ベリリウム7」
人工核種
「セシウム137」
「セシウム134」
の検出と判断します。
セシウム137のピークは変わらず確認できます。
粉砕処理後はセシウム134のピークも確認できるようになりました。
また、前回の結果と同じく他にも天然核種のビスマス214が微量ながらも
存在しているようで、セシウム137が少し過大に検出されている可能性はあります。
珍しい天然核種の「ベリリウム7」も同じように検出されております。
*********
参考までに2σの結果も出しております。
セシウム137:1.39±0.761Bq/kg
セシウム134:0.866±0.683Bq/kg
カリウム40:133±33.3Bq/kg
*********
●「木灰」
ご依頼のありました
「木灰」
について測定結果がでましたのでお送りいたします。
結果としては、
セシウム137:64.1±13.73Bq/kg
セシウム134:22.6±5.24Bq/kg(誤検出)(<0.6Bq/kg)
カリウム40:1660±345Bq/kg
との結果となりました。
また、スペクトルからみますと、
天然核種
「カリウム40」
「鉛214」(ウラン系)(微量)
「ビスマス214」(ウラン系)(微量)
「鉛212」(トリウム系)
「アクチニウム228」(トリウム系)
「タリウム208」(トリウム系)
人工核種
「セシウム137」
の検出と判断いたします。
セシウム137はしっかりとピークが確認できておりますが、
セシウム134についてはピークが確認できません。
したがってセシウム137は検出、
セシウム134は誤検出で不検出と判断させて頂きました。
なお、天然核種については「カリウム40」以外では、
「トリウム系」と微量の「ウラン系」が検出されております。
セシウム134について「誤検出」となっているため、
セシウム137の値から幾らか引かれておりますが、
スペクトルから天然核種もほどほどに存在しているため、差し引きで考えますと、
算出されておりますセシウム137の値は遜色のないものではないかなと思われます。
また、セシウム134が検出されなかったことから、
過去の大気圏内核実験やチェルノブイリ原発事故の影響を受けたものであり、
今回の原発事故の影響は軽微であったものと推測します。
■ここで、もう一度、現在政府が定めた「基準値」を確認してみましょう。
食品のみならず、肥料、飼料、炭や、薪や、しいたけの原木についてもあります。
↓
http://monitoring-aomori.pref.aomori.lg.jp/new.html
■単位は、Bq/kg
★一般食品=100
★乳児用食品と牛乳=50
★飲料水=10
***
★肥料・土壌改良資材・培土・家畜用敷料=400
★牛,馬用飼料 *1=100
★豚用飼料 *2=80
★家きん用飼料 *2=160
★養殖魚用飼料 *3=40
*1は、粗飼料は水分含有量8割ベース,その他飼料は製品重量
*2は、製品重量,ただし粗飼料は水分含有量8割ベース
*3は、製品重量
★汚泥肥料=200
***
★薪(乾重量)=40
★木炭(乾重量)=280
***
★きのこ原木 及び ほだ木(乾重量)=50
★菌床用培地 及び 菌床(乾重量)=200
■ちなみに、試料を探すならば、下記のような店が最適です。
「ぬか」「草木灰」なども、園芸用ですから安いです。
↓
http://www.tama5ya.jp/product/1027
食品ではないので、規制値(基準値)は、400Bq/kgまでです。
______________
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